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ニューヨーク観劇旅行2008 第7日目

2008年05月09日(金) 19:16:05

最後の朝。
ニューヨークとの関係も長く、キザに言えば「もう別れに慣れてしまった」というのが実感。また会えるかもしれないし、もう一生会えないかもしれない。でも、慣れた。特にさよならも言わずに別れる感じ。

結局ほぼ徹夜。ソファで30分ほどまどろんだあと、アメリカのきつい薬でいよいよ調子を崩してしまったモリを起こして帰る準備を始める。

そうそう、そういえば書いてなかったが、今回も去年に引き続き激安旅行なので、モリたちと合宿状態だったのだ。
モリとはツインで同じ部屋(リビングつきの広めの部屋ではあるけど)。40も半ばになって合宿旅をするとは思わなかったが、逆に言うとこういう旅がまだまだ可能な年齢であることに気づかせてもらった。そりゃ高級ホテルの旅も快適だ。でも合宿もまた楽しい。モリたちの気遣いもあると思うけど、ボク自身も昔より神経質さが抜け、楽になっている。ま、髪も抜けたけど。って関係ないけど。

ラガーディア空港からデトロイト空港、関空と乗り継いで、いま関空のレストランで書いている。
ノースウェスト航空は離着陸が安定していて安心。世界でもトップクラスに飛行技術が優れている航空会社らしいし。特徴的な赤い尾翼への賞賛を込めて「Follow The Red Tail」と言われてきたとか。知らなかったな。でもこの赤い尾翼もデルタと一緒になっちゃうと消えるんだよね…。

デトロイトから関空までの機内では爆睡。
着く4時間ほど前に目が覚めて映画を一本だけ観た。「The Bucket List」。邦題は何なのだろう。ジャック・ニコルスンとモーガン・フリーマンが、ガンで余命半年を宣告された老人同士を演じている。病室が一緒になった同士が、死ぬ前にやりたいことをリストに書き出して、それをふたりで実行していく話。映画「死ぬまでにしたい10のこと」と同じテーマではあるが、ロブ・ライナー監督なので人間の描き方がもう少しハリウッド的ステロタイプ。ただ、ボク自身も余命宣告されたらこういうことをするかもな、とは思った。具体的に何をするか、映画を観ながら数え上げたくらいである。

まぁ「明日死ぬかもわからない」という意味では、毎日余命宣告されているみたいなものではあるのだが。

タイトル・ロールを観ていたら、ファースト・アシスタント・ディレクター&共同プロデューサーにフランク・キャプラ三世の名が! フランク・キャプラの子孫がこういう映画を撮るあたりにちょっと宿命を感じる。

前もどっかで書いたが「街との別れは人生との別れによく似ている」と、いつも思う。どこかでこうやって着々と人生との別れに対する心の準備をしているのかもしれない。今回のニューヨークとの別れのさりげなさは、そういう意味で少し感慨深い。個人的にその辺への執着が減ってきているのをこのごろ感じるな(死への準備が出来つつあるということか?)。

さて、羽田へ。そろそろ搭乗。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第6日目

2008年05月08日(木) 21:07:39

実質的な最終日。暑いくらいのドッ晴れ。
朝はやはり6時すぎに目が覚める。毎日毎日睡眠時間が短くなる。でもカラダが持っているうちはいいか。気にしないことに。

朝9時すぎに出て、ひとりでブルックリン・ミュージアム。
村上隆の回顧展をやっているのでそれを観るために。いやー村上隆っていまいちわからなかったし、どちらかというと嫌いだったけど、これだけの量と空間に浸って印象が変わった。ようやく彼のやりたいことと魅力がわかった。天井から壁から部屋がまるごと彼の作品になっていて、その空間に自分の身を置いてみると、普通一般の世界が「異化」されて感じられる。個々では異様なアートが、ある調和を見せ始める。本当のリアルワールドとは何なのかという疑問を提示されて身がすくむ感じ。

1階で浮世絵展もやっていて、歌麿や広重を観る。村上隆の二次元性と重なってまた面白かった。

急いでマンハッタンに帰ってきて、メリディアン・ホテルの「バーガー・ジョイント」でハンバーガー。ホテルのロビーの隅っこに小さく小さく表示が出ている店で、不思議な世界に紛れ込んだような店。おいしい。

これまた急いで食べて、MoMaへ。
「Design and the Elastic Mind」の展示が非常に面白かったな。キャブのIPを辿ったデジタルアートなどのあとにアナログなポロック(MoMAに来たら必ず浸る)を観て、結局デジタルもアナログも同じなのだと悟った。

で、14時からミュージカル。マチネは今年の新作「In the Heights」。

オフ・ブロードウェイから上がってきた一番勢いがある演目。
これはね・・・傑作です。
ラップやレゲエやサルサがふんだんに使われたミュージカルで、歌も踊りも初めて体験する世界。アート性にもメッセージ性にも優れている。今年のトニー賞はこれでいいのではないかなぁ。あとは「ヤング・フランケンシュタイン」に主演男優賞あげるくらいで。

マチネのあと、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観るはずだったが、ちょうどタクシーが回送の時間なのと地下鉄ではすごい時間かかるのとであきらめて、モリたちと合流しご飯。
ミッドタウンのおしゃれなインド料理「Tamarind」。上品あっさりのインド料理でインパクトはないけど満足度は高い。

ソワレは「Little Marmeid」。ディズニーの新作だ。
子供向けの舞台を真剣に完成度高めました、という感じで好感が持てる。ちゃんと客席を大盛り上がりさせるのが立派。あえて言えば、セバスチャン役がいまいちなのと名曲「Under the Sea」の盛り上げは本当にこの程度でいいのかと疑問が残ること。それともっとバンジーを多用するかと思ったが、かかとローラー靴で終わってしまっていたのも少し残念かな。お金がかかりきっていない印象。

ソワレ後は「ミュージカル旅の打ち上げ」ということで、今回お会いしたいろんな方で来れる方をみんなお呼びして〆。
夜23時集合というとんでもない時間なのに、全部で6人も集まってくれた。店はイーストビレッジの「Momofuku Ssam Bar」。日清の安藤百福会長の名前からとっている店名らしいけど、シェフは韓国人。このS'samというのもサム=挟むの意味のサムらしい。

名物のBo Ssamに文字通り舌を巻いた。
超でかい(優に6〜8人前ある量)豚のおしり肉を葉っぱで巻いて食べるのだが、そこに生牡蠣も載せてしまう。これがうまひ。いやーまいった。

ものすごく盛り上がり、「B♭」「nao」と日本人バーをハシゴ。
最後の「nao」ではボクたちのために特製カレーライスを作ってくれる約束だったのでヨチヨチでかけたのだが、「いまからご飯を炊きます」ということで時間が異様にかかってしまった。ええと明日のヒコーキを考えると、朝7時すぎには宿を出ないといけなくて、ええと今が4時だから・・・

ということで、徹夜(笑)
寝過ごすのが不安で寝るのを諦めた。
朝から異様に動き回ったのに全く寝てないので死ぬ寸前。ヒコーキで寝よう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第5日目

2008年05月07日(水) 14:41:07

朝9時すぎ。這いずるように起き出してアッパーウェストの「Barney Greengrass」へ。
ここ、何回来ただろうか。最近はNYに来たら必ずと言っていいほど来ている。スモークド・サーモン、セイヴィル、チョップドリバーなんかをベーグルに乗せて食べるユダヤ朝食。抜群のうまさ。前回これを初体験したモリも「あそこだけは再訪したい」とお気に入り。

ただ、ついさっきまで飲んでいたせいなのか胃があまり受け付けない…(泣)
体調不良や時差や寝不足もあるのだろうな。でも、絶品のスモーク物をいくつかいただいて、ベーグルも食べて満足。普通の人の朝ご飯の量は食べたか。

天気は快晴。雲ひとつない。
フリッツ美術館に行こうかと思っていたが、気を変えてセントラルパークへひとりで。
芝生が大きく広がるSheep Meadowまでテクテク歩いて、芝生に寝ころぶ。周りは水着姿の人も多い。あ〜極楽だ。途中から上半身裸になって太陽に直火焼きされながら約1時間半くらい寝ていただろうか。ぐっすりと寝込んだ。

さすがに暑くなってきて、起きてパーク内を散策。楽しいな。
そのまま地下鉄でユニオン・スクエアまで帰ってきて、近くのDIESELで買い物をし(急いで旅支度したので着るシャツが足りない)、宿に帰って仮眠。さすがに疲れてきている模様。

夜のミュージカルは今年の新作「A Catered Affair」。
ハーヴェイ・ファイアスタインが脚本&出演、というだけで見逃すわけにはいかない作品。90分の短い作品で、ダンスもなければ派手な演出も皆無で、なんというかプレイ(演劇)に音楽をつけた、といった感じ。要するに地味かつ真面目。主演のFaith Princeが見せ場たっぷりだったので、意外とトニー賞主演女優賞をもらうかもしれないな、くらいが価値かな。マジでミュージカルというよりはほとんど演劇なので、英語が不得意な人にはつらい観劇。一般の旅行者には勧めない。

終了後、待ち合わせまで時間がたっぷりあったので(だって90分で終わっちゃったし)、ロウワー・イースト・サイドのバーでひとりで飲んで待つ。ようやく待ち合わせの22時15分になり、隠れ家的レストラン「Freemans」へ。4年前からやっているとのことだが、本当に隠れ家的な立地でおもしろい。食事はアーティチョークの温かいディップとかチーズマカロニとか、アメリカ料理を少し洗練させつつ素朴さを残したパブ料理かな。よく賑わっていて楽しい。
つきあってくれたのは、NYで勤めているハギオさん(女性)と、NYの大学に勉強に来ている会社の後輩の河野夫妻。それといつもの4人。モリは風邪が治らずきつそうだ。かわいそうに。

食べている間に「深夜にうどんを食べさせる店がある」とハギオさんに教えてもらい、「UDON WEST St.Marks」へ流れる。大阪系のゆるいうどんだったけど、深夜うどんはうれしい。胃がホッとする。

明日はもう最終日。
ブルックリン・ミュージアムで村上隆の特別展示を観る、MoMaで「Take Your Time」や「Design and the Elastic Mind」の展示を観る、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観る、マチネの「イン・ザ・ハイツ」を観る、ソワレの「リトル・マーメイド」を観る、アフターシアターに大宴会をして三軒ハシゴする。これが明日の予定。全部こなせるのかどうか。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第4日目

2008年05月06日(火) 18:59:28

ニューヨークは「自分の人生、結局、他人からどう思われても良いのである。うむ」と再確認するのに最適な街である。

誰も他人なんか気にせず街を歩いている。
いい意味で自分勝手の寄せ集め。でもそれでいいんだということを日本に住んでいるとすぐ忘れちゃうのだ。こうやって再確認しないと知らぬうちにまた他人の目や評価を気にして生き始めるボクがいる(まぁサラリーマンって他人から評価を受ける職業なので仕方ないのだけど)。

他人の目を気にして生きるということは、他人に合わせて人生を変えるということだ。変えるのは良い。でもそれが他人の尺度なら良くない。他人の尺度は自分のオリジナルな人生にはなりえない。
いや、実に青臭い話なのだが、もうすぐ50歳の男でもまだそんなあたりに留まってウジウジ考えている。この辺、28歳のころとほとんど変わらないかもね。

早朝、ユニオン・スクエアの広場の階段に座って2時間くらいそんなことを考えていたらとても気が楽になった。やっぱり1年に1回はニューヨークに来ないとな。なんか他力本願的ではあるけれど、そんな「人生の基本」に気づかされる街である。

今日はどっ晴れ。2日前は熱燗が飲みたいくらい寒かったのに、今日は暑くなりそうだ。
昨晩は朝2時半くらいに寝たのに朝6時すぎには目覚めてしまい、二度寝しようと努力するもなんだか眠れず、天気がいいこともあってユニオンスクエアへ独りで散歩へ。
グリーンマーケットをひと通り見てから広場の階段に座り込んで街行く人を眺め、上述のようなことを考える。空はあくまで澄み渡り、空気は冷涼。街は平日の朝の賑わい。結局2時間くらいボーッとしていただろうか。ある意味至福の時間であった。

月曜はマチネがないので夜までゆっくり。月曜はソワレもほとんど休み。でもいくつかはやっている。今晩のミュージカルは見逃していた「RENT」に行く予定。もう来月で終演しちゃうんだよなぁ。最後に見られるのは良かった。

昼は「BLT Steak」。
ここ、「Peter Lugar」や「Wolfgang's」よりひょっとするといいかも。PorterHouse(2人前より)を頼んでシェアしたのだが、歯で噛むとサクサクと音がするようなレッドミートで、ボクの好み。日本の霜降信仰とは別物の美味。うまいなぁ。最初にでたパンのPopOver(うますぎ!)や付け合わせのアスパラガスなどもおいしく、Bistroを店名に冠した意味もわかる(BLT=Bistro Laurent Tourondel )。ボクの中でいきなりNYのニューヨークトップクラスに躍り出たステーキレストラン。

そのままSOHOとノリータへ買い物へ。
ツマのリクエストであるKate Spadeや、ムスメ用のカバンなどを購入。ムスメ用にはこれで何回目かの「HIGH★WAY」。いろいろ歩いて探しまくるのだが、なぜか毎回この店に落ち着くんだよなあ。相性かな。話題のBleeker St.なども歩くが、どちらかというと女子向けな店も多く、そのまま地下鉄で部屋へ帰る。

部屋で1時間ほど寝ているうちに夜の公演の時間に。
今日は月曜なのでやっている演目が少ないが、その中から「RENT」を選ぶ。
毎年のようにNYに来ているわりには「RENT」をず〜っと見逃していて、今回が初見。いやー、泣いた。映画を観て予習しておいたので筋が完璧にわかっていることもあるが、演出的には映画の数倍いいかも。あと1ヶ月で終演してしまうのだが、名作だなぁ。舞台演出も曲も演技もすべてよし。周りもみんな鼻をすすっていた。No day but Today!!

