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うまいもので頭痛を霧散させる

2008年05月01日(木) 5:31:03

企画書書きの寝不足もあって偏頭痛がし、肩こりも酷かった昨日。会社のデスクに向かっていても常に目の奥の方がジンジンと痛い。ちょっとヤバイな、これは。

こういうときの対処法のひとつは「思いっきりおいしい昼飯を食べる」である。ボクの場合、それで治った過去がある(ホントかよ)。なんか悪いストレスみたいなものが出てっちゃうのかな。

電話してみたらラッキーにも席がひとつ空いていたので「鮨しみづ」。
地方の名店をいくつか回っている昨今だが、やはりここの鮨はひとレベル違う。というかボクとの相性が抜群なのだ。年々相性がよくなる気がする。数年前より柔らかく優しい握りに変化してきているが、奥の方に力強い男鮨が身を潜めていて、その酢の強さといい、パラけ方の絶妙な具合といい、Too Muchじゃない感じといい、お値段といい、食後の気持ちよさといい、ボクの中の「鮨の理想」に今一番近いかもしれない。

他の名店で食べても、それはそれで「うまいなぁ」と溜息をつくが、「鮨しみづ」で食べたときのホッとするようなしみじみするような極楽感は味わえない。相性だなぁ。いくつか名店を知っているからこそ、味の相性の存在に気がつく。相性がいい店を探し当てられたのは人生の極上のシアワセのひとつだ。そしてそのシアワセはそこそこの遍歴があってこそ、である。(←遍歴の末でないとボクはシアワセを感じられない)

これからも遍歴は重ねていくとは思うけど、この相性ばっちりが少しでも長く続きますように。
そう神様にお願いして店を出た。
あ、偏頭痛も肩こりも治らなかったです(笑)。そう甘くはないか…。

で、夜22時。
企画書を書いていたら電話。打ち合わせを兼ねて一杯飲むことになった。頭痛はひかない。痛い痛い。
行ったのは「Bar Radio」。最初はシャンパン。ボワールをちょっと垂らしてもらう。うまいなぁ。数杯飲んだあと、尾崎さんに「何かお願いします」と、カクテルを指定せずにお願いする(期待満面)。はい、と、いつもの笑顔で応えてくれて丁寧に作業しだす尾崎さん。

「はい、どうぞ。ジン・フィズです」

ジン・フィズ?
と、ちょっとはぐらかされた気分で飲み始めたが、このジン・フィズがすごかった。
あぁジン・フィズって飲み物の高みをボクはまだ知らなかったな。こんなにすごいんだ…。飲んだ瞬間、数多あるカクテルの中からジン・フィズという狭い狭いストライクを(それもチェンジアップで)狙いにきた尾崎さんの粋に気がついた。うわぁ。それにしてもジン・フィズがここまで…。うわぁ。

いや、ウソみたいな話、頭痛が霧散した。
そういうことも、ある。実際、あまり寝てないままに朝5時に起きて仕事をしているが、頭痛も肩こりも治ってしまった。うはは。

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微笑みの鮨屋

2007年10月28日(日) 10:18:32

なぜか金沢にいる。
原稿がそこそこ進んだので、クレア連載の下見をしにきた。京都から近いし。
とはいえ、食べていないときはすべて原稿。観光も全くなし。テンパってることには変わりなし。

昼は「小松弥助」。
この店、金沢では有名なのだが、握りがどうのと言う前に、とにかく客席みんなが微笑んじゃうところがすごい店だ。ご主人はもう相当なお歳なのだが、常に微笑んで握っている。あいそがいい鮨屋のご主人はいるが、常に微笑んでるご主人ははじめて。客への語りかけも「よかったねぇ」「ありがとねぇ」「おいしいやろぉ」とニッコニコ。しかも超自然体。これが客に伝染しないわけもなく、カウンターは笑顔で埋まり、知らない客同士が会話し出す。すごいなぁ。久しぶりにここまでのポジティブ・パワーを見た。握りは丸っこい独特形で随所に工夫が活かされたもの。ヅケがうまかった。

夜は「いたる」「広坂ハイボール」「玉響」「粉」とハシゴ。
どれもとてもいい店だった。「いたる」の大将、美男子。「広坂ハイボール」の元気という名前のご主人も本当にいい感じ。「玉響(たまゆら)」は女将をはじめすげー美人揃い。性格も美人。「粉」はいかにもうまそうなものを作りそうなご主人。「小松弥助」のニコニコ大将を含め、金沢はとにかく人がみんな素晴らしい印象。つか、みんな微笑んでる。ここはタイ王国か。

関係ないけど、帰りのタクシーで運転手さんが「○○でえー、○○だからあー」と語尾を延ばすのを聞いて、あ、「ちりとてちん」のセリフと一緒!とか感動したり。

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嵐のような一日

2007年09月27日(木) 8:06:22

企画がどうしてもまとまらずほとんど寝なかった上に、昨日はなぜか講義がふたつも重なり、嵐のような一日に。

朝は一番乗りでオフィスへ。企画企画。んーでもやっぱりまとまらねーや。久しぶりに冷や汗かく状況。
午前中は他の打ち合わせなども入りドタバタ。で、午後いちにあるクライアントの勉強会で講義みたいなもの。ガガガとお話ししてすぐ会社へ帰ってくる。話す間ってアドレナリン出てるから元気だけど、終わるとグッタリ疲れる。寝てないからなぁ。でも夕方「1時間だけ異様な集中力でやろう!」と部下とふたりで鞭打ちあいつつ、懸案のどうしてもまとまらない企画に手をつけたところ、彼のさりげないひと言からサクサクサクと音を立てて企画が進行! おやまぁなんだか出来ちゃったかも。すぐに営業を呼んで説明したところ「いいじゃないですか」となり、一気に具体的制作に突入。プレゼンに間に合うかも(喜)

グゴゴゴゴと紙にいろいろ書き殴って部下に渡し、ギリギリの時間に会社を出発、新宿での講義に走る(これがまた新宿駅から遠い)。
ある広告系学校の特別講義だったのだが、客席には制作会社のベテランもチラホラ。ぎゃ。学生さん相手かと思ったら意外と現役バリバリさんが多くてちょっと緊張。でも、企画でアドレナリンが出てたことと駅から小走りしたイキオイで1時間半なんとか完走。盛りだくさんを早口でスイマセンでした。

もう22時すぎ。アドレナリンが収まらないので「テンダリー」で一杯だけ飲むことにした。
ジントニックをもらって口をすっきりさせ、じゃ、帰ろうかな、と思ったら、宮崎さんが「『REBOOT』という雑誌の企画で "四十代をリブート(再起動)するカクテル" を作ったのですがいかがですか?」と。疲れを読まれてた模様(笑)。Bulleitというバーボン(この銘柄知らなかった)でバーボンソーダにしているのだが、宮崎さんはそれをステアせず、ソーダの上にバーボンを浮かべるようにして作ってくれた。おぉキレイ。そっと飲んだら最初の一口目はほとんどストレート。ガツンとくる。香りを味わいつつ飲み進めるとだんだん薄くなっていく演出。最後はソーダだけになる。あ、この変化、確かにリブートされるかも! 特に最後がクリアなソーダのみって、意外といいなぁ。

たった二杯でほろ酔いになって帰宅。メールと電話で仕事の進行状況を確認し(ちゃんと進んでる♪)、ホッとして急にグッタリ。あぁ夜メシ喰ってないや…。でももう寝よう。

今日はちょいと京都。明日はネット環境にいないので更新できないかも。

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ちゃんと遊ぶ

2007年09月20日(木) 7:27:38

昨日は2時間だけ無理矢理早退して夕方しかやっていないやきとり屋へ。
15時半から18時までしか営業していない。開店前にはもう行列。うひゃ。

おととい「Amoh's Bar」で夜中に盛り上がったのは書いたが、そのとき「明日も飲もう」という話になり、森崎くんたちも含めて4人でそんな時間から繰り出したのである。というか、夜には店を開けないといけない天羽(中高の同期)にとっては、このトリッキーな営業時間は「店を開ける前に一杯飲める、まさにオレのためにあるような店」。しかも通勤経路にあるというから、彼がこの店の常連になるのも時間の問題だ。常連になっても仕方ないくらいは旨かったし。前から行ってみたかった店だが、やはりなかなか図抜けていた。煮込み、ガツ、ハツ、子袋、シビレ、生ピーマンに塗り込むつくね、ヒモのスタミナ、キャベツサラダ、黒ビールを混ぜるカクテル…。しかも激安。雰囲気もいい。来てる客もいい。外はまだ明るい。いいなぁ…。

17時すぎにはもうすっかり出来上がり、よし!とばかり2軒目へ。
典型的なサラリーマン居酒屋(だけど名店)へゴー。この店のゆぶしのファンである。やっぱうまい。名物の腸詰めとかアリラン漬けとかのりうどんとかもらってまたまた満足。そろそろ会社帰りのサラリーマンが店に来だした。ごめんね、こんな時間にすっかり出来上がっていて。

なんとなくスウィーツが食べたいねとなり、甘い店を探して街をさまようベロベロの4人。
「こっちです!」と自信たっぷりの森崎くん(札幌在住)の先導で自信たっぷり道に迷う4人。「絶対こっちです!」自信を失わない森崎くんのディレクションでますます深みにはまっていく4人。「あと少しです!」いよいよロストの度を深め、住宅街の奥に入っていく4人。というか、札幌に住んでいる人に東京の道案内をさせた時点で死。歩き疲れた頃に一軒の日本茶バーを見つけ、そこで和風スウィーツを食べて人心地。あ〜歩き疲れた。

