その他
歯と歯がぶつかる音
2008年05月27日(火) 7:01:00
カツンッ!
乾いた音がした。歯と歯がぶつかる音。いや、色っぽい話では全然なく、焼肉での話である。
まさかここまでとは想像しなかったのだ。
表面にゴマを敷き詰めて寝かしてあったシャトーブリアン。厚さ3センチに切られたフィレ肉の中心部。周りのフィレを贅沢に切り落とした赤いカタマリ。それを炭で網焼にする。目の前で店長が丁寧に焼いていく。表面のゴマは網でこそげ取られ、赤く熾った炭の上に落ちてテーブル上に香り立つ。
「ハイ、どうぞー!」
体育会系大声の店長が叫ぶ(この店は店員すべてが大声を出す教育を受けている)。
タレを少しだけつけて口に入れてみる。
ここで冒頭の「カツンッ!」である。
人間、予想というものがある。
このくらいのカタマリなら、このくらいの歯の力。
それなりに長い「肉体験」と照らし合わせ、噛み切るための力を推し量り、とはいえシャトーブリアンだからもうちょっと柔らかいかな、とか予想しながら、肉の表面に前歯を繰り出す。
そして空振りするのだ。いや、肉を噛んではいる。でも、いままでの経験をはるかに上回る柔らかさに、力を弱める暇もなく、歯と歯がいきおいよくぶつかってしまうのだ。カツンッ!
予想だにしなかった音に狼狽して思わず口を押さえる。
同行者がうひゃひゃと笑う。その仕草がおかしかったようだ。
でも、次の瞬間、同行者の口元からもカツンッと乾いた音が鳴り響き、彼も思わず口を押さえた。
そしてボクと目を合わせ、首を振りながらお互いつぶやいた。こ、これ……何?
歯で噛むとザクザクと音がするような赤身肉が好きである。
でも、ここまで想像を絶するのなら、柔らかいのもありである。いろいろ食べては来たが、ちょっと驚くクオリティだった。
この焼肉店、シャトーブリアンに限らず、食べたメニューすべてが「初めての食感」だった。食べさせ方も工夫が効いている。
あぁ参ったな、他のメニューも一品一品についてもこんな風に長く書けるよ。特にシマチョウ、タンユッケ、心臓刺身、ハネシタ鮨、上ミノ焼、その場で液体窒素で作るシャーベット…。なんだこれ、なんだこれ、と同行者たちの声がテーブル上に静かに漂う。驚くと人間って小声になるね。
店員の声はあくまでも大きく、テーブル上はどんどん小声に。
なんとも不思議な店である。
菓子パン @仙台
2008年04月26日(土) 9:32:20
またしても一泊で仙台。クレア・トラベラーの自腹下見。
東京で普通に仕事して、仙台についたのは夜。新幹線で一時間半で着くので楽。考えようによっては通勤圏内。
まずは鮨。最近の仙台では一番評判が高い店。ちょっと「とろけ系」が多かったが楽しい店だった。まだお腹に余裕があったので二軒目に居酒屋で一杯。うーん、この店もいいなぁ。両方ともアタリ。
そのあと、あるバーで仙台の同業者たち(広告)と落ち合って軽く。楽しい時間。
決して恵まれた条件ではない地方の現場で働いている広告マンを、ボクはなぜか偏愛しているので、オファーがあったら極力会いに行く。組織が小さい地方の会社は逆に部間の壁が低いのでコミュニケーション・デザインがうまく行くことも多い。まぁ地方のクライアントは変化が遅いことが多いのでなかなか大変ではあるのだが。
もう一軒ひとりで行こうかと一瞬考えたが、おとなしくホテルへ。もう無茶が効かない年齢だ。自重自重。
翌朝。というか今朝。
ホテルの窓から新緑のケヤキが見える。外に出るとキリッと冷涼で空気が澄んでいる。仙台って美しいな。通りの名前もいい。晩翠通り。青葉通り。広瀬通り。定禅寺通り。
朝食は上杉にあるパン屋「石井屋」。メールで勧められたのだが、んー、食べ過ぎた!(笑)
だって、なんつーか、菓子パンの殿堂なのだ。丁寧に作った懐かしい味がこれでもかと揃っている。メロンパン2種、カレーパン、クリームパン、ジャムパン、あんぱん、コロネ、フランクロール、コッペパン……。
思わずいっぱい取って2階のイートイン・スペースでいろいろ食べてしまった(いくつかは持ち帰り)。あぁ昼ご飯2軒行こうと思ったのに腹一杯だ。でもおいしかったから満足。
昼ご飯食べたら帰京。
仙台は奥が深いのでもう一度くらい調べにこないといけないかも。でもスケジュールが詰まっているので悩みどころだ。
二日連続モリ
2008年02月13日(水) 6:47:43
TEAM NACSのリーダーこと森崎くん(モリ)が東京に来ていたので、二日連続で夜ご飯。
最近ワインに凝りだした彼が「ワインの基本を講義してして」というので、カルチャーセンターでワイン講座も持っているツマの出番。モリを夕食に招いて家で即席ワイン講座。プリントアウトまで用意してフランス各地方飲み比べである。久しぶりに「Le Nez du Vin」まで持ち出して(リンク先は10年前の日記)、いろんな香りを当てっこしたり。
でも途中から違う話題で大盛り上がりになり、ワインは隅っこに追いやられちゃったんだけど。ま、会話が主役でワインは脇役、というのは正しい姿ではある。
翌日、というか昨晩は、N夫妻が合流して4人でオーストリア料理「カー・ウント・カー」。ツマとムスメはそれぞれ用事があって来られなかった。
ここの貴腐ワイン「クラッハー」と、クラッハーを混ぜ込んだブルーチーズとのマリアージュの快感をモリに知って欲しいというのが目的だったのだけど、目論み通り、みんな悶絶して喜んでくれた。いや〜やっぱりうまいわ。夢心地とはこのこと。料理もどれもこれもうまいけど、クラッハーの極楽さはまた格別だなぁ。
N夫妻とモリはこのところ異様な頻度で遊んでるらしいのだが、元はと言えばご夫妻はボクの読者で、ボクがサイトに書いた札幌の店(モリからオススメしてもらった店)にご夫妻が行き、そこで偶然(ボクの話題で)モリと知り合った、というのが出会い。で、モリを通してボクとご夫妻が会ったという複雑なようなシンプルなような出会いである。
元々のキッカケはボクなのに、ボクをないがしろにして二組で遊んでばかりいるので、少し怒っていたのだ(嫉妬99%)。キミたち遊びすぎ!
また去年みたいに「NYミュージカル・ツアー」に行くか行かないかなどの相談も。そうか、そろそろ決めないといけないタイミングだなぁ。早いなぁ。でもどうしよう…。
毎年恒例の新年のお祝い
2008年01月16日(水) 9:26:08
昨晩は、すっかり毎年恒例となってきた神楽坂での新年のお祝い。
1時間だけだが、お茶屋さんでご挨拶をし、金粉の入ったお酒を飲み、伝統的な正月正装をした芸者さんの踊りを見て、最後は全員で三三七拍子(三味線入り)。今年は3年目ということで、多少ビビリも抜け、回りを見回す余裕も出来た。芸者さんとの会話も楽しく盛り上がる。あぁこういうのってやっぱり年月がいるんだなぁと実感。年に一回では粋な旦那衆になるまで数十年かかってしまいそうだが、こういう遊びを知らないよりはまぁいいか。
楽しく1時間が過ぎ、次の店「弥生」へ。
去年もこの店でお会いした、出版業界の大物に今年も偶然お会いした。もうお顔を見ただけで縁起物のような方。2年連続でバッタリ会うのは素晴らしい。今年もいい年になりそうである。
3軒目はお茶屋バーに行って飲み、深夜すぎに帰宅。
昨晩はもうひとつのお楽しみが待っていたのでワクワク。そう、これまた毎年恒例の「Macworld Conference&Expo San Francisco」が日本時間の16日深夜に行われ、ジョブズの発表があったのだ。
去年はここで iPhone が発表され、世界中で話題になった。今年は開催前から「There's something in the air.」と書かれた垂れ幕で話題になっていたが、やっぱり世界最薄のノートブックだった。「MacBook Air」。最薄部わずか4ミリ。すばらしい。マックは常に期待を大きく上回ってくれるなぁ。とはいえ有線LANポートがないのは困る(別売りでUSB Ethernetアダプタがあるらしいが)。あと少々高い。でも、薄くて軽いノートブックの登場を10年以上待ち望んでいたMacファンとしては、非常に食指が動く製品だ。欲しっ。でもすでにツマ(今日が誕生日)からの却下宣言を受けてしまった。む。
25℃! @那覇
2008年01月13日(日) 10:19:23
沖縄の那覇に来ている。
25℃ですよ、25℃。モリのいる札幌とは気温差30℃! 日本ってすごいなぁ。こんなに小さい国なのにこんなに気温差がある。昼に着いた途端じわっと汗ばむ。暑っ。上着を次々脱いでTシャツ一枚に。
まずは首里に出て「てぃしらじそば」へ。
脱サラして沖縄そば屋を始めた、という店で前から行きたいと思っていた。カフェみたいな作りだけど、どこか温かい手作り感がある居心地よい空間で、そばもとても丁寧で心温まるもの。最近若手を中心に増えてきた「昔ながらの手作り沖縄そば」系。超薄味のスープで「淡すい」のそれよりもあっさり。でも食べ終わる頃には後ろ髪引かれる味になる。麺は少し茶色っぽく、縮れが強いもの。おいしい。全体にとてもいい沖縄そばだが、敢えて言えば麺にもう少しコシがあった方がいいかな。茹で時間の問題だろうか。でもまた定期的に来てみたい店。あ、ジューシー(炊込みご飯)もとってもうまかった。沖縄そば500円。ジューシー100円。コーヒーはセルフで飲み放題。よくやっていけるなぁ。
次に公設市場に出て、銀座のあるバーで勧められた「田舎」という店でソーキそば350円。安っ。しかも超ディープ。観光客はびびって入ってこれないだろう。地元の人が昼ご飯に群がるような店(安いしね)。でもそのバーの人が帰省の度に寄るというだけあってなかなかおいしい。ここは「昔ながらの手作り沖縄そば」系ではなく、言うなれば「昔ながらの生活そば」系。なんだかとても気に入った。公設市場周りっていい店なかったんだけど、これからはここにしよう。
ホテルにチェックインして、ラグビー大学選手権決勝の早慶戦中継を見る。早稲田ラグビーのファンなので、早稲田が勝ってうれしい。でも早慶戦っていつもラフプレイがなく、実にフェアでいい。気持ちのいいゲームだった。
ボクがホテルの部屋にいた間にスコールがあったらしいけど、ホテルを出る頃には雨も上がって(晴れ男!)、夕方から外出。辻にある「カフェ沖縄式」で作家の駒沢敏器さんと待ち合わせ、彼中心で一緒にやっている「ある沖縄プロジェクト」の打ち合わせ。今回の沖縄行きの目的でもある。とはいえ本業と違うから自腹の沖縄行きだけど。
その後一緒に「琉球料理乃山本彩香」へ。
久しぶりの彩香さんの料理である。おととしの閉店危機以降、営業方針を変えてからは初めての訪問。高齢でカラダが持たないという彩香さんは規模を最小限に縮小し、ほとんど「琉球料理の伝統と心を後世に伝える」という情熱だけで営業している。料理の質はまったく変わらなく非常においしいが、サービスや営業日数、価格などはずいぶん変わった。もうほとんど趣味の世界である。それでも彼女が霧の日の灯台のようにそこに立ち続けてくれているだけで,琉球料理の伝統と心が守られる。その価値を味わう店である。彩香さんともいろいろお話しでき、良かった。
食後、駒沢さんとふたりで牧志2丁目の隠れ家バー「living」へ。
以前「Slow Jam」にいたジミーが店主で、異様に凝っていてオシャレ。ふーん、と感心しながら飲む。最後には大盛り上がりに盛り上がり、「どっか飲みに行こ」と店主に散々誘われたが、意志強く帰る。つかもう2時過ぎてるし。
定例会的宴会
2007年12月20日(木) 8:05:33
ムスメの風邪をもらったようだ。節々が痛く、喉と鼻が特に痛む。脱稿で気が緩んだのもあるかもしれない。このボワボワ感、久しぶりだ。
昨日の夜はまだ元気だったので、都内某所にて定例会的宴会に出席。同年代の、利害関係がない人々がその店の料理を目当てに集まる会である。半年に一回くらいやっている。