終わってから28丁目のパークとレキシントンの間まで急ぎ、「resto」というモダン・ベルギー料理の店へ。ここも旬の店であるが、もう23時で空いている。
ベルギービールが50種類揃っている店で、23:30から深夜メニューになってしまうので急いでオーダー。本日のスペシャルである豚の顔肉のサンドが印象に残っている。ビールはうまいけど、ちょっと高め。味的にはわりと素朴な店かも。

その店では、1993年くらいから7年くらいに渡りすごくお世話になった「zazou」というプロダクションの岡田ディレクターと里見プロデューサーと一緒に飲んだ。懐かしくて懐かしくてなんだかうれしい。だって戦友だもんなぁ。どれだけ厳しい仕事をみんなと完遂し、様々な精神的問題を一緒にやりすごしてきたか。久しぶりに会っても全く違和感ない。いやー仲間仲間。厳しくツッコんでも気にならないし、ツッコまれても気にならない。やはり一緒に修羅場を体験した戦友はラクチンだ。

午前1時くらいに解散。
モリが風邪気味で調子が悪く、そこで別れたが、ボクともうひとりと彼らの4人でもう一軒流れる。
二軒目は「Nao」というミッドタウンの隠れ家バー。
ナオという名前の人がやっているなら話も盛り上がりそうだが(ボクもNaoなので)、実際は違う日本人がやっている純日本人バーである。客も店員も全員ジャパニーズ。背中に紋を背負ったバーテンダーさんが作るお酒は、まだ修行中なので微妙な味なのだが、とりあえず優しい味。

岡田さんや里見さんとは拙著「明日の広告」を端緒にいろいろ話が盛り上がり(わりと真面目で前向きな話)、ふと気がついたら朝の5時。うわーと宿に帰るも、もう6時だ。NYの朝焼けがやけにキレイ。

ボクがNY1と思っている朝ご飯のレストランの予約まであと4時間ちょい。やばい。寝よう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第3日目

2008年05月05日(月) 21:06:59

もともと時差ボケしない方だったのだが、今回はわりと出ている。
日中眠くて仕方がない。でも今日は朝11時くらいまで寝られたのでなんとか回復。ベランダに出てみたら晴れ。天気予報はずっと雨だったが、今回は晴れ人間が揃っているのでなんとか持ち直す(非科学的)。

昼はチャイナ・タウンまで下がってベトナム料理店「Nam Son」でフォー。ミュージカル旅はどうしてもアフターシアターの深夜大食で胃が疲れるので、ちょっと胃を休めようという魂胆。
この店、4年前に行ってうまかったので皆にも勧めたのだが、今日もとてもうまかった。ガイドブック系にはまず載ってない店だが、ベトナム人などで行列になっている。GrandとBoweryの角の近くに「南山」という看板が見えるのでソコ。

その後、ソーホーのノリータのあたりに出来た「ニューミュージアム」に行く。
妹島和世(Kazuyo Sejima)、西沢立衛(Ryue Nishizawa)による前衛建築ユニットSANAAの設計によるミュージアム。外観が実に美しい。リンク先を見てもらえばわかると思う。中の展示物よりも建物が勝っている。そういえば新しいMoMAも日本人建築家だ。建築も、ファッションやマンガなどと並んで世界トップなのだなぁ、と、ちょっと誇らしい気分。

わりとあっさり見終わって、近くに出来た「WHOLE FOODS」の新店(食べ物のディスプレイはまさに先端!)を覗いていたら、いつの間にかマチネにギリギリの時間。いっそいでブロードウェイに向かう。

今日の一本目は今年の新作「Cry Baby」。15時から。
ジョン・ウォーターズ監督が若かりしジョニー・デップ主演で撮った映画の舞台化で、同じ監督の「ヘアスプレー」が舞台化に大成功しているのにあやかった感じか。とても期待したんだけど、内容的にはちょっと厳しかったかな…。海岸(?)のラブシーンやラストの締め方などはとても良かったが、全体に主演のJames SnyderやElizabeth Sanleyの歌唱力に頼っている印象。このふたりの歌は素晴らしかったんだけどな。一緒に観たモリも言っていたが、衣装がダサいのが惜しい。衣装がカッコよければ数倍よくなった舞台かも。ちょっとトニー賞には届かない感じ。

日曜はマチネとソワレ(夜公演)の時間が近い。終わって1時間後にはソワレが始まるので、少しブラブラしたあとすぐソワレ。

観たのは、今回唯一の再見である「メリー・ポピンズ」。
これ、実は去年観てとても気に入っていた演目なのだ。まぁ元々の映画が好きだということもあるが、舞台の完成度が図抜けて素晴らしい。舞台化に当代一流の才能が注ぎ込まれているのが如実にわかる出来。再見でそれを確認した。ザ・ミュージカル。隙のない名作だ。

衣装も大道具も歌唱も演技もとてもよいが、特にすごいのはやはり主演のAshley Brown。去年も瑞々しくて良かったけど、今年は演技に余裕ができた。
前日に急に取った席なのだが、1階の真ん中、前から15列目くらいの最高の席で、去年観た2階とはまた違う感動。最後にメリー・ポピンズが飛んだときは(2回目なのに)ちょっと泣くくらい感動した(笑) だって頭のすぐ上まで飛んでくるから、妙にカタルシスがあるのだ。うーん満足。

夜ご飯は例によってアフターシアター。22時くらいから「Pure Food & Wine」。アフターシアターだと選択肢が限られるが、探すと意外とあるもので、去年・今年と続けているうちに22時や23時から食べられる店をたくさん知った。

「Pure Food & Wine」は、ニューヨークで一番旬なRaw Food(最低限の加熱しかしない生の料理)系のオーガニック・レストラン。
52ドルのテイスティングコースを取ったが大アタリだった。肉・魚を一切使わず、野菜とチーズとスパイスだけで構成されている。肉厚なキノコが肉代わりな感じ。でもバラエティに富む野菜を上手に組み合わせて繊細きわまりない料理に仕上げており、実にうまい。やり過ぎも創作しすぎもなくハイセンス。いかにも「先端」だ。加熱も上手だなぁ。デザートまでおいしい。
あえて言えばインド料理やメキシコ料理の影響を受けているかな。和食の影響も少し。各皿に驚きがあり、4人してわーわー喜びながら食べた。全員テイスティングコースなのにひとりひとり違った料理を出してくれて、シェアして楽しめるのだ。ここはいい店。オススメかも。

宿に帰ったのが24時すぎ。ここ数日の中で圧倒的に早い。ネットになぜかうまく接続できず四苦八苦したが、なんとか接続成功。明日は月曜なのでマチネもなく、比較的ゆっくり。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第2日目

2008年05月04日(日) 17:20:25

朝9時すぎ起床。
ベランダに出てみたら異様に寒い。昨日も9℃だったらしい。今日はもっと寒いかも。

みんなが起きてきたので一緒にブランチへ。
「Park Avenue Spring」。このレストランは四季ごとに名前を変える。春は「Park Avenue Spring」、夏は「Park Avenue Summer」って感じに季節の名前をつけ、内装も変える。この店もアタリ。ブランチには是非オススメする。コース32ドルでちょっと高いが内容はよい。6つのパンもとても美味しいし、タイ風スープやリゾット、柔らかいフレンチトーストなど、レベル高いなぁ。

そのままマチネ(昼公演)へ。
実はこの日のマチネは予約しておらず、なにか空いているのを観ようと決めていたのだが、安売り窓口の「Tickets」に並んで空いているのを観てみたらちょうど「Mamma Mia」が35%引きで売っていたのでそれを買う。たまたま見逃していた演目なので良かった。席は2階の右端。盛り上げるのがうまい劇で、観客も激烈に踊って楽しい。これは日本とかよりアメリカで観た方がいい演目だな。観客のノリが違う。ちょっとどうかと思うくらいのノリ。

マチネが終わってから皆と別れてひとりで買い物。
ソーホーのいつも行く店をふたつ。特にいつも狙うのは310のクツ。310(サトー)の語呂合わせのみで定期的に買っているシューズメーカーである。今期のデザインの中でひとつ気に入ったものがあったので購入。購入後、ソーホーを歩いていたら日本にいるムスメより電話。何度経験しても不思議に思う。同時間、日本とNYで離れているのに街角で話が出来る現実。若い人には普通だろうが、この年代以上はやはり奇跡的なことなのだ。

ソワレ(夜公演)は20時から。「ヤング・フランケンシュタイン」。
これ、1970年代のメル・ブルックスによる名作映画のミュージカル化で、今年の新作なのだが、実に面白かった!
トニー賞獲るかもなぁ。前半が特によい。テンポと舞台転換が素晴らしい。曲もいい。役者もいい。賞を獲るにはそのナンセンス具合が唯一心配だが、「Spamalot」ですらあれだけトニー賞総なめするのだから関係ないか。これは大当たり。とてもいいミュージカルだ。

終わってから(つうかすでに約23時だけど)NY在住の友達たち(ミナさん、マドカさん、ユキさん)につきあってもらって、同行者4人とで夜ご飯。総勢7人。イーストヴィレッジの「E.U.」。ここ、パブというかアメリカのオシャレな居酒屋という感じなのだが、なかなかおいしい上に楽しい。バランスがいい感じ。リブのサンドウィッチうまし。

話は盛り上がり、午前2時すぎまでいろいろ話す。
解散したあと、4人で数ブロック先の「Pommes Frites」へ。
ここ、フライド・ポテト専門店。飲んだあと、日本だとラーメンか蕎麦だが、こちらはフライド・ポテトらしい(笑)。そのせいなのか大行列。夜中の2時すぎだよ? でもみんな並んでるよ。へー。

並んで買ってテイクアウトして部屋でみんなで食べる。大学の合宿みたい。カレーケチャップソースがうまい。揚げ具合もよろしい。というか超ジャングなのでコメントが難しいが、夜中に食べると妙にうまい系。そのうちバカ・ヨガまで始まって朝4時とは思えない運動まで。まぁ日本時間だとまだ夕方だからな。

んー、さすがに疲れた。
一日目、二日目と異様に充実したので、明日は少しペースを落とそう…。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第1日目

2008年05月03日(土) 16:26:16

昨年に引き続き、ミュージカル旅。
年に一度のインプット三昧で、自分にとっては「勉強」の意味合いが強い旅。無理矢理にでもこういうことをしないと年齢的にどんどんインプットが減っていくので、家族にもお願いして来させてもらっている。幸い一緒に「勉強」してくれる役者・脚本家の森崎博之くん(モリ)という仲間が出来たので、これは恒例になるかもしれない。

新作ミュージカルを観る、NY最新のレストランへ行く、最先端アートに触れる。
直接は広告クリエィティブの仕事に関係ないとはいえ、こういう積み重ねってわりと大きい気がする。モリはもっと直接的に舞台の脚本の「勉強」だが、ボクは時代の先端で起きていることの「勉強」かな(←カッコつけすぎっぽいが)。ネットでは先端にいろいろ触れてはいるが、やはりリアルな肌感覚として触れるのは大事。