で、4軒目はラム酒専門店へ。
ここはコロンボというカレーがうまい。腹一杯だけど食べちゃう。珍しいラムもいろいろいただいて満足。ふと時計を見ると「オイ天羽! そろそろ開店しないといけないんじゃないの!」という時間。ベロベロだったのに「店を開ける」と思い出して背筋が伸びる天羽。さすがプロ。がんばれよ〜とみんなも解散。5時間以上遊んだなぁ。疲れたけどなんか吹っ切れた。「ちゃんと遊ぶ」って、やっぱ必要だな。

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SWING MATES CLUB K

2007年08月25日(土) 9:25:59

昨晩は久しぶりに「酒あり外食」。なんと10日ぶりである。

一軒目に行ったレストランについてはまた後日書く。いや〜うまかった。評判は聞いていたけど、ここまで繊細な料理だとは思わなかった。ほとんど和食のような清らかな純正オーストリア料理。ウィーンってこんなに美味しかったっけな?
デザート前の「クラッハー・グランクリュ」がまた絶品。ブルーチーズと貴腐ワイン(クラッハー・トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ)を混ぜたもので、これをそのクラッハーを飲みながらいただく。当たり前だけど完璧なるマリアージュ。蜂蜜もよく合う。至福のとき。

二軒目は九段の「SWING MATES CLUB K」へ。
ここは二度目。店主の市川克美さんがギターと歌をやる小さなライブハウスなのだが、毎週金曜夜だけその娘さんである市川美絵さん(超美人)とふたりでやるのである。演目はオールディーズ中心。レパートリーが幅広く膨大。歌もギターもプロ真っ青の絶品級。ボクはオールディーズから70年代くらいまでのポップスに妙に詳しいので、ここでやるほとんどの曲を歌える。楽しすぎて泣ける。

美絵さんもお父さんも歌がうまい。演奏もうまい。見惚れつつ聞き惚れつつ共に歌いつつ。昨晩は珍しく日本語の歌もやった。「まちぶせ」「ルージュの伝言」「バスルームから愛をこめて」。あれだけのレパートリーを持ちつつ、こんな歌まで暗譜で歌えてしまう美絵さんはスゴイなぁ。しかもキーボードとアコースティック・ギターとベースをとっかえひっかえ弾きこなしながらである。

それにしても、山下久美子の「バスルームから愛をこめて」はやっぱり名曲だ。家に帰ってからもずっと頭の中で歌い続け。今朝も頭を離れない。♪おーとーこーなんてしゃぼんだま〜

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神戸も暑い

2007年08月14日(火) 10:54:06

神戸も暑い。でも京都ほどではないかな…。
午前中はゆっくり休み、昼からご飯を食べに家族3人で苦楽園のお好み焼「浅井」。十年ぶりくらい。サーファーみたいな感じだったご主人がいい感じで老けていた。味も変わらず。記憶していたより小振りだったけど。
その後、川の撮影もあって夙川をちょっと歩いたが、あまりの暑さに優子がギブアップ。「京都はこんなもんじゃなかったよねー」と父娘はヘラヘラしてたが、熱射病も怖いので近くのカフェでジェラート。あ、その前に懐かしい器屋さん「大好器(だいすき)」にも寄った。うちにはここで買った食器がいっぱいある。いまは「d」と名前を変えて雑貨も置いている。奥さんと十年ぶりくらいの再会。懐かしい。

苦楽園〜夙川の懐かしポイントを歩き、一度実家に帰って昼寝してから夜メシへ。家族や義父母の許しを得て独りで放浪。
まずは「楽ぜん」。去年に一度来て気に入った芦屋のおでん屋さんだが、サイトを見ているといろいろ進化しているようなのでひとりで再訪。相変わらず雑味が全くないきれいなおでん。というか、おでんだしを使用した割烹といった趣。だしと素材の活かしあいという意味ではまさに和食の粋。感心した。おくら・いんげん・むらさき菜を使った夏野菜のおでん、シャクシャクのもやし、濃厚なひろうす、水茄子の揚げ煮、蓮根つくね、冷たい玉子など、とても結構。最近の売りであるらしいマッシュルームが品切れなのが惜しかったな。〆のプリン(ご主人は元パティシエ)もクリーミーで濃すぎずうまい。人気が出て、この9月1日から近所でプリン専門店も開くようである(店名「とあっせ芦屋」)。
連日の猛暑でカラダが疲れ切っていたので、お酒は控えめに。ビールと白岳仙を一杯だけ。

芦屋川を出て苦楽園に向かい、お決まりの「バーンズ」へ。もう20年間通っているバー。最近8年間は1年1回ペースになってしまったが、阪神間に住んでた当時は週3〜4回はここに溜まってた。
155本目のオールドグランダッド。バーボンは最近飲んでなかったので懐かしい。この味だけはブラインドで瞬間にわかるほどよく飲んだ。ここでもお酒は控えめに。そんな歳になってしまった。

20時からうだうだと24時すぎまで。この店だと時間はあっという間に経つ。
戯れに携帯メールしたら常連さんも来てくれた。口には出さぬがアリガタイ。バテ気味でテンション上がりきらなかったが、まぁこんなに気楽になれる店もない。東京から遠いとはいえ、心底気がおけない店を一軒持っているのは幸せなことである。

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印度風カリーライス

2007年06月08日(金) 7:43:54

私も痩せました!というメール、ちらほら。
「実は私も2年前の春から秋にかけてBMグラサン+アルファリポ酸で半年間で65Kg→55Kgの10Kgのダイエットに成功しました。現在でもリバウンドなしで56kg台をキープしています」とか「去年トライして5キロの減量に成功しました。痩せたあとはグラだけですが、上下はあるものの体重キープしています」とか。「痩せると服の買い換えが大変」という贅沢な悩みも。

話は変わるが、今日で閉まる「印度風カリーライス」に昨日行ってきた。着いた途端目に入る大行列。50人ほどなのだが、とはいえこの店ではありえない数。ファンが多いんだなー。食べ終えて出てきても50人ほど並んでいた。回転がいいので15分ほど並べば入れる。最終日の今日も行こうかな。やっぱうまいや、ここのカレー。好き。マジでなくなるには惜しい店。60年以上この地でやってきたらしい(閉店理由は、医者から休養しろと言われたからとか)。

夜は打ち合わせの後、久しぶりに「Amoh's Bar」。高校の同級生がやってるバーである。
「お嬢さんのお祝いに」と、シャンパンをご馳走になる。そういえば半年ほど来てなかった。またちょくちょく来るわ。んでもって天羽と話しながら機嫌良く飲んでいたら携帯で先輩から呼び出しを受け、その店に行こうと外に出たらムツゴロウさんとばったり。やっぱ都会で遭遇するとビックリする。お元気そう。シュパーゲル(ドイツの白アスパラ)食べに行きましょう、みたいな立ち話をしてお別れする。もう旬が終わっちゃうな…。

目黒へ。ちょこっとだけ食べて帰ろうと思ったが、意外に盛り上がり、二軒行って酔っぱらった。考えてみれば先週の今日はまだNYにいたんだった。明日から札幌。YOSAKOIソーラン祭り。何故かセミ・ファイナルの審査員を仰せつかった(笑)。

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鮨と焼き鳥

2007年05月22日(火) 20:03:40

昨晩はよく食べた。

シャオヘイさん伊藤さんと美人さんと4人。
まずは鮨。広島からの刺客相手に当代トップクラスの鮨で迎え撃つ。マコガレイ、カツオ、を切ってもらった後、コハダからズズズイと玉子、巻物までフルにつまむ。酢飯がしっかりしているので腹にたまる。いや〜満足満足と言い合って、二軒目に近くの渋いバーで喉を潤す。ここは「From The Barrel」とか「Pure Malt Black Label」とか置いてあって、なかなかタイムスリップ感ある店。懐かしい味をさっと飲んで、三軒目は焼き鳥。普通にお任せで食べる。つくね2本、モツ、砂肝、ねぎ間、しいたけ、鴨。鳥スープに漬け物。なかなかの満腹感にいい感じに手が痺れてきたけど、この辺の「食い過ぎ感」は嫌いではない。四軒目はバーの名店。ギムレット、マティーニと勝負。Y御大の優しい優しいギムレットが特に目鱗。さすがな味だ。

つか、鮨と焼き鳥をハシゴしてはいけないね。鮨にも焼き鳥にも失礼。とはいえボク自身は調子が上がってきていて、もう一軒蕎麦とか行けたかも。

途中で気づいたが、ビールで始めて焼酎、ウィスキー、ビール、カクテルと飲み続けているのに、家に帰るまでオシッコ1回も行かず仕舞い。あぁよくないなぁ。膀胱にあやまりつつ。

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夙川・苦楽園そぞろ

2007年04月29日(日) 10:01:06

義父のお見舞いに関西へ。
仕事がある妻とは別行動で、娘と一緒に新幹線。新大阪から各駅停車に乗って初めての「さくら夙川駅」に降りてみる。情緒的な駅名は嫌いだが、この周辺はとてもきれいで気持ちいい。ふたりで川沿いをゆっくり上がり苦楽園口まで散歩。この辺さぁ、来るたびに思うけど、やっぱり日本一のきれいさかも。この辺に住んでいたら海外旅行とかに行く必要ないんじゃない?とかまで思いつつ。天気はよく、人も少なく気持ちいい。

義父の家で挨拶したあと、娘を置いてひとり夜の街へ。
いや、お見舞いの会食は日曜にして、土曜の夜は「懐かしい店にも行きたいだろう」と開放していただいたのだ。

夙川・苦楽園あたりをひとり散歩。「モリシタ」も「瀬田亭」も「エノテカ」も「出鬼心」もなくなっている。店の移り変わりが激しいな。
後輩がたまたま暇だったようなので呼び出して「ビストロ・ボンボン」。昔住んでいた頃いっぱいお世話になったこの店もどうやら閉店の決心を固められた模様。あぁ由良さんの料理ももう食べられなくなるのかなぁ。相変わらず完璧な火加減。フレンチ懐石を銀座で初めて出したシェフである。惜しいなぁ。
一緒に行った後輩はいま学生に戻っている。その人生を聞いていろいろ思うところあり。