その店、驚異的な料理とコストパフォーマンス、そしてその意外性で一部に有名な店である(普通の食堂なのに、夜は会員制の美食処となる)。近所に移転して広くなっていた。約倍。オヤジさんたったひとりで料理を作るので、箱が倍になったらそりゃ手が回らない。そのせいなのかどうなのか、昨晩はいつもの迫力が感じられず、逆に割高だった印象。味も移転前の方が良かったなぁ。おいしかったのだが、移転前のあの驚愕感がなかったのが残念。まぁそのときすでに風邪ひいてたと思うので舌も鼻もダメになっていたからかもしれないけど。
解散後、ひとりでテンダリーに寄って一杯だけ。
店主の宮崎優子さんが、CCS(カクテル・コミュニケーション・ソサイエティー)のイベントでグランプリを獲ったのでそのお祝いを言うために。グランプリを獲った新作カクテル「艶女(アデージョ)」は、その制作過程で試飲させてもらったりもしていたので、我がことのようにうれしい。宮崎さんもうれしそうである。
帰宅後、少し書き物しようと思ったが、目の奥や歯が痛み、断念。そして今朝に至る。昨晩のあの痛みは風邪から来ていたのだなと納得。今日は会社を休んで寝ていよう。熱もあるかも。
2007年度 佐藤尚之会
2007年11月07日(水) 19:53:49
ほぼ年に1回の恒例行事「佐藤尚之会」が昨晩あった。
同姓同名&漢字も一緒、という佐藤尚之が5人集まる会。昨晩は11月2日に表参道にオープンしたばかりの新ビル「GYRE(ジャイル)」の4Fにある「ペローラ・アトランチカ」にてポルトガル料理を食べながら。昨晩はメンバーの奥さんもひとり参加。ゲストもひとり参加して計7名。
姓名判断的には同じ性格・同じ宿命の5人。年齢は30歳から48歳と幅広い。
というか、ホントに性格が似てるんだよなー。不思議だ。
「佐藤尚之」という四文字をこれまでに数百万回書いてきたことが影響しているのか、ナオユキという「ちょっとナヨっとした響き」で数千万回呼ばれ続けてきたことが影響しているのか、5人ともなんとなく感じが似ている。無口で素っ気なくて客観的で、でも親切で気弱で詰めが甘い。この性格の「生きにくさ」を5人で話し出すと異様に盛り上がり止まらない。なかなかこうはわかりあわない。
5人とも、放っておくと黙ってしまうタイプなのだが、観客というかゲストがいるととても気を遣っていろいろ話す(そういう性格)。なのでゲストは必。昨日のゲストも5人もの佐藤尚之に囲まれていろいろ楽しんでいただいた模様。ま、希有な体験だわな。同姓同名に囲まれるというのも。
なんか、「もしかしたらボクの人生だったかもしれない佐藤尚之という人生」を歩んでいる他人の佐藤尚之を見ていると、たまたまこういう人生である不思議さと感謝の念が起こってくる。どの佐藤尚之の人生も他人事とは思えない。一生のつきあいかもねぇ。
45年以上生きていると、利害関係がゼロ、という集まりがほとんどなくなってくる。
この会は名前が同じだという以外、利害関係ゼロ。貴重である。年に一度のお楽しみだ。
古くさくなったケーキ
2007年10月20日(土) 18:00:17
昨日、あるところで時間が中途半端にあいたので、カフェに入った。
カフェというか、ケーキ店かな。併設カフェがある感じ。その昔一世を風靡したケーキ店である。そういえばこのごろ噂を聞かないなぁ、まだあるのかなぁ、と行ってみたらまだあった。
入口でケーキを選ぶ。モンブラン系の種類が多いのはこのごろの流行だな。3人でそれぞれ違うのを選び、席につく。
ケーキが来た。よしよし、と、ひとくち。……。ん?
他のふたりの頭の上にもハテナマーク。
ボクは甘いものはあまりくわしくない。
というか、パティシエがいるレストランの、食べる人の注文があってから作るデザートが好きだし、なかなかそれに勝てないと思うのであまり行かないのだが、この店のケーキは…、ひと言で言うと「古くさい」と感じた。別にまずくはないのだけど、なんというか、一世を風靡したころのまんま。なんか1990年代の匂いがする。そこで止まっているのだ。古き良きものを守っているのならまだしも、あの頃の時代に踊ったまま、止まっている。
10年前は行列の店であった。いまはスカスカである。
きっとあまり味は変わってなくて、10年前にはこういうのを「おいしい!」と思っていた気がする。んー、なるほど、時代の味ってあるもんなんだなぁ。味が変わってなくても、それって(くわしくない人にでも)ひと口でわかられちゃうものなんだなぁ、とか。
人間もいっしょかも。成長をやめてしまった人は、5分話せばそれとわかる。
40代も中盤になると、同年代でも「おりてしまう」人が多い。以前はあんなに輝いていたのに、今はどこかでおりちゃった人。
きっと毎日の違いはほんの少しなんだろうけど、長い間にはすごい差になって現れてくる。ちょっとずつ自分を甘やかして「まぁいいや」とやってたり、以前の成功体験を反芻していたりすると、10年後が怖い。
ボクは別に時代に乗ったりしたことはないけど、40代になって自分に甘くなった気がする。成長の速度を緩めた感じ。古くさくなったケーキは、シビアにそこを突いてきた。甘いけど、痛い。
ホーム・プラネタリウム
2007年09月22日(土) 17:01:49
昨晩は森崎くんと奥さんと「タニ・キッチン」。妻は仕事で来れなかったが娘は呼んで4人でタイ料理。3ヶ月以上に渡るドラマの撮りも終わり、もうすぐ札幌に帰っちゃうので、東京で遊ぶのもこれがしばらく最後かも。
相変わらず健やかに美味しいタイ料理に感激したあと、移動して我が家へ。
そのうち妻も帰ってきて深夜まで5人でダラダラと飲む。
森崎くんにホーム・プラネタリウムをいただいたので、部屋を暗くして星を眺めながらのダラダラ飲み。
BGMは最初は「Star Dust」とか「Stella By Starlight」とか気取っていたのだけど、どこからともなく「宇宙戦艦ヤマトが聴きたくなった!」というリクエストが出る。もちろんありますよ、と、いきなりささきいさおの野太い声。星空にワインにささきいさお。まぁでもなかなか楽しいな。よし、こうなったら岩崎宏美の名曲「銀河伝説」でしょう!と思ってかけたら、みんなポカン。へ? マジ? そんではと沢田研二の「ヤマトより愛をこめて」をかけたらこれまたポカン。おいおい、トーシローは相手できんな(笑)
終わったのは何時だったか。送り出しはもちろん「本日、未熟者」。
今日はそのドラマ「受験の神様」の最終回である。いろいろ微妙で残念なドラマだったけど、森崎くんの勇姿を最後に見よう。
打ち上げ
2007年09月19日(水) 12:14:07
ドラマ「受験の神様」が昨日クランクアップしたとのことで、森崎くんたちとお祝いの宴。
まずは焼肉。打ち上げは焼肉、というのはもうほとんど伝統行事みたいなものだ。場所は「正泰苑」。久しぶり。んー、なんだか高くなんない? もう少しリーズナブルな店だった記憶が。
まぁでも美味しく食べて場所を変える。
これまた久しぶりの某バー。シャッターを開けてもらって東京タワーを眺める。眺めるというか見上げる。札幌からのお客さんは当然喜ぶ。まぁこのシチュエーションは凄まじいからなぁ。ウンダーベルクで苦いカクテルを作ってもらって(そればっか)肉に疲れた胃を癒す。涼風が入ってきて気持ちよし。
〆は「Amoh's Bar」。
数日前に「宿無し」のことを書いたら「余計なことを書くな(笑)」とメールをもらい、いいタイミングだったので訪問。森崎くんもすでに何度か来て馴染みになっている模様。たまたまボクのiPodに入っていた「宿無し」をかけてもらったりしつつダラダラと飲む。
「じゃあね」と店を出るときにTOKIOの「本日、未熟者」が流れてきた。「だってドラマの後テーマじゃん!」だって。後テーマを背中に店を出る森崎くん。天羽はこのために用意してたのね(笑) サービス精神あるなぁ。
♪野望はあるか 義はあるか 情けはあるか 恥はあるか
中島みゆきの詞がこころにささる青山の夜。
とんかつと焼肉
2007年09月08日(土) 22:00:29
昨日はなぜか「肉」の日だった。
ボクは20代の一時期ベジタリアンをしていたくらいであるから、あまり肉を中心には食べない。なのに昼はとんかつ。夜は遅めに焼肉。なかなかハードだったな。
昼はとんかつの名店「勝漫」の職人さんが独立して開いたという「とんかつ やまいち」へ。8/20にオープンしたばかりの店である。てっきり「勝漫」のオーナーだと思っていたのだけど、雇われだったんだなぁ。
で、そろそろ辞めたいと周囲に漏らしたら「独立しろ」とせきたてられたとか。ただ、その職人さん、わりと弱気だったようで「自分なんかが独立しても成功しない」とあくまで謙虚。日本トップクラスのとんかつを揚げる人なのに謙虚すぎ。
でも常連さんをはじめ、強く勧める人が何人かいて、「勝漫」から程近い場所に店を開くに至ったと聞いた。ちなみに現在の「勝漫」は、ホテルの社員食堂で働いていた方が受け継いで揚げているとも聞いた。
いや〜やっぱうまかった。日本トップクラスに好きなとんかつかも。ご飯が少し残念だったけど、あっさりしたとんかつでいくらでも食べられそうだ。また来よう。
で、夜は広告の講義。
2時間の講義の中で、スラムダンクの事例を話したのだけど、終わってから聴いた人が寄ってきて「広告を続ける勇気が出ました」と言って泣いてくれた。普通にキャンペーン事例を話しただけだったのでちょっと戸惑ったが、なんかボクももらい泣きしそうになった。何かが伝わったのなら、うれしい。
講義後、一緒にやった方とふたりで渋谷「ぱっぷハウス」。焼肉だ。
裏メニューで豪華な食事。でも食べた量に比して高すぎる印象。うまかったけどなー。でもふたりとも「サシが嫌い」の「赤身好き」。とにかくサシが入っているのを持ってこないでくれ、と頼んだけど、裏メニューはどうしてもサシ入りばかり(まぁ単価が高いから仕方ないのだけど)。最後は内臓系。深夜なのに食い過ぎ。
ということで、しばらく肉はもういい気分。
台風の夜
2007年09月07日(金) 8:41:26
台風関東上陸でオフィシャルに早退オッケーになったというのに、昨晩は会食があった。
行く予定のレストランは赤坂の溜池にある。溜池とはその名の通り、水を溜めた人工の池だった場所である。江戸時代に飲料用の上水ダムとして作り、特許庁前の交差点から赤坂見附までの細長い池だったという。ダムにするくらいだから水が溜まりやすい地形。特に溜池の交差点は、豪雨が降るとクルマがプカプカと浮くくらい水が溜まるという。幸いそのレストランは地下ではないので水没はしないだろうが、よりによってこんな夜に溜池で…。
19時から始めて22時くらいまで。ここ数年のメディアの話から今現在変化しつつある状況など。堅苦しい会食ではなかったが、いろいろ参考になることが多かった。次回は居酒屋でと約束して終了。料理は相変わらず繊細至極。食べると優しい気持ちになれるような味。
外を見るとやはり大雨。でも店の前の道はまだ水没していない。タクシーを呼んでもらったが、電話がまったく繋がらない。地下鉄もいくつか止まっているらしい。進退窮まったな、と思った頃にようやく電話がつながり、なんとかタクシーが来た。ラッキー。乗ってる途中からどんどん豪雨に。家についたらゴミや葉っぱが道に散乱していた。近くの木は倒れかかっている。おぉ、久しぶりにちゃんとした台風だ。
夜中も風雨がすごかった。風で家がゴゴゴと揺れ、雨が壁をドドドと鳴らす。なんとなくベッドで映画「台風クラブ」の一場面を思い出していた。台風の中、校庭で工藤夕貴らが踊る場面。相米慎二も死んじゃったな。
SWING MATES CLUB K
2007年08月25日(土) 9:25:59
昨晩は久しぶりに「酒あり外食」。なんと10日ぶりである。
一軒目に行ったレストランについてはまた後日書く。いや〜うまかった。評判は聞いていたけど、ここまで繊細な料理だとは思わなかった。ほとんど和食のような清らかな純正オーストリア料理。ウィーンってこんなに美味しかったっけな?
