トップ > おもしろ本 > 月別一覧 >

2007年03月

LV5「チエちゃんと私」

よしもとばなな著/ロッキング・オン/1300円

チエちゃんと私
amazon
よしもとばななの最新長編。
著者自身のあとがきに「せっかくバブルの時代も経験したことだし、私なりに『ハートカクテル』みたいなもの、サガン的なものひとつ書いておこうかな、と思い、心をこめて書いたのにこんな変な小説になってしまいびっくりしました」とあるが、わたせせいぞうの「ハートカクテル」的な世界が出発点だとしても、辿り着いた地点は相当違う感じ。

これはたぶん穏やかな気づきと自立のお話だ。
とても穏やかにコーティングされているのでいろんな優しい気持ちに振り回されてしまうけど、底流には「人生を1ストリームとして生きている人への残念な想い」みたいな厳しいものが流れている気がする。バブルの経験が活かされているとしたら、そこらへんだろう。

たとえば社会に出ているたいていの人は、明日が来るということを疑わず、明日のために今日を生きている。どうもそうではないらしい、と胃ガンを切った父親が気づいて移住するところから主人公であるカオリの人生が動き出し、最後にはチエちゃんを媒介にして気づきと自立を得て、満ち足りる。一瞬一瞬を愛する技を手に入れる。それはたぶん「ふたりともこのままおばあさんになっても」惜しくないほど貴重なものなのだ。

そして、先日突然亡くなった池田晶子の哲学のような言葉を吐く。
「私は燃えるような謎でできている。宇宙の謎よりももっと大きな謎を秘めている」。

一瞬一瞬に満ち足り得る人に、1ストリームとしての人生はない。いや、1ストリームとしての1日すらない。その辺の気づきを与えてくれる佳品である。

ちなみにこの本の中盤にとてもいい描写がある。そこを引用した文はこちら。引用の方向性が浅いけど、それはそういうテーマを書こうと思ったメモだからお許しを。

2007年03月11日(日) 18:57:59・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

LV5「モーレツ! イタリア家族」

ヤマザキマリ著/講談社/700円

モーレツ!イタリア家族 (ワイドKC)
amazon
ある宿命的な出会いをもって、イタリア人の旦那さんを持つことになった漫画家ヤマザキマリさんの「イタリア嫁生活体験記」漫画。

著者のスタンスは「まぁイタリアは日本で大人気のようっすけど、実態はこんな感じっすよ」である。愛しつつも冷めている。客観的に「ありえねー」と思っている。その距離感が笑える。爆笑系エピソードも多く、何度も楽しめる内容。巻末にはご丁寧にも簡単なイタリア語会話集がついている。

著者が嫁いだのはイタリアの大家族。お金持ちの家のようだが、登場する人がそれはそれは個性的で、その中にひとり飛び込んだ日本人妻の苦労が実に偲ばれる内容。が、読者はしんみりするわけではまるでない。著者による客観的な俯瞰視点が随所に活かされているので、明るく笑って軽快に読み進められる。実際この漫画は登場人物たちにも読まれちゃっているらしいが、彼らを怒らせない程度にデフォルメして描いているバランス感覚が読者にもちょうどいい。これ以上すると読者も引くかも、のギリギリラインを上手に渡っていく。うちでは中一の娘が特に気に入り、一時は始終持って歩いていた。

実はこの本を読んだ後、著者のマリさんと知り合う機会があり、ポルトガルの自宅(現在ポルトガル在住)に遊びに行った。
彼女の周りには「漫画的エピソード」が溢れている。そういう人生を送る人っているのである。存在が面白い人の漫画はそりゃ面白いのだ。続編が待たれる。

2007年03月20日(火) 17:54:47・リンク用URL

ジャンル:漫画 ,

LV5「気まぐれコンセプト クロニクル」

ホイチョイ・プロダクションズ著/小学館/2310円

気まぐれコンセプト クロニクル
amazon
1981年からコミック誌「ビッグコミックスピリッツ」で連載を続けている広告業界4コマ漫画「気まぐれコンセプト」を四半世紀分まとめてまとめた974ページの超大作。
結果的に「日本現代風俗史」的趣きになっており、これを見れば当時の流行りがすべて肌実感できる作りになっている。さすがホイチョイ。まぁ映画「バブルへGO!!」公開との連動販促的な部分もあるとは思うが、実際こうやって四半世紀分を読み返してみると実に貴重。小分けにして出さず、ドカンと辞典的に出したあたりにセンスを感じる。