その後いつもの「THE BARNS」へ。昔の常連たちも数人来てくれて深夜まで。東京とは別人のようによく話しよく笑う自分へ。あぁラクチン。ストレス霧散。ぐだぐだに酔っぱらった。

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久しぶりにビリヤード

2007年03月16日(金) 7:36:48

昨晩は、あるキッカケがあってビリヤードへ。
六本木ロアビル「バグース」。30台が壮観に並ぶ。ここはなかなか良いなぁ。

それにしてもものすごい久しぶりだ。学生時代には四つ玉をシコシコやったが、それからはここ20年で3回くらいしかやっていない。幸い昨晩はビリヤード巧者と一緒だったので、最初の30分は簡単にレッスンしてもらうことに。

「あ、昔はそうやって握りましたけど、いまでは指を輪にせず、親指立ててその付け根にキューを滑らすのが格好良く見えます」とか「あ、そういう時は台に指乗せるんですけど、親指を手の平の中に入れた方がイマっぽく見えます」とか、うーむ、わかってらっしゃる。短時間でイマイマの打ち方を見栄講座的にシンプルに教えてくれた。さすがだな〜。
玉の狙い方にしても、昔は「中心から1/3の点を狙う」とかで打っていた気がするが、「今はイメージボールですね」とおっしゃる。へー、そこにそういう風にボールがあるとイメージして狙うのかぁ。

9ボールをちょっとしたあと、8ボールを数ゲーム。なるほど玉に当てた後のポジショニングがポイントなのね。もともとがゼロだっただけにザクザク上がるビリヤード・リテラシー。うーん、面白い。たまに突きに来よう。

突き終わってから虎ノ門の「玄庵」に流れてうまいつまみに蕎麦(6月に移転して虎ノ門「兵六」と合体するらしい)。最後に銀座のシャンパンバー「ヴィオニス」で〆。
深夜の街を歩きながら薄い頭頂部になんか冷たいものを感じるなぁと思っていたら、やはり雪だった模様。今朝のニュースでやっていた。東京、初雪。

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ゴードンのティンキャップ

2007年03月02日(金) 9:00:22

去年やった講演でお知り合いになったクライアントとのご飯のあと、ひとりで「テンダリー」へ。久しぶりだ。

宮崎さんに「なんかウンダーベルク系で」とお願いした。
札幌の「バー山崎」(切り絵をしてくれるとこだ!)のオリジナル「フライハイト」を作っていただく。スロージンも好きなので大満足。そういえば「バー山崎」の出身で湯島の「EST!」の息子さんがやっている「アトリウム」が新しく移転したので先々週に行ったなぁ、とか思いながらゆっくり飲んだ。

一杯でサッと帰ろうと思ったボクに、宮崎さんがニコニコ寄ってきて悪魔の言葉。
なんとティンキャップの「ゴードン」が手に入ったという。んー正確には知らないけど1950年代? それはすごいなぁ。ではもう一杯、と居座る。オールド・タイプの「ゴードン」は本当においしいし。

ストレートでいただいたそのまろやかさに参った。舌や鼻を刺してくる要素がひとつもない。ジンは古いからって熟成するわけではないと思うので、これはもう作り方の違いなのだろう。なんでオールド・タイプの作り方を捨てるのだろう(やっぱり経済効率かな)。効率といえば、ゴードンは新ボトルを細長いタイプに変えたようだ。これは輸送効率なんだろうなぁ。前のボトルの方が100倍いいなぁ。

そういえば、「スミノフ」が韓国製になっているんだって? ボトルの裏を見たら確かに「製造元:韓国」と書いてあった。蒸留の仕方をちょっと端折っているようで、「冷凍庫に入れたら凍るのもあるらしいです」と。凍ってしまうウオトカ…。ううむ。これも効率重視の結果なのだろうなぁ…。

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フランシス・アルバート

2007年02月16日(金) 12:20:47

不定期日記を始めたのはサイト開設して2年目くらいの1997年7月。
一番初めの日記は「愛しのフランシス」と題して、妙にキザっぽく書いている。今読むと文章がとても若くてイヤなのだが、でもその「フランシス・アルバート」というカクテルはあれからも折に触れ作っているし、飲んでいる。

で、先日、「バー・ラジオ」に久しぶりに行き、そのカクテルを作り出した尾崎さんの前に座る機会を得た。

「あぁ、そうですか。何十回と作ってくださったんですか。とてもシンプルなレシピですけどね、人が直線を書いてもそれぞれに違うように、やはり作る人によって違います。わたしが作るとまた全然違うと思いますよ」

なるほど。
フランク・シナトラ(本名:フランシス・アルバート)が好きだった二つの銘柄、ワイルド・ターキーとタンカレーを1:1でステアする、ただそれだけのカクテルがどの程度違ってくるのかぜひ知りたいと思い、尾崎さんにお願いした。彼はニヤッと笑い、ボクのために作り始めてくれた。なかなか光栄な瞬間である。

尾崎さんは意外と饒舌だった。
作りながら工程を一部始終教えてくれる。

「はい、ここがポイントです。ステアするときに左手をこういうカタチにするんです。そして『気』を送り込みます。そうするとおいしくなるんです」

…気ですか。
ジョークなのかマジなのか、お顔からは判断つかないが、でもそういえば「マジック・スパイス」の下村泰山さんも同じようなことを言っていたな。物を作り出す達人は共通してそのようなことを言う人が多い。わかる気もする。

さて、そんなことよりステアが止まらない。

「え、あぁ、多いでしょう。100回ではきかないくらいステアしますよ。そうすると味がまったく変わります」

とても時間をかけて作っていただいたフランシス・アルバート。
いよいよ飲ませていただく。

あぁ…こんな味になるのか…。これが本物のフランシス・アルバートなのか…。
確かにボクがいつも作っていたり、他のバーで飲んだりしたものとは「別モノ」だった。ターキーの田舎臭さとタンカレーのおしゃまさが完全に溶けあって見事にフランク・シナトラの放埒さに辿り着いている。でもどこかに孤独っぽさもあって、それが彼の本名でネーミングした由来なのかもしれない。あぁ、うまい。とってもうまい。

ワイルド・ターキーとタンカレーを1:1でステアする、ただそれだけのカクテル。
それがここまでうまくなる。ここまで深く表現できる。

きっと超シンプルな料理ほどそういうことっていっぱいあるんだろうなぁ。味って奥が深いなぁ。というか、グラスの中である人物をそのまま表現しきっちゃうってスゴイよなぁ。とか、ちょっと鳥肌立ちながら、ゆっくりゆっくり飲んだ夜だったのでした。

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熊の穴

2007年02月07日(水) 12:44:36

昨晩はすっかり恒例となった男4人の会。4人の名前の頭文字をとって「熊の穴」という名前になりそうな会である。4人とも熊っぽいしいいかも。

昨晩のテーマは「西麻布」。
1軒目フレンチ(トリュフピザが実にうまし)。2軒目バー(ちぢみが絶品)。3軒目鮨(意外と量食べた)。4軒目4人のうちのひとりのご自宅(目が眩んだ)。
家に帰ったら深夜3時。いやぁ数ヶ月ぶりに外食遊びをしたという感じ。楽しかったしよく飲んだ。

途中でボクのNYブロードウェイ行きの話になり、なぜか俺も行く僕も行く私も行くという話になり、なんだか知らないうちに4人ともNYに行く話になっていた。というかもともとボクと一緒に行く人との調整も必要なのだけど…。でももしかしたら次の「熊の穴」はNYででかもしれない(笑)

それにしても、ここ数ヶ月あまり飲まなかったせいか、てきめんに酒に弱くなっていた。また飲み始めたら戻るのかな。それとも年齢的にこんなもんなのか。

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「すし匠」〜「カルマ」

2006年12月12日(火) 12:48:32

昨日のメモ、少し追記してあります。ハシゴする人(いるのか?)のためのコツというかなんというか。

昨晩は対談相手の伊藤さんと四ツ谷「すし匠」。
数ヶ月に一回ふたりでどこかに食べに行くが、まぁいろいろ話は尽きないこって。でも意外と食とか店の話はそんなにしない。

「すし匠」は、酢飯を使い分けることで(一部鮨好きに)知られている店。基本は白酢の酢飯を使っていて、さわらの昆布締めや煮小柱、赤身のヅケとかは赤酢の酢飯で握る。赤酢は少し酢をきつめにしてある。

ボクとしては酢飯の使い分けはとても素晴らしいことだと思っている。
優れた職人は「自分の酢飯と握り方」にタネを合わせて一貫を完成させていく。でも、逆にそのタネに一番合う酢飯の状態を作り分けられれば、鮨はまた違う次元に入っていける気がするのだ。そういう意味では昨日はとっても楽しんだ。ただ、酢飯を変えることでご主人がまとめ上げたい味の方向性が多少ばらついてしまったのも事実。白と赤をわかりやすく変えすぎているのかも。その中間くらいのグラデを使ってくれるともっとまとまって良いのだがなぁ、でもそうすると多種類炊き分けないといけないので大変すぎるなぁ、とか思いながら食べていた。

いずれにしても、創意工夫に満ちた素晴らしい鮨だった。いや〜満足満足、と店を出て、白金の「カルマ」へ。その昔「リジョイ」という店で宮崎優子さんと一緒に(というか弟子として)シェイカー振っていた浅川康明さんがやっているバー。宮崎さんのドクターYを所望したら「私オリジナルのドクターもできます」とのことで、名付けてドクターYASをいただくことに(彼の名前がヤスなので)。むむ。うまし。またこれを飲みに来るね。

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贅沢者

2006年12月05日(火) 12:58:03

昨晩は、とある天才とふたりで「上海蟹の老酒漬け」。
いやぁ絶品…。老酒漬けは他でも何度か食べたけど、ここのがベスト。うますぎる。この店、やっぱしっかりしているなぁ。季節にはこれからアッチではなくコッチに来よう(謎)

