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中村うさぎ

LV1「パリのトイレでシルブプレ~」

中村うさぎ著/角川文庫/400円

パリのトイレでシルブプレー!
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おもしろくないわけではない。
94年~96年にかけて「電撃王」という雑誌に書かれたエッセイを集めたものだというから、雑誌のターゲット的にはこういった文体で正解だろう(書き下ろしも半分くらいあるのだが)。そして各エッセイの末尾に現在の感想を追記しているのもそれなりの効果を上げていると思う。でも、なんちゅうか、全体に「Too Much」なのだ。酷暑の中で読むと暑い!

中村うさぎの魅力は、タカビーな部分と大ボケの部分のギャップの激しさである。うまくハマるとそのギャップがめちゃおもしろくなる。
が、この本では、過去のエッセイに自らツッコミをかけちゃっている。そこが敗因かなぁ。この頃の他の連載(週刊文春とか)が低調なのも、自分ではかなり完成された技だと思っているであろう自分ツッコミのせいだとボクは思うな。中村うさぎは、自分にツッコまず「ひたすらタカビーにボケていく」べきだと思う。それは自分ツッコミよりずっと高度な技。これが出来る数少ない作家のひとりゆえ、期待している。

2001年08月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

LV5「ショッピングの女王」

中村うさぎ著/文藝春秋/1238円

ショッピングの女王
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週刊文春で連載しているものの単行本化。

連載もいつも楽しみに読んでいるが、こうしてまとめて読んでみるとあらためて著者の知能犯的「自分あざ笑い文体」の心地よさに気がつく。この本からある種の「癒し」を受ける読者も多いだろうな。ここまで見事に自分をあざ笑っている人はそうはいないからね。しかも頭の中で精神的に自分をあざ笑っているだけでなく、実際に金もべらぼうにかかっている。自分の暮らし自体をあざ笑っているのだ。いや、ここまで来ると時代をもあざ笑っているな。身と生活をもって時代をあざわらっているこの態度。これを賞賛せずにいられましょうか。

そしてその表現技術。とりあえず「平成自分あざ笑い文体」は確立させたと思う。そう、自分をあざ笑うその手法だけでなく、話し言葉と書き言葉のめちゃ具合のいい合体の仕方や突っ込みの入れ方、男っぽい語尾など、どれをとっても感心してしまう。特に開き直った後半が見事。「平成自分あざ笑い文体」と「超高価な買い物&借金生活」と「連載慣れしてきたイキオイ」が三つ巴になって読者に迫ってくる。うん、やっぱり三ツ星、でしょう。

1999年11月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

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