ということで、朝早く家を出て羽田〜関空〜デトロイト〜ニューアークと乗り継いでようやくマンハッタンへ。
わりとJALを利用することが多いボクなので、ノースウェスト航空は久しぶり。ロゴや機体デザインが好き。グレーと赤の色遣いって好きなのだ(JALも前のデザインの方が好き)。でもこのデザイン、デルタ航空と合併して消えてしまうらしい。うーん、残念!
ノースウェストは機内も快適で、思っていたよりずっと良かったかも。機内では「MAD MONEY」と「CLOVERFIELD」を観た。後者は英語版しか放映してなかったがシンプルな物語なのでまぁなんとかなるだろうと観た。カメラワークが良い。マンハッタンを活写している。これって意外と細かいリハーサルを繰り返してちゃんと撮ってるんだろうなぁ。終わり方がハリウッドっぽくなくて良い。

デトロイトで乗り継ぎ便が2時間遅れ、予定していたヤンキースタジアム「ヤンキーズ対マリナーズ」観戦が危うくなる。
というか、19時5分に試合が始まるのに19時にまだニューアーク空港にいるという非常事態。でも、タクシーで宿まで行ってそのまますぐ地下鉄で行ったら、なんとか20時すぎにはヤンキースタジアムに着いた。良かったまだ半分は観られるとホッとしたのもつかの間、「カバンを持っての入場はNGだ」と冷たく言われ、カバンを地下鉄駅前のロッカーに預けるために戻ったりしているうちに20時40分になってしまった。あぁなんということ! なんてもったいない! と、ガッカリしつつ球場に入ったらまだ5回終わりでホッ。しかもちょうど球場に入ったときに松井秀喜の打席をチラッと見ることができ、次の攻守交代でいきなりイチロー登場。しかもいきなりヒット! そのあと二盗三盗! すげー!

結局、そこからの1時間でイチローは2安打3盗塁の大活躍。マツイは空振三振だったけど、でも「こういう場所で独りがんばっているのだな」と知ることができ良かった。一打席一打席「個の実力」を試される世界を、こういう場所で積み重ねているのだな…。
7回には球場全体の「Take Me Out To The Ball Game」。これがしたかったの! でも今日のNYは寒すぎて、1時間いるのがやっと。試合開始からいたら絶対風邪をひいていたと思う。遅れてちょうど良かったか。

21時45分に球場を脱出し、超急いでユニオン・スクエアの「Daryl Roth Theatre」へ向かう。

22時30分から「FUERZA BRUTA」観劇。(※予告編
数年前に同じ劇場で観た「De La Guarda」(ビーシャ・ビーシャ)と同じカンパニーの作品。アルゼンチンのカンパニーだったかな。ビーシャ・ビーシャを観たとき泣いた記憶があり、今回も期待したが前回より良かったかも。ボーッとするくらい美しいアート性と、(水に濡れてもいいような格好をしているのなら楽しそうな)ノリが重なり合っており、多少どっちつかず感はあったものの、圧倒的に先端でカッコいい。前回を思わせる壁走りやアクリル板のウォーターパフォーマンスは圧巻。素晴らしい。こういうのを観るだけでもNYに来た意味がある。脳内に普段と違う回路が開く。

大満足の終演後、ミートパッキングディストリクト(MPD)へ流れて「Fig & Olive」でようやく夜ご飯。NY時間の24時くらい。MPDはビルにアートが次々投影されていたり。夜中なのに超繁華。もう完全に夜の主役はココなのだなぁ。
このレストラン、去年来ようと思って来れなかった店。「いま旬は地中海料理」と去年教えてもらっていたが、今年もまだまだ旬の模様。よく流行っているしオシャレ。んでもって料理も思ったより数倍おいしく、これまた満足。クロスティーニに地中海ペンネ。良い良い。ワインを4人で3本あけて盛り上がって帰る。

長い一日だった。
乗り継ぎ移動が24時間以上・ベースボール・オフブロードウェイ・地中海料理。でもどれもアタリで楽しかった。これを書いているのはNY時間の午前3時すぎ。今日はほとんど寝てないけど、眠くないなぁ。やっぱりNYからかなり元気をもらっている模様。たぶん数日でガス欠になるとは思うけど、この調子で無事に過ごせることを願う。

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実質6日でミュージカルを9本

2008年05月02日(金) 4:58:54

最後の最後までバタバタ。
夕方まで分刻みで仕事をし、プレゼンに至っては出発直前に新しいニュースが飛び込み、行きのタクシーの中でパワポを大幅に訂正して書き上げるという離れ業をし(車に酔った!)、夜は夜で会食で飲み過ぎ、家に帰ったらもうクタクタ&デロデロで翌朝からの旅の用意も出来ず。すっかり家族にもダメ人間と見放されてソファ寝。

夜中過ぎ、なんとか起き出して多少の用意。
ニューヨークは寒いらしい。でも東京はすでに夏日なので、いまさら冬支度する気にもならず。なんとかなるやろ(なるのか?)。

あぁ、ここまで用意らしい用意もせずに出かけた旅の記憶はなし。でも、そういう旅に慣れていった方が人生は楽しいな。身を軽くすれば心も軽し。荷物はしがらみと心得よ。

ということで、ニューヨークに行ってきます。実質6日でミュージカルを8本観る予定。インプット旅。今回は関空経由。ノースウェスト。ムスメにもらった手書きのお守りを握りしめて。

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Event Reminder

2008年04月30日(水) 6:56:23

ticketmasterでチケットを買うと「Event Reminder」というメールが届く。キミのイベントはもうすぐだよ!と明るく挨拶があって、そのイベントが書かれているわけなのだが、昨日それが届いた。

Hello Naoyuki. Your event is happening soon!
Young Frankenstein
When: Saturday, May 03, 2008 8:00pm
Where: Hilton Theatre 213 West 42nd Street New York

おお。ミュージカルの「ヤング・フランケンシュタイン」、そういえば予約した! ええとMay 03ね。42丁目ね。って、うわっ、5/3って今週じゃん! すぐじゃん! 月が替わるせいかそんなに近いとは思ってなかったよ。

そう、なんとあさって、5/2出発でニューヨークに行くのだった。
昨年に引き続きのミュージカル三昧。すっかりミュージカル仲間になったモリたちと。家族にも「ひとりで行くこと」を根回しして許してもらった末のイベントだった。そうまでして行くのに、なんと実感もワクワクもないことよ。50時間後には出発なのに全くそんな意識も心づもりも用意もしてないワタクシ。前日である明日もプレゼンと会食がありバタバタだ。体調もボロボロだしやること山積。ちゃんとすべて終えて出かけられるのか!?

いや「ヤング・フランケンシュタイン」より前にイベントがあるのも思い出した。
5/2、つまり出発した日の夜であると同時に到着する日の夜(日付変更線を越えるからそういうことになる)には、ヤンキー・スタジアムで「ヤンキーズ vs マリナーズ」がある。チケットを取ってある。ううむ、あさっての夜には松井対イチローを観ているのかオレ!

最悪、パスポートとカードと財布とチケットだけ握りしめて、とにかくヒコーキに乗るべし!

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菓子パン @仙台

2008年04月26日(土) 9:32:20

またしても一泊で仙台。クレア・トラベラーの自腹下見。
東京で普通に仕事して、仙台についたのは夜。新幹線で一時間半で着くので楽。考えようによっては通勤圏内。

まずは鮨。最近の仙台では一番評判が高い店。ちょっと「とろけ系」が多かったが楽しい店だった。まだお腹に余裕があったので二軒目に居酒屋で一杯。うーん、この店もいいなぁ。両方ともアタリ。

そのあと、あるバーで仙台の同業者たち(広告)と落ち合って軽く。楽しい時間。
決して恵まれた条件ではない地方の現場で働いている広告マンを、ボクはなぜか偏愛しているので、オファーがあったら極力会いに行く。組織が小さい地方の会社は逆に部間の壁が低いのでコミュニケーション・デザインがうまく行くことも多い。まぁ地方のクライアントは変化が遅いことが多いのでなかなか大変ではあるのだが。
もう一軒ひとりで行こうかと一瞬考えたが、おとなしくホテルへ。もう無茶が効かない年齢だ。自重自重。

翌朝。というか今朝。
ホテルの窓から新緑のケヤキが見える。外に出るとキリッと冷涼で空気が澄んでいる。仙台って美しいな。通りの名前もいい。晩翠通り。青葉通り。広瀬通り。定禅寺通り。

朝食は上杉にあるパン屋「石井屋」。メールで勧められたのだが、んー、食べ過ぎた!(笑)
だって、なんつーか、菓子パンの殿堂なのだ。丁寧に作った懐かしい味がこれでもかと揃っている。メロンパン2種、カレーパン、クリームパン、ジャムパン、あんぱん、コロネ、フランクロール、コッペパン……。
思わずいっぱい取って2階のイートイン・スペースでいろいろ食べてしまった(いくつかは持ち帰り)。あぁ昼ご飯2軒行こうと思ったのに腹一杯だ。でもおいしかったから満足。

昼ご飯食べたら帰京。
仙台は奥が深いのでもう一度くらい調べにこないといけないかも。でもスケジュールが詰まっているので悩みどころだ。

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仙台に一泊

2008年04月19日(土) 19:23:24

仙台に一泊で行って、夕方帰ってきた。
クレアの連載の自腹下見旅行である。ええと一泊で8軒行ったかな。牛タンの店2軒、冷やし中華発祥の店1軒、塩釜の鮨屋1軒、塩釜の割烹1軒、ずんだ餅1軒、カフェ1軒、バー1軒。あ、あと「はらこめし」の駅弁も食べた。あまり体調がよくないわりにはまぁまぁ回ったな。

仙台の夜、メシにつきあってくれたのは宮崎在住の海森堂
たまたまボクが仙台に行く前日に「いま出張で東京に来ていますー。明日は仙台ですー」と携帯にメールをもらい、「あら、ボクも明日仙台に行こうと思っていたところ。一緒に夜飯する?」と話が急にまとまったのであった。彼とは5年以上前からメールを頻繁にやりとりしていたが、一緒にご飯食べるのは初めて。宮崎と東京のメール友達が、まさか仙台の、それも塩釜の山の上の小さな割烹「千松しま」で一緒に飲んでいるとは、なんだかとっても不思議な感じ。変な縁だねぇ。

ちなみに、まだあと最低一回(二泊くらい)は仙台に行く予定。
仙台に詳しい方々、もしおいしい店の情報をご存じでしたらお教えいただけると幸いです。甘えついでにお願いすると、次の次は高知にしようと思っているのだけど、高知、詳しくないんです。どなたかヘルプ!