食い物の話を中心に話題はあっち行ったりこっち行ったり。尽きず。彼の時間を2時間も独占するとは、ボクはなんて贅沢者なんだろう。感謝。

イイトコドリみたいな超絶コースを堪能した後、彼と別れて南青山「Amoh's Bar」。
1周年も無事乗り切り、なんだか店も落ち着いてきた雰囲気。1年持つって予想以上に大変なことだと思う。青山って商売難しそうだし。これからもがんばってね。

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HOKKAIDOミルク村

2006年11月30日(木) 8:49:34

こっちの対談でも書いたが「HOKKAIDOミルク村」札幌店は大変面白かった。その斬新な発想と意外性、そしてみんなで「コレが合う!」「アレも合う!」と、アイスとリキュールのマリアージュをワイワイ言い合う感じがなんとも楽しい。

で、銀座店もあるとは知っていたのだが、ある夜にようやく行けた。
仕事仲間の50歳のオイチャンと45歳のボクのむさい男ふたり連れでアイスクリーム・バー(笑)。でもふたりとも年齢不詳系なので浮かなかったと思うけど(思いたい)。

オイチャンはミルク村初体験。店に入った当初は頭の上から「?」飛びまくり。「この人なんでこんなとこに連れてきたんだオーラ」出まくり。まぁ店内には70年代ファンシー文化の空気が横溢しているのでさもありなん。女性客も多いし。
でも。
セットが来てからのオイチャンの喜びようと言ったら!

「こ、これはスゴイ!」
「新しいし、面白いし、楽しい!」
「というか、おいしい! んでもって安い!」
「うちの次の部会はここ貸し切ってやりますよ!」
「これ…、なんで渋谷とか下北とか若者の街に出店しなかったんだろう? 行列の店になるのに」

銀座出店は札幌店の店長の夢だったそうだから仕方ないんだけど、若者の街に出したらホント流行ると思うなぁ。ちなみに銀座店は札幌店の娘さんがやってます。輸送費など含めてセットが1500円と札幌店より240円高いけど、セットで1時間は楽しめるのでお得(お替わりも出来るし)。昼は12時からやっているので、今度女性の部下を連れて行ってみようと思うです。昼からほんのり酔わせてみる(笑)

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苦楽園口「THE BARNS」還暦祝い

2006年08月27日(日) 19:07:12

関西勤務時代の行きつけのバー「THE BARNS」のマスターが還暦になったので、そのお祝いをしに神戸まで一泊で行ってきた。

当時苦楽園口駅近辺に住んでいたボクは、近所のこの店にひとりで実によく通った。週2から週3、下手すると週4くらいは普通に顔を出していたと思う。現在、店にキープしてあるボトルのナンバリングが154。つまり154本目のOld Grand Dadが入っている。この店で飲むのはこのバーボンと決めている。

なんつうか、若いボクはここで酒場修行をしたのだと思う。常連が多く顔を出す住宅街のバーに馴染むのは相当ハードルが高かった。しかも関西人からは疎んじられる東京人。転勤したばかりで東京臭が抜けなかったボクは、理不尽なまでの白い目に耐えつつも、必死に食らいついていつしか大常連になっていった。なんであんなに食らいついたのか我ながらナゾ。

20代中盤。当時のボクは訳知り顔で、鼻っ柱も強く、プライド(単なる世間知らずの自惚れ)も相当高かった。
マスター(&常連客たち)はボクのそういう部分を徹底的に壊し、へし折り、切り刻み、「自分を笑える大人」に仕立て直そうとしてくれた。ま、まだまだ成長途上ではあるのだが、そういう道をつけてくれたことにとても感謝をしている。

東京に帰ってきてしまった今では遠くなりすぎて、1年に1回くらいしか行けないが、行けば30秒ほどで昔の関係に戻れる。昨晩もそうだった。マスターの辛辣かつ温かいひと言であっと言う間にあの頃へタイムスリップ。ガハハと笑ってジョークの掛け合い合戦。東京生活で全然でなくなっちゃったジョークがここだとこんなにイージーに大量に出てくる。不思議だな。

芦屋・夙川・苦楽園は相変わらず時間がゆったり流れていた。
往復の新幹線の友にと持っていった文庫本は「クライマーズ・ハイ」。日航ジャンボ機墜落事故を記者の目で描いたこの小説を読みながら、そういえば「THE BARNS」に初めて行き、ビクビクしながらカウンターにひとり座ったのは、日航機事故があったあの年の秋であった、と、ふと思いだした。

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「Amoh's Bar」〜「礼三」

2006年08月26日(土) 11:22:03

ある広告系の学校で講義。
こういう学校も「既存のマス媒体に乗せる表現技術」の講義が9割みたい。ボクのは「ねえねえみんなまだそんなこと言ってるの? マジ?」的ハナシなので異質&異分子。でもさあ、ボクはいろんな意味で抜き差しならなくなっているし、優秀なヤツらがトラディショナルを見捨てていく中で少なくとも「しんがり戦」だけはキッチリやろうと思っているんだけど、これから広告業に関わる若い人たちは「とっくに気づいてとっくに行動おこしてないとヤバイ」よ? というか大チャンスよ? そこんとこだけ伝えたかった。

終わってからひとりで「Amoh's Bar」。講義した場所から歩いて1分。ちかっ。
バーのマスター姿がすっかり板についてきた同期とぐだーと話して、満席になってきたのを潮時に退散。いいタイミングで、ボクが「東京の父」役をやっている可愛いムスメ(この人)が「飲みたい!」と連絡してきたので、西麻布「礼三」へ。ええと店に入った時点で22時半くらいか。店を出たのは27時くらい。1杯だけとか言いつつボトル2本強。だからさー、与えられた場所で一番になりなさいね、まずはそこから、とか。いや、お説教ではなく、ある意味身につまされつつ。


急速に変化していっている世の中で、一番の害毒は「古い成功体験」だ。
成功体験を捨て続ける人生はたいそうしんどいが、たいそう新鮮で楽しくもある。楽しむ気持ちがあるならば、だけど。

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大崎善生「優しい子よ」

2006年07月15日(土) 13:28:50

今年の2月5日付けの日経新聞に大崎善生氏の「守られている」というエッセイが載っていた。NYに在住する人からメールで教えていただくまで気がつかなかったのだが、探し出して読んでみるとそれはとても感動的なエッセイだった。筆者の奥さんである女流棋士とそのファンである不治の病に冒された少年との手紙の交流を書いたもの。ボクは会社のデスクで人目を忍んで泣いた。いまでもその日の新聞はデスクの上に乗っている。捨てられないのである。

そのエッセイが、先月末に発売になった大崎善生氏の短編集「優しい子よ」の表題作として私小説になっている。というかこの私小説を元にあの日経エッセイが書かれたという経緯かな。ボクとしては日経のエッセイの方が抑えた筆致で好きだが、それでも家のリビングで家族に気がつかれないように泣き濡れてしまった。ボクはいろんな愛や優しさを出し惜しみしている。心の中の密閉容器にしまい込みすぎている。照れとか損得とか自分本位とかで出しそびれてる。でもそんなのっていったい何のための人生だろう。

そんなことを思いながら、昨晩は「テンダリー」で飲んだ。ボクの疲れた顔を見て宮崎さんはさっとウンダー・モーニを作ってくれた。ウンダーベルクのスプモーニ。心の焦燥を柔らかく包んでくれるような涼やかなカクテル。それは出し惜しみのない優しさで満たされていた。なるほどバーテンダーというのはそういう仕事なのだな。料理人も同じ。尊い仕事だ。きちっと受け止め一杯で店を出る。さてと。ちゃんと生きようっと。

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one for my daughter

2006年06月24日(土) 6:29:54

昨日は観戦後、結局二度寝してしまって起きたのは出社ぎりぎりの時間。プールに行けず。夜は娘のピアノ発表会があったのだが、まぁその後にでもプールへ行こうと思っていた(ボクは娘のピアノを聴いて帰るが、妻娘は他の人の演奏をすべて聴いて帰るので別行動)。

仕事を切り上げて息せききって会場へ。娘が弾いたのはスカルラッティ「ソナタK159」とシューベルト「即興曲」の2曲。親バカだがとてもよく音楽が表現できていた。ミスタッチとかはどうでもいいから感情の動きを身体ごと表現してほしい、と思っていたのだが、それがよく出来ていた。

弾き終わった彼女を待たず、スッと帰る。楽屋から出てくるのを待って感想を伝えようかと思ったが、小さい会場でそういう雰囲気でもないし、娘は超照れ屋なので友達がいる前とかで父親が褒めたりするのを嫌がると思ったのだ。帰ってから伝えればいいや。

プールへ向かう。でも電車に乗っているうちに自分が妙に酒を欲しているのに気付く。いろんな疲れ&娘の上出来が影響している模様。今週は仕事でもいろいろあった。で、急遽プールをやめて久々の「テンダリー」へ。

宮崎優子さんのおいしいカクテルでとりあえず one for my "本番に強い" daughter。さすがだね。次に one for my "立ち直りの早い" friend。かなわないよ。三杯目は one for my "カンヌで賞を獲った" staff。おめでとう。最後に one for my "無事にたどり着いた" weekend。意外と綱渡りだったよな。

サイドカーで〆て帰宅。娘も帰宅していたので感想を伝えたが、照れているのか素っ気ない。きちんと伝えられなかったのでココで伝える。今回の演奏は本当に良かったよ。努力の甲斐あり。誇りに思う。

早起き癖がついたのか、今日も4時台に起床。韓国vsスイスを観戦。あぁこれでアジア勢はすべて予選敗退。次回W杯でアジア枠が減らなければよいが。

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CORALと再会

2006年06月21日(水) 8:46:29

昨日は直前でドタバタがあったあげく伊藤さんとふたりで飲みに行ったのだが、二軒目の「Fuzz」というバーでうれしい発見。なんとCORALの4ウェイスピーカーがあるではないか! しかも現役で鳴っている!

