旅行

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偶然が重なった札幌の夜

2009年07月04日(土) 10:30:16

昨日から一泊で札幌に来ている。
というか、もうそろそろ東京に帰るのだけど。

目的は広告系学校の講義。
昨日の夕方に札幌に入り、クリエィターを目指す人たちを相手に2時間の講義をやって(コミュニケーション・デザインの話)、夜21時に解放された。

いつも札幌に来ると一緒に遊ぶ森崎くんが東京でドラマを収録しているので、昨晩はひとりで鮨へ。
「ザ・ウィンザーホテル洞爺」で握っていた方がやっている鮨処「田なべ」。まぁまぁ満足して食べ終わり、じゃあホテル方面まで歩こうかと "すすきの" をぼんやり歩いていたら、いろいろな偶然が重なってある方と遭遇。札幌では有名なソムリエさん。いやぁお久しぶりですと挨拶する間もなくそのまま拉致されてワインバーに行くことに。最近お酒を控えていたのだけど(鮨もお茶で食べた)、ソムリエさんに会ってしまったのでは仕方がない。飲みましょう。

そのワインバーの名は「祥瑞」。
そう、店名を見ればわかるとおり、六本木の有名なワインバー「祥瑞」の支店というか、お弟子さんがやっている店。あの店の名前を受け継ぐなんてすごいなぁと思っていたら、ボクが勤めている会社の北海道支社を脱サラした人が開いた店だそうだ。へぇ〜。マスターと話していたら共通の知人の名前もいろいろ出てきた。偶然だなぁ。なんだか札幌にまた一軒、馴染みになりそうな店が増えたかも。
※そのマスターに聞いたが、同じビルに入っていた「Soul Dressing」は閉店したそうだ。残念。

そして、これまた偶然、たまたま神戸から札幌に旅行に来ていた友人(NYに一緒に行った友人)も携帯メールで連絡がとれて合流した。リースリングをお供に26時ころまで。いろんな偶然が重なって、思いがけず楽しい夜となった。

忙しい&不調だと、こうして旅に出るのもしんどくて二の足を踏むけど、やっぱり「動く」と元気になる。気分も転換できていい感じ。家でじっとして「しんどいしんどい」と言ってるよりいいかもね。まぁ程度問題だけど。

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がんじゅーやみせーみ

2009年05月30日(土) 17:43:50

沖縄から東京に着いた途端、疲れ復活。頭痛再発。ヒコーキに乗っている間いろいろと仕事のことやこれからのことを考えていたのもいけなかったのかも。ストレスさまのお帰り。沖縄にいる間はあんなに快調だったのにな。

昨晩は国際通りからほど近い「すーる」(糸満の「淡水」から麺を仕入れている店。なかなか良かった)で仕事相手と沖縄そばを食べた後、夜遅めにひとりで「山本彩香」へ。

驚いた。世界一美味しいと断言したい彼女の「豆腐よう」が変わっていた。いい方に。
大豆を外国産から厳選国産に変えてみた、とのことだけど、それだけでこんなに違うんだ…。味に甘みが増し、食感も相当クリーミーになって、全体のバランスがより良くなった。完成度があそこまで高かったものがより改善されて目の前に。うーむ。これを絶品と呼ばずしてなんと呼ぶ。泡盛「春雨」とのマリアージュも抜群。あぁ至福。

昨晩はお客さんが少なく、しかもみなさん早めのご退散で、途中から彩香さんとふたり。カウンターでずっと琉球語(うちなあぐち)を教えてもらっていた。ボクの変な発音にお互い大笑いしながら。
いろいろ教わったけど、まぁなんつうか難しいわ。帰る際、覚えた琉球語を組み合わせて「うみなぃ、けーゆん」と言ってみる。うはは。通じたよ。「敬愛する女兄弟よ、帰るわ」みたいな感じ。イントネーションは平板に。ちなみにタイトルの「がんじゅーやみせーみ」は「お元気ですか?」である。「がんじゅー」=「頑丈」。みなさん、お元気ですか?

いままで彩香さんと店員の由美子さんが話す琉球語がまったく聞き取れなかったけど、なんとなーく聞き取れる部分が増えてきた気はする。単語は大和言葉と共通するものがあるし。あとは語尾がわかってくればな。でもこれが難しい。

寝たのが遅かったのもあるけど、カラダがいい感じに緩んだようで、今朝はホテルで朝9時くらいまで眠れた(東京の家では5時台に目が覚めてしまう)。目が覚めないって気持ちいい。でもそれも沖縄限定なのだろう。ヒコーキでもぐっすり眠れた。来週がまた忙しいので少しでも多く眠っときたい。明日の日曜も仕事だし。とりあえず夜ご飯食べたらすぐ寝よう。

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沖縄は今日も晴れ

2009年05月29日(金) 16:42:56

朝の天気予報によると日本全国雨模様なのに、ボクが行く沖縄だけ晴れ(笑)。
まあね、あんまり「晴れ男」とかいう科学的根拠ないことを言っているとバカに思われるからいい加減にするけどね。でもこういう「思いこみ」って大事なんです。ポジティブ・シンキングの一環として。

ということで、沖縄は梅雨なんだけど、昼過ぎに着いた那覇は晴れていた。
でも昨日書いたように半日会議室に籠もっての企画会議。沖縄にいる感じがしないなぁ。

明日の昼には東京に帰る。今日の夜はまだ未定。というか、まだホテルも決めていない。はやく決めなきゃ。ご心配をおかけしている体調は、なんだか沖縄に来た途端よくなっちゃいました。お調子者。

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ボクには「春雨」と呉屋さんのマンゴーがある

2009年05月04日(月) 12:38:52

さて、一日遅れで沖縄最終日(5/2)のことを簡単に書いておこう。

この日は連休中唯一のオフ。まず、昼過ぎに宮里酒造所に伺った。
ここは近年評判をどんどん上げている泡盛「春雨」を造っている酒造所。実際ボクは最近ではこの「春雨」が一番好きである。「山本彩香」でもこの泡盛を出している。というか彼女が作る絶品の「豆腐よう」も「春雨」を使用して仕込んであるようだ(だからあの豆腐ようには「春雨」が一番マリアージュする)。

小禄(おろく)の住宅街にさりげなくある赤瓦屋根の酒造所。こんなに有名なのに本当に小さいし看板もない。駐車場に大きな野生のキーツ・マンゴー。これが目印。これがなければ再訪できないくらいさりげない。こんなさりげない酒造所、初めてである。
後で宮里社長(ボクより2歳ほど若い)にお話しを聞いたら、「最近、小禄も住宅街になり、こういう工場に対しての規制が多くなって、建物を大きくも出来ないし建て替えも修理もできないんです。こちらの方がずっと古くからやっていて、住宅街になったのは最近なのに…」とのことだった。だから売れていても大きく出来ず、施設が古くなっても修理もできない。周辺に気を遣って看板も出していない。そんな風に身を潜めて沖縄を代表する泡盛が造られている…。

話をくわしく聞いていくと、ボクみたいな第三者が聞いても「それはどう考えても行政のイジメだろう」と思えるようなことが他にもザクザク。そのくせ「観光が一番大切!」と、こんな小さな酒造所に観光バスを入れろとゴリ押ししてくるとか。宮里さんは本当に(ほんとの本当に)真面目で真摯な方なので、それにも文句ひとつ言わず対応しているが、いろんな状況を聞けば聞くほど沖縄行政の問題は根深いな。昨晩も彩香さんとさんざんそんな話になった。それにしてもなぁ…。

まぁそれはともかく宮里酒造。
ボクは泡盛の酒造所は15ほど訪ねているが、この宮里酒造はダントツに清潔だ。
いや、もっと近代的で清潔な酒造所はある。ただ、設備がものすごく古く、修理もできないことを考えると、奇跡的に清潔。泡盛を造っている工場特有の匂いもほとんどしない。壁に黒麹も染みこんでいない(他の酒造所で壁が真っ黒なところは「これが黒麹が豊富な証拠」と言っていたりするが、単に管理が悪いだけなのは宮里酒造を見ればすぐわかる)。

試作途中の新酒を飲ませてもらったが、「泡盛が嫌いな人にもおいしいように」という目的で作ってあって、アタックが柔らかいわりに、手のひらでグラスを握って温めながら飲んでいるとだんだん花の香りが立ち上ってくる美しいお酒だった。「これ、ぬる燗にしてもいいかもですね」と言ったら「そうなんです!」と意を強くされて語る語る。泡盛のことを語り出すと宮里さんの口は止まらない。本当に真面目で真摯。これからもここの泡盛を飲み続けよう(あと、石垣島の請福酒造さんと)。

そして特筆すべきは従業員の感じ良さ。本当にすべての人(男性5人だったか)が異様に感じが良い。きっと宮里さんの薫陶が行き届いているのだろうなぁ。ひとりの若い従業員が「私、本当に宮里さんの下で働けて幸せなんです」とこっそり教えてくれた。いい会社だ。こういう酒造所がおいしくないお酒を造るわけがない。


すっかり感動して、いろんな泡盛をご馳走になって酔っぱらって、次は東風平(こちんだ)にあるマンゴー園へ。

今年、彩香さんの紹介で、マンゴーの木のオーナーになった。
完全無農薬自然農法のマンゴー。彼女の友達の呉屋さんという方が作られているマンゴーである。この方に会いがてら、ボクのマンゴーの木を見学に行くことにした。

東風平の景色のいい丘の上にその農園はあった。ちょっと見、荒れ放題。でも「奇跡のリンゴ」を読んだボクとしては、完全無農薬だと荒れ放題になることもありえることはわかっているつもり。しかし呉屋さん本人に会ったときはビックリしたな。「奇跡のリンゴ」の木村さんと同じく歯がないし、雰囲気も笑顔もまさに木村さん。で、話を聞くと、やっていることも木村さんと近い。儲け無視の情熱から手作りの液での木の消毒の仕方とかまで。

ひと通りマンゴーの成長具合を見せていただいてから(収穫は7月かな)、農園横の作業小屋みたいなとこで「ゆんたく」(おしゃべり)。ここでまた沖縄行政の話になった。「私ら最低限食べられればいいんです。何の欲も持ってない。いいフルーツ作って喜ばれれば満足。でも、行政のやってることは『生きていくな』と言っているに等しい。邪魔ばっかりする」と。
ここでもボクはなるべく客観的に聞こうと努力した。行政にも言い分はあるはずだし、こちらが一方的に憤っている場合もある。でも今回もドス黒い気分に。真面目に沖縄の未来を考えて地道に真摯に働いている人たちから「もう無理。辞めようかとも思う」みたいな話を昨晩から連続してずっと聞いている。あぁ沖縄はもう本当にダメかもなぁ…。

んー…、まぁそれはそれとして、呉屋さんの無欲さには呆れかえったな。
何にもいらない、というのが徹底している感じ。で、一時も手を休めない働き者なので、次から次へと新しいフルーツに挑戦していく。マンゴーだけでなく、バンペイユ(晩白柚)やフートー(ローズアップル)のこと、カニステル(エッグフルーツ)のくわしい話など、フルーツに関するいろんな情熱を次々と聞かせてもらった。楽しくて仕方がない感じ。でもそれがお金にはほとんど結びついていない。「ちゃんとお金に結びつけないと、ヒトも物も動かないし、現実が変わりません。儲けろって言ってるのではなくて、ちゃんとお金に結びつけた方がいいですよ」とお願いしたが、あまりピンと来なかった模様(笑)

つーか、「この敷地の一等地にログハウスを建てたらいいよー」と勧められた。タダですか(笑)。なんつうか、とことん無欲。ヒトが喜んでくれればいい、自分は食べていけるだけでいい、という感じ。あぁこんなヒトがまだいるんだなぁ。


帰りのヒコーキの時間が迫ってきたので、再会を誓って空港へ。
先ほど預け物をした宮里酒造に寄ってそれを受け取ってモノレールで空港へ行こうとしたら、宮里さん自らクルマで空港まで送ってくださった。

ビジネスの世界でビジネス・ライクにビジネスマンの常識に沿って生きていると、いろんなことを忘れていく。特に東京ではそれが顕著である。
でもボクは大切なことを思い出す方法をこの日ふたつ手に入れた。泡盛「春雨」と呉屋さんのマンゴー。東京で何かを忘れている気がしたとき、「春雨」飲んで呉屋さんのマンゴーを食べよう。きっとちゃんと思い出せる。そんなことを思いながらJAL機内へ。

今年はもう一回くらい、沖縄に行けるかな。

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夜、「山本彩香」にて

2009年05月02日(土) 10:28:45

那覇ロケも無事に終了。
天気にも恵まれ、スタッフにも恵まれ、段取りよいいいロケになった。上がりが楽しみ。

夜はスタッフ数人と「琉球料理乃山本彩香」へ。
「豆腐ようを美味しいと思ったことがない」という方がいたので、ではではと自信たっぷり食べていただいた。おそるおそる一口目を食べるのを見ながら、その後の喜色満面が予想できるだけにニヤニヤしてしまうワタクシ。そして予想通りの反応にこれまたニヤニヤ。だって美味しいもんね。ここまで手をかけて手作りしている店を他に知らない。

ボクが来店すると「実験台」ということで実験的に作っている料理を食べさせてくれる。昨日の白眉は「間引きマンゴーの酢漬け」。間引いた小さな小さなマンゴー(クルミくらいの大きさ)を3日かけてアクを抜き、酢漬けしたもの。マンゴーの実を大きくするために間引いたものすら無駄にせず美味しくしてしまう彩香流。しかし説明されなければ絶対マンゴーとはわからない。カタチは空豆、味は漬けた青梅が近いかな。食感はキュウリのピクルスが近いかも。うまし。

いつもにまして美味しい夜。
ゆっくり堪能した後、ひとり残り、彩香さんといろいろ話し込んで(沖縄の未来とか、自然破壊の問題とか)深夜まで。沖縄の自然と伝統と食を愛する気持ちが高じて、逆に無力感に苛まれている彼女。いえいえアナタがいなければ消滅していった伝統料理はたくさんあるし、琉球舞踊でも琉球料理でも、その伝統をしっかり世に伝えていっている国宝級のヒトなんだから、そんなに自分を責めないで、と言いつつ、いつしか一緒に無力感の世界へ。どうすれば壊れかけた沖縄が元に戻るのだろう。ボクに出来ることは何だろう。

夜道をホテルに向かって歩きながら、こういう想いを深く共有してくれる作家の駒沢敏器さんに深夜電話。でもそんな話に辿り着く前に「彩香さんのとこで食べてきたの! 良かったですねー」とひたすら明るく羨ましがれ、なんというか、無力感に苛まれているヒマがあったら、おいしいこと、楽しいことをどんどんやって、どんどん伝えて、どんどん広めるのがまずボクに出来ること、という基本を思い出した。まずそれがボクにできること。それすら最近さぼってますからね。人生をさぼってはいけないよ、ホラ、そこを歩いてる自分!

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名護ロケ終了

2009年05月01日(金) 7:40:43

名護のロケも昨日で終了。今日は那覇方面に移る。
名護では「おBAR」「縁」「夢の舎」「おかめ」にスタッフで食事に行った。どの店もなかなか良かったが、特に印象的だったのは「夢の舎」と「おかめ」かな。名護の店をあまり知らなかったのでいい店を知れて良かった。

この仕事、沖縄ロケ組と東京居残組に分かれて動いているのだが、東京は東京で修羅場を迎えていて、沖縄と東京で電話が異様に飛び交っている。昨日も結局ロケ終了後、夜中までその調整に終われた。沖縄のゆったりした空気の中、超アタフタしている自分がなんだか可笑しい。

頭頂部対策、いろいろいただきました(笑)
でも、一日目ですでにもう……手遅れ気味。水際対策失敗。この半年、外に出ず、スポーツもせず、ひたすら室内で仕事していたもんなぁ。肌が弱くなっている感じ。ついでに腹肉もかつてない状況。Tシャツで過ごすとやはり気になる。半年の油断(多忙)でここまで緩むか…。締めないと。

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頭頂部が…

2009年04月30日(木) 6:52:21

アメリカ在住のヒトからこんなメール。
「日本ではアメリカは豚ウィルスに侵され、大変な状況と報道されているようですが、街中はまったく普通の通りです。そもそも、感染者のほとんどがメキシコに行ってきた人たちですし、アメリカ人で亡くなった一人もまるで成人男性かのように報じられているようですが、2歳に行かない幼児で、インフルエンザならそのくらいの死亡はありえることですし」
そりゃそうだよね。みなさん冷静に。

昨日の丸1日のロケですっかり頭頂部が焼け、つっぱっている。このまま焼け続ければハゲてるところと生えてるところが見分けがつかなくなるかもという野望。でもこのつっぱり感は剥ける予感。頭頂部が剥けるのはイヤだなぁ。

今日も1日ロケ。ボーシ必携(最初からかぶっとけ)。

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沖縄はピーカンです

2009年04月29日(水) 6:46:51

朝6時30分発の沖縄便はガラガラだった。
GWなのになぁ。ちょっと沖縄の観光事情が心配になるくらいガラガラだった。サーチャージもなくなり海外旅行組の方が多いのだろう。実際、沖縄に行くより海外に行く方が安い場合も多い(近い国なら)。でもこの豚インフルエンザ騒ぎで海外旅行もガックリ減るかもしれない。旅行業界も次々と大変だ。

沖縄は雲一つない晴れ。最低気温が17℃、最高気温が22℃。最高に過ごしやすいけど「わーい、沖縄だー」と半袖ばっか持ってきたボクにはちょい寒い。しまったなぁ。長袖をもっと持ってくるべきだった。

昨日はロケハン(ロケーション・ハンティング)。
朝からいろんな場所を見て回る。オールスタッフで打ち合わせる関係でガストに入ってご飯とか食べた。沖縄まで来てガストで食べるワタクシ。まぁでも食べ旅行に来た訳じゃないからな…。ちょっと哀しいけど。
ちなみに昨日見回った中では、備瀬のフクギ並木のところが圧倒的に良かった。古民家民宿もあった。今度泊まりたいかも。

今日から本番。大量に持ってきた企画の宿題もこなしつつ。かなり厳しいスケジュールの中でロケを入れたんだけど、やっぱり気分が変わって良い。あのまま東京にいたら沈み込んでいたかもしれない。

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沖縄ロケ

2009年04月28日(火) 4:29:41

いまから沖縄ロケです。
朝6時30分発のヒコーキ(早っ)。名護に3泊、那覇に1泊するんだけど、ネット環境がダメだったら更新できません。その場合は後づけで更新します。

とりあえず、行ってきます。あっちは、ええ、もちろん晴れです。

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23年のつきあい

2009年04月04日(土) 19:08:40

夙川の桜、六分咲きとはいえ見事だったなぁ。
苦楽園口の神原町、石刎町、そして夙川との間にある久出ヶ谷町、最後は芦屋の翠ヶ丘町と、この辺に14年に渡って住み続けたボクは、東京転勤後も毎年のようにここの桜を見ていることを入れると、約23年間、夙川の桜を見続けていることになる。23年前、この辺にはまだ畑とか残っていたもんだが、ずいぶん景色も変わった。でもやっぱりボクにとっては「我が町」である。すれ違う人もどこか懐かしい。まさにホームグラウンド。めっちゃくつろぐ。

ツマの実家に寄って、闘病中の義父を見舞った後、18時頃いつものように苦楽園口の「バーンズ」へ。新幹線に乗る前にちょこっとマスターの顔見て帰ろうと思ったんだけど、店の前である男性から話しかけられた。

昨日のさなメモは14時くらいに更新したのだが、それをほぼ同時読んだ近所に住む方が「さとなおはあのバーに現れるに違いない」と推理して、待ち伏せてくださったのである。サイトを長く読んでくださっている方で、一度実物を見てやろう、と言うわけですね(笑)。えーと、だいたいイメージが膨らみすぎちゃってガッカリさせることが多いようなんですが、いかがだったでしょうか?(ちょっと心配)。でもうれしかったなぁ。ありがとうございました。

店の前で少しお話してお別れし、ボクは店の中へ。
全部で2時間くらいいたかな。早い時間だったせいか他にお客さんもおらず、久しぶりにゆっくりマスターと話ができた。お客さんにガン患者がいたり医師が多かったりすることもあってか、自然とそっちの話へ。156本目のオールドグランダッド(このバーボンはこの店でしか飲まない)も入れて「余命3年と言われたらどう人生をまとめていくか」など、重い話題をさらりと軽く話し続ける。マスターとも23年のつきあいになるが、お互い何の気も遣わず、深い話を軽くすることができる人生でも貴重な存在になった。年に1回くらいしか会えないけど、日本のどこかにそういう店が一軒でもあるのは本当にシアワセなことだと思う。ホント、少しでも長く店やってな。

いい加減酔って、最終ちょっと前の新幹線で東京へ。
新幹線内で仕事しようと思っていたがさすがに爆睡。あーあ…。まぁ仕方がないか。

とはいえ、土曜の今日ちゃんと仕事したかと言うと、とにかく眠たくて眠たくて、まだ自分で決めた量の3割くらいしか企画書が書けていない。明日は大森「テンダリー」の宮崎さん他、大森のバー数店の主催で「大森さくらフェスティバル」が昼間にあるという(12時半〜16時@テンダリー前の公園)。大森に残る置屋の芸者衆の踊りなどもあるらしい。これも行きたいしなぁ。えっと、今から仕事がんばります。ではでは。

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阪神芦屋「リブ・ゴーシュ」にて

2009年04月03日(金) 13:52:47

一泊で関西に来ている。
昨晩は某広告系学校で講義をし、21時に終わっていつものバーへ。なんやかんやとメンバーが集まり、そのまま「Sante」に移っておいしいワイン。26時くらいまで飲んでいたかなぁ。大阪に来るとやけにくつろいでしまい酒量も増える。あぁ楽しい。

泊まりは四つ橋筋沿いの某ホテル。今朝はちょっと二日酔い気味で「味噌汁が飲みたいなぁ」とホテルの朝食を食べに行ったのだが、なんと和定食がすき焼き(!)。朝からすき焼きかよ! でも食べたけど。

ホテルの部屋でメールを書きまくって仕事。軽く打ち合わせもこなしたあと、昼ご飯を食べに御影へ。
阪神御影駅前に1年前にできた御影クラッセ4階の「カフェ・ド・ボンボン」。ここ、苦楽園口にあって関西在住時代にとってもお世話になった大好きなビストロ「ビストロ・ボンボン」の由良シェフがやっている店なのである。苦楽園の店を閉めて一時長崎に行き、学生相手に超安価なうまいメシを提供したあと、御影クラッセが出来たことを機に関西に帰ってこられた。60歳をすぎたのを機にマイペースでやろうとカフェにダウンサイジングしたみたいだけど、立地がすばらしすぎて人気店になりつつある模様。

阪神電車が見える見晴らしのいいカフェなのだけど、ここ、売りはやっぱり料理だと思う(近くの人、そのことちゃんと認識しているのかなぁ)。
だって、ジャン・ジョルジュとフランスで一緒に修業をし、帰国後に銀座で「フレンチ懐石」を日本で初めて始め、数々のホテルで料理長をやった由良シェフ自らが作る料理が出るカフェなのだ。カレー自体をとってもひと味違うし、ビストロ料理もいろいろ揃っている。しかも目を疑うような超安価(このクオリティにして)。
ボクがいただいたのは、オードブルの盛り合わせと生ビールのセット(ハッピーアワー用だけど)で、これが500円だったりするのである。由良シェフの腕は健在。おいしいワインも揃っている。駅前にこういうカフェがある御影の人がうらやましい。

由良シェフと懐かしい話をいろいろしたあと、阪神芦屋に移って「リブ・ゴーシュ」の奥のカウンターを借りて今これを書いている。ここはワインショップ。うちはあらゆるワインをここから送ってもらっている。細谷店長の目を信用しているのである。もうワインはここに任せっきり。

いまから夙川の土手に行って、花見と洒落込むつもり。日本一(とボクが思う)桜をゆっくり見て歩こうと思う。やっぱり一年に一回は阪神間で心を洗濯しないとね。

というわけで、東京に帰るのは遅くなりまする。そのかわり土日働くから許してたもれ(仕事仲間の方々)

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志摩は美味しかった

2009年03月16日(月) 9:29:44

志摩からは日曜夜遅く帰ってきた。
行ったのは「おとや」「プチレストラン宮本」「アッシュ・ドール」「ヨット」「プリンス」「日本料理 鯛」の6店。志摩は広い上に交通の便が悪く、店がそれぞれ離れていて、あまり数は捌けなかった。でもアタリ確率は多かったな。どこも美味しかったけど、特に良かったのは「日本料理 鯛」と「ヨット」。「プチレストラン宮本」もなかなか。「アッシュ・ドール」も良い。「おとや」も「プリンス」も悪くなかったし、いや、つまりは全部よろしかったということ。かなり満足な食べ旅行となった。

「アッシュ・ドール」はフレンチなんだけど、神戸にあった「ラ・コート・ドール」(ベルナール・ロワゾーがシェフをやっていたころのフランス「ラ・コート・ドール」の世界唯一の支店だった)でシェフをしていた山口浩氏とジャン・ジャック・ ブラン氏のコンビがやっているレストラン。震災前、神戸のその店にとても美味しい思い出があるボクとしては、なんだかうれしい邂逅なのだけど(震災で壊滅的被害を受けて閉店した)、ロワゾーの流れを汲む水の料理は健在であっさりすっきりなかなか良かった。ちょっと内装やサービスが全体に垢抜けていないのが残念だったけど(ワインの品揃えもいまひとつ)。

でも、志摩ほど素材がいい土地だと、やはり和食がいいなぁ。「日本料理 鯛」で食べた刺身の旨さはうなった。素晴らしい。「ヨット」の貝焼きもよかった。「プチレストラン宮本」のシェフは志摩観光ホテルの「ラ・メール」出身で、あそこの名物料理が安価で食べられるのが売り。あそこの超お高いカレーが3150円とかで食べられる。お得かも。

天気も良く、仕事もはかどり、食べた店も良かった。いい土日。この勢いをかりて今週の峠を越そう。

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一泊で志摩

2009年03月15日(日) 11:13:53

一泊で志摩に来ている。
まぁもうしつこいかもしれないけど「晴れ男爆裂」で、嵐だった昨日も昼頃志摩に着いた途端晴れて、今日はまたこれが大晴天。まさにリゾート気分で連載下見ハシゴ食べ中。

もう仕事が間に合わないのだけど、よりによってこの時期に〆切が来てしまい、どうしてもこの週末に来ないといけなかった。でも新幹線や近鉄特急で仕事をし、こっちに着いてハシゴ食べし、ホテルに帰って仕事をし、夜ご飯を食べに行き、また仕事をし、と、意外と効率がいいことに気がついた。リゾートに来て気分は変わるし、おいしい食事で発散するし、無理矢理来て良かったかも。

夜まで志摩でいろいろ食べて、また東京にとんぼ返り。あぁそれにしても天気がよい。海沿いでもゆっくり散歩しよう。

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鳥羽で絶品かき

2009年02月16日(月) 8:15:24

最終日の日曜日はまず鳥羽に出かけた。
お目当ては「中山かき養殖場」。メールで教えてもらった店で、1個100円で生かきや焼かきが食べられる。鳥羽駅まで伊勢市から15分くらい。いきなり風光明媚な景勝地。そこからタクシーでパールロードの入り口付近にある「中山かき養殖場」へ。

ここがねぇ…。なんつうか絶品すぎて。
まずは生かきからいただいたのだけど、採れたての浦村かきを殻をむいた直後に口に入れる。あーうめぇ。海水が塩辛いので軽く水で洗うんだけど、それでも海の香りがブンと鼻にのぼってくる。レモンを少しかけたいけど、ポッカレモンしか置いてないのが難。次回はレモン持参だな。あ、それとシャブリも。

でも、炭火で焼く焼かきを食べたら生かきの印象もすっ飛んでしまった。
店の外で盛大に煙を上げながら焼いてくれるのだが、これがまた…。生かきよりも濃く「かきエキス」が感じられてもう至福の時間。うまいなぁ。これ全部1個100円。タクシー飛ばして来る価値あり(他のお客さんはみんな自家用車だったけど)。

大満足して鳥羽駅に戻り、有名な「漣(さざなみ)」で大海老フライ定食を食べ、伊勢市に戻って「起矢食堂」で伊勢うどん。「漣」は大行列の人気店。普通においしい。「起矢食堂」は「ちとせ」に近い感じかな。伊勢うどん独特のブニャブニャ麺の特徴が一番よく出ていた店かもしれない。あ、問い合わせがあったのでお知らせすると、伊勢うどんを食べたのは「ふくすけ」「岡田屋」「ちとせ」「まめや」「山口屋」「中むら」そして「起矢食堂」です。好きなのは「ちとせ」と「起矢食堂」。無難においしいのが「ふくすけ」「まめや」。麺がちょっと伊勢うどんぽくないけど、完成度高いと思ったのが「中むら」。

最後はもう一度松阪に帰って「牛銀本店」ですき焼き。
この店はそこに至る小道がとても風情があり、店もとても古くて雰囲気抜群だ。この店の佇まいも足し算すると「海津本店」や「和田金」よりも好きかもしれない。肉も良い。脂があっさりしていてもたれない。

と、こんな感じで旅もオシマイ。夜9時には東京に着き、疲れ切って即寝。
でもね、なんだか発散した。お伊勢さんのパワーをもらい、あまりにうまいかきや暖かい日差しでかなりのんびりできた模様。眠いのは相変わらずだけど、今週はがんばれそうだ。

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伊勢市はなんだかがんばっている

2009年02月15日(日) 21:22:24

土曜の夜は伊勢市の河崎町という蔵の街で飲んだ。
夜歩くと電灯がなくて真っ暗な通りなのだが、昔の蔵を活かしたお洒落な店がポツリポツリと灯りを点す。真っ暗な中にオアシスのようにほんのり朱いその灯りに吸い寄せられるように歩いてしまう。
「ぽらん」という古本屋で本をゆっくり選んで買い、「虎丸」という居酒屋で新鮮な魚と地酒に酔い、「珠家」というバーでワインを飲む。至福の時間。なんだか寂れた印象を持っていた伊勢のイメージがガラリと変わった。

特に「虎丸」という居酒屋は良かったなぁ。抜群の刺身。抜群の料理。そして〆になぜか抜群の杏仁豆腐(!)。この杏仁豆腐、すごかったな。蔵を改造した雰囲気もとてもいいし、いやぁいい店だぁ…。
「珠家」では着物の女将さんにいろんな店を教えてもらった。昼間6軒まわった伊勢うどんだが、もう1軒、本命をまわり忘れていた模様(彼女の一押し)。外宮から内宮に至る道沿いにある「起矢食堂」。ふーん、知らなかったな。明日行ってみよう。

「珠家」から駅周辺まで歩いて戻って「オステリア・ラブラ」へ。
昼間通りかかって「こんなところにこんなお洒落で気の利いたイタリアンが!」と驚いた店である。聞けば東京の南青山の「カ・アンジェリ」で料理していた人とか。さもありなん。いい雰囲気といい料理。あぁ良い夜だった。

そんな感じで2日目終了。
伊勢市のイメージ、変わったなぁ。シャッター街も多いのだが、なんだか地元民が密かにがんばっている街だ。遊んだら奥が深そうである。

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伊勢志摩に来ています

2009年02月14日(土) 18:01:17

クレア・トラベラー連載原稿の下見で、伊勢志摩に来ています。
メールでの情報、友人からの情報などを元にいろんな店を回ってます。情報をくださった方々、どうもありがとうございました。でも一回では回りきらず、あともう一回は来ないといけない感じです。

昨晩に松阪に入って、まずは松阪牛。
「和田金」は昔行ったので、今回は「海津本店」「一升びん本店」などを。サシが入りまくった肉は苦手なので松阪牛も苦手なのだけど、現地で食べるのはそれなりに楽しい。松阪だと松阪牛の内臓も食べられるのが貴重。いい出だし。

今日は伊勢。伊勢神宮の内宮外宮を回りつつ、伊勢うどんを6軒食べ歩いた。伊勢うどん、相当くわしくなったかも(なったから何?という感じではあるが)。夜ご飯は居酒屋をいくつか回る予定。

今日は嵐の予報だったのにキレイに晴れて暑いほど(晴れ男)。今日は全国的に暑かったようで、東京でも25℃近くまで行ったらしい。
晴れたせいもあって伊勢神宮はとても気持ちよかった。伊勢神宮に来るのは約30年ぶり。大好きな場所なので再訪できてとてもうれしい。正宮でゆっくりお参り。正宮に神様が住んでいらっしゃるかどうかはわからないけど、自分の生き方を確認する場としてこういう場所はとても有効だね。

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高知で22軒

2008年12月23日(火) 9:41:22

昨晩遅く高知から東京に帰ってきた。
23時から会社で打ち合わせがあったから帰ってきたのだが、なければ今日もいるつもりだった。でもアイスクリン屋や屋台なんかも含めると22軒食べたから、まぁ連載自腹下見の目的は達したかも。祝日である今日高知にいても開いている店少なそうだし。
2泊3日で22軒。予想以上の成果ではある。下調べを周到にしたせいもあって、時間を相当効率的に使えた。

最終日の昨日なんか、朝は高知名物ぼうしパンを食べに行き、そのまま8時すぎの特急で1時間40分かけて四万十市に行って3軒食べ(天然うなぎや青さのりの天ぷら、川海老の唐揚げなどの四万十料理)、13時半くらいの特急で高知に戻ってきて16時前から開いてる割烹、17時から開いてる居酒屋とハシゴして、リムジンバスに飛び乗って空港に行き、最終のヒコーキに間に合わせるという隙のない構成。
で、無理矢理行った夕方の割烹と居酒屋がまた大当たりだったりした。この2軒は次回に高知に行ったらゆっくりゆっくり食べたいな(とはいえ短時間でかなりの料理をオーダーして食べたのだが)。

印象に残っている店を上げてみると、「囲炉裏」「タマテ」「葉牡丹」「一軒家」「たたき亭」「刀舟家」「安兵衛」かな。印象に残っているだけで7軒とはかなりの大漁だ。高知は奥が深い。
残りの15軒も、まぁハズレが数軒あったものの、(下調べ&メールでのありがたいタレコミのおかげで)どれもこれもちゃんと美味しかった。一度は行きたい基本の店「得月楼」や「本池澤」も良かったし、四万十市の「炭や一風」で食べた四万十川の天然うなぎも印象深かった(ほぼ初めて天然うなぎの本当の香りを知った)。「うつぼ屋」で食べたマンボウもほぼ初体験。ぼうしパンやアイスクリンもなんだか懐かしい味でグッド。

あと、毎週日曜に終日やっている日曜市が思いの外楽しかった。
本格的な大きな市で、農産物から衣料品、農具、植木、そして調理品までいろんなものが道路を1km強占拠して売られている。ここに来れば一週間分の食べ物から生活必需品まで全部揃う感じ。屋台で買い食いした田舎すし、いも天・野菜天の美味しさ。そして、お好み焼き風味というかタコ焼き風味に近い名物鯛焼き「たい好み」のジャンクでクセになるうまさ! これも次回にリピートしたい。

さすがに今日は食べ疲れ。内臓が疲れたー。1日胃腸を休めます。お土産に買った芋ケンビと「1×1=1」のアイスクリンは食べるけど。このアイスクリンの白の懐かしすぎる味が好き。

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セイランと青さのり

2008年12月21日(日) 13:25:35

ドゥダメル広島公演、実に良かったらしいですね。
数人からレポートをいただきました。シャオヘイくんも書いてます(08/12/19の記事)。マーラーは驚愕的な演奏だったらしいし、アンコールはマンボにマランボに君が代だったとか。マランボでは客席にまで降りてきて弾きまくったとか。うらやましいなぁ。原爆資料館を見学したあとのオケによる君が代もちょっと聴いてみたかった。

高知では相変わらず食べまくっています。
11月以来、ちょっと多忙で疲れがたまっており、ハシゴ食べも不調ではあるけど、昨日は6軒、しっかり食べた(でももう限界)。「戻り鰹はまだ旬。おいしいですよ」という店と「今年はもうダメ。うちでは出しません」という店のふたつに分かれた。でもまぁその場で藁で焼き上げてくれると、たとえそれが冷凍物だとしても、なかなかおいしい。

特に良かったのは「囲炉裏」で食べた四万十川のセイラン(上流で採れる緑藻類カワノリ科の植物)と青さのり(下流の汽水域で採れる川のり)。1時間かけて焼く四万十川のアメゴと鮎もうまかった。囲炉裏でさっと炙って食べるのだが、香りがブンッと鼻に立ち上る。うまっ。

高知城も見たし(キャンドルナイトをやっている)、牧野富太郎の植物園も見た。明日は四万十川を見つつ食べて、夜の便で東京へ帰り、23時から会社の打ち合わせに出る(笑)。バタバタしているが充実はしているな。高知はおおらかで素朴な街なせいか、とても安らぐ。

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高知へ

2008年12月20日(土) 7:08:07

みなさんに「疲れすぎではないか」「カラダは大丈夫なのか」とかご心配をおかけするようなメモを書いていたくせに、バレエに行くわ、大阪観劇ツアーに行くわ、ドゥダメルに行くわ、と、「なんだよ、元気なんじゃないかよ」と呆れられているワタクシ。誠に申し訳なく。しかも、この週末、これから高知に行ってまいります。クレア・トラベラー連載の下見ですね。またハシゴ食べな三日間。うー。

いや、元気ではないです。疲れや不調は変わらず。仕事の忙しさも変わらず。
ただ、観劇系は精神に効くので、ある種の治療みたいなもの。でもハシゴ食べはどうなのか…。まぁ下見とはいえ旅なので、気分転換にはなるかな…。

年末年始の休みまであと一週間。そこまで持てばいいや、という気持ちもありますけどね。年末年始はたっぷり休める予定だし(いまのところ)。

ということで、高知、行ってきます。もう戻り鰹の旬は過ぎちゃったな…。

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角館の紅葉、横手の焼きそば

2008年11月10日(月) 8:34:09

昨日は昼前に秋田を発って角館へ。
先月も行ったんだけど、もう少し行ってみたい店があったので出かけた(「しょうじ」と「じん市」。後者は入れなかった。残念)。そしたら武家屋敷周辺、紅葉真っ盛り。溜息どころか涙までこぼれそうなくらいキレイだった。黄と赤と橙と緑。見事なバランスで混じり合う。その背景には黒塀と茅葺きの武家屋敷。日本の美しさここに極まる。地球広しと言えども希有な美である。こういう美を浴びている瞬間に頓死したい。とか思う。

角館から花火で有名な大曲を経由して奥羽本線で横手へ。
かまくらで有名な街らしいが、食べ好きには「横手焼きそば」の地でもある。横手には50店以上焼きそば屋があるという。決して大きくない町なのにスゴイな。

発祥の店「元祖神谷焼きそば屋」にまずは詣でる。
駅前からずいぶん郊外に移転したとのことでタクシーで行ったが(片道1300円くらい)、タクシー運転手さんが「あそこは旅館みたいに立派になった」と教えてくれた。行ってみたら確かに「焼きそば御殿」みたいな感じ。郊外にいきなり現れる立派な焼きそば屋。うわーっ。よっぽど流行ったんだなぁ。この店の焼きそばがその後全国で「横手焼きそば」として有名になるくらいだもん、そりゃそうか。

目玉焼きが載っているのが横手焼きそばの特徴だと思っていたが、必ずしも目玉焼きは載せなくてもいいようだ(普通に肉焼きそばとかを頼むと載らない。肉玉を頼むと載る)。
ストレートの茹で麺が柔らかくブニャッとしている。ソースが濃くて全体に黒くて塩辛い。福神漬けの付け合わせ。んー。なんだかとっても素朴だ。ご夫婦はとっても親切でいい感じ。焼きそば御殿が建ったのも「焼きそばで儲けた」というよりは「焼きそばをメインの店にしたら想像以上に流行って、大勢の客のために長年必死に作って生きてきたらいつの間にか儲かっていて、もう欲もないので郊外に移ってのんびりやることにした」みたいな流れだろうかとか想像しちゃったくらい素朴な料理と親切なご夫婦、そして人通りがまったくない郊外立地。

二軒目は駅前から駅裏に移転した「まいど」。
ここは元祖ホルモン焼きそばが名物。焼きそばの具がホルモンなのだ。濃くて下世話だけどクセになる味。ここのは紅ショウガが付け合わせだった。このホルモン焼きそばは東京でも受けるかも。
もう一軒、駅前の「食い道楽」にも行こうと思ったが、時間的に限られていたことと「まぁ焼きそばは焼きそばだ」という普通の結論に達したので東京に帰ることにした。お腹もいっぱいだし。

一生縁がないだろうと思っていた町に今回も行けた。一生通るはずのない道。一生出会うはずのない人。一生食べるはずのない店。旅ってやっぱり人生の必需品だな。自分が棲む世界の狭さをこっそり教えてくれる。

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地酒天国 秋田

2008年11月09日(日) 23:19:17

秋田には川反(かわばた)という繁華街があって、昼は寂しいが、夜になると一変して賑やかになる。昨晩はそこでいくつかハシゴ。「ちゃわん屋」「比内や」「酒盃」。あ、「酒盃」は山王か。山王は秋田のもうひとつの繁華街。この店は再訪である。前回はもう少し肩が凝る感じの印象だったが、今回はガラリとかわって楽しい楽しい。夜おそいと店主にもずいぶん酒が入り、話がいろいろ弾んだ。

秋田の人はびっくりするくらい酒が好き、とはよく聞くところ。
さもありなん。なぜなら酒が異様にうまい。

今回も「刈穂 六舟」「酔楽天」「まんさくの花」「飛良泉」「雪の茅舎ひやおろし」「やまとしずく」「出羽の雫」「天の戸 Land of Water」「天の戸 黒」など、いろんな銘酒を知った。途中、川反の素晴らしい酒販店「酒屋まるひこ」でもいろいろ教えてもらった。しばらくは秋田の酒に凝ってみたいと思わせるくらいうまい。うまいなぁ。

秋田で飲むからうまい、というのももちろんあるだろう。それが作られた土地で飲むのが一番うまい。でも東京でもしばらくは秋田の地酒を飲むことに決めた(置いてあれば)。秋田の地酒を飲むと川反や山王の夜を思い出す。頭でなくカラダで覚えた。そこがポイント。

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仙台から秋田へ

2008年11月08日(土) 17:15:36

仙台を経由して秋田に来ている。
仙台は「都留野」で牛タンを食べた後、「一心」を再訪して日本酒を堪能。先月訪れたときよりずっといい印象。うまかったなぁ…。仙台は相変わらず美しい街。一瞬しかいなかったのでいろんな方にお会いできなかったが、またここには来ると思う。来るたびに好きになる街。

飲み過ぎて頭が多少痛かったが、昼前から移動して秋田へ。
秋田は仙台よりさらに寒い。紅葉がきれい。でも仙台よりずいぶん寂しい雰囲気である。あまり人が歩いていないのだ。観光客がいないなぁ。市民市場も空いていた。安いし美味そうで楽しかったけど。

これから川反(かわばた)に出て飲む予定。寒いけど、逆に鍋とか美味しいもんね。

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生涯忘れることはないでしょう

2008年10月22日(水) 7:55:45

博多でのふたつめの講演はグループ会社でのものだったので少々アジってみた。アジる。死語かな。アジテーションですね。危機感の共有と明るい未来への展望。不況時をどう乗りきるのか。その具体的な方法は。などなど。広告を暗くしているのは自分たちなのだ、という自覚が足りない。どこかで他人事。もっと焦ろうよ。みたいに煽った。

2時間ぶっ続けで話した後、弁当を食べながら1時間30分の質疑応答。質疑応答がここまで長かったのは初めてだが、逆に「みんなどこを悩んでいるのか」がよく見えて参考になった。なるほど。次回の講演ではこの辺も活かしてみよう。

終了後すぐ空港に向かい東京へ。札幌・秋田・博多と渡り歩いたが東京が一番寒い。札幌か。新聞大会もずいぶん遠くに感じるな。でも先週の今日だったんだよな。

一度家に帰って用事を済ませた後、仕事場へ。
途中、aikoの「カブトムシ」に出てくる男性は死んでしまうのかどうかの議論になる(どんな仕事や)。ボクは背景にどこか「死」を感じるが、それは単に「終わりの予感」かもしれない。いずれにしても「いまが一番大切」なのことは確か。そういえばこのごろ「生涯忘れることはないでしょう」と思うことが増えた。人生も後半戦に入り、死を意識することが増えたからだろうか。

最近、地方でがんばる若者と話をしているときが一番楽しい。東京出身のボクが大阪という「地方」に配属になって感じた当時の気持ちをリアルに思い出し、とても応援したくなる。言っておくけど若いときは地方にいた方がいいよ。東京だと部品になる。地方だとエンジンになれる。エンジンの経験はキミを飛躍的に成長させる。

ヒコーキに乗っている間、自分が本当にやりたいことは何なのだろうとずっと考えていた。やりたいこと、ちょっと前まで掴んでいたんだけどな。またこのごろ少し揺らいでいる。何なのかな。人生あと約30年。そろそろ道を定めないと。「選ばなかったから失うのだ」と、あとで歌わなくてもいいように。

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博多の不思議な磁力

2008年10月21日(火) 7:55:27

博多に来ている。
昨日今日とふたつの講演。ほぼ同じ内容でよいのだけど、今日の方が少し詳しい話をする予定。2時間たっぷりアドリブ的に話していく。自分的には新聞大会の経験値をテストする感覚で、なんとかなるかなと思っていたけど、昨日は最後まで会場の空気が固いままだった。まだまだチカラ足らず。

昨晩の終了後、博多の関係会社の方々にご馳走になった。
その中に大阪支社で一緒だった方がいて、大阪支社時代は一度も話をしたことがなかった先輩なのだが、このサイトを始めた頃からずっと読んでくださっているそうでいろんな話に花が咲いた。ほとんど初めて話したのだが、昔から親しかったような感覚。楽しかったし、連れていっていただいた店も美味しかった。白眉は天然のスッポン。3キロの上物だそうで、確かに臭みもクセもなくひたすら上品。うま〜。

4人でうまいうまいと食べていたら、カウンターの隣に新客。見てみてビックリ。JTAの連載を書いていたころに沖縄でお世話になっていたTさんではないの! あちらも「え! なんでこんなところで!」と驚いている。そりゃそうだ。ボクは彼の那覇の家に泊まったことすらあるのだが、その後おつきあいがなくなり、そうこうしているうちにTさんも那覇を離れ、もう一生会うこともないだろうなぁと思っていたのだ。たぶんお互いに。

大阪支社時代の先輩といい、Tさんといい、博多の不思議な磁力に導かれた感じの出会い。なんかこのごろ不思議な磁力をいろんなところで感じる。人生のいろんな細い流れが少しずつ合流してきているような感覚。

固く握手してTさんと別れ、そのまま磁力に乗って2軒。オーセンティックないいバーと、立ち飲み屋と。
札幌秋田の疲れがそろそろ出てきたっぽく、立ち飲み屋では少しきつかった。今日は午前中に講演をしてそのまますぐ帰る。東京で仕事が待っている。とはいえそろそろちゃんと休まないといけないな。

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ババヘラとトサカ酒

2008年10月20日(月) 6:52:34

秋田に行く前日にモリと東京で飲んだのだが、モリも秋田に行ったことがあって、「秋田に行くなら、ババヘラとトサカ酒を是非!」と大きな顔で勧められた。

ババヘラ?
トサカ酒?

ババヘラは秋田駅に着いてすぐ出会った。
正確に言うと「ババヘラ・アイス」。
まぁ例によって晴れ男で、半袖で汗かいたくらい温かかったのだが、10月の秋田にアイスの屋台が出ていたのだ。で、ババァ(失礼!)がひとりでカラフルなパラソルの屋台を守っている。ひとつ頼むと銀色のヘラでアイスをこそげてコーンにバラの花型に乗せてくれた。ババがヘラでアイスかよ!(笑) 秋田名物だそうで、なんだかとても微笑ましい。
バラの花の形が美しい。バナナ味の中心部(黄色)。その周りにイチゴ味の花びら(ピンク)。味は懐かしい粉末ジュース系。塩が少しきついが、まぁこれは味がどうのというよりも縁起物に近い。おババの笑顔がすべて。なんだか買ってうれしくなる一品だった。

トサカ酒には比内地鶏の店「味の蔵」で出会った。
正式名称は「比内地鶏の骨酒」。
要するに「比内地鶏の頭の部分をちょっと炙って、そこに日本酒の熱燗を注ぎ込み、ラップで蒸したもの」である。片口の器がラップされて出てきて「少し蒸らしといてください」と言われる。ラップが蒸気で曇って最初は何かが浮いていることしかわからない。飲んだら実に香ばしくてうまいのだが、そろそろいいかとラップを外すと、比内地鶏が中で笑っていた…。そう、要するに比内地鶏の頭が正面からタテに半分に割られてふたつ浮いているのである。頭の中身はとって骨と皮のみになっている。目も取ってあり、まぶたが締まってはいるが、それが妙に笑っているように見える。うー。目がないけど目が合っちゃった気分…。
ボクのは雌だったのかトサカっぽいのは見えなかったが、なかなかグロい。でもうまい。実にうまい。クセになる一品だった。

「秋田行くなら!」と大きな顔で勧めてくれた2品。
秋田県民のみなさん、そういうことでよろしいでしょうか?(笑)

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秋田うまし

2008年10月19日(日) 23:57:27

ついさっき秋田より帰還。
いろいろ食べられて楽しかった。秋田うまし。日本酒サイコー。きりたんぽや貝焼き(かやき)もとてもいい。比内地鶏も稲庭うどんもハタハタもよろし。

角館にも寄ったのだけど、武家屋敷周辺はさすがにいい感じ。桜の季節、異様にきれいなのは想像がつく。男鹿半島や大館や横手には行ってないけど、なかなか奥が深そうな県だったのでした。

印象的だった店は「酒杯」「さい賀」「お多福」。3店ともまた行ってみたい。特に「酒盃」は素晴らしいな。全品制覇してみたいくらい(お酒を含めて)。

真冬にもう一度行ってみたい街かも。寒い寒いとつぶやきながらハタハタ食べつつ燗酒飲みたい。

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発作的秋田

2008年10月18日(土) 17:33:14

発作的に秋田に来ています。新幹線で4時間。意外と遠いのね。

おとといまで札幌。あさってから博多。そしていま秋田。モリに「それってライブ・ツアーですね、ほとんど」と笑われた。

今日も元気に食べてます。いまから「きりたんぽ」!

