原稿
反応の波状攻撃
2008年05月30日(金) 8:11:14
拙著「明日の広告」、5刷決まりました。ありがとうございました。
4刷までは1ヶ月で行ったのだけど、4刷は多めに刷ったこともあり、4刷から5刷まで3ヶ月。でも、一応、1月より2月、2月より3月、3月より4月、と、売上げは少しずつ増えているらしい。ありがたいことです。広告業界以外の方からのご感想も多く、「超わかりやすく」を心がけて書いた甲斐がありました。
今回面白かったのは反応の波状攻撃。
1月中旬に書店に並び始めて、まず反応がドドドと来たのがネット上。これは出足が早く、有名ブロガーたちが書いてくれたこともあって2週間くらいで数百のブログが書評を書いてくれました。
2月も引き続きブログ上での反応が多く、「渋谷ではたらく社長」に取り上げられたときをピークとしてアマゾンが「在庫なし」になり、その後数週間の致命的な「在庫なし」の継続で一気にブログ書評が減りました。まさに致命的。ここでネット上の勢いストップ。クチコミがクチコミを呼ぶ、というスパイラルに乗れなかったのは大きい。
でも、3月になると社内や広告業界からのリアルな(ネットを介さない)反応が入り始めました。2ヶ月の誤差。普段ネットにあまり触れてない業界人がそのくらいの誤差で読み始めてくれた感じ。リアルだと、発売直後よりもどっかのベストセラーリストに載ったのを見て買い始める人も多いから、2ヶ月遅れというのは肌感覚に近いかも。
で、4月。この月は講演会や取材のオファーが急に来始めました。3ヶ月誤差。マスコミ関係の方々がこの本の売れ行きや反応を客観的に判断して、腰を上げ始めてくれた時期。ブロガーたちの素早い動きとのこの誤差は(哀しいけど)これまたリアル。
んでもって5月になったらクライアントから仕事のオファーが急増。4ヶ月誤差。リアル・ビジネスでの反応が続けざまに来た。もう最近ではネット上の書評もほとんどないんだけど、リアルな反応は逆に増えている。4ヶ月ってネットの感覚だとめっちゃ長いんだけど(永遠みたいだ)、リアルだと意外と短い。ネット上での時間感覚に慣れちゃっているけど、それはそれで「特殊」ということを改めて自覚させてくれた。
わりとネット上で取り上げてくれやすい内容の本だったということもあるけど、世の中に何かがクチコミで広がっていくスピードや経路、メディアの順番みたいなものの一例ではある。広告だと初速の反応で広告効果を計ったりするけど、意外と3ヶ月4ヶ月後にリアル・ビジネス上で現れる動きの方が大事だったりする、という発見も。一般事例として、時間経過によるクチコミの質・量・経路の変化をもう少し調べてみる必要があるなぁ。
3つの風
2008年05月24日(土) 19:14:22
今日発売の「月刊アスキー」7月号の第一特集は「明日の広告」らしい。
実はまだ届いてないので読めてないのだけど、別にボクの本の特集ではなく(笑)、ボクの本を受けて、編集部なりに「明日の広告の姿」を読み解いていったもののよう。ボクは冒頭の2ページ見開きインタビューのみ(顔写真はないですよ)。
もちろん拙著「明日の広告」はアスキー新書から出しているので、販促の意味合いもある特集だと思う。でも自分の本の題名が特集記事になっているのってなんとも不思議だ。
拙著「明日の広告」を出したのが1月。
いままでエッセイや食関係の本を10冊ほど出しているが、仕事の本は初めてであったこともあって、反応が仕事方面から来るのが新鮮だった。出版=プライベート、という自分の中での一線が壊されて、より「仕事とプライベートの境目」がなくなってきた感じ。まぁそれでも2月3月はおとなしめであった。
風が変わったなぁと感じだしたのは4月。
まず講演依頼が急増した。広告系の勉強会や学生相手の講義、クライアントに呼ばれてのレクチャーや、広告には関係ないけど広くコミュニケーションを題材とした講演など、めったやたらに依頼が増えた。
まぁ何事も経験だし、これを機に場数を踏んでアガリ症を治そうという気持ちもあるので有り難く引き受けているのだが、本のテーマ自体が「伝えたい相手本位のコミュニケーション」であるだけに、聴衆のタイプや傾向を細かく聞き出してそこに内容をアジャストしていくので、講演準備は何かと時間がかかる。最近では週1平均。来週は学生相手の講義がふたつもある。前準備がとても大変だ。
その上、もうひとつの「風」として仕事依頼が増えてきたのが痛い(痛いのか)。
本業だから断れないし、あんな本を書いた手前、依頼相手の期待値が異様に上がっているのでとても大変。プレッシャーもきつい。きびしー!
んでもって3つめの「風」として取材依頼や寄稿依頼も増えた。インタビューを受けたりコメントしたり。いままでのエッセイや食関係の出版と違って、ビジネス系って依頼が多いなぁ。必然的に人脈も変わってきて、いままでおつきあいしたことないタイプの方との接点が増えている。楽しい。楽しいけど、わりとイッパイイッパイ。
勝間和代氏が「本を出すと人脈も仕事もあっちからやってくるようになる」とどっかで書いていたが、エッセイなどにそれはそんなに当てはまらないが、仕事の本には完璧に当てはまる。なるほどねー、こういうことねー、と、疲れながらもつぶやく昨今。偉そうに聞こえたらごめんなさい。でも素直な感想はそんなとこ。
スーツ着て講演
2008年05月18日(日) 18:15:49
今日は1500人弱を相手に講演してきた。
こんなに多い聴衆を相手にするのは2回目かな。ある学会での特別講演だったのだが、紹介や導入がよかったせいであまり緊張せず話が出来た。というか、本当にボクなんかでいいんですか?と不安になるような、伝統ある学会での出し物。念のため、と思って着慣れぬスーツを着て出かけたのだが、ジーンズ着てかなくて本当に良かった。ジーンズだったら浮きまくってた(笑)
広告以外の分野での門外漢的講演。門外漢としてどこまでつっこんでいいものか、ちょっと「話の距離感」に迷ったものの、とても暖かい聴衆で助かった。ちゃんと笑ってくれたし満足。少しでもお役に立てたのなら光栄だ。
「明日の広告」を出してから講演依頼がとても増えたのだが、もともと人前で話すのが非常に不得意なタチである。小学校時代から赤面症で目立つことが嫌いなのだ。いまこうして人前でしゃべってる自分がいまだに信じられない。何事も場慣れと経験なのだなぁと思う。たぶんパワポ資料もなく手ぶらで話せと言われたら死ぬと思うが、パワポさえ見せられるのならわりと話せるようになってきた。いや、本当に、あれだけ口ベタでアガリ症な自分がねぇ、と、よく思う。
とはいえ、今回は(今回も?)パワポ作成時点でわりと悩んだ。
知り合い(ボクにとってはかつてのスター)からのオファーだったので一も二もなく受けたのだが、本番まであと数日と迫るに従って悩みが深くなっていく。講演のパワポを作ってみると、どうにも「浅い」。門外漢分野って深くつっこめないからどうしても浅くなる。ううむ。こんなに浅くて大丈夫なのかな…。
昨晩はとても悩み、パワポを何度も作り直した。自分でどんどんハードル高くして作り直しては、「やっぱりこれじゃ難しすぎるし内容にもいまいち自信がない」とハードルをまた低くして、の作業の繰り返し。他の講演でも毎回こんなことをすることはするが、今回は特に悩んだ。こういう試行錯誤は決して無駄にはならず、数回こういうのを繰り返すと「思ってもみない結論」に辿り着いたりするのだが、今回はわりと冷や汗かいたかも。
ところで。
今日(日曜)の朝日新聞の読書欄「売れてる本」のコーナーに拙著「明日の広告」が載っています(asahi.comへの反映は木曜らしい)。この本、おかげさまでじわじわ売れておりまして、ロングセラー的な動きになってきています。とはいえ、世のベストセラー系の部数に比べると小さなもんなんですが。
そういえば、5/14に行われたサイバーエージェントの決算説明会でお前の本が出てくるぞ、と友人に言われ、「まさか決算説明会で」ってビデオを見てみたら、始まって25分すぎの藤田晋社長のスピーチのところで本当に拙著「明日の広告」が出てきた(驚) ま、一瞬なんですが、なんだか不思議だ。
渋谷ではたらく社長
2008年03月27日(木) 9:24:47
昨晩は「渋谷ではたらく社長」と「さすらう犬」と3人でごはん。銀座「井雪」。
「渋谷ではたらく社長」は、「さすらう犬」のブログで拙著「明日の広告」を知り、読み、その後ブログでも取り上げてくださり、ボクのサイトも読んで、「さすらう犬」経由でボクをごはんにお誘いくださった、という流れ。「さすらう犬」さんとボクは定期的にごはんを食べる仲である。彼とも元々はネットつながり。「渋谷ではたらく社長」と「さすらう犬」もネットつながり。なんだか実にイマっぽい。
「渋谷ではたらく社長」は起業家10周年を迎えたばかりの35歳。目が印象的だった。激しく働いている人の目。希望と絶望を両方知っている目。一見疲れているように見えるのだが、ある瞬間にいきなり活力と希望の灯がともる。こういう目をした人を数人知っている。どの人も仕事の鬼で、底知れぬ粘り腰の持ち主である。そしてどの人も繊細かついい意味で不感症である。
インターネットにその初期からどっぷり浸かってる人間として、インターネットという新興メディアで商業ベースでしっかり成功してくださったことの感謝を、まずきちんとお伝えした。
彼と彼の仲間の頑張りと成功があって、優秀な人材がドッとネットの世界に流入し、世の中の人々のネットを見る目も変わった。日本ではどこか刹那的で怪しげに見えていたネットを「約束の地」にしてくれた立役者のひとり。長くネットに棲んでいる住民としては感謝してもしきれない。この感覚、ほとんどの人がわかってくれないかもしれない。もしかしたらご本人もピンと来なかったかもしれない。でもいいの。ボクは心から感謝しているの。
それにしても「渋谷ではたらく社長」がブログで「明日の広告」を取り上げてくれた直後の反響はすごかった。
アマゾンではすぐ品切れになり、出版社は普段通りの手当(つまり100冊くらい在庫を入れる)をしたのだが、まったく追いつかず、あとで「あそこで数千冊単位でバンバン入れていれば良かったです」と謝られた。まさかアマゾンでも前例がないほどの空前の反響だったとは、出版社も想定していなかったのである。アマゾン側の対応も後手後手に回り、2週間以上ずっと品切れ。あそこで品切れじゃなかったら…(泣)
マジであの品切れ期間は致命的であったなぁ。クチコミのスパイラルがパタッと止まってしまった。もう自分的には過分なほど売れているので贅沢なボヤキではあるが、あそこで「3〜5週間待ち」表示にならなければどこまで行ったか。出版社の編集長は「もう二度とこういうミスはしません」とおっしゃっていた。ええ、他の人の本ではもうミスらないでください(泣)
二軒目は六本木のとあるバーへ。
くつろいでゆっくり飲む。先頭を突っ走っているおふたりの時間を数時間独占する贅沢。有り難し。
台湾から出版オファー
2008年03月24日(月) 5:57:57
台湾ネタが続く。
まだ正式決定ではないし、アジアは著作権関係がぐだぐだなのでいろいろ問題もあるのだけど(スラムダンクの掲載図版とか)、台湾から拙著「明日の広告」を翻訳出版しないかというオファーが出版社に舞い込んだようだ。
ちょうど台湾旅行している最中に舞い込んだのでなんだか縁を感じる。
もし順調に話が進めば初の海外翻訳。うれしいな。台湾の公用語である北京語になったあの本を早く見てみたい(題名は「明日的廣告」だろうか)。で、北京語になるのなら、そのまま中国でも発売可能かもしれず、そうなると人口13億人が相手となるわけで……(皮算用皮算用)
まぁ台湾は日本以上にネット社会だし、中国もネット人口でアメリカを抜いた。ネットの普及による「消費者の変化」という意味では日本ともあまり変わらない状況かもしれない。ただ「成熟市場」ではまだないだろうし、「情報洪水」も所得層によって格差がありそうだ。その辺、独特の消費者像がありそうである。あぁ調査してみたい。んでもって彼ら相手にコミュニケーションをデザインしてみたい!
