食事

過去ログ一覧

うまいもので頭痛を霧散させる

2008年05月01日(木) 5:31:03

企画書書きの寝不足もあって偏頭痛がし、肩こりも酷かった昨日。会社のデスクに向かっていても常に目の奥の方がジンジンと痛い。ちょっとヤバイな、これは。

こういうときの対処法のひとつは「思いっきりおいしい昼飯を食べる」である。ボクの場合、それで治った過去がある(ホントかよ)。なんか悪いストレスみたいなものが出てっちゃうのかな。

電話してみたらラッキーにも席がひとつ空いていたので「鮨しみづ」。
地方の名店をいくつか回っている昨今だが、やはりここの鮨はひとレベル違う。というかボクとの相性が抜群なのだ。年々相性がよくなる気がする。数年前より柔らかく優しい握りに変化してきているが、奥の方に力強い男鮨が身を潜めていて、その酢の強さといい、パラけ方の絶妙な具合といい、Too Muchじゃない感じといい、お値段といい、食後の気持ちよさといい、ボクの中の「鮨の理想」に今一番近いかもしれない。

他の名店で食べても、それはそれで「うまいなぁ」と溜息をつくが、「鮨しみづ」で食べたときのホッとするようなしみじみするような極楽感は味わえない。相性だなぁ。いくつか名店を知っているからこそ、味の相性の存在に気がつく。相性がいい店を探し当てられたのは人生の極上のシアワセのひとつだ。そしてそのシアワセはそこそこの遍歴があってこそ、である。(←遍歴の末でないとボクはシアワセを感じられない)

これからも遍歴は重ねていくとは思うけど、この相性ばっちりが少しでも長く続きますように。
そう神様にお願いして店を出た。
あ、偏頭痛も肩こりも治らなかったです(笑)。そう甘くはないか…。

で、夜22時。
企画書を書いていたら電話。打ち合わせを兼ねて一杯飲むことになった。頭痛はひかない。痛い痛い。
行ったのは「Bar Radio」。最初はシャンパン。ボワールをちょっと垂らしてもらう。うまいなぁ。数杯飲んだあと、尾崎さんに「何かお願いします」と、カクテルを指定せずにお願いする(期待満面)。はい、と、いつもの笑顔で応えてくれて丁寧に作業しだす尾崎さん。

「はい、どうぞ。ジン・フィズです」

ジン・フィズ?
と、ちょっとはぐらかされた気分で飲み始めたが、このジン・フィズがすごかった。
あぁジン・フィズって飲み物の高みをボクはまだ知らなかったな。こんなにすごいんだ…。飲んだ瞬間、数多あるカクテルの中からジン・フィズという狭い狭いストライクを(それもチェンジアップで)狙いにきた尾崎さんの粋に気がついた。うわぁ。それにしてもジン・フィズがここまで…。うわぁ。

いや、ウソみたいな話、頭痛が霧散した。
そういうことも、ある。実際、あまり寝てないままに朝5時に起きて仕事をしているが、頭痛も肩こりも治ってしまった。うはは。

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和稔じょ

2008年04月23日(水) 6:56:31

十勝の幕別町から「和稔じょ」が届き、ステーキにして食べた。
和稔じょ。わねんじょ。ほとんどの方が知らないと思う。それも無理がない。4年前に品種登録されたばかりなのでまだ知られていないし、ほとんど流通もしていない。といっても遺伝子組み換えの新製品とか品種改良の末とかいうものではなく、偶然発見された品種を丁寧に殖やしたものらしい。

このページを見るとよくわかるが、「和稔じょ」とは毛や毛穴がほとんどない、すぺすぺの長芋なのである。ホントにすべすべでキレイ。毛がないから普通の長芋と違って皮をむかずに食べられる。その分、少しの収穫傷も目立ってしまうのが欠点らしいが、それを補って余りあるキレイさ。

で、これがうまかったのだ!
収穫した堀内農場の方によると「和稔じょは甘味があるのでそのままおろして醤油をかけて食べるか、千切りにして食べていただけたら良いと思います。あと5mmくらいの厚さのいちょう切りにしてバターで炒めたりうま煮のように煮付けたりしても良いかと思います」とのことだが、ボクたちはまずは分厚く輪切りにして照り焼きステーキにしてみた。バターで炒めたあと醤油と味醂をまわしかける。食感と中の味がよくわかる食べ方。正解。とてもうまい。ネバネバでモチモチ。甘みが深くクセになる味。中2の娘も大喜びで食べた。

収穫は11月なのだが、年を越すとまた甘味が増すと言う。
次は生で食べようと思うが、ステーキが気に入った我が家はもう1回はステーキするかな。うま煮もいいかも。磯辺焼きとかもいい。「次はああしてみよう、こうしてみよう」と食べ物で盛り上がる食卓はうれしい。

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鮨さいとう

2008年04月15日(火) 7:43:57

ある会社に出向した仲のいい同僚と鮨。
彼と、NYに学びに行った後輩との3人で「鮨部」と称していろいろ食べに行っていたが、みんなバラバラになってしまったな。でも個人的には環境がバラバラの方が好き。同じ環境で愚痴言って飲んでるより、それぞれに違った環境や価値観を報告しあった方がずっと有益だ。この夜もとても有益な話をたくさん聞けた。

行ったのは赤坂の「鮨さいとう」。
ううむ。実は評判ほど期待していなかったのだが、この店はうまいなぁ。隙なくうまい。敢えて言えば穴子と玉子がわりと普通かなと思ったが、それ以外のすべてが(昨晩は)うまかった。ご主人お若いのに素晴らしい。

夜8時半からの二回転目。ちょっとだけ早く店に着いたのだが、「まだお席の用意が出来ないので、それまでこちらで飲んでお待ちいただけますか?」と、同じビル内のバー「The King's Arm」へ誘導される。で、結果的にそこでのお勘定は店持ちになるというサービス。さりげなくこういうことが出来るのもなかなか。

バーナード・リーチのデザインによる古いバー「The King's Arm」で同僚は空きっ腹にマティーニを飲んでしまい、「鮨さいとう」に戻っていきなりハイテンション。他にあまりお客さんがいなかったこともあって飛ばし始める。ご主人も意外と多弁で、鮨業界のいろんな裏話を教えてくれた。面白し。

印象深かったのは、青柳の串、鰹の即席ヅケ、スミイカ、コハダ、ハマグリ、炙ったミル。
タネの温度と酢飯の温度を揃えているのが好ましい。意外と高級店でもタネが酢飯に比べて冷たいとか熱いとかいうことがあるものだ。じっくり人肌まで寝かせて酢飯の温度と合わせたハマグリのうまいことうまいこと。

つけ台が客側に傾いている独特のデザインの店。カウンター内の真ん中に立つご主人から五角形状に広がる店内は相当ユニークだ。6席しかない小さな店だが、なんか劇場的で面白い(ちょっと圧迫感はある)。

でも鮨はやっぱりいいな。最近ちょっとご無沙汰だったけど(直近では小倉の「もり田」で食べたのが最後)、また少し食べ始めよう。

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GRUAUD-LAROSE 1967

2008年04月13日(日) 21:05:40

昨晩は対談ブログを一緒にやっている伊藤さんたちを家に招いて食事。

というのも、伊藤さんがあるワインショップで「GRUAUD-LAROSE 1967」を見つけて、それを飲もうということになったのだった。1967は妻の優子の誕生年。それを覚えていてくれて、一緒に飲もうと買ってくれたわけ。優しすぎる。遠慮せずありがたくいただいた。

41年間寝続けたこの赤ワインは、開け立てはさすがに寝ぼけていて頼りないくらいだったが、だんだん若さを取り戻し、最後は十分力強いものとなった。うまいなぁ、1967年にボルドー地方に降った雨(笑)。

伊藤さんが「ちりとてちん」のCDを持ってきてくれたので、それを聞いたりしながら。
なんかさんざん盛り上がったんだけど、最近は飲んでから記憶がなくなることが多く、なんだかよく覚えてないや。でもワインの味だけはしっかり覚えている。ちゃっかりしてる。

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じゃがいも、たんかん、めんたいこ

2008年03月31日(月) 8:12:03

石垣島の人に北海道のじゃがいもを送っていただいた。
って、わかりにくいな。その人は石垣島に住んでいるのだが、北海道出身なので関係があるのだろう、「美味しいじゃがいも、北海道から送ります」とメールをもらい、送っていただいたのである。南の端と北の端。日本の両端の方の好意によって届いたじゃがいも。妙に感動して美味しさも数倍に感じられた。最近はモノの味の上にヒトの味が以前より深く重なって感じられるようになってきた。ありがたいな。
届いたのは見事なメークインと「インカのめざめ」。メークインはニョッキにし、インカのめざめは最初肉じゃがにして、これから丸ごと茹でるか素揚げで楽しもうと思っている。インカのめざめって美味しいよね。