「気まぐれコンセプト」は1984年にも単行本が出ている(もちろん持っている)。
このクロニクルはそれ以降1984年〜2007年までのセレクト集になっている。ボクは1985年に広告業界に入ったので、ほぼボクの入社以来の広告業界史がこの本に入っていると言っても過言ではない。もちろんホイチョイ特有のデフォルメはされているのだが(いや、本当にめちゃめちゃデフォルメされてます)、とはいえその「デフォルメ具合」がその時代の空気を表していて、これらの4コマを読むだけで相当リアルに当時の空気が思い出されるのだ。「わかるなぁ」「あったなぁ」の連続だ。

ホイチョイは他にも「見栄講座」「OTV」「東京いい店やれる店」「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」などで、「その時代そのものを本やフィルムにきちんと定着させておいてくれた」。それは本当に有り難く、とても感謝している。しかもそこに変に意味を持たせず、ミーハーに徹したアプローチ。素晴らしい。並のセンスでは出来ないことである。

ま、厳しく言えば、2007年現在の「広告業界の今」を捉えきってはいないかも。少しワンパターンになりすぎている。でもそれも長く続けてきたからこそだし、ワンパターン漫才を楽しむような「味」にはなっているからいいのだが。

2007年03月21日(水) 18:53:03・リンク用URL

ジャンル:漫画 , ノンフィクション , 雑学・その他

LV5「陰の季節」

横山秀夫著/文春文庫/470円

陰の季節
amazon
第5回松本清張賞受賞作。D県警シリーズ第1弾。1998年初出。

「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びたらしい。確かに新しい。刑事を主人公にせず、警察組織内のいわゆる管理部門に勤める人間達を主人公にしているのだ。人事課、監察課、婦警、秘書課…。そこに配属されている「サラリーマン」たちを描いているのである。

とはいえ、きちんと警察小説になっているのがスゴイ。刑事ものと変わらぬスリル&サスペンス。裏方の悲哀とひたむきさに心を打たれる。この辺のウェットかつ緻密な描き込みは横山秀夫ならでは。「多少ウェットすぎるかな」とか「ボクらも同じサラリーマンであるが、こんな人間模様は普通ありえないな」とか「ちょっと昭和の匂いがしすぎるな」とか、いろいろネガティブな思いもあるのだが、全体に実によく出来ていると言わざるを得ない。その取材力、構成力、筆力、どれをとっても一級品。

松本清張と浅田次郎と宮本輝が混ざり合った印象だった著者であったが、その中の松本清張部分がぐんと前に出てくると俄然よくなると個人的には思っている。この本はまさにそれ。このシリーズはちょっと追ってみたい(著者の他の本はちょっとウェットが勝ちすぎていて今のところ好みではない。もう少し歳をとったらあるいは)。

2007年03月25日(日) 8:31:25・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

LV4「DIVE!!」

森絵都著/角川文庫/上580円下580円

DIVE!!〈上〉
amazon
「飛び込み」という全く縁がなかったスポーツの実際を教えてくれる青春小説。
「一瞬の風になれ」で陸上に親近感を持ったように(そういえば佐藤多佳子はこの文庫の解説を書いていて、こんな本が書きたい、と言っている。その後「一瞬…」が生まれたわけね)、この本以降、ボクは飛び込みという競技をかなり注目して見るだろうな。世界が広がった。それだけでも読んだ価値があったと思う。

もちろんこの本の魅力はそれだけではない。
知己、飛沫、要一という3人の少年の気持ちによりそうように丁寧に描かれていて、思春期小説としても秀逸である。3人の視点、そして最終章では脇役たちによる客観視点、と、視点をぐりぐり変化させる手法もよい。いろんな青春を体験できるお得感もあり、楽しい。いろんなタイプの読者の共感を引きつける構成とわかりやすいエンタテインメント感がいい意味でテレビっぽい印象だった。

逆にそこがこの本の弱いところでもある。テレビドラマっぽすぎる。それぞれのエピソードがステロタイプぽすぎる部分があり、ボクみたいなスレっからし読者にとっては物足りない。もう少し突っ込みようも深めようもあると思うのだ。惜しいなぁ。

