政治

過去ログ一覧

お疲れ様でした。

2010年06月02日(水) 13:17:02

午前中の打ち合わせが急にキャンセルになったので、整形外科外来に検査に行った。
首痛がひどく、生活に支障が出始めていたからである。首自体のレントゲンはほぼ異常なしだった。うーん、ストレスかなぁ。同時に行った血液検査ではちょっと数値が悪かったし。カラダが相当疲れている模様。しばらく酒とか控えよう。

病院のロビーのTVで鳩山首相の辞意スピーチを見た。
念が残ると書いて残念。非常に残念だ。去年の9月末から不思議な縁ができ、内閣官房からの発信についてサジェスチョンさせていただけるようになったが、首相の仕事や発信について貢献しきれなかった気持ちが強い。ツイッターやブログ、リアル鳩カフェなどの活動もこれからが本番だった。せめて1年くらいあったら国民と政治の距離を多少は縮めることができたのではないかと思う。1月に始めて5ヶ月ではあまりに短い。

鳩山内閣は、長年の汚れがこびりついた店を居抜きで引き継いで、翌日から「営業しつつ店を変えていく」という難しい作業に取り組んだ。開かずの扉を開いてみたらトンデモナイモノが出てくる、料理しようと思ったらオーブンが壊れていて動かない、みたいなことの繰り返しだったと思う。あらゆる不具合がある古い古い店を立て直すのに、営業しつつだと、最低でも数年はかかるだろう。でも、8ヶ月しか我慢ができなかった。店主も。そして客たちも。

このことがとにかく残念。厨房にまだ馴れてない彼が出す料理はまだ店長にふさわしい味になってなかったかもしれないが、持ち前の善良さで、少しずつではあるが改善はしていっていたと思う。でも客たちはすぐに名店になることを期待した。すぐに名店に変わるのなんか不可能なんだけどな。

新しい公共。熟議の政治。地域主権。文化政策。コミュニケーション革命…。
彼が手をつけたことは、今後の日本にとってとても大切なこと。やり残したことは沢山ある。「投げ出し」に失望するのではなく、ボク個人としては「自分ごと」と捉え、自分の範疇で出来ることをこれからもしていきたいと思っている。文句を言うだけの人にはなりたくない。

今は、ただ、お疲れ様でしたとお伝えしたい。
首相にも。首相秘書官の方々にも。内閣官房の方々にも。

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山本彩香さん、そして太田和彦さん

2010年05月30日(日) 19:04:38

昨晩は、沖縄から東京にきている山本彩香さんとご飯を食べた。

山本彩香さんは那覇で「琉球料理乃山本彩香」という店をやっている方。ボクが日本でもトップクラスにリスペクトしているお店。ずっと通ってきて、いつのまにか「うみない」「うみきい」(琉球言葉で「兄弟!」みたいな意味)と呼び合う姉弟つきあいになった方である。去年、夜の営業を終え(→最後の夜)、いまは昼のみの営業になっているが、ほとんど夜と変わらないメニューを出してくれるのでエッセンスは変わらないと思う(半年伺ってないけど…)

時節柄、普天間問題の話にどうしてもなる。
マスコミが伝えない現地の空気をいろいろ聞けてよかった。

というか、どこかの新聞コラムで読んだが、中堅の有名女子大の学生41人の中で、日本がアメリカと戦争した過去があることを知っていたのはたった21人だったとか(!)

ひどい話だと思うが、そういう現実がある、というのは受けとめるべきだろう。
で、そういう状況の中、日本はまだアメリカの軍事的属国であること、沖縄が(戦争での犠牲のみならず)同盟による負担を一手に引き受けている現実、みたいなことが周知されたのは、(鳩山内閣のやり方のヘボさ・落としどころの是非はもちろんあるものの)長い目で見たらわりとマシな一歩なのかもとも思う。みんながこの問題に目を向け始めた。これはこれで「マシな変化」だ(←なにごとにもマシ論者w)。先週、電車の中で中学生が「なんで日本にアメリカの基地があるの」という話をしていたもん。そういうのはとてもイイコト。

ついでに言うと、ボクに「○○について鳩山さんに伝えてください!」「あの政策はいったいどうなってるんですか」みたいなメールがたまにくるけど、ボクの内閣官房への関わりは、コミュニケーション系のプロとして内閣の発信の仕方についてたまに意見を求められることがある、という程度のもの。政策面ではノータッチだし、内閣や民主党に肩入れしているわけでもないので勘違いされませぬよう。

ツイッターやブログの使い方についても、サジェスチョンや意見はしているけど、それを受け取るも受け取らぬもあちら次第。

ただ、少しずつだけど「大きな変化」が起こっていると思う。
マスコミが一次情報を独占してきた記者クラブ制度の壁の一角は崩れたし、閣議などのUstream中継も実現し、一次情報が国民に直接伝わるようになった(いままではマスコミが都合良く切り取った情報しか世の中に出なかった)。

これって実は「革命」に近い出来事。鳩山内閣は、マスコミを敵に回すことを覚悟の上でそれらを断行したわけ。もちろんマスコミはそんなのほとんど取り上げないけど(自分たちに不利になるから)。

ツイッターだって、孫さんとかに比べると鳩山さんの使い方は中途半端ではあるけれど、とりあえず政治への関心はじわりじわりと醸成されていると思う。そしてそれがもともとの目的。政治への無関心を少しでも改善したい。これがボクが関わっている目的だ(政策への失望が無関心を助長することもあるけど、それはボクが関与できることではない)。

ちなみに、今月、ついにガチャピンを抜いて、鳩山首相のフォロワー数は日本一になった。支持率は下がってるのに(笑)。
でも、タレントやキャラクターより政治家のフォローの方が多い、というのはそれなりに画期的なことなんじゃないだろうか。選挙活動のネット解禁も始まるし、少しずつ「変化」してきている。せっかちな人が多いけど、少しずつ少しずつマシになる、というのが大事だと思うな。急に変わる社会は怖いし。


閑話休題。
山本彩香さんは相変わらずお元気そうで、20歳以上年下のボクの方がよっぽど疲れてる。まいったな。まだまだがんばらなくちゃいけない・・・

実は昨晩はそれだけでは終わらず、彩香さんと別れた後、同行していた友人に連絡が入り、急に太田和彦さんと飲むことになったですね。23時前くらいから。太田和彦さん。もちろん居酒屋系の大家。著書もファンも多数。うわー…。

長くなったので、その模様については、またそのうち書くことにするです。スマソ。

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走るか、座るか、覚悟を決めなさい

2010年04月05日(月) 8:09:35

倉本聰氏が26年にわたって俳優や脚本家を養成してきた富良野塾が閉塾したそうだ。
彼が私財を投じ、授業料など一切不要で、塾生達が農作業で生活費を稼ぐ独特のシステム。遠い知り合いが入塾していたくらいで、特に思い入れはないが、その最後の卒業式での倉本聰の言葉を書き留めておきたい。

感動を創るものは走らなければならず、感動を得るだけなら座しても可能だ。走るか、座るか覚悟を決めなさい。
走るか。座るか。

走っては「しんどい」と文句を言い、座っているものをうらやむ。座っては「つまらん」と不平を言い、走ってるものに嫉妬する。どっちにもふらふらと行き来している自分。覚悟が足りないんだな。よくわかった。


ところで、昨日書いた「第二回 鳩カフェ」の動画が早々にアップされていた。こちらから。

この動画の前に官邸の庭でのバーベキューがあり、自己紹介なども含めて約2時間のカフェだったのだけど、収録されているのはそれらを抜いた約1時間。長いけど、冒頭数十分だけでも見てみてください。

ちなみに昨日のツイッターでは、「動画はじめてみました。こんなに面白いとはびっくりです。文字通り地に足つけた人たちの会話は重くてでもカフェの軽やかな雰囲気が心地よくて」「鳩カフェの動画拝見しました。私もすごい感激しました。今のままでは農業だけでは生活できないし。もんもんとしてるのは自分だけじゃないんだと思いました」「鳩カフェ動画拝見しました!若手生産者を支援していると、もっと沢山、もっと高く農産物を買ってあげたいと感じます。義務教育で『農業』の授業をしてもいいのでは?と動画を拝見して感じました」みたいな感想をいただいている。
まぁエンタメ動画ではないので、面白いかどうかはヒトに寄ると思うけど、何かを考えるキッカケにはなると思われ。

民間ワーキンググループのひとり、佐々木かをりさんはブログでこう書いている。

「自分たちの国をどうしたいか」というのは、「誰か」に「お願い」することではなく、すべて自分から始まるんですよね。
これも、ある種、「走るか、座るか」だ。
あなたは走りますか? 座して見てますか?

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第二回 リアル鳩カフェ

2010年04月04日(日) 19:38:29

今日は首相官邸にて「第二回 リアル鳩カフェ」だった。

この「リアル鳩カフェ」の成り立ちや趣旨については第一回目のときに書いたのでそちらをお読みいただきたい。第二回目の今回もとても盛り上がり、大変いいカフェとなった。このイベント、ボクたち「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」が言い出しっぺなので、裏方としていろいろ協力している。今日も官邸に行ってきた。

今回のテーマは「食と農」。農業や飲食業、流通業などに関わっている方々9名を官邸にお招きした(1人欠席)。抽選で選ばれているが、10名程度がやっぱりベストみたい。これ以上多いと全員が発言できず対話にもならない。

というのも、我々民間ワーキンググループが考えるカフェはこんなコンセプトなのである。
「首相と国民が対峙して対話するのではなく、国民があるテーマについて対話している輪の中に首相が入っていく」。

20人も30人もいると、どうしても「個→首相」の意見披露&陳情的一方通行になる。それでは対話にならない。「『個←→個』←→首相」みたいな関係を目指しているのである。

そこに上下はない。あるテーマについて問題意識を持っている方や切迫した事実に直面している方同士がカフェで対話をする、その現場に首相が居合わせる感じである。そうでないと本音が出なかったり「総理、こうしてください」というお願い合戦になってしまう。まず国民同士の問題意識を確認しあい、そこでの対話を聞きながら首相も意見を言う、みたいな空気。そういうものを大切にしたカフェにしたい、と我々は考えている。

そのため、ファシリテーターとして平田オリザさんと佐々木かをりさん(ふたりとも民間ワーキンググループの仲間)にも対話の輪に入っていただいている(考えたら超贅沢な布陣だ)。まぁでも我々の予想を超えて、参加者同士の対話が非常に活発なので、ファシリテーターの必要がないくらいなんだけど。いや、マジで、今回もとても感動的な対話だった。

今日はまず官邸の庭でのバーベキューから始まった。
参加者(9人)の方々が持ち寄ってくださった豚肉や野菜やお米やラー油などをいただきながら空気を馴らして、それから官邸の一室をカフェ仕様にしたスペースに移って、9人と鳩山首相との対話に移った。

あっという間の2時間。このまま3時間でも4時間でも話は尽きないだろうという感じ。
実際、一回目の「子育て」テーマのリアル鳩カフェも話は尽きず、参加者10人はその後も連絡を取り合って対話を続けているようだ。横でつながり、問題を提起し合い、次の行動を起こし始めているという。我々も官邸もまったく関与していない、彼ら彼女ら独自での行動。我々は以前から「もしそうなったらどんなに素晴らしいか」と話し合っていた。その理想的なカタチが動き始めている。小さな小さな種子ではあるが、国民と政治の距離がすこーしずつすこーしずつ近づいてきている実感がある。すこーしずつだけどね。でも確実に種子が全国に散らばってきている。

第一回目についてのマスメディア報道が、実際の現場の空気や内容を1割も伝えていなかったので、今回もマスメディアの報道には期待していない。きっと揶揄されたりするだろう。
もし興味ある方は、政府インターネットテレビに動画がアップされているので是非ご覧になっていただきたいと思う。第一回より音質は良くなっているはず。

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総理記者会見のオープン化

2010年03月26日(金) 9:29:34

今日の16時からの鳩山総理記者会見が「オープン化」される(参照)。

これは日本にとっては歴史的な出来事。長く記者クラブに独占されてきた一次情報がオープンにされる。まだセミオープン的ではあるみたいだし、不備な点も多いようだけど、既得権益を守りたい記者クラブの大反発=マスコミの大反発を考えれば、実に勇気ある一歩であり、大きな一歩だと思う。いろいろ批判も多い鳩山内閣だが、成果は成果とちゃんと認めたい。

とても残念なのはほとんどのマスコミが黙殺していること。通信社から配信はされているのでネット上には流れているが、紙や電波ではほとんど黙殺だ。

つまり、「自分たちに都合の悪いことは報じない」ということ。
こういう例がひとつ明らかになると、いままでどれだけこういうことがあったのかと疑われる。すべての情報をマスコミが握っていた時代だとそれが可能だったからね。我々は情報弱者だったのだ。マスコミが意図的に世論操作できる弱き存在。でもいまやソーシャルメディア上にマスコミを上回る情報量が飛び交っている情報強者の時代に入った。情報の質の問題はもちろんあるが、加工されていない一次情報に触れられるようになるのはイイコトだし、最低限の権利だと思う。

今後、この流れがこのまま進むとすると、「マスコミが何を報じているか」だけでなく「マスコミは何を報じていないか」も我々に明らかにされる。つまり権力の監視者であるマスコミという権力を我々が監視することが可能になる。これはとても健全なことだ。

というか、マスコミは何らかの手を使って、鳩山内閣に「復讐」をするかもしれない。今後、マスコミによる鳩山批判は急増する可能性はある。
マスコミは公平・客観ではなく、感情と腕力を持った偏った存在である、ということを忘れずに、理性的かつフェアに報道に接していきたいと思う。

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岩田さんの評伝が!

2010年02月16日(火) 7:48:08

昨日書いた「リアル鳩カフェ」の動画が上がっています。こちら
1時間17分という長丁場で、なかなか見るの大変ですが、もしよろしければ見てみてください。最初は雑談で始まっていますけど、どんどん子育ての話になっていきます。音声も最初は聞きにくいけど、途中から聞きやすくなってきます。いろいろ報道されましたが、マスコミがどこを切り取ってどういう意図で報道をしているのかもよくわかります(笑)。この動画の前後もとてもいい雰囲気だったのだけど、それは写ってませんね。

昨日は東京でカンファレンスに参加し、約1000人を相手に基調講演しました。1000人は過去最高かな。さすがに会場(ホテル グランパシフィック LE DAIBA)がでかく、後ろの方の方にちゃんとパワポの文字が見えたかどうか…。場馴れしてきていて緊張はしなかったけど(アガらない自分に感慨無量)、最近疲れが出ているせいか、しゃべりきるのがなかなか大変だったかも。

それはそうと!
岩田守弘さんの評伝が毎日新聞で昨日から連載されています!
このコラムはいつもとてもいいのでうれしいし、とても楽しみ。ウェブだとこちらで読めます。

岩田さんは3月3日から14日まで、アナニアシビリの公演に同行して来日するですね。演目は「ロミオとジュリエット」。マキューシオを踊る(アナニアシビリは「ジゼル」もやるけど、それには出ない)。いやー久しぶりにモリに会えるなぁ。

モリと言えば、昨晩は青山円形劇場に「NECK」を観に行った。
こちらは森崎博之の方のモリが出演中。感想は明日書こうと思うけど……なんか怖かった! 「あーモリが出る」と思って何の予備知識もなく観に行ったけど、ホラーと知ってたら行かなかったよ(泣)←ホラー嫌い。 まぁ笑いもいっぱいあったいい舞台だったけど。

公演後の22時くらいに、森崎モリとふたりで恵比寿の「フレーゴリ」へ。空きっ腹に飲んだせいか、わりと酔ったっぽく、今日は少し二日酔い。というか、最近弱くなったなぁ。情けない。

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第一回 リアル鳩カフェ

2010年02月15日(月) 8:41:27

去年、鳩山首相とご飯して以来、いろんな縁があり、「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」に参加することになったことは以前書いた。

この民間ワーキンググループ(以下WG)の活動の一環として、首相にツイッターやブログを提言した。トップダウン時代からボトムアップ時代への変化に首相が率先して対応することで、国民と政治の距離が圧倒的に近くなると考えたからである。

鳩山首相はそれに敏感に反応してくれ、今年の1月1日に両方始めてくれた。民間の意見に真摯に耳を傾けてくれるだけでも首相としてレアだが、すぐ取り入れて動いたそのスピードもレア。古い政治家や評論家、マスメディアなどには、この動きに批判的な人もいるが、ソーシャルメディアに首相がここまで関わってきたことは実は画期的だと思っている。いままでこんなに近くまで来てくれた首相はいなかった。自分のツイッター上のタイムラインに首相が毎日出てきて政治や日々のことを語る、ということが、個人レベルでどれだけ政治への関心をボディブロウ的に醸成しているか(現在ツイッター上での首相のフォロワーは30万人いる)。

ツイッターとブログは、でも、実はまだ提言の一部で、バーチャルだけでなく実際にリアルでもそういう対話の場(国民と政治を近くする場)を増やしていきたい、と、我々WGはずっと話し合ってきた。ブログ名を「鳩カフェ」としたのも、リアルでの対話を視野に入れていたからである。

この「カフェ」という概念には、西欧のカフェにあるような「フラットでオープンな対話の場」「ワークショップ的ニュアンス」「タウンミーティング的集会ではなく、テーブルを囲んで深く話し合うイメージ」などを込めた。陳情的なものではなく、実際に市民があるテーマについて話し合っている「場」に、首相が自然に加わって一緒にそのテーマについて話し合う、みたいなイメージ。そういうリアルな鳩カフェをなるべく早く始めよう、ということも年末に提言していたのである。

その「リアル鳩カフェ」の第一回目が開催されたのが昨日である。

提言してからたった一ヶ月半。いろんな障壁を乗り越えて実現した。単なる民間人たちのゼロからの提言だ。実現まで半年くらいは普通かかる。それも「首相官邸でカフェをする」という、セキュリティ上そう簡単ではないこと。それをたった1ヶ月半できちんと実行に移してくれた内閣官房もなかなかなものだと思う。

で、言い出しっぺである我々WGは、裏方として官邸の方々と一緒にいろいろ準備をし、昨日も首相官邸でその場に立ち会ったのである。ボクも昼過ぎから官邸に行ってきた。おとといまでは雨。今日からも雨。昨日だけ晴れた。勝負所では必ず晴らす!(笑)

窓から大きく官邸の庭が見える官邸の会議室の入り口に写真のような看板をしつらえ、鳩カフェに。
珈琲や紅茶はセルフサービス。ちょっと大きめのテーブルにみんなが囲んで座れるようにイスを配置し、花を飾り、ボサノヴァを流し、参加者10人を待った。

鳩カフェブログで告知した公募に応募してくれた方は約700人。
たった3日間の公募に数多くの方が応募してくれた。公募条件はこんな感じ。応募状況はこんな感じ。第一回目の昨日はテーマが「子育てカフェ」だったので、子育て中のお母さんやお父さんが子連れで参加してくれ、NPOの方々(駒崎さんのフローレンスと今村さんのカタリバ)の協力で臨時託児施設(会議室をひとつ使用)が設けられ、彼らが子どもを預けてカフェに参加できる段取りが組まれた。

13時すぎ。700人の中から選ばれた10人の方が官邸に到着した。
参加者の選定は、内閣がしたのではなく、我々WGが応募に当たって書かれた意見をすべて読み、年代、性別、お子さんの数や学年などを考慮してニュートラルに決めた。また、みんなで深く話し合うためには10人が限界と我々は考えた。それ以上多くなると順番に意見を言うだけのタウンミーティング的なものになってしまう。

官邸がある東京での開催なので(地方での開催も考えている)関東の方からの応募が多いかと思ったが、日本各地からたくさんの応募があり、中には海外からの参加もあった(自費)。みなさん、官邸で首相と会うのを楽しみにしている上に「子育てをしている同士」という連帯感もあるのか、集まってすぐ仲良くなり、笑い声が絶えない。いい雰囲気。

天気が良かったので、まずは官邸の中庭に出た。
官邸の中庭を子どもたちが走り回るという珍しい景色が展開(笑)。その後、官邸内にも子どもの叫び声が響き渡った(休日なので大丈夫)。何度も官邸に来ているが、こんなに雰囲気のいい、くだけた官邸は初めて(というか、官邸内に大勢の子どもというのもなかなか画期的なことらしい)。みんな笑っているし子どもは走り回っているし。こういうのって普通の会議でも将来実現してほしいな。子育て中の人が普通に参加できる政治。

で、臨時託児施設に子どもを預け、10人(お母さん7人、お父さん3人)がカフェに集まり、ファシリテーターとしてWGメンバーである平田オリザさんと佐々木かをりさんも入り、首相を含めて総勢13人でのカフェが始まったのである(ボクたち裏方は別室でモニターで見ていた)。

いや〜、ちょっとビックリした。
みんな首相を前にしても物怖じせず、次々と自分の考えを話し、それを受けて他の人も話し、と、どんどん話が広がっていくのである。確かに(政策に対する賛否に関わらず)積極的な意見や問題意識を応募時に書いてくれた方を選定したということもある。でも、それにしても、この議論の広がりは予想外。日本人ってこういう場で遠慮して話さないイメージがあったけど、みんな積極的に語る語る(笑)

というか、我々が考えてきた「カフェ」のイメージそのままだった。
首相の話を伺う、とかいうのではなく、みんなが話している中に首相が加わっている感じがそのまま出た。いわゆるタウンミーティングだと、首相に質問して首相が答えるみたいなカタチになる。そうではなくて、みんなが自分の問題意識を話し、そこに首相も加わるみたいなカタチが自然に出来た。すばらしい。この様子はそのうち動画が首相官邸サイトに上がると思うので、それを見ていただくのが早いと思う(上がったので、リンクします)。

子育ての苦労や切迫した問題、提言など、みんな「首相や政府に何かしてもらいたい」という陳情的なことではなく、「自分たちが何を出来るか、しているか」を首相に話しかける。これってまさに「新しい公共」だ。参加者の問題意識の高さにちょっと感動しながら聞いていた。

1時間半ほど、ずっと大盛り上がりに盛り上がり、その後、参加者とその家族と鳩山さんの全員で庭に出ての記念撮影や散歩も行われ、とても楽しい雰囲気の中、第一回の「リアル鳩カフェ」は終了した。WGもみんな晴れ晴れとした顔。いまから第二回目が楽しみである。

ちなみに、別にこの程度のことで「国民と政治の距離が近づく」とか能天気に思っているわけではない。まだまだ第一歩だし小さな一歩。でも、こんな一歩ですら、いままでほとんどされてこなかったことである。確実に少しずつ変わって行っていると思う。

少なくとも、民間の声をこれほどまでに聞こうとした首相はいままでいなかったことだけは確か(我々民間WGの提言然り。ツイッターの生の声やリアル鳩カフェの対話然り)。ツイッターでも、「国民の生の声を聞く」ために、首相執務室のデスクにツイッター専用のモニターまで置いている。一般人のツイートが首相執務室に届き続けている、というのも、よく考えてみたらなかなか画期的なことである。そういうことについてはちゃんと評価し、拍手を送りたい。そしてこれからも「国民と政治の距離を近づけるためのお手伝い」を微力ながらしていきたいと思う。

それにしても、昨日は楽しかったな。
終わってから鳩山首相と話をしたが、首相もとても楽しかったようだし、「本当にいろいろ参考になった」と繰り返し言っていた。まぁ政策面は我々WGの関知しないところだが(別に内閣サポーターでも民主党サポーターでもないニュートラルな立場)、何かしら政策に活かしていただけるのであれば望外の喜びである。

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疲れをとらないといけないのに何すんねん

2010年01月29日(金) 9:16:59

なんだかものすごく疲れているんだけど、よくよく考えたら、去年の12月初旬くらいから休みらしい休みをとっていない。晦日も正月もずっと仕事していたし(しかも徹夜レベル)、普通の土日も執筆で明け暮れていた(これまた徹夜レベル)。新年になってからの仕事量は尋常じゃない。講演行脚の出張にかこつけて各地で食べたり遊んだりもしたが、休息にはなっていない。そりゃ疲れるわ。

ということで、金曜夜、土曜、日曜とすべての予定をキャンセルさせていただいて、じっくり休むことにした。急にキャンセルのお願いをした方々、本当に申し訳ない。でもこれ以上動いていると「発症」する予感。すいません。来週も三日間も出張あるし。

まぁじっくり休むと言っても、単行本の推敲や企画書書きなど多少やらないといけないことはあるのだが、極力短時間で終わらせて、のんびりと音楽聴いたり睡眠とったりアレやったりする。あぁジムくらいは行こうかな。スッキリするだろうな。あとはアレをやる。

というか、アレなんかまったく買うつもりはなかったのだ。でも、昨日、有楽町線からJRに乗り換えるときにビックカメラの中を通っちまったんだよなぁ。そして「本日発売!」の大きな文字を見ちまったんだよなぁ。嗚呼。イヤだ。困った。したくない。……DS「ドラクエVI」。疲れをとらないといけないのに何すんねん。


※ ボクも参加している「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」の提案の一環として、ツイッターやブログに続き、首相官邸に毎回何組かの方を招いて行われるリアルなカフェが始まります。世界的にこういう対話型のカフェはたくさん開かれ、文化や芸術や政策が醸成される場になっていますが、日本ではまだまだ例が少ないですね。官邸で首相が開くのは画期的かと思います。第一回目は託児施設つきで「子育てカフェ」。応募の仕方など、くわしくはこちら。とりあえずリアルでも第一歩。少しずつ。着実に。

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第二回ミーティング @首相官邸

2010年01月20日(水) 9:28:05

昨日は札幌から羽田に着いて、まっすぐ会社に行って会議のハシゴをしたあと、首相官邸へ。
去年の12月24日に第一回目をやった「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」の第二回ミーティングがあったのであった。

多忙の中、通常国会二日目を終えた鳩山首相も出席した。
官邸の大きな会議室の大きなテーブル。その片側に、鳩山首相、平野官房長官、松井官房副長官のお三方、そして秘書官や広報官、総務官などがずらりと並び、我々民間メンバー7人(ひとり欠席)が対面して座った。お三方の性格もあり、雰囲気は終始穏やかかつ和やかなフリートークだったのだけど、やっぱりこの景色(目の前にこの三人がいるという景色)に馴れるまでは緊張したな。つか、当たり前か。官邸の会議室で首相と官房長官と官房副長官が並んで座ってこちらの話に耳を傾けている情景にまったく緊張しない人もどうかしている。