たまたま人にもらったとかで、オーナーさんがオーディオマニアというわけではなさそうだが、もう懐かしくて懐かしくて…。CORALの3ウェイブックシェフル型である「CORAL X-Vll」は大学生のボクが小遣いためて買える値段ではほぼハイエンドに近いスピーカーで、当時ボクは「SANSUI AU707」というプリメインアンプと「Technics SL-10」というダイレクトドライブのジャケットサイズ・プレーヤーで鳴らしていた。あぁどれも名器だなぁ。

「YAMAHA NS-1000M」に憧れつつ、DIATONEやTRIO、ONKYO、DENON、PIONEERなども聴き比べていたっけ。あの頃の国産スピーカーって意外と良かった。確かに無個性な音とは言えるが、謙虚で伸びやかな音を出していた。プリメインはLUXやAccuphaseに憧れたけど、サンスイの堅実な音で満足していたっけ。テープデッキはナカミチのDRAGONに憧れつつ、結局ソニーの777を使っていたんだったかな。Aurexのデッキも使っていた。アドレス(NRシステム)がわりと好きだったので。

その後、JBLだのハーベスだのアポジーだのクレルだのマッキントッシュだのチェロだのフィリップスだの、海外製品のハイエンドに突っ走る前の青い時代ではあるが、結局CORALを聴いて一喜一憂していたころが一番楽しかった気がする。スピーカーの上に重り置いたり、十円玉はさんだり、仰角計算したり…。工夫して1ランク上の音にする努力って、ポンッとハイエンドをお金で買っちゃうのの数百倍楽しいんだよね(後でわかることなんだけど)。

うきゃぁと喜んで逆上し、タリスカーをガバガバ飲み、三軒目では相当酔っぱらっていた。あぁCORAL。キミにまた会えて本当にうれしいよボクは。

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同期がやってるバー

2006年05月24日(水) 12:09:41

昨日は出社前にプール。
いろいろ試しながら泳いでいる中で、「泳ぎ方はとりあえず考えないことにして、初級クラスで習ったラクチンな息継ぎに徹し、息継ぎも毎ストローク右側で」と決めて泳いだら、あっさり200mノンストップで完泳してしまった。とりあえずの目標クリア。小さくガッツポーズ。このままあと数百mは泳げそうだった。
ただ、理想とする泳ぎからは程遠い妥協の産物なので、まだまだと言った感じ。ストローク数も多かったし。試行錯誤は続くなぁ。でも200の壁を突破できたのはいろんな意味で大きいかも。

出社後はバタバタだったが、なんとか抜け出し、夜は西大島の「與兵衛」で後輩と鮨。おいしい店リストのエクセル表をhtmlに吐き出すプログラムを手伝ってくれたのでご馳走したのである。鮮度ピチピチ系鮨屋とは違う鮨屋で食べたい、というので與兵衛を選んだが、口の中でのタネと酢飯の一体感を分かってくれただろうか。親方自身の強いイメージがまずあり、そこにタネと酢飯のバランスで近づけていくという、普通の鮨屋とはアプローチが全く違う鮨である。だからすべての握りが同じ方向性の味になる。こういう鮨は他にはあまりないなぁ。

後輩と別れ、地下鉄で表参道に出て「Amoh's Bar」へ。
高校の同期が会社を辞めてバーを始めたと聞き、ちょいと覗きに行ったのだ。その名も天羽(あもう)くん。なので「アモーズ・バー」。そのまんまやん(笑)。せっかく天の羽なんていう素晴らしい本名なんだからもっと他にネーミングのしようもあっただろうに。まぁ最低でも「アモーレ」とかさ(←ダサ)。
路地裏にあるオープンな雰囲気のバーで、夏は庭でも飲めるらしい。へぇ〜いいバーだなぁと感心。いろいろ懐かしい面々の消息など聞いたりして酒が進む進む。散々與兵衛で日本酒飲んだのに、ここでもワイン1本半飲んでしまう。ヘロヘロ。
しかし、青山周辺にひとりで気楽に飲みにこれるバーが出来たのは大きい。うれしいな。また行くね。

飲んだ後、プロダクションにより少し打ち合わせ。ヘロヘロでごめんなさいと思ったら相手もヘロヘロだった。でも有意義な打ち合わせ(ホントか?)

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さっさか徘徊

2006年04月20日(木) 12:47:59

いろんなことでストレスが溜まりまくっているせいか、逃避として水泳にググッとのめり込んでいる模様。トータル・イマージョン・スイミングのDVDが届いたので、それを繰り返し見ている。なるほどすごくカンタンそうだ。というか、いままでのクロールとは全く違う。泳法のアプローチも最終的なカタチも。しばらくマネッコしてみるつもり。

夕方、銀座で時間が空いたので、服を見回る。
なんかこう気分を明るくしてくれる服はないものかと見回ったのだが、ピンと来ない。気持ちが明るい時に買わないと変な服を選んでしまいそうなので結局ガマン。Y'sに良さげなのがあったんだけどな。

その後ある方と待ち合わせて徘徊開始。
銀座「鳥長」でうますぎる焼鳥。ビールと焼酎でパクパクと。ここの焼きはキレイで、しかも焼き加減抜群。しみじみうまい。
10串ほど食べてから、二軒目は「Y&M Bar Kisling」で吉田さんの男っぽいカクテルをいただく。なんか余裕かましたカクテルなんだよなぁ。「あんた、肩に力入ってるよ」と教えてくれるようなカクテル。男はやっぱ余裕が大事っすね。
その後小腹がすいたので浜松町に出て久しぶりのおでん「桔梗」。日本酒「徳川家康」。トマトのおでんとか食べながらゆっくりと。相変わらず蛍光灯煌々&テレビつきのカジュアルな店だが、おかあさんがなんともいい風情なのだ。本格バーのハシゴより、こういう店を混ぜる方が夜が楽しくなる。
最後は恵比寿まで流れてバー「Mauve」。タリスカーをロックで。この店のオーディオって妙に音が甘い。いい意味で。蕩ける音。こういう音出すのって難しいんだけどな。しばらくジャズに聞き惚れ、本日終了。おや、まだ22時すぎだ。さっさか回ると早く帰れていい。

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うますぎる花山椒鍋

2006年04月15日(土) 12:15:02

春のこの時期、数週間しか採れないという花山椒。それをふんだんに使った鍋をある店で初めて食べた。

いや〜ここまでうまいか。

山椒で舌が心地よく痺れるところに上質な牛肉の甘さが乗っかってくる。痺れた舌を包み込むダシのうまみも計算し尽くされている感じ。1年前からこの時期指定で予約してくる人がいるのもわかる。鱧松茸や間人蟹など、いろんな名物がある店ではあるが、この花山椒鍋は実に秀逸。この時期は予約困難らしいが、そのうちまた来れるといいな。

他にも、立派な筍の炭火焼きは香ばしく、5cmほどの稚アユの炭火焼きは苦味と香りのバランスが抜群。このわた味の一口蕎麦も印象に残ったし、甘鯛の昆布締めウロコ焼き付き、菜の花鮨、そして〆の空豆ご飯なども完成度高かった。シャーワセ。

実はこの店、以前間人蟹の季節に訪れたときあまり感心しなかった思い出があるのだが、今回はすごみを感じさせるうまさの連続だった。若手料理人が変わったのかな。それとも春の苦味料理系が特に得意なのかな。

二軒目は恵比寿のバーへ。以前うますぎる和菓子(やまのとうか)を恵んでくださったお姉さまがまた来店し、今度は鹿児島のきびなご鮨をいただいてしまった。いい人だぁ。

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10時間飲み続け

2006年01月28日(土) 14:41:59

出だしは北千住の「大はし」。知らぬ間に新装してて趣がなくなったが相変わらず美味。ビール。牛にこみ。いわしのフライ。にこごり。そして梅割り。ここの焼酎梅割りは独特でうますぎ。「縄のれん」のハイボールと「泰明庵」のそば湯割りアルギン並べとココの梅割りで「東京三大怪しい飲み物」と命名。がぶがぶ。

蔵前に流れて「ビストロ・モンペリエ」で牛すじのテリーヌと鴨のコンフィ・シュークルートたっぷり添え。「もうすでに二軒目でこの料理だけ食べて次に行く」と話したら「そういう使い方をされたかった。ビストロとはそういうもんです」と妙に喜ばれる。白ワインと赤ワイン。がぶがぶ。

大森まで足を延ばして「テンダリー」のレセプションに再びちらりと顔を出す。シャンパーニュとアブサンを飲んでさっと帰る。ココにある方を連れてくる、というのが当初の目的だったのだが、その前に幸せな飲み歩きをしようとなって上記のようなことになったのだった。

ある方とはココで別れ、ボクは大事なパーティへ遅れて参加。銀座の「あらじんデュオ」。30人くらい集まっている。みんなはココが飲み始めだろうが、こちとらすでに4軒目でベロベロ。いろんなヒトと話したが足下ふらふらですまんこって。最後にスピーチさせられたが何を話したかよく覚えていない。危険。カレー。ケーキ。赤ワインがぶがぶ。

なんだか久しぶりに盛り上がったパーティで、二次会へゴー。銀座「竹富島」。うはは。5軒目に至って泡盛で〆とは泣ける。この辺になると逆に元気復活。泡盛のおかげかな。席をどんどん移っていろんなヒトと話す。とてもいい会だった。言い出しっぺのシューさん、ありがとうございます。またやりましょうね。