日本人相手でもまだまだ上手にやりきれないのに何言ってんだって感じだが、ネットが当たり前のように国境の壁を越えているとはいえ、言葉の壁は越えていない現在、オフィシャルな翻訳で言葉の壁を越えられるかもしれないというのは、著者にとってなんだかとてもうれしかったりする。うまく話が進めばいいな。
NHKラジオ生出演
2008年03月09日(日) 12:29:41
金土と大阪へ行っていたのは、実はNHKラジオ第一への出演のためであった。
全国放送の生出演で、しかも45分にも渡る「明日の広告」著者インタビューだったので、そんな長時間ちゃんと話せるか自信がなかった上に、生なので失言したら取り返しもつかず(笑)、誰にも告知しなかった。知っていたのは家族のみ。
出演したのはラジオ第一全国放送「かんさい土曜ほっとタイム」の「おもしろ人物ファイル」というコーナー。14時5分から14時55分まで、途中交通情報をはさんで正味45分間の生出演であった。お手元に土曜の新聞があったらラジオ欄にボクの名前、出ています。
キャスターは佐藤誠アナウンサーと女優の千堂あきほさん(超美人&顔ちっちゃ!)。
佐藤誠アナとは、同じくNHK大阪の入江憲一アナとともに前日に打ち合わせし、その後3人でご飯に行った。ボクの本を読んで呼んでくださったのはこの番組のディレクターでもある入江アナである。佐藤アナも本を読んでくださった上に、メディア論の教授もされているとのことで、前夜はやけに専門的な話で盛り上がった。
そうやって前夜に親しくさせていただいたおかげで45分の生放送もほとんど緊張せずに話せたと思う。ゲストを緊張させない技はさすがなもの。ちょっと論があっちゃこっちゃ行ってしまった時もあったが、まぁ素人としてはあんなもんでしょう。千堂さんもすっげーいい人で、いろんなフォローをしてくれた。ありがたい。
ラジオの生って3回目だったかなぁ。録音を入れると5回目くらい。テレビには一生出るつもりはないが、ラジオは出るたびに好きになる。ラジオっていう希有な音メディアは、編成権を消費者に渡し、もっとパーソナル&シチュエーション別に分化すれば、きっと強烈に復活する気がするのだけどな。
NHK大阪の社屋って4年前に建て替えたらしいけど、上階に上がると実に絶景。大阪城を見下ろすその景色は本当に贅沢で、しばらくボーッと見入ってしまうほど。秀吉が天下を見下ろした城、当時のトップ権力者しかその高さから見下ろせなかったその城を、はるか遠く下に見下ろすというのは、なんかちょっと寂しさすら感じてしまう。
出演を終えてそのままタクシーで新大阪。新幹線で夜ご飯前に東京の我が家へ帰宅。
AMラジオなので聴いた人からメールなんて来ないと思ってたけど、石垣島のワインバー「ヴィーノ・エ・ヴァン」の大岩シニアソムリエから「聴いたよ」とメールが来たのはビックリ。遠き石垣島まで電波に乗って届きましたか。なんかうれしいな。ありがとうございました。
Oggi 連載、始めました
2008年02月28日(木) 8:11:23
女性月刊誌「Oggi」(小学館)にてコラム連載を始めました。
今日発売の4月号からとりあえず1年の予定。巻末の方に「コラム・サーフィン」というコーナーがあるんだけど、その中の1ページ。4月号だと510ページに載ってます。
タイトルは「さとなおの『明日が変わるひと言』」。
「また『明日』かい!」って突っ込まれそうですが(笑)、内容的にはこのサイト内の「オサニチ」に近い感じ。ボクにとっての名言を取り上げて書いていく連載です。厳選版オサニチ〜ちょっとOL向け〜みたいな。
いわゆるOggi世代って20代後半かと思うのだけど、男女限らず、意外と今のこの世代、好きなんだよね。
その上の世代より地に足がついていて浮ついていない。心の中に謙虚な夢と志を静かにキープしている。大人しい見た目に反して激しい向上心がある。身の丈を心得ていて無理な背伸びはしないんだけど、じわじわ自分の領域を拡げていく。身近な人・物をちゃんと愛することに照れない。などなど。
買いかぶりかもしれないけどボクは一方的に信頼しています。少なくともボクの20代後半よりずいぶん大人だ。この世代の友達(知人ではなく友達)をひとりだけ持っているけど、その人においては尊敬すらしている。その「自分」の持ちように。
だからこの世代に向けてエッセイを書けるのはちょっとうれしい。ちょうど20歳下の世代。ちゃんとバトンを渡したいという気持ちもあるし、ちゃんと超えられない先輩であり続けたいという気持ちもある。
イラストは中川ミナさん。
関西系の連載では中村三奈さんとタッグを組んでいるんだけど、今度は違うミナさんと。リアルの後輩でもあるんだけど、いい距離感のイラストを描いてくれそう。このヒトの「不発男次郎」(中川三十という名前で書いている)は面白いのでオススメ。
4刷感謝!
2008年02月27日(水) 7:51:59
拙著「明日の広告」、おととい4刷が決まりました。ありがとうございます。
奥付の初版日が1月25日なので、建前上はちょうど1ヶ月で4刷。かつて経験がないほど高速です。有り難いことです。そして、ここに来て広告関係者ではない方からの感想メールも増えてます。主婦の方からとか。これがまたとてもうれしい。著者冥利に尽きますね。
著者冥利と言えば、たまに読みにいくブログに感動的な写真があったので「引用」します。この写真。
ここまで読んでくださるとまさに著者冥利。
アマゾンもようやく「在庫あり」表示にかわり、ホッ。みなさん、引き続きよろしくお願いします。
ネット書店の脆弱性
2008年02月25日(月) 7:49:46
先週発売の週刊朝日に大きく1ページの書評で取り上げられたり、銀座旭屋で総合6位だったり、汐留リブロのビジネス書で1位だったり、「渋谷ではたらく社長」の記事や週刊文春の書評の好影響もわりと残っていて、おかげさまで好調な拙著「明日の広告」ですが、アマゾンではずっと「通常3〜5週間以内に発送します」表示されていて(つまり在庫切れ)、bk1でも楽天ブックスでも品切れ状態なので、なんかネット上でお知らせするのが憚られる状況。
いや、在庫切れになるほど売れてます! とか言いたいわけではなくて。
なぜなら在庫はあるんです。アマゾンにもbk1にも楽天ブックスにも。出版社談によると。
実際、アマゾンは「通常3〜5週間以内に発送します」という表示を無視して注文すれば、通常通り翌日か翌々日には着くそうです。これについてはアマゾン側の言質も取れてるらしい。ではなぜ表示的に在庫切れ状態なのか。アマゾン側の説明によると(出版社からの又聞きですが)「手動で表示は変えられない」「アメリカのシステムをそのまま導入しており、倉庫に本が入ろうが変更できない設計」とのこと。ではなぜ他の本は在庫切れ表示にならないのにこの本だけそうなるのかは不明のまま。
実は先週金曜にほんの数時間だけ「在庫あり」表示に変わったんですね。
でもそこそこ注文が殺到したらしく、すぐ「通常3〜5週間以内に発送します」表示に戻ってしまいました。出版社に聞いたら「まだ確実にアマゾンに在庫はある」との返事で、もうなにがなにやら。1月末からこの3週間、ほとんど在庫切れ表示のままの本なんて他にある? なんか運が悪いというか何というか…。笑ってしまうわ。
いままでネット書店って発送早いし超便利と思っていたけど、こうして送り手側に回ってみるといろんな問題あるんだなぁと溜息つきつつ、せっかくのイキオイが途切れないことを願っている今日この頃です。ネット上のクチコミは超大事なのでわりとショック大きいけど。
ちなみに三刷が出回っているはずなので、リアルな大手書店には並んでいると思われます。引き続きよろしくお願いします。
うれしい書評いろいろ
2008年02月18日(月) 6:38:59
拙著「明日の広告」。
今発売中の「週刊文春」2月21日号の書評欄で光栄にも野地秩嘉さんが取り上げてくださっただけでなく、「渋谷ではたらく社長のアメブロ」ではあの藤田晋さんが褒めてくださり、日経ネットでも大久保郁織さんがいい書評を書いてくださり、その上いろんなブログでも取り上げてくださったことなども重なって、金曜の夜、土曜の夜とアマゾンの売り上げランキングで19位まで行きました。アマゾンが扱う約800万冊中19位。すごい! ありがとうございます。
先週はアマゾンのシステム故障もあり、ずっと「通常3~5週間以内に発送します」、つまり「在庫なし」という表示が出ていたこともあって、一時42位まで行っていたのに300位くらいまで下がってしまっていたんだけど、週末に「在庫あり」に表示が切り替わった瞬間にタイミングよく上記3つの書評が出て、いきなり上位に食い込んだ模様。クチコミのチカラが瞬時に反映された例ですね。うれしいです。
……でも在庫分が1日でなくなってしまったようで。うぅ(泣)
土曜の夜中にはまた「通常3~5週間以内に発送します」表示に…。いまこそイキオイつけないといけないのに本がない! アマゾンで品切れ。bk1でも品切れ。楽天ブックスでも品切れ。大きなリアル書店にはまだあるようですが、それにしてもがっくり。そろそろ増刷分が行き渡るとはいえ…。
本の存在を知り、しかも欲してくださる方がいる、つまり「指名で需要がある」ということがこの情報洪水&成熟市場の時代どれだけ貴重で稀少なことか、広告マンとして痛いほどわかっているので、需要があるときに供給がないというのがもったいなくて居たたまれない…。
もちろん「売れて品切れ」というのは贅沢な悩みではあるんだけど、でも居たたまれない。ううむ。
とにかく、みなさん、ありがとうございます。
今日にも追加増刷分がアマゾンなどに入るはずなので、在庫なしは解消されるはずです(表示が「在庫あり」に変わるのは例によって遅いかも)。
ちなみに明日発売の「週刊朝日」でも書評で取り上げられるそうです。楽しみ。
文庫解説本、出ました
2008年02月12日(火) 17:54:38

去年の11月末にもお知らせしましたが、斎藤美奈子著「文学的商品学」の文庫本「巻末解説」を書きました。先週末くらいから書店に並び始めたようなのでお知らせします。文春文庫から630円(税込)です。
基本的に他人様の本なんだけど、そこにボクが書いた文章が載っているという不思議な感覚。書店でこの本が平積みされているのを見たとき、なんだか「自分の子供じゃないけど、自分の子供と同じくらい可愛い♪」みたいな、屈折した歓喜を感じた。しかも斎藤美奈子さんの本。光栄至極。
書き終えてからもう3ヶ月かぁ。切れ者・斎藤美奈子さんの解説をする、というプレッシャーに悶え苦しんだあの頃。でも高い山ってひとつ越えるたびに確実に新しい地平が開ける。そういう実感はあるかも。
これを書いたのはちょうど「明日の広告」を書いている最中で、広告の諸相について熟考していたこともあり、この解説でもその土俵に引っ張り込んで書いています。斎藤美奈子さんの文芸評論を広告やネットに例えて分析したもの。書店で見かけたらお手にとってみてくださいませ。
三刷決定!