ミーティングのテーマとしては、我々民間ワーキングループの提言で始まったツイッターやブログなどの「国民と直接つながるチャネル」に寄せられた様々な意見を検討・検証し、今後どういうことをしていくべきかなどを民間目線でサジェスチョンするというもの。
まだ問題点もいろいろあるが、まずはチャネルが開いたという事実自体が大きな一歩目であり、一歩目としては成功なのではないかと思っている。国民と首相がまがりなりにも直接つながる、というのはいろんなリスクがある社会実験だ。そのリスクを取った首相には素直に拍手を送りたいと思う。

世の中は急には変わらない。変われない。ましてや何十年にも渡る前政権の古い因習やしがらみが染みこんでいる政治プロセスなど、半年やそこらでそう簡単に変えられるわけもない。
その中で、コミュニケーションの進化に長く目を背けていた政府が、政権が変わったことも手伝って、コミュニケーション分野でこのように変わろうとし始めてるだけで100倍マシだとボクは思う(←根っからのマシ論者)。ここ何年も変わる気配すらなかったではないか。変わり始めないよりマシ。急いては事をし損じる。一歩ずつ。確実に。

また、首相のツイッターには(もちろん罵詈雑言も一定数あるが)予想を大きく上回る割合で真面目な意見(賛否両論)が届いている。鳩山さんも時間が許す限りそれに目を通している(目を通してないとわからないはずの話をするのでそれがわかる)。リアルな生の声が賛否含めて首相本人に次々届くなんて、なんか面白い時代になってきたなぁ(しかもその意見はツイッター上で衆目にオープンにされている)。

もちろんツイッターをやっているのは20代〜40代中心なので偏ってはいるのだが、社会の中心にいる年代のリアルな声の一部が直接届き始めていること自体は素晴らしいことだと思う(届かないよりマシという意味でも)。また、いろいろな意見を聞くことに「衆愚」の恐れを持つ人もいるが、いろいろな意見に耳を傾けた上で最終的な判断・選択を下すのが我々の代表者である議員の務め。意見がたくさん届くに越したことはない。いままではそのチャネルがなかったのだ。陳情なんて手段くらいしか(陳情も副大臣止まりがほとんど)。

内閣官房側はみんな超多忙な方々ばかりなので1時間しか時間は取れなかったが、民間側も含めてみな物怖じせず発言するタイプの人が多く、とても充実した話し合いになった。第三回目も楽しみである。

ちなみに、ボクの格好はいつもの如くジーンズでした(さすがにジャケットは着たけど)。
最初の頃は「官邸にジーンズで入っていいものか」「首相の前ではさすがにネクタイでは?」とかちょっとドキドキしていたが、何度か提言のために官邸に訪れたりしているうちに馴れた。というか、ビジネスで行っているわけではなく、あくまでも一民間人がサジェスチョンしに行っているだけなので、いつもの格好で良い。これも民間の空気を伝えるということである(ちょっと詭弁)。

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ボクはネットの善の力を信じている

2010年01月02日(土) 15:06:23

昨日の1月1日、鳩山首相のブログツイッターが始まった。

去年の会食ツイッター中継や2回目の会食での提言が縁で、「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」に参加し、首相にいろいろサジェスチョンさせていただいた。その第一歩目が始まった、ということだと認識している(首相もブログで言及してくれている)。

まぁボクたち民間ワーキンググループは外から具体的にサジェスチョンするくらいしか出来ないが、日本のトップである総理大臣が、自らネットという「国民と直接つながれるチャネル」を本格的に開こうとしていることは、大きく評価したいし応援したいと思っている。国民と政治が近づき、政治に対する無関心や無力感が少しでも改善されれば、それは素晴らしいことだと思う。

ある友人が言った。「よい心しか、世界をよくできない」と。
ボクもそう思う。ボクはネットの善の力を信じている。そして、それを使う人間の善の心も信じている。

せっかく首相がチャネルを開いてくれても、罵詈雑言で応えていたら、それはきっとまた閉じられてしまう。
そうすると、今後「やっぱりネットは政治に合わない」という教訓になり、ボクたち国民と政治の距離はまた遠くなってしまうだろう。鳩山内閣の下ではなんとか開かれ続けたとしても、次の内閣では確実に閉じられてしまうだろう。

批判をしてはいけないということではない。ボクたちが選んだ代表者に批判や要望を言うのはボクたちの大事な権利だ。でも、批判するなら真面目にやろう。罵詈雑言や誹謗中傷ではなく、建設的に意見を言おう。いいと思うところはちゃんといいと伝えよう。悪いと思うところは何故そう思うかを真摯に伝えよう。首相と直接つながるツールをやっとボクたちは手に入れたのだから。ネットを愛しているならなおのこと、大事に有効に使っていこう。

鳩山さんは、お会いしてみてわかったが、とても「国民と政治を近づけたい」という気持ちが強い人だ。そして本当に人の話によく耳を傾けてくれる。政策についてはいろんな批判があるだろう。ボクもある。でも、あれだけ聞く耳を持っているトップはこれからもそんなに出てこないと思う。当分こんなチャンスは巡ってこないかもしれない。いわゆる千載一遇だ。このチャンスを大切にできたらと思う。

ちなみに、もう言い飽きたが、広告会社によるイメージアップ・キャンペーンじゃないですよ(笑)
仕事ではない。個人での参加である。というか、ワーキンググループに電通も博報堂も芸術家も企業家もNPOも入っていることからわかるように、みんな個人で参加している。

そして、ボクもそのワーキンググループのメンバーも、鳩山シンパでも民主党シンパでもない。ただ「国民と政治が近づいたらいろんなことが変わるぞ」とワクワクしながら動いているだけである。これからもニュートラルにいろいろ施策を提案したいと思っているし、かなり厳しい注文もつけていきたい。そして出来れば鳩山内閣の次の内閣でも活動を続けて行きたいと思っている(状況が許せば)。

首相のブログもツイッターもまだぎこちない感じだが、まずは「始まったこと」が大切だ。今後、首相と実際に会っていろんな話ができる「官邸茶房」を定期的に首相官邸内で開くこともワーキンググループで提案中である。

2010年。「あの年が国民と政治の関わり方の分岐点だったね」と言われるような年になるといいなぁと夢想している。そのために、当事者意識と「善の心」をもって、ちょっと努力してみたいと思っている。温かい目で見ていただけることを。

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日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社

2009年12月26日(土) 12:53:59

昨日の民間ワーキンググループの件について、いろいろご期待をいただきました。ありがとうございました。

でも、あまり早急に結果を求めないでくださいね。
変化していく過程ですので、これからいろいろな試行錯誤があると思うし、民間ワーキンググループが出来ることも限られています。温かく見守っていただけると助かります。というか、会食での提言がこうして実際にカタチになって進みつつあるだけでもすごいこと。

まぁでも、実際、思ったより遠い道のりなのだろうと思います。

たとえばアナタが「伝統ある古くて大きな会社」の一員だとして、その会社が昭和時代のやり方を改めて変わろうとしているとします。そしてこの夏、実際に社長も替わったとします。
社長も経営陣も一新した。社長は改革派である。でも、長く続いた借金体質や密室運営、業界の慣習や既得権益を守ろうとする守旧派の跋扈などにがんじがらめになって身動きがとりにくい。とはいえ少しずつ改革の芽は出始めている。でも期待したほど成果が出ていない。そんな空気が「今」だと思います。変わらないと会社がヤバイと焦っている社員たちは、期待と失望を繰り返しながら、固唾を呑んで改革派経営陣を見守っている感じ。

でもね、伝統ある古くて大きな会社は、一朝一夕には変われません。
そういう会社でなにかを改革しようとしたことがある人ほど、それを身に染みて感じているはずです。

昭和な体質のまま巨大になった企業は、いかに経営陣が必死になろうと、社員が運動を起こそうと、そう簡単には変われないのが現実です。大きな船ほど方向転換に時間がかかるのと一緒。新しくて小さめの会社にいる人が「どうしてそんなことも変えられないんだ?」と不思議に思うようなことでも、なかなか時間がかかったりします。

で、「日本」って、日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社ですから(笑)。そんなに簡単に変われるわけもない。
社員たちが「社長はなにやってんだ」とボヤくのはわかるけど、長く続いた前経営陣のツケを精算しつつ、いいところは取り入れ、悪いところは改め、一歩ずつ前に進む作業は、結果を出すまでにそれなりに時間がかかるんじゃないかな、というのが、民間の古い会社に勤めるボクなりの経験則。大企業だったら、経営陣総取っ替えから2年目でようやく改革の効果が出始めるくらいが常識的なラインかな、と(この政権の政策の是非は置いておいて)。

いや、つまり何が言いたいかというと、それなりに時間はかかるだろうということ。

その「日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社」の社長に「社員有志が集まって意見書を出した」というのが、今回の件です。
伝統ある古い大企業って、社長はまさに「雲の上の人」。ものすごく遠いしものすごく偉い。トヨタとかNTTとかパナソニックの社長をイメージすると少しはわかるかもしれません。でも今回は社長が直接話を聞いてくれた。これだけでも今までとは違います。そして実際に取り入れて動こうとしてくれているのも今までとは違います。

でも、ここから先はいろんなことが起こるでしょうね。社員からすると「なんでそんな慣習すぐに壊せないんだ?」と思うことでも、意外と時間がかかって、あっという間に半年くらい経ってしまう感じ。本当はそんなことじゃいけないんだけど、実際はそんなところが現実かと。

まぁでも乗りかかった舟ですから、いろいろ意見を出し、行けるところまでは行こうと思っていますが。

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国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ

2009年12月25日(金) 8:11:35

鳩山首相との二回の会食(1回目2回目)とそこでの提言が縁で、「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」というのに参加することになった。

昨日は第一回目のリアル・ミーティングで首相官邸に行ってきた。
リアルと書いたのは、それまでもバーチャルで多少話し合いは進んでいたから(メンバーによるメールの頻繁なやりとりで、という意味)。ボクを含む一部メンバーは、この1ヶ月弱、ミーティングに先んじてしこしこと提案 & 活動をしてきたのである。ただ、忙しい人が多いのでなかなか実際に全員集まれるタイミングがなく、ようやく昨日が実現したというわけ。昨日は鳩山首相もミーティングに参加する予定だったが、ちょうど例の偽装献金謝罪会見と重なって欠席。なので、松井官房副長官と首相秘書官、そして我々民間人とで「国民と政治の距離をどう近づけていくか」を1時間半に渡って話し合った。

民間メンバーは、平田オリザさん(劇作家)を座長に、佐々木かをりさん(イーウーマン社長)、小山薫堂さん(脚本家/放送作家)、今村久美さん(NPOカタリバ代表理事)、徳田祐司さん(アートディレクター)、須田和博さん(クリエィティブディレクター)、佐々木康晴さん(クリエィティブディレクター)、そしてボク、佐藤尚之(ブロガー/クリエィティブディレクター)、の8人。

ポジティブで活発ないいミーティングだったと思う。
メンバー全員、別に鳩山首相寄りでも民主党寄りでもない。ニュートラルな立ち位置である。敢えて言えば平田オリザさんは内閣参謀参与なので多少内閣寄りではあるが、あとの人間は、政治や政党や政策よりも「コミュニケーション」に興味がある人間が揃っている。そして「国民と政治の距離の遠さをコミュニケーションの力で大幅に改善したい」と思っているメンバーたちである。

ボク個人としては、国民と政治の距離が近くなればなるほど一般人の政治への無関心や無力感が払拭されやすくなり、政治参加意識も強くなっていくんじゃないかと思っている。そしてそれは社会をいい方に変えるのではないかとポジティブに夢想している。そのためであるなら、ボクが持っている微々たるスキルを出し惜しみせず提供したい、そう思ってこのワーキンググループに参加している。

具体的には、まずはソーシャルメディア(ブログやツイッターやYouTubeなど)を使ったコミュニケーションから始めて、首相だけに限らず、政治全体をもっと国民からわかりやすく、オープンで、透明な存在にすることが当面の目標だと思う。今朝の新聞には(とても小さな記事ではあるが)このワーキンググループが「首相にツイッターを始めるように提案した」と書かれているようだけど、ツイッターはごく一部の手段だ。

もちろん民間メンバーが出来ることは限られていて、実際にやるのは首相であり大臣であり議員たちであるのだが、我々がしつこくサジェスチョンしたりアイデアを出したり手助けしたりスキルを提供したりすることで、何かが少しずついい方に変わっていくと信じて事に当たりたい。このチームが、ありがちな「有識者会議」とか「諮問委員会」ではなく、「ワーキンググループ」と名乗っているのは「実際に動く」という意思表示である。

ちなみに「どうせ電通とかがキャンペーンするんだろ」とか思う方もいらっしゃるかもしれないが、メンバーには電通もいるが博報堂も入っているし、みな個人で参加している。他にNPOの人や個人作家たちも入っていることからもわかるように、フラットでニュートラルなチームであることはご理解いただきたい。

とりあえず、もうちょっとしたら具体的に刷新(発信)が始まる。
ゴールは「国民と政治の距離がぐっと近づくこと」。そのために、まずは第一段階として首相の発信を刷新すること。国民の声が首相の元にもっと届くようにすること。 ゴールはまだまだ相当遠いと思うけど、一歩ずつ、まずは一歩ずつ。

というか、こうして第一歩目が踏み出せただけでも政権交代の意味があったかなと思う。民間の意見に対してこんなに聞く耳を持ってくれる空気感は以前にはなかったものだし、「変えよう」という気運の強さも以前にはなかったもの。せっかくなのでいろいろと(もちろんいいと信じられる方向に)刷新するご協力ができればと思っている。

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いままでの政権なら考えにくいこと

2009年12月04日(金) 9:08:29

あのですね、「ハトミミ.com」っていう「行政刷新会議が設置する窓口」は、例の提言の結果ではまったくありません。どうも「あれか」と思っている方がいらっしゃるようなので、それは否定しておきます。

ボクのした提言は「国民と政治の距離を近づける」という目的の、ちょっと視点が違うタイプのもので、なにしろ提言したのが日曜ですから、まだ本当に一歩目を踏み出そうとしているような状態。拙速は避けたいので、平田オリザさんとも話し合いながら、ちゃんとメンバーを揃えて、一歩ずつ確実に前に進めたいと考えています。

というか、「いちブロガー&専門家の意見を(ご飯の場とはいえ)一国の首相が数時間かけてサシで真剣に聞いてくれたこと」自体が、すでに大きな変化の一歩目ですね(ソーシャルメディアやコミュニケーションの変化をご説明&質疑応答するのに数時間はどうしてもかかる)。

そのうえ理解してくれて、「やろう」と言ってくれたことも希有なこと。
普通なら15分ほどチャチャチャと話を聞いて(首相が15分時間をくれること自体も希有だけど)、「いいお話ですね。担当者と話し合って下さい」とか「なるほど。みなさんのご意見も参考にしながら慎重に進めたいと思います」とか「ありがとうございます。前向きに検討したいと思います」となり、なんとなく立ち消えになるのがありえるパターン(自主提案というのは企業においてもそんな扱い。ましてや政府においておや)。

首相が一般人の自主提案を直接真摯に聞いてくれ、「実行に値する意見である」と判断したらそれが一介のブロガー(まぁ専門家でもありますが)の意見であろうがちゃんと取り上げ、その場で秘書官に対応を指示し、具体的に動き出す道筋までつけてくれたという過程自体がすでに相当画期的なのではないかと思っています。いままでの政権なら考えにくいこと。

このように、確実に変化は始まっています。
でも、調子に乗って急に大きく変えようとするといろいろな見逃しや不協和音が出てしまいます。特に「ソーシャルメディアの発達による、トップダウンからボトムアップへのコミュニケーションの変化」に政府が対応しようというのに、トップダウン的に大きな変化を即すことは矛盾をはらみますので、その辺、慎重に、一歩ずつ、ボトムアップ的に反響を受け取りながら前に進んだ方がいい、とボクは考えています。

ちなみに、ボクは「政治(政策)そのもの」には関与する気はありません。
ですので、これからご協力していくとしても「コミュニケーション分野に限る」と考えています。つまり、国民と政治のコミュニケーションを変革するお手伝いなら喜んでするけど、政治的な内容や発言に対しては基本的にノーコミットメントということ。ですので「○○という政策について首相にこうこう伝えてくれ」などの伝言も受け取れませんし、メールなどで意見やサジェスチョンを求められても答えられませんので、あしからず。ついでにしつこく言うと、民主寄りでも自民寄りでもありませんので、これまたあしからず。

というか、「仕事も本の〆切も差し迫っているこのクソ忙しい年末に、なんでボクがこんなことに巻き込まれてるんだっけ?」と、時々思わず遠い目になってしまう、というのが実際なので。

まぁ乗りかかった船だからニュートラルにお手伝いはしますが、個人でのお手伝いなので出来ることは限られてきます。しかも相手は政府。思いも寄らない障壁が待ち構えていそうです。ですので、あまり大きな期待はせず、「ほんの少しでも変わるならラッキー」「変わらないより変わった方がマシ」程度に考えて、もうちょっとお待ちいただけると幸いです。

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スタートラインには立てたんじゃないかな

2009年11月30日(月) 9:03:58

昨晩、鳩山首相と二度目のご飯をした。ご飯に至った経緯と趣旨は昨日のブログにくわしく書いたのでそちらを。

場所は浅草の小さな中国料理店「龍圓」。前回ご飯にどこに行こうか迷ったときの候補のひとつ。
直前の会議が長引いたということで少し遅れて食事が始まった。メンバーは鳩山首相と友人の松井官房副長官、そして秘書官たち。あと平田オリザさんとボクである。ビールで乾杯したあと、すぐに紹興酒(この店のは生酒でとてもうまい)。いろいろな話をしているうちにツイッターの話に。

ツイッターがなぜ荒れにくいかの話になったので、前回の鳩山さんとの会食のときにいただいた返信(@やRT)のプリントアウトをお見せした。数千に渡る返信のうち、ネガなコメントはほんの十数個。これは2ちゃんなどではありえないこと。そんな話から今回の提言に移っていった。

提言というのは、昨日も書いたが、国民と政治の距離を近くするためのソーシャルメディアの活用について、である。
ブログ、ユーチューブ、SNS、ツイッターなどのソーシャルメディアを活用して、いかに国民とコミュニケーションをとっていくべきか。その延長線上に政治不信や政治への無気力感などの払拭の可能性があるのではないか。そんな話をさせていただいた。

忙しい首相の時間をいただいたので、単なる飲み会だった前回とは異なり、昨日はかなりちゃんと準備をしていった。企画書にして25枚、別添資料50枚超。食事の席なのでカジュアルな形ではあるが、きちんとお伝えできたと思う。特にここ10年の生活者(特に20代30代40代)の変化やネットの普及による「トップダウンからボトムアップへの変化」「to People から with People への変化」を丁寧に。ここが今回特にお伝えしたかったところ。

前回も感じたが、鳩山首相はヒトの話をちゃんと聞いてくれる。途中でさえぎらないし、わかったふりもしない。イライラもしない。うんうんと頷きながら最後までゆっくり聞いてくれる(意外とこういうトップは少ない)。なのでこちらも緊張せずにゆっくりイイタイコトを伝えられた。

で、静かに聞いてくれていた鳩山さんが、こちらが話し終わった途端、「やろう。やる」と。
この瞬間は本当にうれしかった。特に「国民から政治家への距離が遠い」「国民の声が届きにくい」「政治家の活動が見えにくい」「政治家の生身が感じにくい」ということが気になったようで、それらの改善のためにソーシャルメディアを活用することに本腰入れて取り組んでいこう、という話になった。

ソーシャルメディアの概念って、首相の年代(60代)の方には意外とわかりにくいものである。でも、理系なせいなのか、本当に理解が早く、要点もちゃんと掴んでくれた。特にツイッターって説明も難しければ理解も難しいサービスなのだけど、辛抱強く質問を重ね、「あー、そういうことですか」と理解してくれた(たぶん)。

じゃあどうやるか、の実際論に移ると、そこは議論百出。
まず、鳩山内閣メールマガジンの引用中心である現在の首相官邸ブログは、申し訳ないけどキッパリ否定させていただいた。ブログというのは政策の発表の場ではなく、もっと生身の鳩山首相本人が見えてこないと意味がない。政策についてはメルマガとメルマガ引用サイト(そしてそこへのリンク)があれば充分である。ツイッターの活用についても様々な意見が出た。最終的には首相の感性に頼る部分が大きくなるが、「トップダウンからボトムアップへの変化」の理解の下に話が進んだので、大きく使い方を間違える可能性は低いと思う(少なくとも昨日の感じでは)。

まぁボクも仕事での長い経験上、企業のトップやキーマンが「やろう」と言って実際にはやらなかった(できなかった)結末をたくさん知ってはいる。事情は刻々変わるし、思わぬところから反対が出たりもする。そんなに簡単に行くものでもない。だから言葉通りに受け取って「政治のコミュニケーションが変わる」とは言い切れないが、少なくとも「変わり始める第一歩」は踏み出せそうである。これだけでも大きな変化だ。

たぶん、今後、一個人として(一ブロガー & 一専門家として)いろいろご協力していくとは思うが、それは別に「鳩山首相のイメージをよくする」ためにやるのではない。そこだけはハッキリさせておきたいと思うし、鳩山さんの前でもハッキリそう言った。そうではなくて、政治全体と国民との距離を少しでも近づけたいだけである。その一助になるのであれば、(仕事とか〆切とかいろいろあるけど)ちゃんとご協力させていただこうと思う。いままで政治家の存在が遠すぎた。それを近づけることは悪いことでは決してない。


ご一緒した「龍圓」は小さな街場の中国料理店だが、本当においしい。2階を貸し切らせていただいた。
申し訳なかったのは、真剣な議論の場になってしまったために、テーブルはペーパーで溢れ、料理を楽しむ雰囲気から程遠くなってしまったこと。でも栖原シェフ渾身の料理群、大好評でした。ありがとうございました。

ドバイショックや沖縄問題など、問題山積の中で首相の時間をいただいたのは申し訳なかったが、当日決まった前回とは違い、前から決まっていた会食だったのでそこはお許しを。
ただ、かなり有意義な夜だったことは確か。官邸からの情報発信を含めて、国民と政治の距離が近くなるスタートラインには立てたんじゃないかな。つうか、なぜボクがこんなことに巻き込まれているのかという根本的な疑問もあるのだけど、乗りかかった船なので、これから年末年始にかけて、いろいろご協力してみたいと思う。スピードも大事だが拙速にもしたくない。焦らず一歩ずつ確実に。今日よりマシな明日にするお手伝いをしていきたい。

あ、結局どんな格好で行ったかというと、デニムに黒のタートルネックで行きました。ジョブズを意識したわけではないけれど、プレゼン上手な彼にあやかってはいます(笑)

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また鳩山首相とご飯することになった

2009年11月29日(日) 14:44:59

また鳩山首相とご飯することになった。今晩これからご一緒する。

前回、鳩山さんと会食したとき、「これからもネットのこととかブログのこととかツイッターのこととか定期的に教えてください」と言われていたので、その一環だと思う。

もう5年以上友人として親しくつきあっている松井孝治官房副長官(同年代)には、会食以降、求められるままにいろいろ意見を言わせてもらってきた。政策のあれこれについてではなく、「政治と国民とのコミュニケーションのあり方」についての意見である。コミュニケーション・デザインはボクの専門分野であり、ネットについても1995年から長く個人サイトをやってきているので(ブログ形態としては2001年から毎日更新)、政府広報のあり方や首相のネット利用についてはいろいろ意見がある。その辺のことを「友人として」率直に伝えてきた。

で、それが間接的に鳩山さんに伝わり、「じゃぁまたご飯でも食べながら」となったようである。

貴重な機会だから、ブログやユーチューブやツイッターなどの「ソーシャル・メディア」の普及による「to People から with Peopleへ」の変化(平たく言うとトップダウンからボトムアップへの変化)をくわしく説明し、ネットによって可能になることをしっかり訴えたいと思う。

ネットによって可能になることと言っても、別にネット選挙のこととかネット選挙活動解禁のことではない(それらも関連してくるのだが、今回の主題はそれではない)。

ネットには、フラットでオープンであるという以外に、人と人との物理的距離をなくし、生身の人間の体温を直接相手に伝えることができるという特性がある。
これらの特性をポジティブに活用することで、たとえば「政治と国民の距離を近づける」「政治家はモンスターではなく、切れば血が出る普通の人間であることを国民に伝える」「政治家の本音や考えを(マスコミのフィルターを通さずに)国民に直接届ける」「従来不透明だった政治過程を限りなく透明にする」などのことが可能になる。このことについて、専門家の視点から、そしていちブロガーの視点から、ご説明したいと思う。

ソーシャル・メディアを有効に活用することで、いままで遠かった政治家と国民の距離が近くなり、届きにくかった国民の気持ちが政治家に直接伝わり、わかりにくかった政治家の想いや活動が等身大で国民に伝わる可能性が広がりはじめる。

このことによって、「国民の政治不信」「政治への無気力感」「政治家へのそこはかとない嫌悪」「魑魅魍魎が跋扈していそうな永田町イメージ」なども、少しずつ改善されてくるのではないかとボクは思っている。というか、いままで政治家の存在が遠すぎた。それを近づけることは悪いことでは決してない。


ここ1年、政治家数人と飲む機会が何度かあった。
少なくとも「若手」と言われている政治家たちは、普通の感性を持った謙虚で真摯な人たちであった。違いは他の人より「志」を強く持っているというところだけ。特に民主党の人たちはずっと野党だったこともあり、利権や既得権益に(まだ)まみれていない。一緒に飲みに行くのも毎回安い居酒屋である(別にマスコミが取材に来るわけではないから庶民派パフォーマンスではない)。そんな彼らの生身の姿がネットの活用で国民から見えやすくなることは(その政策の良し悪しは別にして)国民の政治家イメージを劇的に変えると思うし、政治不信の払拭なども含めて、一国の政治のありようを根本的に変える可能性を広げると思う。

その先頭を首相自ら走ってもらいたい、というのが今回の「伝えたいこと」かな。

首相には緊急にやらないといけない案件が他にもたくさんあるのはもちろん知っている。
が、この「変革」もそのうちのひとつであるとボクは思う。政治と国民の距離を縮めることによって変わることはたくさんある。「国家予算の査定をすべて国民に公開するというのは世界初で、ほとんど革命的な出来事(by 池田信夫blog)」と言われる「事業仕分け」と同じくらい意味あることであると(コミュ二ケーション分野を専門とする)ボクは思う。