でも、ハッキリ言ってボクはターゲットじゃないので仕方がない(笑)。基本的に児童&若者がターゲットだろう。彼らに読みやすく理解しやすい展開にわざとしていると思う。若者に対する強い応援歌にもなっている。その辺、さすがだなぁ、と思う。若者はもちろん、ちょっと昔の熱い気持ちを思い出したい人や飛び込みを知りたいという人、サッと読めるスポーツ小説で時間を潰したい人などに最適。

2007年03月01日(木) 9:20:32・リンク用URL

ジャンル:小説(日本) , 児童・ティーンズ , スポーツ

LV4「しゃばけ」

畠中恵著/新潮文庫/540円

しゃばけ (新潮文庫)
amazon
江戸時代の江戸を舞台にした妖怪推理時代小説。
妖怪がたくさん出てくるので荒唐無稽ファンタジーかと思いきや、読み進むうちに違和感も消え、わりと普通の時代小説に読めてくるから不思議。著者の筆力だろう。

廻船問屋と薬種問屋を営む大店の一人息子・一太郎は幼い頃からずっと周りに妖怪をはべらせる特殊体質。とはいえ身体は弱く、妖怪に守られているといった風情。そこに事件が持ち上がって…。といった導入なのだが、推理小説としては弱いものの(なんたって特殊能力がある妖怪たちが活躍するから)どこか落語人情話を思わせるような文章リズムも心地よく、最後まで飽きずに読ませる。多少、妖怪の気持ちが見えないところがあり(特に味方妖怪)その辺にカタルシスがあればより良くなったとも思うが、そこもまたミステリアスでいい、と取ることも出来る。また、もうちょっと妖怪の特殊能力に頼ったストーリー展開をすればエンタメとして強くなるのに、それを敢えてしていないところも好感持てる。

これを第一作として、続編がいくつか出ている。ゆっくり読んでいきたい世界観だ。

2007年03月24日(土) 9:08:20・リンク用URL

ジャンル:ファンタジー , 歴史小説 , ミステリー

LV3「ダナエ」

藤原伊織著/文藝春秋/1238円

ダナエ
amazon
藤原伊織の本を読むのはこれが初めて。彼が以前いた広告業界に身を置く分、ちょっと身近すぎて逆に避けてきたところはある。今回も3つの短編のうち、2つが広告業界まわりの話。やっぱり身近すぎて居心地は悪かった。

ま、そんなことはともかく、硬質さと叙情性を合わせ持つ文体はなかなか。
だが、表題作は途中の推理が鮮やかすぎて少し白けたのと、主人公や脇役に思い入れしにくいのが厳しかった。また、「まぼろしの虹」は狙いだとは思うがやはり不完全燃焼感があり、「水母」も人物像の書き込みが足らないので思い入れがしにくい。周辺をもっと書き込んで読者を彼の世界へ濃く深く連れて行ってほしいと思った。

広告業界ネタの他の本も少し読んでみようかな。微妙に肌合いが合わない作家かなぁとは思うけど。

2007年03月04日(日) 13:19:51・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

LV3「フェルメール全点踏破の旅」

朽木ゆり子著/集英社新書ヴィジュアル版/1000円

フェルメール全点踏破の旅
amazon
現存するフェルメールの絵は、疑わしいモノも含めて37点しかないと言う。だからこそ成立した全点踏破の企画。美術誌ではない一般雑誌「UOMO」創刊号でのこの企画を一冊にしたものということもあり、著者は丁寧にフェルメールを読み解いてくれている。そういう意味で(多少詳しすぎる部分もあるものの)フェルメール入門者にもいいし、フェルメールを詳しく知りたいヒトにも良い本になっている。

もうひとついいのは、所蔵されている美術館順に話を進めていること。そのせいで紀行文的になっているのもいいが、絵の制作年が前後することで逆に読者の理解が深まるところがある。もしフェルメールの初期から後期に向けて順を追って構成していたら、(教科書的になって)逆に頭に入らなかったことが多くなった気がする。あぁずっと前のページで言っていたことはこういうことか、みたいな気づきが脳を活性化させるのだな、とか思った。

