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高橋秀実

LV5「からくり民主主義」

高橋秀実著/草思社/1800円

からくり民主主義
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おもしろい。
別に民主主義のウソについて語っている堅苦しい本ではない。
著者曰く「からくり_民主主義」ではなく「からくり民主_主義」なのだそうだ。民主とは国民が主役ということ。国民みんなが主役なら主役はいないのと同じではないか…というところから、著者は「みんなというカラクリ」に迫っていく。それは細かいことを「国民の声」として声高にクレームする新聞投書欄から、小さな親切運動、統一協会の若いカップル、諫早湾干拓問題などまで及ぶ。ホントにそれは「国民の声」であり「みんなの思い」なのか? だいたい「みんなの思い」って何なのだ? 全員が同じことを思うならオウムや統一協会とどこが違う? 何かおかしくないか? と、じっくり悩みながらまだるっこしく追っていくのだ。
そう、そのまだるっこしさが著者の特性でもありおかしみでもある。大まじめに取材してまだるっこしく悩むあたりがとってもおかしい本なのである。

はっきり言うとつまらない章もある。でもおもしろい章は抜群。マスコミが作り上げたわかりやすい構図(悪者vsいい者)のからくりも見えてくる。諫早湾のことなど、まったくマスコミに洗脳されていたよ。最後のほうの章がテーマずれを感じるが、全体としてとても印象深い本だった。

2002年08月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 , 評論

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