ボクは政治信条的に民主党寄りというわけではない。かといって自民党寄りでもない。無理矢理言うなら「世の中が少しでもよくなるならなんでもいい党」。小泉改革も支持したし(あのままちゃんと継承・実行できていれば…)、今回の鳩山変革も支持している。両者への期待として共通しているのは「昭和の政治には一定の評価はするが、いろいろな意味でこれからはもう通用しない。だから改革・変革が必要であり、それを支持する」ということ。

もちろんなんでも変革すればいいというものではないが、世界的な大きな変化のうねりの中、官僚主導に象徴されるような「昭和のやり方」を営々と続けるだけでは対応できないのは自明のこと。古くて優れたものもたくさんあるが、壊して新しくしないと成り立たない分野も多い。コミュニケーション分野はその最たるものだ。拙著「明日の広告」でも書いたが、ここ10年の生活者のコミュニケーションの変化は激烈なものがある。それに対応するお手伝いが出来るのであれば、民主・自民関係なく、フラットに協力してみたいと思っている。

ちなみに、広告会社社員であるボクが首相と会ったりするとわけわからない邪推(しかも自信たっぷり)をする人たちが必ず出てくるのでしつこく言うが、会社の仕事絡みではない。個人として、友人(松井さん)とのつきあいの延長線上にたまたま首相がいただけの話。民主党が政権を取って松井さんが官房副長官にならなかったら、首相に会えるなんてことは絶対おこらなかった。
というか、広告会社の仕事としてであれば、「日本という組織のトップ」である首相と打ち合わせするなんてことはありえませんから。広報担当者と打ち合わせるのがせいぜいである。その辺、常識的に考えていただきたいと思う。


ということで、とりあえず行ってきます(早めに着いて話すことの予習をする!)。
今回の同席者は平田オリザさん(と、もちろん松井さん)。オリザさんは劇作家であるが、阪大でコミュニケーション・デザインを教えており、政治と国民のコミュニケーションについてよく松井さんと3人で話している仲である。

上記のようなことをいろいろ具体的に提言してこようとは思ってるけど、とはいえ政治の世界、提言がそのまま受け入れられるわけはないだろうし、いろんな事情や障壁もあると思う。変わるとしても少しずつかもしれない。でも焦りは禁物。少しずつ。今日よりマシな明日になればよろし。

ちなみに今回はわりと真面目な会になるので、「ツイッター実況」する余裕はないと思う。会食の始まりと終わりにはつぶやくかもしれないけど。
ただ、前回のツイッター実況時にいただいた膨大な返信(@やRT)はプリントアウトして首相に渡すし(その場で読んでいただく予定)、みなさんからいただいた意見もいろいろ伝えるつもり。

ではちょいと行ってきます。
ええと、デニムでは失礼かな。でもまぁ前回もデニムだったからまぁいいか。休日だし。

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「ついった?」

2009年10月28日(水) 8:32:59

毎日ツイッターしたり、首相とのご飯をツイッターで実況したり、ツイッターで知り合った人と飲んだりしてると、「もうそれが当然。みんなが知っているのが前提」とか勘違いして来ちゃうので、昨晩のことはバランスをとる上でもとてもいいことだった。見事にツイッターの「ツ」の字も知らない人たちと一緒にご飯を食べたのである。

というか、そっちの方がまだ大部分だよなぁ。当然化しちゃってる自分が変ということを自覚した方がよい(一般的には、ね。広告界やメディア界の人たちが知らない or 使えないのは相当ダメだと思う)。日々の習慣として先端系の情報をどんどん取り入れていると、一般との乖離に気づかずに突っ走っちゃったりする。それは(キャンペーンを企画する場合においても)あまりよろしくない。自分の客観的位置を自覚しながら走らないと。

それにしても本当に初耳だったみたいである。
「つ、つい?」「ツイッター」「ついった?」「ツイッター」「ついったぁー。それって新しいゲームかなんかですか?」「もしかしてツイスターを連想した?」「はい」

新聞やNHKの朝のニュースでもツイッター特集があったりするから、もうそろそろ大丈夫かなぁと思っていたけど、でもまぁだいたい世間的にはこんなもんなんだろう。
ツイッターに限らず、ミクシイですら「何それ」と言う人がまだいそうである(うちの母とか絶対知らないし)。というか「ブログ」という言葉だって、見たことはあっても実際にどういうものか把握してない人も多い気がする。心の中で「ブロゴ? ブグロ? いやブログだったかな。あれ? こんがらがってきた」と迷うレベルの人とかまだ意外といる気がする。

というか、一緒に食べたもうひとりは、月曜に鳩山首相の所信表明演説があったことも知らなかった。「所信表明演説ぅ〜。そんなんあった? ふーん…。新聞とってないからなぁ」と。

あの演説は一度は聴いた方がいいと思ったが、まぁこれについても意外とそんなもんなのかもなぁと思った。
テレビ・ニュースを見ない人も多いうえに、最近では新聞を取らない人も増えた。その状態で数日ネットをチェックしなかったりするとほとんどニュースに触れなくなる。実際、新聞の売り上げが減り始めてから、酒場の話題として時事問題が出てくる回数が顕著に減った気がする。生活スタイルだけデジタルに移行してしまい、実は「情報的孤島」に陥っているのにそれに気がついてない人が意外と多いのではないだろうか。最新ニュースを優先順位をつけた上でコンパクトにまとめて毎朝玄関まで届けてくれる「新聞」というプッシュ型サービスを軽視しない方がいいと思うけどな。

昨晩のふたりはとても常識的な知性人。昔から仲がいいから(もう25年もつきあってる)、その知性的な部分はよく知っている。そういう彼らでこういう感じなのだから、一般的にも孤島化してる人って多いんだろう。イイ・ワルイの問題ではなく、これって「国民全員が共通して話せる話題」が無くなっていく過程なのかもと思った。ここ20年で国民全員が知ってる流行歌が絶滅したように、ニュースも各世代別に細分化されていくのかも。

それにしても、所信表明演説より「のりPの初公判」の方に時間を大きく割いた民放は、国民が呆れてるのを少しは自覚した方がいいと思う。新聞(一般紙)はその点とても常識的で良識的な配分だった。「民放=扇情的なタブロイド紙・スポーツ紙」と位置づければまぁ納得行くのだけど(その場合「NHK=一般紙」か)、本当にその立ち位置のままでいいのだろうか。

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鳩山ご飯、店の候補は他にどこがあったか

2009年10月06日(火) 8:57:06

鳩山首相とのご飯から一週間くらい経ちますね。Yahoo!Topics の影響もあって一時アクセスがドカンと伸び、理解できないノイズ(的外れな誹謗中傷)も一時増えましたが、ようやくちょっと落ち着いてきてホッとしています。

ツイッターはフォロワーが倍増しましたが、本当にツイッターって炎上しにくいですね。その辺が掲示板やブログとは大きく違います。あっという間に時間が流れ去り情報が過去になるので、いわゆる「祭り」が起きにくいのかもしれません。誹謗中傷する人をブロックでき、ブロックするとその人からこちらが全く読めなくなる、という機能も一役かっているのかも(まだブロックしたことはありませんが)。そういう意味で芸能人や著名人に向いているメディアですね。
オバマやブリトニーやヨーコ・オノなど、ツイッターを使っている世界的有名人はどうなんでしょう。誹謗中傷の比率が少なかったとしたら、このメディア独特の美点がもっと鮮明に見えてきます。どこかにリポート上がってないかな。どなたか知ってたら教えてください。

ちなみに首相の回りの反応としては、さすがに慎重なスタッフもいて、ツイッターを使うのはまだ検討中とのこと。そりゃそうでしょう。でも検討のテーブルに載っただけでも一歩前進。一国のリーダーと国民とのフラットでオープンなつながりのキッカケとしてツイッターは優れていると思うので、今後も機会があればお勧めしてみたいと思います(別にツイッターの回し者ではないですが)。


さて。
あの日のご飯についていろんな感想をいただきましたが、意外と「『行く店を考えてください』と言われて、他にどこを考えたんですか?」「私ならあの店を選ぶかも」というような話題で盛り上がったので、そのことを少し書いてみようと思います。

これはねぇ、本当に悩みました。
朝、メールが入ってから、バタバタとメンバーが確定し、午前中に5人でのご飯が確定したのですが、警備のSPさんを入れたら10人以上が入店できる必要があったんですね。つまり店選択の条件が「当日の夜に予約がとれて、10人〜15人で、出来れば個室で、警備的にも大丈夫な場所で、もちろんおいしいところ」(笑)。こんな店なかなかない。困ったなぁ…。

というか、朝の時点では5人で公邸でご飯を食べるはずだったんです。ケータリングで。
でも昼前くらいに松井官房副長官からメールが入り、「総理が外の空気が吸いたいとおっしゃっているので、どこか外のお店に行きましょう。さとなおさん考えて下さい」と振られたんですね。国連やG20などの外交デビューの直後だし、一般の生の反応にも直に触れてみたかったのかもしれません。それにしても、ボクなんかが店を勝手に決めてしまっていいのかなぁ、警備とかどうするのかなぁ、とか思いつつ、そんなこと素人のボクが考えなくてもよいと開き直って、店選びに集中しました。

最初は高級店なのかなと思いました。フレンチかイタリアンかと。警備的にもやりやすい店が多いし。
でも松井さんが「たとえばカジュアルな居酒屋とか」と書いてきたので、あぁそういうお望みなんだ、と。で、以前松井さんとご一緒したことがある「さいき」の2階はアリなんじゃないかということに二人の間ではすぐになったですね。歴史ある店だし、おいしいし。

ただ、なにしろ当日なので、2階の座敷を借り切りできる可能性が低い。じゃ、第二候補、第三候補も考えようということで、困ったときの知恵袋、「うまい店対談」を一緒にやっている伊藤さんにも電話して相談し、いろいろ考えました。
悩んだ末、第二候補を四の橋の「うずら」の奥の座敷借り切り、第三候補を浅草の中国料理店「龍圓」の2階借り切り、ということにしました。3店ともカジュアルな店、かつ、おいしい、かつ、借り切りが可能っぽい、かつ、下町っぽい商店街が近くにあり一般の空気に触れたいという首相のリクエストにも応えられそうな立地です。第三候補の店は中華だけど、まぁ居酒屋的な雰囲気の店なのでいいかと。というか、ありがちなダイニング系もイヤだし(個人的に)、居酒屋チェーンはさすがに無理(若者が多く収拾がつかなくなりそう)。となると、当日の夜の個室ですから、本当に限られてきます。

店に店員さんが出勤してくる時間まで待って、まず第一候補の「さいき」に電話しました。
ご主人が出て(14時ころ)、運良く2階が借り切れる、と。ここで「さいき」にほぼ決定したですね。首相が行くことを伝えて了解をいただき仮予約しました。ご主人「はぁそうですか」と超淡々。さすが。
で、松井さんに連絡を取り、松井さんからSPに連絡が行きなどして、「さいき」さんにはたぶん夕方、所轄の警察やSPが下調べに訪れたのではないかと思います。で、警備の面からも正式にオッケーになりました。その後、首相補佐官から電話があり、「『さいき』の前の道はクルマが入りにくいほど狭いので、近くの道で鳩山さんをおろしてそこから歩く」という段取りが伝えられました。「佐藤さん、店まで先導をお願いします」とも言われ、仕方がないからオッケーと(この辺、ちょっとリアリティがなさすぎてボンヤリしてました。「首相をボクが先導? はぁ……わかりました」という感じ)。

ボクは18時半ころに現地に着いたのですが、もう黒服(SPさん)がわらわらいて、なんだか重々しい雰囲気。
首相が現地に着いたのは18時45分ごろだったでしょうか。クルマで「さいき」がある細道の入り口前(恵比寿駅横)について、そこでボクと「はじめまして」の挨拶をし、松井さんもすぐ合流して、3人プラス大勢のSPさんで「さいき」に向かって歩き始めた、と。

事前に松井さんと「『さいき』に行くならすぐ近くの『縄のれん』に寄るのも面白いね。首相もよろこぶかも」とは電話で話していたのですが、松井さんが首相に聞いたところ「まぁそこまでは…」という反応だったらしく、それはナシということで話は決まっていたんですね。
だけど急にその場で松井さんが「さとなおさん、『縄のれん』どうする?」と振ってきて、「あ、すぐそこですよ? 鳩山さん、行ってみますか?」となって、店の前まで行きました(首相とかセンセイとか呼ぶのイヤなので、鳩山さん、と呼びかけることが多かった)。

店を外から見て、そのまま去るかと思いきや、首相が立ち止まって中を覗き、興味津々そうな顔を見せたので、「じゃ、少しだけ入りましょう!」と思わず言ってしまったですね。きっとボクの後頭部を睨みながら警備のSPさんたちが「勝手なことすんな勝手なことすんな」と呪ってたと思います。これに関してはごめんなさいとしか言いようがない。でも本当にダメならプロである彼らからストップがかかるはずなので、素人としてはあまり気を遣わないことにしました。事前にこの界隈の店を一応調べてるのかもしれないし(SPがどう動くのかはハリウッド映画くらいしか知らないから想像つかん)。

首相は「縄のれん」でとても楽しんだと思います。たぶん立ち飲みデビューだったと思うのだけど、すごく自然体。すぐに店内のお客さんと撮影大会・名刺交換大会・握手大会になっちゃったけど、それぞれに丁寧に時間をかけ、いろんなヒトの話をじっくり聞いてましたね。カウンターに首相と並んで立ったけど、この辺でもまだボクはリアリティがなくてふわふわしてました。ただ緊張はしなかったです。首相に高圧的な雰囲気がゼロなので、なんとなくこちらも普通でいられた感じ。マジで「それでいいのか」と思うくらい、上から目線じゃない人でした。

「縄のれん」のおじさんもおばさんも大層喜んで、代表的な料理をいろいろ出してくれました。ここのハラミステーキは安いけど絶品。首相も握手攻めの合間に一切れずつ食べて「うまいうまい」と。 あぁ良かった。お連れした側としては本当にホッとしたですね。「そろそろ7時なので『さいき』さんに向かいましょう」とお伝えしたときも、「悪いから全部食べましょう」と、残っていたモツ煮込みとかをばんばん食べてました。気遣いの人。

そういえば「さいき」でも気遣いの人でした。
最初はビールから始めたんだけど、ビール瓶をご自分の手元において、注ぎ役を首相がやるんですね。他の人にやらせてくれない。コップのビールが少し減ったら、自然にすぅっと手が伸びてきて注いでくれる。最初は「首相に注いでもらうオレ」みたいな感じで光栄に思っていたけど、だんだん注いでもらうことが普通に感じられて来るくらい(笑)

と、多少余談も入りましたが、「縄のれん」と「さいき」になった経緯をくわしく書くとこういう感じです。


余談ついでに書くと、相変わらず「どうせ民主党のキャンペーンかなんかに関係してるんだろ」というような "自信たっぷり" の裏読みメールが来たりしますが、あらゆる意味に置いて「ありえない」とお答えするしかありません。

どうして所属している組織で個人にレッテルを貼るのかな。古いなぁ。本当に「松井さんの友人のいちブロガー」として呼ばれただけです。松井さんと知り合ったのも、共通の友人がいたことと、彼がボクのサイトを読んでくれていたことからです。もう5年以上のおつきあい。そして、松井さんにこちらから「いつか首相に会わせて」とか言ったこともないですね(ボクがどちらかというと鳩山ネガだったことを松井さんは知っています)。

というか、仕事で首相に会うのなら、まずは社長が行くでしょう。一介のクリエーティブ・ディレクターがひとりで行くわけがない。常識的に。しかも仕事なら守秘義務がありますから、個人ブログやツイッターで詳細を公開したりできません。懲戒喰らっちゃいます。その辺を織り込んだ上での演出だとまでお疑いになるのならどうぞご勝手に。

まぁ可能性的にいうと、今後なにかご相談を受けないとも限りませんが、もしそういう機会があったとしても、今回みたいに「国民とフラットかつオープンにつながる意義」を説くと思います。
マスメディア(広告会社も含めて)のフィルターを通さない別のつながり。トップダウンで美化したイメージをつけるのではなく、血が通っている生身の人間として、悩んだり苦しんだり喜んだりする首相の姿をオープンに見せ、ボトムアップで国民とわかりあえていくこと。同じ時間に同じ人間としてフラットにつながること。そういうコミュニケーションを理解してもらい実行してもらうよう動くと思います。そういうことが実現すると、社会が根っこから変わる気がするので。

というか、また「長〜いさなメモ」に戻ってますね。すいません。ということで今日はこの辺で。

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Yahoo! Topics

2009年10月01日(木) 12:39:06

なんか昨日のエントリー(記事)が昨晩「Yahoo! Topics」のトップに載ったようで(9月30日22時46分配信)、一瞬サイトにつながりにくくなったみたいです。すいません。

昨日の夜は「夜部会」に行っていて、みんなでワイワイ飲んだのだけど、宴会が終わった途端に急にガス欠&フラフラになったんですね。昨日はリアルやバーチャルでいろんな反応があったので、なんとなく気疲れしたみたい。

ふらんふらんになりながら一次会で帰ってそのまま寝たので、その夜はトピックスに載ったのは気がつきませんでした。で、今朝5時半くらいに起きてメールを見たら、「ヤフーのニュースから来ました!」みたいなメールが続々と。 ん? と思って「Yahoo! Topics」を見てみたら、あら載ってる。そこで初めて知った次第。
うーん、14年間サイトやってるけど、さすがにヤフートピックスに取り上げられたのは初めてかも。光栄至極ではあるけれど、ノイズや誤解も増えるかもしれないなぁ…。

でも、朝8時すぎに確認したところ、「Yahoo! Topics」トップから落ちてバックナンバーに回った模様。あ〜ホッとした(笑) ちなみに「はてなブックマーク」でも今現在で636ブックマーク。すごい。どうもありがとうございます。

ただ、なんだろう、ちょっとお伝えするのが難しい感覚なんだけど、ツイッターをやってるせいなのか、ブログに書いて外部記憶に移してしまったせいなのか、おとといの首相とのご飯が自分の中ではすでにわりと「遠い」んですね。もちろんとても大きな出来事だったし光栄だったんだけど、なんか「遠い」と感じる。ヤフートピックスに載ったのを知ったときも、なんとなく「昔のことを何故?」とか一瞬思ったし。

この感覚って、特にツイッターをやってる方はわかってくれるかもしれない。なんか「時間が過ぎ去るスピードの加速感」が最近ちょっと尋常じゃなくなっている感じなんですね。このターボな感じを「普通」と思わないように気をつけないといけないなと思います。今は。

「今は」と書いたのは、たとえばボクの昨日のエントリーを受けて、こんなことこんな風に展開していたりする。あれからたった1日なのにガンガンつながってガンガン進行してる(笑)。このスピード感が「普通」になる日がすぐに来ると思うので。

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鳩山首相とご飯した

2009年09月30日(水) 8:19:48

昨晩、ひょんなことから鳩山首相とご飯を食べた。
首相の了解を得て、ご飯中に少しだけ(失礼にならない程度に)Twitter に実況したから、知ってる方もいらっしゃるかもしれない。

ちなみに先にお伝えしておくと、お会いしたのはボクの会社の関係でもなんでもなく、仕事の話でもなんでもなく、本当に「いちブロガーとして」友人に紹介されたからである。首相がたまにボクのこのさなメモを読んでくださってるらしいこと、そしてその結果として映画「サマーウォーズ」を観たらしいことなどが重なってのお誘いであった。

経緯はこんな感じ。
昨日の朝、以前からの友人である松井孝治議員(内閣官房副長官)からケータイにメールがあり、首相の夜ご飯の予定がポッカリ空いたので一緒に食べないか、と急にお誘いをうけたのが始まりである。
昨晩は作家の山田あかねさん初監督作品「すべては海になる」の試写会に行く予定にしてたので一瞬躊躇したが、首相就任から2週間、国連やG20などの大役を見事にこなした旬中の旬の人に会える機会を逃すのはアホである。聞いたらメンバーが濃い。首相と松井さんと松井孝典さん(惑星科学者)と藤原和博さん(初の民間人校長・よのなか科を作った人)。そこにボクなんかが混じるのは失礼ではないかと思いつつ、末席に加わらせていただくことにした。

「行く店を考えてください」と言われ少々困ったが、松井議員のサジェスチョンもあって恵比寿の居酒屋「さいき」に決定。50年以上の歴史を持つ古い居酒屋だ。ここの二階は吉行淳之介やら安岡章太郎やら吉本隆明やらの溜まり場だったと聞く。島尾敏雄に至ってはほとんど住んでいたらしい。その二階の古いお座敷を借り切ることにした。警備とかどうするのかなぁとか余計な心配をしたけれど、さすがにSP(Security Police:要人警護官)だらけで心配なし。まぁ一国のリーダーだしね。

19時ちょっと前、恵比寿駅前にクルマで到着した鳩山さんを出迎え、路上で初めましてのご挨拶&握手。
いきなり「さなメモ」の感想を言ってくれたりする。気遣いの人だ。でもこの日のを読んで「ぼくの目ってそんなに変かな」と言われたときは汗かいた(笑)

商店街(というか飲み屋街)を少し歩いていて、「さいき」に行く前に少しだけ「縄のれん」という店にお連れすることにした。完璧にアドリブだったので、SPの方とか焦ったかもしれない。ごめんなさい。でもなんとなくこんな店も知ってもらいたかったので。
「縄のれん」は立ち飲みの名店。名物のハイボールとおいしい肉料理の数々。まぁ店内のお客さんとすぐに記念撮影大会になってしまって首相はあまり味わえなかったかもしれないが、レバーステーキやハラミステーキ、肉刺し、もつ煮込みなんかを食べてもらえた。で、15分ほどそこにいて、予約していた「さいき」へ移動。SPの方々に守られつつ入店。また握手攻め。首相って大変な職業だな。でも彼は誰に対しても丁寧にゆっくり接し淡々としている。政治家の人気取り的な握手ではなく、とても自然っぽかったのが印象に残った。

二階の古い座敷に秘書官を含めて6人で落ち着いて(隣の部屋にSPの方々)、まずはビールで乾杯。ボクは首相の真ん前の席。
首相を含めてみんなスーツにネクタイなのだけど、ボクはジーンズに黒いTシャツ+黒いジャケット(笑)。一国の首相に失礼かなと思いつつ、急なお誘いだったし、家に着替えに帰るヒマなかったし、まぁボクの仕事着みたいなものでもあるのでお許しを。 というか、いちブロガーですからね、逆にこの方がよいかと。

藤原さんの提案もあって、みんなネクタイはずしてビールから焼酎へ。料理もどんどん食べる。この店の揚げ物はおいしいな。アジフライとかカニクリームコロッケとか、他に刺身やぬたやサンマの塩焼きやトマトなんかを食べながら、いろんな話を。
まずは松井孝典さんが火星儀を持ち出して火星の話をし、いきなり場が浮世離れした(笑)。そこからはいろんな方面に話題が飛び、みなさんが想像するような濃い政治の話にはあまりならなかった。ただ、途中で仙谷行政刷新担当相が合流し、鈴木寛文部科学副大臣も合流し、松本剛明衆院議運委員長も合流し、数十分だけ、政治討論的緊迫した雰囲気に(まぁこれだけ揃えばほとんど政治の現場だし)。それ以外は終始穏やかな進行。ここには書けないいろんな本音が面白かったな。それにしてもみなさん本当に生真面目かつ真剣である。民主党の弱点はこの生真面目さかもしれないと思うくらい。

最初に書いたように、途中、首相にお断りをした上で、このご飯の様子を少しだけ Twitter で実況中継した。
実況中継することで首相に興味をもってもらうのが狙い。別にTwitter 普及を誰かに頼まれたわけではなく(笑)、このソーシャルメディアが持つ「フラットでオープンにつながる世界」に少しでも触れていただき、トップダウンなコミュニケーションとは違う流れを感じてもらいたかったからである(Twitter も日本ではまだ黎明期だけど、まぁある象徴として)。

別に知ってもらって何かがすぐ変わるわけではない。でも、目の前の首相に限られた時間で伝えられることとして、象徴的に Twitter に絞ってお勧めしてみた感じ。
ネット選挙のこととか、記者クラブ開放のこととか、その他もろもろお伝えしたいことはたくさんある(少しはお伝えした)。でも、いちブロガーとして紹介されたのであるならば、とりあえずソーシャルメディアの現状だけはお伝えしたいと思った。マスメディアのフィルターを通さない別の「つながり」を少しでも理解してもらいたいと。トップダウンからボトムアップへと変わってきたこの世界的な流れを理解しないと、少なくとも10代20代30代の肌感覚は理解できないし、次世代に対する政策も的を射ないと思ったから。 まぁ昨晩は議論や提案の場ではなく、(激務の合間の息抜きの)楽しいご飯&お酒の場だったので限界はあったけど。

鳩山さんは Twitter 自体を知らなかったようだけど、とても素直に耳を傾けてくれた(どんな話題にも辛抱強く丁寧に相手の目を見て耳を傾ける人だった)。でもまぁなんというか、Twitter を理解してもらうことの難しさよ(笑)
書き込む姿を見てもらったり、ボクの実況へのみなさんの返信をパソコン画面で見てもらったり(熱心に読んでくれた)、いろいろしているうちにかなり興味はもっていただけた模様。殺し文句は「オバマも使っています!」(笑)。始めてくれるかどうかは全くわからないが、スタートラインには立ってくれたようである。閉じた世界が急にオープンになるのは無理だろう。まずは第一歩。少しずつ。少しずつ。

その後、映画「サマーウォーズ」の話も出た。ああいう名作について語り合えるのはうれしいね(いま民主党有志の課題映画になっているらしい)。でも映画の後にモスバーガーに行ったのは庶民的な部分をアピールしすぎではないですか、と、ちょっとイジワルに聞いたら「いや、昔からファンで、もう20年通ってるんです。だって映画終わったのが9時すぎだし、あまり他に店が開いてないでしょ」だって。なるほど。で、その後ちょっとだけモスバーガーのメニューの話に(笑)

22時くらいに〆。完全割り勘。よく飲んだのでひとり5000円。純粋に楽しかった。
二階の座敷の窓から見える路上(店の玄関前)には記者やカメラがたくさんいて、ちょっと怖かった。こんな風に毎日追われるのって大変だなぁ…。鳩山さんが先に降りていって、なんだか大騒ぎになっている(テレビカメラも回ってた)。時の人だからなぁ。で、ちょっと静まった頃にボクも降りていき、そのまま電車で帰宅した。