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前祝い的にシャサーニュ・モンラッシェ

2008年10月15日(水) 8:12:32

札幌はいい天気。
夕方に着いたが、ジャケットを着ていてちょうどいいくらい温かい。コートを着てこようかどうか迷ったのだが、着てこなくて良かった。

夜遅めからモリこと森崎博之くんと待ち合わせてフレンチへ。
一応明日の本番前なので生魚は避けようと思ったのと(一応ね)、いまモリが異様にワインに凝っているので「じゃ、ワインを飲もうか」となったのだった。

以前の札幌は「素材は新鮮でいいけど調理がダメ」という感じで、どちらかというと「美味しくない街」と思っていたのだが、ここ5年くらい、なんだか異様に美味しくなった印象。東京とかで修業した料理人が地元に帰ってきて、北海道のいい素材を使って基本のしっかりした料理をつくりはじめた感じ。おしゃれな店も増えたし。和食洋食問わず、来るたびに驚かされるレベルに出会う。

昨日の店「ル・プルコア・パ…」も若いシェフが高いレベルで料理を作っていて楽しかった。
野菜がうまかったな。さすが北海道。それと「穴子のピラフ詰めスープ・ド・ポワソン」が印象的。うまうま。
モリも昨日の昼間にフードマイスターの試験があり、どうやらいい点とれたらしい(自己申告)ので、ボクの本番前と合わせて、前祝い的にシャサーニュ・モンラッシェなどを飲んだ。知らない造り手だったけど。

モリと遊ぶようになってちょうど2年だろうか。
約1年前、ワインのワの字も知らなかった彼。恵比寿の「レスプリ・ド・ミタニ」で2人で飲んでいたとき、ボクのワイン知識(たいしたことないです)をうらやんだので、「キミね、10年あれば何でもできるのだよ。どんな自分にもなれるのだよ」と、10年年上の酔っぱらいとして諭したのである。キミも努力次第では10年後にいまのボクなんかのレベルをずぅっと越えたワイン強者になってることも充分可能だよ、みたいな(まぁ3年もあれば抜けるけど)。というか、つまり「やりゃーいいじゃん!」ということですね(笑)

どうやらそのひと言がキッカケになったらしく、彼はワインの世界にいきなり深く突入。
なんだか深すぎて怖いと思っていたらしいワインの深海をずぶずぶ潜っている最中だ。あれから1年、すでになかなかのワイン通である。彼とワインの話を濃くできるようになるとは思わなかったな。というか、ワイン・アドバイザーまで取っちゃいそうな勢い。んー、あと半年くらいで越されそうだ……。

ワインはちょっとだけ勉強するとものすごく面白くなるからなぁ。ボクは食事や酒系の資格を取ることはしないけど(食べものなんて素人でいた方が楽しい)、見てるとモリは本当に好きらしいから応援したい。来年の今頃は抜かれてるかなぁ…。抜かれちゃうのにうれしいのはなぜかな。


さて、今日は新聞大会本番。雲ひとつない晴天。
モリに「どんだけ晴れ男ですか」と言われるくらいの晴天。つまり流れはボクにある(と思いこむ)。
冒頭の数分をいかにゆっくり落ち着いて話せるかにかかっている気がする。あとは成り行きでなんとかなるだろう。

ゆっくりな。ゆっくり。

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ワインのガソリン買い

2008年10月04日(土) 13:14:37

wine1.jpg8月末にイタリアに行ったときの写真を友人に見せると、意外なものがウケる。今日はそれをここでご紹介しよう。※クリックすると大きくなります※

ボクはどこかで聞いたことがあったのでそんなに意外に思わなかったのだけど、見せるとたいてい「えええ〜!」とビックリされる。

wine3.jpgイタリアのバッサーノ・デル・グラッパという街の郊外のワイン屋でのこと。
向こうの人はもちろんボトルでも買うんだけど、日常飲みのワインはこうしてガソリンスタンドみたいなシステムでドボドボ買っていくのだ。
品種ごとにわかれていて、これはメルローですね。

wine2.jpgあー、本当にこうやって毎日ガブガブと水のように飲んでるんだぁ、と笑っちゃったのだけど、人々の間にワインがどれだけ浸透し愛されているかがよくわかる写真。もちろんたいしておいしくないテーブル・ワインなのだろうし、しかもガロン買いすると酸化とかの問題もあると思うんだけど、こういうので充分シアワセなんだよな、と思った。高いワインをくるくるとスワリングして飲んだりするより、ガハハと笑いながらこういうワインをがぶがぶ飲んでる人生の方がずっと楽しそうだ。

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尾道の朝と昼

2008年09月22日(月) 6:33:35

昨日の尾道は雨模様。朝ご飯を食べに尾道駅についたときにはゲリラ豪雨になり、真上で雷がバリバリドシャーンと鳴る状態。駅の待合いが観光客や女子学生の悲鳴で埋まる。でも、まぁ晴れ男登場ということで(←しつこい)、その後天気は一気に好転し、1時間後には日も差す天気に。

海沿いにある「しみず食堂」でメバルの煮付けをたべるところからスタート。いい朝ご飯だなぁ。エビ粉(いわゆるおぼろ)を振ったおいなりさんもうまかった。小さな小さな店だし、朝ビールを飲む労働者に囲まれるので、決して観光客向きではないが、ちょっと地元気分に浸れる店。
次に蒲鉾のお土産で有名な「桂馬」のイートインスペース(店の向かいにある)で蒲鉾を食べ、尾道の細い路地を散策してから11時開店の大人気店「朱華園」へ。

シャオヘイくんに「開店10分くらい前に着いた方がいいですよ」と聞いていたので11時10分前に着いたんだけど、何故かもう開店していてすでに満席。行列も10人くらい。おかしいな。休日は開店時間が早まるのかな。仕方なく並んだが、あっという間に後ろに人が並んで40人くらいの行列になった。すごい人気だ。まだ11時なのに。
この店はその後「尾道ラーメン」と呼ばれるようになったスタイルの原型店。ある意味発祥の店(店では尾道ラーメンと呼ばず中華そばと呼んでいるが)。さすがにうまい。背脂の甘みが上手に効いていて香りも複雑。わりと好きかも。食後少し化学調味料が舌に残るが、ボクはラーメンの化調に寛容なのでまぁ良し。ラーメンとはそういう食べ物だと思っている。

食べ終わって外に出てもまだ11時20分。行列は50人ほど。12時過ぎたらいったい何人並ぶのだろう。
しばらく尾道を散歩。坂を上がったり下がったり。おばあちゃんとネコが多い街だ。喫茶店もやけに多い。つまりはいい街。ぶらぶら歩いていたら商店街に「うばぐるま専門店」があってビックリ。子供が多いのか? いやこれはご老人がつかまって歩くものなのかもしれない。

すれ違えないほど細い路地の奥にある水尾井戸が気に入り、しばらくそこでぼんやりしたあと、すぐ近くの「蔵鮨」へ。
尾道に数店の鮨屋があるが、その中でも白眉だとシャオヘイくん。なるほど美味しそうな雰囲気がプンプンする店内。長いカウンターにキレイに整理されたタネ箱。キラキラ光る地の魚たち。
残念ながら煮きりを塗ってくれるタイプではなく、自分で醤油をつける握りだったが、仕事も丁寧でなかなかおいしい。柔らかい握りでバランスも良い。酢飯が弱いけどいろいろ工夫もしている。「この赤ウニはとても濃厚なのでキュウリで軍艦にしてみました」と、海苔の替わりに薄切りのキュウリを使ったウニ軍艦巻きがその象徴。なるほどなるほど。
地の旬の魚を7〜8貫食べさせてくださいとお願いして食べた。マナガツオ、サヨリ、カスゴ、タイラギ、シラサエビ、新イカ、ママカリ、赤ウニキュウリ軍艦と一貫ずつ食べて3000円。満足。

食後、新尾道駅に出て新幹線で東京へ。4時間弱。
よりによってこの超バタバタの最中に、とか愚痴を言いながら出かけた旅だったが、こういう遊びが出来るということへの感謝を忘れていた。とか、車窓風景を見ながらボンヤリ考える。〆切とはいえ無理矢理に旅に出させてくれる状況の幸せさよ。無理矢理でなかったらずっと仕事していた。

新幹線で2時間ほど寝て元気になり帰宅。腰が快調じゃなければもっと辛い新幹線になっただろう。元気な腰にも感謝。そして広島・尾道でつきあってくれた方々、おいしいものを食べさせてくれたお店の方々にも。どうもありがとう。

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広島の昼と尾道の夜

2008年09月21日(日) 8:28:26

昨日の広島は雲ひとつない快晴。真夏のように暑かった。
モーニングセット発祥の店と言われる「ルーエぶらじる」でモーニングを食べるところからスタート。ここはパン屋も兼ねているせいでパンがおいしいしサービスもいいので気持ちよい。ゆっくり食べてから、タカノ橋商店街〜袋町中通とぶらぶら散歩して「アンデルセン」本店へ。広島に来たらやっぱり「アンデルセン」には寄らないと(まぁ東京にもあるんだけど)。1階の品揃えにうれしくなりつつ小さなパンを囓る。うまい。

昼前まで散歩。大汗。暑い。
昼前にシャオヘイくんと待ち合わせて「貴家。」で広島風お好み焼き。いやーうまい。広島風お好み焼きをそんなにいっぱい食べ歩いたわけではないけど、いままで食べた中で一番好きかも。キャベツの甘み、生地の焼き具合、そばのカリカリ具合など絶妙。濃すぎず上品なのだけど上品すぎない。広島風お好み焼きの店で初めて「通いたい」と思った。
店のサイトのライブカメラにボクが映っていたので、家に電話して見るように伝えたが、なぜか東京の家からは見えなかったようで残念。広島でお好み焼きを食べているボクを東京でリアルタイムで見る、というのはムスメとか喜んだだろうけどな。

昼の2軒目は「冷めん家」。広島風つけ麺の有名店。ものすごく清潔ですっきりした店内。辛いつゆに具だくさん(特に野菜)の麺をつけて食べる。うまひ。つゆが奥深い味で良いなぁ。麺がわりと普通なのが残念だけど、ここもまた通いたい店。

なんか美味しいモノばかり食べて調子が出てきたので3軒目へ。
シャオヘイくんは用事があるというのでボクひとりで広島ラーメンの典型店と彼に教えてもらった「陽気 大手町店」へ。本店は夕方かららしいのでここにした。広島ラーメンはいわゆる豚骨しょうゆ味。濃厚な甘みがあるんだけどしつこくなく、クセになるタイプの味。「陽気」はスープがとても好み。ラーメンをあまり食べないボクであるが、ここのは好きかも。ただ麺がちょっと弱いかな。

朝から5軒。十分満足して、福山へ。今日の夜は尾道なので福山にホテルをとったのだ。尾道はあまりいいホテルがないと聞いたのがその理由。というか、福山はメールをよくくださる方が数人いる街で、それだけでなんだか他人の街とは思えず好感を持っている。「星の王子さま」のキツネみたいな感じ。

ホテルの部屋で仕事を少ししたあと、夕方、尾道へ。電車で20分。
つきあってくれたのはシャオヘイくんともうひとり、数年前に広島で講演をしたときに聞いてくれ、それ以来ちょくちょくメールをくれるデザイナーの若者Tくん。3人で「一口」という地の魚を揚げてくれる串かつの店へ。尾道の有名店ということで開店前の17時から並んだが、並ばなかったら入れなかった。さすが人気店。
いわし、はも、あなご、クジラ、あさりの唐揚げなど美味美味。あっさりといくらでも食べられる。肉よりも魚の方がうまいかな。野菜もうまい。サービスや気遣いがよく、オヤジさんの佇まいもとてもいい。ここもまた来たい。

食後「らぱん」というおしゃれなバルへ。尾道でこういう雰囲気の店は珍しい。エイのフリットがうまかった。3人でワイン。ボクとシャオヘイくんとTくんは約10歳刻み。20歳年上のボク、10歳年上のシャオヘイくんのふたりからアドバイスの嵐(説教とも言う)を受けたTくんはちょっと大変だったかも(笑)

広島へ帰ったふたり(終電が早い)と別れてひとりで久保二丁目方面へ。
尾道の商店街はゴーストタウンみたいな感じだが、久保二丁目あたりは夜の店が多くなかなか繁華。「ロダン」という古いバーで一杯。この店はユニークだ。全国いろんなバーに行っているがかなりユニークな部類。店中が貝殻だらけ。すごいな。

と、昨日は8軒か。ハシゴ食べは自重と言いながら、どうしても貧乏性が出てしまう。でも昨日はおいしい店に恵まれて良かった。

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今週末は広島・尾道

2008年09月20日(土) 8:26:47

先週は金沢、今週は広島・尾道、来週は富山、と週末旅が続いている。
金沢と富山は講演だが、広島・尾道はクレア・トラベラー連載の下見自腹取材旅。仕事が鼻血状態でバタバタなのだが、このタイミングで来ないと〆切に間に合わない。だから無理矢理スケジュールをこじあけてやってきた。怒濤の9月、早く終わってくれ。

広島に来たと言っても、なんか学会だかなんだかで広島市街のホテルがまったく取れず、呉のホテルに宿泊。呉、初めて来たなぁ。今朝の呉は(例によって晴れ男のドッ晴れもあってか)美しい。ホテルの部屋から海と山が両方見える。

昨日は昼間に仕事をしたあと、夜に広島に着いてシャオヘイくんと待ち合わせて食事。
広島をナビしてもらうには最適なヒトである。「獨楽」「無櫓火」とハシゴ。瀬戸内の魚はやっぱり美味しい。昨晩の鯛はとてもいい香りだった。両店ともとてもいい店。特に「無櫓火」は気に入った。酒についての考え方に深く賛同。ストレートよりずっとうまい飲み方も体験。こういう店、東京にはほとんどないなぁ。

さて、呉を少し散歩して広島に帰って朝ご飯〜昼ご飯〜夜ご飯の行脚である。広島のホテルじゃないので、ご飯の合間にホテルの部屋に戻れないのが苦痛。どこで時間をつぶすかなぁ…。さいわい胃腸の調子はいいので食事は楽しそうだが、そろそろハシゴ食べも自重しないとね。ゆっくり回ります。

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金沢美人ズ

2008年09月13日(土) 20:59:59

昨日の夜は金沢で講演。
金沢の28〜33歳くらいのビジネスマンの異業種交流会で2時間話す。最初は1時間20分と言われていたのだが、せっかくヒコーキ使って一泊で行くんだからもっと話させろ、と2時間に(笑)。長時間みんな熱心に聴いてくれた。それなりにイイタイコトは伝わったと思う。

東京一極集中が激しい今、地方の若者はいろいろせつない気持ちを抱えて仕事をしている気がする。
ボク自身、若いときに大阪勤務になり、「東京とは状況が違うけど負けないぞ」と気張りつつ、どこかでせつなかった。だからだろう、東京以外で頑張っている若者を応援したいという気持ちがボクは強い。そのせつなさ、少しはわかるぞー、みたいな。
まぁ実際に東京で働く辛さは相当なもので、地方の方がシアワセだと思う部分も多いのだが、でもどうせ苦労するなら一極集中の首都で自分を試してみたい気持ちもわかるのだ。そういう若者たちに、地方ならではの良さを仕事に活かす方法、東京に負けないやり方、なんかをボクの経験をふまえて伝えたい、とか思って話した。偉そうな意味ではなく、なんとなく若いときの自分に向かって言っている気分で。

話終わって会場を出たのが22時。さて金沢の夜である。金沢の知り合いが待っていてくれる。

クレア・トラベラーの連載のために金沢を下見取材したとき(去年12月)、サイトの読者さんを中心に金沢に人脈が出来た。ある女性を中心に広がっている人脈の中にボクを入れてもらった、という感じなのだが、その人脈がなんと金沢美人ばかりという素晴らしさ。もともと金沢は美人率が異様に高い街だと思うが、それにしても美人ばかりすぎないか、というシアワセ具合。

で、そのうちの4人が「四遊」という美味しい割烹につれていってくれるというので、若者たちと別れてその店へ。
ボクを挟んで右に2人、左に2人、計4人の金沢美人。そういう状況で飲む地元銘酒のうまいことよ。んでもって二軒目の「空海」に辿り着いたときにはもう2人も金沢美人が合流し、男1女6というハーレム状態。あぁ長いこと生きているとこういうこともあるのだなぁ(遠い目)。

「空海」は7月末の集中豪雨で浅野川が氾濫し、床上浸水の被害を受けた主計町茶屋街にある。
「ここまで水が来た」と壁のところを指し示すご主人。「いやー、アユやゴリが店の床でぴちゃぴちゃ跳ねよるんよ」という状態だったらしい。川水と一緒に店に入ってきたということ。修繕が本当に大変だったと思うが、とにかく明るく話してくれてホッとした。

なんやかんや話して盛り上がり、結局ホテルに帰り着いたのは朝4時前。連日寝てない状況が続いていたが、金沢の空気と美人さんたちのおかげでずいぶん発散したらしく、わりと疲れが取れた気がする(気のせいか)。

翌日(つまり今日)の昼は昨晩のうちの2人(姉妹)がお相手してくれた。
チェックアウトにロビーに降りていったら、2人が受付前にいる。しかもなんと着物姿! うひゃぁ、美しい! 金沢の街と着物の組み合わせも大好きだし、シアワセすぎ。
美しい着物姿の美人金沢姉妹と3人で東山の茶屋街を歩き、「十月亭」という店の個室で庭を眺めながら昼ご飯をいただくこの贅沢よ。でもそんな最中に東京から仕事の電話が相次ぎ、夢の時間もぶちこわし。いや、休日返上で働いている方々には申し訳ない。でもさ、タイミング悪すぎ(笑)

東京に帰り着いたのは18時。人の歩く速度が体感で金沢の3倍だ。それって人生的にどうなのだろうと一瞬下を向く。でも今はここがボクの生きている街である。顔を上げて速度を合わせよう。

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イタリアから帰ってきました

2008年08月31日(日) 22:13:18

ということで、東京に帰ってきました。
イタリアはネットが通じる宿がほとんどなく(行ったのが田舎なのもあるけど)、メールもまるで見ず更新もまるでせずという毎日。久しぶりに超アナログ&浮世離れした日々でした。イタリア語ちんぷんかんぷんだったのでニュースも新聞もほとんど触れず。だからネットにつながらないと北京オリンピックがいつ終わったのかもわからない。いかにネットに依存しているかよくわかる。星野ジャパンが4位だったのもついさっき知ったよ(笑)

東京の第一印象は「蒸し暑い〜!」
というか、昨日までは寒かったって? 聞けばボクが出てからずっと雨で、梅雨みたいに寒かったとか。大雨&嵐で被害も出たと帰りのヒコーキの新聞で知った。でもボクが出た日も帰った日(今日)も晴れ。イタリア行っている間もずっと「ありえないくらいの天気」と現地人が言うほどのド快晴。でもボクがいない東京はずっと雨って……、やっぱ「晴れ男!」ということでいいのではないか(笑)

帰りのエコノミーも行きと同様、足が伸ばせる席(前にキャビン・アテンダントが座る席)が取れたのだが、旅の疲れもあってか行きより相当つらかった。腰が危ない状態。あぁつらかった。エコノミーは席がやはりつらいなぁ。
映画は「ナルニア国物語2〜カスピアン王子の角笛」「カンフー・パンダ」「ローリングストーンズ・シャイン・ア・ライト」「西の魔女が死んだ」の4本を観た。中でもマーチン・スコセッシ監督が撮ったストーンズのライブ映像が圧巻。これ、まだ未公開なんだって? 劇場の大きなスクリーンで再見したい。

家に帰って、愛犬を引き取って、先ほどようやくいない間のメールを怖々チェック。
プライベートのメールはそれほどでもなかったが、会社のメールが520通たまっていて吐きそうになった。すいません、お返事明日いっぱいかかります。プライベートの方はもう数日ください(緊急っぽいのにはなるべく早く返信します)。

で、イタリアの旅を後追い更新しおわって、今。
現地でザザザと書いたものをそのままアップしているので、多少あとで直すかもだけど、とりいそぎ。

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イタリア旅行第9日目「のんびり移動の最終日」

2008年08月30日(土) 21:00:00

今日は帰る日。15時10分ヴェネチア空港発のヒコーキに乗る。それまでの過ごし方として選択肢は3つあった。
ひとつ目は早起きしてパドヴァ(Padova)という街に行く(電車で20分くらい)。ここはガリレオ・ガリレイが学んだ大学があり、マリさんの旦那さんもその大学(パドヴァ大学)を出ており、なんか行ってみたかったのだ。2つ目はヴェネチアに行って魚市場を見学する。3つ目はホテルの部屋でのんびりゆっくりして疲れを取る。
で、結局3つ目を選択。時間貧乏性のこの家族としては珍しい選択だが、まず早起きが出来なかった(ボクは6時に起きたが、優子響子が全然起きず)。そして外に出てみたら異様に暑かった(これでヴェネチア行きは断念)。結局、9時くらいまでホテルに居てゆっくり朝食を食べ、メストレ駅周辺を散歩したり、空港までのバスを確認したりしているうちに12時のチェックアウトに。

メストレ駅からタクシーだと35ユーロくらいかかるらしいが、バスだとひとり3ユーロな上に思ったより早く、20分ほどで着く。そりゃバスでしょう。今回はこれで車、列車、船、バスと4大移動手段を網羅した旅になった。乗り物好きな優子はさぞかし満足だったことであろう。

ヴェネチア・マルコ・ポーロ空港は中が新しくて店もいっぱいあり立派。早く着いても苦にならない。

パリでの乗り継ぎも2時間ほど。
この文章はその乗り継ぎ中、シャルル・ドゴール空港のカフェで書いている。もうすぐ成田に出発。夏休みの最終日に成田に着くというスケジュールなせいか子供連れは少なく、大人が多い。さすがに翌日から学校というのはつらいもんなぁ(響子にはそうさせるけどね)。

と、これでイタリア家族旅行はオシマイ。
これでなんか「深い縁」がイタリアと出来てしまった感あり。思いがけない展開がこれからもありそうなそんな予感に震えながら、とりあえず旅の記録は終わろうと思う。長々と読んでくださった方、どうもありがとう。個人の備忘録なので正確ではない記述があるかもだけどご容赦を。

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イタリア旅行第8日目「ヴェネチア船散歩」

2008年08月29日(金) 21:00:00

イタリアは格好いい男が多いが、格好いい女が少ない、というのが印象。とにかくイタリア男は格好いい。体躯よくシャツを着こなししている。スキンヘッドにサングラスに清潔そうなシャツというパターンが多い。
それに比べて女性はもうひとつかな。フランス女の方がセンスも感じも良い。モーレツ家族のローザがいまのところイタリアで見た一番の美女。ただ、イタリア女はフランス女よりずいぶん親しみやすいのも確か。というかイタリア全体に親しみやすい。フランスだとこちらに肩に力が入ってしまう部分があるが、イタリアだと肩の力を抜いて話したり行動したりできる。

昨日ずいぶん歩き回ったせいか、朝はみんな少し寝坊気味。というか、ヴェネチアの暑さと人の多さにわりとグッタリしていて、もう一度あの中を歩くのを躊躇している部分もある。今日は船に乗って周辺の島を中心に無理なく巡ろうと話し合う。夜は高級リストランテを予約してあるので、夕方には一度ホテルに帰ってきて着替え&休もうとも画策した。

午前11時くらいに列車でヴェネチア・サンタルチア駅に着き、行動を開始。
まずヴァポレット(水上乗り合いバス)の12時間チケットを3人分買い(カードが使えないので注意)、1番の各駅停車船でサンマルコ広場を経由してリド島へ。各駅停車ということもあるが、サンマルコ広場まで35分くらいかかり、そこからリド島までも20分くらいかかる。

世界有数のリゾート、リド。本当の魅力は高級ホテルやカジノを経験しないとわからないだろうが、まぁさわりだけでもという感じ。ヴァポレットの駅から西にずっと散歩。ちょうどお昼なので目に入ったピッツェリアに入ってピッツァ。響子はどの店に行ってもマルゲリータを頼み、本場の味を舌に覚え込ませているようなので、ボクもそれに便乗して一口もらっているが、この店のマルゲリータはとてもおいしかった。ナポリ風でもローマ風でもなく中間タイプかな。薄めの生地だがモチモチ感がある。味つけもよし。

リド島から本島の東側の駅に戻り、そこからガラス工芸で有名なムラーノ島へ。
この移動でも乗り継ぎ入れて1時間くらいかかる。最初はブルーノ島へ行こうと思っていたが、そんなことしていたら夕方にホテルに帰れないのでムラーノ島へ。でも響子の友達用のお土産とかもここで見つけられて良かった。ブルーノ島のレース編みよりムラーノ島のガラス工芸の方が響子も喜ぶし。

ひと通りムラーノ島を見て、そこからサンタルチア駅までヴァポレットを乗り継ぐ。それも約1時間。3人ともこの移動時間の長さにイライラし始めている。気温も33℃くらいあったのではないか。天気が良すぎて逆につらい。人出も異様に多く、いい加減疲れ切った。

17時ころ、なんとかホテルに帰ってシャワーを浴びて生き返る。19時半のリストランテ予約を1時間遅らせる電話をして少し寝る。3人とも消耗しきっている。いまから高級レストランでのフルコースはつらいかも…。でも最後の夜なのでとりあえずオシャレして出かけることに。

行ったのはサンマルコ広場の東側にあるホテル・メトロポールのメインダイニング「MET」
ここは神戸のNさん推薦の店で、日本からわざわざ予約していった。ヌーベル・イタリアンとでも言うべき、モダンな料理群のようである。

ホテルの奥、中庭にボクたちのテーブルは設えられていた。雰囲気はとてもゴージャス。ロマンティックで美しく、気分も良い。ただ、座った途端に蚊の攻撃にさらされ、標的になりやすい響子は身をよじりっぱなし。「なんかモスキート・キラーみたいなものはないか?」と聞いたら奥に探しに行ったが、結局「ない」と。この店、これだけ蚊が多くて他の客から苦情が出ていないのかな。全体にとてもいい店だったが、まずは不満から始まってしまったのが残念。

料理はシェフおまかせの「サプライズ・コース」(「超モダンでクリエィティブな料理です」と説明された)と「ベネト州の料理を基本にしたコース」とアラカルトの3つが基本。超モダンは日本でも食べられるのでベネト州のコースを選んだ。一品一品のワインを合わせると115ユーロ(19000円くらいか。高い!)。ワインを合わせないと85ユーロ。

ワインを合わせないコースにして、分厚いワインリストからヴァルポリチェッラのリパッサを頼む。
料理は、泡を使ったり、メインの魚を蒸籠で出したり、様々な工夫がなされたもの。アミューズで出たトマトのコンソメスープと前菜のイワシの赤オニオンソテー添えが実に良かった。前半は期待以上の料理。
でもメインは普通だったかな。工夫は効いているけど無理に変化球にしているところがあり、この手の創作を頻繁に目にする日本人としては多少つまらない部分がある。得に残念だったのはデザート。ポレンタとかフルーツとかをミルフィーユ状にしたものにグラッパとミルクを合わせて給してくれたが、斬新さはわかるものの大空振り。どちらかというと「まずい」部類。プチフールもいまひとつ。うーむ。

結局、不満は蚊とデザート。あ、値段も高すぎると思ったが、なんでも異様に高いヴェネチアならこんなもんなのかも。
しかしやはり〆のデザートは大変重要だと再確認した。デザートで気持ちが盛り下がったまま船で数十分かけて帰るのはちょっと苦痛だったかも。
「MET」は流行のレストランのようなので、ヴェネチア映画祭が始まったヴェネチアで有名俳優とか監督が誰か来るかな、と少し期待したが、わりと空いていた。今日あたりは北野武や宮崎駿もヴェネチアに入っているはずなのだが、まぁそんな偶然あるわけないか。

リストランテから約40分ほどかけてホテルへ帰る。3人とも疲れ切っていたので即寝。

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イタリア旅行第7日目「酷暑のヴェネチア」

2008年08月28日(木) 21:00:00

朝6時前に起床。今日もド快晴。東京はボクたちが離れてからずっと雨模様で肌寒いらしい。

昨日ソアヴェの街中にいい食材屋を発見していたので、そこにチーズなどを見に行く。
「La Casara e non solo」という店。朝8時からやっている。さすがにワインがうまい土地にはいいチーズを置いている店がある。店の超親切なオジサンと長々話して地元のチーズを買い、昨日と同じくヴェローナの街へ。

ヴェローナの国鉄駅でレンタカーを返却。鉄道でヴェネチアを目指す。
これは「鉄子」である優子の希望。ボクもヨーロッパの鉄道は嫌いではないのでいいのだが、ワインなどを買い込んだ荷物は強烈に重いということともう50歳近いということを彼女は失念している(笑)。しかも電車には待ち時間がある。ヴェネチア行きの列車は1時間30分待ち。うーん、こんなことなら素直にレンタカーでヴェネチアに入った方が賢かったかも。

駅の待合いカフェみたいなところで1時間半「フロスト気質」などを読んで過ごし、12時43分、ようやく待望の列車到着。強烈に重い荷物を列車に担ぎ上げ(ホームが低いから大変)、狭い通路を荷物を縦にしたり横にしたりしながら2等のコンパートメントに入るだけで体力消耗。
学生時代にこういう旅をした。ユーロレイルパスを使った1ヶ月のヨーロッパ貧乏旅行。それを鮮烈に思い出す。都市から都市への2等車移動が貴重な睡眠時間だった。もう今の体力ではあんな旅はできないことを実感する。あれは25年前のことなのだ(!)

ヴェローナからヴェネチアは1時間30分。ヴィチェンツァ(Vicenza)、パドヴァ(Padova)を越え、ヴェネチア・メストレ駅(VE Mestre)に到着。
島のサンタルチア駅ではなくひとつ手前の駅のホテルを選んだのは、マリさんの「重いスーツケースを持って島に入るのって大変。島内は車が走ってないから宿までの手段が水上系しかなくて大変だし、古いホテルが多くてエレベーターも少ない」という忠告に従ったもの。ひとつ手前の駅前に宿をとり、島へは電車で10分かけて通った方が賢いというのである。これはね、あとでわかるけど正解だった。荷物が少ないとか長期滞在するとか高級ホテルに泊まる場合は別だけど、荷物が巨大とか数泊とか4つ星程度のホテルに泊まる場合、島内に宿を取ると荷物の移動だけで一苦労だしお金もずいぶんかかる(水上タクシーとかポーターとか)。島外に泊まって荷物を置き、身一つで島に遊びに行った方が便利である。そのうえ予約した「Hotel Plaza」はまさにヴェネチア・メストレ駅の真ん前。列車を降りて1分で着く。

ホテルに入ったのが14時30分。まだランチをしておらずお腹が空いたのでメストレ駅の食堂でパニーニを食べてお腹を紛らわす。この駅食堂のパニーニ、お腹が空いていたこともあるが意外とおいしい。

メストレ駅からサンタルチア駅までは本数も多く、来た列車に適当に飛び乗る。改札も検札もないのでタダ乗り。払う気は満々なのだけど(笑)
10分後にはサンタルチア駅に着いて、いよいよ最終地のヴェネチアである。ボクは大学生時代以来2回目の訪問。25年ぶりである。

暑い。酷暑だ。
そのうえわりと疲れ切っていたので水上タクシーとかゴンドラ、ヴァポレット(水上乗り合いバス)とかを利用しようと思ったが、話し合いの結果「今日は疲れてるから近場見学でいいじゃん」ということになり、近辺散歩へ。でもなんとなく「Per San Marco」という表示に沿って歩いていったら結果的にサン・マルコ広場への片道2時間程度の散歩になってしまった。迷路のような細道をゆっくり歩く。響子も最初は物珍しくて写真を撮りまくっていたが、だんだん「ヴェネチアの撮影ポイントは無限にある」ということに気づき、写真を撮るのを諦めだした。いや、まさに無限にある。すごい街だ。

感じのいい店、観光客相手の店、マニアックな店など、いろいろ冷やかし、気がついたらリアルト橋、そしてサン・マルコ広場。地図もあまり見ずに歩いたので遠回りも多くしたが、その分ヴェネチアはずいぶん掴んだ感じがする。やっぱり旅は歩くのが大事だ。
広場には楽隊も出て異様に賑やか。というか、どこもかしこも原宿状態の人混み。世界随一の観光地ヴェネチア。さすがである。

今日は異様に暑く、体力消耗も激しい。ジェラート食べたりしながら適当に休み、「carpisa」という店で響子のバッグを買ったりしながら(セールで50%だった)19時まで時間をつぶして夜ご飯。歩いていてなんとなく感じが良いなと思ったトラットリア「ANTICO CALICE」へ。リアルト橋からサン・マルコ広場へ向かう道の脇道。1979年からやっている店で、入り口や看板の感じが気に入ったのだった。
この店、大正解でもないけどまぁまぁ。前菜の「サラミのポレンタ添え」やメインで頼んだ「魚のフリットミスト」「レバーとタマネギのヴェネチア風」がうまかった。特にポレンタは上手。今回、北部の主食ともいえるポレンタに妙に詳しくなったが、その中でもトップクラスにうまいポレンタだった。

ワインはトカイ。一本開けて帰るころには疲れと酔いでダウン。でもサンタルチア駅まで行かないといけない。リアルト橋から水上バスで行こうかと思ったが、酔っていてなんとなく段取りがわからず、面倒なので歩くことに。これがまた道がわからず四苦八苦で1時間くらい。迷路すぎる。

もう歩けない!というくらい疲れたころ、ようやく駅に着いた。
響子など朦朧としている。ごめんごめん。列車で10分、徒歩1分でホテルに到着。今回の旅で初めてのバスタブに浸かる。子連れ旅とはいえ、もう50歳に近いのだし(まだ47だけど)、そろそろもっと高級なホテルに泊まるようにした方がいいかも。どうも食事以外は節約してしまうクセが抜けない。

三人とも倒れるように即寝。明日は実質最終日。明後日ヒコーキに乗る。

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イタリア旅行第6日目「楽しやヴェローナ」

2008年08月27日(水) 21:00:00

朝6時起床。
またまたド快晴。毎日昼は暑く(30℃ちょい)、朝晩は涼しい(18℃くらい)。快適な気候。

宿で朝ご飯を食べたあと、ソアヴェの丘をドライブする。
この地の80%が葡萄畑ということでそれは「世界一」らしい。丘に沿って細道を上ったり降りたり。農道と普通の道との見分けが難しく、何度も農道に迷い込んではUターンする。丘のてっぺんの葡萄畑以外何もないところにもアグリ・ツーリズモがあり、とても憧れるがここに来るまでが細道の迷路。この宿を予約しても二度と来られないな(笑)

ソアヴェの丘をボクたちほど知っている日本人は(専門業者を除いて)他にいないぜと思うくらい細道を走り回ったあと、平地に戻り、ヴェローナ(Verona)へ。

ソアヴェから一般道で30分くらい西のこの街は、「ロミオとジュリエットの舞台の地」としても知られている。もちろん「ロミオとジュリエット」は(史実を元にしているとはいえ)シェークスピアの創作なので、本当にこの街が舞台というわけではないが、ちゃんと「ジュリエッタ(ジュリエット)の家」とか「ジュリエッタの墓」まである。

街についたのが13時くらいだったので、ヴェローナの市外(城壁外)にあるトラットリア「Trattoria San Basilio」へ。
ここはミシュランに載っている店(無星だけど)。でもミシュランを持ってこなかったので住所はわかるが地図がわからない。で、例によって迷いまくり。市外東の入り組んだ道を走り回り、人に聞きまくって、もう諦めた頃に偶然見つけた。

でも、見つかって良かった。この店は実に良かった。
天気がいいせいもあるが、緑の生け垣に囲まれた中庭のテーブルに通され、シェフ(フルーツ柄のパンツがド派手)自ら英語でメニューを説明してくれた。んでもって料理がまたいい。ボクはここで食べた「ポレンタのポルチーニのせ」とデザートの「マスカルポーネのムース」が忘れられない。激うま。あ、同じくデザートでもらった「ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーとかのフルーツ盛り合わせ」も絶品。地物のベリー類の実力を知った瞬間。
他にも「ほうれん草とリコッタのカネロニ」「タレッジオ味のリゾット」「ラムのコートレット」「鳥のベーコン巻ソアヴェ煮込み」など、どれもうまひ。リゾットだけちょっと塩が強かったが、これは北イタリアの料理店で何度も経験したこと。これが本場の塩加減なのだろう。
塩と言えば、「ラムのコートレット」のとき、シェフが「この料理は塩で味付けしていないから、これらの塩をそれぞれ楽しんで」と塩を4種類持ってきた。普通の塩と、デンマークのスモークした塩。ヒマラヤの岩塩。ハワイのレッドソルト。このうち、スモークした塩がとてもラムと合った。これ、欲しいなぁ。

すっかり満足して、城壁内へ車を走らせる。
ここでまた大迷い。こうして迷った話ばかり書いていると運転能力&ナビ能力が無いみたいだが、さにあらず。ポルトガルでもどこでもほとんど迷わないくらい地図読み能力のある家族である。でもイタリアは無理。もしくは相性が悪い。標識はわかりにくく道も入り組んでいる。とにかくわかりにくいのだ。市外東部から城壁内に入ろうとしただけなのに、北部の城横にいる。どう考えても南部にいるはずなのに北部にいる。トレントといいヴェローナといい、わかりにくすぎ!

と、迷いつつ、なんとか城壁内に車を駐車し、まずはエルベ広場へ。
ヴェローナって、あまり日本人が観光に行かない街だと思うのだけど、この街は素晴らしいな。歩き始めて数分で「他の街にも行こうと思っていたけど、今日は終日ここで過ごそう!」と家族全員が一致したくらい良い感じ。

エルベ広場の市を楽しみ、そこからジュリエッタの家へ行って観光客の渦にもまれ、家から東へ二本目、Coinという小さなモール横の小道を入ったところにある古くて趣ある書店兼文具店で鶏の可愛い置物を買い、その先の感じの良い八百屋を見、アレーナ(ローマ時代の円形劇場)がある広場手前の「Venchi」というジェラート屋で棒キャンディーを買い、アレーナ広場のベンチで休み、カフェでエスプレッソを飲み……、と、ヴェローナ中心部を堪能した。

特に「Venchi」というジェラート屋のジェラートが気に入り、帰りがけにもジェラートを買った。
スウィート類に疎いので知らなかったが、この「Venchi」はチョコで有名な店。それの直営ジェラート店らしく、ここだけ行列(短いけど)。他の街でもいろいろ食べたけど、ここのジェラートがいまのところ一番。日本に出店したら受けるだろうなぁ。アレーナ広場からジュリエッタの家へ向かう道沿いにある。アレーナ広場から数十メートル。

昼ご飯をまともな店で食べて満足していたのと、暑くて(31℃)水分やジェラートを摂りまくっていたのとでお腹があまり空かず、夜ご飯は宿(昨日と連泊)に食材を持ち込んで軽く済ますことにした。
ソアヴェの葡萄畑にあるだけあって、宿の冷蔵庫にソアヴェの白ワインが常備されている。それを飲みつつ、さっき見た八百屋でフルーツを買って、食材店でハムとかパンを買って、ゆっくり食べようという魂胆。娘の響子にずいぶん旅の疲れが出ていたのも理由の一つ。

で、ゆっくりソアヴェに帰って宿の部屋で夜ご飯。21時くらいから。
昼のトラットリアのデザートのフルーツでその実力を認識していたブルーベリー(超甘い)、黒葡萄、異様にうまいプチトマトなどを大皿に並べ、食材屋で買ったモルタデッラ・ボローニャというハム(絶品)にパン。そして部屋の冷蔵庫に入っていたMONTE TONDOのソアヴェ。とても極楽な食卓である。んでもってベッドがすぐ隣にある。これまた極楽。

本当はヴェローナのアレーナで屋外オペラをやっている時期だったのだが(今日の演目は「カルメン」。明日は「アイーダ」)、21時開演で終演が午前1時とかなので、響子のことも考えて諦めた。

ワインと超うまい果実に酔ってそのまま即寝。

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イタリア旅行第5日目「麗しのメラーノ」

2008年08月26日(火) 21:00:00

朝8時くらいまでグッタリ寝。優秀なナビゲーターとして我が家で名を馳せている優子も、迷ったことがショックで落ち込んでいる(笑)
今日もまた快晴。今回は天気に恵まれすぎ。少し葡萄畑を散歩したあと、コージーな朝ご飯を食べ、ワインショップでこの荘園オリジナルのワインを買い込み、出発。とりあえず「魔の街トレント」の市内見学をしようと思ったが、市内でまた迷う(笑)。でも、昨晩・今朝と迷いまくっている間にほとんどトレント市内見学が終わっていることにも気づく。まぁもういいか、次の目的地へ行こう、と出発。

今日はもっと北へ行ってみよう、と決めていたので、とりあえずボルツァーノ(BOLZANO)を目指す。高速に入りそびれたので地道で移動。でも最近日本で流行のトレンティーノの白ワインを作っている葡萄畑の真ん中を走ることになり快適。リンゴなどのフルーツも多く作っており、景色も実にキレイ。

ボルツァーノはなんか中途半端な街っぽいので、そこはそのまま通り過ぎ(途中のORAという村が良かった)、そのもっと北、ほとんどオーストリアとの国境付近にあるメラーノ(MERANO)という小さな避暑地を目指すことに。結局午前11時すぎくらいにメラーノに到着。
このメラーノという街、日本で行ったら軽井沢って感じだろうか、高級な温泉避暑地らしいのだが、結果を先に言うと「異様に美しくて良かった」。山々が迫る中にあって市街は美しく、高級ブティックや小洒落た店が並び、オシャレした人々が闊歩する。でも適度に田舎でこぢんまりしているのだ。季節もよく花盛り。山と川と新しい教会と古い教会とドゥオモ。日本人にはほぼ無名だが、この街は拾い物だった。

駐車場に車を止めて散歩。
広大で美しいテルメ公園(近代的でものすごくきれいな湯治センターを内包する)を抜けてPASSIRIO川の周りへ。美しい景色にしばらく見とれたあと、街一番の繁華街らしいPORTICI通りを歩く。原宿の竹下通り程度の細道なのだが、周りにぎっしりブティックやレストランが並び、歩いているだけで楽しい。途中の「Flora」というレストランで昼ご飯。全体に塩がきつい。スペックという名物ハムのピザやキノコのパスタなどを食べ、異様に出来のいいデリカテッセン(「Seibstock」という名の店だった)に惚れ、また歩いてジェラートを食べ、名もない古い教会の席に座ってボンヤリし、と、市内を堪能。ここは一泊か二泊で来たいな。日本人好みの可愛い景勝地だ。

メラーノに後ろ髪引かれつつ別れを告げ、南へ戻る。
高速をひたすら走り、1時間後には「魔の街トレント」を過ぎて高速を降り、ガルダ湖へ。
ここでまた少し迷い、ナビ優子は「イタリアは難しすぎる」と嘆きまくる。助手席でどれだけ地図を見てても酔わない地図好きの彼女をして迷わせるイタリアの道は超上級者向きだ。

イタリア最大の湖ガルダ湖の東岸沿いを約50キロ、ひたすら南下。
予想に反して超リゾート地で、沿岸は開放的な気持ちの良い風景と人々の水着姿で賑わっている。天気がよく気温が高いのも手伝って人出が多い。最北部など湖上はウィンドサーフィンの群れで渋滞しているほど繁華である。
湖を右に見ながらの気持ちのいいドライブ。建物もオシャレだし糸杉もきれいだ。湖というよりほとんど海な雰囲気。途中ボルドリーノ(Boldolino)という街で車を止めて散策。あまりの暑さにコーラとジェラートの一気食べ。雰囲気はほとんど南仏。カンヌやニースの空気に似ている(まわりのリゾートらしさも)。素晴らしい。

最南部まで下がってガルダ湖に別れを告げ、高速に戻ってヴェローナを通り過ぎ、今日の最終目的地ソアヴェへ。ここのアグリ・ツーリズモ(現役の農家を改造してホテルにしている宿)に泊まる。ソアヴェは白ワインで有名。隣にはヴァルポリチェッラというこれまた有名な赤ワインの畑の産地もあり、この辺、イタリアワイン好きにはたまらない土地である。

高速を降り、さて宿へ、と思ったら、そこが宿だった(笑)
「MONTE TONDO」という宿。アグリ・ツーリズモなのでもっと奥まったところにあるかと思ったら高速横だった。これは誤算。葡萄畑の真ん中にある雰囲気のいい宿で、入り口も立派。石畳のエントランスには糸杉とオリーブ。レセプションの雰囲気も感じの良さも最高で、評価サイトでの評価もとても高いのだが、高速横というのは惜しいなぁ。
部屋はメゾネットで、農家っぽく木をふんだんに使用したいい部屋だが、窓が小さく暗い。バルコニーもない。まぁ基本的に農家体験なので文句はないが少し残念。他はグッド。この葡萄畑で作っているソアヴェはとてもおいしいらしいし、ワイナリーも見学できる。ソアヴェ市街までも歩いて30分ほど。とてもいいんだけど、高速横と窓だけが欠点。

荷物を置いて、ソアヴェの街へ。
古い城と城壁に囲まれた小さな街だが趣はとてもいい。
街のほぼ真ん中にある「Enoteca Al Drago」という雰囲気のいいワインバーでまずはソアヴェ。いろんな種類が置いてあり迷う。冷えていてうまい。その後、宿で勧められたレストランをいくつか訪ねるも、バカンス時期なのか休みばかり。「Trattoria Dal Mord」「Ristorante Amleto」にふられ、結局「Ristorante Al Gambero」の横の「Osteria La Scala」へ。

まぁここしか開いてなかった、ということもあるが(最初に行った「Enoteca Al Drago」でも食事は出来るが)、でも意外とおいしく、それなりに満足。特にヴェネト風スープパスタがとても良かった。前菜盛り合わせの焼いたポレンタや生ハムもおいしい。木をふんだんに使った店内は中世そのままの雰囲気。地酒であるソアヴェやヴァルポリチェッラ、リパッサ、アマローネを飲みながら。

長時間運転(約10時間)の疲れか、わりと酔ったので宿に帰って即寝。

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イタリア旅行第4日目「グラッパ、そしてお別れ」

2008年08月25日(月) 21:00:00

鶏の声に目が覚める。昨日よく寝たせいか調子はよい。
今日でモーレツ家族ともお別れ。朝8時くらいからいつものように大テーブルにいろいろ並ぶ朝食。「でもいつもはこんなに並ばないわよ。お客さんが来たときだけ」とローザ。なるほどそりゃそうか。

午前中はマリさん母子とバッサーノ・デル・グラッパの街を観光。
家から車で10分くらいだろうか。もともとこの街の目抜き通りにモーレツ家族は大きな家を持っていたのだけど、あるとき急に田舎暮らしに目覚めて引っ越したらしい。

この街はポンテ・ベッキオと呼ばれるイタリア最古の木橋で有名。駐車場(勝手に車のナンバーを読み取ってくれ、そのナンバーで精算をするハイテクな有料駐車場)に車を止めて古い通りを歩く。
月曜朝なので店はあまり開いてないが、季節モノのポルチーニ茸を揃えた食材屋さんはだいたい開いていて、それらを眺めてるだけでも楽しい。木橋やら川やらを見たあと、木橋のたもとにある名物の古いグラッパ・バーへ。カンパリとグラッパをベースにした赤いオリジナル・カクテルが有名らしく、夜は激混みするらしい。朝なのでまだ空いていて、川を眺めながらゆっくり飲む。デルス(マリさんの息子。中2)はボクたちと別れたらもう日本の話をする人がいないので、必死に日本のテレビやらジャンクフードやらの話をする。ポルトガル語、イタリア語、日本語が堪能な彼だが、日本が一番好きらしい。好きというかエキサイティングだと言う。確かに日本は中学生くらいにとっては刺激に溢れて感じられるだろうなぁ。

グラッパの「POLI」の店にある小さなグラッパ・ミュージアムを見たあと、昼ご飯。
マリさんオススメの「Ristorante Pizzeria al Saraceno」。マリさんというよりモーレツ家族が常に行きつけにしている店らしく家族ぐるみのつきあいっぽい感じ。ピッツァとパスタで軽く。ナポリ出身のシェフらしく、ピッツァはナポリ風。ピッツァ・バッサーノという白アスパラを使ったバッサーノ風ピッツァが美味。ポルチーニ茸を使ったパスタも濃厚な美味。全体に塩が強めだが、これが現地の塩加減なのかも。

一度家に帰ってひと休み。アントニオの発明品(数千万円投資した本格的な物品)を見せてもらい、説明を受ける。これ、日本で売ったら絶対売れる。でも「まだ完成品ではない。真の完成を見るまでは売れない」とガンコなアントニオ。まぁガンコなのは発明家の資質のうち。待つしかない。

夕方、家のすぐ近くのグラッパ工場を見学。「CAPOVILLA」というメーカー。
地元でも高級グラッパとして知られている蒸留所で、家族経営っぽい造りだけど、設備は相当近代的な上に作り方の厳格さはイタリアでもトップクラスらしい。加糖・加香を含めて全くの無添加はイタリアではここだけ、と彼らは強調する。特に様々なフルーツから作ったグラッパがすごい。無農薬有機栽培で作ったフルーツを丸ごと熟成させ、香料も一切使わず丁寧に丁寧に仕上げていく。一通り説明を受けたあと元エンジニアのオーナー(独立してグラッパの道に入った)も出てきて桃の熟成工程を見せてくれた。試飲させてもらったが、普通のグラッパはもちろん、桃のグラッパ、梨のグラッパ、ベリーのグラッパなど絶品だった。こりゃすごい。

まだ日本では無名。でも説明をしてくれた女性は「日本のレストランにも入ってます」と、一覧を見せてくれた。10軒くらい。このグラッパ目当てに食べに行くぞ。というか、これだけ熱のこもった説明を受け、厳格な作りに触れると、ここ以外のグラッパは欲しくなくなってしまうよ。

数本買い込んで帰宅。いよいよモーレツ家族ともお別れだ。
アントニオと名残惜しい別れをして出発。高速に乗る途中にある「STEFANEL」のアウトレットにつきあってくれたマルゲリータともそこでお別れ。マリさんとデルスともそこでお別れ(ローザとはバッサーノのリストランテで別れた)。急に寂しくなるけど、なんかお別れという感じがしないのはたぶん再会の予感があるから。来年だか再来年だかに必ず会えるだろう。

もう19時すぎ。
今日の目的地トレントには夕方には着いているはずだったのだが、すっかり遅くなった。まぁ21時までは明るいから、と気楽に出発した我ら3人家族。トレントはトレンティーノ・アルト・アディジェ州の州都。バッサーノ・デル・グラッパから100キロくらい北上する。高速なので1時間強で着くと目論んだのだが…甘かった!

