和食

過去ログ一覧

「と村」と「戸村飯店」

2008年04月05日(土) 14:12:10

ずっと行きたかった「京料理 と村」へ。
派手さはないが滋味溢れ、シンプルな中に奥深さがある料理群。このわたの茶碗蒸し、京茄子の焚き物、そして寒もろこに参った。特に寒もろこ。絶品であった。全体にある程度食べ慣れた人に向いている店かな。価格的に安くはないので、それなりに余裕がある熟年向きだ。ボクにはもう十年早い感じ。

京都「嵐山吉兆」で13年修業した戸村仁男さん(実は千葉外房生まれ)は、一見気むずかしそうに見えるが、とても饒舌な方で、食材の話やレシピの話、修業の話などになるとニコヤカによく話される。

彼は青森の赤石川(天然遡上)に毎年鮎を釣りに行くそうで、鮎釣りを趣味のひとつとするボクとしばし友釣りの話で盛り上がった。
というか、東京に転勤してから鮎釣り行ってないな。世界最高に面白い釣りだと思うのだが、川が近くになんぼでもある関西に比べて、東京は相当遠くに行かないとおいしい鮎がいる川がない。でも戸村さんと話しているうちにふつふつと鮎欲が蘇ってきたので、今年はなんとか時間を作って行きたい。7月かな。どっかの土日をなんとかあけよう(無理かもしれないが)。

戸村飯店青春100連発戸村と言えば、瀬尾まいこの新作「戸村飯店 青春100連発」(理論社/1500円)をちょうど同じ日に読んだ。そんなに多くない名字なのに偶然。戸村の日。

瀬尾まいこって高校生の気持ちを書かせたら天下一品である。戸村飯店の二人の兄弟の桎梏と解放が明るい筆致で描かれている佳作だ。
今回はナチュラルな大阪弁も炸裂しており、エセ大阪弁を操れるボクとしては楽しくも懐かしい(東京の人には違和感あるかも)。大阪弁の小説ってわざとらしいのが多いのだけど、この本はまったくそれを感じさせない。しかも東京と大阪の空気の違いが明確に描かれており、その点も愉快。

100連発というと吉本の名作「ギャグ100連発」を思い起こさせるし、わりと疾走感&炸裂感がある題名だと思うが、この前紹介した「仏果を得ず」と同じく、題名で少し損していると思う。疾走感&炸裂感というよりは、普通に温かくてさわやかな青春小説なのだ。少しキワモノに見えてしまうし、はしゃぎすぎに見えてもしまうかも。

でも、この兄弟、どっちも好きだなぁ。特に弟は名作「幸福な食卓」の大浦勉学くんみたい。いいキャラだ。読みやすい分、少し損をしている作家であるが、ボクはこの読みやすくさりげないところが好き。

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鼻の奥の方にいらっしゃるトリュフさん

2008年02月21日(木) 7:57:16

昨晩は男ふたりでちょっと贅沢な食事会をしたのだが、コースの中の「百合根トリュフまんじゅう」に唸った。
百合根まんじゅうの中に親指の先ほどのトリュフが入っており、外側にはトリュフが極細切りでふんだんにかけられている。目の前に運ばれてくる前からトリュフの香りがぶんぶんと暴力的に鼻に届く。ふんわり届くのではなく勢いよく届くのだ。例えて言うなら、蒸されてふくらんだトリュフの香りの風船が、器の上でパチンと弾けて広がったような。

話はとても盛り上がっていたのだが、器を目の前にした途端ふたりとも黙り込む。
ここまで鮮烈に香るトリュフはあまり記憶にないなぁ。「なんだよコレ」「やっべ」みたいな短く品がない言葉しか出てこない。口に入れて舌に乗せ、上顎の奥の方の空間にしばらく香りを溜め込んで楽しむ。百合根とトリュフがまた合う合う。うまひゃひゃ。

コースはド頭もトリュフ、〆もトリュフだった。
あまりそういうの好きじゃないんだけど(贅沢品はワンポイントで使ってくれる方が好き)、でも昨晩のトリュフ料理はどれも秀逸だったなぁ。
ド頭のクレソンとトリュフの和え物も良かったけど、〆のトリュフ卵かけご飯がこれがまた…。トリュフが入っているわけではなく、トリュフを入れた袋に卵を入れて密封保存して、殻を通して香りを中に移しただけのものなんだけど、卵の奥の方にトリュフがほんのり存在するその距離感がまたいい。もともと卵とトリュフって相性いいんだけど、このくらいの距離感だと主役の卵が負けてなくてちょうどいいなぁ。醤油を混ぜず、土鍋で炊いた白米にその卵のみをかけて食べる。ズズズ。うまひゃひゃひゃい。

一晩たってもまだ鼻の奥の方にトリュフさんがいらっしゃる。だから今朝は、起きてからずっと、静かにそぉっと息をしている。そぉっとな。逃げちゃわないようにな。

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4軒のハシゴ食べ @博多

2008年02月14日(木) 8:39:26

有給休暇とって、博多に来ている。
雑誌「CREA Traveller」に連載中の「二泊三日うまうま旅」の下見である。

この連載、その都市に二泊三日で行くとしたら昼夜朝昼夜朝昼の7チャンス、どこで何を食べるのがベストか、というのを書いていくもので、博多で10都市目。周到に下調べをし、地元の信頼できる人に聞きまくり、こうして自腹で食べに来て、その中から「その都市にくわしくない旅人にとって、二泊三日ベストな7店はどこか」をボクの視点でオススメするものである。女性誌なので女性を意識しつつ。で、ボクが下見してチョイスして原稿を書き上げたあとに編集部が撮影に来る、という段取りを踏む。

つうことで「下見食べ」は下調べで絞った店を次々食べていくのがミッションとなる。
昨晩福岡に入ったボクは、チェックインもそこそこに「柳町一刻堂」(居酒屋)、「池田屋」(炊き餃子)、「久米」(居酒屋)、「Bar倉吉」(バー)と4軒ひとりでハシゴ。それぞれおいしく、いろいろ取ってしまったので少々食べ疲れ&酔った。さすがに最近ハシゴがきつくなってきたな。ボクの胃袋も歳をとるということか。

この連載が終わったらハシゴ食べはそろそろ打ち止めにしようと思っているが、この連載に関してはとても楽しんでいる。だって日本の各都市のうまいもんを知り歩くにはとてもいい機会だし。この連載を始めて知ったおいしいもんがいっぱいあるし。

博多は今年一番の寒さだと言う。
さて、週末にかけてもう少し食べ歩こう。今日はおいしい鮨とおいしい水炊きなどなど。

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母親の古希祝い

2008年02月11日(月) 11:29:37

古希といったら七十歳である。
古希とは、杜甫の詩「酒債は尋常行く処に有り、人生七十古来稀なり」から取られたという。古来マレなり。なるほど、それは祝わないと。でもその比較として「酒債は尋常行く処に有り」ってどうよ。酒のツケはそこらじゅうにあるって意味だよね? 「酒のツケはそこらじゅうにあるが、七十歳まで生きる人は実に珍しい」って…。

ま、それはおいといて、その「古来稀であることのお祝い」を先週末の土曜日に催した。
うちは晴れがましいことが苦手な一族なので、いつもは家で地味にお祝いするのだが、まぁ古来稀なのでレストランでしようということになった。まず悩むのはレストラン選び。料亭クラスは予算オーバーなので割烹クラスになるのだが、記念日にちょうど良くてしかも父母が喜ぶ系の割烹って意外と少ない。前回の会食を「まき村」でやったので味のハードルが上がってしまっているのも大きい。ここは!と思った店はたいてい数ヶ月前から埋まっているし。

満席で数軒断られた後、汐留の「花山椒」に決定。
調べたらミシュラン一つ星。それだけで父母は「へぇ〜」と喜んでくれる。ミシュランってお年寄りとの記念日に効くなぁ。ボクなんかは「ふーん、きっと外国人ウケする店なのだろうね」程度に冷めた目で見てしまうが、お年寄りが喜んでくれるなら価値がある。これからもそんな活用法でいこう。

まぁホテルのダイニングなので無難ではあるのだが、なかなかいい時間が過ごせた。
京懐石のコースで、すごく印象に残るわけではないが「おいしいね」と語り合える料理が続く。立地・景色・料理・内装・一つ星、と、ちょっとした記念日に「わかりやすい良さ」がある店である。シャンパンがモエシャンしかなかったり、ワインがガイザーピークしかなかったりするのをなんとかしてくれればもっといい(なんとかして!)。

昭和12年生まれの母・靖子は、ボクが言うのもなんだが美しい人である。
ただ、いわゆる「教育ママ」だったので、ボクは当時相当反抗した。いま冷静に考えるとそうでもないのだが、強く束縛&干渉されたという思いを青年時代ずっと持っており、母に対してつい激昂してしまう自分がいた。そういうこともあってか、いまでもボクは束縛とか干渉に対してとても敏感である。常に自由であろうともがく。
そんなこんなでなかなか素直に母と会話できない20代30代を過ごしてきたのだが、ようやくこの頃(本当にようやく)少し素直に話せるようになってきた気がする。

父母、そして家族3人、機嫌良く酔い、記念品として和光の財布を差し上げて、お祝い終了。
ここぞとばかりにみなさまからの印税をありがたく使わせていただきました。ええと記念品も含めて1000人様分くらい。ありがとうございます。おかげでとてもいい食事会になりました。

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ビンゴ河野

2008年01月22日(火) 8:26:09

広島のシャオヘイさんが東京出張してきたので、伊藤さんたちと一緒に迎撃。

「東京っぽい居酒屋に行きたい」というリクエストだったので、伊藤さんと話し合い、北千住の「大はし」へ。
他の候補ももちろんあったが、東京の居酒屋特有の「落ち着けるけど、せわしない」あの感じを体験するにはココは良い。地方の居酒屋はもっとのんびりしているし、大阪ももっとほんわかしている。それに対して古くからある東京の居酒屋は空気がどこかせわしない。でもそれが妙な活気につながっていて楽しいのも東京ならでは。

久々の「大はし」は相変わらず完璧な東京居酒屋。これで改装さえしてなければ、と、残念ではあるが、料理も酒も、異様に素早いそのサービスも、そして値段もほぼ完璧。あれだけ食べて飲んでひとり3000円強とはなぁ。

二軒目は恵比寿まで帰って「さいき」へ。
一瞬「縄のれん」もいいかと思ったが、どうせなら文壇居酒屋へ。二階の座敷でこの店に通った島尾敏雄の話などしつつ飲む。

途中でシャオヘイさんが「さとなおさん、オデコのでっぱりなんですか? できものですか?」と聞くから、「いや、ローラーゲームって知ってる? そこに東京ボンバーズって名チームがあってね、その中にビンゴ河野というのがいたわけですよ。ビンゴって頭突きのことね。で、ボクは彼に憧れて、小学校時代に毎日、家の柱に向かってビンゴの練習をしたの。『河野のビンゴ〜!』って自らナレーションしながら。そんでもって柱に毎日頭突きしてたら、コブが常態になって、こんな風にでっぱってしまったわけ」とかご説明。

ローラーゲームって何?って基本的なこと聞くから、そこから説明するのが大変(笑)
佐々木ヨーコだのミッキー角田だのから教えなアカン。つか、あの素晴らしいゲームのルールから説明するんだけど、これがなかなかわかってもらえない。ううむ。難しい。新しい広告手法とかを説明するほうがよっぽどラクだ。

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ふぐ

2007年12月30日(日) 9:41:41

12月は「ふぐ」に2軒行った。
両方とも有名店。「味満ん」と「ふぐ福治」。先に「味満ん」に行き、ここまで高いふぐを食べたのなら、その味を舌が覚えているうちに評判が同じくらい高い「ふぐ福治」に行って舌を客観的にしておこうと思ったのである。こういうのは続けて行かないとわからない。2軒ともド高い店であるが、1年に1軒ずつ経験するより、続けて経験した方が、経験を積むという意味では結局お得なのだ。と、言い訳しないといけないくらいは高い(笑)