電車の中、そして家で Twitter を確認したけど、ボクが予想した以上に大騒ぎになっていて(みんなが喜んでいて)少し焦ると同時にちょっと感動した。それだけみんな、国のリーダーの「血が通っている生身」を知りたいということ(マスコミが暴く姿みたいのではなく)。同じ時間に同じ人間として「つながっている」感覚を持ちたいということ。この切望感にオバマは気づいている。鳩山さんにも気づいてほしい。また機会があったらしつこくお伝えてしてみよう。

首相とご飯食べたとか書くと、いろんな憶測をする人がいると思う(首相の日々みたいな新聞記事で会食相手としてボクの会社名とか出ちゃってるし。憶測されやすい会社名だし)
でも、ボクは別に民主党に関係ないし、仕事で会ったのでもないし、ブレインでもない。こうして毎日サイトを書いているうちになんとなくこういうことになっただけである。その辺は誤解なきよう。ま、そんなことはどうでもいいけど、なんというか、「昨日より今日をよくしよう、今日より明日をよくしよう」と真剣に努力している人たちと会うのはとても気持ちいいな。とってもいいチカラをいただいた。昨晩会ってくださった方々、お忙しいだろうに、どうもありがとうございました。

あ、そういえばいま気がついたけど、首相と一緒に写真も撮らなかったし、名刺ももらわなかったし、サインももらわなかった!
忘れてたー。ちょっと残念…。でも、ま、いっか。


【追記1】
当日の Twitter での実況はどんな感じだったのか知りたいという方が多いので。こんな感じでした。


  • なぜか鳩山首相とご飯中。居酒屋の小さな座敷。たまに実況できたらします。ついったーも勧めてみる。【20:10】

  • いまiPhone談義。【20:24】

  • いま皆さんの返信をパソコンでよんでます。首相が。【20:39】

  • ちょっと濃い話になっていて書き込みにくいっす。あとで。【21:13】

  • ついったーの話を濃くしています。【21:51】

  • 割り勘して、そろそろ帰ります。【21:53】

  • いろいろ憶測はあるかもですが、鳩山さんとお会いしたのはいちブロガーとして友人に紹介されたからです。我々のイマのフラットでオープンな感覚を素直にお伝えしてきました。【22:38】

  • ようやく@satonao310のTLを全部読みました。みなさん、ありがとうございました。鳩山さんにプリントアウトしてお見せしようと思います。少しずつでも何かが変わるといいですね。でも焦りは禁物。少しずつ。【23:06】

【追記2】
お店を決めた経緯はこの日により詳しく書きました。

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二十世紀的やり方がようやく終わり始めている

2009年09月27日(日) 19:21:39

鳩山首相って、あの張り付いたような目と表情がずっと苦手だったのだけど、今回の一連の外交デビューでの核廃絶スピーチとか温暖化防止策「25%減」表明スピーチとか大リーグ始球式のマウンドを見ていて、逆にあの張り付いたような表情が「なにごとにも動じない肝の太さの表れ」と見えてきて、なんだか不思議に頼もしかった。
というか、この人、急激に成長していない? あんなに頼りなかったのに…。まさに地位が人を作っている過程をボクらは目撃しているのかもしれない。

そりゃ人間だから緊張もしただろう。政権交代したニューリーダーを世界中が「どんなもんだ?」と注目している現場である。そこで、あの張り付いたような目と表情を変えず、手も震えず声も震えず、自分の言葉でしっかりスピーチや対談をこなした「太さ」は、人間としてきちんと評価したいと思う。すばらしい。

政権発足してたった5日目から始まった鳩山外交(国連総会・金融サミットG20)。大向こう受けする表明が多すぎた気もするが、後手後手の「対応」に回りがちだった今までの外交に対して、先手の「ビジョン」を示せたことは大きいと思うな。国際舞台において、日本が「どう対応するか」ではなく「どこに進むか」を示せたのは初めてなのではなかろうか。「どこに進むか」が決まると日本人って超優秀だからね。もちろんその進路が間違っていたら大変なので議論はいるが、「どこに進むか」を表明するクセがつけば、今後は大きく変わってくると思う。内容もなかなか良かったと思うけど、今度の鳩山外交の意義はそこなのではないかとボクは思う。

まったく注目してなかったけど、いつの間にか優勝していたジャイアンツも原監督の采配が絶賛されている。お金にものを言わせた経営も変化し、古くからの根性論も一掃されてきたようである。いろんなところで少しずつ「二十世紀的やり方」が終わり始めているのを感じる。個人的には「ようやく」という言葉がしっくりくるのだけど、「もしかしたらもうこの国は変わらないのではないか」と思った時期もあったから、「ようやく」でも「やっと」でも「いまさら」でもいいから、そのことを喜びたい。そして自分の領域内でしっかりその流れに参加したい。なんとかいい方に変えて、次の世代に手渡したい。そんなことを思った週末だった。

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風変わりなことは恥ずかしいことではない

2009年09月06日(日) 12:23:08

次期首相になるのがほぼ確実な鳩山由紀夫民主党代表の奥さんである鳩山幸夫人の無邪気な言動は以前から週刊誌などで読んでいたが、今、その発言が世界中で話題になっているらしい。まぁ日本の次期ファーストレディでもあるしね。

取り上げられているのは過去のこのような発言。
「私たちみんな宇宙人」「わあ、疲れた。今、金星に行って来たのよ」「肉体が眠っている間に、魂が三角形のUFOに乗って金星に行って来た」「太陽をちぎってむしゃむしゃ食べるのお。すごく力になるわよ~」「前世で私はトム(クルーズ)と一緒だったの。だから彼に会って『久しぶりね』と言えば、彼はわかると思う」

それを受けてグーグルまで昨日のトップページロゴが UFO になってた(これは偶然そうなった可能性もあるが、この記事によると Twitter でグーグルの暗号めいたオフィシャルつぶやきがあり、それを解いたところによると鳩山夫人の発言に関連してる可能性が高いらしい)。

上でリンクした記事は「これからずっとネタにされバカにされ続けるかと先が思いやられますね、ホント」と結んでいるが、ボクはイギリスのタイムズ紙の社説の考え方の方を支持したい。共同通信が配信したこの記事は「英紙、鳩山夫人を社説で論評 『日本は不可解でない』」という見出しをつけ、以下のように続けている。

【ロンドン共同】4日付の英紙タイムズは、次期ファーストレディーになる民主党の鳩山由紀夫代表の妻、幸さんを社説で取り上げ、日本が不可解な国ではないことを示す助けになると解説した。
 社説は幸さんの「UFO体験」や、米俳優のトム・クルーズさんと前世で会ったことがあるとの発言を紹介した上で「風変わりであることを恥だと思わない人物が日本のファーストレディーとなり、そうした妻の快活さを評価する夫が首相になる」と好意的に論評。
 さらに幸さんについて精力的だとし、おとなしい政治家の妻という型にはまったタイプからほど遠いと評している。(47ニュース:2009/09/04
とてもいい記事だと思う。日本人の「気づき」にとって。
そう、風変わりなこと(人と違うこと)は恥ずかしいことではない。人と同じことをしたがること(日本人の国民性)の方が世界的にはずっと「不可解」なのだ。逆にユニークネスが高く評価されるのが海外なのである。そういう意味でも奔放で風変わりな人がファーストレディになるのはいいことなのではないだろうか。そのユニークさを非難せずに面白がれるようになるための訓練になる。

こんなことを書くと「だとしてもファーストレディとしてはNGに決まってるだろ!」みたいなメールが来るんだよなー。日本人が「寛容性」を身につけていく過程だと思うので、あまり目くじら立てることもないとボクは思うけどな。

ただ、鳩山由紀夫代表本人についてはちょっと目くじら立てたい。
「国会の人事や運営を小沢氏に全面的にゆだねる意向」というニュース。これは本当に残念だった。馴れない与党を運営していくのに経験豊富な小沢氏の豪腕と安定感が必要なのはわかるけどさぁ。

小沢一郎議員のことは別に好きでも嫌いでもないし、立派な政治家のひとりだと思っているが、やり方が従来の「自民党的」である。そこが彼の一番の弱点(そう、いまは弱点)。多くの国民が「民主党が好きなのではなく『自民党的なもの』が嫌いになったから民主党に票を入れた」という流れを鳩山代表がわかっているのなら、「小沢氏に全面的にゆだねる」という発想は出てこないはず。カタチだけでも「ゆだねず闘って」いたら、全然印象が違うのに。

負けた自民党も、総裁選白紙投票がどうのとか、落選議員が派閥の長に留まるとか、国民に人気ある議員を総裁にとか、寝ぼけたこと言い続けているのなら、本当にいまの社民党レベルまで凋落するだろう。
選挙に大敗したのは、小泉改革の反動(格差論 ←格差は小泉改革が原因ではないとボクは思っているが)ではない。もうあの当時から「自民党的なもの」が嫌われていて、国民は「自民党をぶっ壊す」という小泉改革に望みをつないだのである。その象徴が郵政民営化だっただけ。その「ぶっ壊し」を安倍・福田・麻生が引き継がず(まぁ引き継がなかったから結果的に「ぶっ壊す」という公約が実現されたんだけど)、郵政反対派も党に戻し、やり方もすべて従来の「自民党的なもの」に戻してしまった。これが国民の自民党嫌悪の源であり大敗の原因だとボクは思っている。そこを変えないと本当に凋落すると思う。

それと同じ文脈で、だからこそ「自民党的なもの」だけは遠ざけておかないといけないのが鳩山民主党。
小沢氏の能力を活かすのは当たり前だが、「全面的にゆだね」て欲しくはなかったな。「あぁやっぱり自民党的なやり方なんだ」という深い諦観を国民に与えてしまったかも。残念だ。せっかく少しワクワクしてたのに、はじめの一歩がそれっすか。

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成熟した国への過程

2009年08月31日(月) 7:07:21

民主党が大勝し、ついに自民党から政権が移った。
民主主義を標榜する先進国の中で唯一日本だけが経験していなかった本格的政権交代が実現する。どんな長期政権も腐敗する。その一点をもってして、初めての政権交代を歓迎したい。これも成熟した国への過程なのだと思う。

成熟した国への過程という意味では、次は我々国民がそれを問われる。
たぶん民主党はいろいろボロを出すだろう。マニフェストを見てもそう思うし、経験のない新人も多く当選したし、マスコミも(お得意の)手の平返しをするだろうからね。というか、いままでやったことないんだから当たり前だ。半世紀にわたる同族経営の会社にいきなり外から無経験の社長が来たようなもので、超やりにくいだろうし、改革もなかなか前に進まないだろう。それをどのくらい長い目で見ることが出来るか。小さな失敗を口汚く責めたり、小さな揚げ足をいちいち取ったりせず、いかに俯瞰した評価を出来るか。その辺、我々も成長しないといけないと思う。

俯瞰という意味では、小泉改革の評価についてきちんと俯瞰されていないのが不満だが(長い目で見て小泉改革は大きな意味があったと思っている)、まぁそれもまた仕方がないのだろう。少しずつ前には進んでいる気はするので。

それはともかく、これを機に「世代交代」が全国的に進むといいな。国レベルでも会社レベルでも。
年長者がすべて悪いとは言わないし、超優秀な方もいっぱいいるが、今後20年30年スパンで将来に責任が持てる人がやはり組織を運営すべきである。平均寿命を考えると少なくとも65歳以上の方々は(いろんな想いはあるだろうが)20年後に無責任。その方々にはぜひ退場していただきたいと思う。

今回はTVとサイトとTwitterにかじりついて選挙速報を見ていたが、Twitterが特に面白かった。いろんな人のコメントを見ていると自分の中でバランスがとれるし、なにより民度の高さを実感できて良かった。この国もまだ大丈夫なのではないかというそこはかとない安堵。2ちゃんだとこうはいかない。

しかし、投票率は69.30%と微増止まりか。
んー…。でも一応増えたんだから、減るよりはマシとしよう。←何事においても「マシ」論者。

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選挙へ行こう

2009年08月30日(日) 7:16:31

期日前投票をした人が約1100万人と過去最高を記録したらしいので(人口の約1割)、意識はとても高まってはいると思うけど、とにかく選挙へ行こうね、みなさん。

「若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?」(森川友義著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本によると、近年の総選挙において、20代の投票率は他の世代に比べて極端に低いそうな。4年前の総選挙だと20代の投票率は46.2%。70歳以上の69.48%よりかなり低く、人数にすると約700万人以上少なかったらしい。

そうなるとどうなるか。
政党は票が集まる政策をマニフェストにするから、当然「70歳以上にウケる政策」を押し出してくる。だって20代用の施策を提案したって票に結びつかないからね。つまり、政治に参加しない人たちはそれだけ「政治的に不利」になるわけだ。その結果、生涯収入の差が約4000万円出てくるというのである。若者の投票率が低いというだけでこれだけの損。

これさぁ、ボクは40代後半だから関係ないけどさぁ、なんとかしないとまずくない? >20代の方々
とりあえず行こうね、選挙に。今回20代の投票率がはね上がれば、次回の総選挙では若者用施策が必ず争点となる。それはキミたちの人生に直接関係してくる。大事だと思うけどなぁ。


個人的には、選挙について思うことはいつも一緒。
「選挙権とは、それを得るために多くの血が流された『普通ではない権利』である」と常に思っている。民主主義への移行過程を含めて。だから、もったいなくて棄権するなんてとても考えられない。「選挙権を得る」という過程でどれだけの人が死んだか。あなた、死ねる? でも死んだ人はたくさんいる。人生を賭けた人もたくさんいる。そういうことを思うと「大切にしないとなぁ」と思う。いそいそとありがたく投票所に行かせていただきます。

つか、投票に行かなかった人は、今後の政治に文句も愚痴も希望も言うなよ。絶対。
棄権するなら白票で。せめて投票率は下げないでくれ。

ということで、選挙に行ってきます。
ここで書いたように、候補者の人生を背負うつもりで一票入れてくる。

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ある泡沫候補のお話

2009年08月25日(火) 12:38:25

我が家の近くの衆議院選挙のポスター板をぼんやり見ていて、ふと先月のこんなことを思い出した。

会社の近くの、たまに行くコンビニに、よく働く店長(男)がいる。
声もよく出すし笑顔もいいしちょこまかとよく動く。数日に一回は彼の顔を見るし、よく働く人だなぁという好印象もあって、なんとなく彼の顔を覚えていた。

で、先月の東京都議会議員選挙の公示後、近所(コンビニがあるのとは違う町。選挙区も違う)のポスター板で候補者を見ていたら、なんだか見覚えのある顔がある。ん? 近寄ってよくよく見たら、なんと、その店長ではないか!

いや、まさかなぁ、と思ってよくよく見かえしてもそうだ。まぁ店長の名前なんか知らないので他人の空似かもしれないけど、それにしても似ているなぁ。無所属の安っぽいポスターである。典型的泡沫候補の趣き。

そのポスターに書いてあった名前を記憶して、家に帰って検索してみたら、彼の個人サイトがあった。都議会議員選挙立候補への想いなんかも書かれている。
ただ、経歴を見ても「現在コンビニ店長」とか書いていない。やっぱり違うのかな…。○○という立派な食品会社に入社して、5年前に「政治家を志すために退職」とある。うわ、この人、後先考えずに会社辞めたのか…。しかも長男長女がいるよ…。どうやって喰ってるんだろう。大変だなぁ。

翌日そのコンビニに行ってみたら、店長はいなかった。まだ選挙期間中である。もし店長が候補者だったら、もちろんこの期間はコンビニで働いていないだろう。選挙カーか自転車でどこかを走り回っているはずだ。うーむ、こうなるとやっぱり彼なのかなぁ。ホントかなぁ。

ずっと気になっていて、選挙が終わってからもう一度コンビニに行ってみた。彼の顔を確認するためだけのために。

いた。店長だ。

どう見ても同じ顔。
商品を手に、レジにいる彼に近寄ってみる。
胸に名札がある。○○○。あぁ! やっぱり店長が候補者だったんだ!

…そう。
選挙後、コンビニの勤めに戻ったことからもわかるように、彼はビリから二番目の得票数で落選していた。ううむ、なんだか急に悔しくなった。

いや、彼が落ちたことが悔しいのではない。
志を持って会社を辞め、コンビニの店長で食いつなぎつつ立候補を続けているからといって偉いわけでもなんでもない。そんな彼が「政治家に向いている」「政治家として優れている」とも全く限らない。でも、なんというか、自分の投票において「生身の人間である候補者の人生を左右する」という視点が欠けていたことが悔しい。

政策や理念、所属党なんかはもちろん大切。
それだけを見て、さらっと投票するので構わないと思う。でもその投票に「候補者の人生がかかっていること」を忘れたくない、みたいな感じ。そこをいままでより重く受け止めて真面目に投票したい。当たり前のことなんだけど候補者にもいろんな人生の背景がある。それらを理解し、抱え込んだ上で、一票を投じたい。

どこにコンビニ店長みたいな人が埋もれているかわからない。
今回の衆議院選挙、政権交代に衆目が集まり、どちらの党が勝つかということばかりが注目されているが、ボクは(小選挙区では)できるだけ「人間」を見て投票したいと思う。彼らの人生に投票したい。そういう意味ではネット上の候補者の個人サイトは重宝するね。候補者の人生を感じられる唯一の場所だ。

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おそらくは 今も宇宙を走りゆく

2009年08月16日(日) 13:29:06

昨日は終戦記念日ということもあって、個人的にはしめやかに過ごした。
45歳を過ぎたころからかなぁ、いろんな人のいろんな想いにいままで以上に敏感になってきて、ふと立ち止まることが増えた。若いときにはわかっていたつもりだったことが、実はたいしてわかっていなかったということにだんだん気づいてくる。そしてちょっと想像しただけで泣いちゃうようになった。台風や地震で被害にあった方々の表情とか見てるだけで泣く(笑)。戦争の話なんて涙なしには読めない。端から見たら単なる暑苦しいオッサンだ。ま、外では不感症のフリしてるから大丈夫だけど。

昨日もそんなオッサン状態。玉音放送を聞いて泣き崩れた人々の悔しさ哀しさ空しさが身に染みる。身近で大切な人が戦死しちゃった悔しさ哀しさ。そうやって死んでいったのに戦争に大敗してしまった空しさ。まぁ勝っても空しいのだけど。とにかく想像力が勝手に暴走してとっても辛い事態に。

戦争といえば、以前ご紹介した「カルビーのポテトチップス原爆忌」という句も衝撃だったが、メールで教えていただいた岩井謙一氏の短歌もすごい。

おそらくは 今も宇宙を走りゆく 二つの光 水ヲクダサイ

広島と長崎のピカドンの光。今も宇宙を走っているなんて想像もしなかったよ。何億光年きっと走り続けるんだな。人々の苦しい叫びに追われながら。そしてその二つの光自体の果てしない孤独まで浮かび上がってくる。水ヲクダサイは光自体の叫びでもある。

そうそう、映画「サマーウォーズ」をボクのオススメを信じて観に行ってくださった方から感想をいろいろいただいてます。ありがとう。すげー面白かったでしょ?
ちょっとイマっぽいつながり方だなと思ったのは、ある民主党の議員さんがボクのメモを読んだその日に深夜ロードショウで観に行って感動し、「鳩山さんに絶対見せる」とメールをくれたこと。20世紀には存在し得なかったつながり方だし、どこか「サマーウォーズ」的。

ふと思ったけど、何度聞いてもよくわからない鳩山さんの「友愛」というコンセプト、「サマーウォーズ」は(結果的に)かなりわかりやすいカタチで見せてくれているのではないかな。「友愛」ってきっとある種のチカラのことなんだ。思いやりとかわかりあいとか結びつきだけでは終わらない、その向こう側にある何らかのアクション。そう考えてくると少しわかった気にもなるけど、単なる思い過ごしかもしれない。選挙までもう少し慎重にいろいろ考えよう。

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ぼくたちは何だかあっという間に消費しちゃうね

2008年09月03日(水) 6:43:26

昨日の夜、みんなで打ち合わせしながら「福田首相辞任」の話になった。

「でもさ、一国の首相が辞任するという大事件なのに、たった1日で、もうなんだか遠い出来事みたいだな」
「そうそう。なんか遠い」
「安倍さんの時はまだ謎があった分、興味が継続したけどね」
「今回は謎がない分、あ、そう、と頭の中の引き出しにしまってオシマイ、ハイ次って感じ」
「北京オリンピックなんかずいぶん昔みたいだ」
「昔だったら1ヶ月くらいはオリンピックの話してたけどなぁ」
「もう今頃その話してるのって相当ダメな感じだよね」
「福田さんの話題が『今頃感』あるくらいだからなぁ」

「明日の広告」でも書いたが、1994年から2004年までの10年で世の中に流れる情報量は410倍になった(総務省情報流通センサス報告書より)。
たとえば街を歩いていて10個の情報、看板とか人の顔とか音楽とかに接していたのが、たった10年で4100個に増えたということである。それに比してヒトが処理できる情報量は10年でほとんど変わっていない。つまり我々は9割9分以上の情報を処理できずスルーしていることになる。どんなに重要な情報もスルーせざるを得ない。そのうえ次々に新しい情報が押し寄せるので興味や関心が長続きしない。

その典型のような感覚だ。たった1日であの大事件がずいぶん過去になっている。年末によく「今年の重大事件」とかの特集をTVで見て「あれ? この事件って今年のだっけ? ずいぶん昔に思えるなぁ」とか思うことはみなさんもよくあると思うけど、その感覚が年々加速して行っているような感じ。

情報消費のスピードがどんどん加速し、スルーする情報も日々増えつづけ、物事のほとんどは他人事と化し、世間のたいていのことに無関心になっていく。なっていかざるを得なくなっている。

もちろん「自分」という情報も、あっという間に消費されていく。

そういう社会に暮らしている人間は自分の存在をどう位置づければいいのか。どう自我をキープすればいいのか。その辺に今起こっているいろいろな問題の根っこがある気がする。

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福田康夫首相辞任

2008年09月02日(火) 7:32:10

昨晩の21時半、友人のワンセグ携帯で、ライブで突然の辞任会見を見た。
横で「ヤベ! 明日は動くぞ!」と若いサラリーマンたちが騒ぐ。円が売られる、とかそういう話。為替相場の話か。

それを聞いたせいか、海外からの視点でこの会見を見た。そして「辞任が数日早かったらイヤだったなぁ」と思った。

ボクは一昨日まで海外にいた。海外でこれを知ったら恥ずかしくて道を歩けない。海外の知り合いに「日本のトップはなぜ1年も我慢できずに政権を投げ出すのか」と聞かれたら全く答えられない。「日本人は責任を最後まで持たずに投げ出すから重要な問題について任せられないな」と言われても拳を握りしめて下を向くしかない。安倍首相から2代続けてトップがそれをしたのだから。

アメリカでは47歳の大統領候補や44歳の副大統領候補が真っ正面を向いて「夢」と「希望」を語っている。その一方、日本では72歳の総理大臣が「調整」と「駆け引き」に疲れ、敵を批判して自ら退く。彼我の差は限りなく大きい。でも、これは個人的資質の差というよりは、国民性の差に近いかもしれないな。

ボクはこういう場合、心情的に「何かよっぽどの事情が…」と同情する方であるが、ボヤキと嘆きで始まった会見にはがっかりした。
自分が辞めた方が政策実行がうまく行くだろう、という客観的判断はわからないでもない。でも首相の役目は政策実行だけではない。国民のトップとして「希望」になることも役目である。まぁ頭のいい人だからそのこともわかっていて、その上で「自分はその器ではない」と判断したのだろうけど、国民のトップが「思うように行かなかったら投げ出していいんだよ」と範を示してしまったことの影響は少なくない。特に子供たちに対して。「首相だって投げ出すじゃん!」とか子供に開き直られたらどうやって説得するか。

んー…。無理矢理ポジティブに考えるとすれば、「権力にしがみつかないトップがいる希有な国」ということか。潔いといえば潔い。無責任と裏腹ではあるが、権力にしがみつかれて機能不全に陥るよりマシと考えることもできる。なんか哀しくなってきたので、今はとりあえずそう考えておくことにしよう。

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「日本人」という財産

2008年07月12日(土) 19:34:14

そういえば洞爺湖サミットもハワイに行っている間に終わっていたのだった。
後追いでニュースを読みまくったが、日本ってプレゼンが下手だなぁという陳腐な感想のみ。せめてメシ。このサミットで豪華なディナーを出したらどういう批判が来るかわかりそうなものだけどな。
日本って、ひとりひとりの担当者は優秀な実行者たちなんだと思う。でも縦割りなので意識が統一できていない。もしくはコミュニケーションの勘所がわかっていない。組織を横断して発想できるコミュニケーション・デザイナーみたいな人がいればなぁと思う(総理がそれをするには多忙すぎる)。もっと「見せ方」や「やり方」を上手に演出してほしい。

サミットとは関係ないけど、パリに留学している後輩がこんなことを書いていた(多少手を入れて引用)。

こちらでの日本人の評判のよさにはいつもびっくりしてる。
学校の誰に聞いても「日本人ほど丁寧でやさしくて謙虚な人はいない。」って答えるし、友達のソフィアのパーフェクトな気遣いやユーモア、アメリカ人とは思えぬ謙虚さを「なぜ!?」って聞いた時、「日本人をまねしてみたらこうなったの」って教えてくれた。

私からすると、韓国人にも似たものを感じるし、それがヨーロッパの人なら尚更だろうって思って聞いても、「韓国人と日本人は全然違う!日本人の方がやさしい。」って誰もが断言。パリのコルドンのシェフの奥様も全員日本人だよって聞いた。ジェニファーは「日本人でいやな人がいるなんて想像もつかない!」と断言。

すごいなあ。ここまでの信頼。
長年にわたって積み重ねてきた方たちの存在を思い知るよ。
後にきた私も、自分の国籍を誇りに思えるような気持ち、私もバトンを次につなげていかないと。

なんか素直に勇気づけられるエピソードだ。
こういうのを斜めに見て「褒め殺しだろww」「裏を読めよww」とか言うヒトもいるかもしれないが、ボクは正面から信じるね。ナイーブと言われようがなんだろうが。