バッサーノでも薄々感じていたのだが、イタリアは(とりあえず北部に限っては)道が異様にわかりにくい。標識もとてもわかりにくい。運転もとてもしづらい。
高速でトレントまで行けたのはいいが、そこからホテルまで迷いに迷った。ホント、わけわからん。ホテル予約時にマリさんから「トレントは市内がわかりにくいから、市外のホテルの方がいいわよ」と聞いていたので、比較的わかりやすい市外のホテルにした上に、アントニオにも詳細に行き方のレクチャーを受けていたにも関わらず、迷いに迷った。空も真っ暗になり、いまどこにいるかもわからなくなり、小さなガソリンスタンド(無人)で絶望的に地図を眺めているとき、地獄に天使、おねえさんバイカーに巡り会い、道を丁寧に教えてくれた。イタリア語だったがなんとかわかった。そのまま無事にホテル「Maso Wallenburg」に辿り着きチェックイン。あぁ疲れ切った。1時間半は市内市外をうろちょろしていたぞ。

もう22時。でもイタリアではこの時間から夜ご飯なんて珍しくないのでどこかに行こうかと思ったが(ホテルに食堂はない)、またトレントの街に出て迷うのも怖い。ホテルの人が言うには車で5分のところにいい店があるというが、そこに出るのも怖いくらい迷ったので、もう出たくない。
ということで、手持ちのパンとかで夕食を済ませた。このボクが夕食を諦めたくらい迷った、ということでこの迷い具合を理解していただけるのではないだろうか(笑)

ぐったりと就寝。ホテルはとてもキレイで、部屋は清潔。朝起きてみてわかったが、荘園をホテルにしているようで葡萄畑がまわりに広がっている。この荘園のオリジナルワインもあるようだ。

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イタリア旅行第3日目「ドロミテ!」

2008年08月24日(日) 21:00:00

朝9時起床。結局25時すぎまでパーティをしていたみたい。
9時間ぶっつづけで寝るなんて健康な状態でなら数年ぶりじゃないかと思う。あぁよく寝た。

下に降りていくとモーレツ家族はみんな活動を開始していて、部屋はすっかり片づいていた。
つい数時間前まで26人の大パーティをやっていたとは思えないほどきれい。マルゲリータの働きぶりがすごい。アントニオは「天気がいいから佐藤家族をドロミテ渓谷に連れて行きたい。すぐ行かなくちゃ。いったい彼らはいつ起きてくるんだ」と朝早くからそわそわしていたらしいが、マルゲリータやローザから「お客様のペースを少しは考えなさい。彼らは長距離の移動と時差で疲れてるの」と強く叱られたそうで、なんだか元気がない。でも机の上に今日行くドロミテの本や地図が重ねられ、相当予習をしてくれていたみたいだ。うれしいな。

昨晩のパーティの残り物で簡単に朝ご飯。
とはいえ、自家製パンや自家製マーマレード、自家農園の野菜の数々、自家熟成のサラミなど充実の食卓。イタリアの国民食と言われるヌテッラも経験できた(正確に言うとヌテッラと同じ味だが違うメーカーのもの)。

わーっと出してわーっと食べてわーっと片づける。少しこの家の「わーっ」なペースが掴めてきた。料理しながら食べて、食べながらすでに片付けてる印象。必ず誰かが立ち上がっていて何か働いている。
ローザが「ごめんなさいね、慌ただしい家で」みたいなことを言うが、いえ?とっても楽しいですよ?という感じ。でもマリさんに言わせると「これが楽しいのは3日まで」とのこと。確かに彼らが「わーっ」と動いているとこちらも座っていられずいろんな手伝いをしてしまうのだが、そのうちこれが農作業や家の修理などにも拡張していき、疲れ倍増になるらしい。特に嫁であるマリさんはつらいだろうなぁ。

午前11時くらいにドロミテ渓谷に出発。
ドロミテとは山塊という意味のイタリア語。アルプスの麓、イタリア側に広がる岩だらけの山と緑の草原地帯。車でわずか2時間弱で「ハイジ」の雰囲気を味わえる景勝地らしい。

モーレツ家族とうちを合わせて8人。車2台。配車はアントニオと優子(すっかりチーズ好き同志意気投合して異様に仲がいい)、デルス、響子(同じ歳で日本語ベラベラのデルスは響子のよき仲間)が一台目。道中ずっとチーズや地理や歴史の話題でアントニオと優子は盛り上がっていたらしい。ふたりとも中学2年生レベルの英語なのでちょうど合うのだ。
二台目はボクが運転して、マリさんとマルゲリータとローザ。こちらはこちらでマリの通訳でいろいろ盛り上がる。物静かなローザがわりとずっとしゃべってくれて、日本の生活なんかについていろいろ話す。

天気がいい。ド快晴。「今日はありえない天気だわね。美しすぎる」とマルゲリータ。
マリさんも「こんなにくっきり山が見えるのは初めて」と言う。昨晩、25時くらいにどしゃぶりの雨が降り、朝は冷え込み、ドロミテに行くにはベストな天候になったらしい。確かに異様にクッキリと山が見える。スコットランドのスカイ島ですら晴れさせた「晴れ男」の面目躍如(笑)※そのうち写真もこの辺からリンクします※

アルプスの麓あたりは昔オーストリア領だったらしくドイツ語が通じるらしい。家もチロル風が増え、イタリアっぽくないが、イタリア人にとっては自国内で異国を感じられることもあり、その絶景さも手伝って、ローマなどの南からも車で訪れるくらいな景勝地らしい。近づくに従ってその絶景さに言葉をなくす。こりゃ素晴らしい。しかもクッキリ加減が半端じゃないので、いちいち車を止めて写真を撮りたくなる。

地元民(モーレツ家族)と一緒なので観光客があまり来ない絶景ポイントに行けるのがうれしい。
FonzasoからFiera di Primiero(観光地)を抜け、昼ご飯はそこから東に山を入っていった「Chalet Piereni」というシャレー(山小屋)の裏の絶景ポイントでピクニック。山裾の草原に敷物ひろげてスプマンテを飲みながらメロンやらトマトやらチーズやらをパンとともに。いやぁ、絶景すぎ。天気よすぎ。雰囲気ハイジすぎ。「ハイジ」と「サウンド・オブ・ミュージック」を足して2で割った感じで、日本人なら誰でも魅入られる状況だ。
腹が落ち着いたらみんな草原に寝ころんで昼寝。あ、アントニオだけはこんな時も本を手放さずずっと読んでいた(笑)。いずれにしても極楽である。

次のポイントに行こう、ということで、車に戻って極細山道を行く。対向車が来たら崖に落ちそうな山道。
途中「これはハイジが住んでいるとしか思えないだろう」という穴場を通ったりもした。観光客もここまでは来ないような穴場。でもそこに止まらず、ずっと登っていき、途中から大きな道に出て、観光地S.Martino di Castrozzaも抜け、いろは坂みたいなカーブを数多くこなし、カウベル鳴り響く牧場に辿り着いた。

ここも絶景。Passo Rolleというスキー場のようである。
海から隆起した白の山塊と、マグマが固まって出来た黒の山塊が対照的に観察できるポイントで、いかにもアントニオ好み。ボクの横に寄ってきて「見てごらん、山の色が違うだろう? こっちは海で、こっちはマグマだ。pH値がね、こちらは○○で…」と説明してくれる。基本的には中2の英語なのだが、難しい説明になるとイタリア語が混ざるので訳わからず。ボクはそういう説明わりと好きなのに残念だ。

この時点でもう午後4時。イタリアは午後9時くらいまで明るいから焦りはしないが、でもそろそろ帰ろうか、ということに。
ただ、帰る間際にマルゲリータが牧場脇に生えているクミンを見つけてしまい、みんなでクミン・シード収穫に血道をあげることに相成る。ここらへんの脱線具合&熱い情熱&超マイペースな感じがモーレツ家族。もう慣れたが、確かに毎日つきあうとちと大変かも。なにしろ息子のベッピーノ(マリさんの旦那)や娘のローザですら「この家はついていけない」と嘆息するくらいなのだから。

ちょうど「夏のバカンスも今日まで」という日に当たってしまったらしく、帰り道は大混雑。抜け道に入ったところで先導するアントニオ車が迷い、ボクたちともはぐれた。まぁこっちの車にはマルゲリータがいるから安心なのだが。
家にはボクたちの車が45分も早く到着。夜8時くらい。アントニオ車は呑気に観光をしていたらしい。マイペースだなぁ。

こっちの車にマルゲリータやローザやマリさんがいたせいもあり、彼らが到着するころには夜ご飯の準備があらかた済んでおり、もうボクたちは飲み始めていた。右車線&山道運転で疲れたボクはすぐに酔っぱらい、妙に楽しく。途中から言語中枢に支障を来したほど(笑)。ご飯はパーティの残りを消化しつつ、トゼーラというチーズをオリーブオイルで焼いたものや、ポレンタ、スープなども加わりおいしい。今日のピクニックでまた親しさが加速して、わいわいと賑やかな夜ご飯になった。

グーグル・マップのストリート・ビューで日本の我が家を見せたり、マルゲリータがアフリカのマリ(国ね)へ行った時の写真を見たりしているうちに夜も更け、就寝。今日も盛りだくさんだった。ありがとう。ちなみに今日覚えたイタリア語は「カスピタ」(マジ !?)、と「バスター」(もうたくさん!)。

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イタリア旅行第2日目「26人の大パーティ」

2008年08月23日(土) 21:00:00

モーレツの朝はコケコッコーで始まる。
5時前から鳴き出した彼らの声で目が覚め、7時には本格起床。80度の酒やブランデーのせいかよく寝られた。

夜には暗くて見れなかった庭を眺める。絶景。遠くにグラッパ山。そこから畑が手前までずっと続いている。
「あそこに一本の大きな木が見えるでしょ。あそこまでがこの家の敷地」とマリさん。ひょえー広い。とうもろこし畑(飼料用)が3/4、あとは自家農園。自家農園にはありとあらゆる野菜が植えられ、なにやら200年まえの栽培法なんかも取り入れられているらしい。すべて無農薬有機農法。鶏や鴨もいる。犬は減って2匹になり、猫も少なくなったらしいが、十分賑やか。特に犬のビリー(本当はリリーという雌犬らしいが、みんなビリーと呼ぶ)は愛嬌振りまき系で、響子はすでに心を奪われている。カワイイ。

朝ご飯はその庭にて朝日を浴びながら。
でかいテーブル(この家のテーブルはどれもこれもでかい)に自家製サラミ(地下に熟成庫がある)、自家製パン、自家製野菜類、そして地元のチーズなどを広げ、コーヒーをいただく。実にシアワセ。暑くもなく寒くもなく、風は心地よいし食事はうまい。トウモロコシ畑がさわさわ鳴り、鳥がさえずり、犬と猫が歩き回る。極楽。

食事中も会話は賑やかだ。
マルゲリータは厳格かつ賑やかな働き者。明るく元気でマイペース。アントニオは研究者肌。温和で物静かだけどマイペース。このふたりのかみ合わないマイペースさがこの家の様々な騒動の元になっているようだけど、ふたりとも基本的にサービス精神旺盛で親切だ。そしてよく動く。じっとしていない(いられない)。感心するくらいじっとしていない(いられない)。とてもエネルギッシュ。マリさんによると「会って3日目くらいまでは大丈夫。あれでもこっちのペースに合わせてくれているから。でもそれを越すともう大変よ。振り回されまくるから」らしい。なるほどなるほど。

食後、ネットにつなごうと四苦八苦。
この家のPCは普通にネットにつながっているのだが、持ち込んだマックがつながらない。一瞬つながったのだが、またすぐダメに。おかしいなぁ。IPを厳密に設定すればつながりそうだが、でもいっそのことネットなしもいいかと思い直し、いさぎよく諦めた。

午前中はアントニオとマリさん、デルス、そしてボクたち3人、車2台で近所を案内してもらった。
まずは「Diesel」の工場横にあるアウトレット。Dieselって、ここバッサーノ・デル・グラッパが発祥なんだって。知らなかった。社長はバッサーノの街に25歳くらい年下の美人と住んでいるらしい。てっきりアメリカの店かと思ったらイタリアなんだね。最近わりとDieselを着るボクは喜んで買い物。工場横のせいかB級品なんかも置いてありなにしろ安い。本当の意味のアウトレット。いろいろ見て、結局37ユーロと39ユーロのシャツを二枚買った(定価では140ユーロくらいのもの)。ピンクとムラサキ。

次に地元のオシャレなワイン屋。
実は今日はアントニオの60歳の誕生日。夜は地元の友人たちが26人来宅しパーティになるという。そこで飲まれるワインを仕入れるのである。
この店、一本一本買うというよりは箱買いの店で、驚いたのが店内にガソリンスタンドみたいなマシンがあって、そこから自分で持ってきたタンクにホースでじゃばじゃば注ぐという買い方。イタリアではワインはまさに日常に欠かせないものなのだなぁ。

そこから、人間チェスで有名な街マロースティカに行き、ここ近辺では一番の品揃えといわれるチーズ屋「Casa del Parmigiano」へ。
実はアントニオが異様なチーズ好きと判明。かなりマニアックに好きなようで、技師をやめてチーズ屋になろうかと画策しているほどなのだ。で、優子とふたりでそのチーズ屋のマエストロとチーズ談義に突入するものだからたまらない。長いのだ。ボクは途中で飽きて、子供たちを連れてジェラート屋へ行ってイタリアン・ジェラートを堪能。本場のジェラートはさすがにうまいけど、最近日本も追いついたんだな、と確認。

一度家に戻って荷物を置き、総勢8人で「Vecchia Trattoria DA DORO」へ。
スローフード協会からの認定証をもらっていたり、イタリアのマニアックなグルメ本で絶賛されているわりには交通の便もあってか空いていて、観光客にも無名な、知る人ぞ知る穴場店。マリさんの本には「看板が出てない名店」として出てくるが、どうやら看板をつけるようになったらしい(小さくて見逃す程度だけど)。素材を厳選し、バターや砂糖を全く使わないイタリアン。田舎の小さな小さな街の小さなレストランとは思えないほどモダンな料理で、盛り付けも美しい。スローフードを基本にしつつ、前衛も忘れない感じ。

前菜の鱒のムースが絶品だった。胸腺肉を使ったリゾットも素晴らしい。ホロホロ鳥とフンギのパスタ、カタツムリとポレンタなども良かったな。ピーチのセミフレッド、温かいチョコのタルトも良し。とっても都会的な料理である。地のワインもおいしかった。マスカットの甘い微発泡ワイン(アスティ)をちょっとだけ響子に飲ませたら気に入ってしまい、数杯飲んだ。これが響子の「酒をおいしいと思った」初体験(笑)。旅の地での印象的な初体験は人生を豊かにする。うらやましいくらいである。

シェフのScapin Giovanniはとにかくよくしゃべる。客席でずぅっとしゃべっている。
「いつ料理をしているのか不思議になるでしょう?」とマリさん。まさにその通り。あんなにしゃべくっているのに料理は待たせずサササと出てくるのだ。でも彼のトークがこの店の良さの数割を締めるので文句はない。そういう意味では、イタリア語、それもヴェネト方言のイタリア語を解して通訳してくれるヒトが同行しないと楽しさ半減する店かもしれないので注意が必要。

一度家に帰って休み、疲れ切った響子(時差で死んでいる)とデルスを置いて、ヤギのチーズを作っている農家にお邪魔し、ヤギのチーズを作る工程を見学させてもらった。アントニオと優子、大盛り上がり。このふたり、昼のチーズ屋以降、意気投合したらしい。チーズ好きの連帯感恐るべし! 帰りには地元の小さなスーパーにも寄った。地元に根付いた小さなスーパーって大好き。面白すぎる。

さて、夜は20時からパーティ。
26人の大宴会。これだけの人数が着席できる、ということでこの家の広さをわかっていただけると思う。というか、椅子の数が足りているのがスゴイ。

長くつなげられたテーブルに大皿とワインとコップが数限りなく並ぶ情景はまるで古いイタリア映画のよう。モーレツ家族の特徴としてパスタを食べないので(アントニオが炭水化物を控えている)、「イタリア家庭のパスタはどんなだろう」と楽しみにしていたボクとしては少し残念だったが、それ以外のマンマの味が充実しているので気にならない。生ポレンタ、クスクス、数々の野菜、煮込み系などの大皿が次々と手渡しで回ってくるのと別に、お客さん自らが26人を巡ってよそっていくというパターンもある。箱で買い込んだワインが次々空く。

ボクたち家族のすぐ前に、地元では有名な食評論家のオジサンが座り、優子とチーズやワイン談義の花を咲かした。途中音楽家によるピアノ演奏で「ハッピーバースデイ・アントニオ」の大合唱もあり、オジサンたちとのボード型サッカーゲームの対戦もあり、とにかく賑やか。
というか、イタリア人、全員が口を開いてしゃべっている。聞き役がいない。全員明石家さんま状態。これがスゴイ。んでもって「じゃ、帰るね」と立ち上がり、チャオを言い合ってから1時間くらいしゃべり続けてたりする。日本の静かなホームパーティとは別物。喧噪きわまる。いい意味で。

言葉が通じない上に疲れもあり、ボクたちは23時くらいに部屋に退散。マリさんをずっと通訳にしているのも悪すぎるし。で、即寝。夜半に大雨・落雷があったのはうっすら覚えている。でも雷よりも1階のお客さんたちの声の方がでかい(笑)

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イタリア旅行第1日目「モーレツ家族」

2008年08月22日(金) 21:00:00

ということで、イタリア家族旅行。
ヴェネト州(ヴェネチアの上の方)を巡る、というマニアックな旅。旅のきっかけはこちらに書いたが、ポルトガルで知り合った漫画家ヤマザキマリさんの旦那さん(イタリア人)の実家に泊めていただくことになったのだった。彼女のマンガ「モーレツ!イタリア家族」の登場人物たちの元に泊まる旅。そこに3泊させてもらい、ついでにあと5泊その周りを回る、という感じ。イタリア旅行というよりはモーレツ家族に会いに行く、という目的の方が濃い旅である。

成田発11時のJAL。エコノミーだが非常口横の前が広い席がとれ、そんなに疲れなかった。
映画は「アフタースクール」「ぼくの彼女はサイボーグ」「アイアンマン」を観た。ずっと見逃していた「アフタースクール」はさすがに面白かった。でも男の子としては「アイアンマン」の楽しさに軍配をあげる。こりゃ男の子の夢の世界。若者が出てこずオッサンばかりなのもいい。最後の闘いなどオッサン対ジイサンだ。いいなぁ。本は待望のフロスト新刊「フロスト気質」をゆっくりと。やっぱこのシリーズは傑作だ。

パリのシャルルドゴール空港で2時間ほど乗り継いでヴェネチア空港へ。夜20時くらいに着いたのだが、21時くらいまで明るいこともあり、空からのヴェネチアの風景が絶景だった。

スーツケースを受け取って出口を出たらヤマザキマリさんと息子のデルス、そしてモーレツ家族の主人公的な奥さん(マリさんの姑)マルゲリータが笑顔で迎えに来てくれていた。
ちゃんと挨拶を、と思ってオタオタしていたら「それで予約したレンタカーはどの会社?」と聞かれ、すたすたとレンタカーオフィスへ向かうマルゲリータ。なるほどこういうペースか、と感心しているうちにマリさんとふたりでいろんな手続きをしてくれ、そのままパーキングにレンタカーを拾いに行き、あっという間に車に乗ってモーレツ家族の家へGOであった。早い…。レンタカーしたのはシボレーのワゴン車。夜だし右車線だしマニュアルだし、慎重に運転していく。先導はマルガリータ車。

暗い夜道を1時間半ほど走ってモーレツ家族の家へ。
バッサーノ・デル・グラッパ(Bassano del Grappa)という街の郊外。グラッパ山の麓に広がるのどかなところである。白アスパラ発祥の地だったり、地名通りグラッパ酒も作っていたりする。

モーレツ家族の家は、マリさんの本で予習済みだったので違和感はなかったが、思ったよりずっとモダンで素敵だった。マリさんの義父アントニオ(60歳)とその娘のローザ(20代)が迎えに出てくれる。あぁアントニオ、マンガと顔が同じ(笑)。ローザは超美人。シャイで優しい感じ。マリさんの旦那(彼らの息子)のベッピーノは仕事でシカゴに行っており今回は会えない。残念。

この家はアントニオの設計で、家具などほとんど彼の手作りでもあるらしい。発明家でもある彼の発明家具(ユニークなひと踏みステップ階段や傾いた本棚、隠し戸棚など)が家のそこかしこにある。彼は元々フェラーリの技師。デザインセンスもあり、家具もそれぞれ格好いい。でも家族に言わせると「使いにくい」らしい(笑)。工房は体育館くらい広い。いろんな秘密の研究をやっていて、設備投資とかとても個人レベルのものではないのだが、マリさん曰く「資金源は不明。謎」とのこと。まぁ元々資産家みたいなのでどっかにあるのだろう。

もう22時すぎなのだが、イタリアの夜ご飯は元々遅い。ボクたちを待っての夜ご飯。うれしいな。
キッチン横に大きなテーブルがふたつあり、どちらも10人くらい座れるのだが、そのひとつにみんなで座る。ワインが開けられ、大皿でお料理がどかどか置かれ、これを食べろあれを食べろと大皿が回ってくる、という、映画で観たようなイタリア大家族の食事風景だ。

この家はたいていのものが自家製。庭に農園があり、超ロハスな生活をしている。
自家製トマト、自家製アンティチョークが特に美味。生ハム・メロンも良かったし、ミートボールもおいしかった。「チーズの専門家が来る!(←優子のこと)」と、チーズ好きのアントニオが盛り上がっていたらしく、チーズもたくさん。そしてもちろんワイン。地元のプロセッコ。地元密造グラッパ。キーナ・マルティニ。ブランデー。謎の80度のお酒など。

さんざん楽しんで2階の部屋へ。
3つベッドがある部屋をボクたちのために使わせてくれた。洗面やシャワーもある。10畳くらいある落ち着いた木の部屋。

ヒコーキの中で映画三昧をしていて寝なかった響子はさすがにダウン。お酒が入ったせいもありボクもすぐ就寝。なんかまだたった数時間しかイタリアにいないけど、イタリア人の家にお邪魔しているせいか、妙にイタリアに馴染んだ気分。観光旅行ではこうはいかない。マリさんやモーレツ家族に感謝しつつ。

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イタリアへ行ってきます

2008年08月22日(金) 4:43:02

いろいろ仕事を済ませ、とりあえず夏休み前の仕事完了。
いまからイタリアへ家族旅行に行ってきます。

行くのはベネト州。ベニスの上の方ですね。
前にも書きましたが、漫画家ヤマザキマリさんが書いた「モーレツ!イタリア家族」の舞台である家族の元へ行ってきます(バッサーノ・デル・グラッパ)。3泊お邪魔して、あとはトレントで1泊。ソアヴェに2泊。ベニスに2泊。基本は田舎旅。でも、グラッパとかソアヴェとか、酒好きにはとってもいい名前の土地でしょ(笑)

田舎なのでネット環境が不安。更新できないかもしれません。そのときは後追いで更新します。

では、行ってきます!

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札幌大通公園のビアガーデン

2008年08月05日(火) 10:25:01

昨日から出張で札幌に来ている。
とにかく涼しいし乾いているし気持ちいい。超酷暑の東京から来るとマジで天国。夜に待ち合わせて飲みに行ったモリは「何言ってんですかー。今日は暑いですよー」と言う。札幌では暑い方らしい。いや、これ以上涼しかったら「寒い」という言葉すら出てきますから(ま、そこまではいかんが)。でもそのくらい涼しいの。少なくとも夜は。

この時期、大通公園は大規模なビアガーデンになっている。それも4大ビールメーカーの競演。テレビ塔方面から、サントリー、アサヒ、キリン、サッポロの順番で、それぞれ大きくスペースをとって営業している。どのスペースも満員。すごいなぁ。仕事帰りの人たちがそれぞれに集って楽しんでいる。ここらへんも札幌の素晴らしい部分。大通公園の使い方がとてもいいのだ。市民生活に密着してて、札幌市民がうらやましくなる。

「このビアガーデン、本当に気持ちいいから、ここでビールを一杯飲みましょう!」と、そのビアガーデンに向かうモリ。
いや、キミ、北海道では大スターなんだから(いやホントに)、こんな人混みは無理じゃない? と心配するも、「いやー大丈夫でしょう。たぶん」とか言って先に行く。大丈夫かなぁ…。ただ、モリの(およびチーム・ナックスの)北海道での愛され方は独特で、なんかファミリー関係みたいな親密感があるのでまぁ大丈夫か。でもそんな帽子もサングラスもしない素顔でビアガーデンに入っていくのはさすがにどうよ。

でも、大丈夫でした(笑)
みんなモリに気づくと「あー、リーダー!」と声をかける(彼の愛称はリーダー)。で、「がんばってー」」「応援してますー」「大ファンですー」とか手を振って、そこでオシマイ。みんな酔っぱらいなのに必要以上に近寄ってこず、ビールをもらって席にふたりで座ってからも隣の女性連と少し話しただけでみんな遠巻きにニコニコ見ている。愛されてるなぁ。その愛され加減がヒシヒシと伝わってくる。この関係性はちょっとやそっとではなかなか築けない。積み重ねてきたものだ。さすが。

一杯だけそこで飲んでから和食「みえ田」へ。
ここ、とてもおいしかった。ツボを心得た料理群。いい店だなぁ。その次に行った隠れ家っぽいワインバー「jose」も良かった。札幌ってここ5年でぐんと美味しくなった。どんどんいい街になる。

昨晩はボクたち仲間にとってとてもうれしいサプライズも。
あぁ、こういうのはうれしいものだな。生きていて良かったよ。と、老師的感想。おめでとう。んでもってありがとう。

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ハワイ出張 最終日

2008年07月11日(金) 19:32:34

ホテルの部屋はなかなかの絶景だ。
大きな窓の左端にダイアモンド・ヘッド。そこから右は海。オーシャン・フロントの33階。

早朝(5時台)に起き出してベランダから眺めると、出勤前にサーフィンしている人たちが海に浮かぶ蟻ん子のように見える。固まって波を待っている。ちょっと出遅れた数人が必死に波をかいて沖に向かっている。この沖に向かっている数人の短い航跡がキレイというかちょっとせつない。

8時にホテルを出てホノルル空港へ向かい、7時間のフライトを経て、あっという間に成田空港に。
今回は行き帰り合わせて4本ほど映画を観たが、なんだか印象に残っているのがない。でも機内でB級っぽいのを観るのは好きである。

成田に着く度に「Reality Bites」という映画の題名を思い出す。非日常の心地よさにゆらゆら漂っている心に「現実」が噛みつく。実際、すぐに仕事の電話がいくつかかかってきて、一気に「現実」の世界へ。ハワイの空気がどんどん薄らいでいく。
まぁでも、楽しい非日常に逃避するよりも、実際の日常を楽しくする方が良い。

たった5日しか日本から離れていなかったのだけど、その間にiPhoneは発売されるわ、山本モナはまた困ったことになっているわ、内田樹のコメント欄が閉鎖になっているわ、いろいろあった模様(っていっても3つだが)。成田から東京への電車内で携帯からいろいろチェックして、いよいよ現実に戻った。

ということで、ハワイから、そして病気から、戻って参りました。お久しぶりでした。

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ハワイ出張 第3日目

2008年07月10日(木) 20:05:40

天気にも恵まれ、昨日まででほとんど撮り終わったので、今日は基本的にオフ。
朝はゆっくり寝て10時集合でアラモアナ・ショッピング・センターへ。巨大だ巨大だと脅されていたけど、各都市にいろんな巨大モールが出来た今、そんなに驚くほどではないかなぁ。2時間半の約束で各自自由行動したのだが、時間が余った(あまり買い物欲がないせいもある)。1階から4階までひと通り見て、最後は4階の「マイタイ・バー」でひとり「Icy Mai Thai」をゆっくり飲んで時間をつぶした。伊藤さんの言うとおりこのバーは良い。ソファに根を生やしてゆったり。

みんなで再集合して、昼ご飯。
コーディネーターが「おいしい韓国冷麺があるよ!」と言うのでそこへ。「ゆうちゃん(Yuchun)」という店で、葛根麺という冷麺がある。お薦め通り確かにおいしい。明日はヒコーキなのでキムチの匂いを気にしつつ(ヒコーキの近くの席の人がにんにく臭いとイヤだよね?)、でもおいしいのでバクバクと。

コーディネーターは白人だが日本語ぺらぺら。聞けば奥さんと大分で知り合い、その後札幌に住み、そしてハワイに移住してきたという。おもろいなぁ。いろんな人生がある。

15時くらいにホテルに帰った。
マイタイとビールで酔ったので昼寝。極楽。1時間ほどでふと目が覚めたので、ヒルトン村のARIIタワー2階のプライベート・プールへ。ここはオーシャン・ビューだし寝椅子がふかふかのマットなので良いのだ。で、プールサイドでまた昼寝。風が実に心地よい。夕焼けになり風が冷たくなってくるまでずっとそこにいた。3時間ほどの超極楽。

海外旅行というと「どこか生き方の刺激になるところ」と決めていた。
南の島でのんびりゆったりするのは70歳からでも遅くないと考えて、それより若いうちは何か成長にプラスになるような街や場所に行くことに決めていた。だからバリやらハワイやらに代表されるようなリゾートには全く興味がなかったのである。でも、これはこれで「刺激」だな、と、いまさらながら。癒しとかいう言葉、あまり好きではないけれど、たしかにこういう「刺激」がないと徐々にすり減る部分はあるのだろう。

プールサイドでいろんなカップルや家族や老人たちを見て、しみじみと「シアワセはいろんなカタチをしている」と当たり前のことを考える。ボクは(こんなに生きてきたくせに)まだどんなカタチを望んでいるのかすら見えていない。まぁもしかしたら自分では見えないものなのかもしれないけど。

夜ご飯は「アラン・ウォンズ」に行きたいと思っていたが、同行者たちがあまり良い顔をせず、結局ステーキハウスへ。「Ruth's CHRIS Steak House」。ここもコーディネーターのお薦め。チェーン店にしてはわりとおいしかった。Tボーンの大きな固まりをペロリと平らげ、自分の胃袋の復活を知る。

ホテルに帰ったのが23時。もう一杯飲もうよ、という話になったが、ヒルトン村内に営業しているバーがなく(夜早っ)、仕方ないので外まで歩いていって、ギリギリやっていたスポーツバーで飲む。ハワイって夜が早いなぁ。
それにしてもそのバー、超シャビー。もうなんつうか、ひたすらシャビーな店なのである。酒もまずい。あー、さっきまで大切に積み重ねてきた極楽さが一気に消えていくぅ…。
がっくりしながら午前1時前にホテルに帰った。しばしベランダで星を見ながらのんびりして今。

さてと、パッキングしようか。明日の朝にはもうヒコーキに乗って帰る。

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ハワイ出張 第2日目

2008年07月09日(水) 19:30:23

昨日の夜ご飯は、地元のコーディネーターおすすめのベトナム料理「MAI LAN(美蘭)」へ。
わりと芸能人御用達のようで、高倉健さん用の個室があったりする。昨晩も今まさに"旬"な男優Oがいた。顔小さっ! 仲間たちを集めて演説していた。料理的には、エビの春雨鍋、ラムチョップ、エビカレー(フランスパンで食べる)など、うまし。
ホテルに帰ってから遅れて着いたアートディレクターと一杯だけ飲む。夜風が実に気持ちいい。星空もキレイ。知り合いが「なんでハワイに生まれなかったんだろう?」と嘆いていたが、夜のこの気持ちよさを知るとその気持ちもわかる。ただ、気持ちよすぎてアホになりそうな気もする。多少不自由で気持ち悪い方が新たなる地平を目指して努力はするかな。

昨晩はそのまま就寝&爆睡して、いよいよ2日目にして本番日。
まずは朝7時すぎに後輩とふたりで「ワイアナ・コーヒーハウス」でワッフルの朝ご飯。ここ、わりと有名らしく、店を出る頃には行列が出来ていた。ワッフルはまぁまぁ。珈琲はいまいち。でもホテルの朝食よりは刺激あり。
そのまま撮影になだれ込み、夕景まで10時間、能率的にバシャバシャ撮っていく。ラニカイ・ビーチの撮影が特にキレイだった。海で愛犬と「とってこい」遊びをやっている人がいてうらやましかった。我が愛犬を海に連れて行ったらどんな顔をするだろう。

昼ご飯は「KAKAAKO KItchen」という有名シェフがやっているファストフードっぽいケイタリングの店で短時間で(イートインもできる)。半分バカにして食べたら意外とおいしかった。ロケメシとしては上級。
夜ご飯は、「うまい店対談」で伊藤さんも勧めてくれていた「Town」へ。なるほどモダン・アメリカン。オーガニックの素材を上手に組み合わせて、ちゃんと焦点を考えて調理している。パスタもちゃんとしているし、マグロのタルタルや地鶏、豚肉なども良い。うまい。思ったより店がカジュアルだったがわりと満足。

というか、この店で初めて知ったが、ハワイ州って、ひとりあたりひとつのアルコールしかテーブルに置いてはダメなんだって。たとえばビールを飲んでいたら、それを飲み終わってグラスを下げるまでワインとかに移れない。ひとりでふたつのグラス(ビールとワインとか)をテーブルに並べるのはNGらしい。へー。面白い法律だなぁ。で、結局、前のグラスを急いで空けて次のグラスに移るので酔いは早い。酔わせないための法律らしいが、ダメじゃん!

ホテルに帰って、同年代のディレクター連と飲む。ボクたちが若手の頃と仕事の仕方も変わったよねー、と、感慨を込めつつ。 どっちがいい、ということではなく、単純に「変わった」。先輩や大御所や名人に食らいついていく、という感覚が減り、いい意味でも悪い意味でも平等な感じ。いい部分もある。でも継承されない部分もある。

体調はおかげさまで良い。みなさんの気をいただいた総集編的な感じのハワイ。すごく元気をもらっている。やっぱストレスだったのかなぁ。ストレスと共に悪い体調も飛んで行ってしまった。

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ハワイ出張 第1日目

2008年07月08日(火) 13:41:10

夜7時すぎ成田発の便で朝7時すぎにホノルル空港着。7時間弱の旅。予算が少ない出張だったので全員エコノミー。まぁ7時間なら我慢できるが、わりとギリギリだったかな。あまり眠れず。そのうえ機内が異様に寒く、毛布を2枚もらって全身くるまって寝た。風邪ぶりかえしたら大変だ。

なんとかホノルルに着き、外に出ると27℃のドライな陽気。あぁこの乾いた感じ、素晴らしいなぁ。約20年ぶりのハワイである。前回はあまりいい印象を持たなかったが、今回はわりといい予感。

ホテル(ヒルトン)に荷物を置いて、すぐ撮影に出かける。今回は実質2日(予備日1日)でたくさん撮りまくらなければいけない。

外はピーカン(ピーカンとはピーク・コンデションの略で撮影用語かな)。
坊主のボクは、キャップをかぶると焼けている部分と焼けていない部分がクッキリおでこ上で分かれてしまう。そうなると東京に帰ってから非常に恥ずかしい思いをするので、こういういかにも焼けそうな場所ではキャップをかぶらない。で、頭頂部を太陽に晒しながらワイキキのビーチで撮影立ち会いしていたのだが、みんなに「佐藤さん、それは危ない」「悪いことは言わないから帽子を買いなさいって」「キャップがイヤならハットとかさ」「たぶんそのまま行くと悲惨なことになりますよ」とか口々に言われる。うるさいなぁ。でも頭頂部が少しつっぱってきた(焼ける前兆)ので、仕方なく撮影の合間にハットを買いに行く。麦わらのツバが大きなヤツね。ついでにサンダルも買ってすっかりハワイのオジサンスタイル。

今回、カメラはいつか仕事を一緒にできたらいいなぁと思っていたホンマタカシさんにお願いできた。大ラッキーである。最初はお互い無口で緊張していたが、少しずつほぐれてきた。というかハットを買う買わないでほぐれた。ボクが買ってきたのを見て、ホンマさんもハットを同じところに買いに行き、ふたりで麦わら帽子コンビに。

ホンマさんはやっぱりすごい。
仮撮影でポラ切ったりするんだけど、そのポラを見て、百戦錬磨のアートディレクターとかクリエーティブ・ディレクター(←一応ボク)とかが「うわー、キレイー」とため息をついてしまう程なのだ。ホント、なんてことない風景が魔法のようにキレイな舞台に早変わりする。この人の目には世界がこう見えているのかぁとひたすら感心する。

今日の撮影は昼過ぎに終わり、あとは明日からのロケハン。オアフ島を車で走り回った。きれいなビーチがたくさんあるなぁ。遠くの島々がクッキリ見える。空気が澄んでいる。あぁ完全復活だ、とおいしい空気を吸いながら思った。癒しの島なのだな、やっぱり。

ということで、いまから夜ご飯(日本とは19時間くらい時差がある)。
今日はひさしぶりにちゃんとお酒を飲む予定。うれしい…。

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よさこい審査終了 & 10歳雌マトン

2008年06月09日(月) 6:35:44

朝いちからYOSAKOIソーラン。
最終日ということもあってかどのチームも燃えていて見応えがある。昼ご飯に「一灯庵」までスープカレーを食べに行った以外はずっと演舞を見ていた。
午後2時半にセミファイナルの審査員に集合がかかり、ホテルの部屋で事前打ち合わせ。去年一緒に審査員した方もいて「お久しぶりです!」とか声を掛け合う。説明や段取りを聞いたあとスタンドの審査員席へ。去年は初めてでそこそこ緊張したけど、今年は楽しむ余裕も出た。

セミファイナルに残ったチームのステージ演舞を見る。11組。各4分の演舞だから入れ替えの時間を含めて約1時間の審査。
個人的には「北海道大学"縁"」「AOMORI花嵐桜組」「REDA舞神楽」が印象に残った。「あかびら華炎」「コカ・コーラ 札幌国際大学」も良かったかな。なんか去年のセミ・ファイナルより勢いがある演舞が多く楽しかった。集計結果はほぼ順当に「北海道大学"縁"」「AOMORI花嵐桜組」が1位2位。

基本的に義務はここでおしまい。あとは気楽に最後まで。
ファイナルはパレード演舞とステージ演舞の両方で採点する。倉本聰さんや久米宏さんなどが審査員。まずはパレード演舞。セミ・ファイナルも相当いいなとは思ったが、でもまぁやはりファイナルに残るチームはすごいな。すばらしい。特に「VOGUE038」「夢想漣えさし」「平岸天神」の3つに震えた。その中でも「平岸天神」は完成度も高く圧倒的に素晴らしかった。ディフェンディング・チャンピオンにして4連覇中の「新琴似天舞龍神」も安定していて良かったが、少しまとまりすぎていた印象。

で、ステージでの最終演舞。やっぱり「VOGUE038」「夢想漣えさし」は素晴らしかったが、「平岸天神」はパレードが100点とするとステージ演舞は70点って感じ。演出がパレードの方がよく、ほとんど優勝を確信してはいたが、ステージ演舞の配点に寄っては「新琴似天舞龍神」が5連覇する可能性もあるかも、とドキドキ。

結果は「平岸天神」、5年ぶりの優勝。
2年前から新琴似とどっちが勝ってもおかしくないくらい拮抗していたので、まぁそろそろ平岸かとは思っていた。「VOGUE038」も「夢想漣えさし」も惜しかったなぁ。「旭川 北の大地」も上位に食い込んだ。ここは一見地味な衣装が逆に良かった。踊りもよし。

終了後(21時)、またまたモリたちと待ち合わせて、宮の森の「ル・サンテ」へ。
白アスパラを3種の料理でいただいたあと(塩釜焼きうまし)、乳飲み仔羊と10歳雌マトンの食べ比べ。この10歳雌マトンが実にうまかった。めったに入荷しないものとのことだが、こういう質のマトンは確かにあまり食べたことないかも。
ボクだけ酒を飲まなかったので、同行者たちはしきりに気を遣ってくれたけど、昨日も書いたようにあまり飲まないこと自体は苦にならないので大丈夫。逆に頭がクリアなままでキープされるので良い。ただ、まだ「自分だけ素面」という状況に慣れておらず、「自分以外の人々はお酒でもろもろ緩くなっている」ということをすぐ忘れてしまうのが難。ツッコミや指摘が思わず知らず(相対的に)きつくなる。東京帰って病院行って検査すればもう飲める可能性もあるのだが、もうちょい「自分だけ素面」という状況にも慣れようね>自分

デザートでサプライズの「誕生日ケーキ」(笑)。47歳を祝われてしまった。ありがとう。でも素面だったこともあって照れが勝ってしまい顔が引きつってしまった。

札幌の二泊もこれでオシマイ。急いで東京へ帰って仕事。札幌の朝は雲ひとつない快晴。
いま、ホテルの部屋から、ファイナルなどが行われた大通り西八丁目のステージが見える。祭りの後って、淋しいというより美しいな。いろんな人の想いが確かに残っている。

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YOSAKOIソーラン & 酒抜きすすきの

2008年06月08日(日) 9:18:09

木金と雨だった札幌も、ボクが千歳空港に着く頃から晴れ(笑)。そろそろ「晴れ男」という非科学的なことを認めてくれてもいいのではないか(→R嬢)。

札幌に着いて、まず未食だった「ピカンティ」でスープカレー。その後、大通公園まで行って「YOSAKOIソーラン祭り」。ボクはステージ演舞よりパレードの方が好きなので、パレード中心に夕方までいろんなチームを観た。印象に残っているのはやはり「平岸天神」。彼ら恒例、冒頭の「波」の演舞を観るとなぜか涙が出る。
あと、へたっぴいだけど一生懸命なマイナーチームの演舞も好き。こういうのも涙が出るんだよね。って、すっかり涙もろいオッサンに。20代30代のころからは考えられないような変化。いや、若い人たちもそのうちわかりますから!

