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ジム・トンプスン

LV5「ポップ1280」

ジム・トンプスン著/三川基好訳/扶桑社/1500円

ポップ1280
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作品自体は1964年に発表されたもの。
近年再評価の動きが激しくリバイバル・ブームになっているらしいジム・トンプスン。タランティーノやらキューブリックやS・キングに影響を与えたなどと喧しく言われ、あげく、古い作品なのに2001年の「このミステリーがすごい!海外編」で第一位も取ってしまった。アメリカでも日本でも長く無視されてきた人らしい(なぜかフランスでは大人気)。

うーむ。そんな外部評価はどうでもいいや。とりあえずとても面白い。古さを全く感じさせない。文体も展開も主人公のユニークさも、良い感じでバランスが取れている。たまに破綻的に名文が現れたり、唐突になげやり文が出てきたり、といった意外性が(結果的に)リズムになっているのも面白い。全体に漂う重さと軽さを上手に訳出した訳者の手腕かもしれない。そう、重いのに妙に軽い、この微妙な感覚・・・タランティーノっぽいよね。

裏に人間存在に対する痛烈なる批判というか呪詛が満ちているからこそ、この本は面白いのだろうな。他の作品もなるべく早く読んでみたい。

2001年06月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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