デザート前の「クラッハー・グランクリュ」がまた絶品。ブルーチーズと貴腐ワイン(クラッハー・トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ)を混ぜたもので、これをそのクラッハーを飲みながらいただく。当たり前だけど完璧なるマリアージュ。蜂蜜もよく合う。至福のとき。
二軒目は九段の「SWING MATES CLUB K」へ。
ここは二度目。店主の市川克美さんがギターと歌をやる小さなライブハウスなのだが、毎週金曜夜だけその娘さんである市川美絵さん(超美人)とふたりでやるのである。演目はオールディーズ中心。レパートリーが幅広く膨大。歌もギターもプロ真っ青の絶品級。ボクはオールディーズから70年代くらいまでのポップスに妙に詳しいので、ここでやるほとんどの曲を歌える。楽しすぎて泣ける。
美絵さんもお父さんも歌がうまい。演奏もうまい。見惚れつつ聞き惚れつつ共に歌いつつ。昨晩は珍しく日本語の歌もやった。「まちぶせ」「ルージュの伝言」「バスルームから愛をこめて」。あれだけのレパートリーを持ちつつ、こんな歌まで暗譜で歌えてしまう美絵さんはスゴイなぁ。しかもキーボードとアコースティック・ギターとベースをとっかえひっかえ弾きこなしながらである。
それにしても、山下久美子の「バスルームから愛をこめて」はやっぱり名曲だ。家に帰ってからもずっと頭の中で歌い続け。今朝も頭を離れない。♪おーとーこーなんてしゃぼんだま〜
池袋「永利」
2007年07月24日(火) 5:44:21
最近行った店の中で一番印象的だったのは池袋の「永利」。
池袋に客が中国人ばっかりの店がある、とは聞いていたが、ここまでかよとビックリする中国料理店だ。7〜80人は入る店なのだが、その9割は中国人。いや9割5分か。しかも庶民系。店に入った途端クラクラするほど中国そのもの。みんながみんな甲高い声で話していて耳がわんわんしてくる。店員ももちろん中国人。日本語は一応通じるが覚束ない。
正確には「中国東北家郷料理」。
メニュー数が多く、壁に余白がないほど貼りまくってある。帰りに出前メニューをもらって帰ってきたが、出前メニューだけで201番までメニューがある。店長のオススメみたいな、壁に貼ってあるテンポラリーなものを入れると250くらいはメニューがあるかも。東北地方の料理や家庭料理が中心なので知らない料理名も多い。どれもこれもおいしそうだ。
まったく予備知識なく先輩(男)と飛び込んだのだが、ふたりで必死に勘を働かせて選んだメニューがどれもこれもアタリでうまかった。というか、勘が当たったとかいうよりメニュー全部うまいのかも。特に印象的だったのは「東北醤大骨」。豚背骨のタレ煮つけである。背骨がブロック丸ごとドドドンとテーブルに届く。そこにへばりついた肉(甘辛煮)を囓りとって食べるのだが、うわ、これうめぇ! ふと気がつくと他のテーブルもみんなこれを頼んでる。どうやら名物だったらしい。アタリアタリ。
野菜系、牛肉系、鶏肉系、羊肉系、海鮮系、豆腐系など、どれもハズレなし。量も多く、ふたりだけで来たことを後悔した。この店、4〜6人くらいで来ると天国かも。麺は麺で壁に貼ってある中から適当に頼んだのだが、見慣れぬ手打ち麺の焼きそばだった。これもおもろいなぁ。あぁやべえ。久しぶりに全メニュー制覇したくなる店かも。
値段ももちろん安い。ここでひとり3000円食べるのは大変だ(ビール飲んだら別)。超庶民派なので高級志向の人には合わないかもだけど、電車賃たった数百円で行ける中国。こりゃ楽しい。おいしいし安いし気楽だし。また行こう。
ところで豚背骨と言えば、昨晩も食べた。豚背骨煮込み鍋。ジャガイモもたっぷりほっこり。いわゆるカムジャタンか。赤坂の韓国料理店「古家庵」にて。
この鍋も絶品だったなぁ。やっぱり背骨ブロックがごろごろ入っている。豚背骨肉ってうまいなぁ。フレンチやイタリアンや和食ではあんまりお目にかかったことないけど(スープはとるけど)、ちょっと追ってみたいかも。「ローブリュー」あたりならあるかな?
名古屋で食べすぎ & 大矢さん
2007年06月30日(土) 9:16:03
所用と「2泊3日うまうま旅」の下見をかねて、名古屋へ。
朝10時半ころ名古屋駅に着いて、まずは新幹線ホームの「住よし」できしめん。ここはホームの立ち喰いとはいえ名古屋で最もうまいきしめんの店のひとつとして知られているらしい。なるほどなかなかうまい。シンプルだけどメリハリのきいた味。もちもちの麺。わりと好きかも。
で、そのままJRで熱田駅に行って、熱田神宮をお参りした後、開店直後の「あつた蓬莱軒神宮南門店」へ。ボクのすぐ後ろはもう待ちだったからギリギリだったな。言わずと知れた「ひつまぶし」の有名店。なぜか「以ば昇」ばかり行っていて有名なこの店は初めてだった。カリカリに上手に焼き上げてある。だしもうまい。全体にレベル高し。この「ひつまぶし」って食べ方は焼鳥やステーキの切れ端でも出来そうだな。
地下鉄で中心部に出てからタクシーを使って飯田町の「川井屋」へ。きしめんの老舗である。手こね・手延べ・手切りの純手打ちだそうだけど、それってさぬきうどんなんかだと普通のことだよなーとか思いながら。でもさすがな麺だ。もちもちなだけではなくムニィ〜の粘りが微妙に良い。だしも深い味。全体にとても優しいきしめん。ただ少しいろんな味が混ざりすぎているかもとちょっと思った。「住よし」って普通なように見えてシンプルな完成度があったんだと思い至る。
四軒目は「ヨコイ」のあんかけスパと「叶」の味噌かつを迷ったあげく、なんとなく味噌かつへ。んー、腹7分目だけどまだ丼くらいは入るな、と。でも後でちょっと後悔した。だって濃すぎたんだもの。
味噌かつは嫌いではないが、ここのは「矢場とん」の数倍は濃い味で強烈。いやぁ〜濃い。濃すぎ。見た目も真っ黒でなかなか凄まじい。濃厚系の雄とは聞いていたがここまで濃いか。いやぁ〜濃いなぁ(そればっか)。家族的な経営で、首が前に曲がったお爺さんが丁寧に丁寧に作ってくれる。その様子は心温まる。メニューの裏に「生涯現役」と書いてある通り、ずっとがんばってほしい。
と、四軒ハシゴ。
きしめん2杯はともかく、ひつまぶしと味噌かつはさすがに年齢的に調子に乗りすぎ。また読者のお医者さんたちに叱られるなぁと反省しつつ、所用をこなす。
夜は楽しみにしていた大矢さんとの会食。
お互い長〜くサイトをやっていて(ボクは1995から。彼女は1996から)、メールでは何度も何度も連絡しあった仲なのに、お会いしたのは今回が初めて。「やっと会えましたねぇ」とニコニコと。彼女のサイトには隠し日記があって、暗号を解かないとそのページに行き着けないのだが、そのダジャレ日記をボクは「日本一の日記」だと思っている。面白い。傑作だ。群ようこ・室井滋を凌ぐ(なぜ編集者は彼女にエッセイを書かせない?)。書評は「本の雑誌」を含めていろいろ書いている人ではあるのだが、それにしてももったいない…。ま、それはともかく、そんな彼女とのやっとの邂逅である。とても楽しみにしていたのである。
場所は「宮鍵」。かしわとうなぎで有名な老舗らしいが、お目当ては「みそすき」である。味噌鍋で三河地鶏や野菜を煮込んだものをすきやきみたいに玉子でいただく料理。この味噌鍋が凄まじい。ひたすら黒い。「地獄の釜が開いたよう」と表現した人がいたが、まさにその通り。すべての食材が八丁味噌で真っ黒になるので口に入れるまで何を食べているのかわからない。というか、煮えて食べごろになったのかどうかの判断も全くつかない。黒すぎて。最後に青いものも投入するのだが、普通の鍋では美しい彩りになるそれも単に真っ黒。存在意義が微妙だ(笑)
ボクは四軒目の味噌かつがボディブローのようにきいていて、自分の分を平らげるのがやっと(でも最後ののり茶漬けまで全部食べたけど)。ただ、スタートダッシュでは実にうまい「みそすき」も最後にはちょっと単調になるのは否めないな。
1時間半でだいたい食べ終わり、口の中の味噌を流そう、ということで「Dagout」というバーに流れる。野球バーだ(大矢さんは野球オタクでもあるのだ)。そこでカンパリを飲んでさっぱりし、野球中継を観ながらお互いいろいろ話す。味噌鍋を食べている時は真っ黒な海から食材を救い出すのに必死であまり話せなかったのだ。
長くサイトを続けてきた人にしかわからないいろんな感覚を語り合う。こういうのがわかりあえる人も少ないなぁ。一致したのは「無難なことしか書かなくなっちゃったよね」みたいなこと。センシティブな話題を書いた時の不特定多数の反応の怖さを身にしみて感じているし。表面的なことだけを読んでのバッシングには心底参るし。ネット初心者の、ネットの利便性を勘違いした一方的で自己中心的な要望・お願いの数々にも死ぬし。
とか、だらだら話してお開き。あぁ面白かった。再会を約束して別れる。
夜の栄をそぞろ散歩してホテルへ。名古屋人もほとんど知らない無名で小さなホテルだけど、旅のクチコミサイトで金賞をもらっているホテル。サービスがなかなか良い。
名古屋は高いビルが少なくて、空が広くて気持ちがいいな。道も広いし。
印度風カリーライス
2007年06月08日(金) 7:43:54
私も痩せました!というメール、ちらほら。
「実は私も2年前の春から秋にかけてBMグラサン+アルファリポ酸で半年間で65Kg→55Kgの10Kgのダイエットに成功しました。現在でもリバウンドなしで56kg台をキープしています」とか「去年トライして5キロの減量に成功しました。痩せたあとはグラだけですが、上下はあるものの体重キープしています」とか。「痩せると服の買い換えが大変」という贅沢な悩みも。
話は変わるが、今日で閉まる「印度風カリーライス」に昨日行ってきた。着いた途端目に入る大行列。50人ほどなのだが、とはいえこの店ではありえない数。ファンが多いんだなー。食べ終えて出てきても50人ほど並んでいた。回転がいいので15分ほど並べば入れる。最終日の今日も行こうかな。やっぱうまいや、ここのカレー。好き。マジでなくなるには惜しい店。60年以上この地でやってきたらしい(閉店理由は、医者から休養しろと言われたからとか)。