2008年02月08日(金) 12:03:12
拙著「明日の広告」、三刷決まりました。ありがとうございます。
最近はご紹介してませんが、いろんなブログで紹介をいただき、メールもたくさんいただき、著者冥利に尽きてます。いままでの著作とは違う反応の多さです。「あらゆるビジネスに応用できる」というご感想が多く、意を強くしています。
ビジネス書においてとても影響力のある土井英司さんという元アマゾン・カリスマバイヤーの方のメーリングリストにもご紹介いただいたのですが、ちょうどその日、アマゾンで品切れとなり、編集者ともども地団駄踏んで残念がっていました。アマゾンで品切れになるのって「買ってみるか」と思った読者がいったん買い控えるのでとても痛いんですよね。
増刷分(二刷分)が今週中旬からアマゾンに投入されているので、そろそろ品切れも緩和されると思われます。アマゾンでは相変わらず「在庫状況: 通常3~5週間以内に発送します」と表示されていますが(この表示は、配送センターに在庫がなく、出版社から商品を取り寄せる状況の時に出る)、表示が切り替わるのが遅れているだけで、もう在庫はあるはずです(編集者談「たぶんもう24時間以内発送」)。ですので「買ってみたいけど、まぁ後にしよう」と思われていた方がいらっしゃったら、そろそろポチッとショッピングカートへ(笑) 三連休のお供にいかがでしょう?
また、書店の方にもそろそろ二刷分が行き渡っているはずです。二刷は部数が少なかったので大書店しか出回らないかもしれませんが、三刷はわりと多く刷ってくれるようなので、もうちょっと事態はマシになると思います。三刷が出回るのは来週末くらいかなぁ。それまでこのイキオイが保たれれば良いのですが…。
本の中で「広告というラブレターを渡すための待ち伏せ手法」をいろいろ語っていることもあって、その手法を「本というボクからのラブレター」に活用しきれないことが著者としては残念です。もともと出版というビジネス自体が、「書店というメディアの書棚で、伝えたい相手に偶然出会えるのをじっと待っている」という、超受け身 & 変化した消費者に対応していないコミュニケーションなんですね。ま、その辺はいずれまた。
Mac用ワープロと巨顔雪像
2008年02月05日(火) 9:10:26
昨日の記事「egword販売終了」にメールをいろいろいただきました。
まず、egwordの中の人(開発責任者)が独立して新たなソフトの制作に着手する、というニュース。朗報ですねぇ。数年後には志の高いMac用ワープロが売り出されるかもしれない。
次に「LightWayText」と「IText Pro '08」の存在。なるほどー。なんでいままでボクの貧弱なアンテナに引っかからなかったんだろう(貧弱だからです)。両方とも同じ人が作っているエディタのようなんだけど、原稿用紙モードもあるし、Leopardに対応しているし、なにより「Writer's Workshop(作家のための作業環境)」をコンセプトにしている点が素晴らしい。ただ、「LightWayText」と「IText Pro '08」のどちらを使えばいいのかがよくわからない。似てるのだ。んー、どっちの方がいいんだろう…。わかる方、教えてください。原稿用紙モードをカスタマイズして(文字数行数を変更して)大量の文字をダダダと打っていきたいのですが…。
さて、今日から「さっぽろ雪まつり」。
東京に住んでいるし、今回は行けない。だから「いつから」なんて興味なかったんだけど、なぜか昨晩、いろんな方が「チーム・ナックスの雪像の写真」を送って来てくれ(正確に言うと、チーム・ナックスのアニメ版の「チビナックス」の雪像)、「明日からですよ!」と雪まつり気分を盛り上げてくれた。つか、モリの巨顔が雪像に!(完成写真の左端) 怖すぎる。
昨晩はちょうど金沢から来た「ナックスファン」と青山の「ペローラ・アトランチカ」でご飯食べていたので、モリに携帯メールしたら、あっちはあっちで、ボクの知り合いと盛り上がっていやがった。しかもその知り合いとはボクを介して知り合っているのである。なのにずるい。くそ、札幌行きたいなぁ。
昨晩一緒だった人たちは、去年ボクが金沢に行ったときにとてもお世話になった2人。ちょうど「明日の広告」を執筆中に金沢に行ったこともあり、「あのときは悲愴な顔してましたよ〜」とか。まぁ書き終えた今だから笑って話せるけど、マジであのときは地獄の真っ最中だったな(遠い目)
egword 販売終了
2008年02月04日(月) 5:18:40
ずっとMac用のワープロソフトに悩んできた。
OS9の頃は「ORGAI」で決まりだった。原稿用紙モードがあったし、縦書きもスムーズ。書き下ろした「胃袋で感じた沖縄」(文庫化の時に「沖縄やぎ地獄」に改題)も確かこのワープロソフトを使った。でも20世紀中に販売終了になってしまった。あのときはガックリ来たなぁ。一冊書き終えたワープロソフトって愛着もあるし使い慣れしているし、なにより「あのソフトで一冊書けた」という自信が大きいのだ。もしくは「あのソフトがあれば次の一冊もすらすら書けるのではないか」という妄想。そういうのって大事なのだ。ゲン担ぎみたいなもの。だからほんなこつガックリ来た。
その後しばらくはワープロソフトに頼らず、「J-Edit」というエディターで書いて、書き終わったものをMac版「Word」に貼り付けて字数を計るという面倒なことをやっていた。Mac版「Word」は縦書きモードがダメダメな上に、字数が1万字を越えると俄然落ちやすくなったりして全く動作が信用できなかったので、そんな遠回りな作業となった。
で、最終的に行き着いたのが「egword」。
特に去年アップデートされた「egword Universal」。
これの縦書き原稿用紙モードで「明日の広告」も書ききった。10万字書いてもサクサク動くし、いろんな小技も利いていて「あぁこのワープロソフトさえあれば、これからも文章を書いていける」と感激したものだ。原稿用紙のマス目の色まで変えられるので、見た目を大事にするボクにはとても合っていた。
ところが、突然「1月28日で販売終了」との悲しい知らせが!
「日本語ワープロ『egword』ならびに日本語入力システム『egbridge』シリーズはMacintoshが登場した1984年から24年の長きにわたり、ユーザの方々から高い支持を受けて参りました。このたび、Mac OS Xにおける日本語環境の成熟などから、パッケージソフト事業を終了する時期であると判断するに至りました」と、哀しい文言のお手紙が届いた。
目の前真っ暗になったよ。オーバーでなく。
みなさんもお気に入りのいい道具をなくしたら目の前真っ暗になるでしょう? すごく書きやすく、それがあったらいい文章も書ける気がするような文房具。それがボクにとってまさに「egword」だったのである。
あぁこれからどうしようかなぁ。
他のソフトは縦書きモードがない。あっても貧弱だ。新しいMac版「Word 2008」もどうも信用できない。ちょこっとした書類ならいいが、一冊分の多量なる文章を操るようには出来ていない。10万字の文章の途中を数行削除しても瞬時に更新してくれるようなサクサクしたワープロソフトはMacの場合「egword」だけである。困ったなぁ。え? いや、Winに変えるのはありえない。フォントやデザインが汚すぎる。いい文章が書ける気がしない。←見た目に左右されるタイプ。
もちろん、販売終了だからといって、いまあるソフトが使用できなくなるわけではない。当分は大丈夫。
でも、これからもAppleは新しいOSを出し続ける。将来そのOSに対応した「egword」はもう出ない、ということだ。いったいどうすればいいんだろう。マジで途方に暮れている。
緊急増刷!
2008年01月29日(火) 7:17:48
拙著「明日の広告」、緊急増刷決まりました。ありがとうございます。
いまちょうどアマゾンでも在庫なし(3~5週間以内に発送)、楽天では売り切れとなっているようですが、すぐ補充されると思われます。
本の奥付の発行日では1月25日になっているので(出版界の慣例的に、発行日より1〜2週間ほど前に書店に並ぶようです)、建前上は発行3日目に増刷(笑) ボク的にはもちろん新記録です。ありがとうございます。
こうやって「増刷!」とか書くと「印税がっぽがっぽでいいねぇ」と必ず友人とかに言われるんだけど、そんな世界ではありません。本の印税だけで食べていけるヒトなんて日本で数十人しかいないんじゃないかな。
この本は税抜き743円なので、印税は1割の74.3円。アナタが迷った末に一冊買ってくださって、ようやくボクに74.3円入ります。新書だと当初は1万部くらいしか刷りませんから、あれだけ苦労して書いても75万円程度なわけです(まぁお小遣いとしては充分ですが)。そのうち本でも書いて印税生活!とか夢を描いている方、なかなかシビアですよ…。
しかも出版直後は超ケチになる(笑)
アナタが迷った末に一冊買ってくださって入る74.3円を意識して、今生きています。750円の焼き魚定食を食べるのに10人もの方にあの本を買っていただかないといけないんだよ! もったいなくて食べられない!
