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佐藤賢一

LV5「王妃の離婚」

佐藤賢一著/集英社/1995円

王妃の離婚
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やっと読んだ話題作。
以前読んだ「双頭の鷲」的歴史ロマンかと思ったら、予想を覆す中世法廷もの(まぁ中世ヨーロッパが舞台という点では変わらないが)。しかもジェフリー・アーチャー的大逆転物語なので、ま、手に汗握り徹夜するというハメになる。

とても面白い。「双頭の鷲」は、いまいちカタルシスがなくノリきれなかったが、この本は見事なカタルシスとストーリーテリングでぐいぐい読者を引っ張ってくれる。主人公や王妃の細やかな描き込みも素晴らしく、中世の民衆の描写もリアリティがある。この本で99年直木賞を取ったのもうなずける。うーむ、佐藤賢一、ただものではない。

ま、そういうわけで、話題作だし、とっくに読んでおられる方も多いだろう。いまさらながらの紹介で申し訳ないが、この本はオススメ。未読の人はぜひ。

2001年09月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:歴史小説

LV4「双頭の鷲」

佐藤賢一著/新潮社/2400円

双頭の鷲
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二段組616ページの分厚い本。
実在のベルトラン・デュ・ゲクランという不世出の「戦の天才」を主人公にフランスの戦国時代というべきものを描いたエンターテイメント。

筋は面白いし読み応えもあるのだが、この著者、わりとはぐらかす。盛り上げるだけ盛り上げておいて「そこを読みたい!」という部分をはぐらかして飛ばしちゃう。読んでいる側にはストレスが残って最後まで本当のカタルシスが感じられないまま筋を追うことになる。しかも表現が少し足りない部分がある。これだけの大部を書ききった構成力はめちゃめちゃ認めるが、じゃぁ「大デュマの興奮と司馬遼太郎の面白さを足した書。自信を持って今年度のベスト1に推す」と北上次郎(目黒考二)が大絶賛するほど面白いかと言われれば、答えは否。

著者はまだ31歳。その事実には驚くなぁ。フランス史をエンターテイメントにしたのはユニークだし素材の選び方もさすが。人物造形もうまいし、筋の持って行き方も悪くない。でも、これだけの大部を時間かけて読んだのに読後感やカタルシスがイマイチなのはちょと痛い。

1999年07月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:歴史小説

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