味の感想をここで書く気はないが(というか両方ともさすがにうまかった)、客層の違いが面白かった。

「味満ん」の何に驚いたって、客の美人率の高さ。日本一高いふぐ屋と言われているだけあってみんな本命をつれてくるのかも。IT系社長に美女、芸能人と美女、みたいな組み合わせばかり。でも店はいたってカジュアルな居酒屋風趣き。このギャップが面白い。税理士に「もっとお金を使ってください」と怒られるようなお金持ちが普段使いする店なのだろうな。全体に親密なカップル多し。家族経営の店なので全体に親密な空気が漂っているのもそういう客が多い理由かも。

「福治」の方も相当カジュアル。雑居ビルの3階にあり、改装したての小料理屋って感じ。こっちは同伴客とか接待客が多い。ネクタイ族と銀座のおねえさまたちがズラリと並ぶ。自腹っぽい男同士なんてボクたちのみ(対談の伊藤さんとふたりで行った)。同じような価格帯の店なのだが、この違いはなんだろう。六本木と銀座という立地の違いもあるかもしれないが、たぶん店の雰囲気だな。「福治」もいい店なのだが、「味満ん」に漂う「ひそやかな色気」みたいなものが足りないのかも。まぁ味で勝負って感じで男ふたり客としては居心地いいんだけど。

両店ともよっぽどリッチにならない限り自腹では再訪できないし、しないかも。ふぐという山の最高峰はそれなりにわかったし。
というか、ふぐ食べるなら半分以下の値段で値段相応においしい「小やなぎ」を選ぶかも。あそこの客はバラエティに富んでいる。怪しいカップルもサラリーマンも美人さんも芸能人も小劇団系もそこそこ混じっていてホッとできる。大阪で安くてそこそこのふぐをいっぱい食べてきたせいか(大阪はふぐの消費量日本一)、高いふぐはどうも落ち着かんというのが本音。

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年越し蕎麦

2007年12月28日(金) 8:24:54

今年は2回年越し蕎麦の会をした。

1回目はかわいい後輩と。「三合庵」で4時間以上。さすがに蕎麦屋での新記録。一品物を次々頼んで、八海山の熱燗(贅沢!)をばんばん飲んだ。よく飲み、よく食べ、よく話した。執筆以降ずっとたまっていたストレスが霧散していく。あぁいろいろ溜まっていたんだなぁと事後確認。つきあってくれた後輩に感謝。

で、2回目は昨晩。
毎年恒例の銀座「泰明庵」で年越し蕎麦。通称アルギン会である。
この店、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを頼むと蕎麦焼酎がアルギンというかリポDみたいな小瓶で出てくるので、それをどんどん空けて机に並べるのを喜ぶという変態じみた会である。

でも昨日は「その瓶、数が少ないので回収します!」と3本ほど並べるとすぐ回収されてしまい、どうにも盛り上がらぬ。「いや、これ、キープしたいのですが」と言ったら、持ち帰られちゃうと思ったようで「困ります! それ、特注なんです!」と言って強引に回収。いえいえ、どう考えてもドリンク剤のラベル剥がしただけですから(笑)

そのドリンク剤の瓶を並べて、なんつうか徹夜明けみたいなテーブルにするのが楽しいのになぁ…。
ぼやきつつ、仕方ないから料理をどんどん頼んでいたら異様に食べ過ぎた。死ぬほど食べた。〆は去年と同じく冷やしせりカレー蕎麦。ここのせり蕎麦はせりの根っこも入れてくれるのだ。うまい。というか、年末の味。

食後、満腹の腹を抱えて2軒目。
あるシャンパーニュ・バーへ行き、先輩の大盤振る舞いでポル・ロジェの1995マグナムを開けた。大きなイチゴとのマリアージュの完璧さ。うまいなぁ。レコルタン・マニュプランのレアっぽいのもいいけど、こういうシャンパーニュもさすがにバランスが良くてうまい。マグナムは特に安定するし。

蕎麦たぐってシャンパーニュ飲んで、シアワセな〆である。〆が良ければすべて良し。きっと来年もいい年になるだろう。いや、いい年になる、ではなくて、いい年にする、だな。

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第一回脱稿!

2007年11月09日(金) 9:29:33

本にする原稿の第一稿を編集の人に渡して、とりあえず第一回脱稿!
まだ題名で迷っているし、このあと再校とかでもいっぱい直したり、編集からたくさん赤入ったりするけど、とりあえず肩の荷がすぅぅぅぅと下りていく。あぁ気持ちが良いなぁ。図表と目次を入れて230ページ程度かな。プリントアウトしたその束とCD-ROMを渡すプチ誇らしさよ(メール添付にせず、会って手渡しすることにしたのだった)。

で、その足で割烹「樋口」へ。
翌日の原稿書きを気にせずに酒を呑むなんて1ヶ月半ぶり。あぁ日本酒が胃に染みる。あっという間に酔っぱらったのは年の差を感じない後輩だったせいもある。その同行者から「恵那寿や」の栗きんとんをもらった。こりゃすごい。岐阜からわざわざ買ってきてくれたもの。うれしい脱稿祝い。
昨日の小鍋はハリハリ鍋だった。相変わらず謙虚で丁寧で優しい味。樋口さんはお子さんも生まれ、アシスタントも増え、いよいよ腰を入れてがんばるという感じ。この人が50歳になったころの料理を食べてみたい(そのときオレはいくつだ?)

原稿のせいで、メールのお返事、ものすごく遅れています。
全然こねぇ、と思っているそこのアナタ、今週末くらいにハラリと舞い降りるはずです。スイマセン。その他、不義理をしていた方々、誠に申し訳なく。お許しを。

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胃安め週間、いきなり挫折

2007年10月31日(水) 7:23:24

京都金沢とわりと食べたので、今週は胃安め週間に決定していたのだが、いきなり昨日挫折した。
帰り際、ある雲の上的お偉いさんに会社の出口で遭遇。「お、帰るんか。行くか」と一見矛盾するような言葉でお誘いを受け、「あぁ胃が…、原稿が…」とハラホレヒレハレになりながらお供。関西時代の上司でもありうれしいのだが、なして今日なん?とヨレヨレしながら。

店は新橋の「そのまんま」。宮崎料理ではなく土佐料理。2人の上司も合流して計4人に。
ここはお偉いさんの行きつけみたいだが、胃が疲れてなければ相当いい店。土佐弁バリバリのお母さんがひとりで切り盛りしてるんだけど、出てくるものがイチイチうまい。基本的にメニューはなく、おまかせのみ。昨晩は目刺系を七輪で焼いておつまみにした後、カツオのハラスとチチコ(心臓)を七輪で焼いたのだが、これがうまい。んでもってウツボのお汁。だしが絶品。そうこうしていると「鍋のまま客席に出すのこの店で初めてやきに」とドドドーンと出てきたのがカツオのカシラ鍋。賄い料理をそのまんま出してみたかったとか。アウトドアで使うような大鍋がそのまんまテーブルに。でもこのカシラがうまいのなんの。ニンニクの茎とも合ってダシがめちゃうまい。なんて贅沢な賄い。

で、こういううまいもんを前にすると習慣上ガバガバ食べてしまうのだが、胃が悲鳴を上げはじめ、ふと気がつくと腹一杯に。大鍋に逆上したらしく、まるでマシンのように喰っていた。あぁ胃安め週間だったのになぁ。でもまだまだ。メインディッシュはこの後だった。鯨すき鍋。鯨のすき焼きである。またこれが美味で、げっぷげっぷ言いながら食べた。なのに、最後の最後に、残った汁に卵を溶かずに落とし、白いご飯に汁とともにぶっかけて食べるといううまうまメシが待っていたじゃないですか。こりゃマジうまい! でも胃がもうもたん。食べたけど苦しい。あぁ絶好調時に来たかった…。

この店、「店のやり方に文句は言わんとってください」とか「当店の気に入らん人は出て行ってもらいます」みたいなことが壁に貼ってあったりして超個性的。とはいえそんな気難しいタイプのお母さんではないので(というかとても明るくほがらか)、以前によっぽどイヤな目にあったのかもしれない。万人受けはしないかもしれないけど、確実にうまいもんにありつける店だなぁ。それにしても胃が満杯だ。歳を考えなさい。今日こそは超セーブするぞ。

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住むにはちょうどいい規模の町

2007年10月29日(月) 6:53:55

昨日も金沢。
午前中は原稿書いて、昼は有名な割烹でお昼のミニコース。非常に洗練されていて京都っぽい味。繋がってるな。加賀野菜がやっぱおいしい。前日もいろいろ食べたが、加賀野菜、うまい。少し買って帰ろうか。

食後、金沢を案内してくれた方と主計町や東茶屋街をちょっと散歩。美しい街だ。というか、金沢って絵になる場所がいっぱいあり、そこに普通に生活が溶け込んでおり、なんだかうらやましい都市。みんな表情が明るいし、古いものを大切にしているし、オシャレさんも多いし、なにより美人が多い。いい町だ。住んでる人は金沢の外にあまり出たがらないという。わかる。

新竪町の「ギャルリ ノワイヨ」でお茶した後、ホテルに帰って原稿書き。ある章がどうしてもうまくまとまらずイライラ。

夜はさっきのノワイヨの方も含めて3人で「割烹大関」。
かにめん(蟹の身のおでん)や加賀治部煮やのど黒なんかを堪能。100歳近いおじいさんを筆頭に孫ふたりまで従業員がすべて家族(&親戚)という店の雰囲気があったかい。その後スパニッシュの「アロス」。「タラのピルピル」がうまかった。つか、洋食系は5日ぶりか? 毎食和食で飽きていたのでうれしいな。

一緒に行った方たちの知り合いが次々と「アロス」に現れる。
町中どこ行っても知り合いに会う、みたいな狭さが金沢にはあるらしい。狭すぎないし広すぎない。住むにはちょうどいい規模の町なんだな。逆に閉塞感もあるかもしれないけど、ここに住むと外に出たくなくなる感じはよくわかる。

おとといも含めて、金沢現地の方と数人お知り合いになれた。また来るのでその時はよろしくお願いします。
というか、2日間も案内してくれたHさん(元々メル友)、どうもありがとう。

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微笑みの鮨屋

2007年10月28日(日) 10:18:32

なぜか金沢にいる。
原稿がそこそこ進んだので、クレア連載の下見をしにきた。京都から近いし。
とはいえ、食べていないときはすべて原稿。観光も全くなし。テンパってることには変わりなし。

昼は「小松弥助」。
この店、金沢では有名なのだが、握りがどうのと言う前に、とにかく客席みんなが微笑んじゃうところがすごい店だ。ご主人はもう相当なお歳なのだが、常に微笑んで握っている。あいそがいい鮨屋のご主人はいるが、常に微笑んでるご主人ははじめて。客への語りかけも「よかったねぇ」「ありがとねぇ」「おいしいやろぉ」とニッコニコ。しかも超自然体。これが客に伝染しないわけもなく、カウンターは笑顔で埋まり、知らない客同士が会話し出す。すごいなぁ。久しぶりにここまでのポジティブ・パワーを見た。握りは丸っこい独特形で随所に工夫が活かされたもの。ヅケがうまかった。

夜は「いたる」「広坂ハイボール」「玉響」「粉」とハシゴ。
どれもとてもいい店だった。「いたる」の大将、美男子。「広坂ハイボール」の元気という名前のご主人も本当にいい感じ。「玉響(たまゆら)」は女将をはじめすげー美人揃い。性格も美人。「粉」はいかにもうまそうなものを作りそうなご主人。「小松弥助」のニコニコ大将を含め、金沢はとにかく人がみんな素晴らしい印象。つか、みんな微笑んでる。ここはタイ王国か。

関係ないけど、帰りのタクシーで運転手さんが「○○でえー、○○だからあー」と語尾を延ばすのを聞いて、あ、「ちりとてちん」のセリフと一緒!とか感動したり。

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割烹の入り口

2007年10月27日(土) 7:40:21

京都の割烹は50歳になるまで取っておこうと思っていた。
場慣れや舌の訓練なんかはそこそこ来てるかなぁとは思うのだが、ああいう店は自分の格みたいなものが伴わないと店の雰囲気も壊すし、自分も居心地悪い。なにより若くしてそういう場所に出入りすると50、60になったときの楽しみがなくなる(笑)