携帯でGmailを見ると、次々と「病気の怖い話」がメールで舞い込んでいる。みなさん、そんなに怖がらせないでください。でも「そういう年齢」なのだなぁと自覚。風邪のつもりで病院行ったら別の病気が見つかって即入院&即手術、それから半年入院したまま今に至ってます、なんて例もベッドから携帯メールで送られてきた。怖いなぁ。一寸先は闇な年齢になってきたのだなぁ。

夕方までいろんな演舞を見たあと、少しペースを落として、ホテルの部屋で寝たりまた見に行ったりと自愛モードへ。抗生物質を飲んでいる間は体力温存しないとな。20時から始まった「ソーラン・イリュージョン」が、今年はディズニーとタイアップしていて、ミッキーやミニーがディズニーランドさながら山車の上で踊りながら先導。いや〜、ディズニーのチカラはすごいわ。観客のノリが全然違う。子連れがキャーキャー走ってついて行く(危ない)。過去3年のイリュージョンで最高の盛り上がり。まぁ確かに見ていても面白かった。

20時30分にモリたちと待ち合わせて、すすきのの「鮨処有馬」。うまっ。鮮度と仕事のバランスがとてもいい店。タネの温度管理にも感心。深夜までやっているのもよい。その後「バーラー ペンギン堂」。バーなのにパフェを出すから「バーラー」。ここのパフェ(パルフェ)も非常にうまかった。んでもって少しモリの家に遊びに寄ったあと解散。え? いや、もちろんお酒は抜きましたよ。一滴たりとも飲まず。お酒飲まないとノリという面では確かに少し客観的になるね。楽しく話しているんだけど、すこーし自制心が働いて「このギャグはくだらないから言うのをやめておこう」とストップがかかる(あぁでも酔っているときはこんなレベルのギャグを言っていたのか、と少し青ざめる)。そして少しずつノリから遅れていく。

さて、今日は1日よさこい三昧。
審査員でもあるので、(体調と相談しながら)数多く観るつもり。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第7日目

2008年05月09日(金) 19:16:05

最後の朝。
ニューヨークとの関係も長く、キザに言えば「もう別れに慣れてしまった」というのが実感。また会えるかもしれないし、もう一生会えないかもしれない。でも、慣れた。特にさよならも言わずに別れる感じ。

結局ほぼ徹夜。ソファで30分ほどまどろんだあと、アメリカのきつい薬でいよいよ調子を崩してしまったモリを起こして帰る準備を始める。

そうそう、そういえば書いてなかったが、今回も去年に引き続き激安旅行なので、モリたちと合宿状態だったのだ。
モリとはツインで同じ部屋(リビングつきの広めの部屋ではあるけど)。40も半ばになって合宿旅をするとは思わなかったが、逆に言うとこういう旅がまだまだ可能な年齢であることに気づかせてもらった。そりゃ高級ホテルの旅も快適だ。でも合宿もまた楽しい。モリたちの気遣いもあると思うけど、ボク自身も昔より神経質さが抜け、楽になっている。ま、髪も抜けたけど。って関係ないけど。

ラガーディア空港からデトロイト空港、関空と乗り継いで、いま関空のレストランで書いている。
ノースウェスト航空は離着陸が安定していて安心。世界でもトップクラスに飛行技術が優れている航空会社らしいし。特徴的な赤い尾翼への賞賛を込めて「Follow The Red Tail」と言われてきたとか。知らなかったな。でもこの赤い尾翼もデルタと一緒になっちゃうと消えるんだよね…。

デトロイトから関空までの機内では爆睡。
着く4時間ほど前に目が覚めて映画を一本だけ観た。「The Bucket List」。邦題は何なのだろう。ジャック・ニコルスンとモーガン・フリーマンが、ガンで余命半年を宣告された老人同士を演じている。病室が一緒になった同士が、死ぬ前にやりたいことをリストに書き出して、それをふたりで実行していく話。映画「死ぬまでにしたい10のこと」と同じテーマではあるが、ロブ・ライナー監督なので人間の描き方がもう少しハリウッド的ステロタイプ。ただ、ボク自身も余命宣告されたらこういうことをするかもな、とは思った。具体的に何をするか、映画を観ながら数え上げたくらいである。

まぁ「明日死ぬかもわからない」という意味では、毎日余命宣告されているみたいなものではあるのだが。

タイトル・ロールを観ていたら、ファースト・アシスタント・ディレクター&共同プロデューサーにフランク・キャプラ三世の名が! フランク・キャプラの子孫がこういう映画を撮るあたりにちょっと宿命を感じる。

前もどっかで書いたが「街との別れは人生との別れによく似ている」と、いつも思う。どこかでこうやって着々と人生との別れに対する心の準備をしているのかもしれない。今回のニューヨークとの別れのさりげなさは、そういう意味で少し感慨深い。個人的にその辺への執着が減ってきているのをこのごろ感じるな(死への準備が出来つつあるということか?)。

さて、羽田へ。そろそろ搭乗。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第6日目

2008年05月08日(木) 21:07:39

実質的な最終日。暑いくらいのドッ晴れ。
朝はやはり6時すぎに目が覚める。毎日毎日睡眠時間が短くなる。でもカラダが持っているうちはいいか。気にしないことに。

朝9時すぎに出て、ひとりでブルックリン・ミュージアム。
村上隆の回顧展をやっているのでそれを観るために。いやー村上隆っていまいちわからなかったし、どちらかというと嫌いだったけど、これだけの量と空間に浸って印象が変わった。ようやく彼のやりたいことと魅力がわかった。天井から壁から部屋がまるごと彼の作品になっていて、その空間に自分の身を置いてみると、普通一般の世界が「異化」されて感じられる。個々では異様なアートが、ある調和を見せ始める。本当のリアルワールドとは何なのかという疑問を提示されて身がすくむ感じ。

1階で浮世絵展もやっていて、歌麿や広重を観る。村上隆の二次元性と重なってまた面白かった。

急いでマンハッタンに帰ってきて、メリディアン・ホテルの「バーガー・ジョイント」でハンバーガー。ホテルのロビーの隅っこに小さく小さく表示が出ている店で、不思議な世界に紛れ込んだような店。おいしい。

これまた急いで食べて、MoMaへ。
「Design and the Elastic Mind」の展示が非常に面白かったな。キャブのIPを辿ったデジタルアートなどのあとにアナログなポロック(MoMAに来たら必ず浸る)を観て、結局デジタルもアナログも同じなのだと悟った。

で、14時からミュージカル。マチネは今年の新作「In the Heights」。

オフ・ブロードウェイから上がってきた一番勢いがある演目。
これはね・・・傑作です。
ラップやレゲエやサルサがふんだんに使われたミュージカルで、歌も踊りも初めて体験する世界。アート性にもメッセージ性にも優れている。今年のトニー賞はこれでいいのではないかなぁ。あとは「ヤング・フランケンシュタイン」に主演男優賞あげるくらいで。

マチネのあと、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観るはずだったが、ちょうどタクシーが回送の時間なのと地下鉄ではすごい時間かかるのとであきらめて、モリたちと合流しご飯。
ミッドタウンのおしゃれなインド料理「Tamarind」。上品あっさりのインド料理でインパクトはないけど満足度は高い。

ソワレは「Little Marmeid」。ディズニーの新作だ。
子供向けの舞台を真剣に完成度高めました、という感じで好感が持てる。ちゃんと客席を大盛り上がりさせるのが立派。あえて言えば、セバスチャン役がいまいちなのと名曲「Under the Sea」の盛り上げは本当にこの程度でいいのかと疑問が残ること。それともっとバンジーを多用するかと思ったが、かかとローラー靴で終わってしまっていたのも少し残念かな。お金がかかりきっていない印象。

ソワレ後は「ミュージカル旅の打ち上げ」ということで、今回お会いしたいろんな方で来れる方をみんなお呼びして〆。
夜23時集合というとんでもない時間なのに、全部で6人も集まってくれた。店はイーストビレッジの「Momofuku Ssam Bar」。日清の安藤百福会長の名前からとっている店名らしいけど、シェフは韓国人。このS'samというのもサム=挟むの意味のサムらしい。

名物のBo Ssamに文字通り舌を巻いた。
超でかい(優に6〜8人前ある量)豚のおしり肉を葉っぱで巻いて食べるのだが、そこに生牡蠣も載せてしまう。これがうまひ。いやーまいった。

ものすごく盛り上がり、「B♭」「nao」と日本人バーをハシゴ。
最後の「nao」ではボクたちのために特製カレーライスを作ってくれる約束だったのでヨチヨチでかけたのだが、「いまからご飯を炊きます」ということで時間が異様にかかってしまった。ええと明日のヒコーキを考えると、朝7時すぎには宿を出ないといけなくて、ええと今が4時だから・・・

ということで、徹夜(笑)
寝過ごすのが不安で寝るのを諦めた。
朝から異様に動き回ったのに全く寝てないので死ぬ寸前。ヒコーキで寝よう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第5日目

2008年05月07日(水) 14:41:07

朝9時すぎ。這いずるように起き出してアッパーウェストの「Barney Greengrass」へ。
ここ、何回来ただろうか。最近はNYに来たら必ずと言っていいほど来ている。スモークド・サーモン、セイヴィル、チョップドリバーなんかをベーグルに乗せて食べるユダヤ朝食。抜群のうまさ。前回これを初体験したモリも「あそこだけは再訪したい」とお気に入り。

ただ、ついさっきまで飲んでいたせいなのか胃があまり受け付けない…(泣)
体調不良や時差や寝不足もあるのだろうな。でも、絶品のスモーク物をいくつかいただいて、ベーグルも食べて満足。普通の人の朝ご飯の量は食べたか。

天気は快晴。雲ひとつない。
フリッツ美術館に行こうかと思っていたが、気を変えてセントラルパークへひとりで。
芝生が大きく広がるSheep Meadowまでテクテク歩いて、芝生に寝ころぶ。周りは水着姿の人も多い。あ〜極楽だ。途中から上半身裸になって太陽に直火焼きされながら約1時間半くらい寝ていただろうか。ぐっすりと寝込んだ。

さすがに暑くなってきて、起きてパーク内を散策。楽しいな。
そのまま地下鉄でユニオン・スクエアまで帰ってきて、近くのDIESELで買い物をし(急いで旅支度したので着るシャツが足りない)、宿に帰って仮眠。さすがに疲れてきている模様。

夜のミュージカルは今年の新作「A Catered Affair」。
ハーヴェイ・ファイアスタインが脚本&出演、というだけで見逃すわけにはいかない作品。90分の短い作品で、ダンスもなければ派手な演出も皆無で、なんというかプレイ(演劇)に音楽をつけた、といった感じ。要するに地味かつ真面目。主演のFaith Princeが見せ場たっぷりだったので、意外とトニー賞主演女優賞をもらうかもしれないな、くらいが価値かな。マジでミュージカルというよりはほとんど演劇なので、英語が不得意な人にはつらい観劇。一般の旅行者には勧めない。

終了後、待ち合わせまで時間がたっぷりあったので(だって90分で終わっちゃったし)、ロウワー・イースト・サイドのバーでひとりで飲んで待つ。ようやく待ち合わせの22時15分になり、隠れ家的レストラン「Freemans」へ。4年前からやっているとのことだが、本当に隠れ家的な立地でおもしろい。食事はアーティチョークの温かいディップとかチーズマカロニとか、アメリカ料理を少し洗練させつつ素朴さを残したパブ料理かな。よく賑わっていて楽しい。
つきあってくれたのは、NYで勤めているハギオさん(女性)と、NYの大学に勉強に来ている会社の後輩の河野夫妻。それといつもの4人。モリは風邪が治らずきつそうだ。かわいそうに。

食べている間に「深夜にうどんを食べさせる店がある」とハギオさんに教えてもらい、「UDON WEST St.Marks」へ流れる。大阪系のゆるいうどんだったけど、深夜うどんはうれしい。胃がホッとする。

明日はもう最終日。
ブルックリン・ミュージアムで村上隆の特別展示を観る、MoMaで「Take Your Time」や「Design and the Elastic Mind」の展示を観る、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観る、マチネの「イン・ザ・ハイツ」を観る、ソワレの「リトル・マーメイド」を観る、アフターシアターに大宴会をして三軒ハシゴする。これが明日の予定。全部こなせるのかどうか。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第4日目

2008年05月06日(火) 18:59:28

ニューヨークは「自分の人生、結局、他人からどう思われても良いのである。うむ」と再確認するのに最適な街である。

誰も他人なんか気にせず街を歩いている。
いい意味で自分勝手の寄せ集め。でもそれでいいんだということを日本に住んでいるとすぐ忘れちゃうのだ。こうやって再確認しないと知らぬうちにまた他人の目や評価を気にして生き始めるボクがいる(まぁサラリーマンって他人から評価を受ける職業なので仕方ないのだけど)。

他人の目を気にして生きるということは、他人に合わせて人生を変えるということだ。変えるのは良い。でもそれが他人の尺度なら良くない。他人の尺度は自分のオリジナルな人生にはなりえない。
いや、実に青臭い話なのだが、もうすぐ50歳の男でもまだそんなあたりに留まってウジウジ考えている。この辺、28歳のころとほとんど変わらないかもね。

早朝、ユニオン・スクエアの広場の階段に座って2時間くらいそんなことを考えていたらとても気が楽になった。やっぱり1年に1回はニューヨークに来ないとな。なんか他力本願的ではあるけれど、そんな「人生の基本」に気づかされる街である。

今日はどっ晴れ。2日前は熱燗が飲みたいくらい寒かったのに、今日は暑くなりそうだ。
昨晩は朝2時半くらいに寝たのに朝6時すぎには目覚めてしまい、二度寝しようと努力するもなんだか眠れず、天気がいいこともあってユニオンスクエアへ独りで散歩へ。
グリーンマーケットをひと通り見てから広場の階段に座り込んで街行く人を眺め、上述のようなことを考える。空はあくまで澄み渡り、空気は冷涼。街は平日の朝の賑わい。結局2時間くらいボーッとしていただろうか。ある意味至福の時間であった。

月曜はマチネがないので夜までゆっくり。月曜はソワレもほとんど休み。でもいくつかはやっている。今晩のミュージカルは見逃していた「RENT」に行く予定。もう来月で終演しちゃうんだよなぁ。最後に見られるのは良かった。

昼は「BLT Steak」。
ここ、「Peter Lugar」や「Wolfgang's」よりひょっとするといいかも。PorterHouse(2人前より)を頼んでシェアしたのだが、歯で噛むとサクサクと音がするようなレッドミートで、ボクの好み。日本の霜降信仰とは別物の美味。うまいなぁ。最初にでたパンのPopOver(うますぎ!)や付け合わせのアスパラガスなどもおいしく、Bistroを店名に冠した意味もわかる(BLT=Bistro Laurent Tourondel )。ボクの中でいきなりNYのニューヨークトップクラスに躍り出たステーキレストラン。

そのままSOHOとノリータへ買い物へ。
ツマのリクエストであるKate Spadeや、ムスメ用のカバンなどを購入。ムスメ用にはこれで何回目かの「HIGH★WAY」。いろいろ歩いて探しまくるのだが、なぜか毎回この店に落ち着くんだよなあ。相性かな。話題のBleeker St.なども歩くが、どちらかというと女子向けな店も多く、そのまま地下鉄で部屋へ帰る。

部屋で1時間ほど寝ているうちに夜の公演の時間に。
今日は月曜なのでやっている演目が少ないが、その中から「RENT」を選ぶ。
毎年のようにNYに来ているわりには「RENT」をず〜っと見逃していて、今回が初見。いやー、泣いた。映画を観て予習しておいたので筋が完璧にわかっていることもあるが、演出的には映画の数倍いいかも。あと1ヶ月で終演してしまうのだが、名作だなぁ。舞台演出も曲も演技もすべてよし。周りもみんな鼻をすすっていた。No day but Today!!

終わってから28丁目のパークとレキシントンの間まで急ぎ、「resto」というモダン・ベルギー料理の店へ。ここも旬の店であるが、もう23時で空いている。
ベルギービールが50種類揃っている店で、23:30から深夜メニューになってしまうので急いでオーダー。本日のスペシャルである豚の顔肉のサンドが印象に残っている。ビールはうまいけど、ちょっと高め。味的にはわりと素朴な店かも。

その店では、1993年くらいから7年くらいに渡りすごくお世話になった「zazou」というプロダクションの岡田ディレクターと里見プロデューサーと一緒に飲んだ。懐かしくて懐かしくてなんだかうれしい。だって戦友だもんなぁ。どれだけ厳しい仕事をみんなと完遂し、様々な精神的問題を一緒にやりすごしてきたか。久しぶりに会っても全く違和感ない。いやー仲間仲間。厳しくツッコんでも気にならないし、ツッコまれても気にならない。やはり一緒に修羅場を体験した戦友はラクチンだ。

午前1時くらいに解散。
モリが風邪気味で調子が悪く、そこで別れたが、ボクともうひとりと彼らの4人でもう一軒流れる。
二軒目は「Nao」というミッドタウンの隠れ家バー。
ナオという名前の人がやっているなら話も盛り上がりそうだが(ボクもNaoなので)、実際は違う日本人がやっている純日本人バーである。客も店員も全員ジャパニーズ。背中に紋を背負ったバーテンダーさんが作るお酒は、まだ修行中なので微妙な味なのだが、とりあえず優しい味。

岡田さんや里見さんとは拙著「明日の広告」を端緒にいろいろ話が盛り上がり(わりと真面目で前向きな話)、ふと気がついたら朝の5時。うわーと宿に帰るも、もう6時だ。NYの朝焼けがやけにキレイ。

ボクがNY1と思っている朝ご飯のレストランの予約まであと4時間ちょい。やばい。寝よう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第3日目

2008年05月05日(月) 21:06:59

もともと時差ボケしない方だったのだが、今回はわりと出ている。
日中眠くて仕方がない。でも今日は朝11時くらいまで寝られたのでなんとか回復。ベランダに出てみたら晴れ。天気予報はずっと雨だったが、今回は晴れ人間が揃っているのでなんとか持ち直す(非科学的)。

昼はチャイナ・タウンまで下がってベトナム料理店「Nam Son」でフォー。ミュージカル旅はどうしてもアフターシアターの深夜大食で胃が疲れるので、ちょっと胃を休めようという魂胆。
この店、4年前に行ってうまかったので皆にも勧めたのだが、今日もとてもうまかった。ガイドブック系にはまず載ってない店だが、ベトナム人などで行列になっている。GrandとBoweryの角の近くに「南山」という看板が見えるのでソコ。

その後、ソーホーのノリータのあたりに出来た「ニューミュージアム」に行く。
妹島和世(Kazuyo Sejima)、西沢立衛(Ryue Nishizawa)による前衛建築ユニットSANAAの設計によるミュージアム。外観が実に美しい。リンク先を見てもらえばわかると思う。中の展示物よりも建物が勝っている。そういえば新しいMoMAも日本人建築家だ。建築も、ファッションやマンガなどと並んで世界トップなのだなぁ、と、ちょっと誇らしい気分。

わりとあっさり見終わって、近くに出来た「WHOLE FOODS」の新店(食べ物のディスプレイはまさに先端!)を覗いていたら、いつの間にかマチネにギリギリの時間。いっそいでブロードウェイに向かう。

今日の一本目は今年の新作「Cry Baby」。15時から。
ジョン・ウォーターズ監督が若かりしジョニー・デップ主演で撮った映画の舞台化で、同じ監督の「ヘアスプレー」が舞台化に大成功しているのにあやかった感じか。とても期待したんだけど、内容的にはちょっと厳しかったかな…。海岸(?)のラブシーンやラストの締め方などはとても良かったが、全体に主演のJames SnyderやElizabeth Sanleyの歌唱力に頼っている印象。このふたりの歌は素晴らしかったんだけどな。一緒に観たモリも言っていたが、衣装がダサいのが惜しい。衣装がカッコよければ数倍よくなった舞台かも。ちょっとトニー賞には届かない感じ。

日曜はマチネとソワレ(夜公演)の時間が近い。終わって1時間後にはソワレが始まるので、少しブラブラしたあとすぐソワレ。

観たのは、今回唯一の再見である「メリー・ポピンズ」。
これ、実は去年観てとても気に入っていた演目なのだ。まぁ元々の映画が好きだということもあるが、舞台の完成度が図抜けて素晴らしい。舞台化に当代一流の才能が注ぎ込まれているのが如実にわかる出来。再見でそれを確認した。ザ・ミュージカル。隙のない名作だ。

衣装も大道具も歌唱も演技もとてもよいが、特にすごいのはやはり主演のAshley Brown。去年も瑞々しくて良かったけど、今年は演技に余裕ができた。
前日に急に取った席なのだが、1階の真ん中、前から15列目くらいの最高の席で、去年観た2階とはまた違う感動。最後にメリー・ポピンズが飛んだときは(2回目なのに)ちょっと泣くくらい感動した(笑) だって頭のすぐ上まで飛んでくるから、妙にカタルシスがあるのだ。うーん満足。

夜ご飯は例によってアフターシアター。22時くらいから「Pure Food & Wine」。アフターシアターだと選択肢が限られるが、探すと意外とあるもので、去年・今年と続けているうちに22時や23時から食べられる店をたくさん知った。

「Pure Food & Wine」は、ニューヨークで一番旬なRaw Food(最低限の加熱しかしない生の料理)系のオーガニック・レストラン。
52ドルのテイスティングコースを取ったが大アタリだった。肉・魚を一切使わず、野菜とチーズとスパイスだけで構成されている。肉厚なキノコが肉代わりな感じ。でもバラエティに富む野菜を上手に組み合わせて繊細きわまりない料理に仕上げており、実にうまい。やり過ぎも創作しすぎもなくハイセンス。いかにも「先端」だ。加熱も上手だなぁ。デザートまでおいしい。
あえて言えばインド料理やメキシコ料理の影響を受けているかな。和食の影響も少し。各皿に驚きがあり、4人してわーわー喜びながら食べた。全員テイスティングコースなのにひとりひとり違った料理を出してくれて、シェアして楽しめるのだ。ここはいい店。オススメかも。

宿に帰ったのが24時すぎ。ここ数日の中で圧倒的に早い。ネットになぜかうまく接続できず四苦八苦したが、なんとか接続成功。明日は月曜なのでマチネもなく、比較的ゆっくり。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第2日目

2008年05月04日(日) 17:20:25

朝9時すぎ起床。
ベランダに出てみたら異様に寒い。昨日も9℃だったらしい。今日はもっと寒いかも。

みんなが起きてきたので一緒にブランチへ。
「Park Avenue Spring」。このレストランは四季ごとに名前を変える。春は「Park Avenue Spring」、夏は「Park Avenue Summer」って感じに季節の名前をつけ、内装も変える。この店もアタリ。ブランチには是非オススメする。コース32ドルでちょっと高いが内容はよい。6つのパンもとても美味しいし、タイ風スープやリゾット、柔らかいフレンチトーストなど、レベル高いなぁ。

そのままマチネ(昼公演)へ。
実はこの日のマチネは予約しておらず、なにか空いているのを観ようと決めていたのだが、安売り窓口の「Tickets」に並んで空いているのを観てみたらちょうど「Mamma Mia」が35%引きで売っていたのでそれを買う。たまたま見逃していた演目なので良かった。席は2階の右端。盛り上げるのがうまい劇で、観客も激烈に踊って楽しい。これは日本とかよりアメリカで観た方がいい演目だな。観客のノリが違う。ちょっとどうかと思うくらいのノリ。

マチネが終わってから皆と別れてひとりで買い物。
ソーホーのいつも行く店をふたつ。特にいつも狙うのは310のクツ。310(サトー)の語呂合わせのみで定期的に買っているシューズメーカーである。今期のデザインの中でひとつ気に入ったものがあったので購入。購入後、ソーホーを歩いていたら日本にいるムスメより電話。何度経験しても不思議に思う。同時間、日本とNYで離れているのに街角で話が出来る現実。若い人には普通だろうが、この年代以上はやはり奇跡的なことなのだ。

ソワレ(夜公演)は20時から。「ヤング・フランケンシュタイン」。
これ、1970年代のメル・ブルックスによる名作映画のミュージカル化で、今年の新作なのだが、実に面白かった!
トニー賞獲るかもなぁ。前半が特によい。テンポと舞台転換が素晴らしい。曲もいい。役者もいい。賞を獲るにはそのナンセンス具合が唯一心配だが、「Spamalot」ですらあれだけトニー賞総なめするのだから関係ないか。これは大当たり。とてもいいミュージカルだ。

終わってから(つうかすでに約23時だけど)NY在住の友達たち(ミナさん、マドカさん、ユキさん)につきあってもらって、同行者4人とで夜ご飯。総勢7人。イーストヴィレッジの「E.U.」。ここ、パブというかアメリカのオシャレな居酒屋という感じなのだが、なかなかおいしい上に楽しい。バランスがいい感じ。リブのサンドウィッチうまし。

話は盛り上がり、午前2時すぎまでいろいろ話す。
解散したあと、4人で数ブロック先の「Pommes Frites」へ。
ここ、フライド・ポテト専門店。飲んだあと、日本だとラーメンか蕎麦だが、こちらはフライド・ポテトらしい(笑)。そのせいなのか大行列。夜中の2時すぎだよ? でもみんな並んでるよ。へー。

並んで買ってテイクアウトして部屋でみんなで食べる。大学の合宿みたい。カレーケチャップソースがうまい。揚げ具合もよろしい。というか超ジャングなのでコメントが難しいが、夜中に食べると妙にうまい系。そのうちバカ・ヨガまで始まって朝4時とは思えない運動まで。まぁ日本時間だとまだ夕方だからな。

んー、さすがに疲れた。
一日目、二日目と異様に充実したので、明日は少しペースを落とそう…。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第1日目

2008年05月03日(土) 16:26:16

昨年に引き続き、ミュージカル旅。
年に一度のインプット三昧で、自分にとっては「勉強」の意味合いが強い旅。無理矢理にでもこういうことをしないと年齢的にどんどんインプットが減っていくので、家族にもお願いして来させてもらっている。幸い一緒に「勉強」してくれる役者・脚本家の森崎博之くん(モリ)という仲間が出来たので、これは恒例になるかもしれない。

新作ミュージカルを観る、NY最新のレストランへ行く、最先端アートに触れる。
直接は広告クリエィティブの仕事に関係ないとはいえ、こういう積み重ねってわりと大きい気がする。モリはもっと直接的に舞台の脚本の「勉強」だが、ボクは時代の先端で起きていることの「勉強」かな(←カッコつけすぎっぽいが)。ネットでは先端にいろいろ触れてはいるが、やはりリアルな肌感覚として触れるのは大事。

ということで、朝早く家を出て羽田〜関空〜デトロイト〜ニューアークと乗り継いでようやくマンハッタンへ。
わりとJALを利用することが多いボクなので、ノースウェスト航空は久しぶり。ロゴや機体デザインが好き。グレーと赤の色遣いって好きなのだ(JALも前のデザインの方が好き)。でもこのデザイン、デルタ航空と合併して消えてしまうらしい。うーん、残念!
ノースウェストは機内も快適で、思っていたよりずっと良かったかも。機内では「MAD MONEY」と「CLOVERFIELD」を観た。後者は英語版しか放映してなかったがシンプルな物語なのでまぁなんとかなるだろうと観た。カメラワークが良い。マンハッタンを活写している。これって意外と細かいリハーサルを繰り返してちゃんと撮ってるんだろうなぁ。終わり方がハリウッドっぽくなくて良い。

デトロイトで乗り継ぎ便が2時間遅れ、予定していたヤンキースタジアム「ヤンキーズ対マリナーズ」観戦が危うくなる。
というか、19時5分に試合が始まるのに19時にまだニューアーク空港にいるという非常事態。でも、タクシーで宿まで行ってそのまますぐ地下鉄で行ったら、なんとか20時すぎにはヤンキースタジアムに着いた。良かったまだ半分は観られるとホッとしたのもつかの間、「カバンを持っての入場はNGだ」と冷たく言われ、カバンを地下鉄駅前のロッカーに預けるために戻ったりしているうちに20時40分になってしまった。あぁなんということ! なんてもったいない! と、ガッカリしつつ球場に入ったらまだ5回終わりでホッ。しかもちょうど球場に入ったときに松井秀喜の打席をチラッと見ることができ、次の攻守交代でいきなりイチロー登場。しかもいきなりヒット! そのあと二盗三盗! すげー!

結局、そこからの1時間でイチローは2安打3盗塁の大活躍。マツイは空振三振だったけど、でも「こういう場所で独りがんばっているのだな」と知ることができ良かった。一打席一打席「個の実力」を試される世界を、こういう場所で積み重ねているのだな…。
7回には球場全体の「Take Me Out To The Ball Game」。これがしたかったの! でも今日のNYは寒すぎて、1時間いるのがやっと。試合開始からいたら絶対風邪をひいていたと思う。遅れてちょうど良かったか。

21時45分に球場を脱出し、超急いでユニオン・スクエアの「Daryl Roth Theatre」へ向かう。

22時30分から「FUERZA BRUTA」観劇。(※予告編
数年前に同じ劇場で観た「De La Guarda」(ビーシャ・ビーシャ)と同じカンパニーの作品。アルゼンチンのカンパニーだったかな。ビーシャ・ビーシャを観たとき泣いた記憶があり、今回も期待したが前回より良かったかも。ボーッとするくらい美しいアート性と、(水に濡れてもいいような格好をしているのなら楽しそうな)ノリが重なり合っており、多少どっちつかず感はあったものの、圧倒的に先端でカッコいい。前回を思わせる壁走りやアクリル板のウォーターパフォーマンスは圧巻。素晴らしい。こういうのを観るだけでもNYに来た意味がある。脳内に普段と違う回路が開く。

大満足の終演後、ミートパッキングディストリクト(MPD)へ流れて「Fig & Olive」でようやく夜ご飯。NY時間の24時くらい。MPDはビルにアートが次々投影されていたり。夜中なのに超繁華。もう完全に夜の主役はココなのだなぁ。
このレストラン、去年来ようと思って来れなかった店。「いま旬は地中海料理」と去年教えてもらっていたが、今年もまだまだ旬の模様。よく流行っているしオシャレ。んでもって料理も思ったより数倍おいしく、これまた満足。クロスティーニに地中海ペンネ。良い良い。ワインを4人で3本あけて盛り上がって帰る。

長い一日だった。
乗り継ぎ移動が24時間以上・ベースボール・オフブロードウェイ・地中海料理。でもどれもアタリで楽しかった。これを書いているのはNY時間の午前3時すぎ。今日はほとんど寝てないけど、眠くないなぁ。やっぱりNYからかなり元気をもらっている模様。たぶん数日でガス欠になるとは思うけど、この調子で無事に過ごせることを願う。

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実質6日でミュージカルを9本

2008年05月02日(金) 4:58:54

最後の最後までバタバタ。
夕方まで分刻みで仕事をし、プレゼンに至っては出発直前に新しいニュースが飛び込み、行きのタクシーの中でパワポを大幅に訂正して書き上げるという離れ業をし(車に酔った!)、夜は夜で会食で飲み過ぎ、家に帰ったらもうクタクタ&デロデロで翌朝からの旅の用意も出来ず。すっかり家族にもダメ人間と見放されてソファ寝。

夜中過ぎ、なんとか起き出して多少の用意。
ニューヨークは寒いらしい。でも東京はすでに夏日なので、いまさら冬支度する気にもならず。なんとかなるやろ(なるのか?)。

あぁ、ここまで用意らしい用意もせずに出かけた旅の記憶はなし。でも、そういう旅に慣れていった方が人生は楽しいな。身を軽くすれば心も軽し。荷物はしがらみと心得よ。

ということで、ニューヨークに行ってきます。実質6日でミュージカルを8本観る予定。インプット旅。今回は関空経由。ノースウェスト。ムスメにもらった手書きのお守りを握りしめて。

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Event Reminder

2008年04月30日(水) 6:56:23

ticketmasterでチケットを買うと「Event Reminder」というメールが届く。キミのイベントはもうすぐだよ!と明るく挨拶があって、そのイベントが書かれているわけなのだが、昨日それが届いた。

Hello Naoyuki. Your event is happening soon!
Young Frankenstein
When: Saturday, May 03, 2008 8:00pm
Where: Hilton Theatre 213 West 42nd Street New York

おお。ミュージカルの「ヤング・フランケンシュタイン」、そういえば予約した! ええとMay 03ね。42丁目ね。って、うわっ、5/3って今週じゃん! すぐじゃん! 月が替わるせいかそんなに近いとは思ってなかったよ。

そう、なんとあさって、5/2出発でニューヨークに行くのだった。
昨年に引き続きのミュージカル三昧。すっかりミュージカル仲間になったモリたちと。家族にも「ひとりで行くこと」を根回しして許してもらった末のイベントだった。そうまでして行くのに、なんと実感もワクワクもないことよ。50時間後には出発なのに全くそんな意識も心づもりも用意もしてないワタクシ。前日である明日もプレゼンと会食がありバタバタだ。体調もボロボロだしやること山積。ちゃんとすべて終えて出かけられるのか!?

いや「ヤング・フランケンシュタイン」より前にイベントがあるのも思い出した。
5/2、つまり出発した日の夜であると同時に到着する日の夜(日付変更線を越えるからそういうことになる)には、ヤンキー・スタジアムで「ヤンキーズ vs マリナーズ」がある。チケットを取ってある。ううむ、あさっての夜には松井対イチローを観ているのかオレ!

最悪、パスポートとカードと財布とチケットだけ握りしめて、とにかくヒコーキに乗るべし!

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菓子パン @仙台

2008年04月26日(土) 9:32:20

またしても一泊で仙台。クレア・トラベラーの自腹下見。
東京で普通に仕事して、仙台についたのは夜。新幹線で一時間半で着くので楽。考えようによっては通勤圏内。

まずは鮨。最近の仙台では一番評判が高い店。ちょっと「とろけ系」が多かったが楽しい店だった。まだお腹に余裕があったので二軒目に居酒屋で一杯。うーん、この店もいいなぁ。両方ともアタリ。

そのあと、あるバーで仙台の同業者たち(広告)と落ち合って軽く。楽しい時間。
決して恵まれた条件ではない地方の現場で働いている広告マンを、ボクはなぜか偏愛しているので、オファーがあったら極力会いに行く。組織が小さい地方の会社は逆に部間の壁が低いのでコミュニケーション・デザインがうまく行くことも多い。まぁ地方のクライアントは変化が遅いことが多いのでなかなか大変ではあるのだが。
もう一軒ひとりで行こうかと一瞬考えたが、おとなしくホテルへ。もう無茶が効かない年齢だ。自重自重。

翌朝。というか今朝。
ホテルの窓から新緑のケヤキが見える。外に出るとキリッと冷涼で空気が澄んでいる。仙台って美しいな。通りの名前もいい。晩翠通り。青葉通り。広瀬通り。定禅寺通り。

朝食は上杉にあるパン屋「石井屋」。メールで勧められたのだが、んー、食べ過ぎた!(笑)
だって、なんつーか、菓子パンの殿堂なのだ。丁寧に作った懐かしい味がこれでもかと揃っている。メロンパン2種、カレーパン、クリームパン、ジャムパン、あんぱん、コロネ、フランクロール、コッペパン……。
思わずいっぱい取って2階のイートイン・スペースでいろいろ食べてしまった(いくつかは持ち帰り)。あぁ昼ご飯2軒行こうと思ったのに腹一杯だ。でもおいしかったから満足。

昼ご飯食べたら帰京。
仙台は奥が深いのでもう一度くらい調べにこないといけないかも。でもスケジュールが詰まっているので悩みどころだ。

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仙台に一泊

2008年04月19日(土) 19:23:24

仙台に一泊で行って、夕方帰ってきた。
クレアの連載の自腹下見旅行である。ええと一泊で8軒行ったかな。牛タンの店2軒、冷やし中華発祥の店1軒、塩釜の鮨屋1軒、塩釜の割烹1軒、ずんだ餅1軒、カフェ1軒、バー1軒。あ、あと「はらこめし」の駅弁も食べた。あまり体調がよくないわりにはまぁまぁ回ったな。

仙台の夜、メシにつきあってくれたのは宮崎在住の海森堂
たまたまボクが仙台に行く前日に「いま出張で東京に来ていますー。明日は仙台ですー」と携帯にメールをもらい、「あら、ボクも明日仙台に行こうと思っていたところ。一緒に夜飯する?」と話が急にまとまったのであった。彼とは5年以上前からメールを頻繁にやりとりしていたが、一緒にご飯食べるのは初めて。宮崎と東京のメール友達が、まさか仙台の、それも塩釜の山の上の小さな割烹「千松しま」で一緒に飲んでいるとは、なんだかとっても不思議な感じ。変な縁だねぇ。

ちなみに、まだあと最低一回(二泊くらい)は仙台に行く予定。
仙台に詳しい方々、もしおいしい店の情報をご存じでしたらお教えいただけると幸いです。甘えついでにお願いすると、次の次は高知にしようと思っているのだけど、高知、詳しくないんです。どなたかヘルプ!

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台湾の地下鉄

2008年03月23日(日) 9:26:23

台湾というとアジア特有のゴチャゴチャを想像されると思う。
実際、地上はゴチャゴチャだ。カオスと言ってもいい。大通りは21世紀だが、ちょっと路地に入ると19世紀が残っている。昭和初期の下町みたい。建物だけじゃなく人間もそんな感じ。昭和初期的オジオバが闊歩している。

でも、地下に潜るといきなり未来的だ。ボクにはこの鮮やかな対比が実に印象深かった。日本がずっと遅れて感じられる。そのくらい進んでいる。

台湾の地下鉄(MRT:Mass Rapid Transit)は、まぁまだ出来たてということもあるが、実にキレイで効率的だ。ざっと特徴を上げてみると、

  • 地下鉄構内がものすごく広くてわかりやすい。抜群に清潔でキレイ。デザインや間接照明も美しい。
  • 切符がプラスチック製のコイン(子供銀行みたいなヤツ)で、紙のに比べて使い回しがきき環境に優しい。デザインも可愛い。
  • 電車の待ち時間が秒単位で表示され、しかも正確。本数もとても多い。
  • ホームでのうるさい案内放送が一切なく、静か。素晴らしい。
  • 安全性への配慮が行き届いている。
  • 徹底したバリアフリー。何度か車椅子の人を見かけたが手助けもいらないくらい。
など。惚れ惚れするような出来である(フランス製らしい)。
んでもって、環境がここまで完成度高いと、それを利用する人間も影響されるのか、台湾人も地上とはまったく違った顔を見せる。

  • ホーム上に整然と行列する。ドアの片側に二列に並び横入りしない。なんとなくドアの両側にたかる日本とは大違い。
  • 駆け込み乗車がほとんどない。通勤ラッシュ時を含め、まったくと言っていいほど見なかった。
  • 少し混んでると次の電車を待つ。とても紳士淑女的。我先に争って乗らないのだ。
  • 車内で老人に席を譲る。優先座席(台湾では「博愛座」と呼ぶ。各ドア横にある)に若い人が座らない。混んでいても座らない。若者が老人に席を譲る光景は台湾で何度も見かけた。実に自然。
  • マナーがよく、みな静か。大声で話してる人すらいない。
  • フリーペーパーが発達していて、みなそれを読み、ちゃんと二次利用用の箱に戻している。
いやぁ、地上とは大違い。みんな本当にマナーがよく洗練されている。これにはちょっとビックリしたなぁ。利用している層が違うこともあるだろうが、ここまで違うのかと驚いた(地上の台湾人がマナー悪いという意味ではない。地上はもっとカオスで昭和初期的なのだ)。


成田に着いて日本の鉄道を利用したが、まず案内放送のけたたましさにうんざり。ホーム上の混乱とカオスにげんなり。我先に飛び乗る自分勝手さにどんより。使い勝手の悪さと通路の汚さにぐったり。都市鉄道システムに関しては台湾の方が数十年進んでいる。

そういえば、「待ち時間が秒単位で表示され」るのは地上の信号も同じ。台湾の歩行者用信号は実に可愛い。人間のイラストが途中から走るのだ。YouTubeにたくさん上がっていたのでそのうちのひとつにリンク。ご覧ください。

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台湾家族旅行 第四日目

2008年03月22日(土) 10:10:30

最終日の朝はまたしても早朝覚醒。
疲れているけど目が覚める。まぁでもマッサージを入念に受けたので眠りは深かったみたい。

7時に部屋を出て朝ご飯へ。
どうしても昨日行った「阜杭豆漿」をリピートしたく、またしても出かける。地下鉄で善導寺駅へ。もう目をつぶってでもこの駅に来られるくらいおなじみの駅。
まだ勤め人が出てきてない時間なので多少空いているがやっぱり行列。昨日とほぼ同じものを頼む。いやぁやっぱりうまい。ここの鹹豆漿と厚焼餅(夾蛋:卵焼き入)は我が人生のベスト・オブ・ブレックファーストのひとつとなった。

そこから20分ほど早足散歩して南門市場へ。市場はやっぱり楽しい。朝早いので仕込みをしている人も多く見ていて飽きない。
いろいろ見た後、隣の「金峰魯肉飯」で魯肉飯と乾麺を食べる。朝飯のハシゴ。ここの魯肉飯は濃厚な甘みがあってうまい。クセになりそうな美味である。乾麺(汁なしの麺のみに魯肉をかけてある)もよい。ちょっと化学調味料を感じるがこれはこれ。いい朝ご飯だ。

そしてラッシュ時の電車に乗ってホテルへ帰り(台湾の整然とした通勤客の流れにちょっと感動)、ついでにホテルのビュッフェで果物とコーヒー。朝から食べすぎ。

と、ここまでで旅はほぼ終了。
あとはツアーバスがホテルに迎えに来て、途中免税店に無理矢理連れて行かれ、空港にえらく早く着いてオシマイ。安ツアーは夕方着の昼発というスケジュールなのでホント無駄が多い(でも安いけど)。

とはいえこれで我が家族の「台湾リテラシー」は大幅に向上したので、次回からものすごく効率的に遊べそうである。食べ物もわかったし土地勘もついた。台北の旅のコツも知った。故宮博物館など行っていない場所も多いので次回が楽しみである。

つうことで、帰国・帰宅。
ペットホテルでじっと待っていた愛犬と再会し、「ちりとてちん」の録画分を見て今に至る。あぁ「ちりとてちん」は見事な収束を迎えているなぁ。この脚本家、異様にクレバー&いい意味でおバカ。素晴らしい。

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台湾家族旅行 第三日目

2008年03月21日(金) 7:39:42

ふと思ったけど、台湾って鮨屋が少ない。いまや世界のどの都市に行っても鮨屋は目につくのに、ほとんど目にしていない。和食はしゃぶしゃぶが多く、次いでトンカツ、天麩羅という感じ。屋台文化だから、熱を入れない鮨は印象的にあまりよろしくないのだろうか。

台湾はとにかく屋台(店先簡易屋台を含めて)が多く、各街角で安価に食事を提供してくれる。
ただ、日本と違うのは、屋台は買い食いという目的というより「食卓の必需品」として使われている印象。食卓にテイクアウトするヒトが多い気がする。ある食品メーカーのヒトに聞いたが、日本のように専業主婦が家庭にいるというのは世界的に大変贅沢なことらしい。アジアは特に夫婦共働きが多く、家庭での食事は屋台などの安価な総菜を買って賄う。あらゆる街角に安価な屋台が並んでいるのはそういう需要に支えられているのだろう。

ま、それはともかく、第三日目。
朝から快晴だ。この日は郊外に小旅行に行くので天気がいいのはうれしい。
前日いただいたメールの中に「朝ご飯で絶対のオススメ!」というのがあり(YAKINIQUESTのgypsyさんからであった)、それがまたいかにもうまそうなので行ってみた。善導寺駅5番出口真ん前のおんぼろビルの2階にある「阜杭豆漿」。ここの「鹹豆漿(シェンドーシャン)」という、豆乳に黒酢を入れておぼろ豆腐状になった食べ物を勧められたのだ。

行ってみると、エッというボロさではあったが、すごい行列で期待は高まる。
イートインの列(内用と外帯の二列ある)に並んだもののどうやって頼んでいいかわからない。と、カウンターに日本語メニューがおいてあることに気づき、それを見ていろいろオーダー。頼んだのは鹹豆漿と豆漿(砂糖入り豆乳)、厚焼餅(夾蛋:卵焼き入)、焦糖舐酥餅(キャラメル焼餅)、蘿蔔絲酥餅(大根切り焼餅)。これがそれぞれに絶品! いや参った。うまひょひょ。空きっ腹ということもあるとはいえなんだか妙にうまく、家族3人「うまひねぇ」と顔を見合わせつつ食べる。最後には取り合い。あんなに行列してなければ追加オーダーするんだけどな。 

大満足して食べ終わって忠孝復興駅に行き、駅前からバスに乗って九份へ。
九份(ジョウフェン)は台北からバスで1時間くらいのところにある観光地で、映画「千と千尋の神隠し」の作画の参考になったり、映画「悲情都市」の舞台にもなったところ。戦前には東洋随一の金鉱がありゴールドラッシュに賑わったらしい。閉山後は荒廃していたらしいが、最近になって観光地として甦り、細い坂道と両側の売店がずっと続く小さな街となった。京都の二年坂三年坂のアジア猥雑版といった感じ。風情と言うより売店巡り。

でもこの売店巡りがなかなかおもしろく、つまみ食いしながらずっと歩く。
途中で「阿柑姨芋圓」という芋団子かき氷を食べさせる店へ(細道の終点近くの十字路を左へ上がるとひっそりある)。たまたま入ったのだが有名店だったらしい。芋団子がもちもちしてうまい。
昼食は「九份古早丸店」という、店中この店の奥さんの写真で埋まっているキッチュな店で。魚丸というのがこの辺の名物らしい。魚のすり身を丸くしたもの。それを具にしたスープ(貢丸湯や五味総合丸湯)と魯肉飯(ルーロウファン)を食べる。魚丸自体はうまい。でもスープがいまいちだったな。ちなみにおにぎりを飯丸と表記していた店があったから丸めたものを「丸」とシンプルに言い表すようだ。

その後ちょっとお茶を、と思って入った茶館がサイコーだった。
名前は「九份茶坊」。あぁこの茶館に来るためだけにもう一度九扮へ来てもいいなと思わせる。建って百年以上という建物の雰囲気、サービス、味、景色、センス、みな素晴らしい。「千と千尋」の世界観そのままでもあるし、最先端センスの店でもある。ゆっくりお茶(東方美人)を飲み、凍頂烏龍茶梅を食べ、1階で陶器を見て、店のヒトといろいろ話し、茶器を買い、など、家族して相当楽しんだ。

最後に悲情都市のロケ現場をちょっと見て、台北へ。
帰りは瑞芳駅までバスで行き、そこから鉄道に乗って帰ってきた。瑞芳駅前で台湾の地方小都市の雰囲気に浸り、地方の鉄道の風情も味わい、なかなか満足。瑞芳駅には日本語ボランティアのご老人がいていろいろ教えてくれる。台湾のご老人は日本語教育を受けているので、こうして観光客を助けてくれる方が多い。頭が下がる。

台北に帰り着いたのが午後3時だったか。
ここで家族はバラバラに別れ、ボクは台湾式マッサージへ。ツマはお土産買いと散策、ムスメはホテルの部屋でお休み(疲れたらしい)。
台湾式マッサージは、一番有名な「豪門世家理容名店」へ行った。入り口から志村けんの写真がお出迎え。中は日本人芸能人の写真だらけ。まぁ有名店は安心だし、日本語通じるし、ホテルまでの送迎もあるので許す。120分で2000元のコース。これに足裏とかいろいろオプションをつけていくシステム。薄暗い個室で数人から束になって揉まれまくる。あぁ痛いところだらけだ。何人もから「睡眠不足ね」と指摘を受ける。早朝覚醒なもんでスイマセン。揉まれまくりフラフラになってホテルに帰り着く。

夕ご飯はB級屋台をハシゴして歩いて魯肉飯とか麺線とか刀削麺とかを食べ歩くつもりだったが、ボクがあまりにフラフラかつムスメも疲れ果てていたので、予定を変えて「ちゃんとした店に一軒行って済ます」という方針に。気分的に高級店は避け、屋台的な店を探し、有名店「好記担仔麺」へ行くことにした。店の前は大行列。この店、店頭で料理や食材を選んでから店に入るシステムゆえ、店の前が大行列の大混雑になっているのだ。名物といわれるカニおこわやカニとヘチマの料理、仏跳墻、担仔麺なんかを頼んだ。でもまぁ味は普通かな。ただ雰囲気は地元居酒屋という感じで台湾最後の夜にふさわしい賑わい。楽しかった。

ホテルに帰って即就寝。明日は午前中には宿を出て空港に向かう。
短い旅行だったが、帰ったらすぐムスメはスキー合宿だ。彼女にとってはハードな毎日。

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台湾家族旅行 第二日目

2008年03月20日(木) 8:54:57

夜中から朝にかけて大雨。天気予報も今日は雨。
でも出かけるころになったら止んできて、日中はドっ晴れ。ムスメに「よ、晴れ男!」と囃される。まかせなさい。

朝ご飯は電車に乗って科技大樓駅まで行き「老龍牛肉麺大王」へ。
一週間前に台湾を旅行した友人たちから勧められた店。牛肉麺うまし。でも想像の範囲内かな。ただ、本当に地元っぽい店で実に素朴な雰囲気が楽しかった。
そのまま近くの市場に入って市場見学。観光客とか来ない地域なので現地っぽくて面白い。生きた鶏とかいっぱい檻に入っていてその横でバンバンさばいているような市場。すごい迫力。野菜も魚も肉も実にうまそう。日本にはこういうタイプの市場はほとんどないなぁ。

大満足して一度ホテルに帰る。
今度はすぐ横の百貨店見学。でっかいIKEAが入っていてそこも楽しむ。台湾ってセンスのいい店が多いけど、この規模のIKEAが普通に入っているんだもん、恵まれてるわ。というか品揃えのセンスは日本とあまり変わらず。旧と新がバランスよく混合している国である。

で、そのまま電車に乗って善導寺駅へ行き、台湾大医学院近くの台大交友会館2階にある「蘇杭」へ(1階の「蘇杭」ではなく2階の「蘇杭餐廳」)。江浙料理。キレイでハイソな店。
ここもその友人たち一押しの店なのだが、この店は素晴らしかった。ボクの中での台湾一かも。小籠包も個人的には「鼎泰豊」より上。トンポーローも抜群。そしてそして砂鍋醃篤鮮というスープが絶品(砂鍋=土鍋)。これ、日本語メニューによると「ベーコンとタケノコのスープ」とかシンプルに書いてあるんだけど、そのうまみたるや自分の中でのベスト・オブ・スープに近い。青菜や湯葉みたいのも入っていて食感もよい。

その後、永康街(鼎泰豊本店があるあたり)まで行き、この地域に散在するオシャレな店を見学したあと「冰館 Ice Monster」へ。ここのカキ氷は有名だ。マンゴーかき氷が名物だが季節が違うのでイチゴかき氷を頼んだ。日本のシロップがけとは違ってイチゴ自体が山ほどトッピングされている。これはうまひ。
そのまま歩いて大安森林公園へ。広くて美しい公園。セントラルパークと代々木公園を足して二で割ったような感じ。気持ちよい。ゆっくり散策しつつ横切って、優子お目当ての「毎日果実」というドライフルーツの店でお土産を買い込み、また電車に乗って中山國中駅へ行って、お茶で有名な「竹里館」へ。

凍頂烏龍茶と私蔵茶(烏龍茶)のふたつを功夫茶という飲み方、つまりは聞香杯を使った飲み方でゆっくりと。響子が「お茶っておいしいねぇ」とほっこりしている。中一でこの飲み方を知ってしまうのは贅沢だな。

ホテルに帰ったら「台湾にいるんですか! ならココへ行きなれ!」というメールがいっぱい届いていて感激。ありがとう!
ちょうど夜ご飯の店を迷っていたので、メールにあった「驥園川菜餐庁」へ行くことにする。
オススメのメールによると、ここの砂鍋地鶏が絶品だという。砂鍋ね。昼の砂鍋の印象があまりに良かったので満場一致でそこに。昼と同じもん食べるんかい、という心の声もあったが、そのくらいうまかったので。
で、結果的にこの店のも相当うまかった。鍋だけとったら昼のに並ぶ。ベスト・オブ・スープが一日でふたつも増えた。ムスメなんか「おいしすぎる」と小声でつぶやきながら、食べ過ぎてアゲそうになるくらい食べていた。あぁ教えてもらって良かった! 入り口横では土鍋をずら〜っと並べて盛大に炊いている。いい風景。

そのままホテルに帰って、お風呂で半身浴をして、そのまま就寝。
台湾マッサージに行こうかと思っていたが、まぁ以前にそれは経験しているし、特にカラダも欲せず。

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台湾家族旅行 第一日目

2008年03月19日(水) 8:25:27

ボクは2回目。ツマとムスメは初めての台湾。
目的はやはりメシかな。それとムスメの響子にアジアの感じを知ってほしかったこと。彼女は中一にして海外は三カ国目。現代では決して珍しくないが、ボクのころに比べればとっても恵まれている。ニューヨーク、ポルトガル、そして今回の台湾。親日の国で初めてのアジアを体験するのはイイコトかと。

飛行時間3時間 & 時差1時間というのも魅力。朝6時に家の玄関を出て台北に日本時間の13時には着いていた(羽田発だったらもっと早いなぁ)。
でもそこからがノタノタ。節約モードで安ツアーに申し込んだのだが、現地自由ながらもホテルまでのバスでの送迎がついていて、これが全くグダグダの段取り。結局ホテルに着いたのがその3時間後。あぁモッタイナイ。やはり個人旅行にするべきだった(後の祭り)。

ホテルに着いてすぐメシに出発。日本時間の午後4時ゆえ、ハラが減りまくっている。
まずはツマとムスメのために、どうしても通らないといけない道「鼎泰豊」へ。ま、基本ですね。本店は超行列するので、2号店へ。ここは担仔麺の「度小月」の目の前なのでハシゴにもよい。

タクシーで行こうとホテル前から乗ったのだが、地図を見せたもののすっごい遠回りをしやがって(倍くらい)、いきなり印象悪し。これ以降極力地下鉄移動に。でも地下鉄のトークンみたいなコイン切符が可愛くて家族中で地下鉄がお気に入りに。駅も列車もキレイでスムーズ。マナーもよい。日本以上(行列を乱さないとことか)。

ま、それはともかく、初めての本格小籠包で響子を感激させたあと、その周りを散歩。これにはツマの優子が感激。この辺、庶民的な店と高級店が混ざり合って独特の街になっており実におもしろいのだ。食料品店とか雑貨屋とか冷やかし歩く。その後「度小月」で担仔麺や台南系総菜を食べる。

台湾は日本語教育をしていた時期があったし、日本人旅行者も多いし、そのうえ日本=クールな対象なので、わりとお店やコンビニでも日本語が多用されている。それを見て喜んだのは響子。母国語が海外で普及している感じが不思議かつ誇らしいらしい。北京語表記の合間に「の」とかいう日本語接続詞が使われているパターンがわりと多く面白い。

その後地下鉄に乗って士林夜市へ。
ひとつ前の劍潭駅で降りて美食市場に驚いた後、士林までメインストリートを歩く。スコールのような雨が降ったり止んだりしたが、ちょっと待つとすぐ晴れる。ほとんど熱帯性気候なんだなぁ。夜市は珍しいものばかりで面白い。途中で買い食いした「胡椒餅」(by「福州世祖 士林店」)がべらぼうにうまかった。昨晩のベスト1。

ホテルは王朝大酒店(Sunworld Dynasty Hotel)。
ツアーにエントリーされているホテルでトリプルが用意できるのがここしかなかったのだが、部屋がスカッシュコートくらい広く、ネットも通じるので、まぁ正解。以前泊まった「台北商旅」(←ここはわりとオススメ)のすぐ近くで土地勘もある。

ということで一日目は終了。移動に長くかかってしまったわりにはよく遊んだ。今日は台北市内をゆっくり散策。マッサージもたっっっぷり受ける予定。心残りは終了間近い「ちりとてちん」。録画はしてあるとはいえ、観たい。

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台湾へ

2008年03月18日(火) 5:17:09

ちょっと家族旅行で台湾に行ってきます。ほんの三泊四日。
ムスメが中学に入り、いよいよムスメの休み通りにしか家族旅行できなくなり、春休みと夏休みと冬休みのハイシーズンをピンポイントで狙わないといけない状態。この状態から抜け出られるのは彼女が大学に行ってからだけど、そのころ親と一緒に旅行してくれるかどうかは実に微妙。

台湾へは安ツアーで行くので、ホテルもたいして選べず、ネットも通じない可能性があります(台湾は日本以上にネット社会らしいので大丈夫な可能性も高いけど)。なので、もしかしたら3日ほど更新できません。その場合は「追っかけ更新」します。つまり、旅の様子を後追いで。よろしくお願いします。

ネットにつながったらもちろん更新します。MacBook Airさん(別名「還付金号」)でね。

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博多で一泊

2008年03月16日(日) 21:54:16

雑誌「CREA Traveller」の連載の下見でちょうど1ヶ月前に福岡に3泊してきたのはここでも書いた。
この連載、ボクがひとりで下見に行き「2泊3日うまうま旅」用に店をセレクトし、編集部からその店に電話して掲載許可をお願いし、それからカメラマンが撮影に行くという段取りを踏む。ボクは下見と原稿書きのみ。で、困るのは下見してセレクトしてから掲載を断られるパターン。いままでも再度下見に行ったことがある。特に、一押しと思っている店から掲載を断られると本当にガックリくる。でもまぁその店の方針だからなぁ。

んでもって今回も出てしまったのだ。
福岡でボクが一押しにしようと思っていた鮨屋に編集部が掲載をお願いしたところ「メディアには出ないことにしている」とのお返事。ガビーン(死語)。じゃあ下見した別の店にして「2泊3日のうまうま旅」を構成できるかというと、それはそれでスカスカ感がある。うーむ…。

ということで、この土日は急遽1泊で福岡へ。
前回お世話になった方々にもご連絡せず(土日のお休みだし)、土曜の昼・夜、日曜の昼、と3食分さっと食べて帰ってきた。もちろんハシゴはしたけど。

この二度目の下見でいい店が見つからないともうどうしようもないのだが、今回の1泊旅はなかなか充実。新たに3店、掲載したくなるような店を見つけ、満足して先ほど帰宅。あぁ良かった。疲れがたまっていた時期でもあり、さすがにカラダを心配していたが、クレイジー・ケン・バンドのライブで発散したのがわりと良かったのか、なんとか倒れずに帰ってきた。

この連載、楽しいけど相当きつい(笑)
旅は楽しいし、新しい味、新しい店に出会うのは毎回ワクワクする。でもちょっと胃袋に負担かけすぎ。ある程度の分量たまったら単行本にする予定なので、それでこのきつさも終了だな。もう半年ちょいの辛抱。

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博多最終日

2008年02月17日(日) 10:04:10

昨日は午前中にお土産用の明太子を買いに博多の小笹(地名)へ。ここで知る人ぞ知る手作り&無添加&少量生産&おいしい明太子が売られていると聞き、タクシーを飛ばした。東京へ帰ってすぐ食べたら異様においしかった。店名などはまたご紹介するけど、ほとんどどこにも売ってないので手に入れるのが大変かもしれない。

博多での最後の昼ご飯は、麺を3軒。
まずは「かろのうろん」(博多うどん)。古い博多弁だと「ど」が「ろ」になるようで、要するに「かどのうどん」ですね。角っこにある小さな店。おいしかった。博多うどんにしては細麺でコシがある。前日に食べた「みやけ」のぶよぶよな麺とはずいぶん違う。「みやけ」の方が昔ながらの麺なのかも、と思いつつ、こっちの方がうまいなぁ。

2軒目はJR博多駅デイトス内にある「大明担々麺」。知り合いに強く勧められた。これ、中国や台湾の屋台で食べたら「絶品!」と叫ぶと思う。でもファストフード的なこの雰囲気で食べるとまぁまぁ的。うまいんだけど損してる。惜しい感じ。

3軒目は、前の晩に後輩に「博多に『ちんめん』という麺があるのを知ってますか?」と聞かれて「まったく知らん」と答えたら勧められた店。赤坂の「黒田屋」。基本的に博多ちゃんぽん(手打ちちゃんぽん麺)を出す店なのだが、たしかに「ちんめん」というメニューがある。こりゃ麺好きとしては体験しに行かねば!