※そこらへんのことは、ずいぶん前(1998年!)に書いたこのコラムをお読みください。
昨晩は家族が家でお祝いをしてくれました。
ルロワの「Monthelie 1er Cru」の2000を開けました。ツマがフランスのルロワを訪れた時に買ったもの。ええ、これは昔買ったワインなので超ケチとしてもオッケーです。
それはともかく、「広告の専門書っぽくて難しそう!」と思われている方でも大丈夫っぽいので(いろんな感想を読むとまったく大丈夫らしい。というか、このさなメモと同じ口調で書いているし、横文字もあんまり出てきません)、もしよろしかったら書店でさわりだけでも読んでみてください。
ついでなので、いくつかいい感想を書いてくださったブログにリンクさせていただこうかと思ったけど、妙に褒めすぎていただいているのが多く、照れるのでまたの機会に。アマゾンのカスタマーレビューとbk1の書評だけリンクしておきます。
WIN・WINで行こう
2008年01月27日(日) 18:04:50
風邪になりきらない風邪気味状態。だるいままダラダラとベッド。
やらないといけないことが多いのだけど(更新とか連載原稿とか)、この週末はまったく出来なかった。まぁ11月の執筆地獄以来「本業の本」ってことで無闇矢鱈にナーバスになっていたから、そういう疲れも出ているのだろう。思ったより評判がいいので安心してドッと疲れが出たのかもしれない。特に若い人から評判がいいのがうれしい。それと広告業界以外の人からも。 そうだといいなぁと思って書いたので大変うれしい。
変化が必要、かつ、変化の真っ只中にある業種のことを「中から」書く場合、ちょっとストライク・ゾーンをはずすだけでバッシングの嵐になる可能性がある。それも急進派と守旧派の双方から。でも、双方にとってぎりぎりストライクであるゾーンが存在することは確か。その狭いゾーンを狙って、ベテランにも若者にも届くように超ポジティブな球を投げようと試みたのが今回の本「明日の広告」である。その狭いストライク・ゾーンは、でも、狭いからこそ普遍性もあり、広告業界以外の人にも伝わると思った(願った)。
ストライクがとれたかどうかはまだわからない。でも、これでストライクが取れなかったら潔く去ろうと決心して書き始めた。そりゃ緊張もするしナーバスにもなる。相当疲れた。燃え尽き系。
なぜわざわざ地雷を踏みに? と、ある人に聞かれた。
キレイゴトに聞こえるかもしれないけど、社内外問わず20代30代の元気な人たちがいまいち仕事を楽しんでいないように感じることが多くなってきたのが大きい。ここ数年、彼らの閉塞感を肌で感じることが多かったのだ。それと、広告業界を目指す若者が実際に減っている現実を目の当たりにしたということもある。広告をはじめとするコミュニケーションの仕事が若者の目に魅力的に映ってないのだ。それはきっといま業界の真ん中で働いている40代50代が魅力的かつ楽しそうに見えていないからだ。
そういうこともあって「いやいや実は楽しいんですけど」と我々の世代が発信しないといけないと思った。実際楽しいし(楽しくない人がいるとしたら、やり方を時代に合わせて変えていない人だと思う)。
んー…、文章にするとやっぱキレイゴトっぽいな(笑) そこまでご立派な使命感があったわけでもないか。
でも、なんつうか、現代の日本社会自体、若者の目にあまり魅力的に映っていないのは、いま社会の真ん中にいる40代50代がポジティブなメッセージを発していないせいもあるのではないか、とも思う(もしくは格好よく見えていない)。社会で働くつらさ・しんどさばかりが発信され、その楽しさ、豊かさ、広がり、刺激なんかがちゃんと発信されていない。そのくせ「若者よ夢を持て」「最近若者が大人しい」みたいな勝手を(上から目線で)言う。そりゃ酷だ。
いや、この時代、よくよく観察して過去の時代と比較すれば、人類有史以来トップクラスに楽しい時代だということがわかると思う。世界中のモノや娯楽や食べ物が揃い、コミュニケーションのやり方も楽しみ方も無限にある。チャンスもいろいろ用意されている。そりゃしんどい側面も増えてはいるが、見方を変えればかなり楽しく自由なのは確か。
ぜひご一緒に楽しみたいと思うし、若い人たちがもっと楽しめチカラを出せる環境を整えたいとも思う。
これはある程度ホンネ。だって彼らが楽しくいっぱい働いてくれたら、ボクらの世代もラクできる(笑)。WIN・WINですな。
404 Blog Not Found
2008年01月23日(水) 7:54:34
昨晩は「ボビー・マクファーリン・スーパー・オーケストラ・コンサート」に行ってきた。
感想は明日かあさって書くが、とにかく神ライブ。彼の指揮ぶりも良かったが、ヴォイス・パフォーマンスも磨きがかかって素晴らしい。モーツァルトの中盤はアドリブだし。オケ(新日本フィル)もアドリブでアンコールさせられたし。オケ・メンバーで泣いてる人もいたし(演奏者自身も楽しすぎたらしい)。観客も大声で歌うし。んでもって熱狂した観客が帰らない。足踏みする。会場が明るくなってからも帰らないから、最後はステージ周辺にみんなで集まって、彼が「なんでも答えるよ」と質疑応答タイムに(笑)。
この超絶ライブがなんとたった6割の入り。ええと今晩もやります。すみだトリフォニーホール。当日券いっぱいあるはず。もしヒマなら絶対見逃すな! 最高に楽しいライブ!
と、その感想は改めて書くとして(今日は時間がなくて書けない)、今日は拙著「明日の広告」について。
アルファブロガーの小飼弾さん(「404 Blog Not Found」)にとてもうれしい書評をいただきました。
で、その中で「ごもっとも」と思う指摘もいただきました。
「明日の広告」の155ぺージに、ボクがやったスラムダンクの新聞広告を掲載してますが、ページ数の都合上、主人公桜木花道のもの以外はとても小さな図版での掲載になっています(イイタイコトが多く、240ページ制限のギリギリまで文章を詰め込んだので、図版のスペースがほとんどなかった)。
指摘は「花道だけを大きくするのは、読者それぞれにそれぞれのスラムダンクへの想いがあるというこのキャンペーンの理念にもとるのではないか」という意味のもの。他の新聞広告が小さすぎてコピーが読めないというのも指摘されました。
確かにそれはそうかもと気がついたので、取り急ぎ井上雄彦さんのサイト内にあるこの新聞広告紹介ページ(より大きな図版がある)にリンクを張らせていただこうと思います(リンク申請中)。リンクがオッケーになったら、ここでそのお知らせをすると共に、このサイト内の「明日の広告」紹介ページからリンクします。ささやかな手当てながらとりあえず。引き続きなにか出来るか考えます。文章にばかり気が行って、図版が多少疎かになっちゃったかな…。
と、こうやって出版した本を少しずつ改良改善していけるのもネット時代ならでは。「渡してオシマイ」だったラブレターのフォローができる。ありがたい時代です。
他にもいろんな方からご感想をいただいてます。どこかで反映できたらと思っています。
ちなみに昨日、アマゾンで42位まで行ったようです(約800万冊中なのでわりとすごい)。汐留のリブロでは週間1位でした。感謝。
「明日の広告」好評感謝
2008年01月21日(月) 7:17:19
先週くらいから書店に並んでいる拙著「明日の広告」、先週末には、紀伊國屋書店大手町ビル店の新書部門で4位だったみたいです(日別集計)。どうもありがとうございます。
少しずつネットにも書評が載り始めました。
ブログだと、広告関係の方々はこんな風に書いてくれています。どの方もお会いしたことありませんが、うれしいです。
明日の広告
「明日の広告」
読後評:明日(あした)の広告 現役感バリバリのコミュニケーション論。これは必読書!
佐藤尚之の『明日の広告』
すべての広告人に元気と勇気を「明日の広告」
明日の広告
どれも望外の評価をいただき、マジでありがとうございます。
広告以外の方にもわりと読んでいただいていて、
明日の広告。
明日の広告
感動した本
明日の広告
書評:明日の広告 佐藤尚之著 アスキー新書
マーケティング本を読んで泣いた(笑)
明日の広告
アマゾンやbk1にも少しずつレビューが載り始めています。いまのところ好評でホッ。
すいません、宣伝みたいになっちゃって。
でも、新書は最初の2〜3ヶ月が勝負で、そこでそこそこ売れないと書棚から消えてしまうことも多いのです。これからのコミュニケーションを精魂込めて語った本なので、できれば多くの方に読んでいただきたいな、と。
また定期的にご紹介していきます。
那覇から帰京。寒っ。
2008年01月15日(火) 6:19:19
昨日は昼ご飯に「シーサー」と「我楽そば」をハシゴ。「我楽そば」は特に面白かった。感想は対談ブログの方に書いたので是非。んー、沖縄そばはどんどん面白いことになっていっているなぁ。ボクが必死に食べ歩いた10年前とは隔世の感あり。あの頃はほとんどラーメン化していて「昔ながらの沖縄そばはもう絶滅か」と思ったもんなぁ。実際3軒くらいしか昔ながらの打ち方でやってる店なかったし。その辺のことに興味がある方はコラム「すばの細道」をご一読ください。
そんなこんなで2泊3日の那覇行きは終了。今日からまた一週間が始まる。あと4日だけど。
おかげさまで新刊「明日の広告」の感想、いろいろいただいております。
本業なのでエッセイよりずいぶんナーバスに書いたこともあり、ひと言ひと言が本当にうれしい。どうもありがとうございます。なんとかいまのところ評判いいみたいで心底ホッとしています。意外と広告業界以外の方からの感想が多いのもうれしい。広告関係以外の方にわかるかなぁと心配していたんだけど、どうやら全然大丈夫っぽいです。これまたホッ。なぜか「泣いた」と言う感想も3通(笑)。これはスラムダンク・キャンペーンのところですね。まぁ素材がスラムダンクですから。
いただいたメールから察するに、地方も含めて、書店には行き渡ったようです。広告や消費者、イマのコミュニケーションに少しでもご興味がある方、そして商品をもっと売りたい方など、立ち読みでもいいのでどうぞ読んでみてください。いろんな業界に応用が利く「消費者とのコミュニケーションについて」のお話です。780円(税込)の価値はあると思っています。
「明日の広告」発売
2008年01月10日(木) 9:27:22
まだ書店に並んでないだろうと思っていたら、昨日「ブック・ファースト」で平積みされていたので、急いで告知します。
「ブック・ファースト」は特別早いけど、普通の書店だとたぶん今日か明日くらいからボクの新刊「明日(あした)の広告」が並び始めると思います。三連休のお供にいかがでしょう?(書店によっては土日くらいからかもしれません)
副題は「変化した消費者とコミュニケーションする方法」。
初めての本業(広告)の本です。本業なので「さとなお」ではなく「佐藤尚之」で出版しました。
内容は、未来すぎない「明日」の広告のお話。
あまり未来ばかり予想して心配してないで現状をどんどんよくしていこう、と、なるべくポジティブに書いてみたつもりです。というか、広告やメディアの明日はもっともっと楽しくなると信じているし。
ここ20年の広告コミュニケーションの流れや、今後の必然的変化なんかも、比喩を使ってかなりわかりやすく書いてみたつもり。
テレビCMは本当に崩壊するのかとか、新しいお茶の間「ネオ茶の間」の出現とか、商品丸裸時代のこととか、コミュニケーション・チームの作り方とかにも言及しています。あ、スラムダンク1億冊感謝キャンペーンについても書いています。
ちょっと最近の流れについていってないかもと不安に思われている広告業界の方だけでなく、コミュニケーション全般に興味のある方、広告業界をめざしている学生さんなどにも読んでいただけるとうれしいです。最近よくある「難しい横文字満載の本」ではありません。
新書ですし、わりと一般向けですが、そこそこ専門的なことも書いているので、広告にまったく興味がない方には多少難しいかもしれません。でも、消費者の変化についてくわしく書いているので、消費者とのコミュニケーションに従事している方のお役には立てるかもしれません。
ちなみに、広告系最先端の人にとっては基礎的な記述が多く物足りないと思います。お手柔らかに願います。
