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乙一

LV5「ZOO」

乙一著/集英社/1500円

ZOO
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帯に「何なんだこれは。北上次郎  第3回本格ミステリ大賞受賞後第一作。天衣無縫。驚天動地。ジャンル分け不能。驚異の天才乙一、最新短編集」とある。

北上次郎が「何なんだ」と驚くだけのことはある。なるほど、なんなんだろう? まず設定がとても奇抜。なのに読者の心に真っ直ぐ入り込んでくる叙情とテーマがある。奇抜な短編ミステリなのに、人生の深みや哲学を感じさせるのだ。ふーんである。ラストも悲惨なものが多く、安易なハッピーエンドはない。そういえば、こういうタイプはいままでにはないものだなぁ。

著者名 は「おついち」と読む。愛機だった電卓のZ1(ゼットワン)から名前を取っているらしい。乙一=Z1。なるほどね。このペンネームからわかるように、著者にとって物語構成はある種のゲーム・プログラミングなのだろうと思う。古いタイプの作家からは考えにくい態度だろう。いいことなのだ。

どの短編も面白かったが、「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」が特に印象的だった。あ、「SO-far」も良かったなぁ。トリッキーな魅力を追っていくとそのうち行き詰まると思うが、あまり多作にならず、ゆっくり書いていってほしい作家かも。って、いまごろやっと読んで何言ってるか、という感じかもしれないが。おすすめ。

2003年09月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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