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安藤忠雄

LV5「建築を語る」

安藤忠雄著/東京大学出版会/2800円

建築を語る
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建築家安藤忠雄の東大大学院での講義を一冊にしたもの。第一講から第五講まで。

彼の建築に対する考え方が、その半生と共に語られていて、実に面白く含蓄に富んでいる。いまだ「大センセイ」になるのを拒否しているその精神で語られた言葉は、全体の構築がしっかりしている上にケレンもあり、細部はシンプルにまとまっていて、著者自身が作る建築物を彷彿とさせるようである。

まぁ建築についてはド素人なので、わからない専門用語・専門家名なども出てきたが、そういう部分はすべて飛ばし読みしてもとても面白かった。個人的に特に面白かったのが、若い頃に考えた都市建築計画の案をぶっつけで役所に持っていったり、歳をとったいまでも当時の案にこだわっていたりといった「精神的若さ」みたいなもの。ボクなんか良い案だなと思っても、否定されると妙にオトナになってバランスを取り直して作り直したりしてしまう。それではなにも残せないのだ。そんなこと今頃わかったりした。まぁここでは多くを語れないけど。

まぁそういうような心の部分を刺激してくれる内容を持った名講義。一読をオススメします。
それにしても素朴な疑問なのだけど、なぜ建築家の書く文章はみな句読点が「,」と「.」なの? 建築雑誌とかでもほとんど「,」と「.」だ。あまり好きではないのだけど。

2000年04月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:アート・舞台 , 科学

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