遠くから届くとそれだけでも美味しいが、いま食卓にそういうのが他にもふたつある。
といってもこのふたつはお金を出して買ったのだが(当たり前)、ひとつは名護の「宮里みかん園」から届いた「たんかん」である。もう季節は終わりなのだがギリギリ最後のたんかんを買えた。で、これが素晴らしかった。ちょっと別物のたんかん。うちはたんかん好き家族なのでそこそこ食べ慣れているが、甘みと質と深さが違う感じ。濃くて優しい味がする。作っているヒトのぬくもりが感じられる味。次旬には確実に買わないと(あっという間に売り切れるほどの人気らしい)。

もうひとつは以前にも紹介した「きよ味や」のめんたいこ。きれたので追加注文したのである。
これもぬくもるなぁ。クセがなくて優しい味なのだけど一本芯が通っている。食べれば食べるほどじわじわうまさが理解できてくる。注文サイト(モバイル対応)が出来たらしいのでこちらもどうぞ。

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新玉葱ごはん

2008年03月03日(月) 7:13:34

去年の新玉葱(タマネギ)の時季、「竹慈庵なかだ」で新玉葱ごはんをいただいた
フルコースの後に十杯もおかわりしたボクもボクだが、あんなに驚異的な新玉葱ごはんを作る方も作る方である。

で、昨日。ふと「そういえば新玉葱がおいしい季節だなぁ」と思った瞬間に、鼻腔を去年のあの新玉葱ごはんの香りが駆け抜けた。うがっ。食べたいっ!

ということで、昨日の日曜、朝から「今日の夜ご飯は新玉葱ごはんにしてください。ついでに玉葱ステーキも」と、ツマにリクエストした。
「新玉葱ごはん〜? レシピは?」「んー、細切りして、そのままか炒めるかしてご飯と一緒にダシで炊き込む。たぶん」「ふーん…。いいけど。レシピをちょっと考える。で、玉葱ステーキはなぜ?」「いや、好きなので」「ふーん…」
実はちょうど先週の金曜日、月島の「1と8」で玉葱ステーキを食べて唸ったばかり。これまた無性に食べたくなったのである。

そして夜。
脇役には姫路のBさんが送ってくれた「猟師が仕留めた新鮮な鹿肉」が鎮座するという豪華な食卓。

肝心の「佐藤家特製新玉葱ごはん」だが、これがなかなかの出来。ツナと一緒に軽く炒め、ご飯に載せてダシで炊いたらしい。ボク的にはツナが余計だけど、ムスメはこの方が喜ぶかな。実際「おいしー。またやってー!」と喜んでいる。
ムスメは玉葱ステーキのうまさにもビックリしていた。椎名誠が「玉葱は天才である!」とどこかに書いていたが(彼は極貧時代に玉葱ばっかり食べて生き抜いたらしい)、ホント、玉葱って天才。裏方さんから主役まで何でもこなせ、しかも激うまい。

ということで、ここしばらくの定番になりそうである。次回は炒めないで炊き込んでみない?と提案している。コクが足りなくなるかな。

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おいしいけど、寂しい

2008年02月29日(金) 7:59:33

えらく久しぶりに「牛フィレ肉のロッシーニ風」を食べた。
ヌーベル・キュイジーヌという言葉がもてはやされた頃、つまり一般的フレンチはまだクラシックな味付けだった頃、この料理はわりとどの高級フレンチ・レストランのメニューにもあった気がする。ただし一番最後に載っていた。メイン料理の一番最後。つまり一番高い料理として。

1980年代とか、フォアグラもトリュフも今ほど流通していなかったので、牛フィレ肉のステーキの上にフォアグラとトリュフが盛大に乗っているこの料理は超高級料理だった。ボクが初めて食べたのは1990年前後だと思う。どっかのホテルのメインダイニングで、会社の先輩と一緒だった。でもあまりおいしいと思わなかった。なによりも肉がダメ。これならただのフォアグラのソテーの方がいいかも、とか生意気を思った記憶がある。まぁまともなレストランがまだ少なかった頃でもあるから仕方ないけど。

つまりあまりいい記憶がなかった料理である。でも最近クラシックな料理が食べたくて仕方ない。「メニューにはございませんが、ご用意できます。オススメです」とレストランで言われたときはなんだかうれしかった。

食べたのは、四の橋の「ラビラント」。
いや〜おいしかった。印象を180度変えてくれた。この店は焼き加減が完璧なので、料理としての完成度が抜群。というか、この料理、ちゃんと作ったら、まずくなりようがないズルイ料理なのではあるが。

まず牛フィレがうまかった。うまくてでかい。卓球のラケットくらいある。ペンホールドではなくシェイクハンドの方ね。そのくらいある牛フィレの分厚いステーキが完璧な焼き加減で焼いてあり、その上一面にこれまた分厚いフォアグラが敷き詰められている。超濃厚。そしてそこに表面が真っ黒になるほどトリュフのスライスが敷き詰められている。ステーキの熱でその香りが吹き上がり、テーブル上の男3人、思わず目を閉じて鼻に集中してしまう。端から見たら確実にキモイ。
そして口に含んだ時の味の重なり。肉もフォアグラもトリュフもどれもが主張しすぎずひとつに溶け込んでいる。みんながお互いに気を遣いながらアピールしている感じ。日本人シェフってこういう謙虚な主張しあいのバランスを取るのがフランス人よりずっと上手。お国柄!

と、まぁ至福の時だったのだけど、でも結果的には「オレも歳をとったな、ふっ」と黄昏れる結果に。
いや、量的には軽くクリアしたのだが、なんというか「うめ〜!」という喜びの手前に「身体に悪いぞ。数値が気になるぞ」というドス黒いフィルターが薄くかかっていて、無邪気に喜ぶ心を邪魔するのだ。こういう潜在意識による妨害行為はいままであまり感じたことなかっただけに、ちょっとショック(遅すぎ?)。

なるほど「おいしいものを無邪気においしいと楽しめる年代」が終わろうとしているのだな、と、なんだか実感した。こういうクラシックな料理もだんだん頼まなくなってくるんだろうなぁ。コレステロール多いものとか頼まなくなり、だんだんそのうち少食になるんだろうなぁ。まぁそれはそれで仕方ないんだけど、やっぱちょっとだけ寂しいかも。

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媚竈(びそう)のご夫妻と

2008年02月23日(土) 17:56:47

昨晩は、ブルゴーニュにある日本料理店「媚竈(びそう)」のご主人と奥様が来日したので、恒例のメシ会。もう3年ほど毎年一回ご飯をご一緒している。まだ現地のお店には行ったことないのだが、妻の優子がチーズ研修旅行のときに二度ほどお世話になっており、その関係でだんだんと親しくなり、毎年この時期にご飯をご一緒する間柄となった。ムスメは用事があったので家で留守番。優子とふたりで出かけた。

この、年に一度の来日を、彼ら澤畠夫妻は綿密にスケジューリングして、全国のおいしい店を食べ歩いている。今回も長崎「エリタージュ」だの博多「たらふくまんま」だの浜松「弁いち」だの、いろんな店で食べてきた模様。

ボクがお連れしたのは、迷いに迷った末「御田町 桃の木」
いくつかリクエストをもらっていた店がいずれも満席だったのと、こういう中国料理って意外と世界のどこ探してもないので(中国各地方を組み合わせつつ、日本の繊細さを足し算して自由自在に構成している。しかもワインが充実している)面白いかと思って。
ブルゴーニュで毎日いろんなワイン造り手と会っているご夫妻だが、この店のラインナップは意外だったようで、最初からいろんなワイン話。ボクのよく知らないビオ系の小さな造り手の話をいろいろ教えてくれた。

この店、ミシュランで星を獲ってからアラカルトでは手が回らなくなったみたいで、いまではコース中心の営業なのだが、あらかじめサイトのメニューを見て食べたい料理をリクエストすることはできる。コレとコレが食べたい、と伝えるとそれをコースに組み込んでバランスをとってくれる。というか、ここで言及したこの本によると、それこそが中国料理店でおいしいものにありつくコツでもあるわけで。

そうして始まったコースは、バラエティに富みつつバランスを考えられてあって楽しかった。
定番の「鎮江黒酢の酢豚」はもちろん、「アヒルの塩漬け卵風味かぼちゃの炒め物」「老四水煮牛肉」「上海蟹肉入りチャーハン」なんかが印象的だったな。「老四水煮牛肉」がうまかったので残り汁に麺をもらってつけ麺にして食べたりもした。澤畠夫妻も気に入ってくれた模様。

食後は4人で西麻布に移って「椿」。
二階にも店が出来ていて、そちらで。
この店は10年ぶりくらいかなぁ。澤畠夫妻と椿さんが親しいようでいろんな話をテーブルで。名物ソムリエールのイクちゃんも10年ぶりだけど相変わらずのノリだった。こういうお高いワインバーってとんと行かなくなったけど、世の中にはお金持ちが多いようで、とてもよく流行っている。

うわぁ、椿っぽい〜、と、バブル時代が懐かしくて笑ってしまうような一品(イチゴのトリュフまぶし)とピンクシャンパン。
ボクの中ではバブルの象徴のようなワインバー「椿」。でも、こうして10年以上に渡りちゃんとバブリーに継続しているのは素晴らしいな(皮肉ではなく)。