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台湾の地下鉄

2008年03月23日(日) 9:26:23

台湾というとアジア特有のゴチャゴチャを想像されると思う。
実際、地上はゴチャゴチャだ。カオスと言ってもいい。大通りは21世紀だが、ちょっと路地に入ると19世紀が残っている。昭和初期の下町みたい。建物だけじゃなく人間もそんな感じ。昭和初期的オジオバが闊歩している。

でも、地下に潜るといきなり未来的だ。ボクにはこの鮮やかな対比が実に印象深かった。日本がずっと遅れて感じられる。そのくらい進んでいる。

台湾の地下鉄(MRT:Mass Rapid Transit)は、まぁまだ出来たてということもあるが、実にキレイで効率的だ。ざっと特徴を上げてみると、

  • 地下鉄構内がものすごく広くてわかりやすい。抜群に清潔でキレイ。デザインや間接照明も美しい。
  • 切符がプラスチック製のコイン(子供銀行みたいなヤツ)で、紙のに比べて使い回しがきき環境に優しい。デザインも可愛い。
  • 電車の待ち時間が秒単位で表示され、しかも正確。本数もとても多い。
  • ホームでのうるさい案内放送が一切なく、静か。素晴らしい。
  • 安全性への配慮が行き届いている。
  • 徹底したバリアフリー。何度か車椅子の人を見かけたが手助けもいらないくらい。
など。惚れ惚れするような出来である(フランス製らしい)。
んでもって、環境がここまで完成度高いと、それを利用する人間も影響されるのか、台湾人も地上とはまったく違った顔を見せる。

  • ホーム上に整然と行列する。ドアの片側に二列に並び横入りしない。なんとなくドアの両側にたかる日本とは大違い。
  • 駆け込み乗車がほとんどない。通勤ラッシュ時を含め、まったくと言っていいほど見なかった。
  • 少し混んでると次の電車を待つ。とても紳士淑女的。我先に争って乗らないのだ。
  • 車内で老人に席を譲る。優先座席(台湾では「博愛座」と呼ぶ。各ドア横にある)に若い人が座らない。混んでいても座らない。若者が老人に席を譲る光景は台湾で何度も見かけた。実に自然。
  • マナーがよく、みな静か。大声で話してる人すらいない。
  • フリーペーパーが発達していて、みなそれを読み、ちゃんと二次利用用の箱に戻している。
いやぁ、地上とは大違い。みんな本当にマナーがよく洗練されている。これにはちょっとビックリしたなぁ。利用している層が違うこともあるだろうが、ここまで違うのかと驚いた(地上の台湾人がマナー悪いという意味ではない。地上はもっとカオスで昭和初期的なのだ)。


成田に着いて日本の鉄道を利用したが、まず案内放送のけたたましさにうんざり。ホーム上の混乱とカオスにげんなり。我先に飛び乗る自分勝手さにどんより。使い勝手の悪さと通路の汚さにぐったり。都市鉄道システムに関しては台湾の方が数十年進んでいる。

そういえば、「待ち時間が秒単位で表示され」るのは地上の信号も同じ。台湾の歩行者用信号は実に可愛い。人間のイラストが途中から走るのだ。YouTubeにたくさん上がっていたのでそのうちのひとつにリンク。ご覧ください。

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台湾家族旅行 第四日目

2008年03月22日(土) 10:10:30

最終日の朝はまたしても早朝覚醒。
疲れているけど目が覚める。まぁでもマッサージを入念に受けたので眠りは深かったみたい。

7時に部屋を出て朝ご飯へ。
どうしても昨日行った「阜杭豆漿」をリピートしたく、またしても出かける。地下鉄で善導寺駅へ。もう目をつぶってでもこの駅に来られるくらいおなじみの駅。
まだ勤め人が出てきてない時間なので多少空いているがやっぱり行列。昨日とほぼ同じものを頼む。いやぁやっぱりうまい。ここの鹹豆漿と厚焼餅(夾蛋:卵焼き入)は我が人生のベスト・オブ・ブレックファーストのひとつとなった。

そこから20分ほど早足散歩して南門市場へ。市場はやっぱり楽しい。朝早いので仕込みをしている人も多く見ていて飽きない。
いろいろ見た後、隣の「金峰魯肉飯」で魯肉飯と乾麺を食べる。朝飯のハシゴ。ここの魯肉飯は濃厚な甘みがあってうまい。クセになりそうな美味である。乾麺(汁なしの麺のみに魯肉をかけてある)もよい。ちょっと化学調味料を感じるがこれはこれ。いい朝ご飯だ。

そしてラッシュ時の電車に乗ってホテルへ帰り(台湾の整然とした通勤客の流れにちょっと感動)、ついでにホテルのビュッフェで果物とコーヒー。朝から食べすぎ。

と、ここまでで旅はほぼ終了。
あとはツアーバスがホテルに迎えに来て、途中免税店に無理矢理連れて行かれ、空港にえらく早く着いてオシマイ。安ツアーは夕方着の昼発というスケジュールなのでホント無駄が多い(でも安いけど)。

とはいえこれで我が家族の「台湾リテラシー」は大幅に向上したので、次回からものすごく効率的に遊べそうである。食べ物もわかったし土地勘もついた。台北の旅のコツも知った。故宮博物館など行っていない場所も多いので次回が楽しみである。

つうことで、帰国・帰宅。
ペットホテルでじっと待っていた愛犬と再会し、「ちりとてちん」の録画分を見て今に至る。あぁ「ちりとてちん」は見事な収束を迎えているなぁ。この脚本家、異様にクレバー&いい意味でおバカ。素晴らしい。

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台湾家族旅行 第三日目

2008年03月21日(金) 7:39:42

ふと思ったけど、台湾って鮨屋が少ない。いまや世界のどの都市に行っても鮨屋は目につくのに、ほとんど目にしていない。和食はしゃぶしゃぶが多く、次いでトンカツ、天麩羅という感じ。屋台文化だから、熱を入れない鮨は印象的にあまりよろしくないのだろうか。

台湾はとにかく屋台(店先簡易屋台を含めて)が多く、各街角で安価に食事を提供してくれる。
ただ、日本と違うのは、屋台は買い食いという目的というより「食卓の必需品」として使われている印象。食卓にテイクアウトするヒトが多い気がする。ある食品メーカーのヒトに聞いたが、日本のように専業主婦が家庭にいるというのは世界的に大変贅沢なことらしい。アジアは特に夫婦共働きが多く、家庭での食事は屋台などの安価な総菜を買って賄う。あらゆる街角に安価な屋台が並んでいるのはそういう需要に支えられているのだろう。

ま、それはともかく、第三日目。
朝から快晴だ。この日は郊外に小旅行に行くので天気がいいのはうれしい。
前日いただいたメールの中に「朝ご飯で絶対のオススメ!」というのがあり(YAKINIQUESTのgypsyさんからであった)、それがまたいかにもうまそうなので行ってみた。善導寺駅5番出口真ん前のおんぼろビルの2階にある「阜杭豆漿」。ここの「鹹豆漿(シェンドーシャン)」という、豆乳に黒酢を入れておぼろ豆腐状になった食べ物を勧められたのだ。

行ってみると、エッというボロさではあったが、すごい行列で期待は高まる。
イートインの列(内用と外帯の二列ある)に並んだもののどうやって頼んでいいかわからない。と、カウンターに日本語メニューがおいてあることに気づき、それを見ていろいろオーダー。頼んだのは鹹豆漿と豆漿(砂糖入り豆乳)、厚焼餅(夾蛋:卵焼き入)、焦糖舐酥餅(キャラメル焼餅)、蘿蔔絲酥餅(大根切り焼餅)。これがそれぞれに絶品! いや参った。うまひょひょ。空きっ腹ということもあるとはいえなんだか妙にうまく、家族3人「うまひねぇ」と顔を見合わせつつ食べる。最後には取り合い。あんなに行列してなければ追加オーダーするんだけどな。 

大満足して食べ終わって忠孝復興駅に行き、駅前からバスに乗って九份へ。
九份(ジョウフェン)は台北からバスで1時間くらいのところにある観光地で、映画「千と千尋の神隠し」の作画の参考になったり、映画「悲情都市」の舞台にもなったところ。戦前には東洋随一の金鉱がありゴールドラッシュに賑わったらしい。閉山後は荒廃していたらしいが、最近になって観光地として甦り、細い坂道と両側の売店がずっと続く小さな街となった。京都の二年坂三年坂のアジア猥雑版といった感じ。風情と言うより売店巡り。

でもこの売店巡りがなかなかおもしろく、つまみ食いしながらずっと歩く。
途中で「阿柑姨芋圓」という芋団子かき氷を食べさせる店へ(細道の終点近くの十字路を左へ上がるとひっそりある)。たまたま入ったのだが有名店だったらしい。芋団子がもちもちしてうまい。
昼食は「九份古早丸店」という、店中この店の奥さんの写真で埋まっているキッチュな店で。魚丸というのがこの辺の名物らしい。魚のすり身を丸くしたもの。それを具にしたスープ(貢丸湯や五味総合丸湯)と魯肉飯(ルーロウファン)を食べる。魚丸自体はうまい。でもスープがいまいちだったな。ちなみにおにぎりを飯丸と表記していた店があったから丸めたものを「丸」とシンプルに言い表すようだ。

その後ちょっとお茶を、と思って入った茶館がサイコーだった。
名前は「九份茶坊」。あぁこの茶館に来るためだけにもう一度九扮へ来てもいいなと思わせる。建って百年以上という建物の雰囲気、サービス、味、景色、センス、みな素晴らしい。「千と千尋」の世界観そのままでもあるし、最先端センスの店でもある。ゆっくりお茶(東方美人)を飲み、凍頂烏龍茶梅を食べ、1階で陶器を見て、店のヒトといろいろ話し、茶器を買い、など、家族して相当楽しんだ。

最後に悲情都市のロケ現場をちょっと見て、台北へ。
帰りは瑞芳駅までバスで行き、そこから鉄道に乗って帰ってきた。瑞芳駅前で台湾の地方小都市の雰囲気に浸り、地方の鉄道の風情も味わい、なかなか満足。瑞芳駅には日本語ボランティアのご老人がいていろいろ教えてくれる。台湾のご老人は日本語教育を受けているので、こうして観光客を助けてくれる方が多い。頭が下がる。

台北に帰り着いたのが午後3時だったか。
ここで家族はバラバラに別れ、ボクは台湾式マッサージへ。ツマはお土産買いと散策、ムスメはホテルの部屋でお休み(疲れたらしい)。
台湾式マッサージは、一番有名な「豪門世家理容名店」へ行った。入り口から志村けんの写真がお出迎え。中は日本人芸能人の写真だらけ。まぁ有名店は安心だし、日本語通じるし、ホテルまでの送迎もあるので許す。120分で2000元のコース。これに足裏とかいろいろオプションをつけていくシステム。薄暗い個室で数人から束になって揉まれまくる。あぁ痛いところだらけだ。何人もから「睡眠不足ね」と指摘を受ける。早朝覚醒なもんでスイマセン。揉まれまくりフラフラになってホテルに帰り着く。

夕ご飯はB級屋台をハシゴして歩いて魯肉飯とか麺線とか刀削麺とかを食べ歩くつもりだったが、ボクがあまりにフラフラかつムスメも疲れ果てていたので、予定を変えて「ちゃんとした店に一軒行って済ます」という方針に。気分的に高級店は避け、屋台的な店を探し、有名店「好記担仔麺」へ行くことにした。店の前は大行列。この店、店頭で料理や食材を選んでから店に入るシステムゆえ、店の前が大行列の大混雑になっているのだ。名物といわれるカニおこわやカニとヘチマの料理、仏跳墻、担仔麺なんかを頼んだ。でもまぁ味は普通かな。ただ雰囲気は地元居酒屋という感じで台湾最後の夜にふさわしい賑わい。楽しかった。

ホテルに帰って即就寝。明日は午前中には宿を出て空港に向かう。
短い旅行だったが、帰ったらすぐムスメはスキー合宿だ。彼女にとってはハードな毎日。

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台湾家族旅行 第二日目

2008年03月20日(木) 8:54:57

夜中から朝にかけて大雨。天気予報も今日は雨。
でも出かけるころになったら止んできて、日中はドっ晴れ。ムスメに「よ、晴れ男!」と囃される。まかせなさい。

朝ご飯は電車に乗って科技大樓駅まで行き「老龍牛肉麺大王」へ。
一週間前に台湾を旅行した友人たちから勧められた店。牛肉麺うまし。でも想像の範囲内かな。ただ、本当に地元っぽい店で実に素朴な雰囲気が楽しかった。
そのまま近くの市場に入って市場見学。観光客とか来ない地域なので現地っぽくて面白い。生きた鶏とかいっぱい檻に入っていてその横でバンバンさばいているような市場。すごい迫力。野菜も魚も肉も実にうまそう。日本にはこういうタイプの市場はほとんどないなぁ。

大満足して一度ホテルに帰る。
今度はすぐ横の百貨店見学。でっかいIKEAが入っていてそこも楽しむ。台湾ってセンスのいい店が多いけど、この規模のIKEAが普通に入っているんだもん、恵まれてるわ。というか品揃えのセンスは日本とあまり変わらず。旧と新がバランスよく混合している国である。

で、そのまま電車に乗って善導寺駅へ行き、台湾大医学院近くの台大交友会館2階にある「蘇杭」へ(1階の「蘇杭」ではなく2階の「蘇杭餐廳」)。江浙料理。キレイでハイソな店。
ここもその友人たち一押しの店なのだが、この店は素晴らしかった。ボクの中での台湾一かも。小籠包も個人的には「鼎泰豊」より上。トンポーローも抜群。そしてそして砂鍋醃篤鮮というスープが絶品(砂鍋=土鍋)。これ、日本語メニューによると「ベーコンとタケノコのスープ」とかシンプルに書いてあるんだけど、そのうまみたるや自分の中でのベスト・オブ・スープに近い。青菜や湯葉みたいのも入っていて食感もよい。