席に座って「すいません、ちんめんって何ですか?」とおばちゃんに聞いたら「さぁ?」と言われ鼻白む。なんやねん。そしてら奥からおねえさんが出てきて「醤油ラーメンです」とキッパリ。は? 「ええと、醤油ラーメンなだけ?」「そうです」「ええと、じゃ、なぜ『ちんめん』と?」「さぁ? 『ちんめん』は『ちんめん』です」と。
じゃぁ醤油ラーメンと呼ばんかい!と思いつつ、ネットで調べると、どうやら「ちゃんぽん」と「ラーメン」の間に位置する食べもののようだ。『ちゃんめん』から来ているのかな。
来たものを見てみると、具はラーメン系。麺もラーメン系。スープは醤油ラーメンというよりは鶏ガラ系のちゃんぽん風かな。マイルドでやわらかい。「あま太郎」という店が元祖らしいが、んー、二日酔いに効くラーメンって印象だった。

ということで、夕方便で博多から東京へ。
博多は全体に味が濃く、塩も強い印象だったなぁ。そういえばヒトも濃い(笑)。そういうお土地柄なのだろう。
安価なわりに素材の良さは圧倒的。食の底辺レベルも相当高い。つまりまずいものがない。でもダントツな美味とかも少ないかも。今回は高額店や屋台をはずしたが、全体の傾向は掴めたと思う。なんとなくだけど、味的にボクの中では「札幌を濃くした印象」。なんか通底するものを感じたなぁ。もう少し日数が経たないと咀嚼&俯瞰ができないんだけれども。

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博多三日目

2008年02月16日(土) 8:36:49

まったく毎週毎週、朝からこんなに泣かせて何するつもりやねん!とボヤきたくもなる「ちりとてちん」。いままでも泣かせる朝ドラあったけど、毎週泣かせるドラマは初めてだ。というか朝から掟破りすぎ。一日が涙で始まる。ま、今日は旅先のひとり部屋だったので心置きなく泣けて気持ちよかったけど。

それはさておき、博多三日目。
朝ご飯は胃を休めるために抜き、昼から活動開始。「みやけ」(博多うどん)、「よし田」(鯛茶)と食べた後、伝説のライブハウス「照和」へ。というか、こんな明るい時間から「照和」ってやっていたのね。
この場所からチューリップ、井上陽水、甲斐バンド、海援隊、シーナ&ザ・ロケッツ、長渕剛なんかが巣立ったんだなぁと感慨に浸りながら照和ブレンドという珈琲。ま、普通の喫茶店なんだけど、聖地は聖地。ミーハー心を満足させる。

その後「一風堂大名本店」でラーメン。本店でしか食べられない「本店あわせ味」を食べた後、博多のいろんなとこを散策し、いったんホテルへ。

夜は「ちんや」で博多風すきやき。魚が続いたので肉も良いな。口をすすぎにバー「HEARTS FIELD」へ。とてもよいバーで、モルトを思わず二杯三杯。
最後は「てつ鍋」という鉄鍋餃子の店に移って、会社の関連会社の後輩たちに会う。「明日の広告」を読んでメールをくれたりしているので、その話とか。地方でがんばっている広告マンは無条件に応援したくなる。

というか、古い成功体験がカラダのどこかに染みついているボクらの世代は、こういう風に新しいことにトライしようと試行錯誤している若者たちの邪魔をせず、しっかり口をつぐむ訓練をしないといけないな、と、改めて思った。温かい目で見たサジェスチョンならもちろんいいが、「そりゃダメだ」と全否定的かつ上から目線の口出しをしがちなのが先輩風を吹かせたいこの世代以上。でもその成功体験は(消費者が変化した今)もう古いのだ。口出ししない。のびのびやらせる。ちゃんと自己鍛練が必要な行為ではある。

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博多二日目

2008年02月15日(金) 8:02:58

博多にくわしい方々からの「私にも紹介させろ」メール攻め、ちょっと感激しました。ありがとうございます。こんなにいただくとは思いませんでした。博多在住の方々からも多数。うれしいです。

どの推薦もおいしそすぎるのだけど、複数の方からのだぶった推薦を優先して予定に加えました。昨日と今日で少々行って見ます。たくさんは行けないけど。

昨日は早朝に市場会館の「おきよ」(食堂)と「元祖長浜屋ラーメン」(ラーメン)。
元祖長浜屋ラーメン(地元の人はガンナガと略すらしい)は以前にも行ったのだけど24時間営業なので朝ご飯の推薦にいいかとおもって再訪。ま、聖地みたいなものなので。「おきよ」は定食が普通にうまい。

昼も二軒。「たつみ寿司」と「吉冨寿し」。
特に「吉冨寿し」は素晴らしかった。二軒目だったのでいい加減お腹一杯だったが、おいしくてするする入る。博多の名店。また来たい。

夜はまず「珈琲美美」で胃を起こし(芸術的な珈琲)、博多在住の方々と待ち合わせて水炊きの「芝」へ。「水晶鍋」「水月」「新三浦」なども行ったことがあるが、この店は窓からの景色が素晴らしい。那珂川に映るネオン&昭和の古い民家&あっさり味。
その後「ろくしき」(居酒屋)に行って「オスカー」(バー)で飲んで〆。

博多って素材は抜群だけど、全体的にちょっと味が濃い印象かな。でも名店をいくつか知れて満足満足。

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4軒のハシゴ食べ @博多

2008年02月14日(木) 8:39:26

有給休暇とって、博多に来ている。
雑誌「CREA Traveller」に連載中の「二泊三日うまうま旅」の下見である。

この連載、その都市に二泊三日で行くとしたら昼夜朝昼夜朝昼の7チャンス、どこで何を食べるのがベストか、というのを書いていくもので、博多で10都市目。周到に下調べをし、地元の信頼できる人に聞きまくり、こうして自腹で食べに来て、その中から「その都市にくわしくない旅人にとって、二泊三日ベストな7店はどこか」をボクの視点でオススメするものである。女性誌なので女性を意識しつつ。で、ボクが下見してチョイスして原稿を書き上げたあとに編集部が撮影に来る、という段取りを踏む。

つうことで「下見食べ」は下調べで絞った店を次々食べていくのがミッションとなる。
昨晩福岡に入ったボクは、チェックインもそこそこに「柳町一刻堂」(居酒屋)、「池田屋」(炊き餃子)、「久米」(居酒屋)、「Bar倉吉」(バー)と4軒ひとりでハシゴ。それぞれおいしく、いろいろ取ってしまったので少々食べ疲れ&酔った。さすがに最近ハシゴがきつくなってきたな。ボクの胃袋も歳をとるということか。

この連載が終わったらハシゴ食べはそろそろ打ち止めにしようと思っているが、この連載に関してはとても楽しんでいる。だって日本の各都市のうまいもんを知り歩くにはとてもいい機会だし。この連載を始めて知ったおいしいもんがいっぱいあるし。

博多は今年一番の寒さだと言う。
さて、週末にかけてもう少し食べ歩こう。今日はおいしい鮨とおいしい水炊きなどなど。

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アグー豚 @我那覇畜産(名護)

2008年01月14日(月) 15:04:03

昨日、ボクたちプロジェクト・メンバー一行は名護の「我那覇畜産」を訪れた。
ボクはここが生産している「やんばる島豚」が豚肉の中で一番おいしいと思っている。送ってもらって家でしゃぶしゃぶで食べた時に衝撃を受けたのだ。バークシャー種とデュロック種をかけ合わせたものにアグーをかけて出来た「やんばる島豚」。肉の香りが実に素晴らしい。

ボクは5年ほど前、アグー(琉球在来黒豚)を細かく取材したことがある。
その当時、純血のアグーは沖縄本島にたった36頭しかいなかった。戦争で激減し、その後はアメリカからランドレース種などの繁殖能力が高い(つまり多産な)白豚が入ってきて、純血はほとんど絶滅したのである。アグーとランドレース種などとかけ合わせたハーフやクォーターは多いが、純血は北部農林高校や試験場などに36頭しかいなかった。

アグーは生殖能力が低く、なかなか増えないこともあって、昨日「我那覇畜産」で聞いたら、2007年現在でも、純血はまだ79頭しかいないそうである。
いまでは東京でも「アグー豚」を出すレストランが多いが、まぁウソとまでは言わないが、多少表記に誇張がある。純血はあり得ないのだ。ハーフかクォーター、良心的な店でも75%とかのものを出しているかも程度だろう(現在はランドレース種とのハーフである「沖縄あぐー」というブランド豚も出荷されているので、それを出してアグーを名乗っている場合もあるかもしれない)。

ボクは定期的につぶす純血のアグーをたまたま食べたことがあるが、肉の香りが尋常ではない。脂が多いのにあっさりしていて、もたれず、旨みも強いのだ。とても魅力的な黒豚だ。増やすのが難しい品種だが、志高くアグーを増やそうとしている畜産農家がいくつかある。そのうちのひとつが「我那覇畜産」なのである。

訪れてまずびっくりしたのは、その文化度の高さ。
入り口から前庭まで花が咲き乱れ、蝶が舞う。たぶん奥さんがやるのだろう、実に丁寧に手入れがされている。しかも清潔。その美しい敷地内(建物内じゃなくて敷地内)に入るためには靴を消毒しないといけないという徹底ぶり。畜産農家とかいくつも訪ねたことがあるが、これだけ意識というか文化度が高い農家は初めてである。たいていは効率重視で味気ない外観のところが多いからだ。

前庭の美しい芝生の上でアグー豚に会わせてもらい、仔豚と戯れさせてもらったりした後(写真12)、お話をいろいろ伺ったが、オーナーの我那覇明さんの「安心安全、しかもおいしい」ことへの情熱がまたすごかった。特に安心安全に対する意識の高さがすごい。そこまで清潔に管理しますか!という感じ。放牧なども考えたそうだが、鳥などによってもたらされるウィルスを考えるととてもじゃないが無理、ということで、そのかわり徹底的に豚に居心地がいいように屋内施設を作ったそうだ。お話は日本の食や健康への危機感にまでおよび、尽きない。

純血アグーも少しずつ増やし、ここには17,8頭いるようだ。かけ合わせの研究を重ねた結果「やんばる島豚」ブランドを作り出し、自信を持って販売しているようである。他にランドレース種とデュロック種をかけ合わせた「流美豚(リュウビトン←ルイビトンの洒落らしい:笑)」や75%のアグー「島黒」も売っている。

高い志と実行力。ちょっと感動した。「佐藤家は今後ここの豚しか食べません!」と、その場で宣誓しようかと思ったくらいである。しかも本当に豚好きらしく、事務所には豚キャラのコレクションがたくさん。奥さんが豚を使った昼ご飯を振る舞ってくれたが、これがまたうまかった!

もうすっかりファンになって、夕方に我那覇畜産を後にした。
ちなみに、我那覇畜産がある名護の大川辺りは実に美しい。「この辺に別荘を買おう!」とみんなで盛り上がりつつ、クルマで那覇へ帰った。あぁ楽しかった。

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25℃! @那覇

2008年01月13日(日) 10:19:23

沖縄の那覇に来ている。
25℃ですよ、25℃。モリのいる札幌とは気温差30℃! 日本ってすごいなぁ。こんなに小さい国なのにこんなに気温差がある。昼に着いた途端じわっと汗ばむ。暑っ。上着を次々脱いでTシャツ一枚に。

まずは首里に出て「てぃしらじそば」へ。
脱サラして沖縄そば屋を始めた、という店で前から行きたいと思っていた。カフェみたいな作りだけど、どこか温かい手作り感がある居心地よい空間で、そばもとても丁寧で心温まるもの。最近若手を中心に増えてきた「昔ながらの手作り沖縄そば」系。超薄味のスープで「淡すい」のそれよりもあっさり。でも食べ終わる頃には後ろ髪引かれる味になる。麺は少し茶色っぽく、縮れが強いもの。おいしい。全体にとてもいい沖縄そばだが、敢えて言えば麺にもう少しコシがあった方がいいかな。茹で時間の問題だろうか。でもまた定期的に来てみたい店。あ、ジューシー(炊込みご飯)もとってもうまかった。沖縄そば500円。ジューシー100円。コーヒーはセルフで飲み放題。よくやっていけるなぁ。

次に公設市場に出て、銀座のあるバーで勧められた「田舎」という店でソーキそば350円。安っ。しかも超ディープ。観光客はびびって入ってこれないだろう。地元の人が昼ご飯に群がるような店(安いしね)。でもそのバーの人が帰省の度に寄るというだけあってなかなかおいしい。ここは「昔ながらの手作り沖縄そば」系ではなく、言うなれば「昔ながらの生活そば」系。なんだかとても気に入った。公設市場周りっていい店なかったんだけど、これからはここにしよう。

ホテルにチェックインして、ラグビー大学選手権決勝の早慶戦中継を見る。早稲田ラグビーのファンなので、早稲田が勝ってうれしい。でも早慶戦っていつもラフプレイがなく、実にフェアでいい。気持ちのいいゲームだった。

ボクがホテルの部屋にいた間にスコールがあったらしいけど、ホテルを出る頃には雨も上がって(晴れ男!)、夕方から外出。辻にある「カフェ沖縄式」で作家の駒沢敏器さんと待ち合わせ、彼中心で一緒にやっている「ある沖縄プロジェクト」の打ち合わせ。今回の沖縄行きの目的でもある。とはいえ本業と違うから自腹の沖縄行きだけど。

その後一緒に「琉球料理乃山本彩香」へ。
久しぶりの彩香さんの料理である。おととしの閉店危機以降、営業方針を変えてからは初めての訪問。高齢でカラダが持たないという彩香さんは規模を最小限に縮小し、ほとんど「琉球料理の伝統と心を後世に伝える」という情熱だけで営業している。料理の質はまったく変わらなく非常においしいが、サービスや営業日数、価格などはずいぶん変わった。もうほとんど趣味の世界である。それでも彼女が霧の日の灯台のようにそこに立ち続けてくれているだけで,琉球料理の伝統と心が守られる。その価値を味わう店である。彩香さんともいろいろお話しでき、良かった。

食後、駒沢さんとふたりで牧志2丁目の隠れ家バー「living」へ。
以前「Slow Jam」にいたジミーが店主で、異様に凝っていてオシャレ。ふーん、と感心しながら飲む。最後には大盛り上がりに盛り上がり、「どっか飲みに行こ」と店主に散々誘われたが、意志強く帰る。つかもう2時過ぎてるし。

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タレルの部屋

2007年12月16日(日) 9:32:26

金沢から帰還。
最終日は嵐のような天候で、途中初雪まで舞ったのだけど、金沢21世紀美術館の「タレルの部屋」にいた数十分だけ青空になった。晴れ男でよかった(笑)
四角く切り取られた青い空を雲が流れる。思わずボーッと数十分。発見と異化と伝達について考える。この三つにおいては異化の分野が自分がまだ踏み込んでいない(というか不得意な)ところだなぁ、とか。客もめったに入ってこず、ジェームズ・タレルほぼ独り占め。贅沢だ。

特別展示は粟津潔。アレ?聞いたことあるな、と思ったが、展示を見ているうちにいろいろ思い出す。彼のポスター展を以前に見たことがあった。でもポスター以外の作品は初めて。阿部定の映像作品なども見入る。面白すぎ。現代にあっても新しい。なんだかとても共感し、ショップで本など買ってしまう。展示を見終わった後もロビーの椅子でその本をずっと読んでいた。

というか、この美術館、飽きないな。これを見るためだけに金沢を訪れる人がいるのがよくわかる。空いているであろう、オフシーズンの平日の午前中とかにもう一度来てみよう。

メシ系は、朝早くにニューグランドの「ロワ」まで出かけていい景色とともにモーニング。その後「近江町食堂」を経て「壽屋」。「不室屋」は(さすがに腹一杯で)諦めて、前回買って非常に気に入った東山の「天野茶店」で加賀棒茶をおみやげに買い、金沢21世紀美術館でゆっくりして、夜にエムザ裏の「祥鮨」。19時発の空港行きバスギリギリまで食べてバスに飛び乗り(ギリギリだった)、最終便で羽田に到着、という段取りだった。

「祥鮨」には17時から2時間ひとりきり。東京の仕事仲間の強力推薦だったが、握りはともかく刺身がうまいうまい。かさご、ひらめ、車だい。忘れられず。お母さんが焼いてくれるエビ入り玉子焼きもなんともいえず良い感じ。ご主人との話も盛り上がり、最後の夜のいい〆になった。

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鮨 みつ川 @金沢

2007年12月15日(土) 7:28:39

昨日は「雨の金沢」という題にしたが、「金沢の雨」という川中美幸の曲がヒット中らしい(笑

ということで、引き続き金沢。
昨晩は「鮨 みつ川」にて鮨。「小松弥助」系の独特の鮨が多い金沢にあって(昨日の「鮨 志の助」も「弥助」系)、堂々と江戸前系。しかもお江戸にあったとしても上位なレベルの鮨であった。「弥助」系の柔らかく優しい鮨もおいしいと思うが、握りだけをとるとこちらの方がボクは口に合うかも。でも逆に言うと東京でも「みつ川」タイプは食べられる。「弥助」系は金沢でないと食べられない。旅人にどちらを勧めるかはわりと難しい問題。

食後は前回も来た「広坂ハイボール」でゆるりと。
犀川大橋のあたりから片町周辺〜広坂と歩き、なるほどなるほどとどんどん頭の中で金沢地図が出来上がっていく。もうひとりでも香林坊、柿木畠、片町、広坂あたりは歩けるなぁ。この「頭の中で金沢地図が出来上がっていく」過程が旅で一番面白い。出来上がりきっちゃうと、発見の喜びが少し減る。

今日は食べまくりは少し緩めて、21世紀美術館に行こうと思う。今日の夜に飛行機で東京帰還予定。
それにしても今回はわりと散財した。東京に帰ったら締めなくちゃ。

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雨の金沢

2007年12月14日(金) 18:25:50

雨の金沢に来ている。
晴れ男は発揮できなかったけど、金沢は雨がとても似合うので満足。いやぁ美しい。

こちら在住の楽しい方々にお付き合いいただき、昨日は「鮨 志の助」、甘味処「つぼみ」、少し部屋で休んでから、バー「ゴールドスター」、寄せ鍋「太郎」、ワインバー「照葉」、蕎麦「更科藤井」、うどん「奢」とハシゴにつぐハシゴ。気がついたら午前3時近く。いやぁ遊んだ遊んだ。しかも腹一杯。つきあってくださった方々どうもありがとう。ホント楽しかった。

今日は今日とて朝から近江町市場周辺を探索し、コーヒー「東出珈琲店」、鮨「山さん寿司本店」、コーヒー「泰山木」、料亭「杉の井」と渡り歩いたところ。そして今から夜ご飯。今日は軽めに済まそうと今現在は決意しているが…。

金沢は味もよいが、なによりも人が異様によい。そこが魅力だ。あと内装などのセンスも日本トップクラスの店が多い。だからとにかくくつろげる。「つぼみ」「ゴールドスター」「泰山木」あたりの雰囲気の良さは格別だったなぁ。こんな店、東京にも欲しいなぁ。

金沢に住みたいという人が多い意味が肌感覚で理解できてきた昨今。
金沢中心部の土地勘も次第にでき、金沢ファンになってしまっている自分に気付く。そう持っていってくれたHさんに大感謝。

では、夜メシ逍遥の旅に行ってこよう。

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地方に友人が増えていっている

2007年10月30日(火) 6:08:39

月曜朝に東京帰還。
大阪・京都・金沢でおつきあいいただいた方々、本当にありがとうございました。
当日書いた人以外にも、いっつもNYで会う現地の人がたまたま京都に帰省していてホテルのラウンジでお茶飲んだり、神戸に住んでる人がわざわざ会いに来てくれて一緒に祇園のお茶屋さん行ったり、お店で出たおいしい加賀野菜を作っている農家の娘さんがたまたまサイトの読者で会いに来てくれて深夜まで遊んだり、いろんな出会いがあったのでした。なんか行く町行く町で友人が増えていっている。面白い流れ。

で、会社のある方に京都金沢の土産話をしているうちに、結局どこの料亭が一番旨いかという話になり(その人そういう場所によく行っている人)、「よし、今度連れて行ってやろう」という流れに。ありがたやありがたや。本当にいい料亭は先輩に連れて行ってもらうのが一番だ。でも京都は遠いからなぁ。お互いのスケジュール調整を考えると、実現性は10%くらいかも。

夜、家に帰り、原稿の旅先で書いた部分を読み直したが、やっぱどこかで浮かれているせいか、なんだかアカン。
ひとつふたつ新鮮な切り口があったのでまぁいいんだけど、もうちょっと旅先でも落ち着いた文章を書けるようになりたいな。いつも間に旅が入るとダメになるワタクシ。5月にNYに行って以来「おもしろ本」とかの更新も止まっている。なんか旅に出ると習慣が変わっちゃうんだな…。いっつも旅しながら書いている椎名誠さんとかどうやってテンション維持しているのだろう。ってレベルが違いすぎる話だけど。

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住むにはちょうどいい規模の町

2007年10月29日(月) 6:53:55

昨日も金沢。
午前中は原稿書いて、昼は有名な割烹でお昼のミニコース。非常に洗練されていて京都っぽい味。繋がってるな。加賀野菜がやっぱおいしい。前日もいろいろ食べたが、加賀野菜、うまい。少し買って帰ろうか。

食後、金沢を案内してくれた方と主計町や東茶屋街をちょっと散歩。美しい街だ。というか、金沢って絵になる場所がいっぱいあり、そこに普通に生活が溶け込んでおり、なんだかうらやましい都市。みんな表情が明るいし、古いものを大切にしているし、オシャレさんも多いし、なにより美人が多い。いい町だ。住んでる人は金沢の外にあまり出たがらないという。わかる。

新竪町の「ギャルリ ノワイヨ」でお茶した後、ホテルに帰って原稿書き。ある章がどうしてもうまくまとまらずイライラ。

夜はさっきのノワイヨの方も含めて3人で「割烹大関」。
かにめん(蟹の身のおでん)や加賀治部煮やのど黒なんかを堪能。100歳近いおじいさんを筆頭に孫ふたりまで従業員がすべて家族(&親戚)という店の雰囲気があったかい。その後スパニッシュの「アロス」。「タラのピルピル」がうまかった。つか、洋食系は5日ぶりか? 毎食和食で飽きていたのでうれしいな。

一緒に行った方たちの知り合いが次々と「アロス」に現れる。
町中どこ行っても知り合いに会う、みたいな狭さが金沢にはあるらしい。狭すぎないし広すぎない。住むにはちょうどいい規模の町なんだな。逆に閉塞感もあるかもしれないけど、ここに住むと外に出たくなくなる感じはよくわかる。

おとといも含めて、金沢現地の方と数人お知り合いになれた。また来るのでその時はよろしくお願いします。
というか、2日間も案内してくれたHさん(元々メル友)、どうもありがとう。

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微笑みの鮨屋

2007年10月28日(日) 10:18:32

なぜか金沢にいる。
原稿がそこそこ進んだので、クレア連載の下見をしにきた。京都から近いし。
とはいえ、食べていないときはすべて原稿。観光も全くなし。テンパってることには変わりなし。

昼は「小松弥助」。
この店、金沢では有名なのだが、握りがどうのと言う前に、とにかく客席みんなが微笑んじゃうところがすごい店だ。ご主人はもう相当なお歳なのだが、常に微笑んで握っている。あいそがいい鮨屋のご主人はいるが、常に微笑んでるご主人ははじめて。客への語りかけも「よかったねぇ」「ありがとねぇ」「おいしいやろぉ」とニッコニコ。しかも超自然体。これが客に伝染しないわけもなく、カウンターは笑顔で埋まり、知らない客同士が会話し出す。すごいなぁ。久しぶりにここまでのポジティブ・パワーを見た。握りは丸っこい独特形で随所に工夫が活かされたもの。ヅケがうまかった。

夜は「いたる」「広坂ハイボール」「玉響」「粉」とハシゴ。
どれもとてもいい店だった。「いたる」の大将、美男子。「広坂ハイボール」の元気という名前のご主人も本当にいい感じ。「玉響(たまゆら)」は女将をはじめすげー美人揃い。性格も美人。「粉」はいかにもうまそうなものを作りそうなご主人。「小松弥助」のニコニコ大将を含め、金沢はとにかく人がみんな素晴らしい印象。つか、みんな微笑んでる。ここはタイ王国か。

関係ないけど、帰りのタクシーで運転手さんが「○○でえー、○○だからあー」と語尾を延ばすのを聞いて、あ、「ちりとてちん」のセリフと一緒!とか感動したり。

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懐かしい場所と人

2007年08月15日(水) 12:54:32

午前中はゆっくりして、午後から義父母と家族とで昼ご飯。鷲林寺を越えて逆瀬川の上流を抜けて「すじかま」へ。8年前までよく利用していた道だが、バイパスが出来ていて驚く。T字路の渋滞がなくなっていた。すばらしい。「すじかま」も久しぶり。すじと釜揚げを名物とするうどん屋さん。とても人気が出ているようで行列だった。うどんは前より良くなっていた。

それにしても、車で十数分走るといきなり緑豊かな田舎の風景になるのが阪神間の魅力だなぁ。東京ならこういう景色に出会うのに1時間以上走らないと無理である。それも住宅密集地の間のぽつりぽつりレベル。阪神間は数百倍豊かである。住環境はやっぱり日本トップだと再確認。都会的でお洒落ないい店もちょこちょこあり、民度も高い。

一度家に帰った後、15時から超久しぶりの岡田先生。
その昔、一発で頭痛を治してくれて以来のボクの「主治医」なのだが、年に数回しか関西に来なくなってからはほとんどご無沙汰していた。というか人気で混んでいてめったに予約が取れないのだ。お盆中なら意外と、と思って電話をしてみたらすんなり取れた。いや〜ご無沙汰しています。

以前は足裏マッサージ中心だったのだが、推掌中心に変わったようだ。「10年前だと珍しかった足裏も最近ではいろんな店が増えたので、もうわざわざ私がやらなくてもいいかなぁと思って」と笑う。そう、もともと全身をくまなく診る方が向いている方である。「佐藤さんめったに来ないし、じゃぁまた来週、とかって出来ないから徹底的に治しておきますね」と念入りに診てもらった。
10年前よりずっとカラダの状態がよい、と、お墨付き。やっぱあの頃の激務よりは多少はマシだもんね。右肘も念入りにしてもらった。だいぶ軽くなった。

揉んで固結を解いてもらいながらいろんな話を。なんだか苦楽園や夙川に住んでいた時の気分まで思い出す。このままあの頃のマンションに帰っていくような気分。この街ではいろんな人との繋がりがしっかり出来ていたな。助けてくれる人もいっぱいいる。みんな「帰ってこい」と言ってくれる。心が揺れる。

夜ご飯は「ビストロ・ボンボン」にて家族3人で。この旅の目的のひとつでもある。
開店当初から14年のおつきあいのこの店も、この19日で閉店を迎える。この寂しさは尋常ではない。優子の初めてのチーズ会もこの店で催した。昼下がりの休憩時間を利用させていただいたのだ。フランスで長く修行し、銀座の店でフレンチ懐石を提唱して流行らせた由良さんの料理は相変わらず素晴らしい。スー・シェフがいないので手が足りてないと思うのだが、相変わらず完璧な火加減。惜しいな、このまま終わってしまうのは…(半年後には御影で小さなカフェをやる、とのことだけど)。
この店は開店直後もよく来たし、震災の直後にも伺った。響子が生まれてからも子連れで何度も伺った。マダムとカエちゃんも家族的サービスももう受けられなくなるのかな。寂しい。

噂では「大天寿司」も移転するという。「ビストロ・ボンボン」もなくなるし「エノテカ」や「瀬田亭」「モリシタ」ももうない。苦楽園もずいぶん変わってしまった。まぁ初めてこの街に住んだころはまだ畑とかが普通にあった状態だったので、ここ15年の繁華を経て、ゆっくり元に戻るだけかもしれないけど。

かじきまぐろ、フォアグラ、鱧、イベリコ豚などの渾身のフルコースをシャトー・ジスクールと共にいただき、「ビストロ・ボンボン」のみなさんとお別れする。

ものすごく腹一杯になったのだが、ボクには二次会が待っていた。
札幌で知りあったNさんと会うために門戸厄神のある店へ。Nさんはボクの悪影響を受けてポルトガルに行ったり、東京のいろんな店に行ったりしている方。その流れで森崎くんとも親しくなっていて、なんだか不思議な縁なのだ。大学生の美人な娘さんとボクを待ってくれていた。

で、実に偶然なのだが、指定された店に行ってみたら、カウンターの中に立っていたのは関西勤務時代に二度ほど飲んだことのあるMさん。門戸厄神の「遊楽」という串揚げ&ワインの店で店長をしていたのであった。「あ、あ、あ、えーと、Mさん!」「そう! お久しぶり!」みたいな会話をして握手。Nさんも偶然を喜んでいる。しかし、なんつうか……これで食べざるを得なくなった(笑) あまりにお腹一杯だったのでお酒だけ飲もうと思ってきたのだが、Mさんが作るのなら少しは食べたいし、食べないのは失礼だ。

ということで、最初は野菜系をほんの少し。だんだん調子が出てきたので肉や餃子やイチジクまで揚げてもらって、最後はご飯に味噌汁までもらってしまった。普通の食事じゃん! フルコースの後にはさすがに食べすぎ。過食が悪いことはわかっているが、ではこういう時間を大事にせずに何の人生かという思いもある。無茶できるうちはある程度仕方がないと腹をくくっている。

結局24時すぎまで飲んだり喰ったり。
アリゴテで乳酸の匂いが素晴らしくきついのを飲んでなかなか面白かったのだけど、造り手の名前を失念した。Mさんに聞いておこう。

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神戸も暑い

2007年08月14日(火) 10:54:06

神戸も暑い。でも京都ほどではないかな…。
午前中はゆっくり休み、昼からご飯を食べに家族3人で苦楽園のお好み焼「浅井」。十年ぶりくらい。サーファーみたいな感じだったご主人がいい感じで老けていた。味も変わらず。記憶していたより小振りだったけど。
その後、川の撮影もあって夙川をちょっと歩いたが、あまりの暑さに優子がギブアップ。「京都はこんなもんじゃなかったよねー」と父娘はヘラヘラしてたが、熱射病も怖いので近くのカフェでジェラート。あ、その前に懐かしい器屋さん「大好器(だいすき)」にも寄った。うちにはここで買った食器がいっぱいある。いまは「d」と名前を変えて雑貨も置いている。奥さんと十年ぶりくらいの再会。懐かしい。

苦楽園〜夙川の懐かしポイントを歩き、一度実家に帰って昼寝してから夜メシへ。家族や義父母の許しを得て独りで放浪。
まずは「楽ぜん」。去年に一度来て気に入った芦屋のおでん屋さんだが、サイトを見ているといろいろ進化しているようなのでひとりで再訪。相変わらず雑味が全くないきれいなおでん。というか、おでんだしを使用した割烹といった趣。だしと素材の活かしあいという意味ではまさに和食の粋。感心した。おくら・いんげん・むらさき菜を使った夏野菜のおでん、シャクシャクのもやし、濃厚なひろうす、水茄子の揚げ煮、蓮根つくね、冷たい玉子など、とても結構。最近の売りであるらしいマッシュルームが品切れなのが惜しかったな。〆のプリン(ご主人は元パティシエ)もクリーミーで濃すぎずうまい。人気が出て、この9月1日から近所でプリン専門店も開くようである(店名「とあっせ芦屋」)。
連日の猛暑でカラダが疲れ切っていたので、お酒は控えめに。ビールと白岳仙を一杯だけ。

芦屋川を出て苦楽園に向かい、お決まりの「バーンズ」へ。もう20年間通っているバー。最近8年間は1年1回ペースになってしまったが、阪神間に住んでた当時は週3〜4回はここに溜まってた。
155本目のオールドグランダッド。バーボンは最近飲んでなかったので懐かしい。この味だけはブラインドで瞬間にわかるほどよく飲んだ。ここでもお酒は控えめに。そんな歳になってしまった。

20時からうだうだと24時すぎまで。この店だと時間はあっという間に経つ。
戯れに携帯メールしたら常連さんも来てくれた。口には出さぬがアリガタイ。バテ気味でテンション上がりきらなかったが、まぁこんなに気楽になれる店もない。東京から遠いとはいえ、心底気がおけない店を一軒持っているのは幸せなことである。

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京都から神戸へ

2007年08月13日(月) 11:56:25

朝は相変わらず早く目覚めたのだが、意外と娘がグロッキーしていたので、午前中はホテルで休むことに。
11時にチェックアウトして、さっそく昼ご飯を食べに「はふう」へ。最近よく名前を聞くので行ってみたかったのだ。極上和牛サーロインステーキ(ボク)と特選ビフカツ(娘)。舌の上でとろける。ランチとしてはお高いが、これはなかなかお値打ちかも。付け合わせがもう少しだけど満足。早く入ったから座れたけど、帰る頃には大行列だった。

お腹一杯になったので、写真部(娘)の課題である「川」を撮りに祇園新橋のあたりをうろうろ。白川が撮影に向いていると思ったのである。フォトジェニックではあるけどどう撮っても観光写真になっちゃうなぁと思っていたら、川の中に落ちてる携帯電話を見つけ、それを中心に撮っていく。光る水面と水の中の赤い携帯電話。

途中で暑さでボーッとしてきたので、新橋たもとの甘味処「小森」でぜんざい。わらびもちが絶品。昨日の「京きなな」のわらびもちよりまだうまい。しかし場所がいいとはいえ、この店は高い…。

祇園を歩く途中でバッタリと会社の先輩である岡野夫妻に会ったり、ガーゼ手拭い店でいいお土産を見つけたりしつつ、撮影を切り上げて京都駅へ。京都ともお別れ。いつもは名残惜しむ娘だが暑くてそれどころではないようだ。伊勢丹でお土産買って、混んでる新快速で懐かしい芦屋に移動。妻の実家へ。

二日間の猛暑京都でふたりとも体力消耗したらしく、着いてからもわりとグッタリ。
なので、夜も実家でゆっくりさせていただいた。夜10時前、ドラマ「パパとムスメの七日間」を観ながら「ガッキーかわいー」とみんなで言っている最中に優子東京より到着。帰省ラッシュの移動でこれまたグッタリしている。京都でなにしたこれしたと話をして就寝。

おととい観た映画「天然コケッコー」の中で、昼下がりの茶の間のテレビに映ったマラソンがなぜかスローモーションになっている象徴的な場面があったが、そんな感じに時間がゆっくり流れている。明日も神戸にて。

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娘と京都

2007年08月12日(日) 7:17:04

朝7時に起床。ねむねむのまま4人で「瓢亭」へ。有名な朝がゆである。
味も大変よろしかったが、なによりも雰囲気が素晴らしい。美しい庭の中の離れの一軒で心静かに。世にも贅沢だ。ザ・ニホン。ただ、8時9時10時と三回転させるせいか非常にせわしい。せめて1時間半くらいゆっくりしたい。

9時には店を出されてしまったので、宿に帰ってチェックアウト。ここでみんなとお別れだ。集まり散じる。でもきっとまたどこかで集まれると信じてる。戦友だし。

さて。
翌日から神戸の妻の実家に滞在するのだが、せっかく京都にいるので、常々「京都に行きたい!」と言っていた響子を呼んで父娘で京都見物することに(妻は東京で仕事があり不参加)。娘にとってはほとんど京都初体験。2〜4歳くらいで何度も来てるんだけど、そりゃ覚えてないわな。

彼女は昼ぐらいに新幹線で着くというので、それまで映画を観て時間をつぶす。「天然コケッコー」。何も起こらないことがこんなに気持ちがいいものか、と感じさせてくれる静かで豊かな映画だった。日本の田舎をちゃんとフィルムに定着させてくれている。こういう淡々とした映画って、今の時代、撮る方も勇気いるかもなー。

映画終了と同時に京都駅にお迎えに走る。娘、到着。「え〜!? 京都って都会じゃん!」と半分失望している。古都という響きから木造建築だらけの街を予想してた模様。ま、これからそういう場所にも行くから待っとき。

古都と雑貨を両立させるために、まずはタクシーで高台寺へ。
高台寺〜二年坂〜三年坂〜清水寺、という超初心者コースが中一には楽しいだろうと踏んだのだ。案の定、軒を連ねる和風雑貨の嵐に時速1キロ程度まで減速。あっちを覗きこっちで迷う。もう今日はとことんそういうのにつきあう覚悟だったので気長につきあう。というか、外が暑くて店で涼まざるを得ない。あとで知ったが、昨日の京都は38℃だったとか。死む! どっかおいしい店で昼飯にしようと思ったが、食欲もなく、参道の普通のうどん屋で冷うどん。

汗ダラダラかきながら、長時間かけて二年坂三年坂を無事制覇し、清水の舞台へ。古寺仏閣好きの端くれとしていろいろ説明したが、娘は上の空。というか暑すぎてボーッとしている。かき氷を食べて涼む。

お土産も早々に買い込み、高台寺に戻る。
話し合いの末、ふたりで人力車に乗ろうと決めたのだ。こういうわかりやすいアトラクションの方が記憶に残るしな。たった20分で6000円とお高いのだが(観光説明つき)、終わる頃にはもっとチップをあげようかと思うくらい。だって気象庁の百葉箱の中で38℃だぜ。日なたは確実に40℃以上。20分も坂道を上り下りしてくれてありがとう。

八坂神社で降りて祇園まで歩き、「京きなな」という有名なきなこアイスの店で涼もうと思ったら大行列。でも初志貫徹で30分以上並ぶ。ハポンという和風パフェと名物「できたてきなな」。ハポンの白玉とわらびもちがうまかったな。きなこアイスはさりげない自然の甘さ。インパクトがないので物足りなくもあるが、まぁ優しい味ではある。

三年坂、祇園ときて、当初失望していた娘も、古都らしさに満足している模様。本当なら西陣とか行って古い街並みを見せたいけど、まぁ祇園の方がわかりやすいことはわかりやすい。えび茶看板のマクドナルドや焦げ茶色のカラーコーンなんかにも驚いていた。

で、ようやくホテルへ。
今日は出来たばかりのホテルモントレ京都。キレイだしなかなかスタイリッシュ。わりと安いし部屋も良い。1日半ぶりにネットが通じたので、原稿を書いて送る。
二年坂三年坂でのつまみ食いとかき氷と和風パフェですっかりお腹一杯だと言う響子を部屋に残して、ボクだけさっと夕食へ。京都国際ホテル裏にある「蜂巣」。友人に教えてもらったおばんざいの店。どれもひと工夫あるおばんざいで美味。サンマの有馬煮や賀茂茄子煮、京あげと小松菜など、うまかったな。京都で一見で入るのって妙に緊張するが、この店はとても気軽でよい感じ。もうちょい照明が暗いともっと良い。

1時間ほど食べて、お店でお握り作ってもらって響子へのお土産にし、21時に帰ホテル。
21時から「受験の神様」第5話。今日は森崎くんがいっぱい出るらしいと聞いていたので響子と楽しみにしてたのだ。うわ、この数秒のためにロケ行ってたのか、とか裏話を思い出しながら。

お風呂にゆっくり入って就寝したのが24時。娘は母親の管理から離れてのびのびしているので、わざと夜更かしもOKとした。それにしても今日は暑かった…。

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京都でお祝いの会

2007年08月11日(土) 18:58:11

昨日は昼に京都駅に着いて、隣接する伊勢丹の地下2階イートインの「京・旭屋」で鯖寿司。飯尾醸造の飯尾さんに教えていただいた店。なるほどおいしい。京の鯖寿司というと下賀茂の「花折」を贔屓にしていたが、ここなら駅にも近いし、これからこっちにしようかな…。

まだお腹に余裕があったので、御池まで行き「とり安」で「からあげ丼」。36℃の猛暑の中を並んでやっと入る。ふんわり玉子でとじられた中の唐揚げが二度揚げでパリッとしていてよい。なかなか。つか、昨日の夜から鶏ばっかだった…。しまった…。
店を出ると目の前に京都国際マンガミュージアムがあった。へー、と思って腹ごなしに入る。展示は漫画の単行本がひたすらあるのを中心に、特設展がある感じ。基本的に立ち読み系のミュージアム。廃校になった小学校を利用しているのだが、この建築が素晴らしい。

仕事や原稿があったので、宿にひとり早めに入る。
約100年前に建てられた町家を改装した旅館。旅館というか、町中の一軒家をレンタルしてくれる感覚。昔の同僚と3人でここで泊まる予定。3人だとひとり5000円とかで、意外と安くていい感じ。
2階の部屋にはLPレコードプレーヤーがあり、クラシックなどいろいろLPが置いてあったので、カラヤンのチャイコとか鳴らしながら独りで静かな昼下がり。天井も低い暗い町家で、LPの悲愴なんか聴いていると、なんだか高校時代に戻ったような感覚。大人になって社会に出て世界は広がったが、狭い部屋にくすぶっていたあの頃の方が想像力・空想力は広かったな…。

夜までLP聴いたり仕事したり原稿書いたり。で、夜8時半より割烹「S」へ。
友人が紹介してくれた店だが、絶対サイトには書かないでくれ、という穴場店。まだネットでもまるで広まっていない名店である。鱧松すき。鱧と松茸をすき焼き風に。すごい贅沢に松茸を使っている。丁寧で優しい味。うまうま。

この店で昔の仕事仲間が4人揃った。まさに地獄をくぐり抜けた4人の戦友といった感じなのだが(ひとりは過労のあげく入院までした)、その中の一番年上の先輩が大きく出世したので、そのお祝い。いや「出世を肴に昔の戦友で飲もうよ」に近いかな。だから、大散財だけど気持ちが良い。

その後、町家に帰って深夜まで飲んだあげく雑魚寝。久しぶりに若い頃のような飲み方。

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名古屋の夜

2007年08月10日(金) 10:42:48

本当は昨日から15日まで夏休み第二弾だったのだが、仕事が間に合わず、急遽朝9時からの会議に参加。なんとか夏休みに突入できるかなという空気になったのが午後2時で、こっそり会社を飛び出して半日遅れの夏休みイン。まずは名古屋へ。

クレアの二泊三日連載は、ボクが自腹でいろんな店を下調べ(下食べ?)した上で店をピックアップし、編集部から掲載&撮影許可の電話を店に入れる、という段取りになっている。
で、前回名古屋で食べた店の中で「ここは載せたい!」と思った店8軒のうち、2軒も掲載不許可だったのだ。1軒は流行りすぎがその理由。もう1軒は理由不明。困った。まぁ次点の店を格上げする手もあるが、とりあえず追加できる店があるかないか、名古屋に食べに来たわけである。

夕方「ホテルプリシード名古屋」にチェックイン。
前回泊まって気に入ったのだが、今回も印象的なサービス。再訪なので広めの部屋を用意してくれた。前回お願いした備品(スタンド)なども要求する前から揃っている。顧客名簿管理がしっかりしているらしい。安いし、今後の定宿に。

で、5時すぎから夜メシ放浪の旅へ。
まず2軒をひとりで。名古屋コーチンの焼鳥と味噌おでん。んー。載せるにはもう少しかな。前回会ったENGINに「いま栄あたりー」と携帯メールしたら「店に出てますよ」とのことで「United Style」へ。店長などと一緒にしばらくしゃべる。
その後、前回おつきあいいただいた大矢さんと待ち合わせ。話し足りなかった話をいろいろしながら2軒。とはいえ結局ドラゴンズの話題ばかり(笑) でも楽しかった。
5軒目に向かったバーが満席で、それを機に別れる。大矢さんと行った味噌たきと名古屋コーチン炉焼の店は両方ともグッド。これは載せよう。特に味噌たき(要するに水炊きの味噌版ね)はおいしかった。とはいえ、掲載&撮影許可が出るかどうかはまた別の話。編集部に電話して翌日に店に電話してもらうように頼み、部屋に帰る。

今日は京都。昔同じ部だった先輩が大出世したので、そのお祝いで以前の同僚が各地から3人集まり、4人で宴会。懐かしい話だらけの夜になりそう。

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名古屋から帰宅 & 救急外来

2007年07月02日(月) 6:41:58

名古屋三日目。
朝は大須までタクシーで行って「コンパル」でエビフライサンド。「コンパル」っていうのは名古屋で有名な喫茶店でサンドウィッチが美味しいという。ここのエビフライサンドは名古屋名物を名乗るだけあってなかなかの美味。エビフライが三本も挟んであり、キャベツなんかもたっぷり。懐かしい味で好み。

自分で作るアイスコーヒーと共に堪能したあと、歩いて数分のところにある「スガキヤ」へ。
ここのラーメンは名古屋人の郷愁の味らしい(ソウル・フードという人もいるくらい)。ラーメン一杯なんと280円。独特のラーメンフォークで食べるそれは、クリーミーで不思議な味。まぁ話のタネに、という感じではあるが、名古屋を知るためには避けて通れない一品。

