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白川道

LV5「海は涸いていた」

白川道著/新潮社/1733円

海は涸いていた
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日本産ハードボイルドのレベルアップを実感させられる長編。
著者2作目らしいが、ベテランのような筆力と構成力で一気に読ませ、ラストでは不覚にも泣いてしまった。

ストーリーはまぁ一種の「砂の器」ではあるのだが、語り口が上手でベタベタはしていない。
ヤクザ側と刑事側の双方の視点に立って、徹底的にドライに描かれている。ただある主要人物(女)の描き込みが少々足りないし(硬質な文体なので仕方ない部分もあるが)、ペルーの話も胸に響いてこない。こういう細部の書き込みをして、もう3割くらい長い物語にしても良かったと思う。リアリティは充分だしエンターテイメントも充分。だから長くても持つと思う。

とにかく、ボクはすばらしいと思った。おすすめ。

1997年02月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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