ボクはフェルメール初心者だ。まずは細かい研究記述をすっとばしてざっと読んだことにより(そして掲載のカラー写真で確かめたことにより)、フェルメールを概観でき、彼の絵の特徴、様式、盛衰などを理解できた。もっと好きになったらまた再読して詳しく読めばよい。そういう意味で、ボクには至極役にたった一冊。ボクは美術館では走るように絵を見て、なんか気になった絵の前だけで長時間過ごすような見方をする。有名絵画でも気持ちに引っかからなければ無視するタイプだが、そんな「走り見」系のボクにはとても合っている一冊だった。

2007年03月11日(日) 8:37:25・リンク用URL

ジャンル:アート・舞台 , , 写真集・イラスト集

LV3「夢を与える」

綿矢りさ著/河出書房新社/1365円

夢を与える
amazon
いわゆる芥川賞受賞第一作。受賞したのが2004年1月なので、3年近くかけた第一作ということになる。大きな賞を取ったあと時間をかけて第一作を書くというのはかなりのプレッシャーだと思う。そのプレッシャーの凄さを思いながら読んだ。

題名・冒頭からして大傑作の予感に震えた。
特に冒頭の数ページ、主人公が生まれるまでの表現力とテンポ、異化の仕方など、うますぎて舌を巻いた。こりゃすげー。でもその感じは中盤あたりから消え始め、ラストの方にそういう輝きは見られなかった。ストーリーテリングはしっかりしていて、最後まで飽きさせず一気に読ませるので文句はないのだが、冒頭のきらめきは最後の方にはない、というだけのこと。後半は普通の小説っぽい。

虹のように輝く子供が国民的アイドルになっていく過程を丹念に描いているのだが、急に有名になるあたりのリアリティは彼女自身が急に有名になった経緯が大きく影響していると思う。ネットや雑誌でのいわれなき「悪意」も実際に肌で感じたことだったのかもしれない。なかなかのリアリティだ。その経験と違和感と空っぽ感をいま書き残しておきたかったのだと思う。「夢を与える」存在としての綿矢りさの叫びを作品中に何度も感じた。

主人公のモデルはすぐ数人浮かんでしまうこともあるのか、最後の方は想像の範囲内で物語が収束していく。
冒頭にあったような緊迫感はやはりプレッシャーのなせる技(肩に力が入りすぎ)だったのだろうか。ボクはあのままあの調子でずっと書き続けて欲しかったと思ったけど。

2007年03月12日(月) 12:36:37・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

LV3「ナラタージュ」

島本理生著/角川書店/1400円

ナラタージュ
amazon
島本理生(りお)が22歳の時に書いた恋愛小説。
題名のナラタージュとは「映画などで、主人公が回想の形で、過去の出来事を物語ること」らしい。表紙袖に書いてあった。でも小説内にはこの言葉は出てこず、表紙袖に気づかないと最後までわからない。このような難解な題名にすることの必然性も含めて、少しハテナ。

全体にとても端正に書かれた小説で、表現は過不足ない。いや、むしろうまい。
でも、熱い想いを描いているわりに主人公は冷めていて捉え所がなく客観的だ。これが表現力不足なのか、この著者の文体なのか、これがいまの20歳のリアルなのかがボクにはいまひとつ掴めず、最後まで違和感として残ってしまった。

でも「ボク(45歳男)に共感されず違和感を感じられたこと」は実はイイコトなのかもしれない。というのも、小説的手法として、著者は主人公のリアルな回想独白(ナラタージュ)を取っているからだ。

たとえば偏執狂な主人公の一人称で書くとき、本当なら文章は支離滅裂になるはずだ。でも一般的な小説はそれをせず、真っ当な一人称文章でその主人公の崩壊を描いていく。もしリアルに一人称にするなら読者の共感なんか放っておいてでも、偏執狂的文章にするべきなのだ。
この本はナラタージュという題名なだけに、その辺のリアルを目指している気はした。主人公の気持ちや行動を必要以上に説明せず、素っ気ないくらい淡々と一人称的な物語が進んでいく。世代も性別も違うボクとしてはもう少しその辺の気持ちの動きを書いてほしいよ、とか思うけど。