澤畠さん、また来年も是非。

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鼻の奥の方にいらっしゃるトリュフさん

2008年02月21日(木) 7:57:16

昨晩は男ふたりでちょっと贅沢な食事会をしたのだが、コースの中の「百合根トリュフまんじゅう」に唸った。
百合根まんじゅうの中に親指の先ほどのトリュフが入っており、外側にはトリュフが極細切りでふんだんにかけられている。目の前に運ばれてくる前からトリュフの香りがぶんぶんと暴力的に鼻に届く。ふんわり届くのではなく勢いよく届くのだ。例えて言うなら、蒸されてふくらんだトリュフの香りの風船が、器の上でパチンと弾けて広がったような。

話はとても盛り上がっていたのだが、器を目の前にした途端ふたりとも黙り込む。
ここまで鮮烈に香るトリュフはあまり記憶にないなぁ。「なんだよコレ」「やっべ」みたいな短く品がない言葉しか出てこない。口に入れて舌に乗せ、上顎の奥の方の空間にしばらく香りを溜め込んで楽しむ。百合根とトリュフがまた合う合う。うまひゃひゃ。

コースはド頭もトリュフ、〆もトリュフだった。
あまりそういうの好きじゃないんだけど(贅沢品はワンポイントで使ってくれる方が好き)、でも昨晩のトリュフ料理はどれも秀逸だったなぁ。
ド頭のクレソンとトリュフの和え物も良かったけど、〆のトリュフ卵かけご飯がこれがまた…。トリュフが入っているわけではなく、トリュフを入れた袋に卵を入れて密封保存して、殻を通して香りを中に移しただけのものなんだけど、卵の奥の方にトリュフがほんのり存在するその距離感がまたいい。もともと卵とトリュフって相性いいんだけど、このくらいの距離感だと主役の卵が負けてなくてちょうどいいなぁ。醤油を混ぜず、土鍋で炊いた白米にその卵のみをかけて食べる。ズズズ。うまひゃひゃひゃい。

一晩たってもまだ鼻の奥の方にトリュフさんがいらっしゃる。だから今朝は、起きてからずっと、静かにそぉっと息をしている。そぉっとな。逃げちゃわないようにな。

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きよみ

2008年02月20日(水) 8:28:54

我が家で「きよみ」が急浮上している。

まず、一昨年頃からファンになった「清見(きよみ)タンゴール」。温州みかんとトロピタオレンジを交配させた柑橘類でこれがうまい。ファンである。

次に去年から急に縁ができた「きよみ」さん。神戸在住の方で、我が家とモリがいろいろお世話になっている。この前も一緒にご飯した。

そして「ちりとてちん」の和田喜代美と和田清海。毎朝、和久井映見の「きよみぃ」を聞いている。和久井映見の「きよみぃ」の発音が好き。

そしてそして、最後の「きよみ」は博多の明太子「きよ味」。先週博多で出会った明太子である。
正確には「辛子めんたい きよ味や」。鈴木清美さんという素敵な女性が作っている手作り明太子で、無添加無着色、すべての素材を厳選して手作りしている特別な明太子。「自分の子供に食べさせられる明太子を、と作り始めた」とのことなので、手を抜いている部分がない。【追記:その後、どうやら一次加工時(きよ味やに入る以前の漁船で獲った時点)にて微量の添加物が使用されていたことがきよ味やさんの調べでわかったようです。きよ味やさんのミスではないとはいえ残念。添加物は最低限とはいえ、完全無添加ではないのでご注意を】
まぁでもそんなことはどうでもよくて、ただ単に「うまい!」。いままでいろんな明太子を食べてきたが、ちょっと別物の明太子だった。粒は大きいし、薄味ながらも辛いし、実に自然な味だし。明太子の新しいおいしさを発見した気分。添加物バリバリに慣れた方には物足りないかもしれないくらい自然で清らかな味。

ただ、この「きよ味や」の明太子、完全手作り少量生産なため、ほとんど流通していない(写真)。
ボクは鈴木清美さんのオフィスに直接伺って買わせていただいたのだが、他ではどこで買えるのかなぁ。全国発送もしてくれるみたいなので、一応連絡先載せておきます。
福岡市中央区小笹1-5-13 (株)鈴屋商会内
092-534-8240(FAX:0120-565509)
中箱(230g〜:二腹から三腹)で3500円。クール宅急便代は別途かかるようです。

ということで、「きよみ」なお話でした。
ちなみに、うちのムスメは響子(きょうこ)だが、普段は「きよ」と略して呼んだりしている。近いことは近い。

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誕生日ランチ

2008年02月02日(土) 8:54:18

昨日は伸び伸びになっていたツマの誕生日ランチ。
2月1日は中学受験のため、ムスメの通っている中学は休校。そんでは、と、3人で神楽坂「ラリアンス」に出かけた。

評判通りのいいレストラン。
でも基本はウェディング・レストランかも。まさにレストラン披露宴向けに作られたレストランなのだ。豪華なエントランス、広くお洒落なホール、高い天井、人数多いサービス陣…。ウェディング用に意識された花嫁花婿が降りてくる階段もあるし、プロジェクターやスクリーン、ピアノなどの準備も万端。ミシュランで一つ星とったレストランでの披露宴は列席者に喜ばれるだろう。そんなこんなもあって休日のウェディングの宣伝のために平日のランチを超お得にしている印象を受けた。ウェディングは儲かるし。

ウェディングにバッチシということは、記念日系にもわりとバッチシな環境ということ。
周りの席でもお誕生日会みたいのが多く、ケーキにろうそく、そして拍手と記念撮影みたいなテーブルが4つもあった(そのうちひとつがうち:笑)。

とにかくランチは超お得。
なんといっても3900円のコースがすごい。税込み・サービス料なし。ドリンクが2杯つく(食後のお茶以外に2杯。もちろんワインOK)。で、前菜・魚・肉・デザートのフルコースだ。味も盛りつけもなかなか良い。環境は抜群だしサービスもレベル高い。これでこの値段なら、そりゃ人気になるはずである。プラス550円すればデザートは「ワゴン取り放題」にもなる。プラス200円でハーブティ・ワゴンも来る。女性大喜び。
5000円のコースもお得。3900円のとの違いはアミューズとスープ、グラニテまでついて、最初からデザートがワゴンサービスなこと。もちろんドリンク2杯つきの税サ込み。ボクは食べたい料理が3900円の方にあったからそっちにしたが、この5000円もすごいお得感あるよなー。

あっという間にマダムたちの間で評判になったのだろう、広いホールはボクを除いて全員マダム系。男ひとり。まぁそういうレストランではある。ビジネス・ランチとかはあまり似合わないかも。

個人的には、この手の空間や環境にはあまり驚かないし、トキメキもない(男性だから、ということもあるだろう)。でも、料理はまぁまぁだったし、サービスはきちんとしていたし、気持ちのいいレストランだった。テーブルには「お誕生日おめでとうございます」のカードがあり、デザートに一品特別なケーキがついた(ろうそくつき)。それは退店時に箱に入れて持たせてくれた。卒がない。

あえて言うならパティシエが弱いかな。ここまで女性向き&記念日向きにしてあるなら、デザートにこそチカラを入れて驚かせて欲しいかも。おいしいのだが「こうなってくると、きっとデザートがすごいぜ」という期待はちょっと裏切られた。

その後ボクは会社へ。ツマとムスメは買い物へ。
そうそう、このレストラン、ワイン持ち込み4000円でオッケーらしいので、いいワインを持ち込んで友人たちと大勢で、という使い方も出来そうだ。その場合でも女性比率が多い方が雰囲気に馴染むけど。

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毎年恒例の新年のお祝い

2008年01月16日(水) 9:26:08

昨晩は、すっかり毎年恒例となってきた神楽坂での新年のお祝い。
1時間だけだが、お茶屋さんでご挨拶をし、金粉の入ったお酒を飲み、伝統的な正月正装をした芸者さんの踊りを見て、最後は全員で三三七拍子(三味線入り)。今年は3年目ということで、多少ビビリも抜け、回りを見回す余裕も出来た。芸者さんとの会話も楽しく盛り上がる。あぁこういうのってやっぱり年月がいるんだなぁと実感。年に一回では粋な旦那衆になるまで数十年かかってしまいそうだが、こういう遊びを知らないよりはまぁいいか。

楽しく1時間が過ぎ、次の店「弥生」へ。
去年もこの店でお会いした、出版業界の大物に今年も偶然お会いした。もうお顔を見ただけで縁起物のような方。2年連続でバッタリ会うのは素晴らしい。今年もいい年になりそうである。

3軒目はお茶屋バーに行って飲み、深夜すぎに帰宅。
昨晩はもうひとつのお楽しみが待っていたのでワクワク。そう、これまた毎年恒例の「Macworld Conference&Expo San Francisco」が日本時間の16日深夜に行われ、ジョブズの発表があったのだ。