ふと気がつくと飲み始めてから10時間強。がっつり飲み続け。家にたどり着いて思わず床寝しそうになったがイカンイカンと這いずってベッドに到着。瞬殺。

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テンダリー、リニューアルオープン

2006年01月27日(金) 8:52:38

大森のバー「テンダリー」がリニューアルオープンし、昨日今日とレセプション・パーティなので早速行ってきた。

雰囲気がガラッと変わっていてビックリ。
以前は奥にL字型のカウンターがあり、テーブル席が多い構成となっていて、ちょっと構造上問題があったバーであったが、その辺が一掃された。細長い部屋めいっぱいに長〜いカウンターが伸びており、見事に「カウンターバー」っぽくリニューアル。店内も落ち着いた色合いに統一されくつろげる。こりゃ落ち着いて飲めるわ。

端から端まで歩き回る宮崎さんの足腰にとってはなかなか過酷なリニューアルであるが、客としてはとてもうれしいなぁ。お花もいっぱい届いていた(ボクも贈ったけど)。本格オープンは明日から。土日は昼もやっている。定休日は火曜に変わったようだ。

「テンダリー」でアブサンを飲んだせいか勢いがつき、一緒に行った伊藤章良さんとその後ハシゴ(優子も一緒だったが途中で帰った)。蕎麦屋で熱燗たっぷりに天種、そして蕎麦。次に鮨屋で軽く飲み直したが、途中からお腹が減ってきて握りもたっぷり。食い過ぎだよ。お互いそろそろ考えないと。

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思いがけない助け船

2005年12月20日(火) 7:53:50

夜9時半。今日は朝メシ以来な〜んにも口にしていないことにふと気がつく。
いや、ずっと気づいていたのだが、それを考え出すと仕事が手につかなくなるので気づかないふりをしていたのだった。うぅ。14時間まったく何も食べていない。コンビニでおにぎり買う余裕すらなかった。忙しくて昼メシを抜く人はいっぱいいるだろうが、ボクにとっては大事件。だって昼メシ夜メシが楽しみで毎日会社に行ってるんだから(半分ホント)。

夜も本当は友人たちと鮨屋に行く予定の日であったが、とても行ける状態ではない。うがぅ。今頃うまい鮨喰ってるんだろうなぁとか想像しながらスタジオで打ち合わせ。腹減りすぎてなんだか食欲ないし、まぁもういいか…。

ブブブブブとバイブが震える。ある役員から仕事の電話。ひとしきり打ち合わせた後「ところでこのごろ忙しいのか」と聞かれたから「いや〜すさまじいっす」と今の惨状を話すと「なに! 朝から何も喰ってない!? なに! 一週間おにぎり!? さとなおがか! よし、温かいもの喰わしてやる。1時間だけ抜けてこい!」

こういう無理矢理な割り込みは逆に抜けやすい。「役員なら仕方ないっすね」と仕事仲間も優しく(胸の内は知らんが)許してくれ、夜10時半に役員と「とあるメシのうまいバー」で合流。約一時間、温かいものをたっぷり堪能させていただいた。しかも、あまりにガツガツ食べたらしく、店の人や隣の席の女性に欠食児童のように同情され、おまんじゅうとかドッサリお土産にもらった。「お腹がすいたら食べるのよ」だって(笑)。

夜12時前。スタジオの方は仕事が終わっていたが、別の仕事がスタックしていた。さっと立ち寄って明るく指示。「深夜なのに元気ですねぇ〜」と笑われた。うまいメシさえ喰えればこの通り。シンプルライフ。

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小さな店小さな店小さな店みーつけた♪

2005年11月12日(土) 13:03:58

おとといの昼の牡蠣フライがいまひとつだったこともあり、昨日は朝から「あぁうまい牡蠣フライが食べたい!」気分。ゆえに昼メシは確実においしいとわかっている銀座二丁目の「三州屋」へひとりで。相変わらずジューシーかつカラリと揚がっており満足。うまいうまい。その後「松屋銀座」に少し寄って紳士服を見る。牡蠣フライの満足もあってガードが下がっていたらしく、思わずY'sの黒スーツを買わされそうになる。危ねー危ねー。

社に戻って打ち合わせをいろいろやっているうちにあっという間に夜。このごろ暗くなるの早くなったなぁ。で、残業も終わった20時過ぎ、「そういえば今日は家にゴハンないんだった」と急に気付き、夜の街をメシを求めてひとり徘徊開始。

イメージ的に「『センセイの鞄』に出てくるような気軽な居酒屋で孤独にお湯割りズビズビ」だったので、そんな店を求めて銀座新橋を1時間以上ひとり彷徨い歩いたがなんかイメージに合う店がなく、そのまま住んでいる街へ電車移動。駅前をいろいろ歩き回ったり住宅街にポツンとある店を覗いてみたりするも、イメージ湧かなかったり入るのに勇気いったりで結局入らず。あぁもしかして食いっぱぐれたか、まぁ家にある材料でなんか食べるか、とか半分諦めて自宅に向かって歩いていたら、ふと小さな小さなカフェ風の店の存在に気付いた。こんな店あったっけ? 

幅はわずか2mほど。うなぎの寝床にしても狭すぎる。でも新築で小綺麗。なかなかいい雰囲気。昼は喫茶、夜はちょっと手料理を食べられるバーになっている様子。覗いたら同年代かちょっと上くらいの女性がひとりでカウンター向こうに立っている。その風情も良かったので入ってみる。
聞けば開店2ヶ月とか。狭い敷地に建てた例ということで専門家がたくさん見に来たらしい。4席だけのカウンター。奥にテーブル。2階は個室。まぁよく建てたねぇと感心するのだが、中は意外と狭さを感じさせない。JAZZがかかる中、家庭的かつ美味な手料理と焼酎をいただく。料理を5品焼酎6杯飲んで4000円強は安いなぁ。自宅近くに気軽に来れる店をやっと見つけたかも。ちょっとだけ飲みたい時に重宝しそうだ。

東京に転勤して以来、とにかく行きつけにできる小さな店を探してきた。気楽な根城。接客の距離感がいい店。意外とないんだよな。関西にはあんなにいっぱいあったのに。この店を行きつけにするかどうかは別にして、ちょっとだけ安心した夜。

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MoMAとポロックとGoogle Map

2005年10月22日(土) 13:12:51

昼前まで寝たり起きたり。うわー本当に時差ボケだ。時差ボケにならないカラダだと思っていたのでちょっとショック。
昼は50丁目と6Aveの角近くに屋台を出している「Daisy May's BBQ USA」でボウルオ・レッドとポークサンドとチキンサンドを買い込み(ここはテイクアウト専門スタンドのくせにザガットで23点取っていたりする)、コロンビア大学まで地下鉄で上がって、キャンパス内でビジネスランチ。テックス・メックス系チリスープもサンドウィッチも相当うまかったが、途中から時差ボケもあって食欲がなくなる。このボクが食欲なくすなんて…。

みっちり打ち合わせ後、帰って寝るべきかと思いつつ、MoMA(近代美術館)へ行ってしまう。新しく建て替えたMoMAは初めて。日本人の設計家には悪いが前の方が好き。というか、グッゲンハイム美術館まで行かなくてもいいが、なにか近代美術を象徴するような建物にしてほしかったな…。とか思いながら早足でひと通り回る。特別展示の「SAFE」という特集が面白かった。
MoMAに来るといつでもポロックの前に数十分座り込んで楽しむのだが、今回もポロックを見つけるや否や「おひさ〜」と座り込む。マイ・フェバリット。見慣れた構図。で、なんとなく目を細めて見ていたら、なんとポロックの絵が「Google Map」の空撮地図に見えてきた(!)。黒い線が川で白い線が道。一見乱雑に絵の具を垂らしただけに見えるポロックだが、目を細めると本当にMapとして見え、Mapとして見るときちんと秩序とバランスが取れている。ある意味地球の縮図になっている感じ。それだけ普遍性がある構成ということか。ポロックの他の作品にも「これってどう見ても千葉県の空撮〜」というのがあり(緑色が効果的に使ってあるのだが、目を細めてみるとそれがゴルフ場の空撮に見えてくる)なんだか違ったポロックの楽しみを見つけた気分。

ポロックのおかげかだんだん元気になってきたので、チェルシー〜ミートマーケット地区(ミートパッキング地区)近辺を散策。ミートマーケットあたりってここ数年異様にオシャレになってきたのだが、それを実感できる散策だった。有意義。こりゃマンハッタンで一番面白い地区と言われるはずである。いろいろ見回った後、NY在住の友人たちと同じ地区内の「5Ninth」というレストランへ。エイジアン・フュージョンかな。パンチは足りないけどうまかった。なかなか良い。というか、店は看板もない一軒家。意外性がとてもいい。

勢いがついて、今最高にスノッブなホテル「Hotel Gansevoort」の最上階のバー、そして泊まっている「Bryant Park Hotel」の地下バーとハシゴ。双方ともに最先端のバーで、かつ金曜の夜ということもあり、オシャレな連中が列をなして入店してくる。マン・ウォッチをひとしきりしたあと、さすがにガソリン切れてきた。部屋に帰って寝る寝る。

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松波〜オーパ

2005年10月13日(木) 9:27:28

わりと余裕のスケジュールを組んで仕事していたにもかかわらず、夕方には図らずもクワッド・ブッキングになっており焦りまくる。横から次々と急ぎの打ち合わせが割りこんで来やがる。10月になってからなんか異様じゃ。

19時すぎに「約束あるから〜!」と這々の体で逃げだし、駒形の「松波」で鮨。仕事モードから鮨モードになるまで相当かかったが、やっぱりうまいなぁ。さすがなバランスとしか言いようがない。アルデンテの酢飯もつぶつぶが口の中のいろんな部分を気持ちよくしてくれ、柔らかい酢飯では味わえない口中快感を引き出してくれる。いやぁうまひゃひゃ。親父さんも機嫌良くいろんな話をした。「魚は酸化させないといけない」という話が面白かったな。