夜は打ち合わせの後、久しぶりに「Amoh's Bar」。高校の同級生がやってるバーである。
「お嬢さんのお祝いに」と、シャンパンをご馳走になる。そういえば半年ほど来てなかった。またちょくちょく来るわ。んでもって天羽と話しながら機嫌良く飲んでいたら携帯で先輩から呼び出しを受け、その店に行こうと外に出たらムツゴロウさんとばったり。やっぱ都会で遭遇するとビックリする。お元気そう。シュパーゲル(ドイツの白アスパラ)食べに行きましょう、みたいな立ち話をしてお別れする。もう旬が終わっちゃうな…。
目黒へ。ちょこっとだけ食べて帰ろうと思ったが、意外に盛り上がり、二軒行って酔っぱらった。考えてみれば先週の今日はまだNYにいたんだった。明日から札幌。YOSAKOIソーラン祭り。何故かセミ・ファイナルの審査員を仰せつかった(笑)。
NY観劇旅行7日目
2007年05月31日(木) 9:00:00
明日は朝には空港に向かうので、今日が実質的最終日。今日2本観て、目的である「ミュージカル10本」を完遂。
まぁもう十数回目のNYなので他にしたいことも特にないとはいえ、今回はミュージカルとメシしかしなかったなぁ。でも会いたい友達にはほとんど会えたし良かった。時差に苦しむこともない快調な1週間に感謝。深夜メシの連続にも関わらず耐え続けた胃腸にも。一緒に行動した森崎夫妻にも。あ、それと勝手に行かせてくれた妻子にも(妻の優子はまたひとりでフランスに行くみたいだけど)。
朝は8時に起床。風呂に入ったりなんだりしたあと10時くらいから散歩。ユニオン・スクエアのグリーン・マーケットでようやく「短髪に入れ墨のオバチャン」を見つけた(その後モリたちとスコーン購入)。
11時30分にアッパーウェストの「Barney Greengrass」でブランチ。
ここは2回目かな。古くからメールをくださっているTomoさんと会食。久しぶりの再会。モリ夫妻と4人で絶品のサーモン、スタージャン(チョウザメ)、セイブル(銀鱈)のスモーク、そしてエッグとスモークサーモンをスクランブルにしたもの、超超絶品のチョップド・リバー、そしてベーグル。と、ユダヤ人の典型的ブランチを堪能。うまうま。やっぱりここの魚のスモークは世界一かも。こんなにとろけるスモークは他にない。特に今回びっくりしたのは銀鱈のスモーク。舌の上でふわりと溶ける銀鱈。うま〜。それとチョップド・リバーも異様にうまい。これだけを食べにまた来たい。
余談だけど、いまNYで銀鱈の西京漬けが流行っているらしい。味噌漬けと呼ばれているらしいけど。そういえば「Upstairs」でも握りに何かの味噌漬けが出たな(タネはなんだったかな)。
もう1軒、ユダヤ人に人気だというデリに寄ったあと、Tomoさんと別れる。次に会えるのはいつだろう。
んでもって、今日のマチネは「Wicked」。
劇団四季でも6月から公演されるヤツ。ブロードウェイでは2004年の公開で、当然これがトニーを取ると思われていたのに予想を覆して「AvenueQ」が取った。でも「ウィキッド」はいまだに席が取れないことで有名な作品。
子供の観客が多かったけど、アメリカの子供はなかなか舞台の盛り上げ方を知っていてピーピーキャーキャーとタイミングよく騒ぐ。またそういう騒ぎ方によく似合う派手な舞台であった。席も前列の方だったので相当楽しめた。第一幕ラストの「Defying Gravity」が最高。ちょっと細目で心配したエルファバ役のJulia Murneyがとても良かった。夢見る少女であったエルファバの雰囲気を上手にだしていて好演。グリンダ役のKendra Kassebaumはガーリーな演技がなかなか。しっとりした歌はもうひとつだったけど、明るく素直なグリンダで良い。オリジナル・キャストがそれはそれはすごかったらしいのだけど、このキャストもわりといい。
ちょっと舞台装置がディズニー的すぎて、その辺もう少しオズ独特の世界観を出して欲しかったとは思うけど、席が取れない&劇団四季が取り上げるのがよくわかる良作。こりゃ楽しい。
終演後、モリたちと「劇団四季になったら、あの歌の歌詞はやっぱり『越えてーいけー、じゅーりょくぅー』とかなるのだろうか」などと話しあいながら、チェルシーマーケットへ。モリたちを案内しつつ、小腹が減ったと訴えるモリにつきあってスープを食べる。
その後ほとんどお隣のミートパッキング・ディストリクトへ。ソワレまでの時間はココでつぶすことに。いまNYで一番オシャレで先端な地区。数日前の夜に行ったが、昼にもアンテナショップ的なブランドショップを隈無く見回ることにする。やっぱオシャレ。面白い。でもグルリと一周したわりには意外と店数も少ない。もうちょっと増えて欲しいかも。
ソワレは20時から「Legally Bronde」。
数年前に機内で見た映画「キューティー・ブロンド」(邦題)のミュージカル化。なんつうか、まさに「ガーリー天国」な作品だった。ブロンド娘が彼を追って法律の世界に入り巻き起こす騒動を描いているのだが、あくまでも明るく、あくまでもピンキー。ここまで正面切ってガーリーに来られると認める。というか、素晴らしく楽しい。
まだ4月29日にグランド・オープンしたばかりの作品だが、来年のトニーのノミネートは確実な気がする(ノミネート止まりだとは思うけど)。
映画でリーズ・ウィザースプーンがやった主役のエル役はLaura Bell Bundy。とてもいい。ピンヒールでよくあそこまで踊れるなぁと感動するレベル。「スパマロット」でハーバート役など何役もこなしたChristian Borleもなかなか。彼の本質はコメディだと思うが、そこそこ真面目な役をちゃんとこなしていた。あとは犬! 生舞台で犬が二匹活躍する。ちょっとドキドキ&びっくりするよ。
ということで、今回の目的「7日で10本ミュージカル観劇」を達成!
パチパチパチ。おバカなことを真剣にやるのは楽しいな。
それにしてもここまでミュージカルに近しくなるとは思わなかったけど、だんだん役者名まで覚えるようになってきたし、CDとかも買いまくっているので、ちゃんとサイト内にコーナーを作るべきかもしれない。観たものだけでも記録するように。「PLAYBILL」も昔からずいぶん溜まっているし。毎年は無理でも数年に一回はブロードウェイに通いそうだし。
そんなことを思いながら地下鉄で移動して、NY最後のディナーを23時すぎからソーホーのメキシコ料理「La Esquina」にて。
この店、K堂さんから強く勧められた店で、アプローチが異様。地上はしょぼいメキシカン・デリなのだが、秘密のドアから地下に降りると暗くて広いレストランが広がっているのだ。入るのはデリの中の従業員専用ドアみたいなところ。ドア番なのか客なのかわかりにくい場所にごつい店員が座っており、そいつに名前を言ってドアを開けてもらい、暗い階段を降りる。そうするといきなり厨房。料理人が殺気だって働いている中を躊躇せず通りすぎると、いきなり異空間が現れる。そんなアプローチ。
なんつうか古城の地下室みたいな空間だ。地上部の小さな店からは想像できない広い空間で、大音量のロック(懐かし系が多い)がかかっている。オシャレで怪しげな人々が100人くらいとぐろを巻いている。この意外なアプローチを含めた隠れ家感がNYでは人気で、ビヨンセを始めとするセレブたちも頻繁に来ている先端な店とか。なるほどー。隠れ家&こんなシチュエーションのくせに(くせに?)料理もとても良いとか。
前回NYに来た時にお会いした萩尾さんが今日東京から帰ったばかりなのにこんな深夜に来てくれて旧交を温める。里見さんとモリ夫妻とで総勢5人。ただ、大音量なので声を張り上げて話さなければいけないのが難。ボクが明日の朝帰国するということで「打ち上げ会」的なものだったのだが、それどころではない。腹の底から声を出して叫ばないと会話が出来ない。
なるほどメキシコ料理はなかなかのもの。セビチェもタコス系もグリル系もよい。サボテンのサラダやグワバ味の豚グリルとかうまかった。深夜26時すぎまでやっているし、ここもアフターシアター、もしくは2軒目にいいかも。知らない人とか驚いてくれそうな店だ。
わいわい遊んで、26時ころ、みんなと別れる。
森崎博之夫妻ともお別れだ。7日間ありがとう。もともとボクひとりで行こうと思っていた旅行に彼らがついてきた経緯ではあったが、彼らに来てもらって旅の楽しみが倍以上になった。
マンションでの別れ際、思いがけず誕生日プレゼントをいただく。うわっ。ホントに予想してなかったので驚いた。そう、明日ヒコーキに乗ったら、機内で6月1日の誕生日を迎える。日本に着くのは誕生日当日の夕方。あぁもう二十数時間後はトウキョウか。
モリたちと名残を惜しみながら握手して別れ、部屋に帰ってパッキング。窓から見える月は満月。摩天楼のすき間にひっそりと。
今回は「全くの休暇&好き勝手旅」ということで、いつになく相当気持ちが開放されている模様。わりと毎日ハードなスケジュールなのだが、疲れがあまりない。ラクチンだ。ストレスがないんだなー。
一部の方に「ポルトガルに続いて休んで仕事は大丈夫なんですか?」と心配されたけど、実は勤続記念に長めの休みがもらえるという制度を2回に分けて利用しているので誰にはばかることなく堂々と休めるのでした。使わないともったいない有給休暇なので、家族も何も言わずに許してくれた部分があったり。家族を置いてのひとり旅ももうなかなか出来ないかもなぁ。
ミュージカルのCDを機内で聴くためにiPodに移して、とりあえず就寝。
なんだろうな、あまりに馴れすぎたNYのせいか、街への名残惜しさはない。でもあと10本くらいミュージカルを観たかったかも。続けて10本見続けた効用で、演技や歌や踊りや脚本の質の「相対化」が自分の中で出来はじめていて、いままで感心するだけだった作品への評価も変化しつつあるのを感じているからだ。今ここで離れるのは惜しいな。でも観た作品を機内を含めて帰国してからもよーく反芻して、自分の中に「ミュージカル基準レベル」を持とう。せめてそれをしないとこの10本が無駄になる。
ということで、旅はオシマイ。Life must go on!