で、昨日、2軒半(最後の「半」は食後に一品&飲みに伺ったから)、ひとりで有名割烹に行って、その思いを新たにした。
場慣れは大丈夫。居心地も悪くない。店側も一人前に扱ってくれる。というか料理人よりボクの方が年上だったりする。でも、もう少しだけ自分の年輪が足りない。あぁまだ数年早いな、と。ま、禁を破って周り始めてしまったので、これからも年数軒ずつ行く可能性はあるが、もうちょい早い(特にひとりでは)。

昼は端正で真面目な割烹。夜は若くて派手で驚きのある割烹。まったく違うタイプ。両方いい店だけど、どちらかというと夜の店の方が好きだったかな。
で、夜にハシゴして、ある方と古い割烹で待ち合わせて1時間だけ食べたのだが、この年季の入った板前さんは、ボクがその「若くて派手で驚きのある割烹」に行ったと言ったら「あぁ、彼はまだ若いなぁ。学芸会みたいな料理を作る。派手やけどお酒が進まへんな。その辺もう少し年がいくとわかるんやろうけどなぁ」と優しい口調で。なるほどな。ボクもまだいまはそっちの方が楽しいようだ。ようやっと割烹の入り口いうことやね。

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松茸めがね

2007年10月26日(金) 8:26:44

泊まりはグランドホテルやったんやけど(こっちに来るとすぐにエセ大阪弁に戻る)、グランドホテルって50年の歴史に幕を閉じるらしい。お化けがでるという噂もあったけど、いいホテルやったんやけどな。最後に泊まれて良かった。

ちらりと支社に表敬訪問してから京都へ。
昨日から2日間、お休みをいただいてクレア連載のための下見&食べである。でもいつものような無理はしない。締め切り近いし体調崩したくない。基本、節制。
昼はひとり祇園「竹きし」。ここはなかなか良い。釜飯なのだが、祇園にありながら敷居も高くなく程が良い。季節の釜飯を「栗とホタテ」にするか「松茸」にするか迷った末「栗とホタテ」に。しみじみする。
食後、まだ少しお腹の余裕があったので新京極まで歩いて「乙羽」の冬期限定名物「むしすし」。器ごと蒸すせいか器を持てず、食べるのに苦労する。あちち。

ホテルに帰って原稿書き。ほぼ240ページざっとは書き終わったが、ここからが大変。見直していくといろんな瑕疵が見えてきて大幅に書き直す部分とか構成自体の変更とかいろいろ出てくる。今回は食の本でもエッセイでもなく真面目な本なので慎重に慎重に。

夜は、予約が取れない代表のような割烹「祇園さゝ木」へ。
ある方がなんとか抑えた席にボクなんかをご招待してくださった(といっても割り勘だけど)。
基本と創意工夫が交差した独特なるコース。佐々木劇場と言われるのもよくわかる。佐々木さんの目の前に座らせていただいたので創っていく過程がすべて見られ楽しい楽しい。器も凄かったな。料理は、シラザ海老とホタテの上海蟹内子ソース、小カブの銀杏ソース、戻り鰹の握り、笹鰈の焼き物あたりが印象に残っている。あ、それと、丹波松茸とぐじのホイル焼きも。ホイルを開けた途端、めがねが松茸香の蒸気で曇る。あぁ松茸めがね。思わずめがねをとって、曇った部分を嗅いでしまうアホくささ。
〆はサンマご飯と栗ご飯。特にサンマご飯、最高やね。デザートのパンナコッタもよい。

食後「バー・カルバドール」へ。とてもいい隠れ家バーだ。ウンダーベルグを使って創作してくれたカクテルがよろしかった。深酒しないように気をつけて、ホテルに帰って原稿。ある箇所で詰まっている。むぅ。

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ちゃんと遊ぶ

2007年09月20日(木) 7:27:38

昨日は2時間だけ無理矢理早退して夕方しかやっていないやきとり屋へ。
15時半から18時までしか営業していない。開店前にはもう行列。うひゃ。

おととい「Amoh's Bar」で夜中に盛り上がったのは書いたが、そのとき「明日も飲もう」という話になり、森崎くんたちも含めて4人でそんな時間から繰り出したのである。というか、夜には店を開けないといけない天羽(中高の同期)にとっては、このトリッキーな営業時間は「店を開ける前に一杯飲める、まさにオレのためにあるような店」。しかも通勤経路にあるというから、彼がこの店の常連になるのも時間の問題だ。常連になっても仕方ないくらいは旨かったし。前から行ってみたかった店だが、やはりなかなか図抜けていた。煮込み、ガツ、ハツ、子袋、シビレ、生ピーマンに塗り込むつくね、ヒモのスタミナ、キャベツサラダ、黒ビールを混ぜるカクテル…。しかも激安。雰囲気もいい。来てる客もいい。外はまだ明るい。いいなぁ…。

17時すぎにはもうすっかり出来上がり、よし!とばかり2軒目へ。
典型的なサラリーマン居酒屋(だけど名店)へゴー。この店のゆぶしのファンである。やっぱうまい。名物の腸詰めとかアリラン漬けとかのりうどんとかもらってまたまた満足。そろそろ会社帰りのサラリーマンが店に来だした。ごめんね、こんな時間にすっかり出来上がっていて。

なんとなくスウィーツが食べたいねとなり、甘い店を探して街をさまようベロベロの4人。
「こっちです!」と自信たっぷりの森崎くん(札幌在住)の先導で自信たっぷり道に迷う4人。「絶対こっちです!」自信を失わない森崎くんのディレクションでますます深みにはまっていく4人。「あと少しです!」いよいよロストの度を深め、住宅街の奥に入っていく4人。というか、札幌に住んでいる人に東京の道案内をさせた時点で死。歩き疲れた頃に一軒の日本茶バーを見つけ、そこで和風スウィーツを食べて人心地。あ〜歩き疲れた。

で、4軒目はラム酒専門店へ。
ここはコロンボというカレーがうまい。腹一杯だけど食べちゃう。珍しいラムもいろいろいただいて満足。ふと時計を見ると「オイ天羽! そろそろ開店しないといけないんじゃないの!」という時間。ベロベロだったのに「店を開ける」と思い出して背筋が伸びる天羽。さすがプロ。がんばれよ〜とみんなも解散。5時間以上遊んだなぁ。疲れたけどなんか吹っ切れた。「ちゃんと遊ぶ」って、やっぱ必要だな。

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人生初!? お酒抜きで割烹

2007年08月22日(水) 9:10:37

数日前、可愛い後輩とふたりで夜ご飯に行った。
下北沢には珍しい大人な割烹。酒の肴として絶好なメニューが並ぶ。でも、後輩はクルマだったので酒が飲めない。んー、そういえばボクも夏バテ真っ最中。「よし、今晩はお酒なしにしてみよう!」と最初からウーロン茶を頼む。わりと勇気がいる初体験。

だって、割烹に限らず、夜の会食で酒を飲まなかった記憶がないのである。
人生初かも。
もちろん、ひとり飯では飲まないことも多いし、残業飯や弁当の時は飲まない。家でもお酒はあまり飲まない。運転があるときも飲まない。でも、誰かと普通に夜ご飯を食べに出て、ビール一杯すら飲まなかったのはほとんど記憶にないなぁ。今晩はビール一杯でやめておこう、とか節制した夜は記憶にあるけど、最初から最後までウーロン茶なんて、やったことあったっけか?

ヤバイことに、この店、出てくるものがいちいちおいしい。お酒に合う。
茗荷を利かせたもずく酢から始まって、焼鮭のポテトサラダ、里芋とずいきの冷鉢、いわし南蛮、いろいろ野菜の白和え。冷酒に合いそうなおばんざいがすべてきちんと焦点が来た美味。うわぁ何かの罰ゲーム?

でも、最初は違和感あったものの、途中から酒がない食事に馴れ、普通になった。
話自体もちゃんと盛り上がった。いや、盛り上がったというより、スムーズで気持ちよく、楽しい会話だった。酒が入ってない分、調子に乗ったたわごとや失言もないし、酔った頭で必死に取り繕う屁理屈もない。さわやかな頭でさわやかな会話。近くの席で飲んでいる酔っぱらいの大声会話がバカげて聞こえる(笑)。なるほど下戸の人からはいつもこういう風に見られてたんだな。

焼き物に移って、さんま塩焼きと豚の西京焼き。うまし。そして〆には、だしの効いた昆布茶漬け。これまた絶妙。どの料理も焦点が来ていて加減がいい。下北にもこんな店があるんだなぁ。しかも安い。お酒飲んでないせいもあって、ひとり4000円強。よかよか。

つか、やれば出来るじゃんオレ。お酒抜きでも会食できるじゃん。いやむしろ気持ちよかったじゃん。夜も早く帰れて楽だし、帰ってからも(酔ってないから)いろいろ出来るし、翌朝もスッキリじゃん。

もちろんこういう料理には日本酒がうまい。でも「お酒がなくても楽しく食べられる」と知ったことは自分的には大きい(気づくのオセーよ)。思えばいままで「お酒を飲むものだ」と思考停止して飲んでいたかも。お酒を飲まない自由を獲得した感じ。オーバーか。

とはいえ、フレンチやイタリアンでワインなしで食事ができるかどうかは、また別のお話である。これは勇気がいる。ワインなしのフレンチねぇ…。今度やってみよう。

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神戸も暑い

2007年08月14日(火) 10:54:06

神戸も暑い。でも京都ほどではないかな…。
午前中はゆっくり休み、昼からご飯を食べに家族3人で苦楽園のお好み焼「浅井」。十年ぶりくらい。サーファーみたいな感じだったご主人がいい感じで老けていた。味も変わらず。記憶していたより小振りだったけど。
その後、川の撮影もあって夙川をちょっと歩いたが、あまりの暑さに優子がギブアップ。「京都はこんなもんじゃなかったよねー」と父娘はヘラヘラしてたが、熱射病も怖いので近くのカフェでジェラート。あ、その前に懐かしい器屋さん「大好器(だいすき)」にも寄った。うちにはここで買った食器がいっぱいある。いまは「d」と名前を変えて雑貨も置いている。奥さんと十年ぶりくらいの再会。懐かしい。

苦楽園〜夙川の懐かしポイントを歩き、一度実家に帰って昼寝してから夜メシへ。家族や義父母の許しを得て独りで放浪。
まずは「楽ぜん」。去年に一度来て気に入った芦屋のおでん屋さんだが、サイトを見ているといろいろ進化しているようなのでひとりで再訪。相変わらず雑味が全くないきれいなおでん。というか、おでんだしを使用した割烹といった趣。だしと素材の活かしあいという意味ではまさに和食の粋。感心した。おくら・いんげん・むらさき菜を使った夏野菜のおでん、シャクシャクのもやし、濃厚なひろうす、水茄子の揚げ煮、蓮根つくね、冷たい玉子など、とても結構。最近の売りであるらしいマッシュルームが品切れなのが惜しかったな。〆のプリン(ご主人は元パティシエ)もクリーミーで濃すぎずうまい。人気が出て、この9月1日から近所でプリン専門店も開くようである(店名「とあっせ芦屋」)。
連日の猛暑でカラダが疲れ切っていたので、お酒は控えめに。ビールと白岳仙を一杯だけ。

芦屋川を出て苦楽園に向かい、お決まりの「バーンズ」へ。もう20年間通っているバー。最近8年間は1年1回ペースになってしまったが、阪神間に住んでた当時は週3〜4回はここに溜まってた。
155本目のオールドグランダッド。バーボンは最近飲んでなかったので懐かしい。この味だけはブラインドで瞬間にわかるほどよく飲んだ。ここでもお酒は控えめに。そんな歳になってしまった。

20時からうだうだと24時すぎまで。この店だと時間はあっという間に経つ。
戯れに携帯メールしたら常連さんも来てくれた。口には出さぬがアリガタイ。バテ気味でテンション上がりきらなかったが、まぁこんなに気楽になれる店もない。東京から遠いとはいえ、心底気がおけない店を一軒持っているのは幸せなことである。

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京都から神戸へ

2007年08月13日(月) 11:56:25

朝は相変わらず早く目覚めたのだが、意外と娘がグロッキーしていたので、午前中はホテルで休むことに。
11時にチェックアウトして、さっそく昼ご飯を食べに「はふう」へ。最近よく名前を聞くので行ってみたかったのだ。極上和牛サーロインステーキ(ボク)と特選ビフカツ(娘)。舌の上でとろける。ランチとしてはお高いが、これはなかなかお値打ちかも。付け合わせがもう少しだけど満足。早く入ったから座れたけど、帰る頃には大行列だった。

