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黒田征太郎

LV4「KAKIBAKA 描く男」

黒田征太郎著/求龍堂/2200円

黒田征太郎 KAKIBAKA 描く男
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1995年に出した「KAKIBAKA」の第二弾になるのかな。
5000円もした大判の第一弾に比べると小振りだが、中身はギュウと詰まっている。分厚い本にイラストが数万点規模。巻末に「本書掲載のモノクロページのイラストは、黒田征太郎が絵を描いている以外の日々の暮らしのなか、電話をしながらや食事中などに無意識のうちに手が動いて、身近にある紙切れなどに書き残していたもの」とある。それが数万点。

圧倒的なKAKIBAKAであり「手が走るッ」という帯コピー通りの本なのだ。
確かに書き殴ったような絵の集合だが、目的やメッセージを持った絵とはまた違う何かが伝わってくる。黒田征太郎を身近で知っている人やファンにとっては時間を忘れて見続けられるイラスト&エッセイ集。だが、黒田征太郎を知らない人には何がなんだかわからないかもしれない。そういう意味で微妙な本。

ちなみに挿入されている彼の一言一言がとてもイイ。これはいろんな本や雑誌で彼が語ったことの抜粋らしいが、抜粋したヒトがわりとセンスいいな。

2003年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:写真集・イラスト集

LV3「空から堕ちた」

黒田征太郎著/塩澤文男構成/新風舎/700円

空から堕ちた
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ページ数にしたら30ページほどの本。9.11のテロの日から数ヶ月に渡り、黒田征太郎(NY在住)がNYから日本に出し続けたハガキや書簡の数々(全部イラスト)を一冊にまとめたものである。
題材は9.11。確かに薄い本だが、あの日に黒田征太郎の目がアソコにあったことを喜びたくなる、そんな独特の視点に満ちた本である。あの日の、そしてあの日以降のNYの空気を、実感として心に届けてくれる。イラストの力か。

9.11の当日、いつものようにジョギングする人々への黒田征太郎の視線。ヒロシマナガサキとツインタワーを重ね合わせる黒田征太郎の視線。そしてまた、そんなハガキイラストの上に、ペタペタとめちゃくちゃ多く消印を押しまくるNYの郵便局員(←共感か?呪詛か?とても面白いコラボレーションになっている)……印象深いイラストが多く、思わず何回も何回も読み直してしまった。そしてまた思う。やっぱり黒田征太郎という人の線は天才の線である。字も、捉え方も含めて。

2002年03月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:写真集・イラスト集 , 時事・政治・国際

LV5「路地裏」

梁石日・黒田征太郎著/アートン/1500円

路地裏
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あまり語られることのなかった黒征の一生がきっちり本人の口から語られている。
それだけでも個人的には買い。梁石日(ヤン・ソギル)についてはまだ著書を読んでないから思い入れがないのだが、著者ふたりの体臭みたいなものがしっかり匂ってくる対談・エッセイ集で、ボクはとても興味深く読んだ。いや、興味深いなんてもんじゃない。かなり刺激を受けた。

文章の端々に彼らの根っこが見えてくる。彼らの行き方の骨みたいなものが浮かび上がってくる。「ろくでもない人生」を精一杯「おもしろがって生きている」彼らの背筋の伸び方にうらやみを感じない人はいないだろう。ボクは嫉妬した。でも「まだ間に合う、まだやれる、まだ追いつける」とも思った。黒田征太郎は60歳。20歳以上年上である。20年あったらなんでも出来る。20年後を見ていろよ。久しぶりにめちゃめちゃ前向きにさせてくれた一冊。

1999年09月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:対談 , 自伝・評伝

LV3「二都物語」

黒田征太郎・絵と文/アートン/1905円

二都物語―ソウル・ピョンヤン
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ボクの尊敬する人の一人である著者がソウルとピョンヤンを訪れて絵を描き文を書いている本。
彼の絵も文も常にボクにナニカを与えてくれるのだが、今回もそれは期待を裏切らなかった。内臓をそのままさらけ出してくるような彼の画体・文体はいつも直接に心を刺激してくれる。

ピョンヤンでの彼の絵はニンゲンを意識していっぱい描いている。それだけピョンヤンのニンゲンが見えなかったからなのだろう。必死にニンゲンを探している彼の絵が線が、結果としてピョンヤンの現在を浮き彫りにしていてとても面白い。ソウルにしてもピョンヤンにしてもたぶん彼の言葉を活字にせず彼の字で印刷した方がより良かった気がする。それはそうと、彼の絵はこうして本にするとどうしてもチンマリ見えるのはなぜだろう。実物はあんなにパワフルなのに。

1998年06月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル: , 写真集・イラスト集

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