NY観劇旅行5日目
2007年05月29日(火) 9:00:00
今日(28日)はアメリカの祝日。メモリアル・デイ。
朝8時に起きてちょっとだけ散歩。深夜にどっさりとイタリアンを食べたので腹ごなし。で、部屋に帰って靴下と下着を洗濯して、CD聴きながらしばしくつろぐ。今日を含めてあと丸3日で帰るんだなぁ。
昼ご飯はベトナム料理「Bao Noodles」。2nd Ave.の22と23の間。
ここも菅谷さんの紹介。お暇ならご一緒しません?と誘ってみたら来てくれた。ということで菅谷さんとはラスト飯。パパイヤサラダやフォーがうまい。懐かしい給食味のチキンカレーもいい。良店。なんだか胃袋がホッとした。
皆と別れてボンヤリ散歩。2番街を22丁目あたりからだらだらとチャイナタウンまで30ブロックくらいゆっくり歩く。
今日は美術館に行こうと思っていたけど、祝日で激混みしていそうなのでパス(月曜休みのところ多いし。チェルシーのギャラリーも休んでる)。フリック・コレクションでフェルメールを見ようと思ったけど明日の午前中に行くことにした。メトロポリタンやMoMAは今回はパス。なんとなく美術鑑賞という気分ではない(メトのフェルメールは見にいくかも)。
何の目的もない散歩だったので、そのまま近くの地下鉄に乗り、セントラルパークへ。芝生に寝転がって熟睡したろうと思ったのだ。が! なんやねん、この混雑! さすが祝日。死の賑わい。
諦めて久々のミッドタウン逍遥。ショッピングというよりひたすら散歩。「Barnes & Noble」にも数店入った。娘が「リサとガスパール」のキャラが好きなので、英語で書かれた絵本があったら買ってお土産にしようと思ったのだ(英語の勉強にもいいし)。でも置いてない。もともとフランスの絵本だからなぁ。アメリカでは受けが悪いのかも。
いい加減4時間くらい彷徨っているので、疲れて一度部屋に帰る。で、ひと休みしたあと、今晩の食事は23時からなので、それまでのつなぎに軽く鮨を食べに行く。こういう時のつなぎにファストフードの鮨は便利。胃も癒されるし。
行ったのはトライベッカの「Upstairs」。
ブーレーの本店の横にブーレー・ベーカリー&マーケットというのがあって、文字通りその2階にある、ブーレーが出したカジュアルなダイニングである。フレンチ・アメリカンを出すオープンキッチンと鮨カウンターが両立している珍しい作り。小さい店。まだ出来て2年くらいかな。話題の店でもある。平日は大行列だとか。
で、その鮨カウンターに座って短時間で数貫食べたのだった。鮨以外にもうひとつ目的があって、NY行き前にメールをくださったAさんに、この店で働いている山田さんという職人さんの話を聞いたのだ。その方にお会いしてみたいと思ったわけ。で、カウンターで聞いてみたら、目の前に立っている若い職人さんがまさにその方だった。Aさんからボクのことも聞いていてくださったようで、お互いニコニコと。もうちょっとゆっくりお話したかったが、観劇の時間が迫っているのでサササと数貫。酢飯がしっかりした鮨。胃が喜ぶ。どうやらブーレーは和食店を計画しているらしく、そっちでのご活躍も期待。
タイムズ・スクエアまで戻って「オペラ座の怪人」観劇。
四季で2回(市村ファントムと山口ファントム)、NYで1回見てるから、都合4回目。今回観る予定ではなかったが、あまりにHoward Mcgillinのファントムの評判がスゴイし、オペラ座オタクの森崎夫妻もベタ褒めするので。
で、感想はと言うと…。
ひと言。「何これ?」でした。
ええと、後ろに(驚)をつけないと。つまり、「何これ?(驚)」
参った。痺れた。泣いた。ここまで凄いとは思わなんだ。
4回目にして、ハワード・マクギリンのファントムを観て、初めてようやくファントムの本当の気持ちが理解できた感じ。弱さと繊細さをここまで表現したファントムはいなかった。怪人の狂気を表現したファントムはいたが、クリスティンへの愛のカタチと孤独の寂しさとマスクの嘆きがイマイチ伝わってこなかった。でも、マクギリンのファントムはもろもろの弱さとその反動の狂気が演技でも歌でも完璧に表現されていて、一幕のラストの屋上の場面とかですでに泣けたし、二幕のラストなんか会場中すすり泣きの嵐。あの圧倒的な演技力と声と歌。あぁ、これこそ真のファントムだ…。こんな演技だとラストの「仮面がライトの中に浮かび上がるシーン」の重要性まで違ってくる。マスクの裏に隠された嘆きの象徴として機能する。なるほど…。
2階席の隅でこれだけ圧倒されたのだから、1階席の前の方だったら死んだかも。ちなみにこの劇場、二階席が前にせり出している分、1階席の奥だと屋根裏を走るファントムの演技とか像に乗った迫真の演技とか例のシャンデリア落ちとかが見えない。これから買われる方は1階席の真中より前か2階席をお勧めします。
終演後(22時半)、ちょっと呆然としながら地下鉄に乗ってミート・パッキングの南にある「Spotted Pig」へ夜飯に。
なんつうか本当にさりげない普通のパブなんだけど、なぜか2007年NYミシュランでひとつ星がついた店。ミシュランってパブにひとつ星なんてつけないよね。そういう意味で興味がものすごくあった店なんだけど、サービスも雰囲気も内装も居酒屋的で普通。若者は立ち飲みしているし。いやまぁ料理はとてもおいしいんだけど、ひとつ星をつけるほどかなぁ。ただ、ちょっと気楽に飲みたくて、しかもおいしい料理にありつきたい時はオススメかも。アフター・シアターに利用するのならとてもいい。
ご一緒したのは、過去に何十回と撮影でお世話になっているZAZOUというプロダクションの岡田さんと里見さん。そして森崎さん。いや〜お久しぶりです〜と握手しつつ、「あれ、でも新宿でばったり会ったよね? あなたも新橋でばったり会ったよね?」とか。そう、おふたりともNY在住なのに東京で偶然ばったり会ったことがあるのだ。縁があるのかも。
岡田さんから嬉しいサプライズがあったりしながら(ありがとう!)、ぎゃーぎゃー話す。なんかこのおふたり相手だと開放されてしまう。あの頃いくたびともなく地獄の撮影とかを一緒に乗り切っている分、戦友に久しぶりに会った、みたいな気分になるのかも。
明日仕事で早い岡田さんが帰って、里見さんと森崎さんと3人でロウアー・イーストサイドの「'inoteca」というワインバーへ。「Spotted Pig」も「'inoteca」も普段は大行列な店らしいけど、祝日のド深夜はさすがにすいている。赤のスパーリングなど空けつつ、くっだらない話をえんえんと。楽しい。
ふと気がつくと28時近く。急いで帰って就寝。
あぁ明日の午前中にフェルメール見に行こうと思ったけど無理かも。
NY観劇旅行2日目
2007年05月26日(土) 9:00:00
朝はぐっすりと10時まで寝て7時間睡眠。いきなり時差は解消したかも。快調。
風呂入ってさなメモ書いて11時半に待ち合わせて3人でトライベッカの「Wolfgang's Steakhouse」へ。
この店は世界一のステーキと言われて有名な「Peter Luger」のヘッドウェイターが独立してマンハッタン内に作った店で、ブルックリンまで行かないとありつけないあのステーキがマンハッタン内で食べられるという、旅行者にはうれしい店なのだ。肉もその熟成もピーター・ルーガーと共通。焼き方も同じで、出し方も例のお皿を傾けて肉汁を集めてかけるやり方。実際にTボーンを食べてみて、味も相当似通っていると確認。うーん、便利な店が出来たもんだ。ちなみにミッドタウンにも店があるみたい。
Wolfgang's Saladと絶品のベーコンスライス。両方美味。ステーキはTボーン2人前を3人で分ける。うまい。やっぱTボーンならピーター・ルーガー系かも。でも10年ほど前に初めて食べたときの方が驚きはあった感じ。ステーキ系では新しくできた「Craft Steak」や「BLT」も気になる。
食後、トライベッカからソーホーまで歩き、ソーホーが初めての森崎夫妻を案内しつつ、ノリータあたりまでショッピングしながら散歩。リトルイタリーは28日のメモリアル・デイのお祭りで屋台が出ている。アメリカンな射的とかくじとか。面白い。ノリータでド派手な新しい雑貨屋を発見したりしながら3時間半ほど歩いて満喫。楽しかった。
一度部屋に帰って一休みしたあと、ブロードウェイにディズニーの新作ミュージカル「Mary Poppins」を観に行く。
これが素晴らしかった!
まぁジュリー・アンドリュース主演の映画も名作だと思うのだけど、ミュージカル化されたこの演目のチャーミングなことと言ったら! 舞台装置、舞台転換のリズム、サプライズ、そしてもちろん歌と踊り。素晴らしかったなぁ。主演のAshley Brownは、多少顔がおばさんっぽいのと演技がちょい固めなのが難なのだけど、びっくりするくらい声がジュリーに似ていて魅惑的。歌い出すと独壇場で、あの名曲の数々を新鮮に蘇らせる。子役もバート役も文句なし。サプライズはいくつも用意されてるけど、ええとね、もし2階席3階席で観るなら、舞台に向かって右側の席を取った方がいいですよ(笑)。ボクたちは2階席だったのだけど、なんつうか、もう、目の前で(以下自粛)。あ〜、ライブCD買おうっと。楽しかったなぁ。いつもはディズニーをネズミーと言って嫌っているけど、これには「さすが!」のひと言を贈ります。歌が有名曲ばかりだし映画の焼き直しなのでトニー賞作品賞は難しいかもだけど、充分それに値する出来(ノミネート4作品には入っている)。トニー賞発表目前ということもあってか、客席も異様な盛り上がりだった(連休の前の金曜日ということもあるかもだけど)。
終了後、マンハッタンで唯一かもしれない日本人イエローキャブ運転手のRioさんに電話して迎えにきてもらい、ロウアー・イーストサイドまで。お仕事で一度一緒になって以来NYに来ると要所要所で彼のタクシーに乗る。何度か夜ご飯もご一緒した。「最近どうしてたー?」とかいろいろ話しながら。
23時すぎにロウアー・イーストサイドの「Stanton Social」で夜ご飯。
ちょっとしたつながりから、「世界の台所 ニューヨークを食べ、歩く」という本を出している松尾由貴さんとそのお友達の音楽コーディネーターの菅谷さんとの初対面メシ。遅くにスイマセン。しかも店まで紹介してもらっちゃった。
で、この店がまた良かった(良かった良かったばかりでスマンが)。
小皿シェア系フュージョンで、もうエイジアン・フュージョンともフレンチ・フュージョンとも呼べない感じ。菅谷さんに言わせると「これこそいまのアメリカン」とのこと。同感。エイジアン、ジャパニーズ、イタリアン、フレンチなどのエッセンスが混ざり合って、独特のアメリカ料理にまで昇華されている。日本で言ったら「無国籍料理」となっちゃうんだけど、そういう感じの焦点のボケ方ではないんだな。料理料理の特徴をちゃんと活かしつつフュージョンさせている感じ。
オニオン・コンソメが中に入ったエスカルゴ風小籠包、神戸ビーフの小さなハンバーガー、セビチェ、カリカリのピッツァ、炭火焼きのイカのレタス包み、タコスなどが小さいポーションで多人数でシェアできるように出てくる。ワインも世界各国なかなか渋いのが揃っているし、店はオシャレだし、深夜遅くまでやっているし。そしてまたデザートがうまい。森崎さんは「なまらうまい!」と北海道弁で叫んでいた。深夜のNYに響き渡る北海道弁。でも叫びたくなるくらいうまいアツアツの自家製ドーナッツ、絶品。チョコをshotで少量飲ませるヤツもうまし。アイスもソルベも良い。大満足だなぁ。
おっと、気がつけばもう27時近く…。いつの日かの再会を誓って彼女たちと別れる。えらく盛り上がった。ありがとう。
またRioさんに迎えにきてもらって宿まで帰る。
部屋でこんなサイトとかYouTubeとかを見回って「メリー・ポピンズ」の舞台の余韻に浸る。結局28時近くまで動画を探したりいろいろしてた。次の日(3日目)は念願の(というか、このためにNYに来たと言ってもいい)「スパマロット」再見なので、早く頭を切り替えないといけないんだけど…。
BMグラサン効果持続中
2007年05月19日(土) 19:28:38
人間ドックに行ってきた。
体重は79kgを切り、過去数年間では最低レベル。体脂肪も19.4で快調。
別に何も特別なことはやっていない。相変わらずゆるーく、自己開発の「BMグラサン・ダイエット」を続けているだけ。実質的には「朝いちに体重計に乗ってグラフをつけている」「BMに気を配っている」だけである。食事量は減らしていない。一時期よりも自転車通勤やプールに通う回数が減っているので筋肉は落ち、お腹の贅肉は意外とあるのだが、体重だけはキープもしくは下げ傾向。やっぱグラフつけが偉大なのかも。
前日の夜からの絶食でお腹が減り、人間ドック後、近くの「刺身の量が多いことで知られる店」に昼飯を食べに。
確かに量は多くてお得感があるのだが、料理人がタバコを頻繁に吸う。そのうえ数分おきにカーーッと痰を切る。ありえなくね? すっかり気分が悪くなった。絶食後の貴重な昼飯を返せ〜〜! 流行っている店なんだけど、あんまりだなぁ。
反対に夜はなかなかおいしかった。
今度ポルトガル旅行をする友人たちと「ポルトガル旅行のサジェスチョンとポルトガル料理の予習」と称して初めてのポルトガル料理店へ。北ポルトガル料理を出す店なんだけど、サービスの人といろいろ話しているうちにメニューにないアレンテージョ地方料理なんかも作ってくれて満足。マカオで働いていたシェフらしく少しマカオの影響を受けた味付けだということ(マカオはポルトガル領だったのでポルトガル料理が普及している)。なかなかいい料理があった。
ただ、にんにくを多量に使っているので、今日の朝、家族に「臭い臭い」と嫌がられた。この店、翌日が仕事の日に行くのは覚悟がいるかも。
優しすぎるほど優しい味
2007年05月16日(水) 12:20:41
昨晩は信頼する後輩と優しい優しいベトナム料理。
いやー本当に優しい味だった。とんがったところがひとつもない。こういうのもいいなぁ。ボク的には、エスニックに「辛みや酸っぱみで元気をもらおう」とするところがあるんだけど、優しすぎるほど優しくてこんなに元気をもらったのは初めてかも。料理を作ってくれるベトナム人のお母さんも案の定優しい笑顔。笑顔がそのまんま料理に反映されたような料理だった。生活圏からはちょっと遠くにある店なんだけど、定期的に来てみたい店。
昨日書いた蛇話で、その後大丈夫だったかどうかに言及しなかったので、神戸の義父から心配の電話。すいませんすいません。ええ、大丈夫です、あなたの娘さん。昨晩も親友と飲みに行ってましたから。
というか「かわい〜と蛇に寄っていくところに衝撃をうけました」というメールも。ボクも衝撃をうけました。いったいどこがかわいいんだ?と聞いたら「あの手触りがかわい〜」と。不思議なる闇、身近にこそあり。
武蔵小山「イリッサ」
2007年05月12日(土) 19:12:08
武蔵小山の「イリッサ」に行った。チュニジア料理店。
駅前ながらも場末っぽい飲屋街にポツンとある、手作り感漂う小さな小さなレストランで、チュニジアから来日したメリティーさんという若い女性がひとりで切り盛りしている。味もたいへん良かったが(原宿「ハンニバル・デュー」より上かも)、なによりもこのメリティーさんがいい。彼女のお人柄と夢と愛情が店の中に溢れている。料理をいただきながら、なんだか胸が熱くなった。
2004年の浜名湖花博にはチュニジア・ブースがあり、そこで料理を作るシェフを決めるためにチュニジアで料理コンテストがあったらしい。結果それはとても倍率が高いコンテストになり、100人以上の候補者が集まったという。メリティーさんはその高倍率を見事勝ち抜いて来日し、そこで料理を作り続けた後、原宿の「ハンニバル・デュー」でシェフを務め、昨年末に独立してこの店を開いたのである。腕も確かだが、なんというか、遠き異国でたったひとり、チャレンジを繰り返して着実に一歩ずつ夢を実現していっている姿に感動する。
アフリカ大陸のチュニジアから見たら、日本はファーファーイーストのちっちゃな異文化離島である。そこに女性ひとりでやって来て、小さな店を構えるに至ることがどれほどハードルが高いことか。
日本語はまだまだたどたどしく、意志の疎通は難しい。場末っぽい飲屋街のせいもあって昨晩も「酒飲ませろ」系の酔客が入店してきて大変だった。場所柄、チュニジア料理がどういうものかなんて興味もない客たちも多いだろう。でも彼女は母親に教わった家庭的チュニジア料理を毎晩ニコニコ作り続ける。
舌だけでなく、心がおいしい店だった。
年齢のせいなのか、最近料理を食べて胸が熱くなることが増えてきた。
以前は単に表面的な「うまい」「まずい」を重視して食べていた。店の背景や苦労などには敢えて目をつぶり、客にとってどうなのかだけを見ていた。それは相手をプロとして見ることでもあるし、レストラン経験を積む上で必要なステップだったとは思うが、そんな長い時期を通過して、ボクもようやく「作っている人」を食べられるようになってきたのかもしれない。
…いや、単に歳をとっただけか。歳をとるとやたら涙もろくなるって言うし。
歯を抜イタタタ!