その後、門仲の「オーパ」でジャック・ローズとドクターM。冴え渡る切れ味。

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三人メシ

2005年09月27日(火) 7:16:37

昨晩は対談ブログの伊藤さんとラーメンの大崎さんと三人メシ。たまにやってるメシ会である。六本木の「まっくろう」出身のシェフがやっている西麻布のレストランに行ったのだが、そこで「まっくろう」自体が今月一杯で閉店と聞く。あらら。東京の夜の、ある意味「伝説の店」がまた一軒消えていく。もう一度行きたかったな。残念。

いい加減飲んだ後三人でふらふらと「霞町 嵐」に流れる。伊藤さんのリアル知り合いでありボクもメールを何度か交わした人とカウンターでバッタリ(ちょっとは予期したけど)。マスターが大崎さんにラーメン談義を仕掛けるのをヒヤヒヤ眺めつつ、二日酔いになると困るので一杯でストップしておく。酒をストップできる意志を出せるなんて、よっぽど原稿が進んでないようですねそうですね。

それにしても、このふたりと食べてると、ふたりとも食べてきた経験量が尋常でないこともあって、すごく楽な気持ちになれる。ボクが一番レストラン経験が浅いのだもの。いろんなことを彼らに頼っていればよく、すごい楽チン。ディープな話も楽しいし。

サイトの「おいしい店リスト」のリニューアルについて「全部直すの?」とか「間に合うの?」とかいろいろ聞かれた。ええと、大変ですが少しずつ進んでます。なんとか10月いっぱいで出したいし。

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解禁アブサンをやっと飲む

2005年09月07日(水) 5:30:03

今年の3月に発祥地スイスで正式解禁された本物のアブサンを昨晩「BARテンダリー」で飲んだ。品薄でなかなか手に入らないということでストレートで一杯だけ。おぉこれがアブサンか!と感慨深い。

ランボー、ボードレール、ピカソら多くの芸術家が愛飲した酒、アブサン。彼らがアブサンを愛すこと崇拝に近かったという。ゴッホが自らの左耳を切り落としたのはアブサンを飲みつづけたことによる精神病の悪化と言われてるしね。インスピレーションが得られる酒と思われ、当時の芸術家たちに常用されていたらしい。

アブサンはもともと医薬品。ニガヨモギを中心に多くの薬草や香草で風味を加えたアルコール度数60〜75度の強いリキュール。
中毒性が高く問題になっていたところに、1905年にアブサンを飲んだ農民が妻や子供を射殺した事件が起こり、飲むと幻覚作用が起こる「禁断の酒」としてスイスおよび近隣諸国で製造や販売が禁止されたらしい。
で、今年3月。毒性や幻覚作用には科学的根拠がないとしてスイス議会で承認され、約1世紀ぶりに解禁されたというもの(近隣諸国では約20年前に解禁されたらしいけど…)。本場スイスのアブサン。全世界的に飲んべえが奪い合っているのだろうな。「テンダリー」が手に入れられたのもこの一本だけという。

アブサンが禁止された後、アニスを使ってアブサンに近い風味を出した代用品が流通した。パスティスが代表的。ペルノーやリカールはボクも常飲している。アニス好きなのだ。だから、アニスで作った「アブサン」という名前の酒はこれまで何度も飲んだことがあるが、これはニガヨモギを使った本物のアブサンとは違うもの。

ということで、本物のアブサン。ストレートでグビッと行ったのだが、まず喉に火がついた後、鼻の奥アニスに近いさわやかな香りが広がり、その後ゆっくり口の奥に苦みがくる感じ。ベタッとした甘みが皆無で、まとわりつくような女々しさもない。キレ味やよし。んでもって飲み終わった後、食道のあたりに香りが常駐する感覚。

なるほど芸術家たちがちょっと顔をしかめつつグビッとやるのに最適な酒かも。この残り香や食道のあたりの気持ちよさも独特なものだしな。ちょっといい詩や画が描けそうになる気持ちもわかる気がする。夜に沈みこんでいくような酒ではなく、どこかポジティブな香りを持つ酒でもあるのである。

そのうえ寝覚めもスッキリ! 朝5時にパチッと!(ジジイかよ)

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ウコンたっぷりの「さとなおスペシャル」

2005年05月20日(金) 8:59:07

NHK朝ドラ「ファイト!」を見ていて、主人公の担任役が誰かに似てるなぁとしばし悩む。優子はこういうの全く気づかないタイプなので「そう?」とか言って興味なさげ。んーでもこの顔絶対どこかで見たぞ誰だっけなぁこの目つきや表情そして声……声! 声でわかった。特徴あるハスキー声。BS2で再放送してる朝ドラ「あすか」の舞ちゃんだ!(竹内結子のいとこ役) あ〜スッキリ。優子に告げると「そうだそうだ!」といまさら騒ぐ。ネットで調べたら佐藤仁美という役者らしい。第20回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリらしい。知らんかった。

まだ熱っぽいが、ふわふわ感が気持ちよかったのでなんとなくBar「テンダリー」まで流れる。「〆に苦いの」とお願いしたら、うこんやガジュツをたっぷり入れたすげー苦いカクテルを作ってくれた。苦味好きなボクへのオリジナル「さとなおスペシャル」(まんまやがな)。にが〜。でもうま〜。「テンダリー」に行かれる方はぜひ「さとなおスペシャル」をオーダーしてみてください。どんなに飲んでてもスッキリするし、翌朝の目覚めもすばらしい。なにせうこんたっぷり。二日酔い絶無。おかげで気分良く、熱もどこかへすっ飛んだ模様。

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チーズ&カクテル研究会

2005年03月29日(火) 6:46:27

優子がバーテンダー協会の若手にチーズ講義するオファーをいただいた。テーマは「カクテルやリキュール、スピリッツなどにチーズを合わせる」。なるほど。でもなかなかの難題。で、昨晩はオファー元の「テンダリー」宮崎さんのところに夫婦で行って、いろんなチーズとカクテルなどを合わせて3人で研究会。いろんな酒を試飲しながらマリアージュを確かめていく。ブルーチーズをラムとイチジクに漬けた優子自作チーズを持って行ったのだが、これとギムレットのマリアージュが奇跡的に良く、びっくり。おいおい、ギムレットと合うチーズを見つけちゃったよ! ありえねー!

「人生ピロピロ」、おかげさまで「書店で頼みにくい」こと以外は好評のようです。うれしい。自信がないときの方がテストの点が良かったりするじゃん? 自信満々のときって意外と点が取れてないの。そんなことを思い出した。
でも「うまひゃひゃさぬきうどん」のときで懲りて「書店で頼みにくい題名はやめよう」と肝に銘じたはずなのに…。さとなお、なんて著者名からして頼みにくいのにピロピロとは…。すいませんすいませんすいません。

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シャルトリューズの古酒

2005年02月03日(木) 8:20:55

昨日は銀座「パプリカ」で誠実な炭火焼きを食べた。料理人の真ん前の席で初対面の料理人といろいろ話をしているうちに「鷹匠寿」の話になり、なぜか一緒に行く流れに…。遠い先のことだけど。おもろい展開。
その後久しぶりに「テンダリー」に流れ、ピコンを一杯。それを飲み終わると「今日は特別なお酒があるんです」という宮崎さんが言う。勧められるままに飲んでみたら、これが……いままで飲んだリキュールの中でもトップクラスの旨さ。シャルトリューズなのだが1950年以前のもので、なんつうか香りが尋常ではない上にその香りが塊となって舌の一点から脳やカラダまで球体波として広がるのである。しかも異様に長く。あんなの飲んだことない。ビックリ。クゥ〜ッと余韻を楽しんでいるうちにあっという間に大深夜。あぁ校正作業が。

あ、そういえばFluは「常識ではない」という意見が多数。というか全員。そか。なんでボクだけそう思い込んでいたのだろう。

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ホーホケキョ

2004年11月09日(火) 16:28:44


ソウル情報、続々サンキューです。まだまだお待ちしています。えーと、泊まるのは明洞に2泊。江南に3泊です。そうですね、肉よりキムチを食べ尽くしてきたいなと思ってます。「究極のキムチ」という韓国の美味しんぼ系マンガも読みました。キムチキムチキムチ。頭の中がキムチでいっぱいです。いつも食卓で食べているキムチがどのくらい偽物なのか知りたくてたまりません。本物をしっかり舌に覚えさせてきやしょう。

ということで昨日のランチは韓国料理。銀座バーニーズの上に入った「南漢亭」。キムチキムチ。夜はがらっと変えて、今シーズン初のふぐ。4〜8月は休業というお座敷系ふぐ屋さん。ちょっと分不相応な違和感を楽しみましたよ。てっさと、中おちのウィスキー漬けの美味に驚く。ふぐとウィスキーなぁ…。その後青山まで流れて梅のリキュールでホーホケキョ(というダイキュリ系カクテルなのだ)。生クワハラモイチを見てちょっと感動。

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毎年この時期のジャック・ローズ

2004年10月16日(土) 13:26:43


出版社の方と蕎麦〜バーとハシゴ。
バーテンダーに「そろそろジャック・ローズ?」と聞いたら「ちょうど今日からです!」とうれしい答え。このバーでは毎年この時期にグレナデン・シロップを手作りしてジャック・ローズを作ってくれる。「さとなおさんが今年の一杯目ですよ」とこれまた気持ちよくくすぐられ美味しく飲む。いつもながらうまいなぁ。来年の10月中旬も忘れずに来よう。
偶然隣り合わせた方が中高の先輩だったことが判明。なんかこの中高出身者って匂いが同じなんだよね。その後、出版者の方の初恋の人の家を探して夜道を歩いたり(見つけた!)、なんだかおかしい夜だった。

