演劇などの舞台 アーカイブ

中村勘三郎さんを失ったことは喪失というより “災害” に近い

2012年12月 9日(日) 23:28:39

今週の12月5日に57歳で亡くなった十八代目中村勘三郎さん。

今日の日曜日、なぜかNHK系が力を入れた特集をいくつもやっていた。

昼間のNHKの3時間特集は、過去の「こんぴら歌舞伎特集」や彼主演の大河ドラマ「元禄繚乱」をノーカットで流したりして圧巻だった。その後、BSプレミアムでは「中村勘三郎と仲間たち」、Eテレでは「一八世中村勘三郎の至芸」として「梅雨小袖昔八丈」「春興鏡獅子」をたった今やっている。

「津波1mとは、海面が1m上がること」&「まゆつば」

2012年12月 8日(土) 21:48:35

昨日の大地震を受け、Yahoo!ニュース個人に記事を書きました。

「津波1mとは、海面が1m上がること」

昨日の大地震で「津波1m」のニュースに「たいしたことないな」「ま、大丈夫だな」と “一瞬でも” 思った方々は、ぜひお読みください。

人生という演劇のすべてが入っている。想田和弘監督作品「演劇1」「演劇2」

2012年11月11日(日) 21:01:23

想田和弘監督の映画「演劇1」「演劇2」を観た。@渋谷イメージフォーラム

劇作家・平田オリザを追ったドキュメンタリーである。
想田監督は「観察映画」と謳っている。対象物に対する予備知識も先入観もなく、フラットな目線で観察していくタイプの映画。ナレーションも音楽もない。編集はされているが演出はない。観客は監督の観察につきあわされる。しかも「1」と「2」を合わせて5時間42分間も!

でも大丈夫。
めちゃおもろいから時間は知らぬ間に経つ。一度その世界に入り込むとあとはあっという間だ。腰はキツイが脳には快楽なのである。

母校駒場東邦で登壇 〜演劇「ヤルタ会談」アフタートーク

2012年11月 5日(月) 9:00:29

ひょんなことから、母校である駒場東邦高等学校にて、パネリストとして登壇した。

渋谷にある私立男子校。六年一貫教育の中学高校である。
ボクはこの学校のことを心から愛しているが、卒業して以来33年間、訪れていなかった。最近ではフェイスブックで高校の仲間たちと数多くつながり、以前よりあの頃が身近になっているが、我ながら「33年訪れてない」という事実には改めてビックリした。同時に、人生とはそういうものでもあるな、とも思った。過去は訪れなくとも心の中に、ある。

さて現在の駒場東邦では「芸術に触れる日」みたいのがあり(昔もあったかもしれない)、中1から高3まで各学年それぞれにいろいろな行事をする。たとえば中1は末広亭で落語を聴いたらしい(すばらしいこと)。

感心かつ呆然。必見のチェーホフ。〜青年団「アンドロイド版 三人姉妹」

2012年11月 2日(金) 11:50:34

クレイジーケンバンド・ライブのことも書きたいのだけど、こちらを先に。11/4に上演が終わってしまうので。

昨晩、青年団の演劇「アンドロイド版 三人姉妹」に行ってきた。 @吉祥寺シアター。
正確に書くと、青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト アンドロイド版『三人姉妹』である。あの石黒浩氏がアドバイザーとして参加している。

平田オリザさんの作・演出で、チェーホフの古典を翻案したもの。
人間たちに交じってアンドロイドやロボットが実際に出演し、演じる。ちなみにロボットは機械で、HONDAのアシモを想像してもらうと早い。アンドロイドは生身の人間にとても近く作られた、合成樹脂の、リアルな見た目のもの。車イスにのって現れる。

会社の歯車であり続けることのクール 〜Dステ舞台「クールの誕生」

2012年9月 7日(金) 11:47:29

おととい、D-BOYS STAGE(Dステ)という演劇ユニットの公演「クールの誕生」を観てきた(サイト)。

この演劇ユニット、実はあんまりよく知らなかったのだがw、若者には大人気のようで、女の子を中心に新宿・紀伊國屋ホールはぎっしり満員。かなりアイドルっぽい若者が揃っているからかな。