三軒目は、やはり歩いてすぐの「天むす千寿」の本店へ。元祖天むす。発祥の店らしい。
「10コお持ち帰りしたいけど、ひとつ別にもらって歩きながら出来たてを食べたい」というワガママなリクエストに「いま空いてるからいいですよー」と快く応えてくれた。おばちゃんたちがどんどん握っていくソレをひとつホイルに包んでくれた。歩きながら出来たてを食す。意外と天ぷらが小さくて上品。握りも柔い。

四軒目は名古屋駅の松坂屋7階にある「よしだきしめん」へ。
味噌煮込みを食べに山本屋系に行こうかとも思ったが、以前に何度も食べたことがあるので、今回はきしめん比較で〆ることにした。
なんつうか百貨店の食堂街なのだが、ここのきしめんは只者ではない感じ。ボクの中では「住よし」「川井屋」に鼻差で勝ったかも。シンプルでインパクトある「住よし」、豊かな凝り味「川井屋」に比べて程がいいシンプルさと奥の深さのバランスが良い。麺もだしも上々。うまし。

と、名古屋を堪能して新幹線へ。えーと、初日6軒、二日目6軒、三日目4軒で16軒か。なんでわざわざこういろいろ食べたくなるのか、自分でもこの情熱がよくわからない。持て余す。でも1軒食べ終わると次を知りたくなる性分なのだから仕方ない。

家に帰って一休みしてからプールへ。
前日に「掴んだ」気がした体幹のリズミカルな切り替えを実践するつもりだったのだが、あまりうまく行かず。一進一退。


プールからいい感じに疲れて帰って家族で和んでいるうちに、娘が「お腹がすごく痛い」と言い出した。
最初は熱もなかったが、夜になるに従って急に上がり、23時には39.8度に。これは困った。急な病変はちょっと怖い。夜間救急外来を受け付けてくれる病院を探し、タクシーを呼んで家族3人でGO。娘はフラフラ。

深夜の救急外来って久しぶり。様々な人が様々な事情で訪れている。
検査、点滴などをして、とりあえず入院。そっかー、意外と重いのかも。明日には検査結果が出て対処が決まる。変なことでなければよいが。

朝3時すぎ、夫婦でいったん帰宅。朝7時にはいろんな入院荷物を持ち込まないといけない。いまから行ってくる。長い一日になりそうだ。

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名古屋でニューヨークのダンサーと再会

2007年07月01日(日) 8:50:12

名古屋二日目。
朝はゆっくり寝た。やっぱ空調が効いている分、ホテルはよく寝られる。家でもそろそろクーラーいれるかな。

11時に元祖あんかけスパの「ヨコイ住吉店」へ。発祥の店らしい。
昭和の喫茶店っぽい古い店内だが、オープンキッチンになっていて、キッチンにはコック服の男が思ったより沢山。注文するとスパと具を別々に炒めはじめる。ミラネーズとカントリーというメニューを合わせたミラカンが人気らしいが、今日はミラネーズを。カリカリの赤いウィンナーがたっぷり乗ったあんかけスパ。食べ始めは「うーむ…」だったが、食べ進むに従ってなかなか快感に変わる。こりゃ中毒性あるわ。名古屋は中毒性がある食べ物が多いなぁ。甘辛い「あん」は大和煮の汁をケチャップ方向に酸っぱ甘くしてタバスコ混ぜたような味(笑)。

タクシーに乗って移動。春岡通の「好来道場」へ。

余談になるが、名古屋のタクシーは最高だ。大阪勤務時代、仁丹をくれたり冷おしぼりくれたりする大阪のタクシーに感動したものだが(最近はそういうサービスも廃れたらしい)、名古屋のタクシーはその数段上を行く。いや、モノをくれるわけではないが、超丁寧なサービスが感動的。どのタクシーに乗ってもニコヤカに名前を名乗り、「では、メーターを入れさせていただきます!」と厳かにボタンを押す。降りるときも平身低頭。すごいわ。

それはともかく「好来道場」。
文春から出た本「名古屋いい店うみゃ〜店」をまとめたのが後輩で、そいつが「名古屋で一番、いや、日本で一番好きなラーメン屋です」と激推ししてくれたのだ。
で、どうだったかというと、とても気に入ってしまった。ラーメンはめったに褒めないボクであるが、ここは好みだった。鶏ガラとトンコツ(かな?)のスープを少し東京ラーメンっぽい方向に引っ張って、あっさりヘルシーにした感じ。野菜のうまみもたくさん感じられる。とろみも適度。スープが大量なので最後の方はテーブル上の調味料(高麗人参酢とラー油)を垂らして味を変えても良い。麺は太くストレート。スープに比べると麺が少し弱いかな。

食後はたらたらと散歩して、目に付いた「コメダ珈琲」に入り、珈琲と「白ノワール」を食べた。コメダは名古屋の大チェーン珈琲店で、ここの白ノワールというのは名古屋人の共通体験スウィーツらしい。名古屋名物のひとつである。
でかい、と聞いていたが、メニューの「小さな白ノワール、始めました」の文字にホッ。とはいえそこそこ大きい。丸いデニッシュ生地にソフトクリームがデンッと乗っている。そこにシロップかけて食べるのだが、うむ、意外とうまい。昭和なデザート。懐かしい。
名古屋の喫茶店は自宅の応接間代わり、とは聞いていたが、来る客来る客そんな感じで、なんか面白かったなぁ。

昨日みたいな無理なハシゴはやめて、プールへ。
お腹の消化具合と話し合いながら、ゆっくり休みながら2時間くらい泳ぐ。とても気持ちいい。今日は少しTI泳法で発見があったかも。手を伸ばして体幹を切り替える時のタイミングで新たな気持ちよさがあった。

部屋に帰って昼寝して、夜はENGIN(エンジン)と。
ENGIN、というのはニューヨークで知りあったヒップホップ・ダンサーで、もう10年以上のつきあい。NewYork City Breakersという有名なヒップホップダンス・チームで踊っていた唯一の東洋人。不法に長くアメリカ滞在していたので、自主強制送還(笑)で日本に帰ってきて2年。法律的にはあと8年はアメリカに行ってはいけないらしい。いまは名古屋の服屋でウェブマスターをしながらダンスをしているらしい。個人でこんなサイトもやっている。

行った店は「千亀」と「鯱乃屋」と「ピカイチ」。3軒ハシゴ。
あ、「鯱乃屋」と「ピカイチ」の間に「丸和屋」という店でデザートも立ち喰いしたか。

「千亀」は名古屋コーチンの焼鳥屋。うまかったな、ここ。肉にチカラがあって、焼き加減もとてもいい。刺身系も良かった。フランス産の仔鴨とかも焼いてくれる。最初はビールだったが、この味なら、とワインに切り替える。どれもおいしい。ENGINはフルーツトマトを焼いたのに感動していた。

「鯱乃屋」は名古屋風カレーうどんの元祖と言われる店。「若鯱屋」チェーンはこの店から始まったらしいが、いまは関係ないらしい。そのわりにはさびれた立地。本当にココかなぁ、と不安になりながら入った。でも一口食べて納得。うめぇ。太いうどんとカレーの馴染み方(絡み方)が尋常ではない。クリーミーで濃厚なカレーが箸で持ち上げたうどんから離れず、口元までしっかりついてくる。味もよい。素晴らしい。

「鯱乃屋」に満足して歩いていたら「丸和屋」というシャビーな甘味屋をENGINが見つけ、そこのオバチャンと目があってしまう。ニコニコ笑って寄ってきたオバチャンに捕らえられるENGIN。で、「あんまき」という独特な甘味を120円で買って立ち喰い。どらやきを丸めた感じ。うまいけど腹に溜まる(笑)

最後は「ピカイチ」。
名古屋では超有名な中日ドラゴンズ・コアな中華料理店。うわ〜マジで壁中ドラゴンズだらけだよ。もちろん阪神ファンとは明かさず、こっそり隅っこに座って周りを伺う。ちょうどドラゴンズが負けた直後だったので怖かったのだ(笑)。でも店の人は親切だし、周りのお客さんもアッケラカン。楽しい店だ。「ごぼうと細切り肉炒め」と「ピカイチ・ラーメン」を食べながら、ENGINといろいろ話して、別れる。また会おう。

それにしても、ENGINも相当見た目が怖いのだが(昔はモヒカンだったし)、彼に言わせるとボクもめっちゃ怖いらしい。あんまりそう言うので「千亀」のおねぇさんに「すいません、どっちが怖いですか?」と聞いたら、迷わずボクを指された。ううむ。赤いメガネでずいぶんマイルドになったはずなのだが(笑)

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名古屋で食べすぎ & 大矢さん

2007年06月30日(土) 9:16:03

所用と「2泊3日うまうま旅」の下見をかねて、名古屋へ。

朝10時半ころ名古屋駅に着いて、まずは新幹線ホームの「住よし」できしめん。ここはホームの立ち喰いとはいえ名古屋で最もうまいきしめんの店のひとつとして知られているらしい。なるほどなかなかうまい。シンプルだけどメリハリのきいた味。もちもちの麺。わりと好きかも。

で、そのままJRで熱田駅に行って、熱田神宮をお参りした後、開店直後の「あつた蓬莱軒神宮南門店」へ。ボクのすぐ後ろはもう待ちだったからギリギリだったな。言わずと知れた「ひつまぶし」の有名店。なぜか「以ば昇」ばかり行っていて有名なこの店は初めてだった。カリカリに上手に焼き上げてある。だしもうまい。全体にレベル高し。この「ひつまぶし」って食べ方は焼鳥やステーキの切れ端でも出来そうだな。

地下鉄で中心部に出てからタクシーを使って飯田町の「川井屋」へ。きしめんの老舗である。手こね・手延べ・手切りの純手打ちだそうだけど、それってさぬきうどんなんかだと普通のことだよなーとか思いながら。でもさすがな麺だ。もちもちなだけではなくムニィ〜の粘りが微妙に良い。だしも深い味。全体にとても優しいきしめん。ただ少しいろんな味が混ざりすぎているかもとちょっと思った。「住よし」って普通なように見えてシンプルな完成度があったんだと思い至る。

四軒目は「ヨコイ」のあんかけスパと「叶」の味噌かつを迷ったあげく、なんとなく味噌かつへ。んー、腹7分目だけどまだ丼くらいは入るな、と。でも後でちょっと後悔した。だって濃すぎたんだもの。
味噌かつは嫌いではないが、ここのは「矢場とん」の数倍は濃い味で強烈。いやぁ〜濃い。濃すぎ。見た目も真っ黒でなかなか凄まじい。濃厚系の雄とは聞いていたがここまで濃いか。いやぁ〜濃いなぁ(そればっか)。家族的な経営で、首が前に曲がったお爺さんが丁寧に丁寧に作ってくれる。その様子は心温まる。メニューの裏に「生涯現役」と書いてある通り、ずっとがんばってほしい。

と、四軒ハシゴ。
きしめん2杯はともかく、ひつまぶしと味噌かつはさすがに年齢的に調子に乗りすぎ。また読者のお医者さんたちに叱られるなぁと反省しつつ、所用をこなす。

夜は楽しみにしていた大矢さんとの会食。
お互い長〜くサイトをやっていて(ボクは1995から。彼女は1996から)、メールでは何度も何度も連絡しあった仲なのに、お会いしたのは今回が初めて。「やっと会えましたねぇ」とニコニコと。彼女のサイトには隠し日記があって、暗号を解かないとそのページに行き着けないのだが、そのダジャレ日記をボクは「日本一の日記」だと思っている。面白い。傑作だ。群ようこ・室井滋を凌ぐ(なぜ編集者は彼女にエッセイを書かせない?)。書評は「本の雑誌」を含めていろいろ書いている人ではあるのだが、それにしてももったいない…。ま、それはともかく、そんな彼女とのやっとの邂逅である。とても楽しみにしていたのである。

場所は「宮鍵」。かしわとうなぎで有名な老舗らしいが、お目当ては「みそすき」である。味噌鍋で三河地鶏や野菜を煮込んだものをすきやきみたいに玉子でいただく料理。この味噌鍋が凄まじい。ひたすら黒い。「地獄の釜が開いたよう」と表現した人がいたが、まさにその通り。すべての食材が八丁味噌で真っ黒になるので口に入れるまで何を食べているのかわからない。というか、煮えて食べごろになったのかどうかの判断も全くつかない。黒すぎて。最後に青いものも投入するのだが、普通の鍋では美しい彩りになるそれも単に真っ黒。存在意義が微妙だ(笑)

ボクは四軒目の味噌かつがボディブローのようにきいていて、自分の分を平らげるのがやっと(でも最後ののり茶漬けまで全部食べたけど)。ただ、スタートダッシュでは実にうまい「みそすき」も最後にはちょっと単調になるのは否めないな。

1時間半でだいたい食べ終わり、口の中の味噌を流そう、ということで「Dagout」というバーに流れる。野球バーだ(大矢さんは野球オタクでもあるのだ)。そこでカンパリを飲んでさっぱりし、野球中継を観ながらお互いいろいろ話す。味噌鍋を食べている時は真っ黒な海から食材を救い出すのに必死であまり話せなかったのだ。

長くサイトを続けてきた人にしかわからないいろんな感覚を語り合う。こういうのがわかりあえる人も少ないなぁ。一致したのは「無難なことしか書かなくなっちゃったよね」みたいなこと。センシティブな話題を書いた時の不特定多数の反応の怖さを身にしみて感じているし。表面的なことだけを読んでのバッシングには心底参るし。ネット初心者の、ネットの利便性を勘違いした一方的で自己中心的な要望・お願いの数々にも死ぬし。

とか、だらだら話してお開き。あぁ面白かった。再会を約束して別れる。
夜の栄をそぞろ散歩してホテルへ。名古屋人もほとんど知らない無名で小さなホテルだけど、旅のクチコミサイトで金賞をもらっているホテル。サービスがなかなか良い。

名古屋は高いビルが少なくて、空が広くて気持ちがいいな。道も広いし。

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YOSAKOI最終日

2007年06月11日(月) 12:55:37

日曜はYOSAKOIソーランの最終日。セミファイナルの審査の日でもあった。

午前中は朝いちから演舞を見まくる。基本的にステージよりもパレードの方が好き。踊り子を近くで見られるし、生の汗も感じられて祭り感がある。そういう意味では、一次予選を通ったチームが最後にパレードするファイナル・パレードは圧巻。今年初めての試みだけど、これは是非毎年やってほしい。このままニューヨークの五番街パレードに持って行けるレベルの楽しさと熱さがあった。

昼メシはモリと鳥辛鍋。汗を出し切るぞ、と、辛いもの。実は偏頭痛が出ていたのだが、食後ウソのように治った。鳥辛鍋で血流がよくなったおかげかも。

モリは午後7時から「よさこいファイナル生中継」の仕事があったのだが、新聞のラテ欄の当該番組欄に「森崎も感動!」とかタイトル化されており、北海道での人気の凄さにちょっと驚く。やるなぁ。

セミファイナル審査。
くわしくは書かないが、こういう審査員って初めてなので、面白かった。採点する、という目で演舞を見るとずいぶん違って見える。演舞もミュージカルも映画もCMも、本質は一緒だな。審査員席から真剣に見ているとそれが透けて見えてくる。面白い体験だった。

セミファイナルの審査後、いよいよファイナル。
これは観客の立場なので気楽にスタンド席で見守った。どのチームもなかなかうまい。去年よりずいぶんレベルが上がったというか、表現がシンプルになった気がする。今年から大道具使用禁止になり、観客の共感とか感動を審査基準にしたおかげで、踊りが全体に祭りっぽくなり、直接的に熱い気持ちが伝わってくる。

結果はちょっと意外なものだったが、ファイナルも無事に終了。例年だとここで湿っぽい歌が流れて学生運営委員会の労をねぎらうのだが、今年は大黒摩季のライブで〆だった。ステージを埋め尽くす学生運営委員会や踊り子たちの前で大黒摩季が2曲歌って、最後は「ら・ら・ら」の大合唱。

演舞も運営も天気もすばらしく、実にいい祭りだった。今年のを見ればアンチYOSAKOIな人も見直すのではないかな。

終了後、22時すぎから「SABOT」でイタリアン。
モリと、共通の友人と、初対面だけど不思議に縁がある読者さんの4人。この店、良かったなぁ。カジュアルで安くて感じがよくて、でもってとってもうまい。旬のメニュー(創作系)も実に魅力的。家の近くにこんな店があったら天国だ。

25時半くらいにホテルに帰って「まだ打ち上げやってるかなぁ、合流しようかなぁ」と、祭り関係者に電話したら、起きてはいたけど「もうバラけました」とのこと。まぁ確かに疲労困憊だろうからなぁ。すばらしい祭りをどうもありがとう。お疲れ様。

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YOSAKOIソーラン、演舞見まくり

2007年06月10日(日) 9:26:26

札幌入りは11時。開店直後の「根室花まる」(うまい回転寿司)に入ろうとしたらすでに行列で20分待ちと言われ諦める。昼飯は大通公園近くの「千寿」。地元の人に「いま札幌市街ならトップクラス」と勧められたラーメン屋。パンチのある味噌ラーメンだった。まだ小腹がすいていたので他の人に勧められた「信月」というラーメン屋まで歩いて行ってみたが午後3時からということで諦める。残念。

YOSAKOIソーランの演舞は、大通公園の北と南のパレードを中心に60本くらい見まくった。見たいチームを絞って、ついでにその前後も見る、といった見方で北へ南へ。忙しく北と南を行き来して、ほぼ見たいチームは見たかな。とはいえあと300チームくらいあるんだけど。というか、観客動員数的には過去最高になりそうな勢いらしい。めでたい。

全体に踊りのレベルが底上げされているのを感じた。今年は審査に携わっているので個々のチームの感想は書かないが、きちんと伝えたいポイントを絞っているチームが増えてきた印象。そういうチームのあとに焦点のぼけたチームがくると途端に底が割れてしまう。一生懸命さは伝わってくるだけにもったいない。感動的な演舞が2つ。感心させられた演舞が3つ(ここら辺までは世界で通用する)。お、なかなか、って感じが10くらいあった。

今日の札幌は熱射病になりそうになるくらい暑く、途中へこたれそうになるとビールを飲んでカラダを騙し、なんとか夜まで。途中、読者の方と突然会ったりもした。ありがとう。

19時までギッシリ見て、モリたちと待ち合わせてメシへ。
「ニューヨークぶり!」と握手して、ニューヨークの思い出話など。思い出っつうてもたった先週くらいのことなんだけど。いやぁよく遊んだねー、あのミュージカルはこうだったよねー、あのメシは日本のレベルと比べるとどうだったよねー、とか四方山話。行ったのは創作料理の店。凝った料理が次々出て来て舌を楽しませてくれた。でも北海道の地のものをもっといっぱい使った方が良かったかも。日本酒は「お福正宗」と「獺祭」。

食後モリに「ドゥ・エルミタージュ」というバーに連れていってもらう。
いつもの如くウンダーベルクを使った苦いカクテルで胃を休めているうちに、バーテンダーの中田さん(札幌では有名な女性バーテンダー)と東京の「テンダリー」の話になり、思わず宮崎さんに電話。三者で会話。

モリとは明日のメシの約束もして別れた。
明日は祭り最終日。果たしてどこが優勝するかな。ボク的には確信があるけど。

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北海道色がどんどん濃くなる

2007年06月09日(土) 3:43:34

昨日はビジネスランチがあって「印度風カリーライス」には行けなかった。あー、もう一生あの味が食べられないんだなぁ…。店との別れはとても「死」に似ている。海外や地方なんかでも「もう死ぬまで一生この店には来られないかも」とか思いながら食べている。一期一会とはまたちょっと違う感じ。「死」をとても身近に感じるというか、「今日なのかな、小鳥さん? 今日かい?」に通ずる感覚というか。

さて、今日から2泊で札幌。YOSAKOIソーラン祭りである。
去年初めて見に行って以来、知床のフォーラムでパネリストやったり、瑞浪のチームと交流したり旭川帯広で講演したり、と、本業とは関係ないところで妙にYOSAKOIソーランと縁が深くなってきているのだが、今回はなぜか祭りのセミ・ファイナルの審査員である(ラストの日曜にコンテストがあって、踊りを審査して上位チームを選出する仕組みなのである)。どんどん縁が濃くなる。おもろい展開。

踊りにも祭りにもいままであんまり縁がなかったボクではあるが、たった一年で一気に縁ができ、YOSAKOIソーラン関係者だけでもずいぶん友人が増えた。瑞浪、枝幸、帯広など、思ってもみなかったところに祭り関係で親しい人が出来た。祭りと関係ないところでも、なぜか北海道に急に縁ができ、下村泰山さんや、一緒にNYに行ったモリ、ポルトガルで会ったヤマザキマリさんも北海道人脈だ。人生における北海道色が急に濃くなったなぁ。元々縁が深かったムツゴロウ動物王国関係者たちを入れると、なんだかすげえ濃い。

沖縄も縁がどんどん深くなっているので、北の端と南の端が濃い。あ、関西も非常に濃いか。元々東京生まれ東京育ちのボクにとって、北海道も沖縄も関西も想定外の広がりだ。人生、思ってもみないことが次々起こる。

とか、感慨を深くしつつ、札幌へ。
審査ねぇ…。でも、NYで世界トップの歌と踊りを観まくってきたばかりのボクは、ちょっと採点厳しいかも(笑)。目ぇ肥えちゃったし(一時的に)。というか、朝早いのにもう寝ろって感じだ。7時前には家を出ないといけないのにもうすぐ4時じゃん!

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帰国 & 誕生日

2007年06月01日(金) 22:22:23

無事帰国。エコノミークラスだったが、意外にもすんなり切り抜けた自分に驚いている。普通に読書と映画と睡眠で13時間乗り、たいして疲れもせずに、腰も痛くならずに、無事帰宅。まぁ非常口前の足が伸ばせる席だったことが大きいが、それにしても元気だな、自分。

世界トップクラスのミュージカルとレストラン、そしてブティックや美術などを見回るのがどれだけ刺激になったか、その結果はもう少し後にならないと自分でも見えてこないのが普通ではあるが、今回はこの「意外なほど疲れていない自分」がすでにその証明にはなっている。刺激を受けまくって細胞が活性化されている感じ。活力充分。こういうのをリフレッシュされたと呼ぶのだなぁ。

機内で観た映画は「善き人のためのソナタ」と「Bridge to Terabithia」の二本。あとは「肩をすくめるアトラス」を読んだり、ミュージカルCDを聴きながら歌詞カード読んだり。

「善き人のためのソナタ」はずっと観たかった作品。とてもいい。ミュージカルを始め、こういう「世界最高峰レベルの芸術」に次々触れて生きていくのがどれほど贅沢か。人間が望みうる最高の生活のひとつかもしれない。ボクも46歳を迎え、ようやくそういうのを全身で受け止める準備(予習段階)が終わった感じかも。いままでなら手に余った作品とかも普通に受け入れられる素地がようやく整ってきたかも。ここからの10年はきっと楽しいなぁ。

家に帰ったら誕生日パーティが待っていた(家族3人で)。ワインを飲んですぐに酔う。やっぱり家だと酔うのが早い。さて寝よう。46歳はどんな年にしようかと、わくわく考えながら。

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NY観劇旅行7日目

2007年05月31日(木) 9:00:00

明日は朝には空港に向かうので、今日が実質的最終日。今日2本観て、目的である「ミュージカル10本」を完遂。

まぁもう十数回目のNYなので他にしたいことも特にないとはいえ、今回はミュージカルとメシしかしなかったなぁ。でも会いたい友達にはほとんど会えたし良かった。時差に苦しむこともない快調な1週間に感謝。深夜メシの連続にも関わらず耐え続けた胃腸にも。一緒に行動した森崎夫妻にも。あ、それと勝手に行かせてくれた妻子にも(妻の優子はまたひとりでフランスに行くみたいだけど)。

朝は8時に起床。風呂に入ったりなんだりしたあと10時くらいから散歩。ユニオン・スクエアのグリーン・マーケットでようやく「短髪に入れ墨のオバチャン」を見つけた(その後モリたちとスコーン購入)。

11時30分にアッパーウェストの「Barney Greengrass」でブランチ。
ここは2回目かな。古くからメールをくださっているTomoさんと会食。久しぶりの再会。モリ夫妻と4人で絶品のサーモン、スタージャン(チョウザメ)、セイブル(銀鱈)のスモーク、そしてエッグとスモークサーモンをスクランブルにしたもの、超超絶品のチョップド・リバー、そしてベーグル。と、ユダヤ人の典型的ブランチを堪能。うまうま。やっぱりここの魚のスモークは世界一かも。こんなにとろけるスモークは他にない。特に今回びっくりしたのは銀鱈のスモーク。舌の上でふわりと溶ける銀鱈。うま〜。それとチョップド・リバーも異様にうまい。これだけを食べにまた来たい。
余談だけど、いまNYで銀鱈の西京漬けが流行っているらしい。味噌漬けと呼ばれているらしいけど。そういえば「Upstairs」でも握りに何かの味噌漬けが出たな(タネはなんだったかな)。

もう1軒、ユダヤ人に人気だというデリに寄ったあと、Tomoさんと別れる。次に会えるのはいつだろう。

んでもって、今日のマチネは「Wicked」。
劇団四季でも6月から公演されるヤツ。ブロードウェイでは2004年の公開で、当然これがトニーを取ると思われていたのに予想を覆して「AvenueQ」が取った。でも「ウィキッド」はいまだに席が取れないことで有名な作品。

子供の観客が多かったけど、アメリカの子供はなかなか舞台の盛り上げ方を知っていてピーピーキャーキャーとタイミングよく騒ぐ。またそういう騒ぎ方によく似合う派手な舞台であった。席も前列の方だったので相当楽しめた。第一幕ラストの「Defying Gravity」が最高。ちょっと細目で心配したエルファバ役のJulia Murneyがとても良かった。夢見る少女であったエルファバの雰囲気を上手にだしていて好演。グリンダ役のKendra Kassebaumはガーリーな演技がなかなか。しっとりした歌はもうひとつだったけど、明るく素直なグリンダで良い。オリジナル・キャストがそれはそれはすごかったらしいのだけど、このキャストもわりといい。
ちょっと舞台装置がディズニー的すぎて、その辺もう少しオズ独特の世界観を出して欲しかったとは思うけど、席が取れない&劇団四季が取り上げるのがよくわかる良作。こりゃ楽しい。

終演後、モリたちと「劇団四季になったら、あの歌の歌詞はやっぱり『越えてーいけー、じゅーりょくぅー』とかなるのだろうか」などと話しあいながら、チェルシーマーケットへ。モリたちを案内しつつ、小腹が減ったと訴えるモリにつきあってスープを食べる。

その後ほとんどお隣のミートパッキング・ディストリクトへ。ソワレまでの時間はココでつぶすことに。いまNYで一番オシャレで先端な地区。数日前の夜に行ったが、昼にもアンテナショップ的なブランドショップを隈無く見回ることにする。やっぱオシャレ。面白い。でもグルリと一周したわりには意外と店数も少ない。もうちょっと増えて欲しいかも。

ソワレは20時から「Legally Bronde」。
数年前に機内で見た映画「キューティー・ブロンド」(邦題)のミュージカル化。なんつうか、まさに「ガーリー天国」な作品だった。ブロンド娘が彼を追って法律の世界に入り巻き起こす騒動を描いているのだが、あくまでも明るく、あくまでもピンキー。ここまで正面切ってガーリーに来られると認める。というか、素晴らしく楽しい。
まだ4月29日にグランド・オープンしたばかりの作品だが、来年のトニーのノミネートは確実な気がする(ノミネート止まりだとは思うけど)。
映画でリーズ・ウィザースプーンがやった主役のエル役はLaura Bell Bundy。とてもいい。ピンヒールでよくあそこまで踊れるなぁと感動するレベル。「スパマロット」でハーバート役など何役もこなしたChristian Borleもなかなか。彼の本質はコメディだと思うが、そこそこ真面目な役をちゃんとこなしていた。あとは犬! 生舞台で犬が二匹活躍する。ちょっとドキドキ&びっくりするよ。

ということで、今回の目的「7日で10本ミュージカル観劇」を達成!
パチパチパチ。おバカなことを真剣にやるのは楽しいな。
それにしてもここまでミュージカルに近しくなるとは思わなかったけど、だんだん役者名まで覚えるようになってきたし、CDとかも買いまくっているので、ちゃんとサイト内にコーナーを作るべきかもしれない。観たものだけでも記録するように。「PLAYBILL」も昔からずいぶん溜まっているし。毎年は無理でも数年に一回はブロードウェイに通いそうだし。

そんなことを思いながら地下鉄で移動して、NY最後のディナーを23時すぎからソーホーのメキシコ料理「La Esquina」にて。
この店、K堂さんから強く勧められた店で、アプローチが異様。地上はしょぼいメキシカン・デリなのだが、秘密のドアから地下に降りると暗くて広いレストランが広がっているのだ。入るのはデリの中の従業員専用ドアみたいなところ。ドア番なのか客なのかわかりにくい場所にごつい店員が座っており、そいつに名前を言ってドアを開けてもらい、暗い階段を降りる。そうするといきなり厨房。料理人が殺気だって働いている中を躊躇せず通りすぎると、いきなり異空間が現れる。そんなアプローチ。

なんつうか古城の地下室みたいな空間だ。地上部の小さな店からは想像できない広い空間で、大音量のロック(懐かし系が多い)がかかっている。オシャレで怪しげな人々が100人くらいとぐろを巻いている。この意外なアプローチを含めた隠れ家感がNYでは人気で、ビヨンセを始めとするセレブたちも頻繁に来ている先端な店とか。なるほどー。隠れ家&こんなシチュエーションのくせに(くせに?)料理もとても良いとか。

前回NYに来た時にお会いした萩尾さんが今日東京から帰ったばかりなのにこんな深夜に来てくれて旧交を温める。里見さんとモリ夫妻とで総勢5人。ただ、大音量なので声を張り上げて話さなければいけないのが難。ボクが明日の朝帰国するということで「打ち上げ会」的なものだったのだが、それどころではない。腹の底から声を出して叫ばないと会話が出来ない。

なるほどメキシコ料理はなかなかのもの。セビチェもタコス系もグリル系もよい。サボテンのサラダやグワバ味の豚グリルとかうまかった。深夜26時すぎまでやっているし、ここもアフターシアター、もしくは2軒目にいいかも。知らない人とか驚いてくれそうな店だ。

わいわい遊んで、26時ころ、みんなと別れる。
森崎博之夫妻ともお別れだ。7日間ありがとう。もともとボクひとりで行こうと思っていた旅行に彼らがついてきた経緯ではあったが、彼らに来てもらって旅の楽しみが倍以上になった。
マンションでの別れ際、思いがけず誕生日プレゼントをいただく。うわっ。ホントに予想してなかったので驚いた。そう、明日ヒコーキに乗ったら、機内で6月1日の誕生日を迎える。日本に着くのは誕生日当日の夕方。あぁもう二十数時間後はトウキョウか。

モリたちと名残を惜しみながら握手して別れ、部屋に帰ってパッキング。窓から見える月は満月。摩天楼のすき間にひっそりと。

今回は「全くの休暇&好き勝手旅」ということで、いつになく相当気持ちが開放されている模様。わりと毎日ハードなスケジュールなのだが、疲れがあまりない。ラクチンだ。ストレスがないんだなー。
一部の方に「ポルトガルに続いて休んで仕事は大丈夫なんですか?」と心配されたけど、実は勤続記念に長めの休みがもらえるという制度を2回に分けて利用しているので誰にはばかることなく堂々と休めるのでした。使わないともったいない有給休暇なので、家族も何も言わずに許してくれた部分があったり。家族を置いてのひとり旅ももうなかなか出来ないかもなぁ。

ミュージカルのCDを機内で聴くためにiPodに移して、とりあえず就寝。
なんだろうな、あまりに馴れすぎたNYのせいか、街への名残惜しさはない。でもあと10本くらいミュージカルを観たかったかも。続けて10本見続けた効用で、演技や歌や踊りや脚本の質の「相対化」が自分の中で出来はじめていて、いままで感心するだけだった作品への評価も変化しつつあるのを感じているからだ。今ここで離れるのは惜しいな。でも観た作品を機内を含めて帰国してからもよーく反芻して、自分の中に「ミュージカル基準レベル」を持とう。せめてそれをしないとこの10本が無駄になる。

ということで、旅はオシマイ。Life must go on!

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NY観劇旅行6日目

2007年05月30日(水) 9:00:00

朝8時起床。快晴。今回も天気に恵まれた(晴れ男!)。ちょっと前までNYは荒天で寒かったらしい。ラッキー。でもちょっと暑すぎかも。

昨晩28時まで遊んだので朝はわりとダウン気味。フェルメールは諦めて12時すぎまで部屋でダラダラ。で、13時から「Aureole」で森崎夫妻と昼ご飯。

この「オリオール」は以前から行きたかった店。ZAGATでも27点、NYミシュランでもひとつ星がついており、NYトップクラス。なかなか期待が持てる。
昼のコースは38ドル。とても落ち着いたハイソな店で、ジャケットと襟つきシャツは着ているとはいえジーンズと合わせているボクはちょっと浮き気味だったかも(それなりにお洒落な格好なのだけど)。

肝心の料理はちょっとガッカリめ。あっさり味なんだけど、単に味を薄めた感じで、すべてに焦点がぼやけている。サーモンのローストが火加減完璧だったことと、デザートの一口目がうま〜と思ったこと以外は普通。もうちょいがんばって欲しかったなぁ。でも雰囲気が良かったので許す。

その後3人で5番街のアップル・ショップへ。超オシャレ! 透明なオベリスクみたいな外観で、そこから地下に螺旋を降りていく。なんか神聖な気分になる(笑) 聖地だなぁ。ちょっと見た後、5番街を少し見て、地下鉄でチェルシーの22丁目のギャラリー街へ。

まずはチェルシー・アート・ミュージアム。
ここで、友人の知り合いである「やなぎみわ」さんの展示があるのでそれを目当てに。
これが実に良かった。Miwa Yanagiという名前、脳みそに深く深く刻まれたよ。というか今まで知らなかったのが不思議。なんだか感性が近い印象を受けた。うわー、うわー、同じこと考えてるー、とか思って、作品の前から動けなくなったり。
2フロアに渡って特集が組まれているんだけど、日本人として誇らしい気分。

思いがけない刺激を受け、ちょいと呆然としながら、他のギャラリーへ。
とはいえちょっと時間切れで、2,3まわった後ボクだけソーホーへ。3年前に地獄の撮影&編集をNYでしたときに一緒に仕事したminaさんに会いに行く。

旦那さんとソーホーにオフィスを構えていて、そこでまずはご挨拶。日本での結婚披露パーティに出席して以来。久しぶり〜。
その後「Antique Garage」というMercerにあるターキッシュ・カフェでお茶。お互い話が合うのでわっと盛り上がりあっという間に時間が経つ。「あ、やばい! そろそろ出ないとミュージカルに間に合わない!」と急いで別れたけど、ゆっくりご飯でも食べたかったね(今回は彼女のご両親がNYに来られていてボクとは予定が合わなかった)。次回はいつ会えるかなぁ。お互い元気で。

さて。今日の観劇は今年のトニー賞作品賞候補にもなっている「Curtains」。
「スパマロット」のロビン役を見てから大ファンになったデヴィット・ハイド・ピアースの主演。それだけで心が踊る。彼とまた会える!

新作なので予習もままならず、ストーリーもほとんど知らずに見たのだが、劇中劇(ミュージカル)の中で殺人がいくつも起こり、刑事役のピアースが自らミュージカルに出たりしながら事件を解決していくコメディ。わりとおバカなギャグ満載といった印象。でも歌と踊りがなかなか派手で素晴らしく、わりと満足。なんというか「古き良きミュージカル」を味わいつつ、謎解きやコメディも楽しめるお得作なのだ。日本人が考える「ザッツ・ミュージカル」に近いイメージ。明るく楽しく、何も考えずに楽しめる。
ただ、英語がわからないと謎解きのキーポイントが読み取れないので少し苦労する(ボクはいまだに謎解きがわからない:笑)。ピアースは相変わらず最高に味がある演技で魅力的。脇役もとても個性的で、どうもアメリカで有名なひとが何人も出ているみたい(拍手万雷だったし)。音楽もよく、古典的な踊りも好ましい。作品賞としては弱いと思うけど、愛すべき佳作。

終演後、22時に待ち合わせてトライベッカの「Bouley」へ。森崎夫妻と里見さんの4人。
言わずと知れたブーレー・グループの本拠地だが(以前の本拠地は一昨年行ったイタリアン「Scalini Fedeli」に居抜きでなっている)、こんだけNYに来ていて、まだ「ブーレー」本店には行ったことがなかった。これでやっと行ける。

店に入ってすぐ横の壁一面に本物のリンゴがディスプレイしてあり、その芳香が出迎えてくれる。
内装もビッグアップルを意識して、赤の天井と壁。Rがついたデザイン。照明はリンゴの種のところをデザインされている(そうですよね?と店の人に聞いたら、最初の人は違うと言って、あとでもう少し中枢的な人がでてきて「ブーレーの弟がリンゴを意識してデザインした。照明は種のデザインだ」と認めた)。
料理はモダンで美しく、なかなか満足。テイスティング・メニューというプリフィクス・コースを頼み、ワインをペアリングしてもらったが(95ドル+75ドル)、ワインのマリアージュも意表をついた選択なのに完璧でさすがだった。ケイプコッドの新イカをソテーした海の香りのする前菜からして完成度高し。うめ〜。メインの鳩はフォアグラと一緒にキャベツで包んだ一品。まぁまずいわけなし。ただこれは前菜のもう一品とともにインパクト強くはなかった。
印象に残ったのはデザート。完璧な極楽味のチョコレート・スフレ。あ、それと、温かいラズベリーのメレンゲに山羊のヨーグルトソースをかけたデザートには「米米酒」という日本酒が合わされていたのには驚いた。これがマジで完璧なるマリアージュ。それにしてもこの米米酒(こめこめしゅ)、面白い。すっきり飲める。

超期待の「ブーレー」だったが、どちらかというとバターリの「DEL POSTO」の方が印象強かったかも。皿上の美しさは「ブーレー」の方が数レベル上だけど、ちょいメインが弱い。

食べ終わって24時半。お腹一杯で二軒目に行くチカラもなく、みんなでタクシーで帰る。
そうそう、帰りに昨晩行った「Upstairs」の山田さんからお土産をもらってしまった。申し訳ない。でもありがとうございました。新しい店、がんばってください。

帰ってから会社に電話したりして仕事を少し。「Curtains」の一曲が耳について離れない。26時ころ就寝。

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NY観劇旅行5日目

2007年05月29日(火) 9:00:00

今日(28日)はアメリカの祝日。メモリアル・デイ。
朝8時に起きてちょっとだけ散歩。深夜にどっさりとイタリアンを食べたので腹ごなし。で、部屋に帰って靴下と下着を洗濯して、CD聴きながらしばしくつろぐ。今日を含めてあと丸3日で帰るんだなぁ。

昼ご飯はベトナム料理「Bao Noodles」。2nd Ave.の22と23の間。
ここも菅谷さんの紹介。お暇ならご一緒しません?と誘ってみたら来てくれた。ということで菅谷さんとはラスト飯。パパイヤサラダやフォーがうまい。懐かしい給食味のチキンカレーもいい。良店。なんだか胃袋がホッとした。

皆と別れてボンヤリ散歩。2番街を22丁目あたりからだらだらとチャイナタウンまで30ブロックくらいゆっくり歩く。
今日は美術館に行こうと思っていたけど、祝日で激混みしていそうなのでパス(月曜休みのところ多いし。チェルシーのギャラリーも休んでる)。フリック・コレクションでフェルメールを見ようと思ったけど明日の午前中に行くことにした。メトロポリタンやMoMAは今回はパス。なんとなく美術鑑賞という気分ではない(メトのフェルメールは見にいくかも)。

何の目的もない散歩だったので、そのまま近くの地下鉄に乗り、セントラルパークへ。芝生に寝転がって熟睡したろうと思ったのだ。が! なんやねん、この混雑! さすが祝日。死の賑わい。
諦めて久々のミッドタウン逍遥。ショッピングというよりひたすら散歩。「Barnes & Noble」にも数店入った。娘が「リサとガスパール」のキャラが好きなので、英語で書かれた絵本があったら買ってお土産にしようと思ったのだ(英語の勉強にもいいし)。でも置いてない。もともとフランスの絵本だからなぁ。アメリカでは受けが悪いのかも。

いい加減4時間くらい彷徨っているので、疲れて一度部屋に帰る。で、ひと休みしたあと、今晩の食事は23時からなので、それまでのつなぎに軽く鮨を食べに行く。こういう時のつなぎにファストフードの鮨は便利。胃も癒されるし。

行ったのはトライベッカの「Upstairs」。
ブーレーの本店の横にブーレー・ベーカリー&マーケットというのがあって、文字通りその2階にある、ブーレーが出したカジュアルなダイニングである。フレンチ・アメリカンを出すオープンキッチンと鮨カウンターが両立している珍しい作り。小さい店。まだ出来て2年くらいかな。話題の店でもある。平日は大行列だとか。

で、その鮨カウンターに座って短時間で数貫食べたのだった。鮨以外にもうひとつ目的があって、NY行き前にメールをくださったAさんに、この店で働いている山田さんという職人さんの話を聞いたのだ。その方にお会いしてみたいと思ったわけ。で、カウンターで聞いてみたら、目の前に立っている若い職人さんがまさにその方だった。Aさんからボクのことも聞いていてくださったようで、お互いニコニコと。もうちょっとゆっくりお話したかったが、観劇の時間が迫っているのでサササと数貫。酢飯がしっかりした鮨。胃が喜ぶ。どうやらブーレーは和食店を計画しているらしく、そっちでのご活躍も期待。

タイムズ・スクエアまで戻って「オペラ座の怪人」観劇。
四季で2回(市村ファントムと山口ファントム)、NYで1回見てるから、都合4回目。今回観る予定ではなかったが、あまりにHoward Mcgillinのファントムの評判がスゴイし、オペラ座オタクの森崎夫妻もベタ褒めするので。

で、感想はと言うと…。

ひと言。「何これ?」でした。
ええと、後ろに(驚)をつけないと。つまり、「何これ?(驚)」

参った。痺れた。泣いた。ここまで凄いとは思わなんだ。
4回目にして、ハワード・マクギリンのファントムを観て、初めてようやくファントムの本当の気持ちが理解できた感じ。弱さと繊細さをここまで表現したファントムはいなかった。怪人の狂気を表現したファントムはいたが、クリスティンへの愛のカタチと孤独の寂しさとマスクの嘆きがイマイチ伝わってこなかった。でも、マクギリンのファントムはもろもろの弱さとその反動の狂気が演技でも歌でも完璧に表現されていて、一幕のラストの屋上の場面とかですでに泣けたし、二幕のラストなんか会場中すすり泣きの嵐。あの圧倒的な演技力と声と歌。あぁ、これこそ真のファントムだ…。こんな演技だとラストの「仮面がライトの中に浮かび上がるシーン」の重要性まで違ってくる。マスクの裏に隠された嘆きの象徴として機能する。なるほど…。

2階席の隅でこれだけ圧倒されたのだから、1階席の前の方だったら死んだかも。ちなみにこの劇場、二階席が前にせり出している分、1階席の奥だと屋根裏を走るファントムの演技とか像に乗った迫真の演技とか例のシャンデリア落ちとかが見えない。これから買われる方は1階席の真中より前か2階席をお勧めします。

終演後(22時半)、ちょっと呆然としながら地下鉄に乗ってミート・パッキングの南にある「Spotted Pig」へ夜飯に。

なんつうか本当にさりげない普通のパブなんだけど、なぜか2007年NYミシュランでひとつ星がついた店。ミシュランってパブにひとつ星なんてつけないよね。そういう意味で興味がものすごくあった店なんだけど、サービスも雰囲気も内装も居酒屋的で普通。若者は立ち飲みしているし。いやまぁ料理はとてもおいしいんだけど、ひとつ星をつけるほどかなぁ。ただ、ちょっと気楽に飲みたくて、しかもおいしい料理にありつきたい時はオススメかも。アフター・シアターに利用するのならとてもいい。

ご一緒したのは、過去に何十回と撮影でお世話になっているZAZOUというプロダクションの岡田さんと里見さん。そして森崎さん。いや〜お久しぶりです〜と握手しつつ、「あれ、でも新宿でばったり会ったよね? あなたも新橋でばったり会ったよね?」とか。そう、おふたりともNY在住なのに東京で偶然ばったり会ったことがあるのだ。縁があるのかも。

岡田さんから嬉しいサプライズがあったりしながら(ありがとう!)、ぎゃーぎゃー話す。なんかこのおふたり相手だと開放されてしまう。あの頃いくたびともなく地獄の撮影とかを一緒に乗り切っている分、戦友に久しぶりに会った、みたいな気分になるのかも。

明日仕事で早い岡田さんが帰って、里見さんと森崎さんと3人でロウアー・イーストサイドの「'inoteca」というワインバーへ。「Spotted Pig」も「'inoteca」も普段は大行列な店らしいけど、祝日のド深夜はさすがにすいている。赤のスパーリングなど空けつつ、くっだらない話をえんえんと。楽しい。

ふと気がつくと28時近く。急いで帰って就寝。
あぁ明日の午前中にフェルメール見に行こうと思ったけど無理かも。

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NY観劇旅行4日目

2007年05月28日(月) 9:00:00

今日は日曜。ゴスペルを聞きに教会へ行く予定だったが、いろいろあって急遽中止に。その分ゆっくり寝られ、朝10時までグッスリ。8時間は寝た。快調。

12時にユニオン・スクエアのマンション下で菅谷さんと待ち合わせ。
おとといの夜一緒に食事した方で、今日マチネで「AvenueQ」を観ると言ったら「私も行きたい」ということになり、ついでに昼ご飯もご一緒することにしたのだった。NYに住んでいるとこういう機会でもないとミュージカルも行かないとか。それはそうかもなぁ。

森崎夫妻も含めて4人で、菅谷さんお勧めの「COOKSHOP」というレストランへ。
チェルシーの10Ave.と20th St.の角にあるこの店はとても居心地良くモダン。そしてまた料理がうまい。うまいうまい。日曜の12時でブランチメニューだったようだが、ブランチでこれなら昼や夜はいったい?と思わせる充実ぶり。オーガニックを意識した店らしく野菜が実にうまいし、肉も飼料を使わず草を食べさせたものを使っているらしい。ヘルシーでモダンでスマート。チェルシーっぽいなぁ。
パン類を始め、チキンのサラダもハンバーガーもとてもうまし。みんなで「うまいうまい」と盛り上がりながら食べる。ワインもリーズナブルに揃っているようだし、次回は夜に来たい。夜は黒板にオススメが書かれて、旬の野菜とかをチョイスして食べられるみたい。

食後、シアター・ディストリクトへ向かって「AvenueQ」観劇。2回目。
昨日の「スパマロット」での失敗が身にしみているのでわりと怖かったのだけど、これは全くパワーが落ちていなかった。「アベニューQ」最高! 席が前から5列目くらいと、前回観たときより良かったせいか、前回より感動したくらい。オリジナル・キャストは1人残っていたが、他の役者もかなり良く、マペットも自然な動きで完璧。歌もいいし超ご機嫌だ。2回目だしCDも聴きこんで行ったので一緒に歌えた。筋も英語もわりとわかりやすいのでとっても楽しめた。初見の森崎さんも菅谷さんも「面白かったぁ〜!」と。

こうなると、昨日の「スパマロット」は「役者が悪かったんだ」ということに尽きるかも。オリジナル・キャストを凌駕するような役者が出ていれば、また印象が違ったのだろう。それにしても、かえすがえす、心の底から、未練たらしく、ザンネンダ!!