2007年04月19日(木) 7:46:18
昨日書いたように、金歯をかぶせるために歯医者に行ったのだが、ボクは金歯をかぶせればすべて終わると勘違いしていた。でも実際はもうひとつ横の臼歯(奥歯)の治療が途中で、すぐその治療に入るという。その臼歯はずいぶん昔に削っていて銀歯をかぶせていたものなのだが、痛むので先週開けてみたら中で虫歯が進んでいて、もう一回り大きく削った状態である。言うなればコップのように中が空洞になっていて周りが薄い状態。「歯が大変割れやすい状態になっているので、食べ物は右側で噛んでください」っていうのはこの臼歯のことだったようである(突っ込んで聞かなかったボクも悪いけど、歯医者も説明不足だ)。
で、その臼歯の治療中に「パキッ!」という音が聞こえ、医者が小さく「あっ」っと叫んだ(笑)。
そして「佐藤さん…、歯が割れてました」と。いやいや、たったいまパキッっていったし、あんたも「あっ」って叫んだじゃん。「割れてました」じゃなくて「割っちゃいました」じゃないの?
とか心の中でツッコミつつ、ヒトの失敗(?)に甘いボクはとりあえず冷静に善後策を聞く。治療中に割れちゃう程度の臼歯なら、食事中に何キロもの負荷がかかったら早晩割れてしまうだろう。仕方がない…。
いくつか選択肢を提示されたが、どれも結局は「抜く」という結末。もう取り返しがつかないところまでボロボロらしい。ううむ。で、抜いた後、入れ歯を経由してブリッジかインプラントか。ブリッジをする場合は隣の歯の矯正も必要で1年程度かかるとか。インプラントだと半年かかるとか。しかもどっちも保険がきかず、大金がかかる。イタタタ!
何度聞いても「抜く」という結論は変わらない。不可逆だから怖いんだけどなぁ。
割れたところがジンジン痛み出したので、ではすぐ抜いてください、とお願いし、抜歯。親知らずを入れないで奥から二本目。いままで40年近くすさまじい量の食物をすり潰してきてくれた名プレイヤーの最期である。デッド・ソルジャーに敬礼!
抜いて1時間後くらいからどんどん痛みが増してきた。麻酔が切れてきたのだな。噛むどころかしゃべることもできないくらい痛い。なんだか懐かしい痛みでもあるけど。
でも、昨晩は楽しみにしていた「北品川の会」第二回であった。
抜歯直後のお酒は禁止、とのことだが、なんとか食事はできるようなので、痛みと不自由を押して参加した。
この店は街場の普通の食堂なのだが、夜は「完全予約制・一見さんお断り・おまかせコースのみ」の穴場店。
昨日も素晴らしいラインナップだったのだが、最初の鴨ロース薫製の時点で「弾力がある食品は痛くて無理」とわかってしまう。カキフライや穴子天などはまだしも名物海老フライやヒラメの昆布締めなんかは痛くて噛めない。右側で噛んでも弾力があると左側の歯同士が強く当たり、飛び上がるほど痛いのである。うわーん、目の前にうまいものがあって腹も減っているのに食べられないという地獄。途中からしゃべりすら無理になってきて結局ギブアップ。途中で帰らせてもらった。
一晩たった今朝、まだ痛くてほとんど何も食べられない。朝ご飯にうどんを作ってもらったが、カトキチだと弾力ありすぎて痛い。イタタタ! 離乳食みたいなのしか食べられないよぅ。
そういえば四柱推命で「今月は予期せぬ出費が」と占われていたなぁ。歯も痛いけど財布も痛い。ただですらポルトガルで散財して緊縮財政なのに参ったな。いろんな予定を見直し中。
深夜のお茶室
2007年04月13日(金) 7:58:10
お恥ずかしいことではあるが、茶道の心得がない。
母が多少するので飲むことは飲むが、作法などはよく知らない。年齢的にそろそろ知っとかないとなぁとは思っていた。
昨晩、武者小路千家の家元後嗣である千宗屋さんとお会いする機会を得た。
紹介してくれる知り合いがいて一緒に夜ご飯でも食べましょうということになったのだが、その予定を決めるメールのやりとりの中で千さんから気になるひと言が…。
> 食後に家でお茶でもどうでしょうか?
どわっ!
千家でお茶っ!
若宗匠自ら入れてくれるお茶っ!
ヤッバイなぁ。礼儀も作法も何にも知らないよ…。
でも、これだけの相手だと、知ったかぶりや見栄が全く通用しない分、逆に気が楽である。もう正直に「何もわかりません」と告白し、自然体で行くしかない。ネットや本でにわか予習しないことにして、虚心坦懐に行くことにした。
そんな感じで、ちょっと緊張しつつ、神楽坂のある店へ趣いたのだが、実際お会いした千宗屋さんはボクより一回りほど若く、とても気さくな方であった。ちょっとだけホッとして正座を崩すワタクシ。
紹介してくれたヒトやその友達が「千くん!」とか馴れ馴れしく呼ぶのを最初はドキドキしながら聞いていたボクであるが、だんだん慣れ、年下ということも手伝ってだんだんタメグチに。で、お誘いを受け、夜22時ごろ、東京の武者小路千家にお邪魔したのである。
まずは探険(笑)。
いろいろ見学させていただく。ほのかにお香が香る中、それぞれの部屋の用途やら利休像やら掛け軸やら、家元後嗣のくわしい解説つき。居間に入って少ししゃべったあと、広間の茶室に移っていよいよお茶である。正客の座に座らされ、いきなり試練。美しい手元に見とれていたら目の前にスッとお茶を出された。
「あ、あの、どうやっていただけば?」「では、簡単にお教えします」
覚束ない手元を恥じつつ作法をこなし、ズズズと一杯。
……あぁ。うまい。とても柔らかく口に入ってきたあと、思ったより強く味と香りを主張して、後味すっきりスゥと消えていく。なるほどおいしいお茶とはこういうものか。舌よ鼻よ、覚えろ。
二杯いただいた後、ワガママを言って黒田泰造作の白磁を見せていただき、それでまた点てていただく。あぁ器が変わると味も変わって感じられるなぁ。
ふと気がつくともう24時すぎ。
広い武者小路千家を2時間以上独占し、若宗匠のご指導つきでお茶をいただいてしまった。お茶(ほぼ)初体験としては最上級。ありがたいことです。
心なしか終電の車内も上品に感じられる(←影響を受けやすい)。
「和」の静かな世界に数時間浸るだけでどうしてここまで心が洗われた感じになるのかな。お茶の味を思い出しながら葉桜見物して、ゆっくり歩いて帰った。
久しぶりにビリヤード
2007年03月16日(金) 7:36:48
昨晩は、あるキッカケがあってビリヤードへ。
六本木ロアビル「バグース」。30台が壮観に並ぶ。ここはなかなか良いなぁ。
それにしてもものすごい久しぶりだ。学生時代には四つ玉をシコシコやったが、それからはここ20年で3回くらいしかやっていない。幸い昨晩はビリヤード巧者と一緒だったので、最初の30分は簡単にレッスンしてもらうことに。
「あ、昔はそうやって握りましたけど、いまでは指を輪にせず、親指立ててその付け根にキューを滑らすのが格好良く見えます」とか「あ、そういう時は台に指乗せるんですけど、親指を手の平の中に入れた方がイマっぽく見えます」とか、うーむ、わかってらっしゃる。短時間でイマイマの打ち方を見栄講座的にシンプルに教えてくれた。さすがだな〜。
玉の狙い方にしても、昔は「中心から1/3の点を狙う」とかで打っていた気がするが、「今はイメージボールですね」とおっしゃる。へー、そこにそういう風にボールがあるとイメージして狙うのかぁ。
9ボールをちょっとしたあと、8ボールを数ゲーム。なるほど玉に当てた後のポジショニングがポイントなのね。もともとがゼロだっただけにザクザク上がるビリヤード・リテラシー。うーん、面白い。たまに突きに来よう。
突き終わってから虎ノ門の「玄庵」に流れてうまいつまみに蕎麦(6月に移転して虎ノ門「兵六」と合体するらしい)。最後に銀座のシャンパンバー「ヴィオニス」で〆。
深夜の街を歩きながら薄い頭頂部になんか冷たいものを感じるなぁと思っていたら、やはり雪だった模様。今朝のニュースでやっていた。東京、初雪。
自分のためにかけてくれた時間をいただく
2007年02月25日(日) 16:54:53
わりと好きでよく行く喫茶店に青山の「大坊珈琲店」がある。
くすんだ店内も好みなのだが、なんといっても大坊さんが時間をかけて入れてくれる珈琲がうまい。名物は取っ手のない大きな丸い器に入れてくれるミルクコーヒー。昭和の匂いのするカフェオレで、通い始めの初期はいっつもこれを頼んでいたのだけど、いつの頃からか深煎りのブレンドを頼むようになった。
この店の魅力は「時間がかかること」である。
ファストフード的カフェの対極にある。急いでいるときはとてもじゃないが入れない店だが、ここでゆっくり入れてくれた珈琲を飲むと、なるほど飲み物にしても料理にしても「相手が自分のためにかけてくれた時間をいただくのだ」と実感される。
というか、いろいろ経験しているうちに(歳をとっていくうちに?)だんだんそういう嗜好になってきた。味そのものよりも、かけてくれた時間や手間の方がうれしかったりする。カウンター割烹とかがこのごろ好きになってきているのもそういった点からかも知れない。ボクの顔を見てからボクのためにボクの目の前で作り始めてくれ、できた料理の皿を大事そうに手渡ししてくれる。中には出来上がった料理よりも待っている時間の方がおいしいような店もあるが(笑)、たいていはおいしく食べてもらおうといろいろ考えるところから料理を作り終わるまでにかかった時間分だけおいしく感じる。
先週、娘のお祝いを兼ねて、ある方に焼き菓子をいただいた。
手作りである。「こころをこめて作りました」と渡してもらった。
まぁお菓子のプロの方ではあるのだが、これが実においしかったのだ。家族中に衝撃が走った。「わたし、習いに行きたい!」と優子が騒ぐ味。シンプルな焼き菓子なのだが、おいしすぎて、もったいなくて、ちびちび食べている。
この焼き菓子は特に「ボクたちのためにかけてくれた時間を食べている」感覚があったなぁ。ボクたちのために一生の貴重な何時間かを使ってくれて、本当にありがとう。
札幌、シャトーディケムな夜
2007年01月13日(土) 6:15:16
ドさむうございます。
でも、覚悟してきたせいか札幌自体は思ったよりそんなに寒くない。それでもマイナスだろうけど。札幌人もみんな意外と薄着だし。完全防備(スキー場仕様)のボクは浮きまくっている。でもしょうがないの。だって今日から旭川なんだもん。その次は旭川より寒いかもと言われている帯広。完全防備するしかない。
札幌に11時すぎに着いてホテルに入り、すぐに「ベンベラ・ネットワーク・カンパニー」へスープカレーを食べに。収束するというよりは拡散する美味。なるほどいいかも。これで札幌で食べたいスープカレーの店はひと通り行った感じ。で、「マジック・スパイス」にハシゴ。札幌本店は2回目。ちょうど店長というか創始者というか教祖というかの下村泰山さんもいらっしゃってしばらくお話できて良かった。さらりと言う内容が結構でかかったりするのでとても刺激を受ける。楽しかった。いろいろ食べてお腹一杯。
店を出たあと、某所での打ち合わせを経て、ホテルに帰って明日からの講演の構成を再考。パワポ大幅修正。門外漢的テーマなのでいろいろ迷う。でも門外漢だからこそ言えることをちゃんと言おうと決める。下村さんとのお話でそう心が決まった。
夜は「Le Clos」へ。
「焼鳥しろ」や「BLANC」にそのうち行きたいと思っていたのだが、縁あってその系列新規店であるココの2階で焼肉&ワインを。あぁそういえば前日も四谷「名門」で焼肉の絶倫コースを食べたのだった(YAKINIQUESTのgypsyさんとかと。それにしてもすごかった!)。連日の焼肉。しかも16時までマジスパで食っててお腹は一杯。
うぅぅ…厳しいなぁ、と思いつつ食べ始めたら、これがうまい! どんどん食欲が湧いてくるうまさ。細かく技を利かせたマニアックな構成。小さいポーションで少しずついろんな部位をいただく。牛に限らず、豚も地鶏も鴨とかもいろいろ。