3年前に観てとても良かったミュージカル「ザ・ヒットパレード 〜ショウと私を愛した夫」(当時の感想)の脚本・鈴木聡と演出・山田和也のコンビによるサラリーマン・コメディ。こりゃハズさない。というか、いまこの時代にこの若者たちを使ってサラリーマン劇をやるところが逆に野心的だ。

TEAM NACS『WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン』、極上の舞台

2012年6月17日(日) 19:01:00

もう一週間前になってしまったが、TEAM NACSの新作舞台「WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン」を観た。@赤坂ACTシアター

千秋楽の前の晩、つまり最終公演の前の日(6月9日)の夜に観た。
3月30日からの全国公演。原案・演出の森崎くんに「終わるの名残惜しいでしょ」と聞いたら「いやー、もういいですw お腹いっぱい」と言っていた。これだけのテンションでこれだけ長い公演だもの、そうかもしれないなぁ。

TEAM NACSについての説明はもういらないだろう。
いま日本で一番チケットが取れない演劇集団のひとつである。森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真の5人組。演劇不毛の地・北海道で、1996年に小さく始まった5人組が、いまではそれぞれ全国区になり、それぞれに多忙を抱えている。もう「舞台上に5人が揃った!」というだけでファンが感激してしまう世界w そのくらいのバリューがついた5人組である。

泣いた泣いた。いわき総合高校演劇部公演『Final Fantasy for XI.III.MMXI』

2012年5月20日(日) 19:53:31

芝居を見てこんなにさめざめと泣いたのはいつぶりだろう。

福島県立いわき総合高校の演劇部の『Final Fantasy for XI.III.MMXI』というお芝居を観てきた。

福島の高校生が福島の原発災害に対する怒りや悲しみや祈りを、自らアイデアを出してストーリーを作り演じたもの(脚本に仕上げたのは演劇部の指導者であるいしいみちこ先生)。

森崎博之くん作・演出「LOOSER 6」を観た

2011年5月14日(土) 21:22:27

TEAM NACSのリーダーでもある森崎博之くんの脚本&初主演(初なの?)、「LOOSER 6」を観てきた。@サンシャイン劇場

TEAM NACSの15周年企画「5 DIMENSIONS」の一環である。5人のメンバーがそれぞれがバラバラに舞台をやるというもの。
その第一弾が森崎くんのこの「LOOSER 6」。第二弾は戸次重幸の「totsugi式」(大宮エリー初舞台!)、第三弾は音尾琢真の「Ottey Ottoman World Tour 2011 in JAPAN」(なにやらライブをやるらしいw)、第四弾は大泉洋の「大泉ワンマンショー」、第五弾は安田顕のひとり語り「港町13番勝負」と続くらしい(くわしくはスペシャルサイトにて)

で、この「LOOSER 6」。
もともとTEAM NACSが7年前にやって大評判になり、森崎くん曰く「アミューズの社長にとても褒められた」という幻の名作「LOOSER ~失い続けてしまうアルバム」をリライトしたもの。演劇ユニット*pnish*と飯野雅彦を加え、男6人で描く新撰組&幕末の物語である。

「つか、やりすぎだろ!」な2010年

2010年12月30日(木) 17:59:19

昨日寝ながら今年をつらつら振り返っていたが、まぁなんというか、盛り沢山な一年だった。エポックメイキングな年と言っていいくらい盛り沢山かつ「上質なものに触れた一年」だったと思う。

仕事、講演、出版、連載、ボランティア、食事、旅行、出会いなどいろいろあるが、とりあえず「生で観たエンタメ」だけでもベスト10を作ってみようと思ったんだけど、いざ作り始めたら全然ムリ! 結局羅列になってしまった。

まず音楽系。
クラシックはあまり観なかった年だけど、ユンディ・リサロネン/ハーン/フィルハーモニアは印象に残っている。オケをもっと聴きたいな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。