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岡本敏子
「岡本太郎の沖縄」

amazon岡本太郎が1959年と1966年に撮った写真をまとめた名作写真集。
ずっと手に入らなかったのだけど、復刻されたのか、普通に手に入るようになった。沖縄ブームのおかげかも。
鮮烈。衝動。慄然。とにかくどの写真も芸術家岡本太郎の目がそのまま生きている名作だ。
写真とは技術ではないと思い知らされる。トリミングもなにもしてないのに、そこにある時間・不可思議さ・愛・年輪などを余すところなく切り取っている。すごいなぁ。有名なイザイホーの神事を写してスキャンダルになった写真群(彼の行動に対しては虚実いろいろ言われているが、結局神域には入らなかったというのが今の定説らしい)で語られることの多い写真集であるが、1960年前後の沖縄の人々の生活を知るにはこれ以上ない文献となっている。少なくともボクは何時間も飽きずに眺め続けられる。第一級史料にして、歴史的名作。
2003年06月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
「岡本太郎の世界」

amazon自分を「異化」したい、と、切実に思う今日この頃。岡本太郎の芸術にたどりつくのは必然であったのだろうと思う。
「芸術は気持ち悪くあるべきだ」という彼の主張が、この歳になってやっとわかってきた。理解できてきた。ずっと「ただ美しくあればいい」と思ってきたが、違和感なくしてなんの芸術であろう。見ている人の心を異化し、そこに二次的ななにかを生み出すこと。技術に頼った芸術や安易な感動を呼ぶアートとは一線を画す岡本太郎の凄み。彼のすごさを味わうなら、この本は過不足なく出来ていると思う。
この写真集&研究書&伝記を熟読した後、車窓から太陽の塔を眺める機会があった。年月が経ち、妙に景色と同化してしまった太陽の塔。これは太郎の意思と反するのだろうな、と妙な感慨を覚えたのである。
2000年05月01日(月) 12:00:00・リンク用URL




