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内山安雄
「トウキョウ・バグ」

amazon2段組400ページ弱の長編だが、あっと言う間に読める。そういう意味ではストーリーテリングの力を認めざるを得ないが、前に読んだ「モンキービジネス」に比べるとちょっと内容が薄っぺらい気がした。まず主人公にカタルシスを感じられないのが痛い。相も変わらず情けない主人公設定なのだが、その情けなさに気持ちがうまく入っていけないのだ。共感しにくい。
在日イラン人やタイ人などの描写は面白いのだが、どの登場人物にも共感できていかないのがまた惜しい。
著者が彼ら側に立っていそうで立っていないのも中途半端感がある。「モンキービジネス」の方が全体に一貫性があって面白かった。いや、ストーリーテリング自体はいいんだけど、ちょっと惜しい感じ。脇役のキャラがいいのが救い。
1999年06月01日(火) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
「モンキービジネス」

amazon面白い。いい意味で三文小説だ。日本ではちょっと珍しい。だからうれしい。
フィリピンを舞台にしたビジネスものだが、小難しい理屈は全くなく文句なく楽しめるのだ。
まぁストーリーテリングだけの小説なのだけど、それに撤しているだけあって実に上手に読者を引きずり回してくれ、時間を忘れさせてくれる。なにせ主人公の名前が長流(おさる)だからねぇ。こういう安っぽい大衆小説を待っていたのだなぁ。いや、マジで本当に褒めてるんです。
まぁある意味で著者は開き直っているみたい。
こういう本が売れたりしたらそれ自体がモンキービジネスだということなのだな、きっと。
1997年12月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)




