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伊藝秀信

LV3「沖縄発、山野草のおいしい話」

伊芸秀信・伊芸敬子著/ふきのとう書房/1500円

沖縄発、山野草のおいしい話―旬をいただく宿ファームハウスの四季
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沖縄で野草?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれないが、実に豊かに野草が生え、それをおいしく食べる技も発達しているお土地柄。リゾートと海だけではない豊かな沖縄がそこにある。

著者は沖縄本島の本部半島、今帰仁(なきじん)で「ファームハウス」という宿を経営しており、そこの売りは山野草料理。四季それぞれの野草をおいしく料理して食べさせてくれる。そんな野草の話や、レシピ、沖縄エッセイ、そしてファームハウスを作るに至るこぼれ話などを収めたのが本書。イラストも豊富で、手作り感溢れた親密な本に仕上がっている。

実はファームハウスにはボクも泊まったことがある。
「胃袋で感じた沖縄」(のちに「沖縄やぎ地獄」と改題して文庫化)を出版する前、本部半島の野草料理の取材と称して家族で遊びに行ったのだ(もちろん自腹旅行)。1章わりふるほどの取材量にならなかったので結局本には書けなかったが、その晩は実に楽しい晩だった。おいしい料理と自家製リキュールと楽しい会話。素朴な宿ではあるが忘れられない思い出だ。そんな楽しい晩を思い出させるに十分な親密さを持った本書。出てくる食材などはなかなかマニアックだが、経営する著者夫婦の本音や人生観が行間から滲み出ていて味わい深い。

2003年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

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