完璧に満足して皆と別れ、ひとりロックフェラーセンターへ。
冬はスケートリンクになる例のカフェで、仕事でNYに駐在している中高時代の同期・山中くんと27年ぶりに再会。おお〜と握手してしゃべり始めた1分後にはまるで違和感がなくなった。同期というのは有り難いものだ。
アイツはいまどうしてる、コイツはどこで何してる、みたいな同期の噂話をしたあと、お互いの子供の話など。こんな話で盛り上がるなんて中高時代には想像もつかなかったな。「いや実際さ、アメリカの中学とかってレベル低くて、日本人が転入すると、日本で普通レベルの子でも、勉強も体育も音楽とかもほぼトップの『スーパーマン』になれるんだよ」だって。アメリカの場合、上5%くらいは宙返りしてもかなわないようなエリートで、それ以外はいきなりグググッとレベルが下がるらしい。へー。
パラソルもない直射日光のテラス席で汗をダーダーかきながら1時間半ほど話して別れる。毎日暑いなぁ。ピニャ・コラーダが身体に染み入る。

そのまままたしても劇場街に戻り、今度は19時からソワレで「Spring Awakening」観劇。
直訳すれば「春の目覚め」。1891年発表のドイツの古い戯曲で、検索すると例えばココとかに戯曲が載っているので、これから観られる方は筋を読んでから行かれるといいと思う。若者の性の目覚めと悲劇を描いたものだが、その過激な内容に発表当時は発禁扱いだったという。その古典をロック・ミュージカルに仕立てた新作で、6月10日に発表されるトニー賞に作品賞を始め最多11部門でノミネートされている話題作。オフ・ブロードウェイから早々にオン・ブロードウェイに上がってきた作品でもある。

オープニングから引き込まれる。
シンプルな舞台装置を演出と照明の力でものすごく魅力的に見せている。役者は最初から舞台袖の座席に座っており、出と入りが自然で場面展開がスムーズ。歌になるといきなり胸元からマイクを出してライブ形式になる演出も面白い。照明も卓越していて美しかった。前評判では過激な性描写が話題だったが、それはそれほどのものでもなく(いや、ブロードウェイでここまでやるのはやっぱり過激か)、若者たちの悩みがストレートに伝わってくる。まぁ戯曲自体が古いので性が乱れた現代とは合わない部分はあるのだが、とても魅力的な舞台で11部門ノミネーションもむべなるかな。この斬新さが評価されれば作品賞もとっちゃうかも。
ただ、個人的にはラストのまとめかたが弱いと思った。ホントにこの終わり方でいいの? 作る側も悩んだとは思うけど、アップビートで哀しみを歌っても良かった気がする。主役女性の最期もカタルシスなし。惜しい。

観劇後、森崎夫妻とチェルシー・マーケットの裏手にある「DEL POSTO」へ地下鉄で。
22時の予約。なんとかピッタリ間に合った。有名シェフ、マリオ・バターリとそのお母さんのリディア・バスティアニッチがチームでやっている新しい店で、2007年版のNYミシュランで二つ星を獲得したばかりの旬のリストランテ。大箱だ。

クラシックとモダンが調和したインテリアがまず素晴らしい。高い吹き抜けの天井と中二階のテラス席を優雅に組み合わせていて上品。サービスも料理もなかなか洗練されている。
奮発して120ドルのデギュスタシオンと、追加65ドルでその7皿にそれぞれグラスワインを合わせてくれるコースを選択。アーティチョークのスープ仕立て、モレル茸のロースト(ソービニヨン・ブランが完璧に合う)、春野菜のミネストラ、完璧にアルデンテなトンナレッリ(パスタ。胡椒が効いたそれにピノ・ノワールが異様にマッチング)、仔羊のロースト、レモン・ソルベ、〆のデザートであるコーヒーケーキまで隙なく構成。ワインのマリアージュはほぼ完璧。
全体に濃厚めだけど、焦点はきちんと来ていておいしい。うまうま。メインの仔羊がちょっと弱めだったけど全体に満足行くコース。これで80ドルくらいなら感動ものだけど、NYにしてはちょっと高いかな。ただ「旬の店を食べる」という意味では価値がある店。バターリってこういう上品&洗練路線じゃなかった気がするんだけど、とても完成度が高かった。

いや〜おいしかったね〜と語り合いながら帰途につく。
「COOKSHOP」「Avenue Q」「27年ぶりの同期」「Spring Awakening」「DEL POSTO」と充実した一日。贅沢だ。バチ当たり。どっかで少しアンラッキーなことをしてバランスとらなくちゃ(笑)。

帰り際、チェルシーマーケット斜向かいの「HIRO」というクラブのイベントに数百人の男子が並んでいるのを目撃。壮観。というか25時なのに何?と、列の中に日本人を見つけて聞いてみたら「毎週日曜深夜はこの店でゲイのイベントがあるのー」とのこと。あー、あなたもゲイなのね。しかしすごい行列だ。

チェルシーから歩いてユニオン・スクエアまで。
「アベニューQ」のCDを何回も聴いてから就寝。今日も楽しい一日だった。
寝る直前にネットでNewsを見てみたら、ちょっと日本を離れている間に、松岡農相が自殺したり、ZARDの坂井泉水が亡くなったりしていた。ビックリ。

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NY観劇旅行3日目

2007年05月27日(日) 9:00:00

28時に就寝したけど朝7時に目が覚めてしまい3時間睡眠。まぁいいかと潔く起きてさなメモ書いたり今日行くミュージカルを予習したり。今日はマチネが「スパマロット」でソワレが「ジャージー・ボーイズ」。2005年のトニー賞作品賞と2006年のトニー賞作品賞だ。豪華な布陣。んでもって明日のマチネで2004年のトニー賞作品賞である「アベニューQ」を再見する。濃いな。

ユニオン・スクエアの青空市、グリーンマーケットをぐるりと覗いてから11時に「Craftbar」へ。東京の後輩(NYに住んでいた)からメールで「グリーンマーケットのスコーン屋が結構お気に入りでした。が、店の名前も無いし、似たような店がたくさんあって具体的に説明しにくいのが欠点です。入れ墨した短髪のおばちゃんの店です(笑)」との情報を昨日メールでもらったので探したのだけど見つからず。惜しい。

「Craftbar」ではブランチ。
あっさりしたエッグベネディクト。日本人にも大丈夫な味。ここは一昨年の10月に行って気に入った「Craft」のディフュージョン版だ。こざっぱりしたインテリアで好ましい。

そのままタイムズ・スクエアに行き、「オペラ座の怪人」のチケット入手。28日の月曜だけ何もチケットを予約せず、現地に着いてから演目決めることにしていたのだが、月曜だしメモリアル・デイの休みもあってか休演が多く、「まぁ、見逃している『レント』かなぁ」と思っていたし、直前までそのつもりだった。でも、Howard Mcgillinのファントムがどれほどいいかを森崎夫妻から力説され、ブログなどを調べてももうそれはそれは絶賛の嵐なので、急遽観ることにしたのだ。Howard Mcgillin主演かそうでないかで「オペラ座」の筋の解釈まで変わっちゃうほどの名演らしい。楽しみ。

ぶらぶらと時間をつぶしたあと、念願の「SPAMALOT」観劇。
2005年秋にオリジナル・キャストで観て、そのあまりの良さに「これを観るためだけにNYに行こう」と今回の旅行を決心させた作品。サントラCDはほぼ暗記したくらい聴きこんである。ただ、不安なのはオリジナル・キャストはもうすでにバラバラになってしまい、デニス役の人しか残っていないこと。オリジナル・キャストがすごかったからなぁ(作品公開時は人気役者・実力役者で集客しようともくろむので、オリジナル・キャストはたいてい豪華になる)。
なんといってもエミー賞取りまくり&現在「Curtains」の主役をやっているデイヴィッド・ハイド・ピアースがいないのが痛い。脇役のロビン役で彼が出ていたこと自体が凄い。Lady of the Lake役のサラ・ラミレズは「SPAMALOT」でトニー賞助演女優賞をとったし、ハーバート役のクリスチャン・ボールも「Legally Blonde」で今年のトニー賞助演男優賞に選ばれているし、主役はティム・カリーだった。異様に贅沢なオリジナル・キャストだったのだ。みんないないよ。大丈夫かな。

で…。
不安は的中。一部演出も変わっていて(ランスロットのカミングアウトのシーンやディーバの嘆きシーン)、違和感もあったのだけど、そんなことよりも……、あぁ二線級だとやっぱりこうなっちゃうのか、と、泣きそうになりながら観ていた。
これを再見するために来たと言っても過言ではないだけに、なんだか放心状態。なんつうか昔惚れた女に無理して再会してガッカリした、みたいな。やっぱり無理して会っちゃいけないんだ。素晴らしい思い出は心の中で反芻するだけに止めておかなければいけないんだ、と強く強く反省したくらい。
というか「超実力派が余裕を持ってギャグをやるから面白い」というのを再確認したな。二線級がイッパイイッパイでやるギャグって、同じネタでもやっぱダメだよなぁ…。

相当放心していたけど、同行した森崎夫妻は(半分気を使ってくれて)「面白かった!」と喜んでくれた。周りの客もそれはそれは大笑いの大受け。ボクだけ「昔はもっと面白かった」とか贅沢なこと考えてヤな奴になっている状況。いかんいかん。マジでヤな奴。

終演後ヘルズキッチン地区を歩く。アイン・ランドの「水源」の重要場面のエリアである。ああ、なるほど、ここらへんがゲイルの、とか思いながら。

小腹がすいたので、通り掛かりの「PAM」というタイ料理店に3人で飛び込み、カレーを食べる。「なんかそろそろ辛いのが食べたい!」という森崎夫妻に「あぁそういえばそうかも」と同行した感じ。思ったよりまぁまぁの店。小洒落たタイ料理屋だけど日本酒が揃っていて、テーブルには割りばしがデフォルトで置いてある。日本食は違和感なく浸透しているな。もう特別な存在ではない感じ。

食後、これから2本観る森崎さん(彼は今日3本観る)、そしてショッピングに行く奥さんと別れ、23丁目まで24ブロック歩いて前から行きたかった「F&B」でひとりホットドッグを食べる。なんというかフレンチ系味付けでオシャレにしたホットドッグという感じ。この店の横にいま東京で異様に並ぶ店として有名な「クリスピー・クリーム」があったのだが、つぶれたみたい。こっちではもう波が終わったらしい。

で、部屋に一度帰って支度して、夜は「JERSEY BOYS」を観る。
フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズの歴史を、彼らの数多いヒット曲で綴るミュージカル。知ってる曲ばっかりだし、歌唱も素晴らしいし、ストーリーと会話とモノローグと曲の入り方の構成が自然で素晴らしい。セットもシンプルでよく出来ていた。でも2005年トニー作品賞を取るほどのミュージカルとは思わなかったかな。4人で始めたバンドが大成功しつつも別れ別れになっていき、終盤でひとりきりになったフランキーが「君の瞳に恋してる」を熱唱するところはちょっと涙が出たけど(ここに向かっての盛り上げはうまい!)、曲の派手さに比べて、内容は意外と真面目で地味なミュージカルという印象だった。
フランキー役のJohn Lloyd Youngが凄まじいハマリ方で、ファルセットなど完璧。フランキーに似すぎ。絶賛。トミー役のChristian Hoffも良かった。ちなみに席が後ろの方だと二階席がせり出している関係で見えない部分があるので、これから席を取る方はお早めに前の方を取った方がいいと思うです。あ、それと、フォー・シーズンズの曲をあまり知らない&英語が不得意だと、このミュージカルはつらいかも。どうもミュージシャン系スラングが多いっぽく、ヒアリング不能な場面がいっぱいあった(泣)

つか、真後ろの席にひとり座っていた日本人男子が9割方眠っていて、しかもイビキをかいていて、静かな場面とか同胞として冷や汗かいたよ。目立つ。時差で死んでいるんだろうけどイビキだけはかくな。休憩時間も寝ていて、まわりから「あいつかー」と指さされていた。ヤだなぁ…。

森崎さんが観てる演目が終わるのが24時近い予定だったので、夜中のディナーはパス。胃を休める日。明日はまた2本ミュージカルを観る。そういえば昨日会った松尾さんに今回の観劇予定を話したら、「それって何かの罰ゲームですか?」と真面目な顔で聞かれたっけ(笑)

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NY観劇旅行2日目

2007年05月26日(土) 9:00:00

朝はぐっすりと10時まで寝て7時間睡眠。いきなり時差は解消したかも。快調。

風呂入ってさなメモ書いて11時半に待ち合わせて3人でトライベッカの「Wolfgang's Steakhouse」へ。
この店は世界一のステーキと言われて有名な「Peter Luger」のヘッドウェイターが独立してマンハッタン内に作った店で、ブルックリンまで行かないとありつけないあのステーキがマンハッタン内で食べられるという、旅行者にはうれしい店なのだ。肉もその熟成もピーター・ルーガーと共通。焼き方も同じで、出し方も例のお皿を傾けて肉汁を集めてかけるやり方。実際にTボーンを食べてみて、味も相当似通っていると確認。うーん、便利な店が出来たもんだ。ちなみにミッドタウンにも店があるみたい。

Wolfgang's Saladと絶品のベーコンスライス。両方美味。ステーキはTボーン2人前を3人で分ける。うまい。やっぱTボーンならピーター・ルーガー系かも。でも10年ほど前に初めて食べたときの方が驚きはあった感じ。ステーキ系では新しくできた「Craft Steak」や「BLT」も気になる。

食後、トライベッカからソーホーまで歩き、ソーホーが初めての森崎夫妻を案内しつつ、ノリータあたりまでショッピングしながら散歩。リトルイタリーは28日のメモリアル・デイのお祭りで屋台が出ている。アメリカンな射的とかくじとか。面白い。ノリータでド派手な新しい雑貨屋を発見したりしながら3時間半ほど歩いて満喫。楽しかった。

一度部屋に帰って一休みしたあと、ブロードウェイにディズニーの新作ミュージカル「Mary Poppins」を観に行く。

これが素晴らしかった!
まぁジュリー・アンドリュース主演の映画も名作だと思うのだけど、ミュージカル化されたこの演目のチャーミングなことと言ったら! 舞台装置、舞台転換のリズム、サプライズ、そしてもちろん歌と踊り。素晴らしかったなぁ。主演のAshley Brownは、多少顔がおばさんっぽいのと演技がちょい固めなのが難なのだけど、びっくりするくらい声がジュリーに似ていて魅惑的。歌い出すと独壇場で、あの名曲の数々を新鮮に蘇らせる。子役もバート役も文句なし。サプライズはいくつも用意されてるけど、ええとね、もし2階席3階席で観るなら、舞台に向かって右側の席を取った方がいいですよ(笑)。ボクたちは2階席だったのだけど、なんつうか、もう、目の前で(以下自粛)。あ〜、ライブCD買おうっと。楽しかったなぁ。いつもはディズニーをネズミーと言って嫌っているけど、これには「さすが!」のひと言を贈ります。歌が有名曲ばかりだし映画の焼き直しなのでトニー賞作品賞は難しいかもだけど、充分それに値する出来(ノミネート4作品には入っている)。トニー賞発表目前ということもあってか、客席も異様な盛り上がりだった(連休の前の金曜日ということもあるかもだけど)。

終了後、マンハッタンで唯一かもしれない日本人イエローキャブ運転手のRioさんに電話して迎えにきてもらい、ロウアー・イーストサイドまで。お仕事で一度一緒になって以来NYに来ると要所要所で彼のタクシーに乗る。何度か夜ご飯もご一緒した。「最近どうしてたー?」とかいろいろ話しながら。

23時すぎにロウアー・イーストサイドの「Stanton Social」で夜ご飯。
ちょっとしたつながりから、「世界の台所 ニューヨークを食べ、歩く」という本を出している松尾由貴さんとそのお友達の音楽コーディネーターの菅谷さんとの初対面メシ。遅くにスイマセン。しかも店まで紹介してもらっちゃった。

で、この店がまた良かった(良かった良かったばかりでスマンが)。
小皿シェア系フュージョンで、もうエイジアン・フュージョンともフレンチ・フュージョンとも呼べない感じ。菅谷さんに言わせると「これこそいまのアメリカン」とのこと。同感。エイジアン、ジャパニーズ、イタリアン、フレンチなどのエッセンスが混ざり合って、独特のアメリカ料理にまで昇華されている。日本で言ったら「無国籍料理」となっちゃうんだけど、そういう感じの焦点のボケ方ではないんだな。料理料理の特徴をちゃんと活かしつつフュージョンさせている感じ。
オニオン・コンソメが中に入ったエスカルゴ風小籠包、神戸ビーフの小さなハンバーガー、セビチェ、カリカリのピッツァ、炭火焼きのイカのレタス包み、タコスなどが小さいポーションで多人数でシェアできるように出てくる。ワインも世界各国なかなか渋いのが揃っているし、店はオシャレだし、深夜遅くまでやっているし。そしてまたデザートがうまい。森崎さんは「なまらうまい!」と北海道弁で叫んでいた。深夜のNYに響き渡る北海道弁。でも叫びたくなるくらいうまいアツアツの自家製ドーナッツ、絶品。チョコをshotで少量飲ませるヤツもうまし。アイスもソルベも良い。大満足だなぁ。

おっと、気がつけばもう27時近く…。いつの日かの再会を誓って彼女たちと別れる。えらく盛り上がった。ありがとう。

またRioさんに迎えにきてもらって宿まで帰る。
部屋でこんなサイトとかYouTubeとかを見回って「メリー・ポピンズ」の舞台の余韻に浸る。結局28時近くまで動画を探したりいろいろしてた。次の日(3日目)は念願の(というか、このためにNYに来たと言ってもいい)「スパマロット」再見なので、早く頭を切り替えないといけないんだけど…。

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NY観劇旅行1日目

2007年05月25日(金) 9:00:00

昼12時成田発のJAL。
エコノミーとはいえ、前に座席がない席(足が伸ばせる席)だったので12時間半の地獄もなんとか耐え忍べた。結局1200ページの「肩をすくめるアトラス」を持っていったのでそればかり読む。1時間ちょいしか寝られず。機内では映画2本、「プレステージ」と「ラブソングができるまで」を観る。腰と首が痛し。

JFKについてタクシーでマンハッタンへ。
今回の宿泊はある友人の紹介でユニオン・スクエア近くのマンションの部屋を借りてもらった。部屋に入ってビックリ。広くて快適。ベランダというか庭のようなテラス付き。高層階にあるので景色もいい。ひとりではもったいないな。

荷物を置いてすぐ地下鉄でソーホーに向かい、いつも行く靴屋へ。310というブランドの靴を集めているのだが(格好いいということと、語呂合わせで310=サトウだから:笑)、それが置いてある店なのだ。今回の310の新作はイマイチ。がっかり。困ったな。いい靴を探すのがいつものNYミッションなのだけど。

ソーホーをぶらぶら散歩。暑い。30度近いかも。連休前の木曜ということもあるのか、人出も異様に多い。
2時間くらい遊んで、部屋に帰り、今回の旅の伴侶である森崎博之夫妻と合流(こんな経緯でご一緒することに)。NYはモリ(森崎氏)が2回目で奥さんが初めて。もう十数回目のボクはどちらかというとご案内役。彼らは2日前に着いていて、すでに「コーラス・ライン」と「オペラ座の怪人」を観ている。ふたりとも劇団四季の「オペラ座」を何回も観ているのだが、本場でのそれはまた違い、涙涙だったようだ。特に今回はミュージカルオタク絶賛のHoward McGillinという人が主役をやっていて、この人がまた素晴らしいらしい。んー、予定的に今回ボクは行けないのだけど、無理してでも行きたくなるほどの勧められっぷり。んー。

17時半から、すぐ近くの「ユニオン・スクエア・カフェ」で3人で早めの夕飯。
この店、10年以上ぶりだが、六本木のミッドタウンに出店したりしている。15年くらい前だとそのお洒落さも味の良さも先端っぽかったのだけど、あらためて食べてみて「他が追いついて、追い抜いてっちゃったなぁ」と実感。まぁ10年以上「他の店の目標」になっていたのが凄いけど、いま現在は普通っぽい。

ここから3人別れて、ボクは「XANADU」を観るために一人でブロードウェイへ。モリたちは別の演目。
「ザナドゥ」はちょうど昨日(5/23)からプレビュー公開されたばかりのミュージカル。オリビア・ニュートン・ジョン主演で映画化されたヤツのブロードウェイ版ね。プレビューとは本公演初演前のテスト公開で、報道とかと一緒に一般人も観られるのだ。でもその分、初演に向けて試行錯誤中ということで、舞台はこなれていない。前情報では「ローラースケーティング・ミュージカル・コメディ」ということだったので懐かしの「スターライト・エクスプレス」みたいなのかと思って行ったら、舞台はとても狭く、ローラースケートも最後の方で盛り上がるだけ。全体にそういうアクティブなものというよりも、どちらかというとお馬鹿主体のコメディでアメリカのソープドラマ的な笑いに満ちている作品。英語がわからないと半分も笑えない。でも「わかんなくてもいいやー」って感じのアメリカ的笑いばかりだった。出演者も超個性派ばかり。六本木の「バナナ・ボート」を思い出させる。オリビア・ニュートン・ジョンのヒット曲も多用して、材料はいいのだけど調理が下手という感じかなー。初演に向けて相当テコ入れしないと厳しいかも。今のままでは高校生の文化祭に毛が生えた印象。

終演後(1時間半という短さ)、モリたちと一緒に「Blue Note」へ。
JAZZに行きたいというモリのリクエストに応えたのだが、この時期どのライブハウスもロクなアーチストが来ていない。まぁビッグバンドなら無難に楽しませてくれるだろう、ということで、ブルーノートの「Dizzy Gillespie All-Star Big Band」を選んだ。ディジー・ガレスピー・トリビュートのバンドみたい。でもこれが当たりで、相当楽しかった。モリたちも楽しんでくれた模様。いつも思うけど、ジャズクラブに来てその暗い空間に実を浸すと「あぁNYに来たなぁ」と実感する。10年ほど前にマンハッタン中のジャズクラブをCMで撮影しまわったことがあったが、いまさらながら、あれって実に幸せな体験だったなぁと思い出す。

ワンセット観て、いま流行りのミート・パッキング・ディストリクト(MPD:ヴィレッジの北側、チェルシーの南)に移り、そのあまりの人出に驚きつつ(24時過ぎなのにアルタ前レベル)、「5 Ninth」の3階で一杯だけ飲んだ。この店、以前来ていたことのある隠れ家なのだが、以前よりももっと普通の店になっていた。というか、MPDの真中にありすぎて、もう隠れ家感はない。この辺、開発されすぎ(笑)

MPDからユニオン・スクエアまで深夜の街を歩き、部屋に帰る。
熱い風呂に浸かって、少し本を読んだあと27時ころ就寝。ヒコーキからこっちずっと読んでいて300ページは進んだのにまだ残り800ページもあるよ! 二段組だからなかなか進まない。

一昨日から72時間中6時間くらいしか寝ていないのに妙に元気。数日後にドドッと疲れが出ないといいな。

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「7日で10本」浸かる旅

2007年05月24日(木) 6:24:10

うーん、仕事とか、いろいろやり残しを見なかったふりして。

いまからニューヨークに行ってきます。延べ日数にすると全部で1年弱くらい行っている街なので、すっかり慣れたもんなんだけど、出張ではなくて完全に遊びって初めてなのでちょっとワクワク。

先に行った森崎博之さんからメール。もう現地に着いたらしい。
彼は10日で14本、ボクは7日で10本、ミュージカルを観る。彼はミュージカル初心者であるのだが、ブロードウェイで14本続けざまに観たら、たぶんいきなり中級者。なんでも一時に集中してやると一気に伸びる。しかも本場で浸かりきるとずいぶん違う。
ボクも超ド初心者のときにモスクワ&サンクトペテルブルグで8泊で8本バレエを観てから、なんだか急にバレエへの理解が深まった気がする。年に数本ずつ日本でちまちま観るよりも本場で一気にまとめ見をする方が絶対いい。その後の観劇態度も少し違ってきたりする。

ちゅうことで、行ってきます。
あちらでは日本の日付に合わせて更新します。たぶん。
エコノミーなので腰が心配すぎ。

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軽井沢から一泊で帰る

2007年05月04日(金) 9:28:31

GWも後半に入り4連休。そのせいか昨日は軽井沢も超渋滞。駅前もプリンス通りも全くクルマが動かない。まぁこちとら「クルマ解脱族」ゆえチャリでの移動。クルマの間をスイスイ走れて気持ちよい。

昼メシは「東間」へ。蕎麦懐石。
山菜、筍の木の芽和え、牛と山芋のそうめん、飯蒸し、だし巻き卵なんかが続き、最後に二八の蕎麦。濃いトロトロの蕎麦湯、抹茶で〆。3800円。外観や庭に比べて内装の凝り方が惜しいけど、ゆっくり寛げるいい店だった。

終わってプリンス・ショッピング・プラザへ娘の買い物。
例の駅前のでかいモール。人出が凄まじい。ただし単なるウィンドウ・ショッピングではなく、娘に必要な品物を探す目的があったので、なんとか疲弊せず済んだ。男にとってウィンドウ・ショッピングってなかなかつらいものなのだが、目的さえ与えられれば逆に張り切ったりする。先頭立って歩き、なんとか気に入った品物を探し出せた。ついでに妻のカバン(高価)も買わされてしまったのは想定外。でも「そのかわりNYのお土産はなし」という契約も同時成立。

夕方からサイクリング家族と化し、森の中を走る。
夜メシは移転した居酒屋「ogosso」へ。おごっそ=おごちそう、ですね。半円形の巨大朱塗カウンターが美しい。こごみ、こしあぶら、山うど、タラの芽などの山菜や、甘唐、空豆などの焼き物、豚モツ煮込み、軍鶏すき鍋(そしてその雑炊)なんかがうまかった。地元の「御湖鶴(みこつる)」という純米酒も掘り出し物。ご主人との会話も楽しく、あっという間に2時間半。さて新幹線に乗る時間だ。

たった一泊。連休で混み始めたころ帰る、というのはなかなか気持ちよい。娘が中学に入り、暦通りの休みしか取れなくなってきたので、これからもこういうスポット家族旅行が増えるんだろうな。

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軽井沢「丸山珈琲」

2007年05月03日(木) 10:09:42

軽井沢。GWと言っても昨日は平日なので比較的空いていた。

妻と娘は用事があって(というか娘は学校)夜到着するのだが、ボクは午前中に入って「丸山珈琲」でモーニング・コーヒーを楽しむことに。ここは軽井沢の南が丘にある小さな珈琲店だが、珈琲豆の国際審査員を務める人がやっている店で、各国の一位の豆を落札し、それをプレス式で抽出して飲ませてくれる。その珈琲の味は比類ない。一軒普通の家で、靴を脱いで上がる。

一般的には、ドリップ式ではなくてプレス式(紅茶なんかで使う、上からギュッと押しつけるやつね)で抽出すると表面に豆の油分が出てしまって濁り、雑味も出てしまう。が、ここの豆はオークションで競り落とした世界トップクラスなため、雑味がほとんどなく、逆に香りと風味が油分から出てきている。見た目は濁っているのだが、変な味は全くなく、香りだけが立ってくる。ゆえに「香りはストロングなのに味はマイルド」という珈琲が可能になる。ボク的には理想的なバランス。

チョコレートケーキ(これもうまい)とともに堪能。
昨日は「春のスペシャル・ブレンド」をもらったが、これがまたうまかった。最高級豆使用と言っても値段は高くなく、量はおかわり三杯できるくらい出る。時間帯によってはとても混んでいるが(小さな店なので)、ここははずせないかも。

昼は去年できた「煙事薫製工房」と「小慧餃子館」をハシゴして食べ、久しぶりに「離山房」にも寄りつつ散歩。夜は「enboca」で追いついた家族とピザを食べた。考えたらここ1週間で4回目のピザだ。それにしてもこの店のヒューガルデン・ホワイトの樽生はイケルなぁ。

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芦屋そぞろ

2007年04月30日(月) 10:23:06

ふ、ふつかよい。

でも、昨晩東京から追いついた妻の「おでかけしよう攻撃」に勝てず、朝から娘と3人で芦屋へ散歩に。岩園小学校あたりまでバスで行き、昔住んでいた翠が丘周辺や、娘が通った幼稚園あたりを歩き、JR芦屋駅前を通り過ぎて阪神芦屋駅近くの「リブ・ゴーシュ」まで長い散歩。誰も二日酔いのオッサンを気遣ってくれず。つらすぎ。

ワインショップ「リブ・ゴーシュ」(うちは東京に住んでいる今もほとんどここからワインを買っている)で店長の細谷さんにジュースをもらい少し生き返ったあと、阪神甲子園まで行き「ららぽーと」で買い物。阪神パークがあった跡地に出来たモールである。でかいよぅ…。まだ二日酔いが収まらず、分速20mくらいの亀歩きしかできない状況。よちよちとなんとか一周し、這うようにして義父の家に帰り着く。夕方6時。よく1日持ったな。

少し寝させてもらってからみんなで食事。少しだけお酒を飲んですぐダウン。とことん疲れた。でもこのくらい疲れると逆にもろもろリセットできそうでよろしい。わりと長く鬱っぽい気分なので、とにかくカラダを疲れさせるというのは有効かも。関西の空気もずいぶん効くと思うし。

で、今朝。
朝6時すぎにスッキリ目がさめた。うん、少しはマシかも。今日は東京に帰る。ゆるりと復活できるかも。

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夙川・苦楽園そぞろ

2007年04月29日(日) 10:01:06

義父のお見舞いに関西へ。
仕事がある妻とは別行動で、娘と一緒に新幹線。新大阪から各駅停車に乗って初めての「さくら夙川駅」に降りてみる。情緒的な駅名は嫌いだが、この周辺はとてもきれいで気持ちいい。ふたりで川沿いをゆっくり上がり苦楽園口まで散歩。この辺さぁ、来るたびに思うけど、やっぱり日本一のきれいさかも。この辺に住んでいたら海外旅行とかに行く必要ないんじゃない?とかまで思いつつ。天気はよく、人も少なく気持ちいい。

義父の家で挨拶したあと、娘を置いてひとり夜の街へ。
いや、お見舞いの会食は日曜にして、土曜の夜は「懐かしい店にも行きたいだろう」と開放していただいたのだ。

夙川・苦楽園あたりをひとり散歩。「モリシタ」も「瀬田亭」も「エノテカ」も「出鬼心」もなくなっている。店の移り変わりが激しいな。
後輩がたまたま暇だったようなので呼び出して「ビストロ・ボンボン」。昔住んでいた頃いっぱいお世話になったこの店もどうやら閉店の決心を固められた模様。あぁ由良さんの料理ももう食べられなくなるのかなぁ。相変わらず完璧な火加減。フレンチ懐石を銀座で初めて出したシェフである。惜しいなぁ。
一緒に行った後輩はいま学生に戻っている。その人生を聞いていろいろ思うところあり。

その後いつもの「THE BARNS」へ。昔の常連たちも数人来てくれて深夜まで。東京とは別人のようによく話しよく笑う自分へ。あぁラクチン。ストレス霧散。ぐだぐだに酔っぱらった。

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ポルトガル、絶賛

2007年03月31日(土) 18:40:38

さきほど、ポルトガルから帰国しました。
ポルトガルがあまりに良かったので心はとっても元気。家族もとっても元気。あの国マジで心に効いた。

それにしても、ポルトガル、これから相当人気が出ると確信。自信を持ってオススメできる。だって予想の数十倍よかったもん。

まだ観光地化されきっておらず、なんとも素朴。人口密度が低くてわさわさしてないし、日本人にはほとんど会わないし(リスボン以外ではひとりも会わなかった)、一度天下を取った後衰退した文明の哀愁があるし、人々はラテン系のくせに謙虚でストイックで気取らないし、センスは意外といいし(服装センス以外)、東洋人差別感じないし、日差しは強く晴天率も欧州一、そのうえメシは日本人の舌にばっちし。魚も豚も絶品。アローシュうますぎ。ワインもチーズもお菓子も高水準。ポウサーダの宿泊は最高だし、アレンテージョ地方はこれから(全世界的に)確実に「来る」。プロヴァンス・ブームを越えるかも。

名所旧跡や美術、買い物目当ての人には合わないけど、自然も文明もある場所でのんびり美味しい思いをしたい向きには最高だ。
ボク自身、南の島でのんびりっつうのは60歳以降で充分と思っているし、かといって伸び盛りの国は疲れるし、名所旧跡・美術を目的に旅するのも(今は)億劫なので、そういう意味ではポルトガル辺りはちょうどいい。しかも周りで行っている人がほとんどいないのもいい。妻の優子的にも「ポルトガルのワインとチーズにくわしい」というのは武器になる。娘の響子的にも普通に米英仏伊あたりにくわしいよりも少しずらしてポルトガルにくわしいのはイイと思う(世界史・日本史的にもイイし)。

ということで、家族中、マジで満足な旅行でした。
しかも、リスボンのヤマザキマリさん一家と親しくなれたので、次回は彼らのイタリアの実家に遊びに行けそうだ。思ってもみない波がまた来つつある。自然体でこの波に乗っていこう。

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ポルトガル旅行7日目 〜リスボンのモーレツ家族

2007年03月30日(金) 5:58:01

アレンテージョ地方とも今日でお別れ。
個人的には南仏プロバンスよりコートダジュールよりアレンテージョの方が好きである。ピーター・メイルはアレンテージョに住むべきだ(笑)
というか、アレンテージョは確実に「来る」。いまはまだヨーロッパでも無名っぽいらしいが、今年「アレンテージョ・ブルー」という小説が出たりしてブームの兆しはあるようである。天国みたいなところなので、まず確実に「来る」だろうな。ちなみにベストシーズンは春だそうである。夏はあまりの日差しの強さに砂漠化するとか。

部屋の窓の真ん前から上がる朝日を見ながらのんびり朝食までの時間をつぶす。
カウベルの音。ひんやりした回廊。アズレージョが見事に美しい古い教会。なぜか遠くにダチョウの放し飼いが見えたりする。今日もド快晴。実質的にポルトガル最終日である。

上質な朝食を楽しみ、アライオロスの街をちょっとだけ見学したあと、リスボンへ。
ちょうど100km。1時間弱。車を返す場所までの地図はヤマザキマリさんの旦那さんであるベッピーノが手書きのわかりやすい地図をファクスしてくれ安心。とりあえず車を返してしまい、昼からまたヤマザキマリさんにおつきあいいただいてリスボンの街とポルトガル料理の総仕上げをする予定。

ポルトガル料理は代表的なものはほとんど食べた。あとは「アローシュ・ド・パト(鴨ご飯)」と「カタプラーナ(蒸し煮鍋)くらいかなぁ。ということで、昼は前者、夜は後者をお付き合いいただくことに。どちらも米を使った印象的な料理。アローシュは本当に日本人の口に合うので、今後流行る気がする。

車を返し、今晩のホテルへ。バイシャ地区にあるおんぼろホテル。そこでマリさんと待ち合わせた。
「いやーどうもどうも」と昔からの友達みたいに盛り上がり、土産話をいろいろしつつ「カフェ・ブラジリア」の前を通り過ぎてバイロ・アルト地区に入る。ここは若者やアーチスト系が住んでいる、昔のモンマルトルみたいなところらしい。目立たないお洒落な店などがあり、時間があったらいろいろ回ってみたい場所(まだ観光客にはあまり知られていないようだ)。その中の1軒、「Tasca do Manel」(Rua da Barroca,24 Bairro Alto 1200-050 Lisboa)へ。看板も出ていない穴場ちっくな店。

地元客のみで満席になっている。いかにもうまそう。
で、実際、ここで食べたアローシュ・ド・パトが絶品だった。なんじゃこりゃ。うまー。車の運転がないので思う存分ワインを飲みつつ。一口にアローシュと言ってもいろんなパターンがあるんだなぁ。雑炊みたいなタコ・アローシュや鳩アローシュに比べて、鴨アローシュは炒飯系。ううむ、うまい。

その後、ロシオ広場前の有名な食料雑貨店「マヌエル・タヴァーレス」でお土産のポートやチーズを買い込み、ベッピーノの車でベレンの塔を案内してもらったりした後、ヤマザキマリさん宅へ。天気はよく、気温も上がり、暑いくらい。
市場の近くのアパートの3階。ここでマリさんの息子さんのデルスくんとも対面。黒澤明監督の映画「デルス・ウザーラ」から名前をとったとか(笑)。このデルスくん、日本に長く住んでいたこともあって日本語ぺらぺら。イタリア語もポルトガル語もぺらぺら。んでもってまだ12歳。すごいなぁ。響子と同じ歳ということもあって、いろいろ話してくれ、楽しかった。とってもクレバーで人懐っこい。

ここでネットにつながせてもらい、3日分の更新をザザザッと書いてアップ。
その後、漫画の元原稿を見せてもらったり、デルスくんのいろんなコレクションを見たり、双方の本にサインしあったりしたあと、みんなで夜ご飯にでかけた。「近所にリスボンいちのカタプラーナを食べさせる店がある。しかも観光客は皆無」ということでその店へ。「o novo Tico Tico」(Rua Ferreira Borges,193-A 1350-131 Lisboa/21-386-5269)というレストラン。店のショルダーに「Restaurante Cataplana & companhia」とある。カタプラーナ専門店だね。

んでもって、これまた絶品だった。
日本でもカタプラーナは何度も食べたことがあるが、なんというかパエジャに近い方向に濃厚になっており、うまいうまいあーうまい。バカ話で盛り上がり、家族同士異様に親しくなって別れた。
響子はマリさんの漫画「モーレツ!イタリア家族」を超気に入って、もう5回くらい読み返している上に、そこで登場する主要人物であるマリさんやベッピーノやデルスと間近で話していることが不思議に面白いらしく、彼らと話をしながら漫画を広げて読み返す、という複雑な楽しみ方をしている。まぁ気持ちはわかるのだが(笑)。

さんざん食べて飲んで盛り上がり、次回は東京、そしてベッピーノのイタリアの実家(ベネト)での再会を誓い合い、お別れ。
名残惜しかったなぁ。響子は寝る寸前まで「おもしろかったねー」と繰り返す。ポルトガル自体もやばいくらい気に入ったようだけど、マリさん家族をこれまた気に入った模様。でも、マリさん家族がいなかったらここまでリスボンを知れなかったし、旅の最初と最後の楽しさ、そして旅中の心強さがまったく違っただろう。本当にありがとう。

こうしてポルトガルの最後の夜は暮れていった。
この国はこれから何度も再訪する予感がする。たった1週間強とはいえ、とっても濃い旅になった。あー面白かった。



んでもって翌日はまた24時間かけて東京に帰ってきたのでした。ちなみに機内では「Man of the year」「武士の一分」「ユージュアル・サスペクツ」の3本を観た。
これでポルトガル旅行記、おしまい。そのうち写真つきで1コーナーにまとめます。

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ポルトガル旅行6日目 〜アレンテージョ満喫

2007年03月29日(木) 6:39:55

朝4時に目が覚めた。んー、5時間くらい寝たかな。まぁまぁ快調。Macで日記書き。
外は曇り。窓から名物の水道橋が見える。ライトアップされている。今日は移動も少ないので余裕。朝メシをゆっくり食べる。昨朝と同じリコッタチーズと一緒に出てくるDoceと呼ばれる甘いジャムがここでもあった。「Doce de Cenoura」。キャロットのDoce? ベルモンテではパンプキンだった模様。これ実にうまいのでお土産に手に入れたい。

とりあえず車で近くのルドンドへ行ってみることにする。ここは陶器で有名な町。でも町よりも周辺ドライブが最高だ。

途中の景色、まさに絶景。アレンテージョ最高。ボク的にはプロバンスよりイイ。これから流行る予感ぶりぶり。

なんというか、北海道の広大さとイギリスの春の田園の美しさとスペイン南部の陽気さと日差しの強さがミックスされた感じ。牛や馬や羊や黒豚が見渡す限りの平原にポツンポツンと草を食む。そう、黒豚(イベリコ豚)までものすごい広い草原に放し飼い。こりゃおいしいに決まっている。オレンジやレモンがたわわに実り、オリーブとコルク樫とブドウが非常に贅沢な植えられ方をしている。草原にたまに出てくる小川や池も美しい。

あぁアレンテージョ、いいなぁ。

乾いた空気。
気取らない人々。
コルク樫の美しい丘陵。
忽然と現れる白い村。
遠くに見える古城。
カウベルの音。鳥の声。
あくまでも強い日差し。

そして、かつて世界を征服した文明の名残。
でも、謙虚で奢らず、威張っていない。
思ったよりいいセンスと色彩感覚。
メシは日本人の舌に合い、豚も羊も山羊も牛も魚も野菜もうまい。
ワインもチーズもうまい。
そのうえ日本人との遭遇率ゼロ。

とか、酔いしれながら、ドライブを続ける。
ルドンドに辿り着くまえにヴィラ・ヴィソーザを少し見学。どの村でも古城に出会うので古城は少し飽きてきた。町並みが実にキレイで清潔な村。次にルドンド。オレンジやレモンがぼこぼこ落ちっ放しになっている。もったいないねぇ、これでオレンジジュース作りたいねぇと話ながら歩く。ルドンドは陶器工房がいくつかあるがかなりシャビー。買うならエヴォラでの方がいい、と意見一致し、エヴォラへ向かう。

さて今日の昼はエヴォラの「Tasquinha do OLIVEIRA」(タスキーニャ・ド・オリヴェイラ:rua Candido dos Reis,45-A/266744841)。
ここは唯一予約をしておいた店(とはいえ言葉が不自由なのでヤマザキマリさんに予約してもらった)。なぜか日本のガイドブックには載っていない。エヴォラにはもうひとつ有名な「Fialho」という店があるが、そちらが伝統の名レストランだとすると、こちらは地元っ子に愛されてる家族的な店という感じ。小さな店なので予約して行け、と日本でふたりの人(ポルトガルをよく知る食ライター)から推薦されていたのだった。

結果。最高。今回の旅でトップのレストランかも。
料理の詳細は「海外のおいしい店」の方に書くが、最初に出てくる前菜小皿がすべてうまーい。これで「上質のポルトガル定番料理」はすべて経験できる感じ。メインでとった「鳩の雑炊」(Arroz de Pombo)がまた絶品。14席しかない店内の雰囲気もとてもいい。サービスもとっても親切。優子がここで出るチーズが気に入ったみたいなので「どこかでこれと同じものが買えるか?」と聞いたら2つ分けてくれた(ちゃんとここで熟成させているみたい)。食後に胃腸を整える地元の軽いリキュールもサービスしてくれ、大変気分よく店を出る。欠点はそこそこ高いことかな。前菜小皿は勝手に出てくるのにすべて食べた分だけお金がかかる。突き出しだぁと思って全部に手をつけると100ユーロくらいすぐ。次回来る時は(来ると決めている)もっと賢くオーダーしよう。

満ち足りてエヴォラの街を散策。
そしてまた満ち足りる。わりとシャビーだったエルヴァスに比べると天国みたいにいい街だ。ここは「住める」なぁ。ポルトガルを見直すようなセンスのいい店も多く、街並みも人も公園もすべてよい。つか、世界遺産にも登録されている街だから元々美しいのだ。
センスのいい土産物屋があったので、いろいろ買い込む。アズレージョのタイルや陶器系、朝食べたDoceもあったので購入。地元のborba産ワインも数本買った。違う店で豚の置物も。散歩していて飽きない。

16時すぎになったので、そろそろ今日の宿、アライオロスという街のポウサーダに向かうことにする。
サマータイムで19時でも明るいが、このポウサーダは自然の中にあって実にイイと聞いていたので、早めに行って散策しよう、となったのだ。

古い修道院を改造してホテルにしているそれは、なんというかとってもモダンでクールな宿だった。外部は修道院。でも内部はどこかのモダンアート美術館に紛れ込んだような趣。白い壁で無機質にデザインされていて、回廊は迷路のようになっている。うっわーオシャレだぁーと溜息つきながら部屋に案内される。
部屋のバルコニーからの景色はこれまた絶景。牛や羊が見える牧場を正面に、右にアライオロスの城、左に地平線まで続く田園が見える。部屋の天井も5mくらいあり、屋外プールなどの施設もクールに配置されている。見事なポウサーダ。

ただ、受付やレストランでのサービスまで全体にクールなのが惜しいところ。そういう方針なのかもしれないけど、もう少し笑顔とか欲しい感じ。

ディナーは21時前に。
というか、19時とかにディナーに行くといつも我々だけなのだ。21時くらいからポツポツ客が入り出す。だからちょっと遅めに行ってみたが、それでも一番ノリだった(笑)

イベリコ豚の特別メニューがあったので、マリさんに「特に Segreto de Porco Preto という料理名があったら迷わずそれをご注文なさることをオススメします。黒豚のヒミツという名前の料理です。何のことはない、黒豚の霜降り(パーツはどこなんだか)なんですが、イベリコ豚に負けないアレンテージョ黒豚の美味しさが実感していただけると思います」と勧められていた料理をとる。それと数日前から探していた仔豚の丸焼き(Leitao Assado)がメニューにあったので、それも。ふたつとも「メイア・ドーセ(半分の量)」でオーダーした。
なんつうか、あんな贅沢な環境で育てられる黒豚がおいしくないわけない。うまいなぁ。borbaの地ワインと合わせるとこれも最高。

しかしあれだな、ベルモンテのポウサーダといい、ここアライオロスのポウサーダといい、日本の女性トラベル雑誌にはまだあまり書かれていないと思うが、もし書かれたら「大絶賛!」確実。個人的には世界トップクラスの宿だと思う。観光や買い物が目的の旅ではなければ必訪。ボクは(特にベルモンテを)是非再訪したい。

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ポルトガル旅行5日目 〜スペイン国境地帯

2007年03月28日(水) 7:29:52

早朝4時に目が覚めた。それでも6時間半くらい寝ている。快調。
とりあえず昨日のトラブル系の日記を書き、朝になるのを待つ。窓からの夜景もキレイ。このポウサーダ、いいなぁ。とにかくセンスが抜群だ。まだ無名のようだが(少なくとも日本人には超無名)、たぶんすぐ有名になるだろう。偶然とはいえついている。オフシーズンのせいか3人で1泊3万円程度。

外はド快晴。窓からの景色が絶景。
ようやく起き出した家族とともに早朝散歩する。空気のおいしさが尋常ではない。鳥の声。花の香り。ベルモンテという街自体、自然の中にポツンとある小さな城下町なのだが(30分くらいで全部歩けるだろう)、そこから数キロ離れたところにあるココは周りにもう何もない。豊かな自然しかない。それも極上の。

朝メシも良かったなぁ。
ジュースのフレッシュさ、パンの香ばしさ、ベーコンのうまさ、フルーツ類の充実さ、それとリコッタチーズについてきたカボチャ(?)のペーストが最高だった。身体の中がキレイになるようなブレックファストを久しぶりに食べた。

で、後ろ髪引かれつつ朝9時に出発。響子は絶対再訪するそうである。「私、目に焼き付ける」と目を真ん丸くして宿内を凝視。デジカメなくして逆に目で記憶に残そうとしているようである。イイコトだ。

まずは昨日見なかったベルモンテの街を軽く歩く。
小さな丘のてっぺんにある小さな古城を中心とした可愛い街。優子は小さなチーズ屋でセーラ・ド・エストレラーダを購入。この地方の有名なチーズ。

で、ベルモンテともお別れして高速に乗り、スペイン国境の村々をドライブ。
途中からアレンテージョ地方に入り、だんだんと景色が南国風に変わってくる。

小さくて可愛い村、Arez、Nisa(チーズで有名)などを経由して、マルヴァオンへ。
近くにモンサントという有名な小さな村があり、そこに行くことも一瞬考えたのだが、わりと遠回りな上にマルヴァオンと似ている部分もあるので断念。この辺は昔のポルトガルらしさが残っている上に、スペイン国境地帯なので城塞も多く、観光客には魅力的な村が多いのだ。

マルヴァオンは下から眺めると「あんなとこ車で登れるのか?」と不安になるような急斜面の山のてっぺんにポツンとある天上の村。中世の要衝でもあったのだが、昔ここに住んでいた人は大変だったろうなぁ。
えっちら頂上に辿り着き、駐車場に車を止めて街を歩く。なんだか全体的に改装中みたいでどこもかしこも工事をしていた。そういう意味では清潔感がなくちょっと残念。古城に上ると周囲360°が見渡せる。アレンテージョ地方はもちろん、スペインも見渡せる凄まじい絶景。絶景好きな人は必訪。そうでない人は…他の村でもいいかな(笑)。まぁこの手の城塞都市に慣れてきたせいもあるが。

ランチはここのポウサーダで食べた。
窓が前面ガラス張りになっており、絶景ランチが楽しめる。ただ味はちょい濃いめ。仔山羊のキャセロールとバカリャウ・ア・ブラースを。塩がきつい。全体にポルトガルの食事は塩がきついのだが、ここのは特に。
あ、でも、イベリコ豚の産地に近いせいか、アレンテージョも黒豚で有名なせいか、お通し(コベルト)で出て来たサラミやハムのうまいこと! これは絶品!