その後、永康街(鼎泰豊本店があるあたり)まで行き、この地域に散在するオシャレな店を見学したあと「冰館 Ice Monster」へ。ここのカキ氷は有名だ。マンゴーかき氷が名物だが季節が違うのでイチゴかき氷を頼んだ。日本のシロップがけとは違ってイチゴ自体が山ほどトッピングされている。これはうまひ。
そのまま歩いて大安森林公園へ。広くて美しい公園。セントラルパークと代々木公園を足して二で割ったような感じ。気持ちよい。ゆっくり散策しつつ横切って、優子お目当ての「毎日果実」というドライフルーツの店でお土産を買い込み、また電車に乗って中山國中駅へ行って、お茶で有名な「竹里館」へ。

凍頂烏龍茶と私蔵茶(烏龍茶)のふたつを功夫茶という飲み方、つまりは聞香杯を使った飲み方でゆっくりと。響子が「お茶っておいしいねぇ」とほっこりしている。中一でこの飲み方を知ってしまうのは贅沢だな。

ホテルに帰ったら「台湾にいるんですか! ならココへ行きなれ!」というメールがいっぱい届いていて感激。ありがとう!
ちょうど夜ご飯の店を迷っていたので、メールにあった「驥園川菜餐庁」へ行くことにする。
オススメのメールによると、ここの砂鍋地鶏が絶品だという。砂鍋ね。昼の砂鍋の印象があまりに良かったので満場一致でそこに。昼と同じもん食べるんかい、という心の声もあったが、そのくらいうまかったので。
で、結果的にこの店のも相当うまかった。鍋だけとったら昼のに並ぶ。ベスト・オブ・スープが一日でふたつも増えた。ムスメなんか「おいしすぎる」と小声でつぶやきながら、食べ過ぎてアゲそうになるくらい食べていた。あぁ教えてもらって良かった! 入り口横では土鍋をずら〜っと並べて盛大に炊いている。いい風景。

そのままホテルに帰って、お風呂で半身浴をして、そのまま就寝。
台湾マッサージに行こうかと思っていたが、まぁ以前にそれは経験しているし、特にカラダも欲せず。

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台湾家族旅行 第一日目

2008年03月19日(水) 8:25:27

ボクは2回目。ツマとムスメは初めての台湾。
目的はやはりメシかな。それとムスメの響子にアジアの感じを知ってほしかったこと。彼女は中一にして海外は三カ国目。現代では決して珍しくないが、ボクのころに比べればとっても恵まれている。ニューヨーク、ポルトガル、そして今回の台湾。親日の国で初めてのアジアを体験するのはイイコトかと。

飛行時間3時間 & 時差1時間というのも魅力。朝6時に家の玄関を出て台北に日本時間の13時には着いていた(羽田発だったらもっと早いなぁ)。
でもそこからがノタノタ。節約モードで安ツアーに申し込んだのだが、現地自由ながらもホテルまでのバスでの送迎がついていて、これが全くグダグダの段取り。結局ホテルに着いたのがその3時間後。あぁモッタイナイ。やはり個人旅行にするべきだった(後の祭り)。

ホテルに着いてすぐメシに出発。日本時間の午後4時ゆえ、ハラが減りまくっている。
まずはツマとムスメのために、どうしても通らないといけない道「鼎泰豊」へ。ま、基本ですね。本店は超行列するので、2号店へ。ここは担仔麺の「度小月」の目の前なのでハシゴにもよい。

タクシーで行こうとホテル前から乗ったのだが、地図を見せたもののすっごい遠回りをしやがって(倍くらい)、いきなり印象悪し。これ以降極力地下鉄移動に。でも地下鉄のトークンみたいなコイン切符が可愛くて家族中で地下鉄がお気に入りに。駅も列車もキレイでスムーズ。マナーもよい。日本以上(行列を乱さないとことか)。

ま、それはともかく、初めての本格小籠包で響子を感激させたあと、その周りを散歩。これにはツマの優子が感激。この辺、庶民的な店と高級店が混ざり合って独特の街になっており実におもしろいのだ。食料品店とか雑貨屋とか冷やかし歩く。その後「度小月」で担仔麺や台南系総菜を食べる。

台湾は日本語教育をしていた時期があったし、日本人旅行者も多いし、そのうえ日本=クールな対象なので、わりとお店やコンビニでも日本語が多用されている。それを見て喜んだのは響子。母国語が海外で普及している感じが不思議かつ誇らしいらしい。北京語表記の合間に「の」とかいう日本語接続詞が使われているパターンがわりと多く面白い。

その後地下鉄に乗って士林夜市へ。
ひとつ前の劍潭駅で降りて美食市場に驚いた後、士林までメインストリートを歩く。スコールのような雨が降ったり止んだりしたが、ちょっと待つとすぐ晴れる。ほとんど熱帯性気候なんだなぁ。夜市は珍しいものばかりで面白い。途中で買い食いした「胡椒餅」(by「福州世祖 士林店」)がべらぼうにうまかった。昨晩のベスト1。

ホテルは王朝大酒店(Sunworld Dynasty Hotel)。
ツアーにエントリーされているホテルでトリプルが用意できるのがここしかなかったのだが、部屋がスカッシュコートくらい広く、ネットも通じるので、まぁ正解。以前泊まった「台北商旅」(←ここはわりとオススメ)のすぐ近くで土地勘もある。

ということで一日目は終了。移動に長くかかってしまったわりにはよく遊んだ。今日は台北市内をゆっくり散策。マッサージもたっっっぷり受ける予定。心残りは終了間近い「ちりとてちん」。録画はしてあるとはいえ、観たい。

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台湾へ

2008年03月18日(火) 5:17:09

ちょっと家族旅行で台湾に行ってきます。ほんの三泊四日。
ムスメが中学に入り、いよいよムスメの休み通りにしか家族旅行できなくなり、春休みと夏休みと冬休みのハイシーズンをピンポイントで狙わないといけない状態。この状態から抜け出られるのは彼女が大学に行ってからだけど、そのころ親と一緒に旅行してくれるかどうかは実に微妙。

台湾へは安ツアーで行くので、ホテルもたいして選べず、ネットも通じない可能性があります(台湾は日本以上にネット社会らしいので大丈夫な可能性も高いけど)。なので、もしかしたら3日ほど更新できません。その場合は「追っかけ更新」します。つまり、旅の様子を後追いで。よろしくお願いします。

ネットにつながったらもちろん更新します。MacBook Airさん(別名「還付金号」)でね。

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博多で一泊

2008年03月16日(日) 21:54:16

雑誌「CREA Traveller」の連載の下見でちょうど1ヶ月前に福岡に3泊してきたのはここでも書いた。
この連載、ボクがひとりで下見に行き「2泊3日うまうま旅」用に店をセレクトし、編集部からその店に電話して掲載許可をお願いし、それからカメラマンが撮影に行くという段取りを踏む。ボクは下見と原稿書きのみ。で、困るのは下見してセレクトしてから掲載を断られるパターン。いままでも再度下見に行ったことがある。特に、一押しと思っている店から掲載を断られると本当にガックリくる。でもまぁその店の方針だからなぁ。

んでもって今回も出てしまったのだ。
福岡でボクが一押しにしようと思っていた鮨屋に編集部が掲載をお願いしたところ「メディアには出ないことにしている」とのお返事。ガビーン(死語)。じゃあ下見した別の店にして「2泊3日のうまうま旅」を構成できるかというと、それはそれでスカスカ感がある。うーむ…。

ということで、この土日は急遽1泊で福岡へ。
前回お世話になった方々にもご連絡せず(土日のお休みだし)、土曜の昼・夜、日曜の昼、と3食分さっと食べて帰ってきた。もちろんハシゴはしたけど。

この二度目の下見でいい店が見つからないともうどうしようもないのだが、今回の1泊旅はなかなか充実。新たに3店、掲載したくなるような店を見つけ、満足して先ほど帰宅。あぁ良かった。疲れがたまっていた時期でもあり、さすがにカラダを心配していたが、クレイジー・ケン・バンドのライブで発散したのがわりと良かったのか、なんとか倒れずに帰ってきた。

この連載、楽しいけど相当きつい(笑)
旅は楽しいし、新しい味、新しい店に出会うのは毎回ワクワクする。でもちょっと胃袋に負担かけすぎ。ある程度の分量たまったら単行本にする予定なので、それでこのきつさも終了だな。もう半年ちょいの辛抱。

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博多最終日

2008年02月17日(日) 10:04:10

昨日は午前中にお土産用の明太子を買いに博多の小笹(地名)へ。ここで知る人ぞ知る手作り&無添加&少量生産&おいしい明太子が売られていると聞き、タクシーを飛ばした。東京へ帰ってすぐ食べたら異様においしかった。店名などはまたご紹介するけど、ほとんどどこにも売ってないので手に入れるのが大変かもしれない。

博多での最後の昼ご飯は、麺を3軒。
まずは「かろのうろん」(博多うどん)。古い博多弁だと「ど」が「ろ」になるようで、要するに「かどのうどん」ですね。角っこにある小さな店。おいしかった。博多うどんにしては細麺でコシがある。前日に食べた「みやけ」のぶよぶよな麺とはずいぶん違う。「みやけ」の方が昔ながらの麺なのかも、と思いつつ、こっちの方がうまいなぁ。

2軒目はJR博多駅デイトス内にある「大明担々麺」。知り合いに強く勧められた。これ、中国や台湾の屋台で食べたら「絶品!」と叫ぶと思う。でもファストフード的なこの雰囲気で食べるとまぁまぁ的。うまいんだけど損してる。惜しい感じ。

3軒目は、前の晩に後輩に「博多に『ちんめん』という麺があるのを知ってますか?」と聞かれて「まったく知らん」と答えたら勧められた店。赤坂の「黒田屋」。基本的に博多ちゃんぽん(手打ちちゃんぽん麺)を出す店なのだが、たしかに「ちんめん」というメニューがある。こりゃ麺好きとしては体験しに行かねば!

席に座って「すいません、ちんめんって何ですか?」とおばちゃんに聞いたら「さぁ?」と言われ鼻白む。なんやねん。そしてら奥からおねえさんが出てきて「醤油ラーメンです」とキッパリ。は? 「ええと、醤油ラーメンなだけ?」「そうです」「ええと、じゃ、なぜ『ちんめん』と?」「さぁ? 『ちんめん』は『ちんめん』です」と。
じゃぁ醤油ラーメンと呼ばんかい!と思いつつ、ネットで調べると、どうやら「ちゃんぽん」と「ラーメン」の間に位置する食べもののようだ。『ちゃんめん』から来ているのかな。
来たものを見てみると、具はラーメン系。麺もラーメン系。スープは醤油ラーメンというよりは鶏ガラ系のちゃんぽん風かな。マイルドでやわらかい。「あま太郎」という店が元祖らしいが、んー、二日酔いに効くラーメンって印象だった。

ということで、夕方便で博多から東京へ。
博多は全体に味が濃く、塩も強い印象だったなぁ。そういえばヒトも濃い(笑)。そういうお土地柄なのだろう。
安価なわりに素材の良さは圧倒的。食の底辺レベルも相当高い。つまりまずいものがない。でもダントツな美味とかも少ないかも。今回は高額店や屋台をはずしたが、全体の傾向は掴めたと思う。なんとなくだけど、味的にボクの中では「札幌を濃くした印象」。なんか通底するものを感じたなぁ。もう少し日数が経たないと咀嚼&俯瞰ができないんだけれども。

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博多三日目

2008年02月16日(土) 8:36:49

まったく毎週毎週、朝からこんなに泣かせて何するつもりやねん!とボヤきたくもなる「ちりとてちん」。いままでも泣かせる朝ドラあったけど、毎週泣かせるドラマは初めてだ。というか朝から掟破りすぎ。一日が涙で始まる。ま、今日は旅先のひとり部屋だったので心置きなく泣けて気持ちよかったけど。

それはさておき、博多三日目。
朝ご飯は胃を休めるために抜き、昼から活動開始。「みやけ」(博多うどん)、「よし田」(鯛茶)と食べた後、伝説のライブハウス「照和」へ。というか、こんな明るい時間から「照和」ってやっていたのね。
この場所からチューリップ、井上陽水、甲斐バンド、海援隊、シーナ&ザ・ロケッツ、長渕剛なんかが巣立ったんだなぁと感慨に浸りながら照和ブレンドという珈琲。ま、普通の喫茶店なんだけど、聖地は聖地。ミーハー心を満足させる。