お腹一杯になったので、写真部(娘)の課題である「川」を撮りに祇園新橋のあたりをうろうろ。白川が撮影に向いていると思ったのである。フォトジェニックではあるけどどう撮っても観光写真になっちゃうなぁと思っていたら、川の中に落ちてる携帯電話を見つけ、それを中心に撮っていく。光る水面と水の中の赤い携帯電話。

途中で暑さでボーッとしてきたので、新橋たもとの甘味処「小森」でぜんざい。わらびもちが絶品。昨日の「京きなな」のわらびもちよりまだうまい。しかし場所がいいとはいえ、この店は高い…。

祇園を歩く途中でバッタリと会社の先輩である岡野夫妻に会ったり、ガーゼ手拭い店でいいお土産を見つけたりしつつ、撮影を切り上げて京都駅へ。京都ともお別れ。いつもは名残惜しむ娘だが暑くてそれどころではないようだ。伊勢丹でお土産買って、混んでる新快速で懐かしい芦屋に移動。妻の実家へ。

二日間の猛暑京都でふたりとも体力消耗したらしく、着いてからもわりとグッタリ。
なので、夜も実家でゆっくりさせていただいた。夜10時前、ドラマ「パパとムスメの七日間」を観ながら「ガッキーかわいー」とみんなで言っている最中に優子東京より到着。帰省ラッシュの移動でこれまたグッタリしている。京都でなにしたこれしたと話をして就寝。

おととい観た映画「天然コケッコー」の中で、昼下がりの茶の間のテレビに映ったマラソンがなぜかスローモーションになっている象徴的な場面があったが、そんな感じに時間がゆっくり流れている。明日も神戸にて。

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娘と京都

2007年08月12日(日) 7:17:04

朝7時に起床。ねむねむのまま4人で「瓢亭」へ。有名な朝がゆである。
味も大変よろしかったが、なによりも雰囲気が素晴らしい。美しい庭の中の離れの一軒で心静かに。世にも贅沢だ。ザ・ニホン。ただ、8時9時10時と三回転させるせいか非常にせわしい。せめて1時間半くらいゆっくりしたい。

9時には店を出されてしまったので、宿に帰ってチェックアウト。ここでみんなとお別れだ。集まり散じる。でもきっとまたどこかで集まれると信じてる。戦友だし。

さて。
翌日から神戸の妻の実家に滞在するのだが、せっかく京都にいるので、常々「京都に行きたい!」と言っていた響子を呼んで父娘で京都見物することに(妻は東京で仕事があり不参加)。娘にとってはほとんど京都初体験。2〜4歳くらいで何度も来てるんだけど、そりゃ覚えてないわな。

彼女は昼ぐらいに新幹線で着くというので、それまで映画を観て時間をつぶす。「天然コケッコー」。何も起こらないことがこんなに気持ちがいいものか、と感じさせてくれる静かで豊かな映画だった。日本の田舎をちゃんとフィルムに定着させてくれている。こういう淡々とした映画って、今の時代、撮る方も勇気いるかもなー。

映画終了と同時に京都駅にお迎えに走る。娘、到着。「え〜!? 京都って都会じゃん!」と半分失望している。古都という響きから木造建築だらけの街を予想してた模様。ま、これからそういう場所にも行くから待っとき。

古都と雑貨を両立させるために、まずはタクシーで高台寺へ。
高台寺〜二年坂〜三年坂〜清水寺、という超初心者コースが中一には楽しいだろうと踏んだのだ。案の定、軒を連ねる和風雑貨の嵐に時速1キロ程度まで減速。あっちを覗きこっちで迷う。もう今日はとことんそういうのにつきあう覚悟だったので気長につきあう。というか、外が暑くて店で涼まざるを得ない。あとで知ったが、昨日の京都は38℃だったとか。死む! どっかおいしい店で昼飯にしようと思ったが、食欲もなく、参道の普通のうどん屋で冷うどん。

汗ダラダラかきながら、長時間かけて二年坂三年坂を無事制覇し、清水の舞台へ。古寺仏閣好きの端くれとしていろいろ説明したが、娘は上の空。というか暑すぎてボーッとしている。かき氷を食べて涼む。

お土産も早々に買い込み、高台寺に戻る。
話し合いの末、ふたりで人力車に乗ろうと決めたのだ。こういうわかりやすいアトラクションの方が記憶に残るしな。たった20分で6000円とお高いのだが(観光説明つき)、終わる頃にはもっとチップをあげようかと思うくらい。だって気象庁の百葉箱の中で38℃だぜ。日なたは確実に40℃以上。20分も坂道を上り下りしてくれてありがとう。

八坂神社で降りて祇園まで歩き、「京きなな」という有名なきなこアイスの店で涼もうと思ったら大行列。でも初志貫徹で30分以上並ぶ。ハポンという和風パフェと名物「できたてきなな」。ハポンの白玉とわらびもちがうまかったな。きなこアイスはさりげない自然の甘さ。インパクトがないので物足りなくもあるが、まぁ優しい味ではある。

三年坂、祇園ときて、当初失望していた娘も、古都らしさに満足している模様。本当なら西陣とか行って古い街並みを見せたいけど、まぁ祇園の方がわかりやすいことはわかりやすい。えび茶看板のマクドナルドや焦げ茶色のカラーコーンなんかにも驚いていた。

で、ようやくホテルへ。
今日は出来たばかりのホテルモントレ京都。キレイだしなかなかスタイリッシュ。わりと安いし部屋も良い。1日半ぶりにネットが通じたので、原稿を書いて送る。
二年坂三年坂でのつまみ食いとかき氷と和風パフェですっかりお腹一杯だと言う響子を部屋に残して、ボクだけさっと夕食へ。京都国際ホテル裏にある「蜂巣」。友人に教えてもらったおばんざいの店。どれもひと工夫あるおばんざいで美味。サンマの有馬煮や賀茂茄子煮、京あげと小松菜など、うまかったな。京都で一見で入るのって妙に緊張するが、この店はとても気軽でよい感じ。もうちょい照明が暗いともっと良い。

1時間ほど食べて、お店でお握り作ってもらって響子へのお土産にし、21時に帰ホテル。
21時から「受験の神様」第5話。今日は森崎くんがいっぱい出るらしいと聞いていたので響子と楽しみにしてたのだ。うわ、この数秒のためにロケ行ってたのか、とか裏話を思い出しながら。

お風呂にゆっくり入って就寝したのが24時。娘は母親の管理から離れてのびのびしているので、わざと夜更かしもOKとした。それにしても今日は暑かった…。

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京都でお祝いの会

2007年08月11日(土) 18:58:11

昨日は昼に京都駅に着いて、隣接する伊勢丹の地下2階イートインの「京・旭屋」で鯖寿司。飯尾醸造の飯尾さんに教えていただいた店。なるほどおいしい。京の鯖寿司というと下賀茂の「花折」を贔屓にしていたが、ここなら駅にも近いし、これからこっちにしようかな…。

まだお腹に余裕があったので、御池まで行き「とり安」で「からあげ丼」。36℃の猛暑の中を並んでやっと入る。ふんわり玉子でとじられた中の唐揚げが二度揚げでパリッとしていてよい。なかなか。つか、昨日の夜から鶏ばっかだった…。しまった…。
店を出ると目の前に京都国際マンガミュージアムがあった。へー、と思って腹ごなしに入る。展示は漫画の単行本がひたすらあるのを中心に、特設展がある感じ。基本的に立ち読み系のミュージアム。廃校になった小学校を利用しているのだが、この建築が素晴らしい。

仕事や原稿があったので、宿にひとり早めに入る。
約100年前に建てられた町家を改装した旅館。旅館というか、町中の一軒家をレンタルしてくれる感覚。昔の同僚と3人でここで泊まる予定。3人だとひとり5000円とかで、意外と安くていい感じ。
2階の部屋にはLPレコードプレーヤーがあり、クラシックなどいろいろLPが置いてあったので、カラヤンのチャイコとか鳴らしながら独りで静かな昼下がり。天井も低い暗い町家で、LPの悲愴なんか聴いていると、なんだか高校時代に戻ったような感覚。大人になって社会に出て世界は広がったが、狭い部屋にくすぶっていたあの頃の方が想像力・空想力は広かったな…。

夜までLP聴いたり仕事したり原稿書いたり。で、夜8時半より割烹「S」へ。
友人が紹介してくれた店だが、絶対サイトには書かないでくれ、という穴場店。まだネットでもまるで広まっていない名店である。鱧松すき。鱧と松茸をすき焼き風に。すごい贅沢に松茸を使っている。丁寧で優しい味。うまうま。

この店で昔の仕事仲間が4人揃った。まさに地獄をくぐり抜けた4人の戦友といった感じなのだが(ひとりは過労のあげく入院までした)、その中の一番年上の先輩が大きく出世したので、そのお祝い。いや「出世を肴に昔の戦友で飲もうよ」に近いかな。だから、大散財だけど気持ちが良い。

その後、町家に帰って深夜まで飲んだあげく雑魚寝。久しぶりに若い頃のような飲み方。

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名古屋の夜

2007年08月10日(金) 10:42:48

本当は昨日から15日まで夏休み第二弾だったのだが、仕事が間に合わず、急遽朝9時からの会議に参加。なんとか夏休みに突入できるかなという空気になったのが午後2時で、こっそり会社を飛び出して半日遅れの夏休みイン。まずは名古屋へ。

クレアの二泊三日連載は、ボクが自腹でいろんな店を下調べ(下食べ?)した上で店をピックアップし、編集部から掲載&撮影許可の電話を店に入れる、という段取りになっている。
で、前回名古屋で食べた店の中で「ここは載せたい!」と思った店8軒のうち、2軒も掲載不許可だったのだ。1軒は流行りすぎがその理由。もう1軒は理由不明。困った。まぁ次点の店を格上げする手もあるが、とりあえず追加できる店があるかないか、名古屋に食べに来たわけである。

夕方「ホテルプリシード名古屋」にチェックイン。
前回泊まって気に入ったのだが、今回も印象的なサービス。再訪なので広めの部屋を用意してくれた。前回お願いした備品(スタンド)なども要求する前から揃っている。顧客名簿管理がしっかりしているらしい。安いし、今後の定宿に。

で、5時すぎから夜メシ放浪の旅へ。
まず2軒をひとりで。名古屋コーチンの焼鳥と味噌おでん。んー。載せるにはもう少しかな。前回会ったENGINに「いま栄あたりー」と携帯メールしたら「店に出てますよ」とのことで「United Style」へ。店長などと一緒にしばらくしゃべる。
その後、前回おつきあいいただいた大矢さんと待ち合わせ。話し足りなかった話をいろいろしながら2軒。とはいえ結局ドラゴンズの話題ばかり(笑) でも楽しかった。
5軒目に向かったバーが満席で、それを機に別れる。大矢さんと行った味噌たきと名古屋コーチン炉焼の店は両方ともグッド。これは載せよう。特に味噌たき(要するに水炊きの味噌版ね)はおいしかった。とはいえ、掲載&撮影許可が出るかどうかはまた別の話。編集部に電話して翌日に店に電話してもらうように頼み、部屋に帰る。

今日は京都。昔同じ部だった先輩が大出世したので、そのお祝いで以前の同僚が各地から3人集まり、4人で宴会。懐かしい話だらけの夜になりそう。

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ナツヤスミ第一弾終了(たった二日だが)

2007年08月03日(金) 9:22:05

昨日もヤマザキマリさんと遊んだ。
本当は午前中にデルスくん(12歳)最愛のフジ(人工尾びれをつけたイルカ)の物語を映画化した「ドルフィン・ブルー」に一緒に行こうということになっていたのだが、昨日の遊び疲れで響子がダウン。ボクたちは午後からご一緒することに。ちなみに映画を観たマリ&デルスによると映画は思ったよりあっさりした演出でとても良かったそうだが、映画館に4人しかいなかったとか。ほとんど宣伝とかしてないもんねぇ。ヤマザキ家族はデルスくんのフジ愛に負けてリスボンからはるばる沖縄美ら海水族館までフジに会いに行ったという過去を持つ。映画観られて良かったね、デルスっち。

