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池谷裕二

LV5「海馬」

池谷裕二・糸井重里著/朝日出版社/1700円

海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
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副題は「脳は疲れない」。ほぼ日ブックス第二弾の一冊。

東大薬学部の気鋭の学者である池谷氏と糸井氏の対談をまとめたもので、脳についての最新研究における池谷氏の成果と糸井氏のクリエーターとしての視点がコラボレーションして、実に興味深い内容になっている。
少し挙げるだけでも「脳はいくら使ってもまったく疲れない」「30歳過ぎてから頭は飛躍的に良くなる」「睡眠時間は脳の疲れを取る時間なのではなく、脳が情報を整理する時間である」「夢は整理の過程でいろんな情報をランダムに結びつけてみることから起こる」「脳細胞は一秒に一個死んでいくが、もともとの容量が莫大なので無視していい」「使えば使うほど脳は成長する」……などなど、いままでのいろんな胸のつかえがおり、現41歳のボクに自信と勇気を与えてくれる内容がゴマンと入っている。
各章ごとにまとめも作ってあり、記憶をきちんと整理したあとの脳の中身みたいな印象に本が仕上がっているのもいい。あとはこのまとめ(記憶)をなにと結びつけて、読者自身がブレイクスルーを起こすか、である。

発見は多かったが、特に「脳は疲れない」ことと「睡眠とは脳の最適化作業なのだ」と気づかされたのは大きい。もっともっと脳を酷使しようという気になったしね。うはは。んでもって、ちゃんと睡眠しないと、整理されない雑然とした脳になる、というのも実感としてわかる。インプットがそのまま積み重なっているようなあの徹夜明けの気分。なるほど、ちゃんと寝よう。

などなど、目から鱗の発見が多く、味読したい事実が多い本であった。
池谷氏が最前線で研究する31歳の学者であるというのもいい。糸井氏の先輩風を全く吹かせない謙虚で好奇に満ちた姿勢もいい。ふたりとも論の掘り起こし方は天才的だ。脳を知り、脳を刺激するために読むべき一冊。

2002年09月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:対談 , 科学

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