その後「一風堂大名本店」でラーメン。本店でしか食べられない「本店あわせ味」を食べた後、博多のいろんなとこを散策し、いったんホテルへ。

夜は「ちんや」で博多風すきやき。魚が続いたので肉も良いな。口をすすぎにバー「HEARTS FIELD」へ。とてもよいバーで、モルトを思わず二杯三杯。
最後は「てつ鍋」という鉄鍋餃子の店に移って、会社の関連会社の後輩たちに会う。「明日の広告」を読んでメールをくれたりしているので、その話とか。地方でがんばっている広告マンは無条件に応援したくなる。

というか、古い成功体験がカラダのどこかに染みついているボクらの世代は、こういう風に新しいことにトライしようと試行錯誤している若者たちの邪魔をせず、しっかり口をつぐむ訓練をしないといけないな、と、改めて思った。温かい目で見たサジェスチョンならもちろんいいが、「そりゃダメだ」と全否定的かつ上から目線の口出しをしがちなのが先輩風を吹かせたいこの世代以上。でもその成功体験は(消費者が変化した今)もう古いのだ。口出ししない。のびのびやらせる。ちゃんと自己鍛練が必要な行為ではある。

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博多二日目

2008年02月15日(金) 8:02:58

博多にくわしい方々からの「私にも紹介させろ」メール攻め、ちょっと感激しました。ありがとうございます。こんなにいただくとは思いませんでした。博多在住の方々からも多数。うれしいです。

どの推薦もおいしそすぎるのだけど、複数の方からのだぶった推薦を優先して予定に加えました。昨日と今日で少々行って見ます。たくさんは行けないけど。

昨日は早朝に市場会館の「おきよ」(食堂)と「元祖長浜屋ラーメン」(ラーメン)。
元祖長浜屋ラーメン(地元の人はガンナガと略すらしい)は以前にも行ったのだけど24時間営業なので朝ご飯の推薦にいいかとおもって再訪。ま、聖地みたいなものなので。「おきよ」は定食が普通にうまい。

昼も二軒。「たつみ寿司」と「吉冨寿し」。
特に「吉冨寿し」は素晴らしかった。二軒目だったのでいい加減お腹一杯だったが、おいしくてするする入る。博多の名店。また来たい。

夜はまず「珈琲美美」で胃を起こし(芸術的な珈琲)、博多在住の方々と待ち合わせて水炊きの「芝」へ。「水晶鍋」「水月」「新三浦」なども行ったことがあるが、この店は窓からの景色が素晴らしい。那珂川に映るネオン&昭和の古い民家&あっさり味。
その後「ろくしき」(居酒屋)に行って「オスカー」(バー)で飲んで〆。

博多って素材は抜群だけど、全体的にちょっと味が濃い印象かな。でも名店をいくつか知れて満足満足。

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4軒のハシゴ食べ @博多

2008年02月14日(木) 8:39:26

有給休暇とって、博多に来ている。
雑誌「CREA Traveller」に連載中の「二泊三日うまうま旅」の下見である。

この連載、その都市に二泊三日で行くとしたら昼夜朝昼夜朝昼の7チャンス、どこで何を食べるのがベストか、というのを書いていくもので、博多で10都市目。周到に下調べをし、地元の信頼できる人に聞きまくり、こうして自腹で食べに来て、その中から「その都市にくわしくない旅人にとって、二泊三日ベストな7店はどこか」をボクの視点でオススメするものである。女性誌なので女性を意識しつつ。で、ボクが下見してチョイスして原稿を書き上げたあとに編集部が撮影に来る、という段取りを踏む。

つうことで「下見食べ」は下調べで絞った店を次々食べていくのがミッションとなる。
昨晩福岡に入ったボクは、チェックインもそこそこに「柳町一刻堂」(居酒屋)、「池田屋」(炊き餃子)、「久米」(居酒屋)、「Bar倉吉」(バー)と4軒ひとりでハシゴ。それぞれおいしく、いろいろ取ってしまったので少々食べ疲れ&酔った。さすがに最近ハシゴがきつくなってきたな。ボクの胃袋も歳をとるということか。

この連載が終わったらハシゴ食べはそろそろ打ち止めにしようと思っているが、この連載に関してはとても楽しんでいる。だって日本の各都市のうまいもんを知り歩くにはとてもいい機会だし。この連載を始めて知ったおいしいもんがいっぱいあるし。

博多は今年一番の寒さだと言う。
さて、週末にかけてもう少し食べ歩こう。今日はおいしい鮨とおいしい水炊きなどなど。

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アグー豚 @我那覇畜産(名護)

2008年01月14日(月) 15:04:03

昨日、ボクたちプロジェクト・メンバー一行は名護の「我那覇畜産」を訪れた。
ボクはここが生産している「やんばる島豚」が豚肉の中で一番おいしいと思っている。送ってもらって家でしゃぶしゃぶで食べた時に衝撃を受けたのだ。バークシャー種とデュロック種をかけ合わせたものにアグーをかけて出来た「やんばる島豚」。肉の香りが実に素晴らしい。

ボクは5年ほど前、アグー(琉球在来黒豚)を細かく取材したことがある。
その当時、純血のアグーは沖縄本島にたった36頭しかいなかった。戦争で激減し、その後はアメリカからランドレース種などの繁殖能力が高い(つまり多産な)白豚が入ってきて、純血はほとんど絶滅したのである。アグーとランドレース種などとかけ合わせたハーフやクォーターは多いが、純血は北部農林高校や試験場などに36頭しかいなかった。

アグーは生殖能力が低く、なかなか増えないこともあって、昨日「我那覇畜産」で聞いたら、2007年現在でも、純血はまだ79頭しかいないそうである。
いまでは東京でも「アグー豚」を出すレストランが多いが、まぁウソとまでは言わないが、多少表記に誇張がある。純血はあり得ないのだ。ハーフかクォーター、良心的な店でも75%とかのものを出しているかも程度だろう(現在はランドレース種とのハーフである「沖縄あぐー」というブランド豚も出荷されているので、それを出してアグーを名乗っている場合もあるかもしれない)。

ボクは定期的につぶす純血のアグーをたまたま食べたことがあるが、肉の香りが尋常ではない。脂が多いのにあっさりしていて、もたれず、旨みも強いのだ。とても魅力的な黒豚だ。増やすのが難しい品種だが、志高くアグーを増やそうとしている畜産農家がいくつかある。そのうちのひとつが「我那覇畜産」なのである。

訪れてまずびっくりしたのは、その文化度の高さ。
入り口から前庭まで花が咲き乱れ、蝶が舞う。たぶん奥さんがやるのだろう、実に丁寧に手入れがされている。しかも清潔。その美しい敷地内(建物内じゃなくて敷地内)に入るためには靴を消毒しないといけないという徹底ぶり。畜産農家とかいくつも訪ねたことがあるが、これだけ意識というか文化度が高い農家は初めてである。たいていは効率重視で味気ない外観のところが多いからだ。

前庭の美しい芝生の上でアグー豚に会わせてもらい、仔豚と戯れさせてもらったりした後(写真12)、お話をいろいろ伺ったが、オーナーの我那覇明さんの「安心安全、しかもおいしい」ことへの情熱がまたすごかった。特に安心安全に対する意識の高さがすごい。そこまで清潔に管理しますか!という感じ。放牧なども考えたそうだが、鳥などによってもたらされるウィルスを考えるととてもじゃないが無理、ということで、そのかわり徹底的に豚に居心地がいいように屋内施設を作ったそうだ。お話は日本の食や健康への危機感にまでおよび、尽きない。

純血アグーも少しずつ増やし、ここには17,8頭いるようだ。かけ合わせの研究を重ねた結果「やんばる島豚」ブランドを作り出し、自信を持って販売しているようである。他にランドレース種とデュロック種をかけ合わせた「流美豚(リュウビトン←ルイビトンの洒落らしい:笑)」や75%のアグー「島黒」も売っている。

高い志と実行力。ちょっと感動した。「佐藤家は今後ここの豚しか食べません!」と、その場で宣誓しようかと思ったくらいである。しかも本当に豚好きらしく、事務所には豚キャラのコレクションがたくさん。奥さんが豚を使った昼ご飯を振る舞ってくれたが、これがまたうまかった!

もうすっかりファンになって、夕方に我那覇畜産を後にした。
ちなみに、我那覇畜産がある名護の大川辺りは実に美しい。「この辺に別荘を買おう!」とみんなで盛り上がりつつ、クルマで那覇へ帰った。あぁ楽しかった。

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25℃! @那覇

2008年01月13日(日) 10:19:23

沖縄の那覇に来ている。
25℃ですよ、25℃。モリのいる札幌とは気温差30℃! 日本ってすごいなぁ。こんなに小さい国なのにこんなに気温差がある。昼に着いた途端じわっと汗ばむ。暑っ。上着を次々脱いでTシャツ一枚に。

まずは首里に出て「てぃしらじそば」へ。
脱サラして沖縄そば屋を始めた、という店で前から行きたいと思っていた。カフェみたいな作りだけど、どこか温かい手作り感がある居心地よい空間で、そばもとても丁寧で心温まるもの。最近若手を中心に増えてきた「昔ながらの手作り沖縄そば」系。超薄味のスープで「淡すい」のそれよりもあっさり。でも食べ終わる頃には後ろ髪引かれる味になる。麺は少し茶色っぽく、縮れが強いもの。おいしい。全体にとてもいい沖縄そばだが、敢えて言えば麺にもう少しコシがあった方がいいかな。茹で時間の問題だろうか。でもまた定期的に来てみたい店。あ、ジューシー(炊込みご飯)もとってもうまかった。沖縄そば500円。ジューシー100円。コーヒーはセルフで飲み放題。よくやっていけるなぁ。

次に公設市場に出て、銀座のあるバーで勧められた「田舎」という店でソーキそば350円。安っ。しかも超ディープ。観光客はびびって入ってこれないだろう。地元の人が昼ご飯に群がるような店(安いしね)。でもそのバーの人が帰省の度に寄るというだけあってなかなかおいしい。ここは「昔ながらの手作り沖縄そば」系ではなく、言うなれば「昔ながらの生活そば」系。なんだかとても気に入った。公設市場周りっていい店なかったんだけど、これからはここにしよう。

ホテルにチェックインして、ラグビー大学選手権決勝の早慶戦中継を見る。早稲田ラグビーのファンなので、早稲田が勝ってうれしい。でも早慶戦っていつもラフプレイがなく、実にフェアでいい。気持ちのいいゲームだった。

ボクがホテルの部屋にいた間にスコールがあったらしいけど、ホテルを出る頃には雨も上がって(晴れ男!)、夕方から外出。辻にある「カフェ沖縄式」で作家の駒沢敏器さんと待ち合わせ、彼中心で一緒にやっている「ある沖縄プロジェクト」の打ち合わせ。今回の沖縄行きの目的でもある。とはいえ本業と違うから自腹の沖縄行きだけど。

その後一緒に「琉球料理乃山本彩香」へ。
久しぶりの彩香さんの料理である。おととしの閉店危機以降、営業方針を変えてからは初めての訪問。高齢でカラダが持たないという彩香さんは規模を最小限に縮小し、ほとんど「琉球料理の伝統と心を後世に伝える」という情熱だけで営業している。料理の質はまったく変わらなく非常においしいが、サービスや営業日数、価格などはずいぶん変わった。もうほとんど趣味の世界である。それでも彼女が霧の日の灯台のようにそこに立ち続けてくれているだけで,琉球料理の伝統と心が守られる。その価値を味わう店である。彩香さんともいろいろお話しでき、良かった。

食後、駒沢さんとふたりで牧志2丁目の隠れ家バー「living」へ。
以前「Slow Jam」にいたジミーが店主で、異様に凝っていてオシャレ。ふーん、と感心しながら飲む。最後には大盛り上がりに盛り上がり、「どっか飲みに行こ」と店主に散々誘われたが、意志強く帰る。つかもう2時過ぎてるし。

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タレルの部屋

2007年12月16日(日) 9:32:26

金沢から帰還。
最終日は嵐のような天候で、途中初雪まで舞ったのだけど、金沢21世紀美術館の「タレルの部屋」にいた数十分だけ青空になった。晴れ男でよかった(笑)
四角く切り取られた青い空を雲が流れる。思わずボーッと数十分。発見と異化と伝達について考える。この三つにおいては異化の分野が自分がまだ踏み込んでいない(というか不得意な)ところだなぁ、とか。客もめったに入ってこず、ジェームズ・タレルほぼ独り占め。贅沢だ。