昼はデルスくんがとんかつを食べたいと言ったので案内するために合流して「燕楽」へ。本場のトップクラスのとんかつをどうぞ! でも昨日のロースカツはもうひとつだったかなぁ。女性陣が取ったヒレカツの方が良かった。その後我が家に移動して、またまたWiiとか。大人数でWiiすると楽しいし。リモコンが2つしかなかったけど、今後来るときまでに4つにしておきますね。

札幌のおばあちゃんちにひとりで行ったデルスくんとさよならして、夜は東京に残るマリさんと家族3人で「布恒更科」で蕎麦&日本酒。板わさとか焼き海苔とか蒸し穴子とかハゼ天とか、リスボンやイタリアにいたら絶対食べられないものを取って日本酒ちびちび。喜んでくれた模様。
結局マリさんとは二日間で22時間一緒に遊んだ。お互いお疲れさんです。楽しかった。イタリアの旦那さんの実家での再会を誓って別れる。マリさんはこれから東京〆切地獄へ。日本にいるうちにもう一回くらい会えるかどうか。

会社の方ではここ数週間チカラを入れていた大きな仕事がすべてこちらの提案通りクライアントを通り(奇跡的)、スタッフみんな大ハッピー。これから実施に向けてのきつい日々が始まるとはいえ、一瞬の達成感。良かった良かった。

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神保町「嘉門」

2007年06月21日(木) 7:14:56

店に入ったら蚊取り線香の香りがぷ〜んとした。あえてクーラーをつけず、引き戸と窓を全開にしてある。カウンターとテーブルひとつの小さな居酒屋。全体に古びていて蚊取り線香の香りがよく似合う。メニューはおまかせ酒肴3500円のみ。日本酒は珍しいのを取り揃えているがすべて一杯500円。紹介してくださった方とカウンターの奥に座ってほぅと溜息。

ご主人ひとりでやっていて、その純朴そうな佇まいがすばらしい。ヘヘヘと笑いながら日本酒を升にこぼれるほどなみなみと注いでくれる。酒肴がまたうまい。タコ、カツオから始まって、珍しい山菜やかき揚げなど、どれも程がよく酒がよく進む。肴は主役じゃないことをよくわかっている程の良さ。でも「これ、おいしいねぇ」と会話をよく引き立てる。

こういう、いい意味で素っ気ない古い居酒屋は最近貴重になってきた。アルバイト店員もおかず、音楽もない。店は清潔だが年月なりに古びていて、それを隠そうともしていない。特別なお愛想もなく、こだわり親父的なうざさもない。実にさりげない。客はただただ居心地よく飲んでサッと席を立つ。

そこに座っているだけで、ご主人や年配の客たちが生きてきた年月が自分の中にふわりと美しく降り積もっていくような気分になれる店。こういう店が似合うようになるためにはもう少し地道な年月が必要かもしれない、とか思いながら店を出た。ご馳走様でした。

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鮨と焼き鳥

2007年05月22日(火) 20:03:40

昨晩はよく食べた。

シャオヘイさん伊藤さんと美人さんと4人。
まずは鮨。広島からの刺客相手に当代トップクラスの鮨で迎え撃つ。マコガレイ、カツオ、を切ってもらった後、コハダからズズズイと玉子、巻物までフルにつまむ。酢飯がしっかりしているので腹にたまる。いや〜満足満足と言い合って、二軒目に近くの渋いバーで喉を潤す。ここは「From The Barrel」とか「Pure Malt Black Label」とか置いてあって、なかなかタイムスリップ感ある店。懐かしい味をさっと飲んで、三軒目は焼き鳥。普通にお任せで食べる。つくね2本、モツ、砂肝、ねぎ間、しいたけ、鴨。鳥スープに漬け物。なかなかの満腹感にいい感じに手が痺れてきたけど、この辺の「食い過ぎ感」は嫌いではない。四軒目はバーの名店。ギムレット、マティーニと勝負。Y御大の優しい優しいギムレットが特に目鱗。さすがな味だ。

つか、鮨と焼き鳥をハシゴしてはいけないね。鮨にも焼き鳥にも失礼。とはいえボク自身は調子が上がってきていて、もう一軒蕎麦とか行けたかも。

途中で気づいたが、ビールで始めて焼酎、ウィスキー、ビール、カクテルと飲み続けているのに、家に帰るまでオシッコ1回も行かず仕舞い。あぁよくないなぁ。膀胱にあやまりつつ。

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甲陽園「子孫」

2007年05月01日(火) 6:13:18

「ビストロ・ボンボン」に一緒に行った後輩にいい店を教えてもらった。
「子孫」と書いて「こまご」と読む。甲陽園(兵庫県)にある料亭。以前同じ場所に「子孫」という旅館があったそうだ。その3代目が同じ場所に懐石料理店を始めた、ということらしい。まだ全体に新しいから相当手を入れて改築したのだろう。

水の打たれた敷石を進んで店に入ると、美しい着物姿の奥様(若い)が出迎えてくれ、非日常のいい時間が始まる。セパレートされた座敷ふたつにテーブル席いくつか。実に清潔簡素。ミニマルな魅力。接客も丁寧で気持ちよい。ご主人は「招福楼」で修行したらしいが、やさしく穏やかな味ながらすべてに焦点が来ていて安心して食べられる。季節に合わせた料理と器。決してインパクトの強いものではないが作っている方の心が伝わってくるような流れ。
桜の花びらを散らした桜茶から始まって、鯛の白子の酢の物、胡麻豆腐のお椀、お造り、飯蒸し、可愛い焼き物、蕗・筍・木の芽味噌がのった豆腐の炊き合わせ、鮮烈な鮭茶漬け、シャーベットに桜餅、お抹茶まで。ポイントポイントで桜の花びらが散らされ美しい。4月30日だからこのコースももうこれでラストなんだろうな。昼の5000円コースで充分満足した。今度は夜に来てみよう(東京からはちょっと遠いが)。

全体に「清々としている」という言葉がピッタリの店。ゆっくりくつろぎつつ、ピシッと気持ちが引き締まって店を出た。生き返らせていただいた感じ。ありがとうございます。

すっかり満足して東京へ帰還。今日は出社。街がすいていそうだから仕事の合間に散歩でもしたいけど、どうやら雨らしい。

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ピッコロ劇団「場所と思い出」観劇

2007年04月21日(土) 21:30:58

歯は痛かったが、知り合いが劇団員になった、ということで、鎮痛剤飲みつつ六本木俳優座劇場に兵庫県立ピッコロ劇団公演「場所と思い出」を観に行った。受付で「おお!久しぶり!」と目を合わす。神戸のあるバーの常連同士。長い年月が経ったあとこんなとこで顔を合わすなんて不思議だよねー、と目で会話しつつ劇場内へ。

若い人には「べつやくれいのお父さん」と言った方が理解が早いかもしれない巨匠・別役実の脚本。
別役実の演劇を観るのは大学生の時以来かな。この演目も70年代初演の不条理演劇。学生時代に小さい小屋で見たような演劇の懐かしい匂い満載。でも不思議と古びていない。普遍的テーマだからなぁ。実際なかなか面白く、逆に新鮮な感じ。「もっとも、ここの連中の思い出から抜け出すわけにはいかないでしょうけどね…」というラストに、なんとなくホテル・カリフォルニアの「You can checkout any time you like, But you can never leave!」という歌詞を思い出したり。

なんだか妙な不条理感にちょっと落ち込み気味だった気分も少しほぐれ、終演後ちょっとだけその知り合いと話をしたあと、Team Nacsの森崎さんが東京に来ていたので、待ち合わせて軽く食事。
歯が痛くて離乳食系しか食べられないので、そういうワガママを聞いてくれそうな店へ向かう。「とにかく柔らかいものを」とお願いして少しずつ出してもらう。それらに合わせてぬる燗をちびりちびりと飲んでいるうちに麻痺してきて少しずつ食べられるようになった。「げんげ」とかも良かったが、琵琶湖の「子持ちもろこ」にちょっと感激。もろこって流通しだしているんだって? もう東京に流通しないもんなんてないんだなぁ。そんなこんなでなんだか調子が出てきたので「あんこう汁のうどん」や「花山椒とそぼろのご飯」までいただいてしまった。うまいうまい。

でも案の定、家に帰ってから激痛に見舞われ浅い眠り。少々とはいえ飲んではいかんかった。あぁ痛い…。

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店を勧めるのって勇気がいる

2007年04月03日(火) 19:29:27

昔の上司がなにかとボクを「おいしい店の電話帳代わり」に使っていて、週に一度は携帯にメールが入る。「いま○○にいるんだけど、どこの店がうまい?」って調子。で、ボクも自分が出来る範囲でニコニコそれに応えている。もちろん誰に対しても『電話帳代わり』をするわけではない。彼はわりと応え甲斐があるのだ。なぜなら「ちゃんとボクのセレクトを喜んでくれる」からである。喜んだ末、うれしい感想も言ってくれる。まぁ舌の相性もいいのだろう。

店を褒めて紹介する、というのは実はとても勇気がいる。
紹介した後、いつもドキドキする。もしイマイチだったら「あいつ、こんな店をおいしいと思うんだ」「あいつの舌もこの程度か」とか、密かにバカにされる可能性がある。自分の舌力とかセンスをそのことひとつで判断されちゃうような怖さがある。

逆にけなすのは非常に簡単。
「あの店はこの辺がダメ」「この店、みんなは褒めるけどいまいちおいしくない」とか言っとけば、なんか「舌力がありそうな自分」や「ヒトより経験値の高い自分」とかを演出できるし、もしその店がおいしくても「もっとおいしい店を知ってるんだろうなぁ」とか思われるだけ。そう、けなすのは簡単。褒めて勧めるのは度胸がいるわけだ(そういう意味で「好きな店リスト」はとても度胸がいる記事だったりする)。ま、映画でも本でも、同じだよね。

で、その度胸や勇気をちゃんと推察してくれて、きっとイマイチと感じるときもあるだろうに、毎回きっちり喜んでくれる彼は「おいしい店を勧める甲斐があるヒト」のひとりなわけですね。

昨晩もその「昔の上司」から携帯メールが入り「○○あたりに行くんだけど、近くにいい店ない?」と聞かれた。
3つ候補を上げて返信。そのうちのひとつに入った彼から電話が入る。「いや〜、うまい。うますぎるよ。ねぇ、佐藤も来ない? ご馳走するからさぁ。おいでよ。ね?」

なんちゅうか、このヒト、相当マイペースでもある(笑)
まぁたまたまわりと近くにいたので、ボクもそこに合流することにした。お、ギンポ(銀宝)が出てるじゃん! 桜の葉の変わり蕎麦もある! 季節やねぇ〜。うわっ、ギンポうま〜。桜の葉っぱを練り込んだ変わり蕎麦切りもうまひゃひゃ〜。自分で紹介しながら、この店やっぱうまいわ。

「いや〜、うまいなぁ。うまいよ。さすがだ。ありがとう」とちゃんと感謝されたボクは、調子に乗って近くの名店もいくつかお教えした。そのたびに「へー! 確かにここもうまそうだね! ちょっと名刺だけもらってくる。あ、そこの店もうまいの? 良さそうだねぇ。いつ来ようかなぁ」とか大げさに喜んでくれる。で、実際数日のうちに行って、また感想を言ってくれるのだ。うはは。こちらこそ喜んでもらってうれしいっすよ。またご一緒しましょう。どうもご馳走様でした。

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微笑みの店

2007年03月20日(火) 8:39:51

年度末のバタバタに、旅行準備のバタバタが重なってなにやら慌ただしい。

出発まであと4日。年度末最終週に個人旅行で日本にいないという離れ業をするので、仕事各方面への根回し・調整など、抜けがないかちょっとドキドキ。
旅行準備も抜けがないかいろいろチェック。チケット、ホテル、オッケー。国際免許もらったし、レンタカー予約したし、海外用ケータイも予約したし…。あ、犬をペットホテルに預ける手配しなくちゃ! 最近では昼は室内放しっぱなしのペットホテルも出てきて良くなった。なるべくそういうところへ。あ、歯医者も行っておかないと! ちょっと左の上に違和感あるしな。あ、長時間ヒコーキ乗って長時間運転するからゴッドハンドに腰をほぐしてもらっとかないと! ううむ、なにやら慌ただしい。