去年はここで iPhone が発表され、世界中で話題になった。今年は開催前から「There's something in the air.」と書かれた垂れ幕で話題になっていたが、やっぱり世界最薄のノートブックだった。「MacBook Air」。最薄部わずか4ミリ。すばらしい。マックは常に期待を大きく上回ってくれるなぁ。とはいえ有線LANポートがないのは困る(別売りでUSB Ethernetアダプタがあるらしいが)。あと少々高い。でも、薄くて軽いノートブックの登場を10年以上待ち望んでいたMacファンとしては、非常に食指が動く製品だ。欲しっ。でもすでにツマ(今日が誕生日)からの却下宣言を受けてしまった。む。

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喜久酔 純米大吟醸 松下米40

2008年01月02日(水) 10:58:16

ある方にいただいた日本酒「喜久酔(きくよい)」。
静岡県藤枝市の青島酒造が作っているお酒で、ボクはまだ飲んだことなかったのだが、元日の夜、家族+父母で開けて飲んでみた。

ひと口目は「んん?」。なんか鋭利な香りが鼻に抜け、キレ味ばかりが強調された。
思い直してふた口目。急にフルーティさが広がり甘みも感じられる。キレ味はそのまま。「おぉ!なんだこれ」と優子と目を見合わせる。うまっ。優しく大らかなのにスキッとキレる。理想的な美味だ。
三口目、四口目、あぁほんのりした甘さとキレ味がバランスとれてきてさりげない味になってきた。わざとらしさがまるでない自然体の素晴らしさ。
一本空ける頃には、酔い心地に合わせていろんな顔を見せ、水のような柔軟さに収束していった。参ったな。傑作かもしれない。

この「喜久酔 純米大吟醸 松下米40」は、静岡の稲作農家松下明弘さんが、田んぼの土つくりから始めて農薬の代わりに特製の肥料を使用して育て上げた山田錦(松下米と呼んでいるみたい)を40%まで磨き上げた純米大吟醸。なんだか違う次元の酒だった。キクヨイかぁ。ちょっと他のも飲んでみよう。素晴らしい。

食事は「弁いち」さんから買ったお節。これも今年初めての注文だけど、丁寧で誠意溢れる仕事が感じられるもので、どれをとってもおいしい。だし巻き卵とか栗きんとんとか黒豆とかお煮しめとか、そういう基本的な料理に驚きがある。鳥団子やカラスミなんかにも発見がある。父母を含めた5人で一品一品に「へー」とか「ほー」とか言いながら大騒ぎで食べた。
敢えて言えば全体に色合いが乏しいのだけど、逆に発色剤とか着色剤とか全く使っていない証明でもある。作っている人の顔が見える料理はいいなぁ。工場で作っているような有名料亭のお節の数倍おいしいし安心だ。

おかげさまで元日の夜はとても充実していた。酒がうまくて食事がうまくて家族が健康なら何も言うことなし。食後の正月恒例の花札大会はムスメと父母に任せて、ほろ酔いで先に就寝。あぁ満足。とても良い第一日目であった。

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ふぐ

2007年12月30日(日) 9:41:41

12月は「ふぐ」に2軒行った。
両方とも有名店。「味満ん」と「ふぐ福治」。先に「味満ん」に行き、ここまで高いふぐを食べたのなら、その味を舌が覚えているうちに評判が同じくらい高い「ふぐ福治」に行って舌を客観的にしておこうと思ったのである。こういうのは続けて行かないとわからない。2軒ともド高い店であるが、1年に1軒ずつ経験するより、続けて経験した方が、経験を積むという意味では結局お得なのだ。と、言い訳しないといけないくらいは高い(笑)

味の感想をここで書く気はないが(というか両方ともさすがにうまかった)、客層の違いが面白かった。

「味満ん」の何に驚いたって、客の美人率の高さ。日本一高いふぐ屋と言われているだけあってみんな本命をつれてくるのかも。IT系社長に美女、芸能人と美女、みたいな組み合わせばかり。でも店はいたってカジュアルな居酒屋風趣き。このギャップが面白い。税理士に「もっとお金を使ってください」と怒られるようなお金持ちが普段使いする店なのだろうな。全体に親密なカップル多し。家族経営の店なので全体に親密な空気が漂っているのもそういう客が多い理由かも。

「福治」の方も相当カジュアル。雑居ビルの3階にあり、改装したての小料理屋って感じ。こっちは同伴客とか接待客が多い。ネクタイ族と銀座のおねえさまたちがズラリと並ぶ。自腹っぽい男同士なんてボクたちのみ(対談の伊藤さんとふたりで行った)。同じような価格帯の店なのだが、この違いはなんだろう。六本木と銀座という立地の違いもあるかもしれないが、たぶん店の雰囲気だな。「福治」もいい店なのだが、「味満ん」に漂う「ひそやかな色気」みたいなものが足りないのかも。まぁ味で勝負って感じで男ふたり客としては居心地いいんだけど。

両店ともよっぽどリッチにならない限り自腹では再訪できないし、しないかも。ふぐという山の最高峰はそれなりにわかったし。
というか、ふぐ食べるなら半分以下の値段で値段相応においしい「小やなぎ」を選ぶかも。あそこの客はバラエティに富んでいる。怪しいカップルもサラリーマンも美人さんも芸能人も小劇団系もそこそこ混じっていてホッとできる。大阪で安くてそこそこのふぐをいっぱい食べてきたせいか(大阪はふぐの消費量日本一)、高いふぐはどうも落ち着かんというのが本音。

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惑いの昼飯

2007年12月13日(木) 8:02:00

昨日、午前11時ころに銀座二丁目周辺にいた。
ちょっと早いがもうすぐ昼飯の時間だ。せっかくだからここらへんで食べよう。さて、どこ行こうかな…。思いつくのはまずカキ。「銀座三州屋」でカキフライか、「与志万」でカキ釜飯か、「小花」まで歩いてカキそばか。ほとんどお腹はカキ。カキカキ。3店を迷いつつ、でもまだ昼飯にはちょっとだけ早いので、一丁目周辺をぶらりぶらりと散歩する。お、「ニューキャッスル」でカレーという手もあったか、と店の前を通りながら思いつく。カレーもいいなぁ。あ、この横丁入って「さか田」でさぬきうどんもいいな。でも確か日比谷に移転したよなぁ。でもなんだかカレーうどんが食べたくなってきた。あぁカレーうどん! と、お腹がカキからカレーうどんに移る。カレーうどん、カレーうどん、まぁカレーそばでもいいや。蕎麦屋ってあったっけ……? ん? そうだ! カレースパゲティという手もあるか! 「ジャポネ」でインディアン!

と、食欲は思わぬ方向に展開し、有楽町駅方面に急いで引き返して銀座INS3の「ジャポネ」へ。この店は10時半からやってるからもうとっくに開いているはず。ぅうわっ、11時15分にしてすでに20人くらいの行列。でも迷わず並ぶ。この店、コンロが二口しかないので回転悪いんだよなぁ。待つこと20分。この時間が悪魔の時間で、インディアンと決めているのに、ナポリタンにしようか、バジリコにしようか、ジャポネにしようか、ジャリコにしようかとまた迷い出す。あぁでもこの店に来ると反射的にケチャップ味どろどろのナポリタンが食べたくなるんだよなぁ。昭和初期の喫茶店ナポリタン。あんなにお腹がカレーだったのに、どうしてもケチャップ味が食べたくなってきた…。

ということで、気がついたときにはナポリタンの大盛りをオーダー。カキからナポリタン。何の脈絡もない。結局何でもいいらしい…。

食べ終わって銀座でシャツ買おうと思ってぶらぶらしてたら、先々月に金沢でお会いした方にバッタリ。うわうわ偶然!と喜び合う。つか、今日の夜、金沢で会うことになっているヒトのひとりなんですけど。1日早く会っちゃった。

ということで、いまから金沢に行ってきます。冬の金沢を食べてくるです。昼は鮨。夜はその方も含めて4人で鍋。寒いかな。どんな格好で行こうかな。

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昼も夜も中国料理

2007年12月09日(日) 18:03:22

昨日、シルヴィ・ギエムを観たあと、森崎くんが24時から30時までのロケだということで、じゃぁ夜ご飯も一緒に食べようということになり、家族も呼び出して4人で「御田町 桃の木」へ。

この店は2回目だが、1回目に行ったときより数段よくなっていた。
うまかったなぁ。ボタンエビの老酒漬け。ピータンを揚げたもの。自家製干し肉と台湾A菜の炒め物。鎮江黒酢の酢豚。咸魚(ハムユイ)チャーハン。あとヤリイカの辛み揚げみたいのもうまかった。ワインも美味しいのを厳選してあるしリーズナブル。妻も子供も大満足。また家族で来よう。

森崎くんと娘は映画「Hairspray」の話題で盛り上がっている。彼は子供もいないのに子供扱いが実に上手。というか、わりと対等につきあってくれるので娘も喜ぶんだな。22時半近くまでわいわい食べ、彼はロケへ。仕事前だったのでお酒も飲めず、ちょっとかわいそうだった。しかも今から徹夜だし。