というか、楽しいメンバー(7人)で、なんだかんだみんなで盛り上がっちゃって、すごいワインをいろいろ飲んだ。77ヴィンテージの人がいたので、77のヒューゲル、77のラトゥールといき(とてもよかった)、66のタルボ(66ヴィンテージの人もいた。これはすごかった)と来て、最後に71のイケム(71ヴィンテージの人もいた)。あぁどれもすごかったけど、特に71のイケムの凄さよ。前のワインの印象が全部飛んでしまう出来。しかも東京の1/2以下の値段。安いなぁ。すばらしい。店を出てからも、口の中にずぅっっっっとイケムがいる。もったいないので歯磨きせずに寝た(笑)
今日は朝8時に発って旭川へ。
真冬のスイカ
2006年12月21日(木) 7:16:58
季節はずれ、いや、季節違いのスイカを食べた。
ある驚異的な「隠れてない隠れ家店」でデザート代わりに出たのだが(この店の感想はまた書きます)、これがまたうまかったのだ。千疋屋と同じ仕入れとご主人は言っていたが、スイカ真っ盛りの夏に食べても最上等と感じるような美味。まぁ外は寒風吹きすさび、みんなコートの襟を立てて歩いているのが見える中、ざっくり切ったスイカに汁したたらせてかぶりつく妙なシズル感も手伝ってはいると思うけど。
高知のハウスものだと言うが、こういう季節を無視した食べ物を食べるとき、「旬をないがしろにするのもなぁ」とどこかで後ろめたく思いつつ、「本当に幸せなことだなぁ」という深い感慨を覚える。
「青柳」の小山裕久氏はその著書の中でこんなことを書いている。
八百屋の軒先に行けば一年中あらゆる野菜が溢れ、旬がなくなってさみしいということがよくいわれます。しかしそれは間違いだと思うのです。
たとえば平成のこの時代は、暑い夏でも部屋に入れば冷房がきいて涼しく快適という暮らしがありますね。これはたぶん、昔の人にいわせればユートピアです。冬もそうです。どんなに外が吹雪いていても一歩家の中に入れば、暖房のきいた暖かい部屋がある。北国の人は雪掻きの辛さを骨身に染みて知っていますから、彼らにしてみれば、現代は天国です。
同じように四季を通じてさまざまな野菜に出合えることも、昔を考えればパラダイス。それを旬がないと嘆くのは単なるない物ねだり。それこそ感性の欠落した人のいうことだと思います。クーラーを入れて涼風が心地よいと感じたならば、外は夏でもそれは秋の始まり。そんなふうに四季を感じることはいくらでもできるはずです。
で、「どんなところでも四季を感じることはできる。もっと言えば、瞬間瞬間が四季である」というような論につながっていくのだが、確かに季節違いのスイカは「それを食べた瞬間、ボクの中で『旬』」であった。
寒い寒い夜遅く、驚異的なコースの最後の最後に甘〜いスイカにかぶりつく。本当にパラダイスだよなぁと感じ入った次第。
流通のチカラ
2006年12月15日(金) 8:46:30
割烹「樋口」。
年内に裏を返そうと思っていたのだが、なんとか間に合った。誠実で真摯な料理。だけど客を緊張させる真面目さではなく、肩の力がホッと抜け真面目さ。この辺がこの店の真骨頂かもしれない。疲れた時に特に効く。
途中で白川(白甘鯛)が出た。ううむ。去年から今年にかけての「のどぐろ(アカムツ)」同様、はやり始めているみたいだなぁ。このところ続けて白川を食べている。
ここ数年、流通の進化と客の高級志向に伴って、地方でもめったにお目にかかりにくかった希少な高級魚が都内の割烹や居酒屋に出回るようになってきた。去年だったかフツーの居酒屋で「のどぐろ」の文字を見たときなんか驚いたもん。来年あたり白川もフツーに並び出すのかもしれない。でも東京でそれだけ消費されると、逆に地方では枯渇するんだろうなぁ。申し訳ない。というか、地方を訪問する楽しみが薄れるので、東京に流通させなくていいです(笑)
そういえば那覇から「きっぱん(橘餅)」が届いた。というかいただいた。ありがとうございます。本当においしい。
もう謝花きっぱん店でしか作っていない銘菓。二ヶ月待ち。だから観光客はなかなか手に入れにくい。東京にも流通していない。でもわざわざ那覇に行って買いたくなる希少な味のひとつである。
流通のチカラは素晴らしい(特にここ数年)。食べ物だけでなく、本もCDもクリスマス・プレゼントだって、家にいながら手軽に買える。すぐ届く。感謝感謝。
でも、わざわざその場所に行って苦労したり努力したり探し出したりしてやっと手に入れる、口に入れる、みたいな体験をしていないから、自分の幅は広がらないし、選択眼も養えない。人生もとても安易になる。まぁ、良し悪しというかなんというか。難しいところですね。
満員劇場御礼座2006
2006年12月11日(月) 9:25:32
今回の大阪行の目的のひとつである「満員劇場御礼座2006年ひそひそ公演『それは秘密です』」を観てきた。
満員劇場御礼座(以下「満劇」)の公演のためだけに毎回新幹線代払って大阪に行ってもなんにも惜しくない。そのくらい良い。笑える。ほんわかする。というか好みに合っている(知りあいが出ているのもある)。でも貧乏性なので行ったら行ったでいっぱい食べたり飲んだりしちゃう、というのがこの金土日の真相である。ってどうでもいいか。
ちなみに今回もあっという間に前売り完売したらしいのでこのメモでも告知しなかったが、関西に住んでるなら是非観てほしい演劇ですね。とはいえサラリーマン集団の舞台なので不定期公演。なかなかやってくれないのが難である。
今回は全体的に本がよく出来ていた気がする。淀川フーヨーハイ、あべの金欠、心斎橋ラムネの3人の脚本があっさりとしつこめの間のギリギリのバランスで良かった。ちょっと前に観たつかこうへいの「蒲田(錦織版)」より良い(マジ)。いつものメンバーも流石なもの。客演の高瀬和彦氏もとても良かった。早く次の公演を望むです。
昨日のメシは、久しぶりに新世界を歩き回っていろいろ食べた。
通天閣の足もとをぶらぶら歩いて行き交う人を眺めているだけでなんだか元気になるなぁ。なんつうか「人間どうやっても楽しく生きていける」みたいな小さな自信を得られる。やっぱ新世界はええわ。ちなみに発見としては串カツ屋は「八重勝」が一番好きかも、ということ。例の二度漬け禁止の串カツ店がいろいろあるのだが、その中では。「だるま」とかと連続で食べてみてそう実感。
【追記】
新世界の串カツですが、「八重勝」も「だるま」も超人気店で、普通に1時間とか並ぶ世界です。
なのでボクみたいにハシゴしようと思ったら「朝10時半の開店前から『八重勝』に並んで(開店直前に行くともう座れない)、開店と同時に食べ、20分ほどバクバク食べたらすぐ『だるま』に向かい、開店前から並ぶ、という段取りを踏まないととても無理です。ちなみに「だるま」ジャンジャン横丁店なら11時開店。本店は12時開店です。ワタシも食べ比べてみる〜というメールをいただいたので、追記。
センチメンタル・イーティング
2006年12月10日(日) 8:46:30
大阪。
思った以上に二日酔いがひどく、ヨチヨチとなんばの「千とせ」へ。
「肉吸いと卵かけ御飯〜」と心の中でイメージしつつ(肉吸いとは肉うどんのうどん抜きなのだが、意外とあの脂な感じが二日酔いの胃にイイのである)、やっとこさ辿り着いたらなんと「本日臨時休業」の貼り紙が!
どっひぇーとぶっ飛んで、その勢いで斜め向かいにある「釜たけうどん」に入ってしまった。さぬきうどんの有名店である。おぉ、ぐっと踏み込む歯を包み込む系ムニムニうどんじゃん。なかなかうまい。入り口横に「うまひゃひゃさぬきうどん」も発見。我が本ながらなんだか懐かしい。
そのまま「なんばグランド花月」方面に歩いていくとその横で行列が。ふーん、このたこ焼き屋は入ったことなかったなぁと二日酔いも忘れて思わず並んで買ってしまう。でも正解だった。うまかった。「ワナカ」というたこ焼き屋さん。急に他のたこ焼きと食べ比べてみたくなって「会津屋」「大阪で一番おいしいたこやきくん」などで食べてみる。んー「ワナカ」の方が好きかも。
たこ焼きと言えば、大阪勤務時代に一番好きだった天満の「うまい屋」へ昨日行ってみたら火事(類焼)で店自体がなくなっていた。来春には再開するらしいが残念。あの古い雰囲気も良かったのに。
小麦粉を胃に入れたら急に調子が悪くなった(というか食べ過ぎ?)。
中崎の住宅街に友達が開いたカフェ「kitchen」に行き、水をもらって休憩。この店、以前は近くで小さく営業していたのだが、築80年の一軒家に移り、とてもオシャレでコージーなカフェに変身していた。だらだらしゃべって別れ、中崎を少し歩く。この辺オシャレな小さい店がいっぱい出来たなぁ。
ホテルに帰り昼寝。だいぶ調子が戻ったので夜ご飯食べに福島の「う越貞」(うおさだ)へ。途中、福島近辺も散歩したが、びっくりするほど今風の店が増えていた。
「う越貞」に来るのは10年ぶりくらいかなぁ…。懐かしい。一緒に行くはずの後輩が急病で救急車で運ばれたので(マジ)、ひとりカウンターで。数年前からじわじわと仕入れ先を変えているらしく、最上質の魚がズラリと並んでいる。へぇ、ずっと勉強を怠らない人なんだなぁとうれしくなる。八幡浜の白甘鯛と五島列島のくえが特に印象的。そーとー上質。うまかった。ご夫婦でやっている小さい素朴な居酒屋だけど、大阪でも最上の魚を出す一軒になっていた。また来よう。次は間人と同じくらい質がいいという津居山の松葉ガニを。
本当はその後苦楽園のいつものバーに飲みに行こうと思っていたのだが、大将が倒れて気弱になっていると聞いていたホテル阪神地下の「奴寿司」へお見舞いがてら伺うことにした。
大阪勤務時代は曽根崎新地の雑居ビルの地下の小さな店で営業していた店。知る人ぞ知るその「奴寿司」(天満の同名店とは別物)を誘致するとはホテル阪神もなかなかやるなと当時舌を巻いたものである。
谷大将とは仲良くて、いっつも冗談言いあいながらじゃれていた。というか若かったボクが鮨の食べ方や美味しさを知ったのはこの店のおかげ。カウンターでひとり食べることもここで覚えた。20代のボクにはちょうどいい敷居の低さと値段と味だったのだ。
谷大将はいまでは若手に任せて週数回しかカウンター内に立っていないらしいが、運良く今日は立っていた。最初はお互いぎこちない感じ。でも、「どうも! お久!」「……あれ? あ! あ〜!」と照れ臭く再開の挨拶を交わしているうちにだんだん昔の調子に戻ってきた。お互いの老け加減をからかいあいながら何貫か握ってもらう。あぁ懐かしい。そうだった。これが谷さんの握りの味だった。鮨リテラシーが上ってしまった今ではいろいろ思うこともあるが、それでもボクは「谷大将の手で握ってもらった鮨が好き」である。あの手でボクのために握ってくれた鮨はとても特別な味がする。
彼は倒れてもすぐ現場に復帰して元気にやっているが、確かに少し気弱になっているっぽい。「最近元気がなかったけど、佐藤さんの顔みて少し元気そうになった」と奥さん。でも握りはちゃんと元気な頃の谷さんの味だったよ。また来るから絶対握り続けてな。ちょっとセンチになりつつ店を出る。センチメンタル・イーティング。
揚げ物モード
2006年12月02日(土) 19:08:36
先週、昼ご飯にひとりで入った新橋の「和楽」のアジフライがバリッとして妙にうまくて、また「アジフライ食べて〜」モードに入っている。年に数回来るな、アジフライ・モード。1枚しか出てこない場合、半身をしょうゆで、半身をソースで食べる。しょうゆかソースかで数年迷った末にこう落ち着いたのだ。あぁうめぇ。
やっぱり先週、久しぶりに昼を食べに行った「とんかつ まるや」がまたうまくて、同時に「とんかつ・モード」にも突入。キャベツのおかわりが+100円になっていたが、その分たっぷり盛られるのでこれも満足。とんかつにキャベツってゴールデン・コンビだなぁ。あぁうまいとんかつ腹一杯食べたい!
