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友里征耶

LV2「シェフ、板長を斬る悪口雑言集」

友里征耶著/グラフ社/1400円

シェフ、板長を斬る 悪口雑言集―東京のレストラン、料理店の評価
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この本の趣旨はボクが7年前にジバラン(自腹覆面レストランガイド)で提示したものとほぼ同じなので、他の人はともかくボクには特に新鮮なものではない。徹底的に一般人側にスタンスを置いてみると、どうしてもこういった内容になっていく。ボクもジバランを始めた直後は過激に一般人側に立っていた。でもボクも5年ほど経験を積み、ネガティブな言葉だけでは何も伝わらないことに思い至り、いまはスタンスを変えている。とはいえ、著者が言うように、食評論家たちのスタンスのぬるさ、偽善さ、読者裏切りに近い書きっぷりには相変わらず辟易している。もうこのごろでは食雑誌すらあまり読まないくらいである。

だから基本的に著者の趣旨には賛成する。
ただ、この本にはいろいろ難点がある。まず題名。悪口雑言ではなく意見なのだから、きちんとそういうスタンスを貫く題名にすべきだ。インパクトを狙ったのはわかるが…。シェフ・板長は敵ではなく、楽しい食の時間をいっしょに作り上げる味方なはず。それなのに切り捨てすぎる。一般人側に立ったいい評論がいいシェフ・板長を育てることもままあることを忘れてほしくないと思う。
また、中で「自分はこういうひどい扱いを受けた!」と強く主張している部分がいくつかあるが、ここの書き方を少し工夫してポジティブにしてほしかった。題名とこのあたりの書き方が違うだけでこの本は鋭い問題提起本になるのに惜しい感じ。ネガティブに書いている限りその問題提起はマイナーに落ちてしまう可能性がある。ある程度著者とスタンスが近いと思うからこそ、そこがなんとかならなかったかなと残念に思う。難しいことなのだけど。←同じようなことをやってきたからこそわかる難しさ。

2004年01月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

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