実は昼ご飯も彼と一緒に「慶楽」のラーハンだったので、昨日は昼も夜も中国料理かつチャーハンだったことになる。東京の中国料理って確実においしくなっている実感。もっと開拓しよう。台湾や香港にも行きたいなぁと、おいしい中国料理を食べた後は心底思う。

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年に一度のワイン会

2007年11月10日(土) 9:47:02

年に一回、11月くらいに岡山からお客さんを招いたワイン会がある。今年もその季節。昨晩は「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」にて。「オ・コション・ローズ」があったのと同じ場所なんだけど、改装してずいぶん感じが変わった。思い出がある店が跡形もないというのはやっぱり寂しい。自分の人生の大切な数時間が消しゴムで消されちゃった感じ。そういう意味でも「長く続ける志がある店」、そして「長く続いている店」がボクは好きなんだろうな。まぁいろんな事情があるだろうから責めるわけではないんだけど。

昔はワイン会って山ほど参加していて、ワイン日記もマメにつけていたのだけど、もうあまり造り手とかパーカーとかセパージュとかこの頃ほとんど興味なくなっちゃった。ワインを楽しむ最低限の知識はあると思うけど、それ以上くわしくなるつもりがあまりない。信頼できる酒屋さんやレストランに任せて楽しくおいしく飲めればそれでいい。その辺基本的に肩の力が抜けたなぁ。幸い奥さんがワインの資格を持っているので、何か困ったら彼女に聞けばいいし。

でもこのワイン会は古い知り合いばかりで、みんな異様にくわしいしよく飲んでるけどひけらかさないタイプ。気楽に参加できて良い。「どうも〜、1年ぶり〜」って感じで自然に始まる。みんな一本ずつワインを持ち込むのもこの会の特徴。ボクは昨日は「Gewurztraminer 2001 Gerard Schueller」を持ち込んだのだけど、これが我ながら絶品だった。イケムの香りなのに味はすっきり辛口。「佐藤さん、3年前も同じ造り手のリースリング持ち込みましたよね」と安師範の指摘。うわ、さすがなご記憶! あのリースリングもしみじみ良かったっけ。

光弘さんとも田舎暮らしを始めて初めて会う。野良仕事で少し痩せて顔もツヤツヤ。健康そうで何より。

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ステーキ・タルタル

2007年11月03日(土) 16:19:11

昨晩はひさびさの「モレスク」
原稿を書くために家に向かって電車に乗っていたら、ボクなんかより数倍忙しい方から「疲れ切ったのでつきあってくれ」と電話があり、そこで見捨てるほど冷たくもないので、心を切り換えて救助に向かった。まぁ2時間それにつぶしたからって挽回できないこともない。というか、しょせん原稿なのだ(と言い聞かせる)。

で、店の前まで行ったのだが、まだ7時前だったせいもあり、開店前。仕方ないからふたりで近くのフレンチ「レカイエ」のカウンターでシャンパンを飲んだ。思いも寄らない展開での思いも寄らないシャンパンは素敵だ。疲れの原因についてのポジティブな話を聞きつつ、ボクはボクで原稿原稿と張りつめていた心を解していく。アンチョビがよく合っておいしい。

「モレスク」が開店したのでサッと入り、お目当てのステーキ・タルタル。
その方はいつも具体的に「○○が食べたい」と料理名を言う方で、昨日のリクエストはそれ。前は豚肉のTボーンだったし、その前は鴨のコンフィだったし、その前の前は立ち飲み屋の怪しいステーキだった。ほとんどそれ一品をワインと共に飲み下すと「じゃ、帰ろうか」となる。たまには食べたいものを数軒ハシゴするのだが、昨日は夜8時すぎには解散となった。

おかげで気持ちが楽になり、スムーズに土日に突入。右肘の痛みゆえ止めていたプールにも今から久々に行こうと思う。少し視野が狭くなっていたことに気づかされた感じ。原稿は相変わらず難所で四苦八苦しているが、気持ちが明るくなったのでたぶん抜けられるだろう。ロシアでアウェイで闘っている方からの応援メールもよく効いた。ありがとう。

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胃安め週間、いきなり挫折

2007年10月31日(水) 7:23:24

京都金沢とわりと食べたので、今週は胃安め週間に決定していたのだが、いきなり昨日挫折した。
帰り際、ある雲の上的お偉いさんに会社の出口で遭遇。「お、帰るんか。行くか」と一見矛盾するような言葉でお誘いを受け、「あぁ胃が…、原稿が…」とハラホレヒレハレになりながらお供。関西時代の上司でもありうれしいのだが、なして今日なん?とヨレヨレしながら。

店は新橋の「そのまんま」。宮崎料理ではなく土佐料理。2人の上司も合流して計4人に。
ここはお偉いさんの行きつけみたいだが、胃が疲れてなければ相当いい店。土佐弁バリバリのお母さんがひとりで切り盛りしてるんだけど、出てくるものがイチイチうまい。基本的にメニューはなく、おまかせのみ。昨晩は目刺系を七輪で焼いておつまみにした後、カツオのハラスとチチコ(心臓)を七輪で焼いたのだが、これがうまい。んでもってウツボのお汁。だしが絶品。そうこうしていると「鍋のまま客席に出すのこの店で初めてやきに」とドドドーンと出てきたのがカツオのカシラ鍋。賄い料理をそのまんま出してみたかったとか。アウトドアで使うような大鍋がそのまんまテーブルに。でもこのカシラがうまいのなんの。ニンニクの茎とも合ってダシがめちゃうまい。なんて贅沢な賄い。

で、こういううまいもんを前にすると習慣上ガバガバ食べてしまうのだが、胃が悲鳴を上げはじめ、ふと気がつくと腹一杯に。大鍋に逆上したらしく、まるでマシンのように喰っていた。あぁ胃安め週間だったのになぁ。でもまだまだ。メインディッシュはこの後だった。鯨すき鍋。鯨のすき焼きである。またこれが美味で、げっぷげっぷ言いながら食べた。なのに、最後の最後に、残った汁に卵を溶かずに落とし、白いご飯に汁とともにぶっかけて食べるといううまうまメシが待っていたじゃないですか。こりゃマジうまい! でも胃がもうもたん。食べたけど苦しい。あぁ絶好調時に来たかった…。

この店、「店のやり方に文句は言わんとってください」とか「当店の気に入らん人は出て行ってもらいます」みたいなことが壁に貼ってあったりして超個性的。とはいえそんな気難しいタイプのお母さんではないので(というかとても明るくほがらか)、以前によっぽどイヤな目にあったのかもしれない。万人受けはしないかもしれないけど、確実にうまいもんにありつける店だなぁ。それにしても胃が満杯だ。歳を考えなさい。今日こそは超セーブするぞ。

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割烹の入り口

2007年10月27日(土) 7:40:21

京都の割烹は50歳になるまで取っておこうと思っていた。
場慣れや舌の訓練なんかはそこそこ来てるかなぁとは思うのだが、ああいう店は自分の格みたいなものが伴わないと店の雰囲気も壊すし、自分も居心地悪い。なにより若くしてそういう場所に出入りすると50、60になったときの楽しみがなくなる(笑)

で、昨日、2軒半(最後の「半」は食後に一品&飲みに伺ったから)、ひとりで有名割烹に行って、その思いを新たにした。
場慣れは大丈夫。居心地も悪くない。店側も一人前に扱ってくれる。というか料理人よりボクの方が年上だったりする。でも、もう少しだけ自分の年輪が足りない。あぁまだ数年早いな、と。ま、禁を破って周り始めてしまったので、これからも年数軒ずつ行く可能性はあるが、もうちょい早い(特にひとりでは)。

昼は端正で真面目な割烹。夜は若くて派手で驚きのある割烹。まったく違うタイプ。両方いい店だけど、どちらかというと夜の店の方が好きだったかな。
で、夜にハシゴして、ある方と古い割烹で待ち合わせて1時間だけ食べたのだが、この年季の入った板前さんは、ボクがその「若くて派手で驚きのある割烹」に行ったと言ったら「あぁ、彼はまだ若いなぁ。学芸会みたいな料理を作る。派手やけどお酒が進まへんな。その辺もう少し年がいくとわかるんやろうけどなぁ」と優しい口調で。なるほどな。ボクもまだいまはそっちの方が楽しいようだ。ようやっと割烹の入り口いうことやね。

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松茸めがね

2007年10月26日(金) 8:26:44

泊まりはグランドホテルやったんやけど(こっちに来るとすぐにエセ大阪弁に戻る)、グランドホテルって50年の歴史に幕を閉じるらしい。お化けがでるという噂もあったけど、いいホテルやったんやけどな。最後に泊まれて良かった。

