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中村哲

LV4「アフガニスタンの診療所から」

中村哲著/筑摩書房/1200円

アフガニスタンの診療所から
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ちょっと有名になってきた中村哲医師。
らい(ハンセン氏病)根絶治療にたずさわり、難民援助のためにアフガニスタンに診療所を開設し、他のNPOがどんどん引き上げる中もひとり踏ん張り、現地スタッフを育成して農村医療・らい治療にチカラを尽くす日本人医師である。そんな著者の現地からの肉声がまとめられている(93年初版なので今回のテロにはもちろん言及されていない)。

過度に謙虚になったりもせず、過度に自己顕示になったりもせず、ちょうどいい距離感でまとめられた良書だと思う。
ただ、どうしても「本人はわかりすぎるくらいわかっていること」の説明が略されてしまっていたり「どうせこの悲惨な現状は文章では伝わらない」と諦めていたりする部分があって、読んでいる側としては歯がゆい思いをするところも多い。援助を始めたキッカケや志なども、もうちょっと読ませて欲しかった。変な国際交流ボランティアが来ないように予防線を張っているのかもしれないけど…。

真の国際協力とはいったいなんなのか…。
これはこの本を読んでボクの中に宿題みたいに残った命題であるが、実は混乱している。
真の協力をするためには人生を捧げる必要があることはよくわかった。異文化を身体ごと受けいれなければ真の協力はない。でもそれって文化を個人的に理解した部分で閉じていないか? この「開いているようでいて閉じている」感じがどうにも突破できない。個人的体験の量的な積み重ねが国際協力とは思えないし。うーむ。まだしばらく考え悩むべき命題なのだろう。中村哲医師を第三者が書いた本もあるらしいので買って読んでみたい。

2001年12月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 , 評論 , 健康

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