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鈴木淳史
「クラシックCD名盤バトル」

amazon帯に「『名曲・名盤』幻想を一蹴する、類書真っ青の『読むCDガイド』!」とある。
1965年生まれの許光俊氏と1970年生まれの鈴木淳史氏が先攻後攻としてクラシックの決定的名盤を挙げてバトルしていく本であるが、そのバトルは、潜在的にいままでの名盤紹介に向けられている。「名盤紹介本こきおろし精神」が原点にあるのがおもしろい。つまり、いままで類書で取り上げられた名盤などまず出てこないと思った方がよい。そして著者同士のバトルもすさまじく、また時にのどかで妙な味を持ち、読んでいてとても楽しめた。つか、自分のクラシック鑑賞質量のあまりの情けなさにがっかりすることがまず先に立つのだが。
そもそも客観的に誰もが認める名演奏などないのではないか、という視点は共感する。誰もが認めるものはある意味芸術ですらないだろう。そこで徹底的に自分の視点で「これぞ名盤!」を推してみるという作業に著者たちは挑んでいるのだが、それについては読んでいて実に晴れ晴れする。著者がわがままであればあるほど晴れ晴れする。よくまぁそこまで自信を持って言えるなぁという思いもありつつ、著者たちがバトルに選んだ「名盤」を聴いてみたくなること必定。
2002年09月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:音楽
「クラシック名盤ほめ殺し」

amazonほめ殺し、というか、まぁ言いたい放題に近い内容ではある。
名盤といわれるものを独自の評価で切ったものなのだが、天使と悪魔に役割を与え、その対談にしたことで毒が薄らぎ、しかもそこに知識を詰め込みすぎ、ギャグまで詰め込んでいたりするから、一読ではなにをどう誉めているのか貶しているのかよくわからないのが難。結果として「マニアックな人に対する内輪受け的言いたい放題」になってしまい、ボクみたいに中途半端な位置にいるものにとっては詰まらない内容になった。
もうちょっと整理されているとわからないなりに面白かったりするし、この著者の全体スタンスが見えてきたりして、読者は著者にしっかり付いていけるのだが、これではちょっとついて行きにくいなぁ。もっとたくさん知識があった上で読むと、行間のニュアンスや「わかるひとだけわかればいいや」的ほのめかしにも反応できて楽しいのだろうけど…。そういう意味では上級者向きか。
2000年07月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:音楽