ちらりと支社に表敬訪問してから京都へ。
昨日から2日間、お休みをいただいてクレア連載のための下見&食べである。でもいつものような無理はしない。締め切り近いし体調崩したくない。基本、節制。
昼はひとり祇園「竹きし」。ここはなかなか良い。釜飯なのだが、祇園にありながら敷居も高くなく程が良い。季節の釜飯を「栗とホタテ」にするか「松茸」にするか迷った末「栗とホタテ」に。しみじみする。
食後、まだ少しお腹の余裕があったので新京極まで歩いて「乙羽」の冬期限定名物「むしすし」。器ごと蒸すせいか器を持てず、食べるのに苦労する。あちち。

ホテルに帰って原稿書き。ほぼ240ページざっとは書き終わったが、ここからが大変。見直していくといろんな瑕疵が見えてきて大幅に書き直す部分とか構成自体の変更とかいろいろ出てくる。今回は食の本でもエッセイでもなく真面目な本なので慎重に慎重に。

夜は、予約が取れない代表のような割烹「祇園さゝ木」へ。
ある方がなんとか抑えた席にボクなんかをご招待してくださった(といっても割り勘だけど)。
基本と創意工夫が交差した独特なるコース。佐々木劇場と言われるのもよくわかる。佐々木さんの目の前に座らせていただいたので創っていく過程がすべて見られ楽しい楽しい。器も凄かったな。料理は、シラザ海老とホタテの上海蟹内子ソース、小カブの銀杏ソース、戻り鰹の握り、笹鰈の焼き物あたりが印象に残っている。あ、それと、丹波松茸とぐじのホイル焼きも。ホイルを開けた途端、めがねが松茸香の蒸気で曇る。あぁ松茸めがね。思わずめがねをとって、曇った部分を嗅いでしまうアホくささ。
〆はサンマご飯と栗ご飯。特にサンマご飯、最高やね。デザートのパンナコッタもよい。

食後「バー・カルバドール」へ。とてもいい隠れ家バーだ。ウンダーベルグを使って創作してくれたカクテルがよろしかった。深酒しないように気をつけて、ホテルに帰って原稿。ある箇所で詰まっている。むぅ。

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古くさくなったケーキ

2007年10月20日(土) 18:00:17

昨日、あるところで時間が中途半端にあいたので、カフェに入った。
カフェというか、ケーキ店かな。併設カフェがある感じ。その昔一世を風靡したケーキ店である。そういえばこのごろ噂を聞かないなぁ、まだあるのかなぁ、と行ってみたらまだあった。

入口でケーキを選ぶ。モンブラン系の種類が多いのはこのごろの流行だな。3人でそれぞれ違うのを選び、席につく。

ケーキが来た。よしよし、と、ひとくち。……。ん?
他のふたりの頭の上にもハテナマーク。

ボクは甘いものはあまりくわしくない。
というか、パティシエがいるレストランの、食べる人の注文があってから作るデザートが好きだし、なかなかそれに勝てないと思うのであまり行かないのだが、この店のケーキは…、ひと言で言うと「古くさい」と感じた。別にまずくはないのだけど、なんというか、一世を風靡したころのまんま。なんか1990年代の匂いがする。そこで止まっているのだ。古き良きものを守っているのならまだしも、あの頃の時代に踊ったまま、止まっている。

10年前は行列の店であった。いまはスカスカである。
きっとあまり味は変わってなくて、10年前にはこういうのを「おいしい!」と思っていた気がする。んー、なるほど、時代の味ってあるもんなんだなぁ。味が変わってなくても、それって(くわしくない人にでも)ひと口でわかられちゃうものなんだなぁ、とか。

人間もいっしょかも。成長をやめてしまった人は、5分話せばそれとわかる。
40代も中盤になると、同年代でも「おりてしまう」人が多い。以前はあんなに輝いていたのに、今はどこかでおりちゃった人。

きっと毎日の違いはほんの少しなんだろうけど、長い間にはすごい差になって現れてくる。ちょっとずつ自分を甘やかして「まぁいいや」とやってたり、以前の成功体験を反芻していたりすると、10年後が怖い。

ボクは別に時代に乗ったりしたことはないけど、40代になって自分に甘くなった気がする。成長の速度を緩めた感じ。古くさくなったケーキは、シビアにそこを突いてきた。甘いけど、痛い。

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イチボのステーキ

2007年10月05日(金) 9:28:59

昨晩は久しぶりの「北島亭」

3ヶ月前にある先輩が突然「イチボのステーキが食べたい。ガッツリ食べたい。北島亭で食べたい。佐藤予約してくれ」と言い出して、「いいっすねぇ。ガッツリ行きましょう。で、いつが空いてます?」と聞いたら「最短で空いているのが10月4日」と(笑)。お忙しい人なのだ。だから3ヶ月前に4席予約して、食材も指定して、3ヶ月間ずっと楽しみにしていた夜だったのである。

久しぶりの「北島亭」は外装も内装も変わらなかったが、サービスの人がハキハキと明るい男性になっていた。武骨だが楽しいサービスをしてくれる人。やっぱりサービスで店の印象はガラリと変わるなぁ。

料理はメニューから自由に料理を選べるタイプのコース料理。
メインだけはイチボのステーキにして、あとは4人で自由に。昨日は超定番の「生ウニとコンソメゼリー カリフラワークリームソース」と「フォアグラとアカザエビのラビオリ セップ茸のクリームソース」が特に印象に残っている。んでもって3ヶ月待ったイチボのステーキはやっぱり絶品。香りがスゴイし、火加減も絶妙だ。

冷たい前菜が2品。温かい前菜が1品。魚料理が1品(立派なのどぐろと柳鰈)。そしてイチボのステーキにデザート、と、皿数が多いし、もともと「北島亭」は一皿の量がスゴイので有名なので、パンをなるべく食べずにお腹を調整しながら食べたのだが、意外と量が少なく、最後までフツーに食べられた。
聞いたら「いろんな種類を食べていただきたいので、1皿の量を少なめにするように方針を変えました」とのこと。んー、このボクが料理を残すくらいの量を出していたあの頃のインパクトが少し減ってしまったのは残念かも。でもこれで女性でも最後まで行き着ける量になったのは確か。

終了後、東京タワーが見える隠れ家バー。
そのバーのオーナーも合流してしばし歓談。風が心地よい最高の晩だった。至極ご機嫌で帰宅。なんか運気まで回復してきたような気持ちにさせる、いい晩であった。

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おごられ酒

2007年10月04日(木) 9:25:58

昨晩は会社の後輩がおごってくれるというのでトコトコと小滝橋「多幸兵衛」まで。高田馬場周辺は久しぶりなので馬場からずっと歩いた。途中「真菜板」を通り過ぎる。行きたい店のひとつ。それにしても後輩がおごってくれるって意外とうれしいもんだ。高い店じゃないけど、気持ちがうれしい。

3人で会社の話とかいろいろ。社外の人と飲むことが多いので(なるべくそうしている)、仕事の話とか逆に新鮮だったりして。愚痴酒ではなかったが、若い人たちも閉塞感いっぱいで大変そうだ。そういえばおとといは若者雑誌の編集長と2人でランチしたが、やっぱりそういう話になった。半径5メートル以内のシアワセに向かわざるを得ない人たち。成り上がってやろうとかいうギトギトとは無縁。それは大人が作った現在の環境から来るんだろう。ま、大人たちは大人たちで閉塞感で参っているのだけど。

3人でチラリと「Amoh's Bar」によって、バカ話で盛り上がって帰宅。時計の針がてっぺん指す頃だったかな。そんな遅い時間じゃなかったしあまり酔ってもいなかったんだけど、いつの間にかリビングで床寝していいてビックリした。いや、床寝というか床座り寝。ソファを背にして床に座って寝てたからケツいてぇ。朝6時までそんな状態。あぁケツいてぇ。起きてきた妻に笑われながら寝室に退散して二度寝。あぁ二度寝ほどのシアワセは他にない。

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すっかり秋

2007年10月02日(火) 7:36:04

昨日もバッタバタで、わりと疲弊しつつ、夜。
待ち合わせて鮨屋。

今年初め頃から「飲もう」「飲みましょう」と言い合い続け、日程調整しては「あ、ごめん、延期して」「あ、その日はダメになっちゃいました」とキャンセルが続き、秋になってようやく会えた人。あぁ、でも他にもそういう関係の人が3人ほどいるな。いつになったら会えるのか。

人形町「六兵衛」。古い町に溶けこんださりげない店。なんてことない店だが、妙にくつろげる空気が漂っている。話に夢中になるにはこういう鮨屋がよい。

相も変わらずの爆裂人生。そのバイタリティと貪欲に感心しつつ、自分はすでにその世界にいないのかもしれないと溜息をつく。これは「老い」なのか、それとも「飼い慣らすことに馴れた」だけなのか。どっちだろうなぁ…。まぁ疲れているだけかもしれないが。