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ロビンソン・カクテル

2004年06月17日(木) 2:13:12


酒弱くなったと言いながら、今日は生ビール4ジョッキとカクテル11杯。二日酔いのくせに暴走。二軒目の「グラビティ」でレコ大にちなんだカクテル・シリーズ(黒い花びらとかいつでも夢をとか魅せられてとか)で9杯カクテル飲んで、調子に乗って三軒目の「テンダリー」の若手バーテンダー相手にスピッツの「ロビンソン」を作ってくれと駄々をこねて「いや、これはロビンソンのイメージと違う」とか絡むオレ。例えば孤独の表現に小さなオリーブを沈めるとか、うらら宇宙の風に乗るの表現に深いブルーの色あいを使うとか工夫せい、とか絡んでやっと帰る。今日は飲んだ相手がとっても良かったので、爆飲みしつつも気分良し。ロビンソン・カクテルは宿題よ。

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バーンズ30周年

2004年06月13日(日) 22:03:13


東京帰還。神戸ではいつものように「バーンズ」で深夜まで肝臓を痛めつけた。何にも気にせず心からくつろいで楽しめる店は全国でアソコだけかも。まぁそうなるのに10年以上かかっているのだが。6/16でバーンズも30周年。マスターひとりで10000日強の夜を客に提供しつづけてきたわけである。さすがだ。50周年(!)を目指してがんばってくだされ。

マスターによると「さとなおの8点9点の店はたいてい行って満足したが、この店が9点なのはおかしい。さとなおに金でもやってるのか」とからんだ客がいたとか(笑)。あのリストは極私的なものでボクの趣味が全面的に反映されているので一般性を欠く場合があります。信用しすぎるのはやめておくんなせえ。というか、店にからまないで。せめてボクに。

んー。でもたまに「信用して行ったのにダメな店だった!どうしてくれる!」というような強いクレームが来るけど、はっきり言って答えようがない。ボクが数百万円以上自腹を切ってたどりついた個人的情報を、労せずお手軽にタダで利用して失敗したからって、どうしてそこまで怒られないといけないのだろう。この時代、情報はきちんと疑った上で上手にご利用ください。つか、みんなもっと失敗すべきだ(笑)。高額店に行って唖然とすべきだ。ボクなんか今でも失敗しまくり。いい店なんてそんなにないのである。

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喉が治るカクテル

2003年12月13日(土) 1:11:09

タレント事務所で打合せのあと編集室で編集チェックして、その後ラストオーダー間近の銀座「よし田」にて熱燗とつまみと鴨せいろ。暖まったところでひとりバーに流れ、「喉が痛いんだけど、治るやつ」という無理なオーダーをし、生姜入りスミノフとニッキのカクテルを飲む。帰りのBGMは「白鳥の湖」第二幕ラストの歓喜の踊りをiPodで。 半分踊りながら帰宅。
風邪のひき始めだとは思うが、こういう時間を過ごしていれば治るのではないかなとなんとなく。振り返ると体調悪いわりにいい夜じゃん。こういう夜をひとつでも多く経験する人生であれかし。おやすみなさい。

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「クール」最後の日に古川緑郎のマティニーを彼の前で飲む光栄

2003年11月19日(水) 22:34:09

今日も「クール」に行ってきた。午後3時に1時間だけ会社を抜けだして上司と。昨日の倍以上の混み方で、帰るときには店の前に行列。みなひと目、古川緑郎のシェイクを見たい客ばかり。仙台とか、遠くから来たオジサンもいたり。
40年間通い続けた人と同席になり、一瞬であるが、また古川さんの真ん前に。ハイボール、そして最後の最後にマティニー(この店ではマティーニというよりマティニーの方が似合う)。昨日のギムレットもそうだったが、まったくムダのない動きで、ほんの数回シェイク(マティニーはステア)しただけなのに、どうしてこうもうまいのか。ひたすらやわらかいマティニーが胃に染みこんでいく…。
銀座「クール」のラストの日に古川緑郎のマティニーを古川緑郎の前で飲んだ、と、20年後、古いバーでバーテンダーにいばってやろう。そんな想いで「クール」の最期を見届け、仕事に戻る。
仕事は終わらない。今日は実質的に徹夜かもしれない。

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カウンター、古川緑郎の前、最後のギムレット

2003年11月18日(火) 21:47:15

閉店してしまう前にもう一度だけ「クール」に行きたくて身もだえしているボクを知ってか知らずか、「佐藤、いまから古川さんの最後のカクテルを飲みに行くけど、いっしょに行くか?」と上司。ボクなんかが最後の夜に行って迷惑ではないかと躊躇しつつ、常連である上司と行くならまぁいいかと思い直し、仕事を中断していそいそと夜の銀座へ。
上司は「古川さんはボクの命を救ってくれたんだよ」と謎のような言葉を口にする。事情を深くは聞かない。きっといろんな人生がこのバーには染みついているのだろう。
店の人にニコヤカに歓迎されて、当然のようにカウンターの古川緑郎の前に陣取る上司。ボクもカラダを小さくして横に立つ(スタンドバーなのだ)。このバーには20回くらい来ているが(もっとか?)、古川さんの真ん前は初めてだ。若造が陣取ってはいけない場所だと遠慮していたのだ。60歳くらいになってから堂々と立ってやろう、古川さんの真ん前が似合うような大人になろう、と、どこかで目標にしていたんだ。
ギムレットを注文する。銀座の歴史そのもの、88歳の古川緑郎バーテンダーがシェイカーを振ってくれる。しあわせ。ボクのためだけに彼がシェイカーを振るこの一瞬。脳裏に刻みつける。そして舌にも刻みつける。うん。しっかり覚えた。忘れまい。
「並んでる人に悪いからあと一杯で帰りましょう。最後はやっぱりハイボールですかねぇ」と上司と話していたら、閉店は明日だと言う。あらら。今日が最後の夜だと思っていたよ。「ハイボールは明日にしようか」とどちらからともなく言い、他のお客にカウンターを譲るべく一杯で店を後にする。明日は15時から店を開けるそうだ。「明日、明るいうちに会社をちょっと抜け出して、一杯だけハイボールを飲んで、古川緑郎のラストにしよう」と話し合い、上司は夜の街へ、ボクは会社へ。お互いいろんな想いを胸に。
胃であたたかく燃える古川緑郎のギムレット。生きているのってなんだかいいね。そんな夜。そんな人生。

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バー「クール」が18日閉店する

2003年11月13日(木) 7:45:03

銀座の歴史に残る名バー「クール」が18日、閉店する。
もう一度だけクールへ行こう、もう一杯だけ古川緑郎のハイボールを飲もう、もう一度だけ「行ってらっしゃいまし」と背中を送られて店を出よう、と、思いつつ、常連でもないボクが、閉店前に駆けつけるであろう幾多の常連紳士たちに混じってあの狭い店の貴重な一角を占拠する不粋を思うと、なかなか勇気が出ないのだ。
先月だったか、閉店の件を知らずに一度行った。あれをラストにしようか。

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疲れをトンッと向こうに追いやる瞬間

2003年05月16日(金) 7:00:31

丸一日あーだこーだと企画書練って、真夜中に心底疲れ切って会社を出、うぅなんということだ夜メシもまだだったと気がつき、せめてやさしいカクテルでも、と「T」に漂いついた。
「このごろ振り方を変えまして、約1度下げられるようになりました。常温のウォッカをいままでなら-6度まで下げてたんですが、たぶんいまなら-7度まで行っていると思います。でもこのシェイクの仕方だとあと10年もしたら腕がやられちゃうかもしれません」
全日本優勝経験を持つその同い歳女性バーテンダーは振る角度と強さ、時間を変えることでまた新しい境地にたどり着いたようだ。同じ場所に留まらない人が作った美しい液体が細胞のひとつひとつを拡げていく。たった一杯のギムレット・ハイボールが疲れをトンッと向こうに追いやる瞬間。

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この店のこの季節のジャック・ローズ

2002年10月04日(金) 1:58:45

赤坂の「古家庵」でさんざんマッコリを飲んだ後、ひとり、Barへ流れ、ジャック・ローズを。
この店のこの季節のジャック・ローズは、ちゃんとザクロの果実からグレナデン・シロップを作り、それを使っている。秋のカクテルというよりは、甘い夏の終わりのカクテル。台風一過の夏の暑さを惜しみながら送るのに最適だ。今年の夏を悔いなく生きたかどうか、甘い香りとともにゆっくりと、カウンターに肘をつきつつ振り返る。

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夜桜

2002年03月21日(木) 17:33:34

昨日は200万アクセスをゲットした丸山さんと賞品のワインを渡しがてら晩メシ。おいしく楽しい夜だった。丸山さん、セッティングどうもありがとう! またぜひ。
その後、地元まで帰ってきて、夜桜が見えるバーでひとり花見。ただ、桜が美しいので有名なバーなので超満員御礼。夜中1時を過ぎてもひっきりなしに客が来て、みんな立ち飲みしている状態。すげー。オリジナルカクテル「夜桜」を飲みながら、しばしまったり。

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「フー・ド・ヴァン」

2001年11月25日(日) 9:46:37

阪神芦屋駅近く(といっても信号二つ分東)に知り合いの伊藤さんが開いたワインバー「フー・ド・ヴァン」で飲む。いい雰囲気のいいバー。いいバーやカフェが絶滅状態にある東京とは大違いである。そう、本当に東京から肩のこらないバーや時間つぶし出来る喫茶店が駆逐されつつある。小さくて質のいい本屋の消滅も含めて、これは文化の消滅に近いねぇと話しながらワインとグラッパ。
そのあと深夜のバーンズへ。無口にうっそり飲んでいると昔の常連(るみこ)から「変わらんなぁ」とどつかれる。飲み方はそうは変わらんって。

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苦楽園のバーンズにて

2001年10月25日(木) 23:09:38

苦楽園のバーンズにてバーボン。久しぶりである。
いつのまにかマスターが携帯メールにはまっていた。時代の流れを感じるわー。

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