ちなみにボクもアメリカ人から同じようなことを聞いたことがある。いい話ばかりではなくて「日本人ってダメだね」っていう意見も同様に聞いたけど、基本的に褒めてくれる人が多かった。そのときはボクへの気遣いかなぁと勘繰って話半分に聞いてはいたが、草の根で日本人に好意を持ってくれている人、民度の高さをリスペクトしてくれている人が増えている実感はある。

ただ、こういう「評判」の延長線上で政治を行っても、シビアな国際政治では通用しないだろう。
謙虚なイイヒトよりも、アピールや裏取引が上手な悪人の方が政治上では成功することが多いからだ。

でも「やり方」はあるよな、とも同時に思う。
どんなに立派な主義主張を持っていても、結局「人柄」や「人格」が伴わないとヒトは聞いてくれない。ヨーロッパ人やアメリカ人がリスペクトしてくれるような「人柄」を前面に押し出して世界に好印象を与えつつ、その好感度を上手に利用して主張を展開する、というような演出があるだけでずいぶん国際的な立ち位置も変わるだろう。

日本人はその辺の演出を軽視しがちだけど、今後もっとも重要な部分になってくる気がする。国民ひとりひとりが個人レベルで長年培ったこのブランディングこそまさに財産。「日本人、それ自体が財産」なのだ。日本には資源もないし食糧自給率も悪いのだから、こういう無形財産を上手に使う術くらい覚えないと、ホント、宝の持ち腐れである。

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iPhoneとObama

2008年06月05日(木) 8:13:57

iPhoneのソフトバンクからの発売が決定。
そうか…。と、呆然としていたら、娘が寄ってきて「やっぱりソフトバンクに変えるの?」と訊く。ううむ。ニュースを聞いてすぐ「うちの父親はアップルの犬だから必ずや携帯会社を変更するに違いない」と判断し、家族割がお得だから自分の携帯も変えさせられちゃうかも、と心配するに至る思考経路や良し。そういう論理的思考を身につけるために数学とか習っているのだよ。ってそんなことはどうでもよくて、ソフトバンクか!予想はしたけどそうなのか!どうしよう!って話だよ。さてどうしよう。
docomoはまだiPhone発売の可能性があるらしいが、我がauでの発売はほぼないだろう。むぅぅ。どうすっかなぁ。それにしても、iPhoneのカタカナ表記が「アイフォーン」に統一されているのが気になるな。アイフォンの方がいい。アップルのシンプルさは短い表記の方が似合っている。アイフォーンってちょっと間抜け。「アップルの犬」としては許せない(笑)

ニュース、もうひとつ。民主党候補者選挙でオバマの勝利が確定。
クリントンが勝たなくて良かったなぁと思うのは、オバマが好きだからでもなく、「ブッシュ家〜クリントン家〜ブッシュ家〜クリントン家」という、たったふたつの家に大統領職が専有されてしまうのはいかがなものかと思っていたから。他国とはいえなんかイヤ。まぁ民主党候補になったからといって大統領選で勝てるとは限らないとしても。

オバマの勝利は、アフロ・アメリカンの初勝利、ネット・キャンペーンの勝利、薄く広い献金の勝利など、いろんな意味があって歴史的だと思うけど、今回の選挙戦を子細に眺めていて思うのは「アメリカの大統領って、長くシビアな選挙戦で強烈に鍛えられ、飛躍的に成長するんだな」ということ。この5ヶ月の揉まれ方は尋常ではない。どんなナイーブな精神も、ここまで揉まれれば鋼鉄の精神に生まれ変わることができるだろう。そして、やっとこれから本選だ。アメリカの大統領選挙って「大統領をタフに成長させるシステム」なんだな。

振り返って日本の首相は、そういう成長過程を踏まない。たいしてアピールも必要ないから演説もうまくならないし、流れを読んだフレキシブルな政策策定能力も、スキャンダルなどの危機管理能力も、誹謗中傷に耐えるタフさも、強固な人脈と金集めの方法も、そして国民の人気を得るためのプレゼンテーション能力も、まったく身につける必要なく首相になることができる。
そんな、温室育ちの成長しきってない政治家が、いきなり首相になって国際舞台に出るのである。とてもではないが、鍛えられきった合衆国大統領と対等に渡り合えるわけもない。

逆にいうと、日本は「政治家がそれなりに成長するために長い年月がかかるシステム」とも言える。そこそこ完成度が高い政治家になるには70歳80歳まで生き残るくらいな経験値が必要なのだ。急速に成長させられる大統領選挙みたいなものがないからである。日本に「政治家を急速に成長させるシステムとしての長く厳しい選挙制度」があれば、30代40代の若手でも充分に首相になれるかも。

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正しいことを言いだすと、決まって人は悪いことをする

2008年04月09日(水) 8:49:12

さなメモで政治の話をあまり書かなくなって久しい。
1日のアクセスが1万を越えた頃から、政治についてコメントすると一定割合で超エキセントリックなメールが届きだし、ある話題について書いた時は家族の生命の危険すら感じた。いわゆる脅迫。「子供に気をつけろ」みたいな。

ボクが書いたのは、いま読み返しても普通の論説なのだが、違う意見を信じている人たちにとっては許せなかったらしい。エキセントリックなメールは時に人格攻撃につながり、無視しようと思っても精神的ダメージをかなり受ける。そういう原因はわざわざ作らない方がいい。だからめったに書かない。

ちなみにこれは「萎縮」ではない。ソリューションだ。優先順位を考えたとき、「サイトの更新継続>政治の話題」と判断しているだけ。つまり、更新継続が困難になるくらいやる気を失わせるメールが届くわけですね。

脅迫に負けて論を曲げる気はないし、いろんな意見があることは実に健全だとは思うが、たったひとりで不特定多数を相手にするのは無理だし、ひとりひとりとメールのやりとりをして議論するのも物理的に不可能。だからよっぽど強く説を主張したいときか、きっちり熟考した話題のとき以外、不用意に政治的な話題は書かないことにしている。

たま〜に新しい読者の方から「これだけ世間の話題になっているときにひとかけらも触れないのは救いようがない政治的無関心」というような言葉をいただくことがあるが、これからも数十年、死ぬまでサイトを継続させることを最優先させた方策ですので、ご勘弁を。人一倍関心はあるし、発言すべきと強く思ったときはまた別なので。

というか、ここ数年、「自分と合わない意見に過敏に反応する人」もしくは「自分が正しいと信じることを過激に主張する人」がものすごく増えた気がする。
この許容量の狭さ、もしくは「相手をやりこめてやろうとする情熱」みたいなものがあまりに行きすぎている場合は感心すらする。炎上するサイトを見ているとコメント欄はたいてい「謝罪しろ!」という叫びで埋まる。人格全否定の言葉も多数書かれる。
最近では奈良の「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクター問題がすごかったな。デザインした人のサイトのコーナー(いまでは閉鎖)は罵詈雑言・人格全否定の言葉で埋まった。その人の人生に対する敬意のひとかけらもない。なるほど「鬼畜米英!」で団結した国民なのだな、と、哀しい納得をしてしまう異様さであった。他人事ながらちょっと涙ぐんだくらい酷かった。

とはいえ「ボクは違うもんね、冷静だもんね」と言いたいわけでもない。

昨晩、ある美人さんの結婚決定祝いにボクを含めて男性3人が集まった。男性3人の中には同年代の参議院議員もいた。

食事している最中に彼の携帯に「日銀副総裁人事、不同意」の電話が次々入ったりして「おお、政治の現場だ〜」とミーハーに楽しんだのだが、ま、それはそれとして、彼はある政治的問題について委員をしていて、その問題についてディナーの間も議論になったのである。特にボクともうひとりの男性とで。その間、議員は黙って両方の意見に耳を傾けていた。

その問題についてそれなりに意見があったボクは、もうひとりの男性の言葉にちょっと過敏に反応した。
「何もわかっていない! というか、そういう意見はむしろ有害!」と一瞬にして頭に血が上ったのである。んでもって気づいたらきつめの言葉を発してしまっていた。発言したあとすぐに恥じたけど、基本的には「サイトにエキセントリックなメールをくれる人や、炎上サイトに罵詈雑言を書き込む人」に近かった(ま、それらよりはずいぶん柔らかいが)。同じことしてるよオレ。

久しぶりに自分の中のマグマの存在を再確認した。
うーん。不必要に丸まることもないけど、もうちょっとは制御できていると思っていた。まだまだ成長途上であることを思い知らされたな。

議員は、ボクともうひとりの男性の間に立って、両方の意見を汲み、落としどころをスッと提示した。
さすがに政治のプロだなぁ。そう、政治とは「妥協と落としどころ」なのだ。30代の頃は「政治とは理想の実現」だと考えていたが、まぁもちろんそれも建前上あるにせよ、無限に意見がある中でどの妥協点に落とし込むかが民主主義国家における政治の日常なのだ。


河合隼雄は「正しいことを言いだすと、決まって人は悪いことをする」と書いた。
山本夏彦は「まじめということはよいことだと思われているが実は悪いことなのだ。まじめと正義は仲良しだ、したがって正義も悪いことなのだ」と書いた。

正しいと信じること。まじめに考えること。正義を追い求めること。それらは狭量で不寛容で窮屈になりがちだ(戦時中の日本のように)。「妥協と落としどころ」を求めるのは一見醜く不細工な解決法だが(正しくまじめに考える人にとって政治はそう見えるだろう)、様々な人の多様な意見を許容する。

人生も年数を積んでくると、自分が正しいと思うことに妙な自信を持ち始める。妥協せず頑固にそこに固執しだす。その自信を常に疑う気持ちをキープしないとな、とか、行きすぎたまじめは悪いことなのだということを常に反芻していないとな、とか、いろいろ思った夜だった。

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面魂

2007年09月24日(月) 9:18:35

昔、「TVスクランブル」という番組でメインパーソナリティーを久米宏と横山やすしがやっていたことがあった。

あれは中曽根康弘がはじめて自民党総裁になった総裁選だから、1982年か。ちょうどその年に始まったこの番組でもこの総裁選は相当くわしく取り上げていた。
その時の立候補者は4人。中曽根康弘、河本敏夫、安倍晋太郎、中川一郎。

そのとき、横山やすしが「わしは誰がいいかわからんけど、面魂(つらだましい)でいうと、やっぱ中曽根や」と言っていたのを妙に印象的に覚えている。

当時ボクは大学生で、「顔で評価するんかい!」と笑ったが、今ならわかるな。面魂は大事だ。

面魂。
佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘あたりの政治家の面魂と、いまの政治家の面魂はずいぶん違うなぁ。この四半世紀で日本人の顔はずいぶん変わった。女性はキレイになったが、男はなんか穏やかで情けなくなった。

いいか悪いか全く別にして、最近よく出る政治家の中では与謝野馨に面魂を感じる。彼は1970年代の政治家の顔をしている。昨日新総裁になった福田康夫は……ノーコメント(笑) でも、彼は相当なタヌキだな。大化けするかもしれない。17年間サラリーマンをやってたらしいので、サラリーマン的理不尽に耐え抜くだろうし、調整能力もあるだろう。

でもまぁ面魂とは別の話。
ボクが政治家の顔として一番好きなのは、「三木おろし」の大合唱の中、苦虫を噛み潰していた三木武夫の顔である。ちょっと惚れ惚れした(笑)

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Shared Space

2007年09月18日(火) 7:12:08

先週のニュースになるけど、気になったもの。
ドイツ西部のボームテという町の繁華街で、全ての信号・標識を撤廃した、というニュースである。理由は「交通の安全性を高める最良の策」とのこと。交通事故を減らし、歩行者が歩きやすい環境を実現するとも謳っている。

これはオランダの交通専門家ハンス・モンデルマンが考案した「Shared Space(共有空間)」という考え方で、交通安全の向上が目的だという。このSpace内ではみんなが自然と行動に責任を持つので、車もノロノロ運転となり、事故は減るらしい。いや、事故が起こることは起こるらしいが、死傷の程度が軽いらしい。逆に信号があると「青だから走ってよし」という判断が優先されスピードを出す。「歩行者が渡るかもしれない」という可能性はあまり考慮されなくなる。相手への意識がSharedされないわけだ。そして事故が起こりやすくなり、死傷の程度も重くなる、と。

日本でもテレビで見た記憶がある。どっかの五叉路だったか六叉路だったかに信号がないのだが、いままで事故ゼロらしい。番組では不思議なこととして報告されていた気がするが、結果的に「Shared Space」になっていたわけだ。みんな無意識に「相手のことを考えて」気をつけるもんね。

これって性善説みたいな空気が根本に流れていて気持ちがいい。
ボクは基本的に性善説論者なので、なんだかとってもしっくりくる。
ちょっと前に紹介した「平和省」の考え方も性善説っぽくて好き。ちなみに第三回平和省地球会議は日本で今週21日から開かれるらしい。

いまのマスコミは性悪説の塊だ。まぁそれが一概に悪いとは言わないが、行きすぎである。
人間の「志」「誇り」「信念」みたいなものを全く信じず、その裏に「私利私欲」「損得勘定」「権力欲望」があると決めつけ、暴こうとする。政治家や官僚、医療関係者、学者、企業トップなどに対して「どうせ裏に私利私欲あり」と重箱の隅をつつき、わずかな隙を見つけて「そら見たことか!」と叩きまくる。

もちろん悪いヤツはどの世界にもいる。マスコミの中にもいるように。それを暴くのは確かにマスコミの仕事だろう。でも、マスコミの中にも「志」で仕事をしている人がいるように、政治家にも官僚にも医療関係者にも「志」や「信念」を支えに毎日の激務をこなしている人はいるのだ。それも意外とたくさん。そこをまず信じることから始めて欲しいと願う。

って、話がやたらオーバーになってスイマセン(笑

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より目立たない場所へ

2007年09月15日(土) 14:36:50

昨日とおとといのさなメモに同感メールをたくさんいただいたのだけど(ありがとうございました)、安倍首相の名前が阿部とか安部とか阿倍とかボロボロ。みなさん、自分の国の首相の名前くらい間違えずに書きましょう(笑) まぁある意味象徴的なことかもしれないけど。

学生さんからもいくつかメールをいただいた。
メールをくださった少数の方の意見で一般化するのは無理があるとしても、「総理大臣になりたいなんてありえない」と考える学生は多いようだ。ここまで公然と傷つけられる職業なんて他にない、それには自分はとても耐えられない、なりたい人の気が知れない、と。国をよくしたいとかいう志よりも、いじめられる怖さの方が先に立つ、と。

まぁ学生は斜に構えるし、本音を言わない(わからない)としても、優秀な若者が「より目立たない場所」に向かっているのは肌感覚で感じる。マスコミも何でも叩く体質をいい加減に変えないと、マジで若者が目立つ場所に出てこなくなる気がする。

マスコミは「社会の木鐸」と言われてはいるが、とはいえ批判が仕事だと思いすぎてないだろうか。反対運動ではなく賛成運動するのだって立派なマスコミの仕事だろう。「国防省よりも必要なのは平和省」と主張するデニス・クシニッチ米民主党議員のように、ポジティブな発想をもっともっと増やしていかないと、本当に有為なる若者が出てこなくなる気がする。

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リンチ・スイッチ

2007年09月14日(金) 7:25:28

世の中の全員から「無責任」とか「資質がない」とか「ひよわ」とか言われるのってどんな気持ちなんだろう。

戯れに安倍首相の気持ちをリアルに想像していたら、なんだかとってもドキドキし、昨日は朝からずっと落ち込んでいた。人生を悲観した。しまいには生きるのまでイヤになってきた。わかりやすいなオレ。でも、なんつうか「辞める」と言える勇気があってよかった。欝の本とか読むとよくわかるが、これはもう相当勇気がいることだ。

もちろんプロの政治家そして国の代表者として、今回の一連はまずい。そこは弁護しない。
でも、それにしても叩き方が少々醜い。圧倒的に追いつめてなお叩く。「武士の情け」という言葉はどこへ行った。追いつめた挙げ句、誇りまでずたずたにする斬り方は、あまりにも「情け」ない。

なんか「リンチ・スイッチ」というのが日本人にはある。
政治家、社長、有名人、大金持ちなど、まぁ「わかりやすく大きな存在」は、足をひっぱっても叩いてもいいんだ、どうせ人間の心なんて持ってないんだ、裏で悪いことしてんだ、おいしい蜜吸ってきたんだ、いい気味だ、とか、極端に走る。そして大合唱。今回も大合唱の連続だ。辞めろ辞めろと大合唱し、辞めたら辞めたで無責任とまた大合唱し、あぁやっぱり「鬼畜米英の大合唱」で団結した国民性なんだな、と、なんだか理解した。認めたくないが、日本人には戦争の資質がある。憎しみやねたみでスイッチが入り、大同団結する。そして国民大合唱。気をつけないと。

そこそこの幸せと気分の安定を求めている今の若者は、もう「目立つのは面倒で大変」って知ってしまったゆえ、そういう場所を目指す人がどんどん減ってくるだろうな。少なくとも、総理大臣を志す若者や、横綱を目指す若者は、最近のドタバタで激減したんじゃないかな。

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安倍首相辞任

2007年09月13日(木) 7:30:13

すさまじく悪いタイミングだったとは思うが、ボクはなんだか責める気にならない。
「男」としてよっぽどのことだと思うからだ。
本当に、本当に孤独だったんだろうなと思う。あと、もう少しやっていたら「取り返しの付かないこと」が起こっていたのではないか、とも想像する。「政治家安倍」に対してはその辺を同情はしないが、「人間安倍」に対してはいたく同情する。お疲れ様でした。

今日発売の「週刊文春」に書評を書きました。
魚柄仁之助著の「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」。どっかで見かけたら見てみてください。

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2007参議院選挙

2007年07月30日(月) 6:14:40

昨日は投票所が開いた朝7時に夫婦で参議院議員投票に出かけた。
朝一の投票所は空いていて良い。まだあまり暑くもないし犬の散歩がてらタラタラと。ちょっと夏バテ気味でふらふらなのだけど、まぁ選挙は大事な「権利」なので行使しないと。普通に選挙に行けるという権利を得るためだけに人生の大半を費やして闘った人たちがどれだけいたことか。

出かける前に主要政党のマニフェストをもう一度簡単にチェックし、あまりに短期的視点な争点にうんざりしつつ(参議院ってそれでいいのか?)自分の争点を再確認し、毎日新聞サイトの「えらぼーと」で立候補者の回答と比較して、考えが近い候補者の名前を確認してから出かけた。うちでは夫婦共に誰に入れたかは話さないのだが、娘が「いったい誰にいれたの? 政党はどこに?」と何度もしつこく聞いてくる。教えない(笑)

昼は寝たり原稿書いたり仕事したり。そして夜の選挙速報。相変わらずチンケな投票率。投票行かなかった約半分の国民は政治に文句も愚痴も希望も言うなよ。棄権するなら白票で。
んでもって自民歴史的大敗。民主第一党へ。民主に支持が集まったわけではなく、年金問題で自民が支持を失った構図。自民も大変になるが、民主も相当試練を迎える。対案が今のままで通用するはずもない。日本の将来はもういくらでもネガに考えられるが、いい政治への過渡期とポジに捉えたいところ。

サッカーのアジア杯はイラクが優勝。すごい。あの環境で優勝するか。イラク国民は喜んでいるだろうなぁ。阪神大震災の年、オリックスがパ・リーグ優勝したのを思い出した。

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観なくては

2007年04月05日(木) 3:23:53

昨日は会社でもあまり眠くならず、夜もそこそこ遅くまで起きていたので「まぁこれで時差ボケも撲滅しただろう」と思い、安心して寝た。で、さっき快適に目覚めて枕元の小さなアナログ時計を見たら7時。家族がまだ起き出してないのを不思議に思いつつ「よしよし時差ボケ終了〜♪」と起きてリビングに行ったら時計はまだ3時をさしている。うそーん。そこでようやく気づいた。あの小さなアナログ時計はポルトガルに持っていったヤツだった。そう、ポルトガルでは夜7時なのだ。やられた!

ということで、またこんな時間に起きてしまいました。おはようございます。ここ数日、圧倒的に睡眠が足りてないけど大丈夫かな。


社会派系やドキュメンタリー系の映画で「観なくては!」と思っているのが溜まっている。
「それでもぼくはやってない」「六ヶ所村ラプソディ」「不都合な真実」「ひめゆり」などなど(他にもあったけど失念。そういえば「ヨコハマメリー」も見逃したなぁ…)。

この中で「不都合な真実」に関しては少し過激なプロパガンダを感じる部分があるので警戒してはいるのだが、でも観ないと何も言えないので観とかないとなぁ。環境問題を否定するわけではなくて、反対論者を含めて両陣営の意見を冷静に比べたいのに、映像の力で強烈に洗脳してくる気がしてちょい怖い。「これが正論なのだ〜!」という大声の叫びはちゃんと疑ってみないといけないと思っている。「あるある捏造問題」もそうだけど、疑うリテラシーが今後とても重要になってくるだろう。

たとえば「アル・ゴアに不都合な真実」みたいな意見もある(その前編のコレも)。反対論者たちは環境問題に反対しているというよりは「お金の使い方に反対している」。そして「都合の良い論理展開に警戒を抱いている」。「500億円の使い道で、一番世の中を良くする見込みがあるのはなんだろうか?」という視点を持つと、環境問題は one of them になる。もちろん取り返しの付かない環境破壊はストップしなければならない。そのために多少強めのプロパガンダも必要かもしれない。でもやりすぎは逆に怖い。ここに注目を集めて、他から目をそらさせられているのではないかとか思ってしまう。もしくは裏に営利企業がいる可能性を考えてしまう。いずれにしても正論っぽく見える意見の前での思考停止が一番やばいのは過去の戦争が証明している。

って、環境問題系に言及すると過激なメールが来がちなのでここまでにしよ。ボクは両陣営の意見を冷静に聞きたいだけ。「不都合な真実」は冷静さに欠けてる気がしてちょっと警戒している、というだけなのであしからず。

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急に冷や汁が食べたくなった(単純)

2007年01月22日(月) 7:56:16

「キットカット」って、きっとカット(切られる)という意味もあるんだって? だから複数買って「きっとカッツ(勝っつ)」にするらしい。みんないろいろ考えるな(笑)。
ちなみに一連の「うカ〜ル」や「ハイレルモン」や「オーザックでゴーカック」や「トッポで突破」やらのダジャレ菓子の中では「ポッキーでキッポー」がわりと好き。ダジャレとして。 あと、「コアラのマーチ」のパッケに書かれた「コアラは木から落ちないよ」というとってつけたようなコメントの脱力感も愛する。

そのまんま東氏、宮崎県知事当選。
お笑い出身、タレントとして一流ではない、いくつかの不祥事(誤解もあるようだ)、離婚、などのマイナス要素を、マニフェストの真っ当さ、大学に入り直す真面目さ、マラソンで培った根気、芸能界引退の覚悟などが打ち消した。芸能人の応援演説をすべて断ったのも良かった。
有名人だから当選したというほどの有名具合でもなかったと思うので(というか微妙だよね)、ちゃんとがんばって通ったという印象。マニフェストを読んでちょっと好感を持っていたが、なによりも「宮崎のセールスマンとして全国に売り込んでくれそう」という期待に票が集まったのではないか。守旧派につぶされなければ、意外と大化けする人かもしれない。
というか、芸能人やりながら早稲田の二文〜政経に入学したって、相当大変なことだ。その辺の勤勉さと(他の県議や知事と比べれば)抜群のコミュニケーション能力を発揮して、がんばってほしいな。

いずれにしても宮崎県にとっては、注目も集まるしイイことだろう。県職員のKくんもこれを機に勤勉に更新するといいよ!(私信)

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教育基本法

2006年12月16日(土) 18:01:19

寝休日。だるくて体調が思わしくない。まぁこういうときもあるさ、と、本をいっぱい抱えてベッドで過ごす1日。寝だめカンタービレ。それにしても先週くらいからずっとだるい。精神的には元気なんだけどカラダがついてこない。

教育基本法改訂、可決。
どう思いますか?というメールをいくつかいただいているが、びみょ〜に態度保留。自分の真ん中に変わらない芯みたいなものはあるのだが、もう少し考えたい。

以前「国歌国旗強制違憲問題」について軽くコメントしたとき(こんなのとかこんなの)、強い賛同と強い反対の両方をメールでいただいた。通常、強い反対メールというのは感情的でよくわからない論が多いのだが、今回はとっても丁寧で理性的なメールもいくつかいただいた。そして一理あると正直思った。ボクは物事の一面しか見ていないのかも、と少し不信感を持った(自分に)。それ以来、ふとボンヤリするときとかになんとなく「国歌、国旗、教育、愛国」について考えている自分がいる。ずっと堂々巡りだけど。こういうのはなかなか結論はでないのだろうな。自分個人に当てはめて考えるときと自分の娘に当てはめて(親として)考えるときとでは結論が違ったりするし。

サラリーマンの人と自営業の人とでもずいぶん考えが違ってくるよ、と、ある人に言われた。
集団で団結して行動する職種の人と、個人の能力と努力で生きる職種の人とでは「国歌国旗強制違憲問題」についても「教育基本法問題」についても結論が違ってくるというのだ。それもあるだろうなぁ…。ボクはその上「ラグビー」という超団結系スポーツもやっていたし(笑)

いずれにしても、結局子供に一番影響を与えるのは家庭での教育だと思うので、ボクが信じている「生き方の基本」「国に対する義務と義理と権利と愛情」みたいなものは娘にブレなくちゃんと伝えていくつもり。その上で娘が違う思想を持つならそれはそれ。自由にやってください。

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美しい解

2006年11月26日(日) 10:55:05

ロバート・アルトマンとかアニタ・オディとかフィリップ・ノワレとか仲谷昇とか斎藤茂太とか灰谷健次郎とか次々と他界されてますね。季節の変わり目。みなさんもお大事に。というか今「他界」という字を思わず書いて美しい言葉だなぁと思ったです。そうか他の世界へ行ったのか。ボクもそのうち行く。どんな世界だろう。楽しみだ。


話は変わるけど、最近読んだ明るいニュースの筆頭は「東京都内の公立小中学校の校庭を、10年かけてすべて芝生にする」ってヤツ。

ヒートアイランド現象を抑制するとか、子供の運動能力を上げるとかいう面で報道されているみたいだけど、この「校庭を芝生にする」っていうコンセプトは「登校拒否が劇的に減る」という側面がある。実例も報告されている。学校に行くのが楽しくなるわけね。
シンプルで美しい解だと思う。精神論よりそういう「実質的で物理的な施策」が効くのだと思う。校庭が緑の広〜い芝生になるだけで、もしかしたらイジメだって自殺だって減るかもよ。美しいものって陰湿さを一掃するもん。「あ〜きれい!」「あ〜気持ちいい!」って思うだけでいろんな気持ちがポジティブになる。

青空学級とかしたら気持ちよさそうだなぁ。先生と芝生の手入れをしながらいろいろ話せるかも。きれいにすると気持ちいいと知れば掃除だって自然とやるようになる。花壇だって整えるようになる。きれいな芝生の校庭があれば休日に近所の大人が集まるようになるなぁ。学校に近所の目が届きはじめると犯罪者もきっと近寄りにくくなるぞ。柔らかい芝生の上での運動は子供の足腰にもいいし、どんどん遊ぶ場所が減っている都会の子供には格好の遊び場になる。いいことずくめ、ってか!