内容や目次についてくわしいことはこちらをご覧ください。amazonではまだ予約注文になっていますが、今日か明日くらいから普通に売られると思います。
もっと文章がうまくなりたい
2008年01月08日(火) 8:14:03
中国人初の芥川賞候補になった楊逸(ヤンイー)さん。中国生まれで日本語などまるで出来ず、1987年に来日してから本格的に日本語を学び始め、今回の芥川賞候補作「ワンちゃん」を書いた。同作で文学界新人賞も獲っている。
日本語を学び始めてたった20年で芥川賞候補か、すごいな…、と感心したが、でも、考えてみたら、綿矢りさは日本語をいちから学び始めてたった17年で(つまり17歳で)文藝賞を獲り、その2年後に芥川賞を獲った。20年っていうのは一言語を使いこなして純文学まで昇華させるに充分な年月なのかもしれない。
たまに「ブログを始めたいけど、文章がうまく書けない」という相談メールをいただく。
でもこれは本末転倒的な相談で、文章はたくさん書かないとうまくならない。文章がうまく書けないからブログを始められない、では、いつまで経ってもうまくはなれない。たくさん書くという意味でブログはいいエクササイズになる。毎日毎日書くことによって少しずつヒトに伝わる文章になっていく。最初はぎこちない文章でも、書き続けると少しずつスムーズな文章になっていくものだ。まぁその遠い先に「書きすぎると筆が荒れる」ということもあるようだが、それこそ芥川賞を獲るようなレベルでのお話。
昨年末に本業の「広告」についての書き下ろしを書いたが(もうすぐ発売)、お笑いエッセイくらいしか書いてこなかったボクにとって、真面目な論の展開はなかなかハードルの高いものであった。いままでいかにいい加減な文章しか書いてこなかったかがよくわかる。達意の文章なんか程遠い。まだまだエクササイズが足りないのを実感する。そういうこともあって、最近は多少「カチッとした文章」を書くように、このさなメモでも心がけている。
いちから日本語で文章を書き始めて20年弱で芥川賞レベルまで行ける例がいくつかある、というのは励みになるな。もっともっと文章がうまくなりたい。まぁ文章の技術だけがうまくなっても、人間自体が成長しないと結局「いい文」は書けないものなのだけれども。
昔の戦友にバッタリ
2007年12月11日(火) 8:31:49
終業後、会社を出たらバッタリと昔の戦友にあった。
って、もちろん戦争に行ったわけではなくて、「あまりの過労とストレスでバタバタと入院患者が出た過酷&長期のCMロケで一緒に棺桶に足をつっこんだ仲」の若い後輩である。若いといってもあれから10年以上、当時若かった彼も白髪が増え、それなりに貫禄がついている。
10年以上ぶりなのに1秒で昔に戻って「おい! コラ! なにやってる!」と叫んで怒り顔で懐かしがるボク。彼は当時「怒られ役」で、みんなにサンドバッグのように怒られまくり、でもそれにもめげず地道にニコニコがんばるのでそのうちみんなが一目も二目も置きだしたという強者。「うわわ!」と一瞬驚いたあと、懐かしいニコニコ顔で「サイト、毎日見てます」とか言う彼。「見てるんならメールくらい出せ!」と、また怒られる彼(笑)
名刺をもらったら、もう立派なプロデューサーになっていた。若くて怒られていた姿しか見たことないからちょっと頼りないし不安だけど、彼ならまた一緒に仕事をしたいな。なんといっても戦友は信頼できる。トラブルや修羅場で彼がどんな行動をするか全部わかっているのが大きい。絶対逃げないとボクは知っている。
その後、初対面の編集者と来年の新連載についての打ち合わせご飯。
昔からサイトをよく読んでくれていた人。あーだこーだ話しているうちになんとか連載テーマが決まった。気楽に楽しく続けていけたらいいな。「Oggi」という女性誌に連載する予定。
ビートルズの後にドリフ
2007年11月27日(火) 7:11:06
命知らずと言われているさとなおです。おはようございます。
ま、普通驚くわな。斎藤美奈子だもんねぇ。我ながらいまだに驚く。「仕事を受けたことに驚愕」というメールもあったけど、まぁその通りです。知らずに買った読者にしても「この解説、知らん。ダレ?」って感じだろう。すまんなぁ。
というか、他人様の本の巻末にお邪魔するって、難しいな。
前座ならまだわかる。ビートルズの前にドリフが出てくるならまだギリギリ許せる。でもビートルズが素晴らしいライブをして、ちゃんと計算して締めたあとに、のこのこドリフが出ていくってどうよ。
そのときドリフは何をすればいいのか。ビートルズの後に。
ファン層がまったく違うのに自分のコントをするのか(それはない)。ビートルズの余韻を引き継いで馴れぬ演奏をするのか(それもない)。すべてをぶち壊してビバノンノンを唄うのか(石投げられます)。
しかも本の場合、ドリフ込みでパッケージ化されてしまう。
そのまま長いこと流通する。あぁラストにビバノンノンがついたビートルズが!(ビバノンノンをやったのか)。
ちなみに文庫「文学的商品学」は来年2月刊行。また発売されたらここで告知させていただきます。
斎藤美奈子さんの文庫巻末解説
2007年11月26日(月) 7:58:50
昨日、がんばって文庫の巻末解説を脱稿した。
まだ完全オーケーは来てないけど、マネージャーも「おもしろい!」と言ってくれたし、一応峠は越えた模様。うぅ。マジできつい峠だった。でも峠の上からの景色はすがすがしい。
「文庫の巻末解説って、もしかして○○さんのですか?」と、いろいろ推理したメールをいただいたが全部ハズレです。別に隠しても仕方ないからお教えするけど、斎藤美奈子さんのです。「文学的商品学」文春文庫。本が好きな人なら「えええええっ!」と驚愕してくれると思う。ボクが悩みまくったわけもわかってくださると思う。そう、あの、世に「毒舌文芸評論家」と怖れられている切れ者、斎藤美奈子さんの「解説」をするという神をも恐れぬ仕事を、魔が差して受けてしまったのである。
ちょうどオファーがあったころは10月初旬。今度1月に出す本の執筆最高潮のころで、なんとなく「あ、400字詰め原稿用紙で10枚程度ですか、それなら書けるかも」と、分量で判断してしまった。10万字という果てしないものを書いているときって、勢いもあってかそういう錯覚が起きやすいのかも。もちろん「斎藤美奈子かぁ…。大好きだけど、解説は無理っ」と心の中では思ったのだが、オファーをいただいたマネージャーとお会いして話しているうちに「でも4000字程度なら3時間集中すればいいし、3時間ならなんとかなるかなぁ」とか、内容以前に物理的な方向になぜか心が行ってしまったのである。いま考えてもおかしな精神状態。順調にザザザと書ければ3時間だけど、悩んだら30時間かかってもおかしくない分量だ。
で、結果的にそのくらい時間をかけてしまったわけですね。
それにしても、なぜ受けた、自分。なぜわざわざこんな苦行に身を投じる。
たぶんいろんな方が恐れ多く思ってこの仕事をお断りした挙げ句、ボクにお鉢が回ってきたのだろう。題名が「文学的商品学」なので、広告を本業とするボクなら新たな切り口で書けるかもとマネージャーが思ってくれたのもあるかもしれない。でもなんつうか、ただひたすら恐れ多い。そのビビリから抜け出して書き始めるまでに一週間近くかかってしまった。
ちなみに「おもしろ本」を見てみると、過去に三冊だけ読んでいる。
今回、過去の作品を全部いただいて通読させてもらったけど、んー、彼女のナイフの切れ味にかなう解説は書けないと心底悟った(当たり前だ)。とにかく自分らしく自然体で、と、言い聞かせて、ここ1週間、しこしこ書いていたのだけど、書く内容は先週なんとなく決めたものの、最初の一行が出ず、ずっとモンモン。昨日一気に書けたから良かったものの、昨日ダメだったら蟻地獄から出られない予感があった。あぁ書けて良かった。
でも、今後はもっと身の丈にあった仕事を慎重に受けることにしようと思います。
題名
2007年11月22日(木) 7:05:59
1月に出す本の題名を決めるのがそろそろデッドラインになってきて、焦っている。
当初考えていた題名が少しわかりにくいということになり、大きく方向転換して多少扇情的にしたのだが、だんだんそれも自分らしくないなぁと思いだし、ポジティブで短くて(意味的に)大きい感じの題名にしてみた。でも意味合いが大きすぎて茫洋とした感じはある。新書なので「さおだけ屋はなぜ…」みたいな多少扇情的なタイトルの方がよいという意見もあり、ううむと悩む。はたまたその手の題名はそろそろ飽きたという意見もあり、これまた悩む。ううむううむ。
だいたい、ちょうどいい感じのタイトルをつけるのが下手なボクである。
「うまひゃひゃさぬきうどん」のときは「本屋に注文しにくいからやめてください」と読者の方々に怒られた。言うのが恥ずかしい題名(笑)。「沖縄やぎ地獄」も食べ物系の本にしてはエキセントリックすぎるとも言われた。「人生ピロピロ」は「内容と離れてタイトルが脱力すぎ」と言われたりした。「沖縄上手な旅ごはん」は誰にも怒られなかったが、逆にインパクトが薄いかなぁ。タイトルというのは本当に難しい。
ま、とにかく、題名が決まったら決まったで、それに合わせて内容を少し書き直したくもなる。書き直すなら速攻でしないと間に合わない。帯をどうしようか、という新たな課題も出てきて、三連休はマジで頭を悩ましそうだ。しかも懸案&超プレッシャーの文庫解説の〆切もある。月末はそれ以外にあと3つ〆切がある。「ロックの学園」に行こうと思っていたのだが、ちょっと無理かなぁ…。
潜在意識の底に沈める
2007年11月18日(日) 11:24:38
11月17日の「ちりとてちん」、私も泣きました!というメールをいくつもいただいた。泣くよねぇ。BS2、NHK総合、昼の再放送と3回も観てしまった。脚本の藤本有紀にはこれから注目しよう。「花より男子」や「ギャルサー」なんかも彼女の作品だったらしい。観れば良かった。
昨日は文庫解説執筆のためほぼ一日デスクに向かっていたのだが、なんだか書き出しがしっくりこず、さんざんいじくって悩んだあげく結局成果なし。こんなことなら本の推敲の方をすれば良かったな。
でもこうやって長時間悩む作業って大事で、潜在意識の奥底にその悩みが沈み、全く関係ないときにひょこっとアイデアが出たりする。広告でいい企画が出るときもたいていそう。一回は深く長時間考えないと潜在意識の底に沈まない。そうしないといいアイデアと結びつかないのだ。って、まぁ、そういう状態になりさえすれば必ずいいアイデアが出ると決まっているわけではないのが困るところであるが。
でも、今朝目が覚めるとき、書き出しについて考えながら目が覚めたから、これはいい兆候だ。もう奥底には沈んだ模様。この調子ならあと二三日で目途がつくかも。と、楽観的に期待しておこう。〆切までに三連休もあるしね。
自分の中が拡張されるような感覚
2007年11月12日(月) 7:27:16
第一回脱稿した原稿、金土日と3日間触れずに過ごした。
入り込みすぎていて良いのか悪いのかわからなくなっているから少し離れるのはイイコトだ。視野狭窄に陥っていたしな。その間、何人かの先輩・後輩に原稿を読んでもらっている。本を出す前に他人に読んでもらうことは滅多にないのだが、本業の本なのでいろんな職種の人に読んでもらって、よりわかりやすくしたいと思う。
一方11月は、少し本を読んでいる人に話すと「えええええ!」と叫ばれるような仕事を受けてしまっていて、その〆切が月末にある。ある文庫本の巻末解説。その文庫の著者が…。嗚呼…。視野狭窄どころか思考停止だ。いつ、どんなタイミングとテンションでロケット噴射して書くか、それにかかっている。量的にはたぶん一日で書けるんだけど、そのキッカケというかロケット噴射タイミングを探すのに三週間は丸々かかる感じ。読み込まないといけないし。つか、あとたった三週間の間に「その日」が来るのかどうか。来なかったらどうしよう…。すでに冷や汗。
でも、負荷がきつい原稿を続けている余録もある。
他の原稿が楽に思えるのだ。以前「きっついなぁ」と感じていた原稿が「こんなのサッとやっちゃおう」と変わってくるのが面白い。自分の中が拡張されるようなこの感覚はいくつになってもなかなか楽しい。そうやって自分拡張するために「えええええ!」と叫ばれるような仕事を受けた部分は確かにある。でもやっぱり後悔。ヤバいったらない。
第一回脱稿!