ラストの半ページがよい。この半ページに収束させるために、端正にいろんな場面を描いてきたんだろうな。

2007年03月17日(土) 17:33:52・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

LV3「2050年のわたしから」

金子勝著/講談社/1200円

2050年のわたしから
amazon
副題が「本当にリアルな日本の未来」。イラスト:ヤマザキマリ。

2005年における現実の統計を使って、その平均的傾向をグラフ上でずぅっと2050年まで延長してみるとどういう世界になっているか、ということをシミュレーションした本。だから少子化もこの減少率を保って45年続くので、0.11になっている。巨人戦の視聴率は0%。国民年金の納付率は20年前にゼロ。大卒就職率ゼロ。農家もゼロ。商店街もゼロ。日本は落ちぶれきり、アメリカも落ちぶれ、中国がナンバーワンの世界…。

もちろん単純計算なのでありえない数値なのだが、この本では2005年に20歳である主人公を狂言回しに2050年の社会をわりとドラマチックに報告しているので、意外とリアルで怖いのだ。

第三章では、そうならないための逆シミュレーションもしてくれる。第四章では著者の論説も展開されている。だから救いもあるし、読み終わると「あぁ脅かして安心させて自説を主張するプレゼン・パターンね」と気づくのだが、でもまぁこのうちのいくつかは本当にそうなってもおかしくない感じではある。

意外とさらっと読めてしまって物足りないが、現代日本について問題意識をわかりやすく持つためにはなかなか良い本。頭を整理し、問題点を絞るのに有益。

2007年03月17日(土) 18:02:52・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 , 評論

LV3「ポルトガル夢ホテル紀行」

東海砂智子、マヌエル・ブルッジス著/東京書籍/1995円

ポルトガル夢ホテル紀行
amazon
ポルトガルの素晴らしいホテルの紹介を目的とした紀行文。臨場感溢れる軽快な文章と美しい写真で、普通のガイドブックとは一線を画している。

ポルトガルにはポウサーダ(Pousada:ポサーダ、ポウサダと読むガイドブックもある)という国営のホテルがある。スペインにあるパラドールと一緒で、古城や古い修道院などを改装して泊まれるようにしたもので、大都市から地方の小都市まで国内隅々まで広がっている。この本はそのポウサーダを中心に紹介している。

2007年3月末にボクたち家族はポルトガル旅行をした。そのときにずいぶんお世話になった本である。この中に紹介されているホテルのほんの数軒行けただけであるが、おかげで満喫できた。ポルトガルの日本語ガイドブックは少ないし、内容もいいので、ポルトガルを旅行する人にはオススメしたい。地方の小都市のポウサーダに泊まらずしてポルトガル旅行をしたとは言えない。いや、マジで。

2007年03月20日(火) 19:07:39・リンク用URL

ジャンル:

LV2「Hiromix works」

HIROMIX著/ロッキング・オン/3800円

HIROMIX WORKS
amazon
帯に「HIROMIX's the best selection for 5 years!」とある。
1995年から1999年までの彼女の写真の中で特にポートレートを中心に集めた写真集である。

ブランキー・ジェット・シティ、ハイロウズ、奥田民生、CHARA、草野マサムネ、小沢健二、及川光博、篠原ともえ、田中麗奈、伊勢谷友介、浅野忠信、武田真治、マリリン・マンソン、などなどなど。被写体は多岐に渡る。特に初期の作品でのポートレートが面白い。HIROMIXに対して被写体が少し違和感を感じている様が感じられる。違和感というか戸惑いかな。なんとなくそんな空気が写っている気がする。

キレイな場所ではなく、どちらかというとシャビーな場所での撮影が良かった。
最終ページ(セルフポートレートの前)に「dedicated to Takashi Homma Nobuyoshi Araki」と書いてあって、なるほどな、と思った。個人的にはHIROMIXの場合、ポートレートより風景や街の切り取り方の方が好き。

2007年03月15日(木) 19:12:07・リンク用URL

ジャンル:写真集・イラスト集

ページの先頭に戻る

メニュー

Follow satonao310 on Twitter @satonao310

satonao [at] satonao.com
スパム対策を強化しているので、メールが戻ってきちゃう場合があります。その場合は、satonao310 [at] gmail.com へ。

ページの先頭に戻る

Google Sitemaps用XML自動生成ツール