もうひとついいニュースと思ったのは「京都市が屋外看板やネオン広告を市内全域で全面禁止する景観施策案を発表」ってヤツ。

いままであまりに無視されてきた「景観と広告」の問題に大きくメスが入れられる。住んでいる方や地元で経済活動している方には不自由を強いることになるが、これも美しい解だと思う。
「国や郷土への誇り」や「愛国心」みたいなものは意外とこういう景観の美しさから生まれてきたりする。教育基本法で愛国心を持つよう訴えるより、「物理的に国を美しくする」方がよっぽど効く気がする。

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最低限の礼儀

2006年09月26日(火) 8:52:38

丹波哲郎氏が死去。
丹波氏をモデルに相原コージ氏が作った「タンバ」という輪廻転生大霊界ボードゲームがまだ納戸にしまってあると思う。意外とレア物かも。そういえばアンリ・ジャイエ氏も亡くなったが、アンリ・ジャイエのレア物は納戸にない。残念だ。というか高くて買えん。あ、ワインの話です。

小泉首相、今日退任。
5年半、1億からの国民のリーダー役を務めるのは誰だって疲れる。足引っ張る人多いし批判のための批判も多かった。本当にお疲れさまでした(小泉首相を支えて忙殺された内閣の人たちも)。我々のために奮闘した人への最低限の礼儀として頭を下げたい。

最低限の礼儀といえば、毎日のように海外在住日本人から「残念だ」とメールが届いている。国歌国旗強制違憲問題についてである。悲痛なメール。頼むから国際的に最低限の礼儀だけは子供たちに教えてくれ、思想ではなくエチケットの問題だ、と。自国の国歌国旗への礼儀は他国の国歌国旗への礼儀につながる。そういう最低限のエチケットはアウェイで孤独に闘っている彼らにとって切実な問題らしい。

確かに、自分の国そして相手の国の歌や旗への礼儀は、国際社会では最低限の礼儀である。礼儀というか常識。中高生が今後海外で外国人とつきあっていく際の最低限の常識を教えるのも学校の役目だろう。英語を教える以前に身に付けるべき国際人の大事な常識。それだけは身をもって示して欲しいと(反対意見を読んだあとでも)やっぱり思う。敬意を強制するなという論もわかるし、自由も反抗も大いに結構。バンバンやってくれ。でも、国際社会の最低限の常識を教えた上でやってほしい。

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小泉首相は相当「マシ」であった

2006年09月19日(火) 8:45:49

小泉純一郎首相が退陣する。
明日、総裁選があるから、実質今日までだ。彼の在任期間中を後々懐かしく思い出すのではないかという気がしている。

ボクはなんでも「マシかどうか」で考えるところがある。あの時よりマシ。伝えぬよりマシ。やらないよりマシ。つまり最悪の状況よりよくなっていれば良しとする部分がある。理想論が空しいのは歳とともにわかってきたし。

小泉首相は相当マシだった。
彼を批判する人もまた多いが、認めるべきところはちゃんと認めたい。

まず「金の噂がなかった」。
スキャンダルがほぼゼロ。女性関係も金権関係も癒着関係もなかった。これは実は画期的。しかも人間関係のしがらみについてもフリーな立場を貫き通した。義理と人情と派閥緊縛の自民党の中でそれを貫くのがどれだけ大変か。それらの弱みがなかった分、改革断行に走れたわけで(改革がちゃんと断行されたかは別の話。でも改革の道筋を作っただけマシ)。彼はそういう意味で政治家のイメージを変えた。

次に「政治がわかりやすかった」。
ワン・フレーズ・ポリティクスと批判する人も多いが、小泉以前には政治のわかりにくさを糾弾してたじゃん。どうしたいのよ。少なくともあの頃よりずっとマシだと考えたい。「わかりやすい政治」の道筋を作ってくれた。今後の首相はもうわかりにくい政治に戻りにくい。イイコトだ。いくら日本人がニュアンスの民族だからって、小泉以前のわかりにくさはあんまりだった。だからみんな政治に関心を失っていた。あの時代に帰りたいですか?

「スピーチが心に届いた」のも良い。
これは実に大切なこと。いままでの首相でそんな人がいたかどうか(田中角栄首相を除く)。スピーチこそ、首相職の要諦にして本質なのだ。だって代議士は国民の代理人。そのリーダーはどう代理作業をするか国民にしっかり伝えなければならない。短いコメントから郵政解散のスピーチに至るまで、彼のスピーチは明瞭で説得力もあった。ボクは(賛否は別にして)彼の言葉をしっかり受け止めた。ああいう「個人の体温」が感じられるスピーチを今後の首相も継承してほしい。

とにもかくにも「公約を守った」。
有言実行の難しさは誰でも知っているが、魑魅魍魎の政治の世界でこれを貫くのが実に難しいのは想像に難くない。彼の出現で「公約は守るもの」という基本が確立されたと思っていい(少なくとも今後数年は)。これって小泉以前に比べてかなりマシ。彼の出現がなければ「裏にいろいろ事情があってね」という世界が今でもまかり通っていただろう。守ればいいのか!という批判もあるだろうが、守らないより守った方がいいに決まっている。その公約で選挙に勝ったんだから。

「先送りしなかった」のも評価したい。
もちろん先送りした案件もあろう。でもマシだ。歴代の首相がびびって手を付けなかった案件を次々こなした。一番大きいのは拉致問題。電撃的に北朝鮮に飛び、首相自ら交渉のテーブルにつき、言質を取った。ひとつ間違えば政治生命を失うところ。そんな賭けをする必要もなかったのに解決のために自らが動いた。そして拉致問題を国際的人道問題としてG8サミットの議長声明に盛り込ませることを成功させた。彼がああやって動かなければいまでも先送りされていたかもしれない。他にも、ハンセン病控訴中止、超高齢議員への引退勧告、郵政民営化法案成立などなど。そして先送りとは関係ないが、景気回復の事実。マシである。

なんか他にも褒めたい部分がある気がするけど、まぁとりあえず。

もちろん小泉首相が残した問題も多い。批判は簡単だ。でも相当マシだったとボクは評価したい。世の中劇的によくなるわけではない。マシの積み重ねでよくなっていく。マシじゃなかった首相もゴマンといた。小泉首相は相当マシだった。歴史に残る内閣のひとつだと思う。そして次の首相もマシであることを願う。

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元日本代表の死

2006年07月02日(日) 13:41:42

橋本龍太郎元首相、亡くなる。まだ68歳。日本の総理大臣だった人にしてはニュースなどの扱いも小さかった気がする。せめてNHKくらいW杯とかよりも時間を割いて欲しかったな。別にハシリューが好きだったわけではないが、日本の代表だった人の突然の死である。サッカーで言ったら日本代表監督兼10番みたいなもんだ。亡くなった日くらいはもっとちゃんと功績・失敗を振り返ってもいい。日本は過去に学ぶことをこのごろ怠りすぎているような気がするし。

つか、「ニッポン!ニッポン!」と叫んでた愛国心溢れるサポーターたちは、元日本代表の死をどう受け止めたのかな。彼がやったことの是非はいろいろあるだろうが、とりあえず国のために人生を懸けて闘った人ではある。興味本位でいいのでその愛国心を一瞬そういった人にも向けて欲しいとか思う。

ハシリューに限らず、ボクは政治家という人種を好きでもないが嫌いでもない。どうせ悪いことやっているだろう、とかも思わない。やってる人はやってるし、やってない人はやってない。それだけ。たとえ世間一般的に「悪いこと」をしたとしても、それで人間を決めることはしない。出来れば日頃の政治行動で判断したいと思っている。権力団体や官僚や海外などと日々相当な仕事量をこなし続けていれば、そりゃ叩けば埃が出る場合も出てこよう。不感症にもなりえよう。魔が差す瞬間もあろう。でも、日頃志高い政治行動をしている人であるならば、きちんと反省し償って出直してくれれば水に流して応援する。行動したことによって起こるミスは、行動しないで起こるミスの数倍いいと思うから。

たとえば、対クロアチア戦でのFW柳沢のシュートミスを責める人も多い。
でもなぁ…。彼がゴール前にちゃんと詰めるという行動をしてなくて、どっか他のところに突っ立っていたのなら誰もあそこまでは責めないだろう。加地の惜しいシュートミスということになってたはず。ちゃんとあそこに柳沢が走り込んできたから逆に責められちゃうわけだ。あの時高原はどこを走っていたのかとか別に誰も責めないのだから。
FWとしてあそこに飛び込んでくるのは最低の動きだとしても、とりあえずちゃんと行動してボールに触るところまでは行った。ミスを恐れて行動しないより数倍いい。結果的に柳沢は目立ってしまったけど、他のいいチャンスできっちり詰めてなかった選手もたくさんいた。でもそういう消極的な人々は戦犯にすらならない。

ええ、FWはそういうワンチャンスを活かすのが仕事、というのもわかってます。もし決めてたら英雄になるわけで、そういう毀誉褒貶の大きいポジションなのだから仕方がない。弁護してるわけではない。でも動いた結果責められちゃう哀しさというか…、なんとなく柳沢に同情的なボクなのです。だって、動いてないヤツ、いっぱいいたよ?

同じように政治家だって、少なくともちゃんと行動した人はそれがどんな結果になっていようがどっかで認めているボクです。ハシリューもそう。彼を気に入らないヒトもいっぱいいるだろうけど、あのややこしい政界で筋を通してちゃんと動き抜き、周囲に認められて総理になり、志を持って数年行動した。動き回った結果ゴールには入れられなかったかもしれないけど、動き回ったことはちゃんと認め、敬意を払いたい。

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We must change to remain the same

2006年04月08日(土) 9:04:46

「変わらないために変わる」はボクの好きな言葉で、このさなメモでも何度も書いている。
もともとは映画「山猫」の中でのバート・ランカスターのセリフ「We must change to remain the same」。訳すなら「変わらずにいるためには変わらないといけない」かな。

この言葉は昨日民主党党首になった小沢一郎氏も以前からよく引用している。今回もその流れで「私自身がまず変わる」と演説し、党首戦で勝利した。

小泉首相はダーウィンの言葉「生き残るのは強いものでも賢いものでもない。変化し続けるものだ」を好んで引用する(実際にはもっと長い言葉を彼は引用する。ちなみにこれが本当にダーウィンの言葉かどうかは諸説ある)。いくら恐竜が強くても変化についていけなければ滅ぶのだ。違う言葉だが同じ結論。

変わり続けることはとても難しい。
ひとつの考えに固執し、思考停止して同じ場所にとどまっているほうがずっと楽なのだ。だから人はこういう言葉を引用し、変化を恐れる自分を奮起させるのである。

自分の芯を変えないで生きていくために、時代の変化に合わせてフレキシブルに自分を変化させていくこと。

古い成功体験を捨て、時代のイマに触れ、新しいものをどんどん取り入れ、しなやかに自分を変化させていくこと。

できればそうありたい、と、いつも思っている。

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人に仕事を合わせる

2006年02月09日(木) 8:53:58

フィンランドの高齢者雇用促進政策の根底に流れる思想は「人に仕事を合わせる」だそうだ。
つまり、高齢勤労者の能力に仕事内容を合わせれば労働効率が上がるという考え方。結果的に高齢者の就労率が高まっているという。

まぁ平たく言えば、作業内容と人的能力のマッチングをより深く考える、ということだろう。マッチしてなければ業務変更や配置転換で対応する。その作業をこなす能力がない人がいても、その人間の能力を活かせない組織の方が悪い、と考える。この「人間重視」の視点が高齢者の雇用対策、ひいては身体障害者の雇用にも有効だということだ。

ただし、それを広く実行していくと全体の作業レベルは下がっていく。そのせいかフィンランドでは「従業員の作業能力向上を企業に義務づける」という世界でも例のない法改正が行われたらしい。それにより全体のレベルも保持され、高齢者対策にもなり、雇用も促進されるという流れ。

日本でももちろんマッチングは考慮される。アナタの経歴ならこういう職種、とかね。
でも根底にはフィンランドと逆の考え方「仕事に人を合わせる」が流れているのは確か。高度成長期には勤労者は「組織の一歯車」でしたからね。個性的であることは許されず、会社の無個性な一部品としてロボットのように効率的に仕事をこなすのが「善」とされた時代がほんの数十年前だから(もしかしたら今でも)。

いまの60代70代80代はその歯車世代。「人に仕事を合わせる」なんて聞いたら「甘えんな!」「仕事とはそういうものではない!」とか怒りそう。彼らは(政治家をはじめとして)まだまだ社会のトップに君臨している人も多い。

彼らの勤勉が戦後の日本の急成長を支えてきたわけで、いまのある意味豊かな生活はその世代のおかげである。深く感謝したい。でも将来の少子化高齢化社会では、もっともっと人間重視に方向転換していくのが主流の考え方になるんだろうな。

この方向転換に日本はわりと時間がかかりそうではあるが。

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靖国参拝

2005年10月18日(火) 7:26:36

仕事に見切りをつけ予定通りニューヨークに行ってきます。見切り離陸。間に合わない企画書は飛行機内でやって向こうからメールしようっと。

ところで小泉首相が靖国に参拝しましたね。
参拝の是非についてボクの私見は書かない。首相が参拝することについては各自いろんな意見をお持ちだろう。自民党が圧倒的多数で大勝したあとだけに、なんとなく拒否感を持つ人もいるかもしれない。

ただ、基本的に「靖国参拝を他国にとやかく言われる筋合いはない」とは思う。その是非はあくまで自国民が判断すべき問題だ。

まず「他国からの宗教干渉は全世界的に超非常識」である。あのブッシュですら絶対やらない。靖国神社への参拝は日本の神道に則ったもので、死んだら誰でも神になるという日本固有の宗教である。
次に「A級戦犯の罪は国際法上償われている」。A級戦犯も合祀されているから問題だと言う人が多いが、日本はサンフランシスコ講和条約第11条の決定に従い、昭和28年に「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」を与野党全会一致で可決している。中国を含む関係11ヶ国の了解も取り付けている。すでに戦犯はいないのだ(まぁそれ以前に事後に戦犯を規定した東京裁判は「違法」であると当事者のウエッブ裁判長もマッカーサー元帥も明言しているが)。元戦犯は国内外から免責され、結果として靖国神社に合祀された。中国も韓国もこの事実を知った上で日本と国交を回復した。これは歴史的事実である。

日本の戦後は平和を願った60年である。平和憲法を持ち明確に戦争を否定している。心配してくださるのは有り難いが、表立った「強い反発」や「非難」はやりすぎではないか。少なくともわが国の代表は、平和を願い、二度と戦争をしない誓いの元に、国の宗教の伝統に則って行動している。その是非はあくまでも自国民が判断すべき問題だとボクは思う。

では。行ってきます。

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鳥取県で「人権侵害救済推進及び手続に関する条例」が可決

2005年10月16日(日) 11:12:50

多忙で見逃していたが、鳥取県で「人権侵害救済推進及び手続に関する条例」が10/12に可決されたと友達からメールで知らされた。施行は来年6月1日(よりによって誕生日)。これは超悪法「人権擁護法案」のひな形みたいなもので、言論の自由をぶっつぶす強烈な条例だ。もちろん前例はなく全国初。行政が人権侵害救済を目的に加害者への勧告や氏名公表の権限を持つ初めての例となる。これを鳥取県はたった5日間の議論で可決したという。

というかですね、鳥取県の条例なんて県民以外関係ないって思うでしょ? でも違うらしいっすよ。「県内だけでなく県民が人権侵害を受けたのであればどこにいても(東京でもネットでも)この条例の対象となる」らしい。

つまり、 たとえば東京在住のボクがなにかについての意見をサイトで書いたとする。それを「差別だ!人権侵害の被害を受けた!」と思いこむヒトが鳥取県にいたとして、そう委員会に訴えると鳥取県の人権侵害救済推進委員からいきなり立ち入り調査されるわけ。しかもですよ、訴えは本人以外でもできる(密告可)。被害者が特定でなく不特定でも人権侵害と認定できる(一般論でも訴え可)。人権侵害の事実がなくても「おそれ」だけで人権侵害認定できる(思いこみ可)。ひょえ〜。

そのうえ恐ろしいことに「反対尋問も上告もできない」。それって法治国家ですか? たとえ「嘘の訴え」をされても反対尋問できないっていったい何ですか? 故意に悪用しようとするヒトに訴えられたが最後、反対も反論もできず、強制立ち入り調査され、人権侵害の事実がなくても「おそれがあった」と認定される可能性があるわけっすよ?

んでもって、もっと恐ろしいことに「人権侵害したかどうかを判断するのは、知事が指名した5人の人権侵害救済推進委員だけ」。
裁判官でもなんでもない5人のみの判断で氏名公表や罰金が科せられるわけ。もしその5人にどこかの団体の権益を担ったヒトや他国の工作員が含まれていたら…(もしくはそれらから金を受け取ってる人がいたら)。

というか、ボクレベルならどうでもいいけど、きちんと正義の意志を持って悪事や利権に切り込もうとする政治家やジャーナリスト、作家、ブロガーなどを「人権侵害!」という名の下にいくらでもつぶせる条例なのだ。怖すぎ。
やばいぞーってんで、5人の任命権を持つ絶対権力者、片山善博鳥取県知事がどんなヒトか、調べてその言動や思想、過去などに触れたりしたら、ここぞとばかり「鳥取県人に対する人権侵害!」で訴えられちゃうだろう。しかも訴えは県知事本人じゃなくても第三者でもできる。なにかの冗談みたいだな。プロ市民たちはこぞって鳥取に移住するんじゃないか? 人口増加策の一環か?

もちろん、人権は擁護すべき。犯罪被害者と家族、虐待児童、報道被害者、被差別者などを助ける工夫は必要だ。ただしその判断を行政や数人の手にゆだねると何でもありになる。「被害」という定義・解釈をいくらでも拡張することができるからだ。どんな弾圧だって規制だって可能だ。数年経てば人民は萎縮し発言もしなくなる。人権擁護&救済という耳当たりのいい言葉に気持ちよくなっていると、憲兵の時代にすぐ逆戻りである。

一応、鳥取県弁護士会は「行政が過度に市民生活に干渉する結果になり、憲法違反の恐れもある」などとして反対声明を発表している。弁護士会会長は「当事者は裁判所の令状なしに情報提供などを求められ、断れば罰則もある。使い方によっては何でもできることになる」と語っている。ぜひがんばってほしい。

鳥取県だけではない。福岡県も条例制定を視野に入れた論点整理を始めているという(福岡〜!)。本丸「人権擁護法案」も含めて、なんつうか、最後の一線を越え始めているのかもしれない。

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カリスマと政治家と

2005年10月15日(土) 21:36:05

主婦のカリスマといわれるその方は、予想通り飾らない人柄の素敵な人で、その手料理もうるおいと健康と安心と喜びに満ちていた。心底ホッとする食事。一度疲れを放りだしてもう一度復活するための句読点。笑いながらいろんなことを話し食べたこの2時間はある忘れられないテーマをボクに与えてくれた。暮らしとは演出するものではなく生き方そのもの。借り物では結局オシャレにもステキにもなれない。というかシアワセになれない。その実例を見させていただいた感じ。心の中にいい種をいただいた昼。芽吹かせよう。

毎日激しく闘っている政治家若手のその方は、理想とリアルの間においていかに人間は無力であるかを熟知しているような印象の人だった。繊細さと不感症さを併せ持ちキープしようとする努力の跡。信念を貫きにくい仕事をしているボクなんかの方がずっと潔癖さが足りない自覚。結局政治も生身の人間がやっているのだということをボクたちはすぐ忘れがちになる。たまに生身の政治家と食事するのはいろんな意味でいい刺激になる。ありがたいと思った夜。

そんな2人の濃い方と濃い時間を過ごした昨日。ぐっすり寝て起きたら郵政民営化法案可決のニュース。まずは第一歩というところかな。そんな秋の土曜日。

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ユンケル、ダイソン、前原氏

2005年09月18日(日) 11:10:16

休日の昼下がりにボーッとだるくなって原稿書きとか出来ないことがあるので、ユンケルを買い込んで家の冷蔵庫に入れてある。そればかりでなく疲れが一発でとれるという本格漢方薬まで買い込んで置いてある。嗚呼それなのにそれなのに。買い込んだ途端「んー、この程度のだるさで飲んでしまってはもったいない!」「もっとだるくなったときのために取っておこう!」とか思ってしまい、全然飲まないのである。見て見ぬふりすらしやがる。そういえば、ドラクエとかでも苦労して手に入れた強力な薬草を「使ったらもったいない」と結局使わないままでラスボス・クリアしてしまうワタクシ。ダメだこりゃ。

ダイソン、買っちゃいました(笑)。ちょっと高かったけど、日頃から現掃除機の吸引力への不満が高まっていた矢先でもあり、家族中の賛成を受けて決断。ペットを飼っている人用のムラサキのやつ。黄色のスタンダード型と性能は変わらず、アタッチメントでフトンツールやソファツールがついてくるタイプ。さっそく掃除してみて「すげー!」と感嘆しあう。掃除後のフローリング上の足裏感覚が違う。微少な塵すら残らない感じ。あぁもっと早くダイソンにしとけばよかった。

民主党新党首に43歳の前原誠司氏。ついに1歳とはいえ年下の党首誕生。ま、ケネディもブレアも43歳で大統領や首相になっているから「やっとかよ」感もちょっとあるのだが、まぁとにかく、すばらしいことですね。
というか、菅氏と2票差か…。大きな分かれ目だったなぁ民主党。実際、菅氏に決まってたらあぶないところだったと思う。これで自民党と相対せる。本気で「脱労組」できたなら一気に逆転も可能。日本にとっても喜ばしい限り。まぁ身内に足引っ張るヤツがいなければの話だけど(いそうだなぁ)。

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古いシステムからの脱却

2005年09月13日(火) 7:36:28

小泉首相は早々に任期終了(来年9月)後の続投を否定した。また、自民党の新人当選者83人について「派閥に所属させるな」と指示。派閥政治からの脱却を徹底させた。

自民の大圧勝によって小泉独裁を怖がっている向きもあると思うし、その気持ちもわかるが、ボクはあと1年、強力なリーダーシップで自民党の根っこを変革し、ウェスタン映画のラストシーンのように去っていく小泉首相(彼はそんな自分をイメージしてると思う)に期待したいと思う。古い派閥政治を壊せるのは彼しかいないのは確か。郵政民営化法案は欠点だらけのようではあるが、利点があるとしたら「古い巨大システムにメスが入る」ということ。政治も同じこと。昭和初期中期に作った古いシステムから早く脱却しないとこの国はヤバイと思う。

古いシステムが一概に悪いとは思わない。これまで苦労してそのシステムを作り上げ動かしてきた方をちゃんとリスペクトしたいと思う。
でもここ10年、時代の変化が早すぎる。これからもっと早くなる。この変化の勢いに対応できるシステムに変えていくのは急務だ。そういうシステムに移行するための役割を小泉内閣が果たしてくれることを相当期待している(もちろんそれに伴う借金減らしもね)。


ところで「おいしい店リスト」も同じように古いシステムになったと思っている。
メールをいろいろいただいた。「採点はやめないで」というご意見が大半。店同士をひとりの舌で相対的に比較してるからさとなおの意味があった、役に立った、と。

ありがとうございます。
でも10点法は(悩んだすえ)やめます。時代が変わり、いろんな弊害が目立ってきたと思うから。
こちらは主観評価のつもりでも読者は客観(もしくは絶対)評価と思いがちという弊害。味の評価なのか店の評価なのかが混同しがちという弊害。やたらとセンセーショナルに見えがちな弊害。採点するという行為で自分が勘違いしがちという弊害。などなど。

ネットがマイナーで「より主観的な遊び場」だった時代はそれでも意味があったと思う(思いたい)。でもネットはメジャーになり「客観的データを取り出す場所」にもなった。マスメディア的影響も出てくるようにもなった。メディアとしてこうメジャー化してくるとああいう方法(客観に見える主観)が害悪になってくる場合もある。遅ればせながらそう反省したのでした。この移り変わりの早い時代に10年も同じ方法を続けるのはよくない。早めの手を打ちたい、と(遅いか…)。

もちろん尺度はもうけますよ。客観主観が混同しないように、より主観的な尺度を押し出して比較できるようします。ご安心を。とはいえ、まだもろもろ悩んでいる最中ですので、アイデアなどいただけるとうれしいです。

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911というターニングポイント

2005年09月11日(日) 10:06:09

今日は911。
あるターニングポイントとして歴史に残る(かもしれない)衆議院選挙の日でもあり、911の同時多発テロの日でもあり、うちの犬っころの3歳の誕生日でもある。
で、犬っころ誕生日おめでと散歩(というかいつもと変わらない散歩)がてら、朝一番に投票に行ってきた。夫婦+犬で朝7時すぎに投票所到着。まわりは老人しかおらんかと思ったら若いカップルもちらほら。早起き習慣の人々が暑くならないうちにって出てきてるのだろうが、期日前投票数も過去最高だったそうで、今回ばっかりは投票率高いかもと期待。
さあ、気合いを入れて選挙に行こう。みんなで時代の当事者になろう。あの時ちゃんと投票して政治に参加したぜ、というのがいい思い出になるような、マジで時代の変わり目選挙かもしれないし。

ボク自身は、いろいろ考えたすえ、郵政民営化とそれをきっかけとする政治構造の変革、国家借金地獄からの脱出への第一歩、そして新自由主義へのゆるやかなる移行(新自由主義論者ではないが、大きな政府は財政的にもう無理だろうという理由で)、みたいなところを考えつつ、投票箱に一票入れてきました。ここまで自分の現時点での考えを意識して投票箱に入れたのは初めてかもしんない。

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夜は帰る!