2007年11月09日(金) 9:29:33
本にする原稿の第一稿を編集の人に渡して、とりあえず第一回脱稿!
まだ題名で迷っているし、このあと再校とかでもいっぱい直したり、編集からたくさん赤入ったりするけど、とりあえず肩の荷がすぅぅぅぅと下りていく。あぁ気持ちが良いなぁ。図表と目次を入れて230ページ程度かな。プリントアウトしたその束とCD-ROMを渡すプチ誇らしさよ(メール添付にせず、会って手渡しすることにしたのだった)。
で、その足で割烹「樋口」へ。
翌日の原稿書きを気にせずに酒を呑むなんて1ヶ月半ぶり。あぁ日本酒が胃に染みる。あっという間に酔っぱらったのは年の差を感じない後輩だったせいもある。その同行者から「恵那寿や」の栗きんとんをもらった。こりゃすごい。岐阜からわざわざ買ってきてくれたもの。うれしい脱稿祝い。
昨日の小鍋はハリハリ鍋だった。相変わらず謙虚で丁寧で優しい味。樋口さんはお子さんも生まれ、アシスタントも増え、いよいよ腰を入れてがんばるという感じ。この人が50歳になったころの料理を食べてみたい(そのときオレはいくつだ?)
原稿のせいで、メールのお返事、ものすごく遅れています。
全然こねぇ、と思っているそこのアナタ、今週末くらいにハラリと舞い降りるはずです。スイマセン。その他、不義理をしていた方々、誠に申し訳なく。お許しを。
習慣の大切さ
2007年11月06日(火) 9:06:51
スケジュール前倒しで、なんとなく第一稿、完成。
あとは細かい推敲に移り、今週中盤の8日には一度編集者に渡してしまうつもりである。
そんなことを編集者にメールで書いたら「新書を担当してから、スケジュール通りに原稿を頂ける著者は初めてです(感涙)」と返信。うはは。我ながら律儀。でも11月12月は急にでかい仕事が入る場合が多いから、単なるリスク管理である。でかいの入ったら一気に余裕がなくなる。
でも、この1ヶ月半は、思い出すのもイヤなくらい大変だったけど、「集中力と持続力」の訓練にはなったかも。毎日毎日ある分量を書き続けるというのは、才能ではなくて習慣なのだ、ということがよくわかった。
村上春樹が新作「走ることについて語るときに僕の語ること」の中でこんなことを書いている。
毎日机の前に座り、意識を一点に注ぎ込む訓練を続けていれば、集中力と持続力は自然と身についてくる。これは前に書いた筋肉の調教作業に似ている。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。気づかれない程度にわずかずつ、その目盛りをこっそりと移動させていく。その後、チャンドラーの言葉を引用し、こんなことも書いている。
優れたミステリー作家であるレイモンド・チャンドラーは「たとえ何も書くことがなかったとしても、私は一日に何時間かは必ず机の前に座って、一人で意識を集中することにしている」というようなことをある私信の中で述べていたが、彼がどういうつもりでそんなことをしたのか、僕にはよく理解できる。チャンドラー氏はそうすることによって、職業作家にとって必要な筋力を懸命に調教し、静かに志気を高めていたのである。そのような日々の訓練が彼にとっては不可欠なことだったのだ。別に職業作家になりたいとは思わないが(そんな大変なこと!)、必ず机の前に座って何時間か集中する、という習慣の大切さはわりと思い知ったなぁ。脱稿という「もう永遠に辿り着けないと思えるような遠いゴール」に一字一字ジリジリ近づいていく作業のキーはそこにある。
村上春樹がマラソンを続ける理由がよくわかった。
昼寝以外はずっと原稿
2007年11月04日(日) 20:02:53
プールでは250mを4本泳いで、計1km。久しぶりにしてはまぁまぁかな。100m完泳!とか喜んでいたころに比べるとずいぶん進歩したもんだ。でもまだ連続では1kmが限界。一度ちゃんと習いたいな。一段落ついたらTIのスクールに行こう。
プール以外はさすがに焦って原稿原稿原稿。昼寝以外はずっと原稿。
いま書いている本で文庫化を含めて10冊目だが、たった220ページくらいとはいえ完全に書き下ろすのはほぼ初めての経験なので、いろいろと頭の使い方が違ってしんどい。というか、俯瞰がうまくできない。最初の方の章で書いたことと最後の方の章で書いたことがつじつまがあっているのかどうかがだんだんわからなくなってくる。細部のアラばかり見えてくる。一種の視野狭窄&思考停止。その自覚はあるのだが、なかなかそこから抜け出られない。
本を書くたびに思うが、世の中にゴマンと本が溢れているけど、みんなこんなしんどい作業をよくやっているよなぁ。本を出せる幸運は誰にでもめぐってくるものではないし、それは身に染みて感じているのだが、やっぱ出す前のしんどさは格別だ。あぁ今日は酒でも呑むかなぁ…。
ステーキ・タルタル
2007年11月03日(土) 16:19:11
昨晩はひさびさの「モレスク」。
原稿を書くために家に向かって電車に乗っていたら、ボクなんかより数倍忙しい方から「疲れ切ったのでつきあってくれ」と電話があり、そこで見捨てるほど冷たくもないので、心を切り換えて救助に向かった。まぁ2時間それにつぶしたからって挽回できないこともない。というか、しょせん原稿なのだ(と言い聞かせる)。
で、店の前まで行ったのだが、まだ7時前だったせいもあり、開店前。仕方ないからふたりで近くのフレンチ「レカイエ」のカウンターでシャンパンを飲んだ。思いも寄らない展開での思いも寄らないシャンパンは素敵だ。疲れの原因についてのポジティブな話を聞きつつ、ボクはボクで原稿原稿と張りつめていた心を解していく。アンチョビがよく合っておいしい。
「モレスク」が開店したのでサッと入り、お目当てのステーキ・タルタル。
その方はいつも具体的に「○○が食べたい」と料理名を言う方で、昨日のリクエストはそれ。前は豚肉のTボーンだったし、その前は鴨のコンフィだったし、その前の前は立ち飲み屋の怪しいステーキだった。ほとんどそれ一品をワインと共に飲み下すと「じゃ、帰ろうか」となる。たまには食べたいものを数軒ハシゴするのだが、昨日は夜8時すぎには解散となった。
おかげで気持ちが楽になり、スムーズに土日に突入。右肘の痛みゆえ止めていたプールにも今から久々に行こうと思う。少し視野が狭くなっていたことに気づかされた感じ。原稿は相変わらず難所で四苦八苦しているが、気持ちが明るくなったのでたぶん抜けられるだろう。ロシアでアウェイで闘っている方からの応援メールもよく効いた。ありがとう。
最後の難所
2007年11月01日(木) 8:19:17
今日から11月。もう年末やね。今年は喪中なので、喪中ハガキを早く作らないといけないのだけど、原稿もあって全然手が着かず。でもそろそろやらないとヤバイ。
昨日は原稿がちょっと進展。自分の中での第一稿〆切がこの週末で、来週は1週間、最終推敲に当てる。出版社の〆切は今月12日。ええと本になるのは来年1月中旬の予定です。今回は本業系のマジメな本。なので「さとなお」ではなく「佐藤尚之」の著者名で出す予定。問い合わせてくださった方、どうもありがとうございます。題名が正式決定したらココでまた書かせてもらいます。ちなみに新書です。
講演を聞いてくださった出版社の方から「書きませんか」と提案されたのが8月中旬。構成案を提出したのが9月初旬。編集会議で出版が決定したのが9月中旬。打ち合わせを経て構成を修正し、書き始めたのが9月末か。約1ヶ月半で約12万文字をまとめる作業だったわけだ。この1ヶ月は仕事やプライベートや旅も重なって、なかなかしんどかった…。って振り返ってる場合ではない。最後の難所が越えられるかどうか(一番難しい章の最終詰めに入っている)。今週末勝負である。
でも、自分の仕事人生的には、いいタイミングでいいまとめになったかもしれないな……って、また振り返りモードになっている。気を引き締めてかからんかい!