要するに強烈なる「揚げ物モード」に入っているわけっす。
ガツンガツンに揚げ物食べたい! そのためには2,3キロの体重増は覚悟している。というか、すぐ痩せられる自信があるので(←BMグラサンダイエット提唱者だし:笑)。あ、BMグラサンじゃなくて、BMグラだけでも「太りません」ね。どんなに食べても。少なくともボクは痩せたまま体重キープしています。興味ある方はこちらから順に読んでくださいませ。
ちなみに、我が家は揚げ物を全くしない家なので、家ではアジフライもとんかつも食べられないんだよなぁ…。どこかでアジフライ+とんかつが両方食べられるうまい店探して、両方一気食べするのが当面の夢だったりします(笑)。
リンガーハットはがんばっている
2006年10月26日(木) 8:23:12
長崎情報いろいろありがとうございます。目移りして困ります(笑)。
予習のためにちゃんぽんを数店食べ歩いているのだけど、わかったことは「リンガーハットはがんばってる」ということ。チェーン店ということで軽視しがちだけどちゃんとうまい。昨日は太麺皿うどんを食べたけど、なかなかのものだった。んでもってメールでもネットでもみんな「リンガーハットはちゃんとうまい」「実は一番好き」とか発言していたりするのね。長崎出身者も含めて。なるほどそういう意味ではリンガーハットをちゃんぽん・皿うどんの基準に考えて食べて行くとわかりやすいかも。
ただし、ちゃんぽん(皿うどん)はあっさり系とこってり系にわかれるようで、リンガーハットはこってり系らしい。あっさり系は現地長崎以外にあまり普及していないらしいので、あっさり系を集中的に食べてくるのも面白いかもなぁ。まぁでもまだ大量にハシゴできるほど体調が戻ってないので、厳選していくつかしか行けないと思うけど。
食べ物以外では、やっぱり「あんでるせん」のオススメがメールでありました。ここのマジック伝説は聞こえてきています。でも整理券もらう暇がないし、そんなに長時間拘束されると他の店に行けなくなる…。同じ系統では小川心平さんの「マジックシアター」。ここも行ってみたいんだよな〜。なぜか長崎はクロースアップマジックがお熱いようで。
40代中盤だからこそ
2006年10月21日(土) 21:39:48
昨晩は新橋「荒井商店」で宴会。ペルー料理である。
胃腸にまだ自信がなかったので、おそるおそるペルービールから飲み始め(一週間ぶりの酒!)、白赤とワインを飲み、最後はラム。うん、なんとかいつもの胃腸に戻ったようだ。亀の手や腎臓などを食べても大丈夫だった。お帰りー、いつもの胃腸。
シェフはまた腕を上げたかもなぁ。美しい奥さんのサービスも気持ちよく、終電まで5時間強、みんなとっても楽しんだ。
それはそうと、今回、札幌の食べ過ぎとその後の胃腸異常でいろいろとメールをいただいた。
多くが「いい加減、年齢とか考えや」というもの。はしゃいで調子に乗った揚げ句、結果的に胃腸を痛めたわけで、なんつうかとてもお恥ずかしい。すげーお馬鹿。ご忠告はありがたくいただきます。本当にありがとうございます。
ただ、本人としては「こういう年齢だからこそ無理矢理でもいろんなことをしよう」と考えてるところがあったりする。40代中盤というのは、だんだん「新しいもの」を受け付けなくなり、時代にキャッチアップできにくくなる年齢だと思うのだ。
嗜好も固まり、食べるものもだいたい決まってくる。油断してると同じ店ばかり行くようになる。音楽も新しいものを聴かなくなる。本だって読むのにチカラがいるようなものを避けるようになる。旅するにしても価値観を揺さぶられるような場所をわざわざ選ぶようなことはしなくなる。などなど。要するに好奇心が減退し、だんだん保守的・消極的になり始める年齢なんですね。
そういう「老化」って、急にやってくるのではなくて、じわりじわりとやってくる。
20代30代では普通に持っていた好奇心も、意識して心の奥底から引き出してやらないとなかなか出てこなくなる。悪い意味で物事に驚かなくなってくる。そういうこともあって、「あえて無茶をする」「なるべく新しいことをする」「無理矢理自分に刺激を与える」「そういう状況に自分を置く」みたいなことを実はいっつも心がけていたりするのです。
もちろん「精神の老化」を「肉体の老化」が追い越したら元も子もないわけで、身体についてはみなさんがおっしゃるように気をつけていきます。でも、これからも食べ過ぎたり遊び過ぎたり無茶なものに手を出したりし続けると思います。そういうとき「あんなに注意したのに、こいつは本当にアホだ」と見捨てないで、「あぁこいつなりに老化と闘っているんだな(笑)」とか温かい目で見守ってくださるとうれしいです。今後ともよろしくお願いします。
…以上、近々懲りずに長崎で食いまくってくるための言い訳でした(笑)
調べれば調べるほど長崎って美味しそうだ〜。
夜ハシゴに朝ハシゴに昼ハシゴ。
2006年10月03日(火) 15:06:27
今日も休暇で札幌。明日の朝一で帰る。
というか、めちゃめちゃ暖かい。10月でこんなに暖かいのって…と、住民みんな驚いてるし。
それはともかく、全国から「ボケーボケーボケー」のお言葉ありがとうございました。というか、そーとー引かれたみたい(笑)。すいませんこんな奴で。でも今日は歳を考えて、昼のハシゴはスープカレー2軒だけにとどめましたっ!(すいませんすいません)
昨晩はあれから石狩市の「金大亭」へ。
明治13年創業の石狩鍋発祥の店。頭の先から尾っぽまで鮭のすべてを調理して食べさせてくれる。すごく鄙びたところにポツンとある日本家屋。明治大正の頃から変わっていない趣がそれだけでご馳走である。数多くの鮭料理が出たが、中でもメフン塩辛、とも和え、焼白子、心臓焼き、そして鮭なべ(石狩鍋)が印象的だった。ちょうど旬なので、朝獲れの鮭。昔のお大尽とかもここでこうして楽しんだのだろうなぁと感慨を覚えながら。
終わって札幌に帰り、みなと別れてひとり「ろばた大助」へハシゴ。
鮭のフルコースの後にいかがなものか、と、少しだけ胃袋への思いやりが頭をよぎったが、気がつくとカウンターに座っていた。ししゃもの刺身とかほっけとか軽く食べつつ熱燗。こういうさりげない店はホッとする。となりでカップルがケンカしてるのを聞きながら。
ということで結局昨日は6軒。スープカレーのハシゴはキツイことを実感(当たり前)。
今朝は朝早く起きて札幌中央卸売市場へ。
場外市場ではなくマルカ(丸果)センター内にある鮨屋「鮨の魚政」へ。市場に勤めていた方オススメの店だ。お、煮きりを塗ってくれる! お、ちゃんとした酢締めだ! お、安い! とニコニコ食べる。市場鮨としてはとってもマトモ。旅行中の朝ご飯に最適だ。その後場外に行き「北のグルメ亭」で買い物。鮭やホタテやホッケを買い、東京の家に発送する。買い物してる間に親しくなった店員に「食事は! 食事は!」と勧められ、小さい丼ならまぁ、とばかりに同経営の食堂へハシゴ。「少なめで」とお願いして海鮮丼をいただく。ご飯は少なめだったが具が恐竜戦車状態。朝から腹一杯。
ところで鮭って今や「秋鮭のブランド化」が流行って知ってました?
日高漁協の「銀聖」、羅臼漁協の「羅皇(らおう)」、大樹漁協の「樹煌士(きこうし」、雄武漁協の「雄宝(ゆうほう)」とかが並んでいる。それぞれ厳しい規格があるという。んー、どれも食べてみたいが、店の人と相談して今日は「雄宝」の雄の立派なのを。ちなみに産地である雄武は「オウム」と読むんだってさ。
一度ホテルに帰って休んだ後、お昼からスープカレー探訪へ。
まずは昨日のリベンジで「イエロー」。本当は14時からのシーフードスープカレーがうまいらしいのだが、14時だともうお腹一杯で味わえないと思うので、早めに行くことにした(今回一番楽しみにしていた店なので)。濃厚さとシャープさが見事なバランスで同居している。実に完成度が高いカレー。今回のトップクラス。次に「VOYAGE(ヴォイジュ)」。姉妹店である「ピカンティ」や「XY象SA(きさ)」と迷ったが、一番推薦が多かったココへ。ここは乱暴なくらいの迫力でヒタヒタと攻めてくる。なんつうかチゲに近い印象(赤いという意味ではない)。これはこれでうまいなぁ。マジスパと同路線でありながらより濃厚。うみゃあ。
朝に食べ過ぎたのがきいて、お腹の中ご飯だらけ。「ベンベラ・ネットワーク」というスープカレーの店にも行きたかったのだが泣く泣く断念。胃をいたわることにする(もう遅いか?)。
ええと、スープカレー体験も東京で食べた3軒を含めてこれで8軒か。なるべくパターンが違う店を狙ったこともあり、いろいろ見えてきた気がする。旅行者には「イエロー」や「ヴォイジュ」タイプがいいかも。
スープカレーの店選択では特に森崎博之さんと奥様のお知恵を拝借している。いま沖縄でロケをしている彼と札幌のボクとでケータイメールがばんばん飛び交い中。おもしろ便利な時代になったものである。
塩ジンギスカンとスープカレーと回転寿司
2006年10月02日(月) 16:24:51
昨晩は札幌で、北海道の地元タレントである森崎博之さんとその奥様と3人でご飯。
彼はボクの「うまひゃひゃさぬきうどん」で人生が変わったと言い切る不思議な方で、何度かメールのやり取りをしていて、ようやくお会いできることとなった。なるほどー。ホントにうまひゃひゃで人生が変わったとですね。著者冥利に尽きます。どうもありがとうございました。
ご一緒させていただいた「八仙」という塩ジンギスカンの店はとても美味しかった。タレがどうもくどいと思っていたジンギスカンだが、塩だと羊の味そのものが味わえてとても良い。うまいので調子にのって焼酎をかんかん飲んでいたらずいぶん酔っぱらった。二軒目は「HOKKAIDOミルク村」。つい数日前に銀座でこの店を見つけたばかり。でも銀座進出するだけあってとてもユニークでうまかった。ソフトクリームをスプーンですくい、そこにいろんなお酒を垂らして飲む(食べる?)という段取り。グラッパやらウィスキーやらどんぐり