2005年09月08日(木) 8:42:41

沖縄に遊びに行っていた方から「歩」のサーターアンダギーをいただいた。よく手に入ったね。少しカステラ方向に傾きすぎとは思うけど、なんか好きなんですよねココの(公設の二階に売店あり)。朝から食べて自分の回りに沖縄の空気を作り出す。そう。てーげーてーげー。iさんありがとう。

あと3日で大事な選挙。調査によると投票率は高まりそうだけど、どうなるかな。今回低いと相当がっかり。数十年かけてやっと「小選挙区+政策論争」という比較的真っ当な選挙までこぎつけたのだから、国民側も応えてあげたいと思うのだけど。

ありがたいことにメールなどで郵政民営化の欠点をわかりやすく教えてくださる方がいらして、とても勉強になっています。あっちを立てるとこっちが立たず。政治の難しさを実感します。道路公団問題も結局こういう難しさに一歩ずつ後退せざるをえなかったのだろうなぁ。選挙当日までもっと勉強しようと思うけど、民主党の対案はもっと違和感あるので難しい…。

昨晩は22時すぎまで長時間会議でメシも喰えず。案件をこなしているだけですぐ深夜になる。わりと強い意志を持って「夜は帰る!」と思わないとまた30代のころみたいに残業キング生活に逆戻りだ。強い意志で、夜は、帰る!

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日本の借金時計

2005年08月31日(水) 10:26:57

ようやく「石垣以前」の体重に戻した。どちらにしてもここ2ヶ月ほど夜遊びなどは封印して原稿書きなどしようと思っているので体重は自然に減る予定だったのだけど。お誘いいろいろお断りしていてスイマセン。

大事な選挙が公示されましたね。
私見を出して以来、賛否両論をメールでいただいております。こういうのもいままでの選挙にはなかったこと。関心の高まりを肌で感じます。もちろん郵政問題だけが重要ではないとボクも思います。でも要は優先順位だと思っていて、膨大な国の借金(754兆円)をなんとかする第一歩だけでも踏み出さないと国がつぶれる、という想いが強いのですよね。他の問題を二の次に、ということではなく、国がつぶれたら他の問題もなくなってしまう、と。郵政が民営化されてもこの「1分間で3〜5000万円ずつ増えていく借金」には焼け石に水かもしれない。でも自民党自体を含めて、構造を変える第一歩は踏み出せるのではないか、それがコスト削減に少しでも役立つのではないか、と淡くも切実な期待をしているです。

しかし日本の借金時計を見るだに、すごい借金だ…。借金しているヒトの常として「まだダイジョブ。どうにかなる。というかオレが破産するわけない」とか思い込むんだよね。でも、ある日突然破綻する日は来る。なにせ国の借金額としては「世界一」なんですよ。未知の世界に踏み込んでいる。しかも少子高齢化がどんどん進み、年金や医療費が増えていくのに税収は減りつづける。借金を減らすにはコストを下げて収入を上げる。これしかない。そういう意味で次の世代に日本を残すために増税もやむなしとボクは思います。真剣にコスト削減(民営化などの財政改革)と収入アップ(税収アップなど)を考えないと、日本はマジで…。

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ホリエモン vs しずかちゃん

2005年08月24日(水) 7:15:11

沖縄に数日行くと、帰ってから同じ日数分リハビリせんと復活しない。今回は四日間行ったから火水木金(つまり今週いっぱい)は心ここにあらず。大ポカしないように慎重に仕事をこなさなければ。

石垣島に行っている間に、堀江貴文氏が出馬して亀井静香氏とガチンコするわ、新党日本というダサイ名前の党はできるわ、選挙系の動きが様々に。

しかし「ホリエモン vs しずかちゃん」って、出来杉(笑)。ただね、これって「いろいろトライしようとする青い若者と、若者のやろうとすることをまず否定にかかる頭の固い上司」という多くの会社で起こっている構図そのもの。若者のやることは危うそうに見えるだろうが、若者がもっとトライ&エラーできる国にならないと日本に未来はない。堀江氏はピエロ役ではあるが、ピエロ役とわかりつつ買って出て古い構造を変えようとするのはかなり勇気がいることだ。斜に構えて冷笑している方がどれだけ楽なことであるか。ボクはある意味尊敬するし、支持する。

新党日本の発足会見を見たが、ああいう演出が「若さ」と思っている時点で時代から相当ズレている。もう政策や主張だけではヒトの心が掴める時代ではないことを知るべきだ。あれが例えばスティーブ・ジョブズのような美しくもカジュアルなプレゼンテーションで行われたなら、いったいどれだけ新鮮な期待に満ちることか。そういう空気を今ほど渇望されている時はないのに、惜しいことである。

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コンドイビーチくらいは行きたい…

2005年08月19日(金) 6:13:23

と、いうことで、石垣島に4日ほど行ってきます。

泳ぎもせず、肉ばっかり食べる取材旅。コンドイビーチくらい一回くらい行きたいなぁ…。

あっちでネットにつなげない可能性が高いので(つなげてもつなげないかも)、しばらく休むかも。お休みの間のお慰みに、ココとかココとかココとかココとかココとか。特定郵便局の恐怖。tnochさんからのタレコミ。ありがとうございました。

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郵政民営化をわかりやすく理解するために

2005年08月14日(日) 11:30:12

いろんなところでコピー&ペーストされている「コイズム」の抜粋。
ボクも無断でコピペします。10年前の小泉純一郎の主張である。実にわかりやすいので、郵政民営化がまだわからんと言っている方は読んでみてください。彼はずっとこういう主張をしてきている。
なお、この中の「財政投融資制度」は2001年に一応改革されましたね。でも「政府保証債」や「財投債」という闇制度は生き残っていて、本質的には変わっていないと言う人も多いようです。

これと合わせて、この前の小泉首相の演説(これも非常にわかりやすい)を読むと、少なくとも小泉側の主張(理想論)はすべて理解できます。ただし、実際の法案は理想通りには仕上がっていないらしい。だから反対派や民主党が「必ずしも民営化に反対ではないが、この法案はもっと練り直す必要がある」とか突っ込むのだけど、ボクは「やらないよりマシ」と考えます。彼ら反対派が練り直す気がまるでなく、うやむやにしようとしているのは見え見えだし。

++++++++以下、ボクの責任において無断コピペ++++++++

「コイズム」小泉純一郎(著)より抜粋↓
(小泉純一郎本人が1995年から1997年まで「ヤングマガジン・エグゼクタ」に連載した記事をまとめたもの)

 今、この国の借金がどれだけあるか、知っているかな。恐ろしいくらい膨大な金額にふくらんでしまっている。例えて言えば、カード地獄にはまって、月々の返済をするために新しいカードをどんどん作っているような状態。巷には先のことを考えずにカードでやたらに浪費している人がいる。
 今の日本はそれと同じだ。国債の利子を払うために、新たにまた国債を発行しようとしている。借金を借金で返す地獄のパターン。しかも、払っているのは利子だけだから、元本は全然減らないわけ。こんなことを続けていたら、はっきり言ってキミたちの将来は絶望的だよ。キミたちが僕たちくらいの年になったとき、年金も何ももらえなくなってしまうだろう。どうするか。財政破綻を避けるためには増税するか、コストダウンしかないんだな。こんなご時世に増税なんかできっこないから、コスト削減を強力に推し進めていかなきゃならない。その最善の方法が、行政改革の断行というわけなんです。
 なぜ、郵政三事業の民営化なのか僕が郵政三事業(郵便、郵便貯金、簡易保険)の民営化にこだわっているのは、これがストレートに行政改革に結びつき、しかも、国民にはかり知れないメリットやサービスをもたらすと信じているからなんだ。

 国のムダ遣いを減らすには、多すぎる役所の数を減らせばいい。役人の仕事で民間ができるものは、なるべく民間に回せばいい。郵政三事業のうち、郵貯や保険の分野はすでに民間の銀行や保険会社が参入していることでもわかるように、十分、民間でも対応できる。唯一、民間の参入が認められていないのが郵便事業だけど、これだって、郵便小包の分野ではすでに宅配便が存在している。いずれも役所がやらなくても、民間できちんとできる仕事なんだよ。
 しかも、民営化されれば、そこには競争原理が働いて、コストダウンをはじめさまざまなサービスを国民は享受できる。例えば、郵便小包と宅配便にしたって、どっちが便利で速いかだれでもわかっているし、宅配便は深夜でもコンビニが受け付けてくれるし、頼めば取りにも来てくれる。生鮮食品を運ぶクール宅急便というのもある。郵便局よりもサービスはずっとすぐれている。
 NTTが民営化された例を見ても、ちょっと前までは電話といえば黒電話一種類しかなかったのが、今ではさまざまな機種が出ている。料金引き下げも著しい。郵便事業も民営化すれば、ハガキの値段は必ず安くなるし、さまざまなサービスが受けられるようになるはずだ。

 郵政事業の民営化で、もうひとつ見すごせない大きなメリットは、この動きがあらゆる行財政改革にストレートにつながるということなんだ。
 郵貯や簡保で集められたお金は、資金運用部というところに一括して集められ、各年度ごとに財政投融資資金として、特殊法人と呼ばれる92の公的機関を経由して使われる。この特殊法人というのがクセ者で、ひとことで言えば、役人の天下り先だ。つまり、特殊法人という組織が、実は役人の利権の巣窟になっているんだ。
 なかには、大した仕事もないのに、役人の利権確保のためだけに存在しているところもある。そして、この特殊法人が赤字を垂れ流すから、ますます国の借金が膨らんでしまうという悪循環にもなっている。
 さすがに、この特外法人の見直しは国会でも議論されているけど、遅々として進まない。役所側が、どれもこれも必要だと主張して譲らないんだ。でも、もし「郵政三事業の民営化」が進めば、その原資である郵貯や簡保にメスが入り、行政改革は一気に進んでいく。郵政民営化は、行革の突破口になるんだ。

 「郵政三事業の民営化」がなぜ進まないのか。まず第一に、郵政省(現・総務省)の抵抗だね。加えて、政治家も反対する者ばかりだ。

 郵政省は、郵便事業を民営化したら「信書の秘密が守れない」「離れ小島など僻地への配達は民間にはできっこない」と、こう言う。
 果たしてそうか。国民から見れば、宅配便だってハガキだって、いっしょです。
 信書の秘密というが、ファックスやメールがこれだけ普及して、みんな自由に通信文をやりとりしているじゃないか。
 ハガキの配達にしたって、すでに年賀状はアルバイトが配っている。民間人だって、信書の秘密は守れるんだよ。離れ小島への配達が民間に無理ならば、そこだけを国が助けてやればいい。それを民間ではダメというのは、恐るべき官尊民卑の思想だ。こんな役所がマルチメディアを管轄するのかと思うと、ますます暗たんとした気持ちになってくる。

 政治家にしても、自民党は特定郵便局、社会党は全逓(旧郵政省職員の労働組合)の組織票を失うのが怖くて反対しているけど、ついこの間、ヤマト運輸の労組が僕を応援したいと言ってきてね。仰天したよ。労組といえば、社会党や民社党の応援団だったのに、自民党の僕を応援するというんだから。つまり、政治は今、それだけ流動化しているし、従来のような社会党イコール労働組合という図式すらファジーになってきたということなんだな。政治家は支持団体の顔色を伺うのではなく、国民の利益のために言いたいことを言えばいい。
 そうしたうえで、人物本位、政策本位での支持を求めればいいんだよ。

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国家公務員なのに世襲制?

2005年08月13日(土) 13:12:29

夜、岩田守弘さんの実家で、奥さんのオリガさん(ロシア人)のロシア手料理をいただく。
ビーツのサラダから各種ピロシキ、ボルシチやロシア風肉じゃが(と勝手に命名)など、どれもマジで美味。参加者たちから歓声が上がる。いや〜本物のロシア料理はマジうまい。滋味豊か。ロシアに行ったことない人たちはボルシチのあまりの違いに驚いていたようである。
酒はロシアのシャンパンから始まり、ウクライナのガリルカという酒まで。ガリルカは唐辛子のリキュールなのかな、胃の腑にボッと火がつく味。わりと強め(40%)。乾杯&一気飲みをロシア式に8回ほどしたが、なぜか今朝には残らず爽快。他の参加者がどういう惨状だったかは知らないけど。


郵政民営化について、いろんなメールあり。
ブログを見回ってもすごい勢いで議論されているのがわかる。いいことだ。自分の意見を書こうとするとそれについて考え、整理する時間が必要となる。その効果、計り知れず。

それにしても「民主党の支持母体&集票組織は郵政労組であり、だから郵政民営化に反対せざるをえない」とか、「特定郵便局長は国家公務員であるにもかかわらず、なんと『世襲制』で、どんなに暇でも平均1500万円ほどの収入があるらしい」とか、いままで一般に知られにくかった事実が、すごい勢いで常識化していっているのを感じる。

特に後者など、わかってくればくるほど脱力感強し。

・全国に2万5000ほどある郵便局の約3/4は特定郵便局。
・特定郵便局長は、国家公務員にもかかわらず、世襲で引き継がれる。
・特定郵便局の建物は、ほとんどが特定郵便局長の家。つまり、特定郵便局長は建物を「時価」で国に貸し付け、賃貸収入まで得ている(平均して年間約450万円)。
・それとは別に光熱費などの維持費用に年間500万円近いお金が支給され、多額の「営業歩合給」(郵貯や簡保の獲得報酬)まで支払われている。国家公務員なのに!? 年間数千万円の歩合給を得る局員もいるという。
・仕事は、地域にもよるが、民間会社に比べりゃ相当ヒマらしい。

こんなおいしい職業があったとは!
っていうか、世襲制って…。歩合給って…。
で、特定郵便局長は「全国特定郵便局長会」つうのを組織していて、このめっちゃおいしい既得権益を守るべく必死に活動しているのだな。彼らは選挙において100万人の集票能力を持っていると言われていて、郵政民営化反対勢力の方々はそのお世話になりまくっているんでしょうね。なるほどね。

別に特定郵便局長が悪人なわけではない。そういうシステムだったからそこに乗っているだけだろう。でも、さすがにさ…。

民間人にやらせてくれよ。もっと効率的にやるからさ。

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日航機事故から今日で丸20年

2005年08月12日(金) 8:29:25

日航機事故から今日で丸20年。
ボクが直接知っていた方が3人も乗っていて、あの夏はお葬式ばっかりだった。日航機の不具合がいろいろニュースになる昨今。あの事故の教訓をきちんと活かしてくれないと彼らが浮かばれない。頼むよ。

昨晩は男3人でスッポン鍋。丸鍋は久しぶり。無駄に精力がついた気がする(笑)。昨晩のスッポンはある大きなたくらみ(本業系)の第一歩。数年がかりの大プロジェクトのための密談第一回。記録のためにココに記しておく。

昨日書いた私見について。
「じゃぁこれについてはどう考えますか?」「ここは違うんじゃないですか?」「こうなったらどうする気ですか!」など、いろいろご意見ありがとうございます(賛同意見も多数ありがとう)。この件、マジでボクは門外漢なので、ボクに聞かないでくださいね。論文出したわけじゃないんですから。ご自分で考えるキッカケにしてください。

ただ「他にもっと大事な問題が山ほどある」という意見がありますが、郵政民営化は(この機会を逃すと永遠に出来ないかもという意味で)優先順位的に一番高いのではないかとボクは思っています。
アメリカ追従、靖国参拝、自衛隊派遣などの問題の重要性はわかっています。いまが「戦前」ではないか、という空気のやばさも痛いほど。でも、それらは「小泉だから」だけではない。いろんな要素が絡んでいる。でも郵政民営化は「小泉だから」できる。

決して小泉礼賛論者ではありません(決して)。
でも、国の借金額を思うたびに、何かしないと子供・孫・ひ孫の世代で日本は破綻するのでは、と、いても立ってもいられない感覚に襲われます。経済に行き詰まったときに戦争が起こりがちなのも歴史が証明しているし。

国政選挙の一番のテーマが郵政民営化というのはいびつに思えるけど、財政問題的・構造改革的にはわりと将来の分岐点だと思えます。中途半端な改革でも、現郵政体制が存続するよりはマシ。理想の改革を目指すべき? 中途半端に妥協した改革案すらこうして紛糾するんだから、理想なんて絶対無理だと思う。

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郵政民営化 私見

2005年08月11日(木) 8:13:51

ええとですね、質問が来てるのでボクなりに超簡略化してみます。専門家ではないので細かいところは適当。あとはいろんなサイトを見て調べてください。

まず、我々が預けている郵貯・簡保の莫大な資金(350兆円!)には政府保証っちゅうのがついていて、国債とかの安全資産にしか使えないわけです。国を信用して預けてくれたお金を危険な投資には使うな、ってこと。

そういうこともあって、ほとんどのお金を特定の公的分野にしか融資できないわけですね。
で、公社公団そして特殊法人など「悪の温床」へ垂れ流す。んでもってカネ余り。そこに族議員がドワッと群がる。利権が起こる。既得権益を守るために何でもする。と……あぁ日本の悪構造のほとんどがココにある!

というか、我々国民が預けた莫大なお金が、闇でめっちゃ無駄遣いされてるわけですよ。無駄使いどころか民間の健全な経済活動をジャマすらしてた。バカヤローなわけです。

郵政民営化すると、シンプルに言って、闇で淀んでるその350兆円が民間に流れはじめるんですね。
経済活性化はもちろん、国が株を売れば史上空前の財政赤字を穴埋めすることもできる。つまり増税をふせぐ遠因にもなる。
んでもって、40万人(国家公務員全体の3割!)の郵政公社公務員が民間人になる。税金で食わせなくていいどころか、民間団体となって税金を払ってくれる。地方財政などにも効く。
そしてそして、上に書いた「悪の温床」にお金が流れにくくなる。族議員が飢える。既得権益が崩壊する。古い自民党守旧派(他の党の守旧派もね)も崩壊し始める…。

民間と健全な競争が起こる上に、経済が活性化され、財政赤字が埋まり、増税ふせいで、財政収入ふえて、悪人が撲滅されるわけですね。いや、イイトコロばっかり都合良く並べればさ。

小泉首相が「改革の本丸」と言って解散まで断行したのは、郵政を民営化するだけでこれだけ「変わる」可能性があるから。
彼は、郵政民営化など誰一人主張してない時代から、ずっとこれを主張していたわけ。わけわからん首相ではあるけど、この点は筋が通っているし、ボクは大賛成ですね。「殺されてもいい」と発言するくらい彼はこれに賭けている。そのくらいの意味はある、と。

実際の法案が妥協の産物のようになっていようが、まずは一歩進むべき。つか、やらないよりマシ。否定されたらまた数十年変わらない。その間に国の借金はもっともっとふくらみ、日本は破産の危機を迎える。
というか、史上稀に見る独断専行を最高権力者がやってもこの程度の改革ができないとは。小泉が退陣したらマジで永遠に改革できないぞ!

過疎地の郵便局がなくなる、とか、郵政は国営にするのが国民のため、とかいう反対派の詭弁にまどわされないように。
わりと21世紀の日本がかかっていると思うです。
反対派は郵政民営化されると「個人的に困る」だけ。支持基盤とか既得権益とかね(中には理想論に固執した志高い人もいると思うけど、やらないよりマシ、という柔らかさがない)。民主党だって有効な代案を出さずに反対しているしな。

とまぁ、ボクの私見ゆえ、間違いや勘違いもあるかも。あとは各自考えてみてください。でもね、最後のチャンスかもしれないとボクは危惧するなぁ。

ただ、ラッキーにも、この決断が「国民の一票」にゆだねられたわけですよ。いつもみたく「密室による妖怪的うやむや」ではなく、正々堂々、我々の手にゆだねられた。

そういう意味で、めっちゃ大事な選挙ですね。近来になく。

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軽井沢から帰ってきた

2005年08月10日(水) 6:33:43

軽井沢から帰ってきた。
朝晩のひんやり加減が天国のようで満喫。切羽詰まっているわりにはなかなか進まない原稿も軽井沢でちょっとだけ前に進むことができたし、今回のレストラン(「無限」と「ピレネー」)は軽井沢には珍しく当たりだったし、林の中のサイクリングは相変わらず快適だったし、レンタカー借りて遠出した軽井沢マウンテン牧場も娘に好評だったし、もちろん寮は激安だったし、まぁ家族の休日としては100点に近かったのではないでしょうか。

軽井沢マウンテン牧場では、とうもろこしやトマト、ナス、キュウリなどの収穫体験ができるのだが、こういうのも10歳児には貴重。とうもろこしをもいだり、トマトを切り落としたり、キュウリのトゲに驚いたり。大事だよね。おまけにトラクター運転体験やらキャンドル作り体験やら。手作り感溢れるシャビーな施設ではあるのだが、アスレチックもあるし動物とも遊べるし、子連れ組にはおすすめです。

午前中は寮の部屋でひとり原稿を書いていたのだが、郵政関連法案否決やら衆院解散やらのニュースで相当気が散った。というかですね、郵便局長会とか郵便労組の圧力ってすごいんだなと。国民の代表のくせに私怨で態度を決める輩って多いんだなと。国の将来より自分の立場なのだなと。いや、そうとは思っていたけどさ。小泉首相が人気絶頂のときは尻馬に乗って郵政民営化が党の公約になるのも黙認したのにな。首相は首相になるずっと前から一貫して郵政民営化を主張してきたわけで。

ボクは解散支持。ぐちゃぐちゃのあげく密室でわけのわからない決まり方をするいままでのパターンの数百倍よい。そう思わん? 法案の出来はわるかったみたいだし首相の態度もイマイチだったが(歴代の総理に比べりゃマシな方と思うけど)、まずは一歩、国の経済活動健全化のために前に進まないといけなかったと思う。この程度の改革も日本は無理なのか、と、脱力。

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数年後、選挙も変わるかな

2005年07月03日(日) 9:47:53

朝7時すぎに夫婦&犬で東京都議会議員選挙へ。
ブログが一般普及して初めての大型選挙だが、ブログやネットを効果的に利用した候補者は特に見当たらず(ブログを書いてる人はもちろんいるけど、そこ止まり)。衆院参院選挙レベルにならないとわからないけど、日本社会においてネットで政治の流れが起こるのか、疑問な部分も大いにある。アメリカや韓国の先例ほど盛り上がらない気がする。ただ、ネットを使える団塊の世代が数年後一気に引退して暇を持て余したら少し状況が変わるかも。イヤあの世代は結局ダメでしょうと言う人もいるけど、競争ばかりしてきた世代ゆえ、暇は必ず持て余す。反体制の血が再び騒ぐ可能性もあるし。

夜7時からはNHK教育TV「トップランナー」。今晩は島唄唄いの大島保克氏が出る。ライブを二度見て、ご飯を一度ご一緒したことあるけど、素晴らしい唄声とお人柄。ぜひご覧くだされ。

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言えない空気

2005年02月14日(月) 11:55:30

微熱止まりなのでコールドかな。でも体中の節が痛い。んでもってダルい。胸もワシャワシャする。久しぶりの感覚。そういえばずっと風邪などひかなかった。

韓国との関係を娘に説明するのに、自虐史観に基づいてやっているわけではないのでご安心を。わりと平等にいろんな説を話すようにはしています(幼い頭では混乱のもとだろうけど)。「パッチギ!」がどっちに転んでいるのかは問題ではなく、あの映画はひとつのキッカケ。
このサイトのぢぢ様の話は知りませんでした。メールで教えてくれてありがとう。わかりやすいしとても参考になりますね。知らない方はぜひご一読を。

というか、北朝鮮だの在日だのを字面にしただけで妙にエキセントリックな反応があるのはどうしたものか。
こうやって「言えない空気」というのが少しずつ醸成されていき、戦前のような不自由な言論になっていくのだろうな。そして敵国が公然と形成され、ちょっと立ち止まって考えようよと主張する者は非国民だの左翼だのと感情的に非難され、一気に戦争……かもね。すでに北朝鮮はほとんど公然敵国的だし。客観的な試論を書いただけで激烈なメールが来そうだもん。書かないけど。

いまはブログという草の根言論界があるから戦前とは違う、みたいな論もあるけど、いやいや大方のブログは弱っちいと思うな。コメントやトラバやメールで激烈非難されてそれでも粘り強く続けていけるかどうか。サイト管理者の死屍累々を見て来てるせいもあって、そのへん悲観的。それどころかブログのつながりで一気に過激な世論へと高まるのではないかとすら思っていたり。

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批判するには当たらない

2004年10月27日(水) 11:56:08


被災者の涙を撮りたいがためにデリカシーのない質問をするアナウンサー(死んでくれ)。あげく孤立地域に入り込み自衛隊に救助される報道関係者(迷惑すぎ)。ネコの手も借りたい時に人員を引き連れてパフォーマンスのために現地視察する政治家たち(邪魔なんだよ!)。それを政治的アピールに利用する民主議員(醜すぎ)。んでもって視察報道が民主より少ないとクレームつける自民議員(レベル低すぎ)。TVの安否情報を利用してオレオレ詐欺や義捐金詐欺をする人非人ども(言うに及ばず)。

今回、小泉首相は4日目に現地に入った。でも現地に入るのが遅いと岡田議員や田中議員が政治的批判するには当たらない。早く現地に入るなら村山首相でもできるのだ。
阪神大震災当時、村山首相は2日目に現場に入ったが、これには大変迷惑な部分があった。なんだあのパレードのような視察は。現地では怒っていたぞ。しかも村山首相は初動を間違った上で現地入りしたのだ。自衛隊の支援伺いを拒絶し、海外の支援も拒絶した(オレは忘れない)。それでいったい何人亡くなったと思っている。現地になんか入って救助の邪魔をせず、東京にいて的確な指揮をとるべきだったのだ。
今回ももちろん万全ではない。反省すべき部分はたくさんあるだろう(官房長官も認めている)。でも地震発生36分後には自衛隊のヘリが出動していた。仮設住宅着工も早い。首相は外にいて的確に総指揮をとることが仕事なのだ。現地入りする暇があったら他にやることがいっぱいある。

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筋を通すことこそ

2004年08月24日(火) 9:38:18


米軍ヘリ墜落&飛行再開問題に相変わらず小泉首相は無言。わが国の代表者は自ら抗議する必要なしと考えているようだ。日本の領土内に他国軍隊のヘリが墜ちたのよ。現場検証も出来ず地元の抗議も受け入れられず飛行再開よ。こうなったら国会議事堂に墜ちても同じ対応をしてほしい。それでこそアメリカの属国。立派な植民地。筋を通してくれ。筋を通すのこそ代表者の仕事であろう。

ハリーポッター原書読み、タイムリミット(日本語版発売)まであと8日。必死。あと200ページ弱ある。ううむ。終盤えらく難しく、ボクの英語力では筋を追うのがやっと。つか、追えてるのか?