天上の村マルヴァオンから降りて地上に戻ってくると、周辺は典型的アレンテージョ風景となっていた。
オリーブ畑が増えはじめ、強めの日差しにオレンジの屋根と純白の壁の家(多少の違いはあれどもすべての家がそんな感じ)が映える。ごつごつした岩が減りはじめ、草原が増えはじめる。羊や牛もだんだん多くなり、コルク樫の木も多くなる。あぁこれがアレンテージョか。気に入る人がいっぱいいるのがわかる感じ。
草原と池とぽつぽつ生える木、北海道みたく地平線まで見渡せたりする。というか、こんな肥沃で美しい地方がここまで手付かずに自然が残っているなんて日本では考えられないな。人口が1/10しかないこともあるんだろうけど、なんかもったいない。そう思うくらいは素晴らしい景色と気候だ。

ポルタレグレを通り過ぎ(優子がスーパーでNisaチーズを購入)、カステロ・デ・ヴィデなどの超美しい村を通りすぎる。なんというか典型的なアレンテージョ。真っ白な町並み。木陰やベンチでだべるじいさん。頬っかむりして歩くばあさん。強い日差し……。なんだか見惚れる。

で、今日の最終地エルヴァスに早めに辿り着いたのだが、中途半端に大きな街で、あまり美しくない。見事な水道橋がある他は特に見どころもなく、小さくて可愛い村が好きになっていたボクたちには楽しくなかった。
スペイン国境まで十数キロ。ポルトガル人にとっては多少エキゾチックなのかもなぁと思いつつ、町をグルリと散歩してポウサーダへ。

前日のポウサーダが異様に良かったのでココも期待したが、立地も施設も雰囲気もいまひとつでちょいガッカリ。ラウンドアバウトの横にあるしなぁ(笑)
でも、ポルトガル1古いポウサーダらしく、古さがわりと味になっている。昨日と比べなければ上等上等。部屋は女性好みで可愛らしいのだが、わざわざ目指して行くこともない感じである。まぁでもいいホテルなんだけど。オビドスやベルモンテと比べてはいけないな。

部屋で休んで夕食へ。
ここのシェフは塩抑え目派のようで味的には好みに近い。アレンテージョの名物料理であるアソルダ・アレンテジャーナ(にんにくスープ)、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(豚とアサリと香草の炒め)やお勧めされた豚料理(ミーガシュ・デ・ポルコ)、ポルトガル・デザートなどを味わう。まぁまぁ。

ワインはアレンテージョ産を。ベルモンテの地産ワインのフレッシュさはなく、ボルドーをヌフドパプ系に濃くしたイメージの味。南国だ。

部屋で響子と少しトランプして就寝。ソリティアを教えてみた。響子は時差にも負けず元気である。優子は多少バテ気味か。つか、胃腸を痛めたのは昨日だし仕方がない。

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ポルトガル旅行4日目 〜トラブル&至福

2007年03月27日(火) 6:21:10

朝5時、スパッと目が覚める。7時間くらい寝られたかな。快調。
このホテルはネットに繋がったので、まずはMacで日記を書き、3日分をサイトへアップした。

今日も長距離を運転するので、少しでも行程を楽にするために早めに出発。というか、ポルトという都市に未練なし(笑)。環状線を走ってポルト市外の高速に乗り、まずはアマランテを目指す。今日はドウロ川沿いのブドウの段々畑を見つつ、アマランテ、レグア、ラメーゴという小都市を周り、最終地ベルモンテのポウサーダまで辿り着く予定である。

空が低い。まるでこれから巡り合うトラブルを象徴しているかのようなどん曇り。
そう、この日、大きなトラブルが発生したのだ。簡単に言うと、失せ物・病気・事故。うわぁ。こう書くと怖いな。でも悪いツキは全部放出し、夜には至福の体験が待ち受けている。禍福はあざなえる縄の如し。でもこの時点では誰もそんなことは知る由もなく、昨晩のメシのまずさの話で盛り上がっていたのであった。

トラブルについてちゃんと書き出すと、本にしたら一章丸々割かないといけないくらいの量になるので、超簡単に記していこう。

左右にブドウ畑を見ながらA24で1時間半くらい走りアマランテという街についた我々だが、当初この街は通り過ぎる予定であった。ただ、古く美しい石橋で有名だということなのでゆっくり市内を走っていたら、本当に美しい石橋が現れたではないか。こりゃきれい。思わず車を止め、写真を撮る。娘の響子も相変わらずデジカメ三昧。今日もいろんな「面白いもの」を探し出しては撮っている。

で、街も妙にかわいいので少し散策していると、橋沿いにポルトガル伝統スウィーツ屋を発見。テーブルも設えてありその場で食べられるようだ。ポルトガルは甘いものもなんだか妙においしい国。ちょっと昭和っぽい甘さで懐かしいのだ。アマランテは相当田舎なので英語も全く通じないが、スウィーツを指さし、テーブルを指さし、食べたいという振りをしてゆっくりいただくことにした。

ここで響子がチーズタルトを撮ってデジカメをテーブルに置いたのだが、それを忘れてしまうことになる。

ポルトガルは路駐天国で、どこにどう止めても何も言われないのだが(余程非常識な止め方でない限り)、日本人の我々は路駐にドキドキする習性がついている。遠くからピーポーピーポーという音が聞こえてくると焦って車を見に行く反射神経を持っている。で、こんな田舎に珍しくパトカーのサイレンが聞こえてきたので支払いもそこそこに店を飛び出し車に向かったのだ。

もちろん車は大丈夫。考えてみたら当たり前だよね、とか話ながらかわいい街をバックに写真を撮ろうとして、響子がデジカメを忘れてきたことに気がついた。走って戻る。その間3分ほど。でももうなかった。外国であんな精密機器を置きっ放しにして取られないわけがない、と大人のボクたちは知っているが、娘は納得できず、呆然として泣き出してしまう。でも店の人に何度聞いても「ない」「知らない」の一点張り。ううむ。でも疑い出したらキリがないし、第一言葉が通じない。

幸い、昨日まで撮った写真はMacに取り込んで保存してあるし、ボクもデジカメを持ってきているので、最悪の事態ではない。でもモノに妙に愛情を持ってしまう質の娘な上に、とにかくデジカメを撮りまくってハッピーにしていたのでショックは大きかったようだ。高額商品でもあるしなぁ。

まぁでもモノで良かったよ、また買えばいいんだから、と慰めても立ち直らない。しばらくそっとしておくしかない。というか、こんなことでポルトガルの印象が悪くなったらつまらない。ううむ…。

でも心配は無用だった。1時間後、第二のトラブルが起こって彼女は立ち直ったのだった。

アマランテ周辺はヴィーニョ・ヴェルデという微発泡の"緑"ワインで有名なようで、とにかくブドウ畑ばっかりだった。赤でも白でもなく緑ワインね。西麻布の「ヴィラ・マダレナ」で知って以来、好きでよく飲むワインなのだが、ポート酒用の畑と同じくらいたくさんある。
とにかくブドウ畑ばっかり。一応ワイン・アドバイザーの資格を持っている優子ははしゃぎまくり。ドウロ川特有の渓谷の急な崖を利用した段々ブドウ畑を「うわ〜ホントに段々畑だ〜!」とか叫んでいる。というか、マジで超急斜面をひと畝ごとに段々畑にしているのだ。高所恐怖症のボクでは収穫など絶対できないであろう。

で、満足そうにはしゃいでいた優子が急に黙った。
「アレ? なんだかお腹が痛い」と言い出す。その1分後には「ト、トイレ!」と叫ぶ。

彼女は便秘系の人で下痢など数年に一回あるかないかなのだ。それがこの急下降。焦ったボクは山道をぶっ走って店とか探すが、段々畑しかない。ま、結果的に道端の野原を掻き分けて行って処理したのだが、その後も座り込んで動けないほどの痛がりようだ。母親の突然のトラブルに響子はすくっと立ち直り、いろいろ気を使う。落ち込んでいる場合ではないと思ったようだ。

ボクはボクで常備している正露丸を3粒握り、彼女に渡そうとするが、薬すら飲めないくらい痛がっている。
うぅ。仕方ないのでとにかく街を目指そうと彼女を車を乗せ、走らせる。右手にはいつでも飲めるように正露丸を3粒持ったまま。そろそろ街だなぁ、人家が出て来たなぁ、と思った時点でまた「イタタタ! ト、ト、トイレ!」。すでに切羽詰まった顔の優子。う、うわ〜。もうすでに街だ。野原はない。人目も多い。しかもそこそこ大きな街だが店が見つからない…。「車で隠すから道で…」「ダメ! できない!」…そりゃそうだ。一分一秒を争う表情。ブロロロロ。めちゃくちゃ飛ばした。その最中、リスボンのヤマザキマリさんから電話が鳴る。放っておけばいいものを日本人の哀しい習慣として思わず出てしまう。右手に正露丸3粒。左手に携帯電話。目は店を探す。車はぶっ飛ばし。いま振り返っても事故らないのが奇跡的(その辺の様子はマリさんのブログでも書かれています)。

「かけ直す!」と叫んで電話を切り、ちらっと目の隅に入ったカフェの前(交差点)に無理矢理キキキと止めて優子を送り出す。ま、間に合うか!? 響子も一緒に走ってついていく。
後から聞いたら、カフェに入るなりカフェのおばさんが瞬時に状況を判断して何も言わずトイレの鍵を差し出してくれたようだ。これも奇跡的。言葉も通じないし、もう説明する余裕もなかったみたいだし。結局、ほんの一秒差でトイレに間に合った模様。車を安全な場所に止めて追いついた時には響子はトイレ前でポルトガル人に囲まれつつ頼もしく番をしていた。もうデジカメをなくした時の落ち込んだ面影はない。

結果的にはこれで優子の病気は終了。食あたりだったのかなぁ。昨晩のまずいメシか、アマランテのスウィーツか…。でも他の2人は平気だったしなぁ。いったいこの急降下はなんだったのだろう。不思議。
で、デジカメの件とトイレの件を2人に謝られつつ(いやいやお互い様よ)先に進むことにしたのだが、30分後、今度はボクがトラブルを引き起こそうとは…。

この街はレグアと言って、ポート酒の積み出し港でもあるドウト川沿いの街。
中途半端にでかく、道もわかりにくい。で、行ったり来たり迷ってうろうろし、注意力が散漫になっている時、それは起きた。

ガシャ!
接触事故である。旅先での面倒度トップクラス。

でも、幸いサイドミラー同士の接触だった。
音がした後バックミラーで確認したら駐車していたBMWが追ってくる。「あぁぶつけちゃったんだ〜」と諦め、道端に寄る。免許とって以来ほとんど初めての事故(軽い接触は以前あったが)。車を降りてBMWに近づいたら、中からスーツにサングラスの強面セニョール登場。引きつる。でも向うは向うで言葉が通じない&でか・ひげ・丸坊主にびびっていた模様。うーん、これはどうかなぁ、と言う顔でミラーをいじっている。あぁ、ミラーカバーがぶっ飛んでるよ。田舎なせいか、通りすがりの車が次々止まる。そうしているうちにぶっ飛んだカバーを拾って持ってきてくれた車も登場(親切だ)。みんなでワイワイやっている。困ったな。誰一人英語が通じない…。

そしたら強面セニョール、カパッとカバーをはめて電動ミラーを動かしてみた後、親指を立てるではないか。
ん? 何のサイン? と思ったらニコッと笑う。あ、オッケーってこと? 許してくれるの?

許すどころか、相手は「オブリガード(ありがとう)」と握手してきた。ありがとう?
おまけに横にいた優子にまで手を差し出して「オブリガード」って。いいヒトだぁああ〜(笑)。ありがとうを言うのはこっちなのに…。まわりの人々もみんな笑顔。いいヒトタチだぁああ〜(その辺の様子はマリさんのブログでも書かれています)。

ちゅうことで、トラブルが3つ連続して起こり、3人すべてが順番にトラブル元になり、逆に旅が印象的になったのでした。それぞれ軽く済んで良かったよ。いろんな教訓も得たし、結束も強まった。


ええと、いい加減長いな。あとは簡単に。
レグアの街を出てポート酒の醸造所とかを横目で見つつラメーゴに向かう。ちょっと芦屋みたいな雰囲気の高級さ。ポート酒成金が多く住んでいるのかな。
ラメーゴでようやくランチ。お腹に不安がある優子は見てるだけ。このラメーゴもなかなかかわいい街である。少し見物したかったが、トラブルが続く流れになっているので余計なことはせず、慎重に先に進むことにする。

昔ドライブしたことのあるウェールズ地方によく似た景色が続く。岩がゴツゴツ飛び出した草の高原。荒涼とした景色が大好きなボクとしてはまさに快感なドライブ。豪雨になったり晴れ渡ったりと不安定な天気の中(トラブル日にふさわしい天気)、2時間強高速を走って、目的地のベルモンテに着いた。

ここは「旅の行程上仕方なく泊まることになった街&ポウサーダ」である。
旅程を考えていてどうしてもこの辺で一泊しないと日数が足りないことに気付き、あっちこっち探した揚げ句見つけたポウサーダなのである。ポウサーダといっても民宿に毛のはえたものから古城までいろいろある。ベルモンテのポウサーダは超無名だし、他のポウサーダに比べて圧倒的に安いし、街自体も超無名&小さいので、実はまったく期待をしていなかったのである。

ところが奥さん!
このポウサーダが至福の宿だったのである。

昔の修道院を改装してモダンかつ清潔に作り替えてある。まだ新しい。周りは自然が色濃く残り、景色も最高。ホスピタリティもよく、笑顔が溢れている。施設的にも素晴らしい。要所要所にサロンがあり、アンティーク家具とモダンアートがセンスよく飾られ、気持ちのいいソファが置いてある。隠し部屋みたいのもあってどこも自由に使える。宿の周りの散歩も楽しく、石造りの修道院跡は古墳みたいな趣だし、裏手にはインディ・ジョーンズばりの洞窟まである。お腹を休めるために寝ている優子を部屋に残し、響子とふたりで探検してまわったが、もう響子がはしゃぐこと。確かに最高の宿である。センスよすぎ。ちょっとポルトガル人を見直したくらい。

で、食事もとても良かった。
ウズラとイベリコ豚のベーコンのポート酒煮込みが特に印象的。
地元のワインもシラーっぽい中にイチゴの甘みが隠れていて美味。チーズの品揃えもとてもいい。デザートもいい。サービスも丁寧&笑顔でグッド。すべてに満足して3人で80ユーロほど。安い!

食後酒にポートを飲んでボクは撃沈。
今日はホントいろいろあったなぁ。そうそう宿からヤマザキマリさんに電話して、昼の電話の非礼を詫びつつ笑い話をたくさん。心配してくれていたようだ。「でももうこれでアンラッキーは出し切りましたね」「そうそう、出し切った」

ん?
アンラッキーだったのかな。いや、意外とラッキーだったのかも。
響子は大切なモノをなくすことで海外での心構えを知り、優子は首尾よく行けた&響子が立ち直るキッカケになったし、ボクはボクで最小限の事故で済み、ポルトガル人の異様な優しさに触れられた。

笑って話せる程度で済んだラッキーに感謝しつつ、4日目もオシマイ。メモのくせに長くてスマン。

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ポルトガル旅行3日目 〜ナザレからポルトへ

2007年03月26日(月) 6:22:29

快晴。昼間は暑いくらい。
今日からサマータイムらしい。時計の針を1時間進める。

昨晩は何時に寝たんだろう。朝5時ころ(昨日までの4時。日本時間の13時ころ)、スパッと目が覚めてしまった。もう少し寝てた方がいいんだけど、わりと快調。たぶん7時間弱くらい寝られたんだろうな。

Macを開いて日記を書いたあと、娘が起き出すのを待ってオビドス早朝散歩。

あと数時間後のオビドスとの別れを娘はすでに悲しんでいる。
朝焼けが美しい城壁や、城壁から外の静謐な田園風景を満喫しながら、人っ子ひとりいないオビドスをふたりで散歩(妻の優子はまだ寝てる)。オビドスは城壁の上をぐるりと一周歩けるようになっているのだが、柵も何もなく、1mほどの幅。高所恐怖症のボクはとても無理。娘はとても行きたがるが、娘が歩いているのを下から見るだけで金玉が縮み上がるのでそれも禁止。散々バカにされる(結局、あとで妻と娘のふたりで城壁上を散歩した。ボクは見てられなくて土産物屋で待っていた)。

小さくも美しい花の接写の仕方や背景のボケ味の出し方を教えたりしつつ散歩をおえ、ホテルへ帰って朝食。
朝食のブッフェにシャンパンが置いてある。朝シャン。あ〜運転がなければ朝から飲むのになぁ…。焼き立てのエッグタルトなども出て来て満足。パンも実に美味。ポルトガルってパンがうまい。

朝食後3人でオビドス散歩。この街と別れがたい娘がシンプルな石のペンダントトップをせがむ。記念にするらしい。

さて、レンタカーに荷物を運び、ナザレへGO!
A8という高速に乗って1時間弱の海辺の町(村?)。想像と違ってリゾートっぽかった。ちょっと南仏の小さなリゾートという趣。「ナザレで食べたイワシの塩焼きが忘れられない」と言う信頼できる人が日本で2人もいるのでここでランチを食べることに。

オレンジの広い砂浜。青緑の波。地層が見えてる高い崖。リゾートっぽいパラソルと店。
でも、ところどころ「ここは沼津か!」って感じでアジの干物が並べて干してある。日本の漁村にいるような魚臭さ。うはー、こんなところもよく似ているなぁ。干物の横にはナザレ特有の黒装束を着たおばあちゃん。いい感じ。

苦労して駐車して(ポルトガルは駐車天国。車庫証明がいらないのでみんな普通に路駐)、町を歩いて一周し、海岸沿いの外国人観光客相手のレストランは避け、奥まったところでとても流行っている店に入ってみた。表で魚を焼いていて雰囲気はとてもいい。「Restaurante Tipico Taberna D'Adelia」(Rua das Traineiras,12,2450.196 NAZARE/262-552-134)。この"Restaurante Tipico"というのは郷土料理を出す店、という意味みたい。ティピカルから来ているのかな。なので店名は「Taberna D'Adelia」かも。

広いのにとっても混んでいる店で活気があってよかったな。
周りのテーブルを見ているとカルディラーダ(ポルトガル風ブイヤベース)やカタプラーナ(海鮮蒸し煮鍋)が実にうまそうだが、ここは初志貫徹してサルディーニャス(いわし)を頼むも「今日はない」と言われガッカリ。気を取り直してメニューをよく眺めると、アローシュ・デ・ポルヴォ(蛸のリゾット)があり、日本のポルトガル料理店で食べて気に入っていたのでこれを取ることに。それとカルド・ヴェルデ(キャベツのスープ)、そして魚のケバブ(串焼き)を頼んだ。

結果、大正解。実にうまい。
蛸のリゾットは鍋ごとドカンと大量に来たのだが、こんなに沢山ガツガツ食べる響子を見たのは久しぶり、ってほど、気に入ったらしい。ボクも大満足。うみゃひゃひゃひゃ。日本に帰って同じものを作ってみるために慎重に舌に刻み込む3人。ケバブもうまかったなぁ。バカリャウ(たら)系の分厚い肉と野菜と海老が鉄串に吊り下がってドでかく出てくる。

食事に異様に満足し、「いい店だ〜、しかも安ひ〜、住みたい〜」とかほざきながら車に戻り、ポルトへ向かう。
ヤマザキマリさんには「ブサコあたりで高速降りてアローシュ・ド・パト(鴨のリゾット)か仔豚の丸焼きを食べたら」と勧められていたのだが、蛸リゾットを吐くほど食べてしまったのでそれは諦めポルトへ直接向かう。約250キロほどだろうか。

ここ3日間で総計8時間くらいしか寝ていないので、日本で買い込んだガムとかを噛みながら高速道路をひたすら安全運転。こっちの人はとにかく飛ばすので、それに釣られないように我慢我慢。そうそう、借りたクルマはオペルのアストラ。JALのグローバルクラブなのでAVISでアップグレードされたみたい。高速安定性はとてもいい。風景はどこか日本に似ていて馴染み深い。

なんとか3時間弱のドライブに耐え、橋を渡ってポルトガル第二の都市ポルトへ入る。
ドウロ川が左右に見えた時はその美しさに感動したなぁ。でも市内に入るとわりと普通の欧州都市って感じ。

妻の優子は超優秀なナビなので、道を間違えず、ストレートにホテルへ。
少し休んでからポルトの街へ繰り出す。もう19時くらいなのだが、サマータイムでまだ明るい。まずは中心部のカテドラルへ行き、そこからサン・ベント駅、リベルダーデ広場、市庁舎と歩き、トリンダーデ駅周辺まで逍遥。いやぁ変わった街だ。大都市で建造物とかも立派なのに、どこかドラクエに出てくる典型的さびれた港町って雰囲気も保っている。気候も気質も違うけど南イタリアの小さな漁港的さびれ感。中心部に多少魅力的な場所はあるが、ほんの数ブロックはずれると実に普通な佇まいで「なんだか独特の雰囲気だねぇ」と言いながら歩く。

というか、メシ屋を探していたのだ。昼の蛸でまだお腹がいっぱいだったので、BARっぽいとこでつまみとポートを飲めればいいと思っていたのだ。
が、日曜のせいか、とにかく店があいていない。予習したりヒトに聞いたりしておいたレストランはほとんど休みで、じゃあ行き当たりばったりで入ろうとしても全くあいていないのだ。途中で「インペリアル・マクドナルド」というのを見つけた。シャンデリアな店内のマクドナルド(うはは)。仕方ないからそこに入ろうかと思っちゃうほどあいていなかった。歩き回った揚げ句「仕方ないからホテルで食べよう」と、ホテルへ帰った。

わりと安く泊まれたのでメリディアンを選んだのだが、ここのレストランと来たら…。
結果的に非常にまずいディナーとなった。残しまくり。しかもドウロの赤ワインはちょっとブショネ気味で楽しくない。ポートまで辿り着く気力も失せ、「まぁポートなんて酒精強化ワインだからどこで飲んでも一緒だ」と慰めあいつつ、部屋に帰った。ポルトで本場のポートを飲めなかったのは痛いなぁ。

部屋に帰って撃沈。
もうポート酒のお土産もリスボンで買った方がいいなということになり(もしくは明日、ドウロ川沿いドライブのときに醸造所に入って直接買えばいい)、明日は早めにポルトを出立することに。おやすみなさい。

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ポルトガル旅行2日目 〜リスボン、オビドスに惚れる

2007年03月25日(日) 6:08:17

快晴。温暖。最高気温18℃最低気温9℃。

夜中に電話すると家族が起きるから、朝を待ってまたいくつか電話し、大トラブルが小トラブルになったことを確認。ホッとしつつ二度寝(?)も諦めて、起きてきた家族とともに朝7時からバイシャ地区を散歩。ふたりともよく寝れたらしく時差ボケは多少マシみたい。西へのフライトはわりとマシだったことを思い出す。ボクはといえば、今日ずっと起きてるとなると48時間ほとんど寝てないことになる。持つかな。いや、運転もあるし、持たせないと。

さて。出だしの1時間早朝リスボン散歩で、家族はいっぺんにリスボンが好きになってしまった。

こんなに「自然体で歴史的な街」って初めてかも。
いや「自然体で歴史的な国」かな。ポルトガル全体に共通していそうだ。とにかく素朴に謙虚に、歴史が日常に密着しており、厚かましくもわざとらしくもない。イタリアもフランスもドイツももっと観光的だし自慢的だし実際すごいのだけど、ポルトガルは自慢臭や奢りをほとんど感じない上に、観光なんか意識すらしてない感じ(実際観光客も多くないし)。かと言って卑屈ではなくプライドは奥底にちゃんとある、みたいな。このさりげない自然体さが心底気持ち良い。ロシオ広場、サント・ドミンゴ教会、コメルシオ広場。歩く分だけポルトガルを好きになっていく。

ホテルに帰って朝飯を食べたあと(パンとコーヒーだけの粗末な朝飯だった。パンはうまし)、9時30分にAVISへ。ここでレンタカーすると共に、リスボン在住の漫画家ヤマザキマリさんと待ち合わせ。

ヤマザキマリさんは、ある方を介して紹介され、今日が初対面なのだが、リスボン訪問前にメールで何度もやりとりしたりブログを見たりしているうちになんだか妙に親しい感じになり、全く初対面という感じがしなかった。
リスボンにいながら雑誌「KISS」(「のだめ」とか連載してる漫画雑誌ね)とかに連載を持っていて、「モーレツ!イタリア家族」という本も出している。その本を読んでから行ったのだが、なんつうか波乱万丈の人生なのだ。
中2でヨーロッパ一人旅したり、そこで知りあったイタリア人の元へホームステイしたり、その家族の中の激年下(マリさん言)のベッピーノ(もちろんイタリア人)と結婚したり、エジプトやシリアに住んだり、モーレツなイタリア人家族と嫁として同居したり…。で、いまはベッピーノの仕事の関係でリスボンに住んでいる。お子さんはうちと同じく12歳。

こんな風に書くと猛女(?)みたいだが、実は常識的かつ気遣いの人。話は面白いし、体験談とか異様だし、なんとも素晴らしい方である。
しかも、旅の案内人として、ボクらのツボをすぐ見抜き、ホント素晴らしい半日を過ごさせてもらった。たった半日で、我が家族を「ポルトガル大大大好き」にさせ、娘のリスボン留学を真剣に検討させ、リスボンに日本家庭料理店でも開いて喰っていくのは可能かという試算までさせた(店なんてやりたくないが、他に喰って行く手段がなさそうなので)。ううむ。

ま、とにかく素晴らしい半日だった。ホント、リスボンに住もうかと思ったよ。

朝9時30分に出会ってから、15時30分くらいに別れるまでをザッと書いてみると、まず、レンタカーを借りてから、ベッピーノが運転するLANCHAで先導してくれ、リスボンを見渡す丘の上で軽く景色を眺めたあと市場へ。ここでレンタカーを駐車場に入れ、あとはマリさんの案内で手ぶらで街にくりだした。
ちなみに「ポルトガルって車上荒らしとか大丈夫?」と聞いたら「治安はヨーロッパ1いいと言われているし、車上荒らしもまず大丈夫。田舎に行ったらもっと全然大丈夫」とのこと。

で、市場。どんな街に行っても、市場があるならまずはそこへ、が佐藤家の習慣。
驚いたのは魚も肉も野菜も果物もとても日本と似てること。食材の共通点が多い。「こりゃ住めるな」と思った。マリさん曰く、在住邦人はポルトガル全土で300人くらいしかいないのではないか、とのことだが、ラテン系のくせにわりとストイックなとこが日本人と気質が似てるし、東洋人差別もないらしいし、気候はいいし(欧州一晴天が多いとか)、古いものを大切にする心もいいし、適度に素朴でがさつだし、そのうえ食材が一緒となれば、こりゃ住める。

市場で現地のチーズとうまそうなサラミとクッキーを買って、近くの公園でちょっと齧る。
公園はカードゲームをするおじさんたちがいっぱいいて、なにやら老人ホーム状態。貧しいながらもみんなが人生を楽しんでいるのが伝わってくる。印象的なひととき。

「さとなおさん、体力大丈夫? じゃあ路面電車に乗って少しリスボンらしいところを歩きましょう」

お次は路面電車で市内見物へゴー。
いかにもリスボン的な「細い坂道を家の壁ギリギリで通り過ぎる路面電車」を実地体験。木造の趣深い路面電車がいかに市民に根ざしているか、乗ってみていろいろわかる。で、途中で降りて、絵はがきポイントを少し見たあと、響子が偶然見つけた1787年からやってるロウソク屋でイースターエッグの素敵なロウソクを買い、たまたま通りがかったお洒落な雑貨系セレクトショップでも買い物をしたあと、今度は近代的な路面電車に乗って海岸沿いのBelemという町へ。

中心部から電車でほんの15分ほど出ただけなのに、やけにリゾートっぽいところ。美しい。
世界遺産のジェロニモス修道院、ピンクの壁の大統領官邸やエッグタルト発祥の店とも言われる「パステイス・デ・ベレン」を横目で見ながらマリさんが「激安激うまの魚屋」と呼んでる店へ行き、ランチ。

「Floresta de Belem」(Praca Afonso Albuerque,N1A1300-004 Lisboa/21-363-63-07)。美しい公園前にあるトラディショナルなポルトガル料理(特に魚)を食べさせるレストラン。ポルトガルに美味な料理は多々あれど、その中でも特にシンプルな魚の塩焼きみたいのが食べたかったんだよなー。

外のテラスで強めの日差しを浴びながらゆっくり食べる。
小アジのフライ、アジのグリル(辛みソース)、イカのグリル、野菜スープ、セミフリートなどのデザート&コーヒー。量も充分。付け合わせがリゾットだったりするし、お通しもパンも沢山出てくる。ボク以外の大人はワインとかも飲んで、全部で40ユーロ。6500円くらい。子供含めてひとり1600円か。確かに激安いし味的満足度も高いなぁ。なにより娘が「ポルトガル料理っておいしい!」と喜んで食べている。日本の家庭料理を素朴にして味を濃くした感じだから、子供には特においしく感じるのだろう。

ボクは、昨晩・今朝とロクなものを食べてなかったせいか、食事したら急に元気が出てきた。そうかメシが足りなかったのだな。いまからの運転もこれならクリアできそうだ。

さて、そろそろリスボンを出て今日の宿泊地オビドスへ向かわなければいけない。
ベッピーノの車で駐車場まで行き、レンタカーに乗り換え、先導してもらってリスボン市内を出る。わかりやすい道のところまで連れて行ってもらい、そこでマリさんとベッピーノと別れた。たった6時間弱なのに、なんだか1ヶ月くらい一緒にいた気分。しかも「リスボンに住みたくなった」ほど好きにさせる技。ありがとう。また29日に会えるね、と話しつつ別れる。マリさん、ホント、オブリガード。


さて、レンタカーでオビドスへ。
慣れない右車線に緊張しつつ、ポルトガルの田舎の景色を堪能する。

オビドスは古い城塞都市。中世がそのまま残っている街として愛されている。城壁で町中が囲まれているのだが、中をくまなく歩いたとしても1時間ちょいですべての路地が歩けちゃうくらいな規模の可愛らしい街である。

今回の旅は「ポウサーダ」に泊まる旅でもある。
これはスペインで行ったら「パラドール」。中世の城や修道院、貴族の館などを現代に蘇らせた国営ホテルだ。ちょっと贅沢だが今回は4つ泊まり歩く。今日泊まるのは予約が取りづらくて有名な「カステロ・ド・オビドス」。オビドスの城。リスボンから北に1時間ちょい高速で走ったところにある。

まぁなんつうか、リスボンで「ポルトガル大好き! イタリアよりフランスより好きかも!」となっていたボクたちだが(ちなみにヤマザキマリさんも「イタリアも住んだし好きだけど、ポルトガルの方がもう何倍も好き!」と強く言っていた)、オビドスでまたポルトガル好意度大アップしてしまった。ワンアップきのこがピロ〜ン♪って感じ。実にかわいらしく美しい。それでいて仏伊にあるような「どうだどうだ!」みたいな歴史文化自慢的厚かましさがまるでなく、とっても謙虚で素朴。肩の力も抜けきっている。

箱庭系の街が好きな娘はもう夢見心地で、いろんなところをデジカメにおさめている。

今回、娘とふたりで盛り上がっているのは(妻はチーズでしか盛り上がらないので)、「写真」。
今度上がる中学で写真部に入ろうか、という勢いの娘は、この旅行で「自分が面白いと思ったもの、美しいと思ったものを撮る」ということに目覚め、絵はがき的な景色よりも、道端の消火栓とかゴミ箱とか小さな花とか壁の模様とかにぐっと寄って撮っている。
同じ物体でもボクと彼女ではトリミングや狙いが違うところを見せてあげると悔しがってもっと撮る。んでもって小さなデジカメの限界を初めて知り、一眼レフだとどう映るのか、とか聞いてくる。いい兆候だなぁ。気がつけばひとりずっと遠くで小花を撮っていたりして一瞬焦るが、とにかく治安は良さそうなので目の隅で確認しつつ自由に行動させることにした。

美しいオビドスの夕暮れを十二分に楽しんだあと、ホテルに帰って一休み。
このポウサーダの部屋は抜群に良かった。すごい広いというわけではないが、古くて親密で謙虚で清潔。まぁ中世の古城ですからね。雰囲気が悪いわけがない。オビドスの街とともに長く記憶に残りそうである。

というか、48時間近くほとんど寝ていないのだが、リスボン散歩、運転、オビドス散歩、と普通にこなせた自分に驚く。若い頃に数多くやった徹夜仕事で徹夜が慣れてるということもあるが、今回は調子いいぞ。

でも、ポウサーダのレストランでDaoの赤ワインと本格的ディナーを楽しんだらさすがに糸が切れ、そのまま深い眠りに。
あ、レストランはベーシックな味だったけど「Rice black Sausage Fried in Olive Oil」と「Roasted Kid with Giblets Rice country Herbes」が良かった。後者は仔ヤギ肉のローストなんだけど、香り立ち方がほんのりめで、肉のうま味が充分に出ていて、とてもうまかった。ちょっと高めだけど満足。

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ポルトガル旅行1日目 〜24時間かけて移動

2007年03月24日(土) 5:27:01

朝6時50分に東京の家を出た。
JL405便。今回の家族旅行は成田〜パリをたまったマイレージで移動したのだが、期限ギリギリのマイレージが余分にあったのでボクだけビジネスクラスにさせてもらった。というかボクはでかいのでエコノミーだと足も組めなく姿勢もかえられない事態となる。妻も娘も快く同意してくれ(ふたりともサイズが小さいのでエコノミーでも多少余裕がある)、ちょっとボクだけ楽させてもらった。少し後ろめたかったけど、とにかくありがとう。

機内で観た映画は「ナイト・ミュージアム」「007カジノ・ロワイヤル」「主人公は僕だった」「麻雀放浪記」の4本。12時間30分のフライト中、なるべく眠らないようにして時差対策をする。娘の響子は初海外がNYという贅沢者で(今回が二度目の海外)、そのとき自然史博物館にも行っているので、そこが舞台の「ナイト・ミュージアム」がことのほか面白かったようである。

パリのシャルルドゴール空港でトランジットで約5時間待ち。つらっ。でも娘にとっては「周りが全部外人」という状況に慣れるという意味で良かったかも知れない。その間、会社の後輩のM嬢に偶然出会ったり、本屋に入ったり、カフェに入ったりして時間をつぶし、ようやくリスボン行きに搭乗。エアフランスに乗って、リスボン着が現地時間の21時30分。日本時間で朝6時30分。ええと家を出たのが朝6時50分だから…、約24時間かかったわけだ。ふぅ。

それにしても印象的なのは上空から見たリスボンの夜景。
いろんな夜景を見てきたけどトップクラスかも。街灯がオレンジ一色なのが効いている上に、空港が市内中心部から近いので、うわって驚くくらいビルの近くを飛んでランディングする。いやぁ魂抜かれる美しさ。自分が地上に降りていくというよりオレンジが地上から浮き上がってくるイメージ。

初めて降り立ったリスボンは5℃のパリに比べて生暖かい。
パリではわりといた日本人もここではほとんど見かけない。タクシーで市内バイシャ地区(繁華な下町らしい)のホテルまで。8ユーロ。利便性だけでホテルを選んだこともあり、古くて小さくて不親切だが、泊まった部屋はまぁまぁ。特に文句はない感じ。まぁ寝るだけだし。
金曜の夜なのでファドでも聴きに行こうと一瞬思ったが、さすがに24時間移動の疲れがあってやめた。バイシャ地区は繁華なのかさびれているのかよくわからない雰囲気。でもあとで気がつくが、リスボン全体がそんな感じであった。

さて寝て明日からに備えよう、と思った瞬間、海外用に借りた携帯へ日本から電話。
イヤな予感通り、仕事で大トラブル発生。冷汗。そこからは各方面に電話電話電話。この携帯は距離に関係なく通話1分につき280円するのだが、いったい何人と何分話したろうか(泣)。いきなりアドレナリンがぶんぶんに分泌され、眠気が吹っ飛ぶ。
結局ほとんど眠れず、畠中恵著「しゃばけ」を一冊読み終わったら朝焼けが見えてきた。いま寝るのを諦めてこうして日記を書いている。あーあ。ここ33時間くらいほとんど寝てないや。運転とか気をつけよう。

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なんでわかったんだろう

2007年02月14日(水) 8:17:50

蔵王で泊まったひなびた宿の小さな食堂で一緒だった方からメールをいただいた。

一緒だった、と言っても話したわけでも接触があったわけでもない。そういえば奥に賑やかな大家族が座っていたなと記憶があるだけである。あちらもボクたち3人を見て「妙に静かな家族だな」くらいにしか思っていなかったそうだ。で、東京に帰ってきて、さなメモを読んで「すべてのパズルがはまって、びっくりたまげ」、メールを書いてくださったそうである。

というか、泊まった宿も書かなかったし、顔もわからないはずなのに、なんでパズルがはまるんだろう…。ずいぶん前から読んでくださっている方のようなので、おととし行った時のメモに宿名が書いてあるのを読まれたのかもしれない。でも同じ宿に泊まるとは限らないし…。すごい直感。

その人によると「子供連れのご家族には稀な、とっても静かに食事されている様子に想像は良からぬ方向へ…、 “何らかの事情(ご主人の不貞の発覚、等)で、家族そろっての最後の晩餐…? はたまた!?”」という印象だったそうだ。 そこまで葬式みたいに暗かったか(笑) とにかく「さなメモから伝わってくるテンションと違った」そうである。
うはは。ま、響子はメガネなくすし、3人ともヘトヘトだし、超ローテンションだったのは確かだけど、不機嫌でも修羅場でもなく、普通に静かに食事してました。あんなもんですよ、いつも。

まぁ静かすぎたことよりもその時着ていた服の方が気になる。
ユーミンの「Destiny」ではないけれど、その日の夕食前に「食堂へはちゃんと着替えていこうかな。んー、でも面倒だからジャージとポロシャツでいいや。素朴な宿だし」と、迷った末に超くだけた格好で行ってしまったのだ。♪どうしてなっのー、今日に限ってー、という後悔。目撃されるとわかっていればもうちょっとちゃんとした…(←自意識過剰)。もうこういう偶然もそうはないとは思うけど、これからは「さなメモにその日の行動を書くだろう」と予想されるときはもうちょっと格好とか言動に気をつけなさいね >自分

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ヘトヘト蔵王

2007年02月12日(月) 20:47:33

蔵王からヘトヘトになって帰宅。

なんつうか「三連休をナメていた」としか言いようがない。
行きの新幹線からして東京の朝のラッシュ並で、出遅れて指定を取れなかった我々は3時間スシ詰めの中で立ちっぱなし。ボクはともかく娘にとってはラッシュすら初体験。しかも3時間の立ち。つらっ。そのうえ山形新幹線って喫煙車がありやんの。満員すぎてドアが閉まらない喫煙車からズカズカと紫煙が入り込んでくる。ゲホッゴホッ。超満員でタバコを吸うアナタが嫌い。

この時点でもう体力ゲージがゼロに近くなった佐藤家だが、バスを乗り継ぎ、夜ご飯前になんとか蔵王に着いた。かけ流しの温泉にゆっくり浸かって多少回復。でも酒を飲むチカラもなくバッタリ就寝。

翌朝は早く起きた。なんとか気力が戻ったので、スキーに出かける。
雪がバカバカ降っている。まぁ雨より百倍マシだし雪質よくなるからいいかと思ったが、上の方のゲレンデまで辿り着いたらフブキフブキコオリノセカイ。めちゃくちゃ寒い上に、少し滑ったら雪が当たってホッペタ腫れ上がる。視界もほとんど5メートル。やばいなぁと思っているうちに他のスキーヤーの影も見えなくなり、危うく遭難しかけた。響子は心配のあまり泣き出すし、なんつうかもうグッタリ疲れて下山(それでもなんだかんだと5時間ぐらい滑ったが)。

下山してふと気が付くと響子のメガネがなくなっていた(途中でゴーグルに替えた時に落とした模様)。引き返して探すも見つからず、リフト乗り場や事務所にも届いていない。替えを持ってこなかった娘はテンション下がるが、それをなんとかなだめつつ、這うように温泉に行き、ゆっくり温まって夜8時過ぎにはダウン。あぁ疲れた。朝6時まで10年ぶりくらいに10時間睡眠。

で、今日。
昨日ほどではないが霧が出た。
でも、せっかくだからと山頂付近まで行き、樹氷の中を滑る。間近で見ると樹氷ってすっげぇキレイだなぁ…。メガネなしで滑った響子はボンヤリとしか見えなかったようだけど(可哀想)。
雪質は最高だったので、なんだかんだ13時までいっぱい滑り、そこから東京帰還の闘いへ突入。山形駅までのバスに40分並び、山形駅でも新幹線に1時間ちょい並び、なんとか両方とも座席を確保できた。んでもって6時間以上かけてさっき帰宅。あぁもう疲れすぎ。荷物多いし。

ま、とにかく、行きも帰りもスキー場でも、むちゃくちゃ体力消耗系の旅行だった。
最近ラッキーなこともいろいろあったので、アンラッキーも多少やっとかないと、と、自分に言い聞かせつつ、とりあえず寝る。疲れた。おやすみなさい。

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蔵王

2007年02月10日(土) 9:01:51

今日から二泊で山形県は蔵王に行ってくる。
家族でスキーである。雪質どうかなぁ…。暖かいからなぁ…。

今日は昼に中学校で制服採寸とかがあるので、昼過ぎに東京を出るから、蔵王に着くだけで日が暮れる。滑れない。だから二泊三日と言っても滑れるのは一日半かな。でも、かけ流しの素晴らしい温泉を持った宿に泊まるので(施設はとても素朴なんだけど)、それが楽しみ。

娘的には「受験からの解放」の実感が湧くイベントなのだろう。えらくはしゃいでいる。というか雪が好きなので、雪を触れるだけでうれしいみたい。ボクは準備段階でもう疲れ果ててしまった。スキーって荷物多いよなぁ。

つうことで、明日はひさびさの完全オフライン。更新は出来ません。月曜は夜に(疲れ果ててなければ)書けるかも。

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神楽坂で新年のお祝い

2007年01月16日(火) 8:14:12

帯広から朝一のヒコーキに乗り、東京へ帰ってきた。
朝の帯広はマイナス17℃。完全防備もやっと効力を発揮するか!? と思われたが、ホテルからすぐタクシーに乗ったので寒さを味わう暇もなし。北海道といっても外にずっといる仕事じゃない限り、東京と同じくらいの格好でいいのだな(いや屋内は異様に温かいのでむしろ東京より薄着でいいのだな)と今頃わかった。

一度家に寄って着替えてすぐ出社。二日間フルに講演したせいか、さすがに疲れていてフラフラと仕事をこなす。なんかまだ北海道にいる気分なんだけど、もう東京の真ん中なんだよなぁ。実感がわかない。というか相変わらずリアリティのない街だ。

夜は昨年と同じ5人のメンバーで、神楽坂の料亭で芸者さんと新年のお祝い。

今年はついてくれる芸者さんも増え、やけに華やか。正月正装で美しい。
分厚いお座布団に座って角樽から金粉入の日本酒を飲む。ええと返杯しないといけないんだっけどうだっけ? 心の中では「粋に振る舞いたいなぁ」と強く強く思っているのに、そもそもこういう場所での「振る舞い方」を知らないのが痛い。立居振舞い、禁則事、客としての気配り、芸事への理解などの基本がずっさり抜け落ちている。恥ずかしい。時代錯誤的かもしれないけど、こういうのって「大人の基本」だよなぁ。もうそろそろ当然の如く知っていないと。

三曲ほど踊りを見て、昨年と同じく1時間でさっと引き上げる。芸者さんたちも次のお座敷へと急ぐ。
その後「お腹減ったからもう一軒行こう」と神楽坂をそぞろ歩いている途中でさっきの芸者さんとすれ違い「あ、どうも先程は」と挨拶するのを道行く人がじろじろ(もしかしたらうらやましげに)見ていたのがちょっと誇らしかった(笑) だってお馴染みさんみたいじゃん(憧憬)

「蕎楽亭」に入るか「弥生」に入るかで迷い、結局「弥生」に入って絶品の丸鍋といわしのフライとテールシチュー。芸者さんの踊りと三本締めで元気も回復し、食欲も増した。やっぱり縁起物っていうのはいい。


で、一晩あけた今日。優子の誕生日。
ということは明日は阪神大震災の日か。んでもって響子が3月に12歳になるということは、あの地震から12年ってことか。ということはこのサイトを始めてからも12年ってことか。
…と、このように阪神大震災は、佐藤家にとって大きなマイルストーンであり続けるわけですね。

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初めての帯広

2007年01月15日(月) 6:37:31

旭川からバスで4時間くらいかけて帯広へ。
十勝は初めてだなぁ。前から来たかった場所。これであと道南に行けば北海道もほぼ制覇かも。

帯広駅前の「ぱんちょう」で豚丼。ここが発祥の店らしい。辛く煮詰めた焦げ味。北の国っぽい味だ。そそくさと食べて講演会場へ。前日と同じことをここでもやる。再び長丁場。

おもしろいもんで同じ内容でも聴衆が変わると反応はまるで変わってくる。前日ウケた部分でウケず、前日ウケなかった部分でウケたりする。地域性みたいのもあるのかもしれないけど。
北北海道やオホーツクの方たちに比べて、十勝の方たちは最初は静か。大人しいなぁ、反応薄いなぁと焦りつつ話を進めたのだけど、グループごとのワークショップあたりからものすごく熱い人々になっていた。海の民と陸の民の違いなのかな。のんびりスタートして最後の方でグググと加速度ついてくる感じ。最後の懇親会のときなんかもうみんな熱い熱い。いろんな問題意識を語る語る。

夜遅くになってから焼肉「あんじゅ」へ。
なかなか趣あるお店。腰据えて食べたいけど、もうずいぶん遅いので控えめに(さすがにこのごろそういうことも覚えました)。

今回の旭川帯広は、いろんな意味でアジってみようと決めて精一杯やってみたのだけど、そのアジりはわりと効果を発揮した気がする。何かしらお役に立てた気がしてうれしい。6月を楽しみにしています。つか「アジる」って死語?

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旭川で長丁場

2007年01月14日(日) 7:16:43

札幌を朝8時半に発って電車で旭川へ。1時間半ほどで着くのね。思ったより近い。
ほぼ初めての旭川(通り過ぎたことはある)。なかなか賑わっていてキレイな街。思ったより寒くないし地元民がこれまた意外と薄着。重装備のボクはまたまた浮きまくり。どうしてくれるんだ!

講演会場を下見してから噂の旭山動物園へ出かける。
行動展示の実際を見学しようと思ったのだ。厳寒&雪の中、観客がいっぱいいる。さすがだなぁ。昔は冬期は営業してなかったと聞く。腰を据えてイイモノを作れば人はちゃんと来てくれるということだ。すばらしい。迫力あるホッキョクグマの泳ぎ、王様ペンギンの園内散歩(異様にかわいい)、目の前のガラス筒を泳ぎ上がるアザラシ、雪の上で戯れるライオン親子。どれも間近で観られる。ヒョウに至っては頭上の金網上で昼寝しており、背の高いボクは触ろうと思えば触れる近さ。うはー。

満喫して講演会場へ。ここから夜遅くまで約8時間は講師に徹する覚悟。
まずは4時間しゃべりっぱなし。門外漢的テーマだったが、それを「外の目」で見てどう見えるか、もの作りの基本を考えるとそういう作り方がなぜいけないのか、など実例を見せつつじっくり説いていく。聴いてくださっている方たちはみんな熱心でこちらとしてもだんだん熱が入っていく。さいわい反応も良く、長丁場もなんとか乗り切った。途中からワークショップ的にグループごとに回って行く。北北海道やオホーツクの小さな市町村で地域活性化にがんばっている人たちと直に話すのはとても楽しかったしちょっと感動した。

夜の懇親会でも各テーブルを回って悩みを聞いたり解決策を提示してみたり。しゃべりっぱなし。さすがにフラフラになってきたなぁと思った頃に解散で、あとは主催者さんたちとふらりと街に出た。夜はさすがに寒い(笑)。でも気持ちいい。地元の方の案内で「二幸本店」(鮨)と「宝龍」(ラーメン)。あ、そういえば昼は「蜂屋」でラーメンを食べたのだった。旭川ラーメンって醤油味なのね。独特の濃さが疲れたカラダにちょうどいい。

今日は帯広で同じ講演。
どんな人たちに出会えるか楽しみだ。

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札幌、シャトーディケムな夜

2007年01月13日(土) 6:15:16

ドさむうございます。
でも、覚悟してきたせいか札幌自体は思ったよりそんなに寒くない。それでもマイナスだろうけど。札幌人もみんな意外と薄着だし。完全防備(スキー場仕様)のボクは浮きまくっている。でもしょうがないの。だって今日から旭川なんだもん。その次は旭川より寒いかもと言われている帯広。完全防備するしかない。

札幌に11時すぎに着いてホテルに入り、すぐに「ベンベラ・ネットワーク・カンパニー」へスープカレーを食べに。収束するというよりは拡散する美味。なるほどいいかも。これで札幌で食べたいスープカレーの店はひと通り行った感じ。で、「マジック・スパイス」にハシゴ。札幌本店は2回目。ちょうど店長というか創始者というか教祖というかの下村泰山さんもいらっしゃってしばらくお話できて良かった。さらりと言う内容が結構でかかったりするのでとても刺激を受ける。楽しかった。いろいろ食べてお腹一杯。

店を出たあと、某所での打ち合わせを経て、ホテルに帰って明日からの講演の構成を再考。パワポ大幅修正。門外漢的テーマなのでいろいろ迷う。でも門外漢だからこそ言えることをちゃんと言おうと決める。下村さんとのお話でそう心が決まった。

夜は「Le Clos」へ。
「焼鳥しろ」や「BLANC」にそのうち行きたいと思っていたのだが、縁あってその系列新規店であるココの2階で焼肉&ワインを。あぁそういえば前日も四谷「名門」で焼肉の絶倫コースを食べたのだった(YAKINIQUESTのgypsyさんとかと。それにしてもすごかった!)。連日の焼肉。しかも16時までマジスパで食っててお腹は一杯。
うぅぅ…厳しいなぁ、と思いつつ食べ始めたら、これがうまい! どんどん食欲が湧いてくるうまさ。細かく技を利かせたマニアックな構成。小さいポーションで少しずついろんな部位をいただく。牛に限らず、豚も地鶏も鴨とかもいろいろ。

というか、楽しいメンバー(7人)で、なんだかんだみんなで盛り上がっちゃって、すごいワインをいろいろ飲んだ。77ヴィンテージの人がいたので、77のヒューゲル、77のラトゥールといき(とてもよかった)、66のタルボ(66ヴィンテージの人もいた。これはすごかった)と来て、最後に71のイケム(71ヴィンテージの人もいた)。あぁどれもすごかったけど、特に71のイケムの凄さよ。前のワインの印象が全部飛んでしまう出来。しかも東京の1/2以下の値段。安いなぁ。すばらしい。店を出てからも、口の中にずぅっっっっとイケムがいる。もったいないので歯磨きせずに寝た(笑)

今日は朝8時に発って旭川へ。

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北へ

2007年01月12日(金) 6:16:56

ええと、今日から日曜夜まで北の国へ行ってきます。札幌〜旭川〜帯広と渡り歩く予定。あまり自由時間ないのが残念。それと、あちらでネットに繋げられるかどうかわからないので更新できないかもしれません。つか、そんなことより異様に寒そう。

と、思っていたら、セカンドライフ上で話しかけてくださった方(札幌在住)がご親切にメールをくれた。

> こちら雪は例年の数分の一程度ですが,
> 昨日あたりから寒くなってきました.
> 今日,旭川に仕事で行って来たのですが,
> 顔面が凍り付く程寒かったです.

これを読んで急いでパッチとオジシャツを用意。でも「顔面が凍り付く程寒」い旭川の旭山動物園に行ってみたい気もする。ペンギンの行進、じかに見てみたいかも。

ま、とりあえず、行ってきます。

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瑞浪バサラ・カーニバル

2006年12月18日(月) 12:09:49

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