特別展示は粟津潔。アレ?聞いたことあるな、と思ったが、展示を見ているうちにいろいろ思い出す。彼のポスター展を以前に見たことがあった。でもポスター以外の作品は初めて。阿部定の映像作品なども見入る。面白すぎ。現代にあっても新しい。なんだかとても共感し、ショップで本など買ってしまう。展示を見終わった後もロビーの椅子でその本をずっと読んでいた。

というか、この美術館、飽きないな。これを見るためだけに金沢を訪れる人がいるのがよくわかる。空いているであろう、オフシーズンの平日の午前中とかにもう一度来てみよう。

メシ系は、朝早くにニューグランドの「ロワ」まで出かけていい景色とともにモーニング。その後「近江町食堂」を経て「壽屋」。「不室屋」は(さすがに腹一杯で)諦めて、前回買って非常に気に入った東山の「天野茶店」で加賀棒茶をおみやげに買い、金沢21世紀美術館でゆっくりして、夜にエムザ裏の「祥鮨」。19時発の空港行きバスギリギリまで食べてバスに飛び乗り(ギリギリだった)、最終便で羽田に到着、という段取りだった。

「祥鮨」には17時から2時間ひとりきり。東京の仕事仲間の強力推薦だったが、握りはともかく刺身がうまいうまい。かさご、ひらめ、車だい。忘れられず。お母さんが焼いてくれるエビ入り玉子焼きもなんともいえず良い感じ。ご主人との話も盛り上がり、最後の夜のいい〆になった。

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鮨 みつ川 @金沢

2007年12月15日(土) 7:28:39

昨日は「雨の金沢」という題にしたが、「金沢の雨」という川中美幸の曲がヒット中らしい(笑

ということで、引き続き金沢。
昨晩は「鮨 みつ川」にて鮨。「小松弥助」系の独特の鮨が多い金沢にあって(昨日の「鮨 志の助」も「弥助」系)、堂々と江戸前系。しかもお江戸にあったとしても上位なレベルの鮨であった。「弥助」系の柔らかく優しい鮨もおいしいと思うが、握りだけをとるとこちらの方がボクは口に合うかも。でも逆に言うと東京でも「みつ川」タイプは食べられる。「弥助」系は金沢でないと食べられない。旅人にどちらを勧めるかはわりと難しい問題。

食後は前回も来た「広坂ハイボール」でゆるりと。
犀川大橋のあたりから片町周辺〜広坂と歩き、なるほどなるほどとどんどん頭の中で金沢地図が出来上がっていく。もうひとりでも香林坊、柿木畠、片町、広坂あたりは歩けるなぁ。この「頭の中で金沢地図が出来上がっていく」過程が旅で一番面白い。出来上がりきっちゃうと、発見の喜びが少し減る。

今日は食べまくりは少し緩めて、21世紀美術館に行こうと思う。今日の夜に飛行機で東京帰還予定。
それにしても今回はわりと散財した。東京に帰ったら締めなくちゃ。

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雨の金沢

2007年12月14日(金) 18:25:50

雨の金沢に来ている。
晴れ男は発揮できなかったけど、金沢は雨がとても似合うので満足。いやぁ美しい。

こちら在住の楽しい方々にお付き合いいただき、昨日は「鮨 志の助」、甘味処「つぼみ」、少し部屋で休んでから、バー「ゴールドスター」、寄せ鍋「太郎」、ワインバー「照葉」、蕎麦「更科藤井」、うどん「奢」とハシゴにつぐハシゴ。気がついたら午前3時近く。いやぁ遊んだ遊んだ。しかも腹一杯。つきあってくださった方々どうもありがとう。ホント楽しかった。

今日は今日とて朝から近江町市場周辺を探索し、コーヒー「東出珈琲店」、鮨「山さん寿司本店」、コーヒー「泰山木」、料亭「杉の井」と渡り歩いたところ。そして今から夜ご飯。今日は軽めに済まそうと今現在は決意しているが…。

金沢は味もよいが、なによりも人が異様によい。そこが魅力だ。あと内装などのセンスも日本トップクラスの店が多い。だからとにかくくつろげる。「つぼみ」「ゴールドスター」「泰山木」あたりの雰囲気の良さは格別だったなぁ。こんな店、東京にも欲しいなぁ。

金沢に住みたいという人が多い意味が肌感覚で理解できてきた昨今。
金沢中心部の土地勘も次第にでき、金沢ファンになってしまっている自分に気付く。そう持っていってくれたHさんに大感謝。

では、夜メシ逍遥の旅に行ってこよう。

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地方に友人が増えていっている

2007年10月30日(火) 6:08:39

月曜朝に東京帰還。
大阪・京都・金沢でおつきあいいただいた方々、本当にありがとうございました。
当日書いた人以外にも、いっつもNYで会う現地の人がたまたま京都に帰省していてホテルのラウンジでお茶飲んだり、神戸に住んでる人がわざわざ会いに来てくれて一緒に祇園のお茶屋さん行ったり、お店で出たおいしい加賀野菜を作っている農家の娘さんがたまたまサイトの読者で会いに来てくれて深夜まで遊んだり、いろんな出会いがあったのでした。なんか行く町行く町で友人が増えていっている。面白い流れ。

で、会社のある方に京都金沢の土産話をしているうちに、結局どこの料亭が一番旨いかという話になり(その人そういう場所によく行っている人)、「よし、今度連れて行ってやろう」という流れに。ありがたやありがたや。本当にいい料亭は先輩に連れて行ってもらうのが一番だ。でも京都は遠いからなぁ。お互いのスケジュール調整を考えると、実現性は10%くらいかも。

夜、家に帰り、原稿の旅先で書いた部分を読み直したが、やっぱどこかで浮かれているせいか、なんだかアカン。
ひとつふたつ新鮮な切り口があったのでまぁいいんだけど、もうちょっと旅先でも落ち着いた文章を書けるようになりたいな。いつも間に旅が入るとダメになるワタクシ。5月にNYに行って以来「おもしろ本」とかの更新も止まっている。なんか旅に出ると習慣が変わっちゃうんだな…。いっつも旅しながら書いている椎名誠さんとかどうやってテンション維持しているのだろう。ってレベルが違いすぎる話だけど。

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住むにはちょうどいい規模の町

2007年10月29日(月) 6:53:55

昨日も金沢。
午前中は原稿書いて、昼は有名な割烹でお昼のミニコース。非常に洗練されていて京都っぽい味。繋がってるな。加賀野菜がやっぱおいしい。前日もいろいろ食べたが、加賀野菜、うまい。少し買って帰ろうか。

食後、金沢を案内してくれた方と主計町や東茶屋街をちょっと散歩。美しい街だ。というか、金沢って絵になる場所がいっぱいあり、そこに普通に生活が溶け込んでおり、なんだかうらやましい都市。みんな表情が明るいし、古いものを大切にしているし、オシャレさんも多いし、なにより美人が多い。いい町だ。住んでる人は金沢の外にあまり出たがらないという。わかる。

新竪町の「ギャルリ ノワイヨ」でお茶した後、ホテルに帰って原稿書き。ある章がどうしてもうまくまとまらずイライラ。

夜はさっきのノワイヨの方も含めて3人で「割烹大関」。
かにめん(蟹の身のおでん)や加賀治部煮やのど黒なんかを堪能。100歳近いおじいさんを筆頭に孫ふたりまで従業員がすべて家族(&親戚)という店の雰囲気があったかい。その後スパニッシュの「アロス」。「タラのピルピル」がうまかった。つか、洋食系は5日ぶりか? 毎食和食で飽きていたのでうれしいな。

一緒に行った方たちの知り合いが次々と「アロス」に現れる。
町中どこ行っても知り合いに会う、みたいな狭さが金沢にはあるらしい。狭すぎないし広すぎない。住むにはちょうどいい規模の町なんだな。逆に閉塞感もあるかもしれないけど、ここに住むと外に出たくなくなる感じはよくわかる。

おとといも含めて、金沢現地の方と数人お知り合いになれた。また来るのでその時はよろしくお願いします。
というか、2日間も案内してくれたHさん(元々メル友)、どうもありがとう。

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微笑みの鮨屋

2007年10月28日(日) 10:18:32

なぜか金沢にいる。
原稿がそこそこ進んだので、クレア連載の下見をしにきた。京都から近いし。
とはいえ、食べていないときはすべて原稿。観光も全くなし。テンパってることには変わりなし。

昼は「小松弥助」。
この店、金沢では有名なのだが、握りがどうのと言う前に、とにかく客席みんなが微笑んじゃうところがすごい店だ。ご主人はもう相当なお歳なのだが、常に微笑んで握っている。あいそがいい鮨屋のご主人はいるが、常に微笑んでるご主人ははじめて。客への語りかけも「よかったねぇ」「ありがとねぇ」「おいしいやろぉ」とニッコニコ。しかも超自然体。これが客に伝染しないわけもなく、カウンターは笑顔で埋まり、知らない客同士が会話し出す。すごいなぁ。久しぶりにここまでのポジティブ・パワーを見た。握りは丸っこい独特形で随所に工夫が活かされたもの。ヅケがうまかった。

夜は「いたる」「広坂ハイボール」「玉響」「粉」とハシゴ。
どれもとてもいい店だった。「いたる」の大将、美男子。「広坂ハイボール」の元気という名前のご主人も本当にいい感じ。「玉響(たまゆら)」は女将をはじめすげー美人揃い。性格も美人。「粉」はいかにもうまそうなものを作りそうなご主人。「小松弥助」のニコニコ大将を含め、金沢はとにかく人がみんな素晴らしい印象。つか、みんな微笑んでる。ここはタイ王国か。

関係ないけど、帰りのタクシーで運転手さんが「○○でえー、○○だからあー」と語尾を延ばすのを聞いて、あ、「ちりとてちん」のセリフと一緒!とか感動したり。

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懐かしい場所と人

2007年08月15日(水) 12:54:32

午前中はゆっくりして、午後から義父母と家族とで昼ご飯。鷲林寺を越えて逆瀬川の上流を抜けて「すじかま」へ。8年前までよく利用していた道だが、バイパスが出来ていて驚く。T字路の渋滞がなくなっていた。すばらしい。「すじかま」も久しぶり。すじと釜揚げを名物とするうどん屋さん。とても人気が出ているようで行列だった。うどんは前より良くなっていた。

それにしても、車で十数分走るといきなり緑豊かな田舎の風景になるのが阪神間の魅力だなぁ。東京ならこういう景色に出会うのに1時間以上走らないと無理である。それも住宅密集地の間のぽつりぽつりレベル。阪神間は数百倍豊かである。住環境はやっぱり日本トップだと再確認。都会的でお洒落ないい店もちょこちょこあり、民度も高い。

一度家に帰った後、15時から超久しぶりの岡田先生。
その昔、一発で頭痛を治してくれて以来のボクの「主治医」なのだが、年に数回しか関西に来なくなってからはほとんどご無沙汰していた。というか人気で混んでいてめったに予約が取れないのだ。お盆中なら意外と、と思って電話をしてみたらすんなり取れた。いや〜ご無沙汰しています。

以前は足裏マッサージ中心だったのだが、推掌中心に変わったようだ。「10年前だと珍しかった足裏も最近ではいろんな店が増えたので、もうわざわざ私がやらなくてもいいかなぁと思って」と笑う。そう、もともと全身をくまなく診る方が向いている方である。「佐藤さんめったに来ないし、じゃぁまた来週、とかって出来ないから徹底的に治しておきますね」と念入りに診てもらった。
10年前よりずっとカラダの状態がよい、と、お墨付き。やっぱあの頃の激務よりは多少はマシだもんね。右肘も念入りにしてもらった。だいぶ軽くなった。

揉んで固結を解いてもらいながらいろんな話を。なんだか苦楽園や夙川に住んでいた時の気分まで思い出す。このままあの頃のマンションに帰っていくような気分。この街ではいろんな人との繋がりがしっかり出来ていたな。助けてくれる人もいっぱいいる。みんな「帰ってこい」と言ってくれる。心が揺れる。