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これが東京大学敷地内だったら大騒ぎ

2004年08月17日(火) 7:53:32


昨日は岩田さんのT-FM生放送出演だったのに、せっかくそれをブッキングしたのに、ここに告知し忘れた! ダメじゃん。がっくし。でもいいインタビューだった。聴いた方いらっしゃるかなぁ。坂上みきのビューティフル。13時15分くらいから20分間くらいだったのだけど。

ええ、書こうと思ってました。ちょっとこのごろ政治ネタは控えてきたのだけど、これはあんまりだ。
沖縄国際大学敷地内に米軍ヘリが墜落炎上した事故。県警に現場検証・差し押さえをさせず、米軍が独自に調べて撤去する、という近来稀に見るひどい横暴。日本政府も建前的対応のみ。ねぇ、日本の大学敷地内に墜ちたのですよ。死者が出なくて本当に良かったけど、調査もできない日本って何なのでしょう。調査もさせないアメリカって何なのでしょう。それを黙認している政府って何なのでしょう。こういうのこそマスコミは糾弾すべき。というか、国内に他国の海兵隊ヘリが墜ちたのに現場検証もできないってことはまさに「独立国ではない」ということで、独立してないならアテネの応援も意味ないじゃん。アテネに騒ぐならコッチも騒げ。

実質的に日本は独立国でないこともわかってるし、日米地位協定が1960年に調印されている以上仕方がないこともある。アメリカに守られている方が安全だという考え方もある。でもそこに一石投じないでどこに投じるマスコミよ。これが東京大学敷地内だったら大騒ぎするでしょうに。

それにしても沖縄には迷惑かけっぱなしだ。こんなに沖縄好きな人が増えているのにこの手の話になると他人事。沖縄旅行から帰ってきたばかりのヒトにこの事故の話をしても「あぁアレね。あったねそんなこと」くらいの感想しかない。もう少し当事者意識を持てないものか。自戒を込めて。

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選挙に行けるという夢のような幸せ

2004年07月11日(日) 7:37:08


今日は参議院議員選挙!
ボクの一票が国政を変える、なんてことは思わない。でも、ボクは選挙をさぼれない。申し訳なくてさぼれないのだ。平等に分け隔てのなく一票を投じられるようになるために、いったいどれだけの血が流されてきたか。普通に選挙に行けるという権利を得るためだけに、人生の大半を費やして闘った人たちがどれだけいたか。国民が皆平等に選挙に行ける、という今では何でもないことが、昔は夢の出来事だったのだ。机上の空論に近い理想論だったのだ。選挙に行かないことは、その理想を現実化してくれた先人たちの努力や命を無にする。そんなことはボクにはできない。

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明日は選挙

2004年07月11日(日) 1:07:39


今年で最後になるかもしれないセパ対抗によるオールスターを観つつメシ喰ってるうちにメールいろいろ。激しい非難がまた多い。ずっとさなメモで書いてきた北朝鮮拉致問題に対するボクのスタンスの延長線上で書いているつもりなので、長く読んでくださっている方からは理解・賛同のメールも届いているのだけど、それらを読んでいない方にとってはとんでもない意見に読めたようで。

報道も我々の思考も、拉致された人たちのあちらでの数十年の人生を(結果として)否定する言説になってはいないだろうか、という視点を投げかけたかっただけなんだけど、ボクも誤解うけやすいような表現で書いているかもしれない。達意の文章で書けず申し訳なし。

今晩は少し涼しい。明日は選挙。朝早く行くつもり。寝よう。

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陥りやすい思考図式

2004年07月10日(土) 17:38:05


ボクは、拉致被害者=可哀想、という思考図式にはまりがちな自分を戒めてるわけで、拉致も考えようによっては幸せさ、と嘯いているわけではないということはご理解ください。
拉致を被害とか不幸とか決めつけて考えていくと、結果、拉致された方々、そしてご家族の人生を「被害を受けた人生」「不幸な人生」と決めつけることにつながる。それは本人たちにとって非常に侮辱的である。人はそんなやわではない。

もちろん拉致は被害であり不幸。間違いない。
でも、それは客観的な第三者が客観的に語ることであって、本人たちにとって、それは「自分の人生そのもの」。幸せを求めていいたった一回の人生そのもの。それを外部が「被害の人生」「不幸な人生」「なんて可哀想」と決めつけることの傲慢さ、そしてそういう思考に思わず入り込みそうになる自分を反省しています。

もしボクが拉致されたとして、娘が「被害の結果として生まれた子」と世間から見られるのは我慢がなりません。被害だ不幸だという論ばかり発展させていると、本人たちのそこらへんの気持ちに鈍感になっていくなぁ、それはよくないなぁと感じたのでああ書いたのです。

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不幸だと決めつける傲慢

2004年07月10日(土) 12:21:37


もし拉致されなかったら曽我ひとみさんはあの愛するご家族を持ち得なかったのだ、あの娘さんたちは存在すらしていないのだ、ということに想いを馳せるとき、拉致を「被害」「不幸」と一面定義して思考停止する己の浅薄さに気がつく。娘さんたちの視点に立つと「お母さんが拉致されて良かった」であり、曽我さんにとっても娘さんたちは掛け替えのない幸せの象徴だ。本当に愛せる家族を手に入れること以上に幸せなことはこの人生にそんなにない。そういう意味において、曽我さんにとって拉致は幸せの側面を確かに持つ(たぶん蓮池さんや地村さんにとっても)。もちろん彼らのご両親にとっては一方的被害・不幸だが、彼ら本人にとっては被害・不幸だけでは語れない側面があるわけだ。政治的な側面や人さらい被害の側面のみで語るとそれを忘れがちになり、何よりも大切にしなければいけない本人たちの気持ちに鈍感になりがち。そんなこんなで自分を戒めるここ数日。

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ボクは一票を投じつづける人生を選ぶ

2003年11月11日(火) 18:20:15

たしかに投票は義務ではなく権利だし、棄権も権利のうちだし、投票率100%の某国がある意味いびつなのはわかる。でも、棄権するなら白票で主張してほしいし、投票率100%がいびつだからって、低い投票率が健全とは言えないだろう。って、まぁいいや。ボクは生真面目に明日を考え、迷いとまどった末に一票を投じつづける人生を選ぶ。それだけのことだ。

昨日も今日も会議の嵐。頭が飽和状態。処理能力オーバー。んーなにかやらないといけないことで忘れてることがあるぞ。と思い続けて一日が終わる。残尿感に苛まれる毎日。あー今日も先が長いぞ。

急に「海外移住もいいな」と思い始めた。自己矛盾している気もするがまぁいいや。英語を勉強するモチベーションにしよう。

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ボクはキミが嫌いだ

2003年11月10日(月) 7:42:37

星野監督ではないが、たった2,3年で結果を出すのは無理である。特に日本は重病だ。ここはもう少し忍耐して小泉内閣を見守るべきところかもしれない(戦争に対する認識は別として)。

一方、頭でっかちでいっぱいいっぱいに見える民主党だが、地位は人を作るというように、政権を取ればぐぐんと成長し、濁りきった沼を少しはきれいにしてくれるかもしれない(そしてまた濁るとは思うが)。頼りなく見える部下を部長にしてみたら大化けするのはよくある話だし。

アメリカは二大政党だが、共和党と民主党の政策の違いはほとんど誤差の範囲のように外からは見える。というか、様々な人間が生きているのにふたつの大きな政策組織にくくられてしまうのってどうなんだろう。5つも6つもある方が健全な気もしてくる。
とはいえ、二大政党の方が政策論争になりやすくボクとしては好ましい。でも、一度民主党に政権を取らせないと本当の二大政党制とは言えないだろう。そうしないと民主もキレイゴトばかりをマニフェストにするだろうし、自民も民主をなめて、腹をくくったマニフェストを出さないだろう。

選挙結果は別として、戦後二番目に低いという59.86%という投票率はなんだ? 呆れて物が言えない。がっくり疲れが出る。ネット社会になって人々の当事者意識がずいぶん高まったと体感していたのだけどなぁ…。
投票に行かなかった人はマジで社会がどうなっても文句を言うなよ。 ボクはキミが嫌いだ(きっぱり)。

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21世紀初めての総選挙

2003年11月09日(日) 9:21:05

朝7時台に犬の散歩を兼ねて投票に行ってきた。朝7時から投票所が開いているということは、中で働いている人たちは5時前から準備しているということ。ご苦労さまです。
今日は21世紀初めての総選挙日。雨が降ろうがなんだろうが、みんな、選挙、行こうな。事情なく選挙に行かないヤツに生活がどうだとか景気がどうだとか戦争がどうだとか言う権利はないとボクは思う。そういうヒトは、ただ黙って文句を言わずに生きていって欲しい。 つか、投票は国に所属している人間の義務なので、投票をさぼるヒトは国からのさまざまな恩恵すら受けてはいけない(極端か?)。
ロスから「Tokyo」のガイドブックを数冊買ってきて読んでいる。これ、英語勉強にいいかも。それにしても唖然とするのは紹介されている東京のレストランの選択のひどさ。茫然自失とする。こんなレストランで食べてツーリストたちが帰っていくかと思うと国辱ものかも(これまた極端?)。

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「戦前」のシグナル満載

2003年06月17日(火) 8:55:53

ナショナリズムの静かなる台頭、どさくさなる有事法と個人情報保護法、仮想敵国の存在、閉塞感ある社会、大不況、人心荒廃……まさに「戦前」のシグナル満載。いまが戦前でなくしていつが戦前だろう。心のどこかで「まさか」と思ってはいるが、もう止められない流れに入った気もしてくる。政府の経済無策も単なる「戦争特需待ち」なのではないかと疑われてくる。

日本は平和憲法を持ってはいるが、朝鮮やベトナムやインドネシアの悲惨な戦争の特需で急成長してきた。自ら手は下してないよと偽善平和面してアメリカに物品を提供し甘い汁だけ吸ってきた。それが国際政治なのだとはいえ、なにが平和憲法なのかと思えてくる。徴兵制度がないという見た目に惑わされて「日本は平和」と威張っているが、他国の有事にすがって生きてきた。日本はずっと間接的有事だった。直接的有事に関わるのを避けてきただけ。偽善。どうせ偽善なのだから、偽善を思い切りやり通して「善」に変えてしまうしかないと思うが、その辛抱もないらしい。
間接的有事に乗ってにわか成金となった日本は、品格が伴わないまま大国と自らを称し、世界の土地を買い漁り、母国の豊かだった自然も人心も誇りも荒廃させたあげく、勝手に破産した。あげく破産後の哲学もなく、また「あの頃の成金状態に帰りたい」と願っている。

Rainy days and mondays always get me down♪とカーペンターズは歌ったけど、マジで雨の日と月曜日はろくなこと考えないね。昨晩はホント疲れた。考えれば考えるほど日本は最低なんだもの。絶望はしないが、打開の糸口が見つからない。自分が当事者であるだけにタチが悪い。
マイナス思考もここら辺にしてなにか楽しいことを考えよう。

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すぐ隠す体質が変わってきた?

2003年05月19日(月) 7:56:22

厚労省は、SARS感染台湾医師による関西旅行の際の訪問先をホテルやレストランに至るまで公表した。ここまでちゃんと対応するのって日本では珍しいね。「風評などで自治体や店側が困るから隠す」みたいな対応をしがちな行政だけど、逆にこうして理性的に発表する方が安心感が出る。すぐ隠す体質が少しでも変わってきたのがうれしいところ。ホテルやレストランは一時大変だろうが、きちんと対応することで逆に安全イメージが醸成され、客は信頼感を高めるだろう。
国民側も理性的に対応したい。SARSウィルスは常温では2日間しか生き延びないと専門家は言っている。医師が来日したのは8日だ。もう10日も経っている。その後徹底的に調査・消毒が行われていると思うので、あとは従業員などに感染の兆候がなければ、ほぼ安全だ。つばなどに直接触れなければ感染可能性低いというし、手洗い&うがい励行で冷静に乗り切りたいところ。

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地方が変わることは確実に全体に影響を及ぼす

2003年04月13日(日) 11:10:25

今日は統一地方選挙投票日。
今回、テロや戦争や平和や子供の命や将来について少しでも考えた人は、そこで思考停止せず、ちゃんと選挙に行こう。アメリカだってイラクだって日本だって地球で見たら一地方。地方が変わることは確実に全体に影響を及ぼす。地方選なんてってバカにせず、ちゃんと出かけよう。

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政治に対する見方がずいぶんシビアになる

2003年03月13日(木) 9:53:40

集中して、一気に確定申告終了。ふぅ。
ボクはサラリーマンだけど、原稿収入があるので確定申告が必要なのだが、ちゃんと税金を払っている実感ができるので確定申告はサラリーマン全員がやるといいなぁ。それだけで政治(税金の使われ方)に対する見方がずいぶんシビアになるし、意識も高くなる。意外とこんなところから根本的改革が起こるものだ。どこかで「サラリーマンでも確定申告する方法がある」と読んだことがあるし。

さて。今晩は KISS in BUDOKAN !!
DEUCEでオープニングか、DETROIT ROCK CITYでオープニングか、どっちだろー?? 今回はピーター・クリスが来ているのがうれしい。エースはいないらしいけど。

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敢然と戦争ができない国で結構

2002年11月03日(日) 10:24:45

平蔵骨抜き案をどう思うかと聞かれたら、その骨抜き過程を知るにつけ「また同じことの繰り返しか」という失望感に生ぬるく満たされる。なにが正解か誰も正確に予測できないんだから、最優先されるのは首相が指名した人が出した答えだろう。彼を信じて進むしかない。もうドカンとやっちゃってよとイライラしている国民も多いのではないか。

ただ、一方で「わりと健全なのかなぁ」とも思う。
いろんな論や抵抗勢力が出てきて「敢然と改革ができない国」というのは、「敢然と戦争もできない国」だ。戦前、追いつめられた日本は、天皇が任命した首相の決断で戦争をおっぱじめた。その決断を支持し一丸となった。そして多くを殺し、多くを殺された。決断力のある体制とは、ひとつ間違えると速攻で戦争できる体制でもある。決断力のない体制を情けなく思いながらも、健全かもしれないと思うのはそういうわけだ。

アメリカの新聞が「日本は大事なことを思い切って決める能力がない」みたいなことを書いたらしいが、あの国は権限が大統領に集中し速攻な改革が出来る反面、理不尽な戦争すらすぐおっぱじめられる危険も内包している。うまく行っているときはいいシステムかもしれないが、悪く使われると最悪なのだ。

とはいえ、調整ばかりして責任をぼかし、先送りで済ます体制がいいなんてもちろん思わない。
先送りせず実行を前提として解決の道を探る。そこに反対意見や議論が猛然と健全に起こる。そしてそれを取り入れる…‥そういう意味で、骨抜き案とはいえ、反対意見も取り入れつつ実行のためのカードをちゃんと切った竹中案を(経済的観点ではなく)支持したい。

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おたおたしてるとブッシュが来る

2002年09月25日(水) 9:46:52

んー、同趣旨のメールが多いのでここで返信。
その後国際情勢にくわしい友と濃く話したりして今たどりついているボクの意見は、北朝鮮外交の最優先課題は「北朝鮮を窮鼠にしないこと」だということ。拉致への補償にとらわれすぎて国交正常化の時期を逸すると、イラクになんらかの決着をつけたブッシュが「拉致を認めたテロ国家」を徹底的に潰しに来てしまう。悪の枢軸発言以降、自称敵国を攻めたくて仕方がないブッシュである。イラクの次は北朝鮮(イラク問題が泥沼になったらなったで世界戦争の恐れがある。これまた怖い)。やばいのだ。で、北朝鮮が窮鼠猫を噛んで米朝戦争になるシナリオは最悪だ。アメリカのフランチャイズである日本はどうなる。テポドン・ノドンが首都東京を爆撃する可能性もある。アメリカから攻められたら北朝鮮は一瞬で破れるかもしれないが、ことが無理矢理であるだけに、再び朝鮮半島は悲しみの声で埋まり反米感情に灯がともる。米軍駐留となったら中国も黙っておらず、東アジアは乱れるだろう。
単純に考えすぎ? でもブッシュが大きく方針を変えない限り可能性は十分ある。また、北朝鮮が内部崩壊して大量難民が韓国と日本に溢れるのもやばい。経済が弱っている今それをやられると三者共倒れだ。それも避けたい。かと言って日本はアメリカから嫌われたくはない。えらく難しい。そんな外交を首相はやっていると見る。

首相は、ブッシュが北朝鮮を孤立させ窮鼠にしてしまう前に、日本が独自に北朝鮮との対話の道を作ることが結局日本の安全とアジア平和につながると判断して訪朝したのだと思う。拉致被害で高ぶる国民感情を承知しつつ、将来の国民の命の安全を最優先したのだと思う。買いかぶりすぎ? でもそう思うな。で、対等な対話のために、拉致カードを使った。求められてもいないのに過去への痛切な反省と心からのお詫びを平壌宣言に入れた。本気で対話しようとしている。

確かに北朝鮮は現在なにをするかわからない国である。が、「アメリカは本気かも〜」と焦っている彼らの拉致に対する謝罪を受け入れ、過去の日本による大量拉致を深く恥じ、韓国を含めたこの三者が将来のために早急かつ深く対話していかないと、アジアに平和は訪れない。つか、おたおたしてるとブッシュが来る。こえ〜。
ブッシュの外圧によって結果的に東アジアの平和が達成される可能性もある。が、理想は自分たちの手で平和をつかみ取ることだろう。そのための一歩を首相は示した。9.17はアジア平和への大きな一日であったと思いたい。ちょっと青臭い意見で悪いが。

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どうもありがとうございます

2002年09月20日(金) 9:31:42

たくさんのメールをいただいてしまった。非難メールも相変わらずあるが、これだけ賛同・応援メールが多いと霧散する。マジでありがとうございました。
自分の考えは自分の考え。自分の頭で考えて自分の言葉で表現することが大事であって、賛同数の多寡で測られるものではないし、賛同数が多いからって正しいとは言えないけど(世の中に完全に正しい意見などない)、やっぱり賛同意見を読むとニコニコしてしまう。うははは。 いや、調子こいて舞い上がるなんて性格ではないのでご安心を。
うれしかったのは単純賛同ばかりではなく「ここについてはアナタと意見が違う」というメールや、冷静な異見メール(非難ではない)もある一定の割合であったこと。とても健全だなぁと。ボクは読者に恵まれています。
それなりに大きなサイトを運営していると、皆さんが想像もできないような酷いメールをもらうことがたまにあるのだけど、これからもめげずに、自分が考えたことを発信しつづけようと思います。

しかしそうか。さなメモに対していつもそんなにメール来ないので「あまり読まれていないのでは?」と思っていたけど、それなりに読まれているのね。続けることにしよっと。

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フェアであり続けようとする精神

2002年09月19日(木) 18:42:55

ボクは非国民らしい(笑

くわしくは書かないけど、昨晩深夜このメモをアップしてから速攻で数通強い非難メールをいただき、身の危険を感じると共にぐったり落ち込んで寝たのだけど、今朝からは温かい賛同メールが圧倒的に舞い込みはじめ、立ち直れた。ひと言でもそう伝えてくれると微妙な問題に言及した甲斐がある(というか、実に普通で常識的なことしか書いてないと自分では思っているのだけど)。ありがとう。つか、まだ賛同メール受付中(笑 ←だって非難メールってそれはそれは激しいんだもん

ボクのメモ程度の発言でも「この非国民が!」になってしまうのだから、同時多発テロ当時のバーバラ・リーやノーム・チョムスキーへの風当たりは想像を絶するな。チョムスキーに至っては当時のあの空気の中で「アメリカに報復する資格はない」とまで言い切っている。いまの日本で言えば「日本に怒る資格はない」と言い切るみたいなもの。その勇気と高志と「フェアであり続けようとする精神」に心から敬意を表すると同時に、少々口汚い非難メールをもらったからって落ち込んだ自分を情けなく思う。

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たった数十年前、日本はまさに「北朝鮮的」であったのだ

2002年09月19日(木) 2:08:50

繰り返すが、拉致被害者のご家族に対する同情の念は、同じく子どもを持つ親として、他人に負けないくらい強い。その長い祈りの年月を想うと涙が出る。

その上でもう一度書くが、我々日本人は一方的被害者ではない。たった数十年前、日本はまさに「北朝鮮的」であったのだ。朝鮮半島から数多くの人を拉致連行し、働かせ、その生死に無関心を装い、その多くは日本で(私刑を含め)客死している事実をまるで無視して「拉致をするような非人間的な国を許すな!」とか必要以上に騒ぐのはあまりに恥ずかしくないか。自分たちが非人間的だったことは棚に上げるのか。戦争中だったから、植民地だったから仕方なかったとでも言うのか。

拉致はもちろん非人間的なことであり、繰り返されるべきではない。拉致を許せと言っているのではまるでない。
が、他民族に対してやったことを顧みず、自分たちがやられたことばかりにエキセントリックに反応する姿は、アメリカ人のテロへの反応とほとんど変わらない。ブッシュを笑えない。理性的でも知性的でもない。

首相に対する世論や政界の厳しい風当たりも、ボクは信じられない思いで見ている。もちろん不備はあろうが、端緒としてはほぼ満点外交であり、国益も国際益もしっかり確保した。なぜこういう微妙な外交を(多少ギャンブル的だったが)この時期にしっかりまとめた首相を認めてあげないのだ? 過去の首相が誰もなし得なかったことだろう。あの独裁体制の国に対して一歩も引かず、拉致被害者の安否、謝罪、そしてなにより拉致再発防止の言質をちゃんと取った。爆弾射程距離内にある国民を守る足がかりも作った。米朝対話のきっかけさえ作った。それなのに、また足を引っ張って引きずり降ろすのか。

首相は一片の薄笑いすら浮かべず、社交辞令も言わず、雑談にも応じず、厳しく北朝鮮と相対した。国民の怒りを正しい手順を踏んでちゃんと伝えた。国民の命を守ることが国家の第一義である。そういう意味においてもっと怒りを伝えるべきだったという論調も理解できるが、会談が決裂しないギリギリの線まで立派に怒りを主張したと思う。何もやってない政治家や国民が必要以上に怒り騒いで、彼の高等外交を無にしていいのか。

在日朝鮮人たちに対する一部の人の仕打ちに至っては言葉もない。アメリカでイスラム系の人が理由なく暴力を受けているのを見て「なんて理不尽な」と思わないか? あれと同じかあれ以下の行為を同じ日本人がやっているかと思うと憂鬱になる。もっと恥を知っている国民性だと思っていたが。

って、メモとは言えんくらい長くてスマン。

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我々は一方的被害者なのではない

2002年09月18日(水) 11:26:55

拉致被害者のご家族が感情的になるのは当たり前だし、人間だから十二分に同情するが、それに引きずられて我々まで感情的になると物事の本質を見誤る。情に訴える報道には気をつけて接する必要がある。
第二次世界大戦当時、日本は朝鮮半島から90万とも言われる人々を「拉致」し連行した。謝罪も補償もしていない。我々は一方的被害者なのではない。
アメリカと北朝鮮はいまだ休戦状態で、終戦に至っていない。間に挟まれた日本はアメリカ同盟国。北朝鮮から見たらどう見えるか。そして首都東京が北朝鮮から射程距離にある現実をどうすべきだったか。
その現状を打破しつつ、拉致問題の謝罪まで引き出した首相の行動はどう評価されるべきか。歴代首相がびびってまったく触れもしなかった拉致問題解決というカードを持って単身乗り込んだ彼の勇気を国民はどう評価すべきか。射程距離にある「敵国」に対して我々は何を得たかったのか。
すさまじくハイブロウな外交だったとボクは評価しているのだが。

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住基ネット

2002年08月20日(火) 8:14:20

そういえば数日前に住基ネットの番号が送られてきていた。わりと覚えやすい番号だった。つまり語呂が作りやすい。でも語呂を作ってみてふと考え込む。おいおい、「ご苦労さん」とか「死」とか「散々」とか「無視」とか、なんかネガティブ系ばっかりじゃん! ヤだなぁ、これと一生つきあうの。

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心にまっすぐ

2002年08月06日(火) 9:02:38

広島平和記念式典での秋葉広島市長のスピーチは平明でわかりやすく、文章もよく練られ、発声もよく、ぼんやり聞いていても心にまっすぐ入ってくるものだった。テロに触れた部分もきっちり印象的な言葉を盛り込み、役者のように読み切った。行政の長としての最低限の資質とはいえ、この資質をちゃんと持っている市長、知事が何人いることだろう。

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沖縄はたった66年間しか日本ではなかった

2002年05月15日(水) 9:24:29

本日、沖縄本土復帰30年。
たった30年前には、沖縄に入国するにはパスポートがいったのである。左ハンドル右側通行だったのである(車の右側通行を改めたのは、正確には復帰後6年目なのだが)。貨幣もドルだったのである。

アメリカ統治は27年間にも及んだ。つまり30+27=57年前、敗戦したわけだ。で、その前はずっと日本だったかというとそれも意外と短い。沖縄はたった123年前は琉球王国だったのである。つまり123-57、たった66年間しか日本ではなかった(1609年以降薩摩藩が王国を従属支配はしていたが)。
マスコミは東京発想なので、本土復帰を単純にイイコトと捉えている。でも現地の感覚と温度差がある気はする。だって沖縄が本土であったのは、たった66年間なんだぜ?

第二次世界大戦時、沖縄にひどいことをしたのは、アメリカではなく日本である。明治12年の首里城占領もひどかったと聞く。根底には琉球人への差別があった。琉球に対する態度は朝鮮へのそれとほとんど変わらなかったと思う。

本土復帰の「復帰」には同文化同民族的ニュアンスが入る。占領したアメリカを悪者にするニュアンスも入る。
しかし。歴史的には異文化独立国であった琉球を「日本が侵略し我が物にした事実」を忘れて復帰を喜ぶのはなんかお気楽すぎる気がする。ねぇ、そう思わない?

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