でも、昨晩「眞由膳」のカウンターでゆっくりほんわか食べていたらそんな気分もずいぶんほぐれた。
ここの料理は、驚きがあるものではないけれど、人を安心させ、くつろがせてくれるチカラがある。というか、まず微笑みとともに客を見て、その微笑みをキープしたまま目の前で丁寧に料理を作ってくれるご主人(真由美さん)のお人柄だろう。嫌いな言葉だけどまさに「癒される」って感じ。慌ただしさを忘れるには最適な店かもしれない(夜遅めになると混んできてわさわさしてしまうけど)。ちなみにテーブル席に座るとその魅力は味わえないのでカウンターが良い。

真由美さん、ちょっと行かない間にダイエットしたようで別人みたいに痩せていた。聞けば8キロ以上痩せたとか。でも微笑みは変わらず。あぁなんだかホントにほんわかしたな。同行者とニコニコ楽しんでいたら、あっという間に3時間半。このほんわか気分を旅行に持っていこまい。

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新玉葱ごはんを十杯

2007年02月17日(土) 8:10:35

昨晩は渋谷は松濤の一軒家割烹「竹慈庵なかだ」。

千一夜だけ営業する完全紹介制の店、というので話題でもある。昨日は壁に四七○日と書いてあった。あと470夜で店を閉める、ということみたい。

富山のフレンチ出身のご主人が作る創作和食はなかなかよく計算されていて、とってもおいしい。冒頭からホワイトアスパラを千切りしたサラダで驚かせ、レモンリゾット、新筍の姫皮スープでジャブを打ち、生フォアグラの酒粕漬けで右ストレート、生き血に潜らせた豚の薫製と田中泯さんのみんじゃがでアッパーカット、と、メリハリあるとても印象的な料理が続いた。うまいなぁ。唸るなぁ。

で、〆の「新玉葱ごはん」がまた絶品。
ご主人と話が盛り上がる同行者を横目に、女将相手に「おかわりください」「あ、おかわりを」「もう一杯お願いします」「すいません、もう一杯」「えっと、もう一杯いいですか?」「おかわり…」「すいません…」「ごめんなさい…」「まだありますか?」「…あと一杯だけいいですか?」と、食べ続け、最終的に十杯おかわりしてしまった(アホ)。まぁ小盛りではあるのだが、それにしても、ねぇ。でも遠慮しなければ15杯はいけたと思う。

ワインは持ち込みで2本飲んだが、食後に2階に上がるとまた別世界が広がっていた。
キャンドル灯して食後酒。極楽。

結局6時間くらい貸し切りでくつろいだ。そう、昨晩はボクたち男ふたりしか客がいなかったのでした。

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神楽坂で新年のお祝い

2007年01月16日(火) 8:14:12

帯広から朝一のヒコーキに乗り、東京へ帰ってきた。
朝の帯広はマイナス17℃。完全防備もやっと効力を発揮するか!? と思われたが、ホテルからすぐタクシーに乗ったので寒さを味わう暇もなし。北海道といっても外にずっといる仕事じゃない限り、東京と同じくらいの格好でいいのだな(いや屋内は異様に温かいのでむしろ東京より薄着でいいのだな)と今頃わかった。

一度家に寄って着替えてすぐ出社。二日間フルに講演したせいか、さすがに疲れていてフラフラと仕事をこなす。なんかまだ北海道にいる気分なんだけど、もう東京の真ん中なんだよなぁ。実感がわかない。というか相変わらずリアリティのない街だ。

夜は昨年と同じ5人のメンバーで、神楽坂の料亭で芸者さんと新年のお祝い。

今年はついてくれる芸者さんも増え、やけに華やか。正月正装で美しい。
分厚いお座布団に座って角樽から金粉入の日本酒を飲む。ええと返杯しないといけないんだっけどうだっけ? 心の中では「粋に振る舞いたいなぁ」と強く強く思っているのに、そもそもこういう場所での「振る舞い方」を知らないのが痛い。立居振舞い、禁則事、客としての気配り、芸事への理解などの基本がずっさり抜け落ちている。恥ずかしい。時代錯誤的かもしれないけど、こういうのって「大人の基本」だよなぁ。もうそろそろ当然の如く知っていないと。

三曲ほど踊りを見て、昨年と同じく1時間でさっと引き上げる。芸者さんたちも次のお座敷へと急ぐ。
その後「お腹減ったからもう一軒行こう」と神楽坂をそぞろ歩いている途中でさっきの芸者さんとすれ違い「あ、どうも先程は」と挨拶するのを道行く人がじろじろ(もしかしたらうらやましげに)見ていたのがちょっと誇らしかった(笑) だってお馴染みさんみたいじゃん(憧憬)

「蕎楽亭」に入るか「弥生」に入るかで迷い、結局「弥生」に入って絶品の丸鍋といわしのフライとテールシチュー。芸者さんの踊りと三本締めで元気も回復し、食欲も増した。やっぱり縁起物っていうのはいい。


で、一晩あけた今日。優子の誕生日。
ということは明日は阪神大震災の日か。んでもって響子が3月に12歳になるということは、あの地震から12年ってことか。ということはこのサイトを始めてからも12年ってことか。
…と、このように阪神大震災は、佐藤家にとって大きなマイルストーンであり続けるわけですね。

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年越しアルギン会

2006年12月29日(金) 8:37:19

昨日は恒例になりつつある「年越しアルギン会」。
半ドンの仕事納め帰りに、銀座の老舗蕎麦屋「泰明庵」にて、名物ドリンクである「そば焼酎のそば湯割り」を飲みつつ、つまみ喰って蕎麦喰って今年を〆るのである。

なぜアルギン会かというと、この「そば焼酎のそば湯割り」のそば焼酎がドリンク剤の空き瓶に入って出てくるのだ。正確に言うとリポDの空き瓶っぽいのだが(ラベルが剥がされているからわからない)、誰かが「アルギンZの空き瓶」と呼んでからずっと「アルギン会」。泰明庵の机の上にアルギンの空き瓶をズラリと並べる異様さを楽しむ会となった。これをしないと年が終わった気がしない、という有様になりつつある。

回りは50代を中心としたサラリーマンたちで満杯。無事に年を終えた安心感にネクタイ緩めてズルルと蕎麦を手繰っている図がなんとも美しい。いや、もちろん個人個人は美しくないのだが、集団で見えてくると妙に美しいのである。日本はこの人達に支えられているのだなぁ、お疲れ様、ありがとう、と感謝の気持ちすら起こる(まぁ自分もサラリーマンのひとりなのだが)。

昼1時半からアルギンを飲み始めて5時半まで飲み続け。「空き瓶足りないから回収するよ〜」とか言われて、せっかくズラリと並べたアルギンは回収されちゃったよ。む〜ん、入店してくるお客さんがドリンク剤の空き瓶ズラリを見て驚く顔が楽しみなのに(笑)

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ダメダメ解消物質をいろいろ摂取

2006年12月27日(水) 9:27:01

なんだよなんだよ、なんでみんなボクがダメダメだとそんなに安心するんだよ(笑)

まぁなんだか喜んでいるらしい読者さんたちを尻目に、昨日は刺激物摂取に励みました。復活のための地道な処方箋であります。

まずは昼ご飯。久しぶりの「カレー屋nagafuchi」。ご主人が亡くなって閉店かと思われたところ、救い主が現れてあの味が再現されて復活(くわしいことはリンク先を)。ずっと行けなかったけど、ダウナーな自分を励ますためにそのエピソードを肌で感じたい(そして辛いカレーで活性化したい)。大雨の中、GO。
サラサラ感が多少変わっていたかな、と思ったけど、永渕さんの味をかなり再現。こうして記憶に残る味を残す人生の素晴らしさ。なるほどなー。カラダもたっぷり汗かいて満足至極。

で、会社でぬるっと仕事。そこそこいろんなことがありアワアワしたけど、ダメダメのわりには冷静に対処(たぶん)。その後打ち合わせを兼ねて病院へ友人のお見舞いに。

クリスマスも年末年始も病室に入りっぱなしの友人は、それでもやる気十分で、教えられること大だったなぁ。退院後アレをしようコレをしようと仕事の話で盛り上がる。彼とは自然と仕事の話で盛り上がれる。うん、ダメダメにはよく効いた(お見舞いに来てエネルギーをもらって帰るのもどうかと思うが)。

病院からバスで渋谷へ。パルコ劇場で舞台「みんな昔はリーだった」を観劇。
このブログで激賞してあったのを見て、すぐにチケットをネット購入したのだが、なるほど面白い。男たちのくだらなくも愛しい中学時代・中年時代がよく描けている。大笑いしつつ、泣かされつつ、最後はさらりと予定調和をぶちこわされて気持ちよい(その辺のバランスが好き)。
ホリケン(堀内健)、相変わらず滑舌悪いけどそれも味になっていて良い。池田成志は1987年くらいからよく見ているが流石にうまくて好き。伊藤正之も京野ことみも板尾創路もNHK「ファイト」に出ていた瀬川亮も良かったけど、強く印象に残ったのは竹下宏太郎。この人イイな。もっと出て欲しい。あ、それと後藤ひろひとのデ・ニーロが爆笑。作・演出・出演の人だけど要所を締めて余りある。

いろいろ笑わせてもらい、新鮮な気分になる。ダメダメに効いたかな。
そういえば、瀬川亮の役名が「ひろゆき」なんだけど(後に「ばかゆき」になるんだけど)、それを名乗っただけで会場が笑った。ひろゆき、という名前だけで笑いがとれる時代なんだなぁ。

終演後のロビーで、ブログで激賞してた当人とバッタリ。青島幸男氏のお通夜の帰りとか。昨日で2回目の「リー」だそうだ。うわ〜と偶然を喜びしばしおしゃべり。奥様もご紹介してもらった。ちょっと楽屋も覗かせてもらった。みんな一線でがんばっている人ばかり。エネルギーあるなぁ。

腹が減ったので、嵐のような雨の中、気になっていた焼鳥屋にひとりで。
まだオープン1ヶ月でういういしい。へー意外とうまいぞ。お酒の品揃えはどうかなーと、うむうむ食べつつお酒のメニューを見ていたら、日本酒のところに「村祐 純米大吟醸」があってひっくり返る。おみそれいたしやした。大きくのけぞったところを店員さん(奥さん?)に見られ、日本酒がお好きですか?と聞かれ、いや〜村祐ってまるでリースリングですよねぇとわかったようなことを言ったら「九朗左衛門 雅山流」を出してきて飲ませてくれた。ううむ。これはちょっとムルソーみたいで面白い。
「実はお酒の仕入れは利き酒師に任せっきりでわからないんですけどね」とご主人共々謙遜するが、さして繁華でもない下町でこの仕入れは勇気がいる。フツーに食べて飲んで2600円とお代もうれしやありがたや。また来るね。ニコニコになった。

夜中には雷まで鳴り出し、ずぶぬれになって帰宅。そんな一日ざんしたね。行動だけ追うとあまりダメダメには見えないな(笑)。でもひとつひとつからダメダメ解消物質を摂取できた気はする。こんな感じの復活途上。今日は打って変わって一日静かに過ごすつもり。まずは溜まってるメールのお返事からゆるりと。

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後輩と天麩羅

2006年12月20日(水) 8:54:31

昨晩は中学高校の後輩とメシ。
後輩なのだけど会ったのは初めて。ここ数年メールのやりとりをしていてなんとなくお会いすることとなった。

サイトを読んでくださっている方と会うのはわりと勇気がいる。勝手に美化されていることが多いからである。実物見てガッカリさせたら申し訳ないなぁとか気を遣う。そのうえとっても落ち着かない。相手にはサイトですべてを知られているのに自分は相手のことをほとんど知らないという不公平な状況が意外とつらい。こっちは裸なのに相手は服を着ているみたいな落ち着かなさ。モゾモゾ。さらに、わりと疲弊もする。「相手がイメージしてくれているさとなお」をどこかで無意識に演じている部分があるのだろう。やっぱり激食べした方がいいのかなぁとか(笑)。
だから帰ると肩が凝っていることが多い。自意識過剰なのかな。サイトやってるヒトならわかってくれる感覚だと思うけど。

