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東海林さだお
「もっとコロッケな日本語を」

amazon東海林さだおを好きな人は多い。ボクももちろん好きだが、どちらかというと消極的に「嫌いではない」といったスタンス。なんかね、決して敵を作らない内容と文章が、どこかでウソっぽく感じられてしまい、好きになりきれないのだ。とかいいつつ、たまにこうして彼の本を読むとやっぱりうひゃうひゃ笑って楽しんでしまう。うーむ。結局嫉妬に近い気持ちがあるのかもしれない(笑)。
この本は「オール讀物」に連載されたものをまとめたもので、例によって食事関係の章も多いが、この本に限ってはそれ以外が面白い。特に好きなのは「ドーダの人々」シリーズと「なにわ七低山めぐり」。大笑いである。また、対談も面白かった。イラストも絶品。そう、結局とても面白い本なのです。まぁなんというか、老後に取っておきたい作家ではあるなぁ…。
2003年09月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
「人生途中対談」

amazon著者それぞれはすごく面白いのだが、こうして対談をまとめてみると個性を消しあっている部分があって惜しい感じ。
たぶん対談のその場でライブで聞いていたら抱腹絶倒なのだろうが、その味が紙に定着していない。本の雑誌社での発作的座談会における沢野氏みたいな潤滑油が欲しいのである。椎名氏はたぶん東海林氏に対して尊敬的なる緊張をしていてちょっと言動がぎこちない。やはり沢野氏みたいに上から押さえつけたくなる人(親分的態度をとれる相手)の存在がないと彼の持ち味は生きてこない気がする。そしてそれを東海林氏も受けきっていない。お互いに少しずつ遠慮している。残念。
1996年12月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:対談
「うまいもの・まずいもの」

amazon題名に惹かれて買った。
3人の「うまいもの・まずいもの」というお題の対談をそのまま本にしてある。
目新しい情報提供というよりは、雑談に近い感じ。でもこういった雑談本の存在価値は実はもう終わっているのかもしれない。雑談対談であればテレビの方が面白いのである。こういったものを安易に出版するから活字ばなれがおきるのではとすらボクは思っている。面白くない対談でもテレビなら間が持つが、本だとちょっと腹が立つかも。テーマを新しくするとか工夫をしなくてはたまらない。もしくは、椎名誠他が「本の雑誌」で繰り広げる対談を見習うべきである。読み物としてしっかり面白くして発表している。そういう意味でこの本は努力が足りない気がする。毒舌慧眼評論家安原顕の編とも思えない中途半端さである。ちょっと残念。
※リテール・ブックスの本が絶版ぽいので、中央公論新社の本にリンクしました。
1996年11月01日(金) 12:00:00・リンク用URL