〆は久しぶりの「1と8」。爆裂人生の告白はさらに続く。外は冷たい雨。すっかり秋になった。

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ちゃんと遊ぶ

2007年09月20日(木) 7:27:38

昨日は2時間だけ無理矢理早退して夕方しかやっていないやきとり屋へ。
15時半から18時までしか営業していない。開店前にはもう行列。うひゃ。

おととい「Amoh's Bar」で夜中に盛り上がったのは書いたが、そのとき「明日も飲もう」という話になり、森崎くんたちも含めて4人でそんな時間から繰り出したのである。というか、夜には店を開けないといけない天羽(中高の同期)にとっては、このトリッキーな営業時間は「店を開ける前に一杯飲める、まさにオレのためにあるような店」。しかも通勤経路にあるというから、彼がこの店の常連になるのも時間の問題だ。常連になっても仕方ないくらいは旨かったし。前から行ってみたかった店だが、やはりなかなか図抜けていた。煮込み、ガツ、ハツ、子袋、シビレ、生ピーマンに塗り込むつくね、ヒモのスタミナ、キャベツサラダ、黒ビールを混ぜるカクテル…。しかも激安。雰囲気もいい。来てる客もいい。外はまだ明るい。いいなぁ…。

17時すぎにはもうすっかり出来上がり、よし!とばかり2軒目へ。
典型的なサラリーマン居酒屋(だけど名店)へゴー。この店のゆぶしのファンである。やっぱうまい。名物の腸詰めとかアリラン漬けとかのりうどんとかもらってまたまた満足。そろそろ会社帰りのサラリーマンが店に来だした。ごめんね、こんな時間にすっかり出来上がっていて。

なんとなくスウィーツが食べたいねとなり、甘い店を探して街をさまようベロベロの4人。
「こっちです!」と自信たっぷりの森崎くん(札幌在住)の先導で自信たっぷり道に迷う4人。「絶対こっちです!」自信を失わない森崎くんのディレクションでますます深みにはまっていく4人。「あと少しです!」いよいよロストの度を深め、住宅街の奥に入っていく4人。というか、札幌に住んでいる人に東京の道案内をさせた時点で死。歩き疲れた頃に一軒の日本茶バーを見つけ、そこで和風スウィーツを食べて人心地。あ〜歩き疲れた。

で、4軒目はラム酒専門店へ。
ここはコロンボというカレーがうまい。腹一杯だけど食べちゃう。珍しいラムもいろいろいただいて満足。ふと時計を見ると「オイ天羽! そろそろ開店しないといけないんじゃないの!」という時間。ベロベロだったのに「店を開ける」と思い出して背筋が伸びる天羽。さすがプロ。がんばれよ〜とみんなも解散。5時間以上遊んだなぁ。疲れたけどなんか吹っ切れた。「ちゃんと遊ぶ」って、やっぱ必要だな。

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打ち上げ

2007年09月19日(水) 12:14:07

ドラマ「受験の神様」が昨日クランクアップしたとのことで、森崎くんたちとお祝いの宴。
まずは焼肉。打ち上げは焼肉、というのはもうほとんど伝統行事みたいなものだ。場所は「正泰苑」。久しぶり。んー、なんだか高くなんない? もう少しリーズナブルな店だった記憶が。

まぁでも美味しく食べて場所を変える。
これまた久しぶりの某バー。シャッターを開けてもらって東京タワーを眺める。眺めるというか見上げる。札幌からのお客さんは当然喜ぶ。まぁこのシチュエーションは凄まじいからなぁ。ウンダーベルクで苦いカクテルを作ってもらって(そればっか)肉に疲れた胃を癒す。涼風が入ってきて気持ちよし。

〆は「Amoh's Bar」。
数日前に「宿無し」のことを書いたら「余計なことを書くな(笑)」とメールをもらい、いいタイミングだったので訪問。森崎くんもすでに何度か来て馴染みになっている模様。たまたまボクのiPodに入っていた「宿無し」をかけてもらったりしつつダラダラと飲む。

「じゃあね」と店を出るときにTOKIOの「本日、未熟者」が流れてきた。「だってドラマの後テーマじゃん!」だって。後テーマを背中に店を出る森崎くん。天羽はこのために用意してたのね(笑) サービス精神あるなぁ。

♪野望はあるか 義はあるか 情けはあるか 恥はあるか

中島みゆきの詞がこころにささる青山の夜。

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佐藤家の4球

2007年09月17日(月) 21:24:21

週末は友人夫妻が来宅。
新婚さんなので結婚のお祝いをしようという趣旨。ほんでは、と、ちゃんとしたワインを開けることに。ワイン・セラーは妻の管理なので何が置いてあるかボクもほとんど知らない。何が出てくるのかなー。

まずは「Salon 1988」。いきなり贅沢だ。
これはある方からいただいたもの。インパクトがあったのでよく覚えている。大切なお客さんのときに開けようと取っておいたもの。うむうむ。濃くて複雑な味わい。当たり前であるがこりゃいい出だしである。ど真ん中のストレート。素晴らしく印象的な球筋。

2本目は、元ピアニストのフランソワ・グリナンが有機栽培で作った「セレーヌ・ブランシュ」。
ルセットという品種。面白い。ソーヴィニヨン・ブランをちょい甘くしてクセをつけた感じ。「Salon」と張りあわず、違う方向で攻めてきた。内角高め、ボールになるシュート。これを投げておくと次の外角直球が効く。

そしてその外角直球は、ジョルジュ・ミュヌレの「リュショット・シャンベルタン 1998」。
これは数年前のボクから妻への誕生日プレゼントだ。なぜ誕生日プレゼントのワインをこういうタイミングで開けるかって? それは「ふたりだと勿体ながって開けないから」ですね。こういうときでもないと一生開けない(笑) さすがの美味。酸味がいいなぁ。ズドンッとキャッチャーミットへ。バッターは呆然と見送るしかない。美しい。

ということで、ここまでの投球内容は完璧。ツーストライク・ワンボール。押せ押せ。
で、4本目はウィニング・ショットになるはずなのだが……。1998の「バーン・オーブリオン」はちょっとその役をこなしきれなかった。惜しいなぁ。開けるのが早かったのか、外角に力弱く逃げていくカーブになっちゃったよ。残念。やっぱシュート回転の直球で内角を抉って欲しかった。でもまぁ最後の最後に逃げるカーブを投げちゃう江川卓みたいで微笑ましかったけど。詰めが甘い佐藤家らしい。

ま、それにしても、相手夫妻が完璧にワインをわかっている人たちだったので、ワインも幸せであった。また是非。

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とんかつと焼肉

2007年09月08日(土) 22:00:29

昨日はなぜか「肉」の日だった。
ボクは20代の一時期ベジタリアンをしていたくらいであるから、あまり肉を中心には食べない。なのに昼はとんかつ。夜は遅めに焼肉。なかなかハードだったな。

昼はとんかつの名店「勝漫」の職人さんが独立して開いたという「とんかつ やまいち」へ。8/20にオープンしたばかりの店である。てっきり「勝漫」のオーナーだと思っていたのだけど、雇われだったんだなぁ。
で、そろそろ辞めたいと周囲に漏らしたら「独立しろ」とせきたてられたとか。ただ、その職人さん、わりと弱気だったようで「自分なんかが独立しても成功しない」とあくまで謙虚。日本トップクラスのとんかつを揚げる人なのに謙虚すぎ。
でも常連さんをはじめ、強く勧める人が何人かいて、「勝漫」から程近い場所に店を開くに至ったと聞いた。ちなみに現在の「勝漫」は、ホテルの社員食堂で働いていた方が受け継いで揚げているとも聞いた。

いや〜やっぱうまかった。日本トップクラスに好きなとんかつかも。ご飯が少し残念だったけど、あっさりしたとんかつでいくらでも食べられそうだ。また来よう。

で、夜は広告の講義。
2時間の講義の中で、スラムダンクの事例を話したのだけど、終わってから聴いた人が寄ってきて「広告を続ける勇気が出ました」と言って泣いてくれた。普通にキャンペーン事例を話しただけだったのでちょっと戸惑ったが、なんかボクももらい泣きしそうになった。何かが伝わったのなら、うれしい。

講義後、一緒にやった方とふたりで渋谷「ぱっぷハウス」。焼肉だ。
裏メニューで豪華な食事。でも食べた量に比して高すぎる印象。うまかったけどなー。でもふたりとも「サシが嫌い」の「赤身好き」。とにかくサシが入っているのを持ってこないでくれ、と頼んだけど、裏メニューはどうしてもサシ入りばかり(まぁ単価が高いから仕方ないのだけど)。最後は内臓系。深夜なのに食い過ぎ。

ということで、しばらく肉はもういい気分。

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小浜ラーメン

2007年08月26日(日) 19:16:50

「こはま」ではなくて「おばま」ね。

名古屋で世話になったNY強制送還ダンサーENGIN#9が、「オレ、どうしても食べて欲しいラーメンがあるんすよ。送るので食べてください」とメールをくれた。故郷である舞鶴に彼が住んでいた頃よく通った小浜のラーメン屋が通販をしているというのである。「ここのラーメンだけは自信があるっす。これをさとなおさんに食べさせたいがためにツアーを考えてるくらいっす」とまで言う。

福井県の小浜かぁ。わりと思い出の地だなぁ。
20代中盤くらい。よく遊んでいた男女グループ4人で、クルマ転がして三方五湖や若狭湾に遊びに行ったことがある。楽しかったなぁ。
んでもって小浜で「一日漁師体験」というのに参加したのだ。朝5時集合で港に行き、小舟に乗って沖に出て網を取り込む作業。その日はイカの大群が捕れ、狭い甲板で漁師自らがさばいて、とれたてのキトキトを食べさせてくれるオマケつき。舌にとろんとろん、歯にきしんきしん、喉にぬらんぬらんで、もうたまらん味だった。

そんなことを思い出しながら、送ってくれた小浜ラーメンを食べた。
ボクはあまりラーメン好きではないどころか、わりとラーメンに手厳しいところがある。せっかく送ってくれたけどおいしくなかったらどう言おうかなぁ、とか、おいしくないことを前提に言い方を考えていたりした。

が!
これがなかなかうまかったのだ。妻の優子も大変気に入った模様。
まぁ通販なので現地の味とは比べものにならないだろうが、予想を上回る美味であった。麺と油に改良の余地があるとは思うものの、魚の強い香りが存分にする独特のあっさりスープは奥深い味で実に気持ちがよい。パンチがある上に飲んでいてホッとする美味。おぉ、なかなかうまいじゃん!