でもまぁ今日は後輩だしな、肩の力を抜いて行こう、校風が強い学校だったのでだいたい相手の雰囲気は想像つくし、しかも相手もサイトを持っていて少しはこっちも予備知識があるし…。と、昨晩は普段より気楽に出かけたのである。意識して気楽に。

で、ある隠れ家的な穴場店に天麩羅を食べに行ったのだが、しょっぱなの素材を食べて何も考えず瞬発的に「○○ですね」と言ったらイキナリ間違えた(笑)。うわぁ。肩の力抜きすぎ。こういう時ってびみょ〜な空気が流れて困る。ヤバイと思って次の素材からはわりと緊張して味わう方向に。だって普通天麩羅にしないような素材ばかり揚げる店なんだもん。合鴨とかイチゴとか柿とか。おもしろいでしょ? でも意識してちゃんと食べないとまた間違う。結局緊張。ダメじゃん。

肩に力が入り、緊張モードから抜け出られなくなり、とはいえどっかで「気楽にしよう」という意識もあり、なんつうか途中から何しゃべってるか自分でもわからないほど脈絡なくなりすぎてしまった。まぁそういう晩もあらあな。ごめんね後輩。また行きましょう。

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流通のチカラ

2006年12月15日(金) 8:46:30

割烹「樋口」。
年内に裏を返そうと思っていたのだが、なんとか間に合った。誠実で真摯な料理。だけど客を緊張させる真面目さではなく、肩の力がホッと抜け真面目さ。この辺がこの店の真骨頂かもしれない。疲れた時に特に効く。

途中で白川(白甘鯛)が出た。ううむ。去年から今年にかけての「のどぐろ(アカムツ)」同様、はやり始めているみたいだなぁ。このところ続けて白川を食べている。
ここ数年、流通の進化と客の高級志向に伴って、地方でもめったにお目にかかりにくかった希少な高級魚が都内の割烹や居酒屋に出回るようになってきた。去年だったかフツーの居酒屋で「のどぐろ」の文字を見たときなんか驚いたもん。来年あたり白川もフツーに並び出すのかもしれない。でも東京でそれだけ消費されると、逆に地方では枯渇するんだろうなぁ。申し訳ない。というか、地方を訪問する楽しみが薄れるので、東京に流通させなくていいです(笑)

そういえば那覇から「きっぱん(橘餅)」が届いた。というかいただいた。ありがとうございます。本当においしい。
もう謝花きっぱん店でしか作っていない銘菓。二ヶ月待ち。だから観光客はなかなか手に入れにくい。東京にも流通していない。でもわざわざ那覇に行って買いたくなる希少な味のひとつである。

流通のチカラは素晴らしい(特にここ数年)。食べ物だけでなく、本もCDもクリスマス・プレゼントだって、家にいながら手軽に買える。すぐ届く。感謝感謝。
でも、わざわざその場所に行って苦労したり努力したり探し出したりしてやっと手に入れる、口に入れる、みたいな体験をしていないから、自分の幅は広がらないし、選択眼も養えない。人生もとても安易になる。まぁ、良し悪しというかなんというか。難しいところですね。

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センチメンタル・イーティング

2006年12月10日(日) 8:46:30

大阪。
思った以上に二日酔いがひどく、ヨチヨチとなんばの「千とせ」へ。
「肉吸いと卵かけ御飯〜」と心の中でイメージしつつ(肉吸いとは肉うどんのうどん抜きなのだが、意外とあの脂な感じが二日酔いの胃にイイのである)、やっとこさ辿り着いたらなんと「本日臨時休業」の貼り紙が! 
どっひぇーとぶっ飛んで、その勢いで斜め向かいにある「釜たけうどん」に入ってしまった。さぬきうどんの有名店である。おぉ、ぐっと踏み込む歯を包み込む系ムニムニうどんじゃん。なかなかうまい。入り口横に「うまひゃひゃさぬきうどん」も発見。我が本ながらなんだか懐かしい。

そのまま「なんばグランド花月」方面に歩いていくとその横で行列が。ふーん、このたこ焼き屋は入ったことなかったなぁと二日酔いも忘れて思わず並んで買ってしまう。でも正解だった。うまかった。「ワナカ」というたこ焼き屋さん。急に他のたこ焼きと食べ比べてみたくなって「会津屋」「大阪で一番おいしいたこやきくん」などで食べてみる。んー「ワナカ」の方が好きかも。
たこ焼きと言えば、大阪勤務時代に一番好きだった天満の「うまい屋」へ昨日行ってみたら火事(類焼)で店自体がなくなっていた。来春には再開するらしいが残念。あの古い雰囲気も良かったのに。

小麦粉を胃に入れたら急に調子が悪くなった(というか食べ過ぎ?)。
中崎の住宅街に友達が開いたカフェ「kitchen」に行き、水をもらって休憩。この店、以前は近くで小さく営業していたのだが、築80年の一軒家に移り、とてもオシャレでコージーなカフェに変身していた。だらだらしゃべって別れ、中崎を少し歩く。この辺オシャレな小さい店がいっぱい出来たなぁ。

ホテルに帰り昼寝。だいぶ調子が戻ったので夜ご飯食べに福島の「う越貞」(うおさだ)へ。途中、福島近辺も散歩したが、びっくりするほど今風の店が増えていた。

「う越貞」に来るのは10年ぶりくらいかなぁ…。懐かしい。一緒に行くはずの後輩が急病で救急車で運ばれたので(マジ)、ひとりカウンターで。数年前からじわじわと仕入れ先を変えているらしく、最上質の魚がズラリと並んでいる。へぇ、ずっと勉強を怠らない人なんだなぁとうれしくなる。八幡浜の白甘鯛と五島列島のくえが特に印象的。そーとー上質。うまかった。ご夫婦でやっている小さい素朴な居酒屋だけど、大阪でも最上の魚を出す一軒になっていた。また来よう。次は間人と同じくらい質がいいという津居山の松葉ガニを。

本当はその後苦楽園のいつものバーに飲みに行こうと思っていたのだが、大将が倒れて気弱になっていると聞いていたホテル阪神地下の「奴寿司」へお見舞いがてら伺うことにした。
大阪勤務時代は曽根崎新地の雑居ビルの地下の小さな店で営業していた店。知る人ぞ知るその「奴寿司」(天満の同名店とは別物)を誘致するとはホテル阪神もなかなかやるなと当時舌を巻いたものである。

谷大将とは仲良くて、いっつも冗談言いあいながらじゃれていた。というか若かったボクが鮨の食べ方や美味しさを知ったのはこの店のおかげ。カウンターでひとり食べることもここで覚えた。20代のボクにはちょうどいい敷居の低さと値段と味だったのだ。
谷大将はいまでは若手に任せて週数回しかカウンター内に立っていないらしいが、運良く今日は立っていた。最初はお互いぎこちない感じ。でも、「どうも! お久!」「……あれ? あ! あ〜!」と照れ臭く再開の挨拶を交わしているうちにだんだん昔の調子に戻ってきた。お互いの老け加減をからかいあいながら何貫か握ってもらう。あぁ懐かしい。そうだった。これが谷さんの握りの味だった。鮨リテラシーが上ってしまった今ではいろいろ思うこともあるが、それでもボクは「谷大将の手で握ってもらった鮨が好き」である。あの手でボクのために握ってくれた鮨はとても特別な味がする。

彼は倒れてもすぐ現場に復帰して元気にやっているが、確かに少し気弱になっているっぽい。「最近元気がなかったけど、佐藤さんの顔みて少し元気そうになった」と奥さん。でも握りはちゃんと元気な頃の谷さんの味だったよ。また来るから絶対握り続けてな。ちょっとセンチになりつつ店を出る。センチメンタル・イーティング。

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揚げ物モード

2006年12月02日(土) 19:08:36

先週、昼ご飯にひとりで入った新橋の「和楽」のアジフライがバリッとして妙にうまくて、また「アジフライ食べて〜」モードに入っている。年に数回来るな、アジフライ・モード。1枚しか出てこない場合、半身をしょうゆで、半身をソースで食べる。しょうゆかソースかで数年迷った末にこう落ち着いたのだ。あぁうめぇ。

やっぱり先週、久しぶりに昼を食べに行った「とんかつ まるや」がまたうまくて、同時に「とんかつ・モード」にも突入。キャベツのおかわりが+100円になっていたが、その分たっぷり盛られるのでこれも満足。とんかつにキャベツってゴールデン・コンビだなぁ。あぁうまいとんかつ腹一杯食べたい!

要するに強烈なる「揚げ物モード」に入っているわけっす。
ガツンガツンに揚げ物食べたい! そのためには2,3キロの体重増は覚悟している。というか、すぐ痩せられる自信があるので(←BMグラサンダイエット提唱者だし:笑)。あ、BMグラサンじゃなくて、BMグラだけでも「太りません」ね。どんなに食べても。少なくともボクは痩せたまま体重キープしています。興味ある方はこちらから順に読んでくださいませ。

ちなみに、我が家は揚げ物を全くしない家なので、家ではアジフライもとんかつも食べられないんだよなぁ…。どこかでアジフライ+とんかつが両方食べられるうまい店探して、両方一気食べするのが当面の夢だったりします(笑)。

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朝からお腹がカキフライ

2006年11月07日(火) 6:47:03

昨日は朝からお腹がカキフライだった。
おとといの夜、広島についてのメールをある人に書いていて、その中でカキに言及したせいか、夢にカキフライが出てきたのであった。なぜかダウンタウンの松ちゃんと巨大なカキフライを食べている夢(なぜだ?)。で、起きたときにはもう胃がカキフライを欲している状態に。

午前中のミーティングをイライラ終え、よし!カキフライ、と思ったら、ちょうどタイミングよく知り合いから電話があったので一緒に「三州屋銀座店」へGO! あぁまさに「夢にまで見た」カキフライ。やっぱこの店、うまいわぁ。去年の印象よりちょっと甘い気がしたが、それでもプリプリのジュワジュワのハフハフ。うみゃ。

昼に油ものを食べると午後から眠くなるのだが、なんとかうっちゃって企画書をふたつ書き上げる。夜はある学校へ講義に。
講義後、先輩と四谷荒木町。「岩井食堂」に一瞬寄って軽く食べたあと、「いい店ないかなー」とぶらぶらしつつ通りかかったあるふぐ屋へふらり。いやなんとなく「焼きふぐ」の提灯に惹かれて「あの〜、一品で一杯とかって出来ますか?」と聞いてみたら「どうぞどうぞ」となったのだった。そういえばふぐ屋ってコースしか食べたことないけど、カウンターで一品&ひれ酒もなかなかオツ。「ぶっきり」と「焼きふぐ」と「ふぐ味噌汁」。予想以上にうまくて満足。ふぐは「てっちり」とかにするよりもこういう食べ方の方がいいかも。というか、そろそろ冬やねぇ。

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札幌終了

2006年10月04日(水) 17:54:51

札幌最後の夜もハシゴ。こうなってくると「一軒で帰る」というのが不自然に感じられてくるから面白い。札幌在住の古い友人である加藤さんを呼び出してつきあってもらう。彼とは昔の仕事仲間。戦友みたいなもの。いまは仕事関係ではないので対等に。

一軒目は「うさぎや」。スタッフが全員女性。やさしくて豊かなお料理を作ってくれる。こういう感じの料理は札幌では珍しいのでうれしくなる。ワインも安価でおいしい。温かい気持ちになって店を出る。二軒目は「小料理 しま田」。ラーメンサラダとしま田まんじゅうなんかを食べる。こぢんまりした素朴な店。ご主人の感じが良く再訪したくなる。

ちなみにそのラーメンサラダは北海道独特のメニュー。札幌グランドホテルが発祥らしい。
で、札幌の人に「ねぇねぇ札幌ってラーメンサラダっていうメニューがあるんだって? それ食べてみたいなぁ」と言ったら「え! 東京にはないんすか!」と驚かれた。「んー、見たことないなぁ。喫茶店とかで出るの?」「居酒屋メニューすよ!」「へー、居酒屋なんだ。普通の居酒屋では見たことないなぁ」…。札幌人そーとーショックだったようで「マジすか? マジすか?」を繰り返す。全国チェーンの居酒屋ならもしかしたら取り入れてるかもしれないけど、普通の居酒屋にはないよねぇ?(ボクが知らないだけかな)