夜ご飯は「ビストロ・ボンボン」にて家族3人で。この旅の目的のひとつでもある。
開店当初から14年のおつきあいのこの店も、この19日で閉店を迎える。この寂しさは尋常ではない。優子の初めてのチーズ会もこの店で催した。昼下がりの休憩時間を利用させていただいたのだ。フランスで長く修行し、銀座の店でフレンチ懐石を提唱して流行らせた由良さんの料理は相変わらず素晴らしい。スー・シェフがいないので手が足りてないと思うのだが、相変わらず完璧な火加減。惜しいな、このまま終わってしまうのは…(半年後には御影で小さなカフェをやる、とのことだけど)。
この店は開店直後もよく来たし、震災の直後にも伺った。響子が生まれてからも子連れで何度も伺った。マダムとカエちゃんも家族的サービスももう受けられなくなるのかな。寂しい。

噂では「大天寿司」も移転するという。「ビストロ・ボンボン」もなくなるし「エノテカ」や「瀬田亭」「モリシタ」ももうない。苦楽園もずいぶん変わってしまった。まぁ初めてこの街に住んだころはまだ畑とかが普通にあった状態だったので、ここ15年の繁華を経て、ゆっくり元に戻るだけかもしれないけど。

かじきまぐろ、フォアグラ、鱧、イベリコ豚などの渾身のフルコースをシャトー・ジスクールと共にいただき、「ビストロ・ボンボン」のみなさんとお別れする。

ものすごく腹一杯になったのだが、ボクには二次会が待っていた。
札幌で知りあったNさんと会うために門戸厄神のある店へ。Nさんはボクの悪影響を受けてポルトガルに行ったり、東京のいろんな店に行ったりしている方。その流れで森崎くんとも親しくなっていて、なんだか不思議な縁なのだ。大学生の美人な娘さんとボクを待ってくれていた。

で、実に偶然なのだが、指定された店に行ってみたら、カウンターの中に立っていたのは関西勤務時代に二度ほど飲んだことのあるMさん。門戸厄神の「遊楽」という串揚げ&ワインの店で店長をしていたのであった。「あ、あ、あ、えーと、Mさん!」「そう! お久しぶり!」みたいな会話をして握手。Nさんも偶然を喜んでいる。しかし、なんつうか……これで食べざるを得なくなった(笑) あまりにお腹一杯だったのでお酒だけ飲もうと思ってきたのだが、Mさんが作るのなら少しは食べたいし、食べないのは失礼だ。

ということで、最初は野菜系をほんの少し。だんだん調子が出てきたので肉や餃子やイチジクまで揚げてもらって、最後はご飯に味噌汁までもらってしまった。普通の食事じゃん! フルコースの後にはさすがに食べすぎ。過食が悪いことはわかっているが、ではこういう時間を大事にせずに何の人生かという思いもある。無茶できるうちはある程度仕方がないと腹をくくっている。

結局24時すぎまで飲んだり喰ったり。
アリゴテで乳酸の匂いが素晴らしくきついのを飲んでなかなか面白かったのだけど、造り手の名前を失念した。Mさんに聞いておこう。

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神戸も暑い

2007年08月14日(火) 10:54:06

神戸も暑い。でも京都ほどではないかな…。
午前中はゆっくり休み、昼からご飯を食べに家族3人で苦楽園のお好み焼「浅井」。十年ぶりくらい。サーファーみたいな感じだったご主人がいい感じで老けていた。味も変わらず。記憶していたより小振りだったけど。
その後、川の撮影もあって夙川をちょっと歩いたが、あまりの暑さに優子がギブアップ。「京都はこんなもんじゃなかったよねー」と父娘はヘラヘラしてたが、熱射病も怖いので近くのカフェでジェラート。あ、その前に懐かしい器屋さん「大好器(だいすき)」にも寄った。うちにはここで買った食器がいっぱいある。いまは「d」と名前を変えて雑貨も置いている。奥さんと十年ぶりくらいの再会。懐かしい。

苦楽園〜夙川の懐かしポイントを歩き、一度実家に帰って昼寝してから夜メシへ。家族や義父母の許しを得て独りで放浪。
まずは「楽ぜん」。去年に一度来て気に入った芦屋のおでん屋さんだが、サイトを見ているといろいろ進化しているようなのでひとりで再訪。相変わらず雑味が全くないきれいなおでん。というか、おでんだしを使用した割烹といった趣。だしと素材の活かしあいという意味ではまさに和食の粋。感心した。おくら・いんげん・むらさき菜を使った夏野菜のおでん、シャクシャクのもやし、濃厚なひろうす、水茄子の揚げ煮、蓮根つくね、冷たい玉子など、とても結構。最近の売りであるらしいマッシュルームが品切れなのが惜しかったな。〆のプリン(ご主人は元パティシエ)もクリーミーで濃すぎずうまい。人気が出て、この9月1日から近所でプリン専門店も開くようである(店名「とあっせ芦屋」)。
連日の猛暑でカラダが疲れ切っていたので、お酒は控えめに。ビールと白岳仙を一杯だけ。

芦屋川を出て苦楽園に向かい、お決まりの「バーンズ」へ。もう20年間通っているバー。最近8年間は1年1回ペースになってしまったが、阪神間に住んでた当時は週3〜4回はここに溜まってた。
155本目のオールドグランダッド。バーボンは最近飲んでなかったので懐かしい。この味だけはブラインドで瞬間にわかるほどよく飲んだ。ここでもお酒は控えめに。そんな歳になってしまった。

20時からうだうだと24時すぎまで。この店だと時間はあっという間に経つ。
戯れに携帯メールしたら常連さんも来てくれた。口には出さぬがアリガタイ。バテ気味でテンション上がりきらなかったが、まぁこんなに気楽になれる店もない。東京から遠いとはいえ、心底気がおけない店を一軒持っているのは幸せなことである。

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京都から神戸へ

2007年08月13日(月) 11:56:25

朝は相変わらず早く目覚めたのだが、意外と娘がグロッキーしていたので、午前中はホテルで休むことに。
11時にチェックアウトして、さっそく昼ご飯を食べに「はふう」へ。最近よく名前を聞くので行ってみたかったのだ。極上和牛サーロインステーキ(ボク)と特選ビフカツ(娘)。舌の上でとろける。ランチとしてはお高いが、これはなかなかお値打ちかも。付け合わせがもう少しだけど満足。早く入ったから座れたけど、帰る頃には大行列だった。

お腹一杯になったので、写真部(娘)の課題である「川」を撮りに祇園新橋のあたりをうろうろ。白川が撮影に向いていると思ったのである。フォトジェニックではあるけどどう撮っても観光写真になっちゃうなぁと思っていたら、川の中に落ちてる携帯電話を見つけ、それを中心に撮っていく。光る水面と水の中の赤い携帯電話。

途中で暑さでボーッとしてきたので、新橋たもとの甘味処「小森」でぜんざい。わらびもちが絶品。昨日の「京きなな」のわらびもちよりまだうまい。しかし場所がいいとはいえ、この店は高い…。

祇園を歩く途中でバッタリと会社の先輩である岡野夫妻に会ったり、ガーゼ手拭い店でいいお土産を見つけたりしつつ、撮影を切り上げて京都駅へ。京都ともお別れ。いつもは名残惜しむ娘だが暑くてそれどころではないようだ。伊勢丹でお土産買って、混んでる新快速で懐かしい芦屋に移動。妻の実家へ。

二日間の猛暑京都でふたりとも体力消耗したらしく、着いてからもわりとグッタリ。
なので、夜も実家でゆっくりさせていただいた。夜10時前、ドラマ「パパとムスメの七日間」を観ながら「ガッキーかわいー」とみんなで言っている最中に優子東京より到着。帰省ラッシュの移動でこれまたグッタリしている。京都でなにしたこれしたと話をして就寝。

おととい観た映画「天然コケッコー」の中で、昼下がりの茶の間のテレビに映ったマラソンがなぜかスローモーションになっている象徴的な場面があったが、そんな感じに時間がゆっくり流れている。明日も神戸にて。

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娘と京都

2007年08月12日(日) 7:17:04

朝7時に起床。ねむねむのまま4人で「瓢亭」へ。有名な朝がゆである。
味も大変よろしかったが、なによりも雰囲気が素晴らしい。美しい庭の中の離れの一軒で心静かに。世にも贅沢だ。ザ・ニホン。ただ、8時9時10時と三回転させるせいか非常にせわしい。せめて1時間半くらいゆっくりしたい。

9時には店を出されてしまったので、宿に帰ってチェックアウト。ここでみんなとお別れだ。集まり散じる。でもきっとまたどこかで集まれると信じてる。戦友だし。

さて。
翌日から神戸の妻の実家に滞在するのだが、せっかく京都にいるので、常々「京都に行きたい!」と言っていた響子を呼んで父娘で京都見物することに(妻は東京で仕事があり不参加)。娘にとってはほとんど京都初体験。2〜4歳くらいで何度も来てるんだけど、そりゃ覚えてないわな。

彼女は昼ぐらいに新幹線で着くというので、それまで映画を観て時間をつぶす。「天然コケッコー」。何も起こらないことがこんなに気持ちがいいものか、と感じさせてくれる静かで豊かな映画だった。日本の田舎をちゃんとフィルムに定着させてくれている。こういう淡々とした映画って、今の時代、撮る方も勇気いるかもなー。

映画終了と同時に京都駅にお迎えに走る。娘、到着。「え〜!? 京都って都会じゃん!」と半分失望している。古都という響きから木造建築だらけの街を予想してた模様。ま、これからそういう場所にも行くから待っとき。

古都と雑貨を両立させるために、まずはタクシーで高台寺へ。
高台寺〜二年坂〜三年坂〜清水寺、という超初心者コースが中一には楽しいだろうと踏んだのだ。案の定、軒を連ねる和風雑貨の嵐に時速1キロ程度まで減速。あっちを覗きこっちで迷う。もう今日はとことんそういうのにつきあう覚悟だったので気長につきあう。というか、外が暑くて店で涼まざるを得ない。あとで知ったが、昨日の京都は38℃だったとか。死む! どっかおいしい店で昼飯にしようと思ったが、食欲もなく、参道の普通のうどん屋で冷うどん。

汗ダラダラかきながら、長時間かけて二年坂三年坂を無事制覇し、清水の舞台へ。古寺仏閣好きの端くれとしていろいろ説明したが、娘は上の空。というか暑すぎてボーッとしている。かき氷を食べて涼む。

お土産も早々に買い込み、高台寺に戻る。
話し合いの末、ふたりで人力車に乗ろうと決めたのだ。こういうわかりやすいアトラクションの方が記憶に残るしな。たった20分で6000円とお高いのだが(観光説明つき)、終わる頃にはもっとチップをあげようかと思うくらい。だって気象庁の百葉箱の中で38℃だぜ。日なたは確実に40℃以上。20分も坂道を上り下りしてくれてありがとう。

八坂神社で降りて祇園まで歩き、「京きなな」という有名なきなこアイスの店で涼もうと思ったら大行列。でも初志貫徹で30分以上並ぶ。ハポンという和風パフェと名物「できたてきなな」。ハポンの白玉とわらびもちがうまかったな。きなこアイスはさりげない自然の甘さ。インパクトがないので物足りなくもあるが、まぁ優しい味ではある。

三年坂、祇園ときて、当初失望していた娘も、古都らしさに満足している模様。本当なら西陣とか行って古い街並みを見せたいけど、まぁ祇園の方がわかりやすいことはわかりやすい。えび茶看板のマクドナルドや焦げ茶色のカラーコーンなんかにも驚いていた。

で、ようやくホテルへ。
今日は出来たばかりのホテルモントレ京都。キレイだしなかなかスタイリッシュ。わりと安いし部屋も良い。1日半ぶりにネットが通じたので、原稿を書いて送る。
二年坂三年坂でのつまみ食いとかき氷と和風パフェですっかりお腹一杯だと言う響子を部屋に残して、ボクだけさっと夕食へ。京都国際ホテル裏にある「蜂巣」。友人に教えてもらったおばんざいの店。どれもひと工夫あるおばんざいで美味。サンマの有馬煮や賀茂茄子煮、京あげと小松菜など、うまかったな。京都で一見で入るのって妙に緊張するが、この店はとても気軽でよい感じ。もうちょい照明が暗いともっと良い。

1時間ほど食べて、お店でお握り作ってもらって響子へのお土産にし、21時に帰ホテル。
21時から「受験の神様」第5話。今日は森崎くんがいっぱい出るらしいと聞いていたので響子と楽しみにしてたのだ。うわ、この数秒のためにロケ行ってたのか、とか裏話を思い出しながら。

お風呂にゆっくり入って就寝したのが24時。娘は母親の管理から離れてのびのびしているので、わざと夜更かしもOKとした。それにしても今日は暑かった…。

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