住むにはちょうどいい規模の町
2007年10月29日(月) 6:53:55
昨日も金沢。
午前中は原稿書いて、昼は有名な割烹でお昼のミニコース。非常に洗練されていて京都っぽい味。繋がってるな。加賀野菜がやっぱおいしい。前日もいろいろ食べたが、加賀野菜、うまい。少し買って帰ろうか。
食後、金沢を案内してくれた方と主計町や東茶屋街をちょっと散歩。美しい街だ。というか、金沢って絵になる場所がいっぱいあり、そこに普通に生活が溶け込んでおり、なんだかうらやましい都市。みんな表情が明るいし、古いものを大切にしているし、オシャレさんも多いし、なにより美人が多い。いい町だ。住んでる人は金沢の外にあまり出たがらないという。わかる。
新竪町の「ギャルリ ノワイヨ」でお茶した後、ホテルに帰って原稿書き。ある章がどうしてもうまくまとまらずイライラ。
夜はさっきのノワイヨの方も含めて3人で「割烹大関」。
かにめん(蟹の身のおでん)や加賀治部煮やのど黒なんかを堪能。100歳近いおじいさんを筆頭に孫ふたりまで従業員がすべて家族(&親戚)という店の雰囲気があったかい。その後スパニッシュの「アロス」。「タラのピルピル」がうまかった。つか、洋食系は5日ぶりか? 毎食和食で飽きていたのでうれしいな。
一緒に行った方たちの知り合いが次々と「アロス」に現れる。
町中どこ行っても知り合いに会う、みたいな狭さが金沢にはあるらしい。狭すぎないし広すぎない。住むにはちょうどいい規模の町なんだな。逆に閉塞感もあるかもしれないけど、ここに住むと外に出たくなくなる感じはよくわかる。
おとといも含めて、金沢現地の方と数人お知り合いになれた。また来るのでその時はよろしくお願いします。
というか、2日間も案内してくれたHさん(元々メル友)、どうもありがとう。
松茸めがね
2007年10月26日(金) 8:26:44
泊まりはグランドホテルやったんやけど(こっちに来るとすぐにエセ大阪弁に戻る)、グランドホテルって50年の歴史に幕を閉じるらしい。お化けがでるという噂もあったけど、いいホテルやったんやけどな。最後に泊まれて良かった。
ちらりと支社に表敬訪問してから京都へ。
昨日から2日間、お休みをいただいてクレア連載のための下見&食べである。でもいつものような無理はしない。締め切り近いし体調崩したくない。基本、節制。
昼はひとり祇園「竹きし」。ここはなかなか良い。釜飯なのだが、祇園にありながら敷居も高くなく程が良い。季節の釜飯を「栗とホタテ」にするか「松茸」にするか迷った末「栗とホタテ」に。しみじみする。
食後、まだ少しお腹の余裕があったので新京極まで歩いて「乙羽」の冬期限定名物「むしすし」。器ごと蒸すせいか器を持てず、食べるのに苦労する。あちち。
ホテルに帰って原稿書き。ほぼ240ページざっとは書き終わったが、ここからが大変。見直していくといろんな瑕疵が見えてきて大幅に書き直す部分とか構成自体の変更とかいろいろ出てくる。今回は食の本でもエッセイでもなく真面目な本なので慎重に慎重に。
夜は、予約が取れない代表のような割烹「祇園さゝ木」へ。
ある方がなんとか抑えた席にボクなんかをご招待してくださった(といっても割り勘だけど)。
基本と創意工夫が交差した独特なるコース。佐々木劇場と言われるのもよくわかる。佐々木さんの目の前に座らせていただいたので創っていく過程がすべて見られ楽しい楽しい。器も凄かったな。料理は、シラザ海老とホタテの上海蟹内子ソース、小カブの銀杏ソース、戻り鰹の握り、笹鰈の焼き物あたりが印象に残っている。あ、それと、丹波松茸とぐじのホイル焼きも。ホイルを開けた途端、めがねが松茸香の蒸気で曇る。あぁ松茸めがね。思わずめがねをとって、曇った部分を嗅いでしまうアホくささ。
〆はサンマご飯と栗ご飯。特にサンマご飯、最高やね。デザートのパンナコッタもよい。
食後「バー・カルバドール」へ。とてもいい隠れ家バーだ。ウンダーベルグを使って創作してくれたカクテルがよろしかった。深酒しないように気をつけて、ホテルに帰って原稿。ある箇所で詰まっている。むぅ。
原稿のBGM
2007年10月22日(月) 7:08:30
日曜はずっと原稿。
以前はBGMに日本語の歌を流すと脳が混乱して集中を欠いたのだが、最近は午前中に限ってはアップテンポのJ-POPがなかなかイイカンジ。最近はJUDY AND MARYがイイカンジで原稿進捗を助けてくれる。YUKIの歌声って、どこか甲本ヒロトの声に似ていて、まっすぐ心に入ってくるのだが、BGM的に聞いていると言葉の意味が消えて外国語みたいになる。BGMにしていても脳の混乱が少ないし、サビは快適なのでノリもよくなる。このごろのヘビーローテーションは、映画「シムソンズ」を観たこともあって「Blue Tears」。
でも、午後からは日本語の歌はダメ。脳が混乱し出す。やっぱ疲れてくるのかな。
最近ではアリアを聞くことが多いかも。フィリッパ・ジョルダーノやキャサリン・ジェンキンズあたりの現代風アリア。これは能率が上がる。
で、夕方からはクラシックかギターが良い。ずっと室内楽とかピアノ曲を選んできたけど、最近は村治佳織やRyo Kawasakiなんかのギターもよく流す。お茶を飲みつつ、一番集中力がなくなる辺りを乗り切る。
夜は気分的にジャズ。ピアノ・トリオかソロが多い。でも、これは雰囲気に流されすぎな気もする。意外とJ-POPに帰るともう一度朝みたいな爆発力が出ることも発見した。昨晩はCoccoが効いた。妙に進んだ。なんだろうな、まぁ書く題材の質もあるのだろう。わりと重いものを書いているので、軽いのがいいのかもしれない。
しばらく会食は打ち止め
2007年10月16日(火) 21:05:44
おっと。バタバタしてたら更新し忘れるところだった。
昨日は昼も夜も会食。
こんなことを昔書いたが、あれから7年、相変わらず今でも昼はひとりのことが多い。そんなボクをたまに誘ってくれていた貴重な後輩が会社をやめるというので一緒に。あぁ昼メシの友をまたひとりなくしてしまった。
夜はひじょ〜にお世話になっている社外の年下の友人にご馳走した。
本当にお世話になっているので「與兵衛」でどうぞ好きなだけ食べてください状態。幸い少食な男性だったので財布的には助かったが(笑)、この手の本格的江戸前鮨は初めてだったらしく、とっても喜んでもらった。まぁボクが恩返しするとしたら美味しいものを食べてもらうことくらいしかできないので。
ここ数週間、原稿執筆が佳境を迎えるので、朝と夜はそればっかりやっている。夜の会食もこの「與兵衛」を最後に11月頭までほとんどしない予定。あ、京都に二日間遊びに行くけど、ほとんどそれだけ。根は詰めるけど、楽しいからまぁいいや。せっかくだから少し痩せようかな(最近体重は自由自在♪)。
水曜どうでしょう
2007年09月25日(火) 7:09:08
昨日は丸一日執筆。
ちょっと必要があって本業である広告のことを書いている。本業だけにスラスラ書けるが、逆にイイタイコトがいろいろあってシンプルにまとまらない。広告とはイイタイコトを整理して絞る作業が重要なのだが、自分の意見となるとあれもこれも言いたくなり、絞るのが急に難しくなる。客観的になるって難しい。自分の商品のいろんな面を言いたくなってしまうクライアントの気持ちがよくわかる感じ。
その合間を縫って、家族で「水曜どうでしょう」のDVDを次々と。
YouTubeなどで流れているものは観たことあったが、初期から系統立って観ていくのははじめて。いい意味の緩さと自由さがあって良い。というか、当時現役の大学生だった大泉洋のテレビ勘の良さに舌巻いた。
名古屋の夜
2007年08月10日(金) 10:42:48
本当は昨日から15日まで夏休み第二弾だったのだが、仕事が間に合わず、急遽朝9時からの会議に参加。なんとか夏休みに突入できるかなという空気になったのが午後2時で、こっそり会社を飛び出して半日遅れの夏休みイン。まずは名古屋へ。
クレアの二泊三日連載は、ボクが自腹でいろんな店を下調べ(下食べ?)した上で店をピックアップし、編集部から掲載&撮影許可の電話を店に入れる、という段取りになっている。
で、前回名古屋で食べた店の中で「ここは載せたい!」と思った店8軒のうち、2軒も掲載不許可だったのだ。1軒は流行りすぎがその理由。もう1軒は理由不明。困った。まぁ次点の店を格上げする手もあるが、とりあえず追加できる店があるかないか、名古屋に食べに来たわけである。
夕方「ホテルプリシード名古屋」にチェックイン。
前回泊まって気に入ったのだが、今回も印象的なサービス。再訪なので広めの部屋を用意してくれた。前回お願いした備品(スタンド)なども要求する前から揃っている。顧客名簿管理がしっかりしているらしい。安いし、今後の定宿に。
で、5時すぎから夜メシ放浪の旅へ。
まず2軒をひとりで。名古屋コーチンの焼鳥と味噌おでん。んー。載せるにはもう少しかな。前回会ったENGINに「いま栄あたりー」と携帯メールしたら「店に出てますよ」とのことで「United Style」へ。店長などと一緒にしばらくしゃべる。
その後、前回おつきあいいただいた大矢さんと待ち合わせ。話し足りなかった話をいろいろしながら2軒。とはいえ結局ドラゴンズの話題ばかり(笑) でも楽しかった。
5軒目に向かったバーが満席で、それを機に別れる。大矢さんと行った味噌たきと名古屋コーチン炉焼の店は両方ともグッド。これは載せよう。特に味噌たき(要するに水炊きの味噌版ね)はおいしかった。とはいえ、掲載&撮影許可が出るかどうかはまた別の話。編集部に電話して翌日に店に電話してもらうように頼み、部屋に帰る。
今日は京都。昔同じ部だった先輩が大出世したので、そのお祝いで以前の同僚が各地から3人集まり、4人で宴会。懐かしい話だらけの夜になりそう。
二泊三日うまうま旅
2006年10月28日(土) 5:21:02
拙著「沖縄上手な旅ごはん」の中では特に「那覇二泊三日 究極の旅ごはん」というコーナーが好評であった。二泊三日で那覇に行くならどこで何を食べればいいか、を独断と偏見で構成したものである。ま、実用的なので沖縄旅行をする際のお役に立てた、ということだろう。
で、「クレア・トラベラー」(隔月刊)という雑誌からオファーがあり、今度そのコーナーの延長線上的に「二泊三日うまうま旅」シリーズを連載することになった(たぶん短期)。二泊三日というと「昼夜朝昼夜朝昼」の7チャンス。その7チャンスをどこで何を食べたらおいしい旅になるか、を、実際にボクが食べに行った中から数店、独断と偏見で決めちゃうものである。まぁエイヤで決めるのでなんの保証にもならないけど、その街に初めて行く旅行者にある程度参考になればいいな、という感じ。こういう企画、どうっすかねぇ?