実際に食べてみたそれは、なんつうか、その、「冷やし中華」でした(笑)。
いろんな味付け方があるらしいけど。まぁスープカレー的なブームにはならんな(笑)

三軒目は友人の知っているスナックへ行って軽く飲み、ホテルへ帰った。

今回、ホテルは「NOVOTEL」を選んだ。で、ネットで安いプランを探し一泊7500円の部屋を予約したのだが、チェックイン時に「あと2000円プラスすると最上階にある一泊6万円の部屋にアップグレードできます」という笑っちゃうようなお申し出。すいてるのかなぁ。でもワタクシそれ当然受けますわ!
だから3泊、実に優雅でありました。広いし気持ちよい。窓外も絶景。若かったら「ねぇねぇ、一泊6万円の部屋、見たくない?」みたいなナンパを考えるかも。でも歳&食べ過ぎでそんな色気まったく出ず。

で、朝早く起きて東京に帰ってきたです。
二日酔いと旅の疲れと食べ過ぎでグロッキー気味。今日は早く寝ようっと。

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夜ハシゴに朝ハシゴに昼ハシゴ。

2006年10月03日(火) 15:06:27

今日も休暇で札幌。明日の朝一で帰る。
というか、めちゃめちゃ暖かい。10月でこんなに暖かいのって…と、住民みんな驚いてるし。

それはともかく、全国から「ボケーボケーボケー」のお言葉ありがとうございました。というか、そーとー引かれたみたい(笑)。すいませんこんな奴で。でも今日は歳を考えて、昼のハシゴはスープカレー2軒だけにとどめましたっ!(すいませんすいません)

昨晩はあれから石狩市の「金大亭」へ。
明治13年創業の石狩鍋発祥の店。頭の先から尾っぽまで鮭のすべてを調理して食べさせてくれる。すごく鄙びたところにポツンとある日本家屋。明治大正の頃から変わっていない趣がそれだけでご馳走である。数多くの鮭料理が出たが、中でもメフン塩辛、とも和え、焼白子、心臓焼き、そして鮭なべ(石狩鍋)が印象的だった。ちょうど旬なので、朝獲れの鮭。昔のお大尽とかもここでこうして楽しんだのだろうなぁと感慨を覚えながら。

終わって札幌に帰り、みなと別れてひとり「ろばた大助」へハシゴ。
鮭のフルコースの後にいかがなものか、と、少しだけ胃袋への思いやりが頭をよぎったが、気がつくとカウンターに座っていた。ししゃもの刺身とかほっけとか軽く食べつつ熱燗。こういうさりげない店はホッとする。となりでカップルがケンカしてるのを聞きながら。

ということで結局昨日は6軒。スープカレーのハシゴはキツイことを実感(当たり前)。

今朝は朝早く起きて札幌中央卸売市場へ。
場外市場ではなくマルカ(丸果)センター内にある鮨屋「鮨の魚政」へ。市場に勤めていた方オススメの店だ。お、煮きりを塗ってくれる! お、ちゃんとした酢締めだ! お、安い! とニコニコ食べる。市場鮨としてはとってもマトモ。旅行中の朝ご飯に最適だ。その後場外に行き「北のグルメ亭」で買い物。鮭やホタテやホッケを買い、東京の家に発送する。買い物してる間に親しくなった店員に「食事は! 食事は!」と勧められ、小さい丼ならまぁ、とばかりに同経営の食堂へハシゴ。「少なめで」とお願いして海鮮丼をいただく。ご飯は少なめだったが具が恐竜戦車状態。朝から腹一杯。

ところで鮭って今や「秋鮭のブランド化」が流行って知ってました?
日高漁協の「銀聖」、羅臼漁協の「羅皇(らおう)」、大樹漁協の「樹煌士(きこうし」、雄武漁協の「雄宝(ゆうほう)」とかが並んでいる。それぞれ厳しい規格があるという。んー、どれも食べてみたいが、店の人と相談して今日は「雄宝」の雄の立派なのを。ちなみに産地である雄武は「オウム」と読むんだってさ。

一度ホテルに帰って休んだ後、お昼からスープカレー探訪へ。
まずは昨日のリベンジで「イエロー」。本当は14時からのシーフードスープカレーがうまいらしいのだが、14時だともうお腹一杯で味わえないと思うので、早めに行くことにした(今回一番楽しみにしていた店なので)。濃厚さとシャープさが見事なバランスで同居している。実に完成度が高いカレー。今回のトップクラス。次に「VOYAGE(ヴォイジュ)」。姉妹店である「ピカンティ」や「XY象SA(きさ)」と迷ったが、一番推薦が多かったココへ。ここは乱暴なくらいの迫力でヒタヒタと攻めてくる。なんつうかチゲに近い印象(赤いという意味ではない)。これはこれでうまいなぁ。マジスパと同路線でありながらより濃厚。うみゃあ。

朝に食べ過ぎたのがきいて、お腹の中ご飯だらけ。「ベンベラ・ネットワーク」というスープカレーの店にも行きたかったのだが泣く泣く断念。胃をいたわることにする(もう遅いか?)。
ええと、スープカレー体験も東京で食べた3軒を含めてこれで8軒か。なるべくパターンが違う店を狙ったこともあり、いろいろ見えてきた気がする。旅行者には「イエロー」や「ヴォイジュ」タイプがいいかも。

スープカレーの店選択では特に森崎博之さんと奥様のお知恵を拝借している。いま沖縄でロケをしている彼と札幌のボクとでケータイメールがばんばん飛び交い中。おもしろ便利な時代になったものである。

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数年前の巨人の野球

2006年09月10日(日) 12:10:22

外食を飽きさせるチカラって? と、もっと具体的に教えろメールが数通。
ええとですね、数年前の巨人の野球みたいな感じかな。他チームの主力打者を抜いてきて一番から九番までずらりと並べたあの頃の巨人。でも野球はつまらなかった。あれ?野球ってこんなに詰まらなかったっけ? みたいな感じがあった。あの頃の巨人が日本人に野球を飽きさせたのだと思う。

ホームラン狙いの四番打者はひとりかふたりでいい。一番には一番の仕事があり、二番には二番の仕事がある。四番打者がズラリと並んでホームラン狙っちゃうと野球が面白くない。つまりはそういうこと。出てくる料理が長距離砲ばかりで疲れちゃったのです。うまいし贅沢だし驚きもあったけど、ホームラン狙いの大技しか出てこないので、なんだかちょっと飽きてしまって「家で玄米でも食べたいなぁ」「素朴な赤出しが飲みたいなぁ」「目刺しかアジの開きか塩ジャケか冷蔵庫にあったかなぁ」とか食事しながら思ってしまった(笑)。具体的な説明になってない? んー、でもそんな感じだったんです。ま、個人的感想ですけど。

話は変わるけど、たまたま山下達郎の「夏への扉」がiPodから流れてきて、ハインラインの原作が無性に読みたくなり、本棚をあさったものの出てこず(たぶん誰かに貸したまま)、駅前の本屋で買ってきて今読んでいる。あぁおもしれー。というか、ハインラインのSFは上品でいいな。そういえば大天才ダン・シモンズの新作が出ているらしい。やばいやばい。ちょっとSFから目を離している隙にそんな情報すら耳に届かなくなっている。触れ続けることは大切だ。早く読まなくちゃ!

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外食を飽きさせるチカラ

2006年09月09日(土) 12:06:56

夜の打ち合わせまで時間が空いたので19時からプール。
6月ごろに比べると筋肉が落ちているのでまた絞り直しを決意。基礎代謝(BM)は落ちていないので黙っていても痩せては行くが(BMグラサンダイエット♪)、裸のカラダを姿見で見て、胸と腕の筋肉が落ちたのにちょっとガックリ。もう少し膨らまそう。

プールから上がって打ち合わせに行き、その後「かどわき」で遅めの夕食。
それにしても贅沢な店である。お金を使えば使うほど税理士さんに褒められるような生活をしている人が多く来店している感じ。そういうニーズにきっちりしっかり応えている店でもある。美味。だけど個人的には落ち着かない。なんでだろう。いい店なのだが、なんか外食を飽きさせるようなチカラを持っている(笑) しばらくは外食せず、家で玄米と味噌汁と目刺しと納豆とお新香を食べていたい気分になった。

あさっては911。
当日、CNNが、あの日に放映されたニュースを無編集で再放送するらしい。しかも事件が起こった日の実際の時刻に合わせての完全なライブ再中継。ネット上でとはいえ画期的な試みだが、喪失感の再共有で済まず、憎しみの再燃にまで広がりそうでちょっと怖い。

あぁそういえば911は我が愛犬の誕生日でもあった。丸4歳。特別食を用意してあげよう。

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牛込柳町「つず久」

2006年09月05日(火) 9:21:03

FIBA世界バスケ、「ドガッチ」で全80試合(!)のハイライトを配信してました。メールで教えて下さったSさん、どうもありがとう。さっそく数試合見ました。ギリシャvsアメリカ戦とかもう少し長く見たい…。でも見られるだけシアワセか。早く9テラの世界にならないかな。

昨晩は飲みたい気分だったので友人呼び出して牛込柳町の「つず久」へ。
詰め詰めで窮屈ではあったけどまぁうまいうまい。松輪のサバが印象的。んでもって〆のわさび飯でやっぱ泣いたわ。蝦夷ワサビって言っているけど完全にホースラディッシュ。でも熱々のご飯とかき混ぜて口に入れると鼻にブワッと来る。涙もブワッ。「だから口に入れたら息しちゃダメって言ったでしょ!」と店の奥さん(平野レミ似)に怒られつつハフハフかきこむ。あーうまかった。
となりの席のカップルが卵焼きを頼みたいけど大きすぎて迷っていたらしく、奥さんこっちの席に来て「となりと半分こしない?」と。はは。こういうのも初めて。卵焼き食べたかったから渡りに船だった。半分でも充分の量。イクラを混ぜ込んだ卵焼きは独特の風味。うまし。

このところ「行った店リスト」を集中整理していたので、行きたい店・再訪したい店がたくさん思い出されて困る。さて、とりあえず今日は昼ご飯にどこ行こう。

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芦屋・苦楽園・原宿・青山

2006年08月28日(月) 6:59:36

土日は神戸に行ってたのは昨日書いたが、土日は他にもいろいろした。簡単に書いておこう。

土曜は夕方に関西に着いて、「THE BARNS」に行く前に2軒ハシゴ。

1軒目は阪急芦屋川駅近くのおでん屋「楽ぜん」。
ひとりで。ここ良かったなぁ。食べると口の中が清らかになるようなおでんなのだ。特に中の黄身の部分がパサパサになっていない卵と、香り高い牛すじ、プリプリする手練りのエビ天、ごっついでかい特製ひろうすが印象的。うまいので他にもいろいろ取る。ほんの少しだけ食べて次に行こうと思ったのに思わず取りすぎた。

2軒目は苦楽園口の「くすはら」。
「THE BARNS」の昔の常連たち2人とココで待ち合わせ。「楽ぜん」でいっぱい食べてしまったのであまり食べられなかったが、怖面のご主人がやってる清潔な和食割烹。がんばってる感じ。魚うまし。また来よう。

で、「THE BARNS」で深夜まで。お祝いの品も喜んでくれて良かった良かった。グランダッドとチキンカチャトラ。久々のバーボンがきいた。

翌朝日曜。
がんばって早起きして新幹線に乗り、東京は原宿へ速攻移動。ウコンを大量摂取したせいか二日酔いなし。

新大阪駅の「浪花そば」で久しぶりににしんそば。関西在勤時、出張前によく食べた店。ここはレジカウンターで先に発注する立食い蕎麦なのだが、このレジカウンターの感じが好き。

原宿へは「スーパーよさこい」を見に。6月に札幌で「よさこいソーラン」を見て以来ちょっと目が離せなくなっている「よさこい」関連。本場高知へは行けなかったけど、これは見ておきたかった。ちゅうことで、数時間、いろいろ歩き回って見る。最後は表参道ヒルズの真ん前に陣取って表参道を踊り行軍するチームをいろいろ見学。惚けた