連載が決まってから考え込んだ。さーて、どの街を書こうか。
すぐにでも書けそうなのは那覇、八重山、NY、ソウル、そして東京(実際に第1回目は那覇にした)。大阪や香川はデータが古いので少し食べに行かないと無理かな。札幌はこの前のでずいぶん知ったけどまだまだ奥が深いのでもう一回くらい食べに行かないとダメかも。名古屋とか広島とか軽井沢とかも書いてみたいな。京都や福岡は奥が深すぎるわりに経験不足すぎて無理っぽ。秋田や山形や新潟や富山も開拓してみたいな。高知とか鹿児島とか伊勢志摩とかはどうなんだろう。とかとか、いろいろ考えているのである。
どっちにしても、行き当たりばったりで行って「二泊三日で行くべき店」を探せるわけはないので、その街に詳しいナビ(ボクが知っていてその舌を信頼できる現地在住者か出身者・関係者)に相談して、絞りに絞った上でボクが数店自腹で食べに行き、「二泊三日だったらココとココは外すな!」というのを独断で決めるわけである。今回はある用事もあって長崎に行くので、もしかしたら二泊三日を作れるのでは、と、ある「舌に信頼が置ける長崎出身者」の方のチカラも借りつつ、入念な下調べをしているわけっすね(メールも相当参考にさせていただいています。ありがとうございます)。
長崎はそーとーおいしそうな街なので、二泊三日を作れそうな気がしている。ポイントは「長崎初心者はちゃんぽん・皿うどんをどの店で食べるのがいいか」かな。絞り込んだ店をすべて食べてみて、ボクなりにベストを紹介したい。
ちゅうことで、長崎に数日行ってきます。
ネットが通じない安ホテルに泊まりそうなので、更新できないかもしれません。あしからず。
腹は出るけど体重減
2006年08月04日(金) 8:45:10
昨日はわりと遅めから和食屋で新しい連載の打ち合わせ。
連載…できるのかな? と思いつつ、隔月刊の雑誌なのでまぁなんとかなるやろという方に気持ちが傾く。昼メシ連載が終わったので、いまはイリイにオサニチの連載、そして婦人画報のエッセイコラムのふたつになっているし。ということで決まり。具体的に詰め始める。
その和食屋はカウンター割烹で、店主といろいろ話しあいながら料理を決めていく。突き出し、刺身と来て、焼きを新サンマとノドグロとタカベのどれにするか迷いまくる。だってどれもうまそうだよ? それぞれの長所を店主が語ってくれちゃうからなおのこと。いっそ3つとも!と叫びそうになる。でもこの頃食べ過ぎで「腹が出気味」なので我慢我慢。結局編集者の希望でノドグロに。イカフライもオーダー。最後はじゃこご飯に味噌汁で〆。それにしても遅い時間まで一種独特のお客さんたちで賑わっている店であった。高等遊民的人々。もし話したとしても共通の話題がなさそうな感じ。
そう、このごろ腹が出気味なのです。
ただ体重は減ってるんだよなぁ。プール熱にかかって以来、プール&ジムの習慣が途切れ(プールに行って病原菌ばらまくと悪いので自主規制中)、筋肉が急激に落ちている模様。腹に脂肪が貯まる重量より筋肉が落ちる重量の方が勝っているということ。体重減を素直に喜べない。
そろそろエクササイズだけでも復活しよう。暑いけど。
確定申告とか。交際費とか。
2006年03月05日(日) 11:26:05
朝から確定申告書作成。2時間ほどで終了しスッキリ。
e-Taxで電子申告したいけど、ソフトがウィンしか対応しないので断念。印刷して税務署に持って行かなくちゃ。早くマック対応にしてくれ〜。とはいえサイト上でさっさか作成できるようになって大変便利。国税庁はよくやっていると思う。
原稿料などの雑所得があるので確定申告が必要なのだが、領収書を受け取る習慣があまりないのでこの時期はいつもブルーになる。ま、タクシーとか資料とかはなるべくもらうようにしているが焼け石に水である。知りあいの税理士に怒られちゃいそうなほどド下手な税金対策。
ちなみに広告会社に勤めていることもあって「どうせ交際費とか使い放題なんだろ」とか邪推する方がたまにおられるが、この5年、交際費なんて一銭たりとも使ったことがない。資料代すら使っていない。というか、使おうにも許可がおりない(笑)。一度だけ「おりる」とふんでアメリカ人を数人接待し、結局おりなくて10万円ほど自腹切る羽目になって以来(あれはホントに痛かった)、もう交際費はおりないものと諦めた。営業と違って制作部門なので得意先接待がないということもあるが、もう経費だの交際費だのを使って仕事するご時世でもないということ。
そのわりに高い店ばかり行っていると思われるかもしれないが、外食代はしこしこ書いた印税と原稿料でまかなっている。偉い人とか社外の方にたまにご馳走になる以外は自腹。印税も原稿料もほとんど全部食べちゃうので、まぁ外食するために原稿書いているみたいなものですな。
ピロピロにも書いたが、文庫なら1冊売れてやっと50円の収入だから、食べるたびにもったいなくて仕方がない。たとえば先週は2軒の鮨屋で約1000人様分の印税を使わせていただいた(新婚さんにご馳走したし)。1000人もの方が本屋に行って迷った末に買ってくださった分の印税をたった2晩で!とかって考えると本当にもったいなくて仕方がないのだが、そういう外食経験の積み重ねを本とかサイトに書いて、なんとかツカエル記事にして皆さんに恩返ししたいと思っていたりもするので、お許しを。
47年間ほぼ毎日〆切…
2006年01月18日(水) 7:21:47
書けないなぁ。連載原稿でまたまた四苦八苦している。調子が出れば早いのだが、なかなか調子が出ない。仕事が多くほとんど時間が取れないこともあって深夜にやっと書き始めるのだが、調子が出る前に大深夜になってしまい結局諦めることが続いている。とはいえそんなことも言っていられない。もう〆切だ。うぅぅ。
とかなんとか愚痴ってる自分に喝!
今月6日に亡くなった漫画家の加藤芳郎さんは、新聞の4コマ漫画を47年間連載しつづけたという。夕刊だったから日曜を除く週6日なのかな。ほぼ毎日〆切があり莫大な数の読者の目に触れる。毎回なにかしらアイデアもいる。それを続けて47年。つか、ボクの人生より長いではないか。ボクが生まれてからこっち以上、ずぅっと週6本ずつ書いてきたってか。ボクがはいはいしてるときから、小中高大、就職、結婚などいろいろ経てきた年月全部ずっと連載してきたってか。
あまりに偉大すぎて比べても仕方ないが、同じ人間、ま、ボクもがんばろっと。
疲れたカラダといい関係
2005年11月06日(日) 8:56:22
昨日はわりとはかどり、婦人画報の原稿もなんとかこうとか目途が立った。おいしい店リニューアルもずいぶん進捗したし、仕事の企画書もひとつ書いた。ハリーポッター原書も久しぶりに20ページ。この調子で今日も能率上がるといいな。
つか、なんでこんなに疲れがとれにくいんだろう不思議だなぁと思ってよくよく考えたら、なんだまだNY出張から帰って一週間ちょいじゃんか! そりゃ疲れが出る頃だ。しかもその間に大阪出張までしていて、ちゃんとゆっくり疲れをとっていない。普通にカラダがSOS出してたわけね。生理現象みたいなものですわね。あぁ良かった。老衰かと思えるくらい疲れてたのでホッ。
ホッとして「疲れてて当たり前」と開き直ったらイイカンジになった。疲れと上手につきあうことで意外とはかどる。疲れを上から押さえ込もうとしてたからいけなかったのだな。このカンジで書き続けられればいろんなストレスから脱却できるかも。11月いっぱいこのカンジが続いたら…いや、なんとか続くよう工夫しよう。
今日も疲れと上手につきあいながら、ダラダラとがんばるぞ。
フランツ・フェルディナンド
2005年11月05日(土) 10:22:27
近来稀に見るくらい疲れ切って家に帰り、山本彩香さん特製「姫シャコ貝の豆腐よう漬け」(試作品)を肴に「浦霞」の一升瓶をガブガブ飲んで、な〜んも考えずテレビをぼんやり見て、死んだように8時間寝たら、なんとか少し元気になりました。でも朝起きて会社のメール見てまた卒倒しそうになったけど。
なんか書くとも書かないとも言ってなかった感じなんだけど、今月号の婦人画報の来月号予告に「新連載/さとなお」の文字。あぁこの状態で引き受けるのは相当無理があるのでどうやってお断りしようかと思い続けてそのまま先延ばししていたらついにこんな事態に…。自業自得。まだ題名も内容も決めておらず。この土日で第一稿上げねばならず。ノーアイデア。どうしよう。
天気がいいなぁ。セントラルパークに行きたいなぁ。とか「フランツ・フェルディナンド」を聴きながら思う。このバンドとNYの関係は直接はないけどさ。でも、いまさらだけど、このバンド本当にいい。どうでもいいけど、このバンド名ってサラエボで暗殺されて第一次世界大戦勃発のきっかけになったオーストリア皇太子の名前だよね(?)。実質的に世界史を塗りかえた彼の名前を付けるあたりがハイブロウ&野心家。
さて。お犬様の散歩に行ってこよう。
共用スペース乗っ取り計画
2005年10月02日(日) 7:29:00
自宅にはリビングの隅にコの字型のマックコーナーがあり、普段はそこで仕事や原稿書きやサイト更新をしている。ボク自身は自分の書斎も部屋も持っていない。部屋にこもると家族の会話がなくなるし、妻や子供の気配を常に感じているのは大事だと思ってたからだ(子供にとっても常に父親の気配を感じているのは大事な気がする)。子供は部屋を持っているが、なるべく部屋で勉強をせず、そのリビングでやるように言っている。つまりは家族が常にいる空間としてリビングは機能している。
が、原稿があまりにはかどらないので少し気分転換してみることにした。1階の親世帯との共用スペースにマックをドカドカ持ち込んで自分の部屋化してみることにしたのだ。
キッチンの音も聞こえず、うまそうな食事の匂いも漂ってこない。妻と子供の会話や勉強騒音(わりとケンカしながら勉強してる)も聞こえてこないし、TVの音も聞こえてこない。こりゃ集中できそうだ。しかも昔使っていたマッキントッシュ(オーディオメーカーの方)のMC7270やC34Vが飾りのように置いてある部屋で、スピーカーもハーベス。音楽環境もばっちり。そのうえ無線LANでネットにもすぐ接続。静かだし、他にやることないから原稿に仕方なしに向かうし…。あぁいままでどうしてこうしなかったのだろう…。
そのうえそのうえ、風水にくわしい人に聞くと「南側の部屋の方が書ける」と言うではないか。その部屋はまさに南側。考えてみたら不定期日記とか平日にばんばん書いていた頃は南の部屋で書いていた。うん、なんか書ける気分になってきたぞ♪(単純) 〆切がせまった状態では絶対必要な環境。しばらくこの体制でやってみよう!
哀れ蚊ちゃん
2005年09月26日(月) 7:18:42
昨晩の夜分に急にノリが空から降りてきて、原稿がドワーッと書けた。といっても3時間弱だから書けた字数はしれてるんだけど、あぁそういえば不定期日記(長いヤツ)とかもこうやって書いてたなぁとちょっと思い出した。不定期日記も1年弱更新していない。書くネタはいっぱいあるのに、なんか夜は疲れちゃって書けないのだ。でも疲れててもこういったノリで書いていたよなぁ、こういう風に自分をノせれば書けるんだよなぁ、と。ノリの感じを少し思い出したのは大きいかも。
とはいえ、3連休ももうオシマイ。3日でどのくらい書けたかと量で計るとしれている。あぁもう一度3連休の初日に戻れないだろうかと悶々。うぅ〜。
マックから出る熱が温かいのだろう。デスク下に蚊が住み込んでいる。
朝起きてきてマックでメールとかしてると必ず刺される。日本では古くから夏の終わりの蚊を「哀れ蚊」と呼んで殺さないようにするものだが、ボクもそんな気分であまり追っていない。一匹だけだし、少し痒いのを我慢すればいいだけだし。でも決まって毎朝刺されるから、彼女(血を吸うのはメスだよね?)に定期的にごはんを届けて