というか「家で食べるのにちょうどいいあっさり感」なので、外食として食べたら物足りないかもしれない。でも気に入ったので、今後の家ラーメンに採用したい。定期的に買うことにしよう。ちなみにココで買えます。東京出店も考えているらしい。

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SWING MATES CLUB K

2007年08月25日(土) 9:25:59

昨晩は久しぶりに「酒あり外食」。なんと10日ぶりである。

一軒目に行ったレストランについてはまた後日書く。いや〜うまかった。評判は聞いていたけど、ここまで繊細な料理だとは思わなかった。ほとんど和食のような清らかな純正オーストリア料理。ウィーンってこんなに美味しかったっけな?
デザート前の「クラッハー・グランクリュ」がまた絶品。ブルーチーズと貴腐ワイン(クラッハー・トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ)を混ぜたもので、これをそのクラッハーを飲みながらいただく。当たり前だけど完璧なるマリアージュ。蜂蜜もよく合う。至福のとき。

二軒目は九段の「SWING MATES CLUB K」へ。
ここは二度目。店主の市川克美さんがギターと歌をやる小さなライブハウスなのだが、毎週金曜夜だけその娘さんである市川美絵さん(超美人)とふたりでやるのである。演目はオールディーズ中心。レパートリーが幅広く膨大。歌もギターもプロ真っ青の絶品級。ボクはオールディーズから70年代くらいまでのポップスに妙に詳しいので、ここでやるほとんどの曲を歌える。楽しすぎて泣ける。

美絵さんもお父さんも歌がうまい。演奏もうまい。見惚れつつ聞き惚れつつ共に歌いつつ。昨晩は珍しく日本語の歌もやった。「まちぶせ」「ルージュの伝言」「バスルームから愛をこめて」。あれだけのレパートリーを持ちつつ、こんな歌まで暗譜で歌えてしまう美絵さんはスゴイなぁ。しかもキーボードとアコースティック・ギターとベースをとっかえひっかえ弾きこなしながらである。

それにしても、山下久美子の「バスルームから愛をこめて」はやっぱり名曲だ。家に帰ってからもずっと頭の中で歌い続け。今朝も頭を離れない。♪おーとーこーなんてしゃぼんだま〜

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人生初!? お酒抜きで割烹

2007年08月22日(水) 9:10:37

数日前、可愛い後輩とふたりで夜ご飯に行った。
下北沢には珍しい大人な割烹。酒の肴として絶好なメニューが並ぶ。でも、後輩はクルマだったので酒が飲めない。んー、そういえばボクも夏バテ真っ最中。「よし、今晩はお酒なしにしてみよう!」と最初からウーロン茶を頼む。わりと勇気がいる初体験。

だって、割烹に限らず、夜の会食で酒を飲まなかった記憶がないのである。
人生初かも。
もちろん、ひとり飯では飲まないことも多いし、残業飯や弁当の時は飲まない。家でもお酒はあまり飲まない。運転があるときも飲まない。でも、誰かと普通に夜ご飯を食べに出て、ビール一杯すら飲まなかったのはほとんど記憶にないなぁ。今晩はビール一杯でやめておこう、とか節制した夜は記憶にあるけど、最初から最後までウーロン茶なんて、やったことあったっけか?

ヤバイことに、この店、出てくるものがいちいちおいしい。お酒に合う。
茗荷を利かせたもずく酢から始まって、焼鮭のポテトサラダ、里芋とずいきの冷鉢、いわし南蛮、いろいろ野菜の白和え。冷酒に合いそうなおばんざいがすべてきちんと焦点が来た美味。うわぁ何かの罰ゲーム?

でも、最初は違和感あったものの、途中から酒がない食事に馴れ、普通になった。
話自体もちゃんと盛り上がった。いや、盛り上がったというより、スムーズで気持ちよく、楽しい会話だった。酒が入ってない分、調子に乗ったたわごとや失言もないし、酔った頭で必死に取り繕う屁理屈もない。さわやかな頭でさわやかな会話。近くの席で飲んでいる酔っぱらいの大声会話がバカげて聞こえる(笑)。なるほど下戸の人からはいつもこういう風に見られてたんだな。

焼き物に移って、さんま塩焼きと豚の西京焼き。うまし。そして〆には、だしの効いた昆布茶漬け。これまた絶妙。どの料理も焦点が来ていて加減がいい。下北にもこんな店があるんだなぁ。しかも安い。お酒飲んでないせいもあって、ひとり4000円強。よかよか。

つか、やれば出来るじゃんオレ。お酒抜きでも会食できるじゃん。いやむしろ気持ちよかったじゃん。夜も早く帰れて楽だし、帰ってからも(酔ってないから)いろいろ出来るし、翌朝もスッキリじゃん。

もちろんこういう料理には日本酒がうまい。でも「お酒がなくても楽しく食べられる」と知ったことは自分的には大きい(気づくのオセーよ)。思えばいままで「お酒を飲むものだ」と思考停止して飲んでいたかも。お酒を飲まない自由を獲得した感じ。オーバーか。

とはいえ、フレンチやイタリアンでワインなしで食事ができるかどうかは、また別のお話である。これは勇気がいる。ワインなしのフレンチねぇ…。今度やってみよう。

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池袋「永利」

2007年07月24日(火) 5:44:21

最近行った店の中で一番印象的だったのは池袋の「永利」。
池袋に客が中国人ばっかりの店がある、とは聞いていたが、ここまでかよとビックリする中国料理店だ。7〜80人は入る店なのだが、その9割は中国人。いや9割5分か。しかも庶民系。店に入った途端クラクラするほど中国そのもの。みんながみんな甲高い声で話していて耳がわんわんしてくる。店員ももちろん中国人。日本語は一応通じるが覚束ない。

正確には「中国東北家郷料理」。
メニュー数が多く、壁に余白がないほど貼りまくってある。帰りに出前メニューをもらって帰ってきたが、出前メニューだけで201番までメニューがある。店長のオススメみたいな、壁に貼ってあるテンポラリーなものを入れると250くらいはメニューがあるかも。東北地方の料理や家庭料理が中心なので知らない料理名も多い。どれもこれもおいしそうだ。

まったく予備知識なく先輩(男)と飛び込んだのだが、ふたりで必死に勘を働かせて選んだメニューがどれもこれもアタリでうまかった。というか、勘が当たったとかいうよりメニュー全部うまいのかも。特に印象的だったのは「東北醤大骨」。豚背骨のタレ煮つけである。背骨がブロック丸ごとドドドンとテーブルに届く。そこにへばりついた肉(甘辛煮)を囓りとって食べるのだが、うわ、これうめぇ! ふと気がつくと他のテーブルもみんなこれを頼んでる。どうやら名物だったらしい。アタリアタリ。

野菜系、牛肉系、鶏肉系、羊肉系、海鮮系、豆腐系など、どれもハズレなし。量も多く、ふたりだけで来たことを後悔した。この店、4〜6人くらいで来ると天国かも。麺は麺で壁に貼ってある中から適当に頼んだのだが、見慣れぬ手打ち麺の焼きそばだった。これもおもろいなぁ。あぁやべえ。久しぶりに全メニュー制覇したくなる店かも。

値段ももちろん安い。ここでひとり3000円食べるのは大変だ(ビール飲んだら別)。超庶民派なので高級志向の人には合わないかもだけど、電車賃たった数百円で行ける中国。こりゃ楽しい。おいしいし安いし気楽だし。また行こう。

ところで豚背骨と言えば、昨晩も食べた。豚背骨煮込み鍋。ジャガイモもたっぷりほっこり。いわゆるカムジャタンか。赤坂の韓国料理店「古家庵」にて。
この鍋も絶品だったなぁ。やっぱり背骨ブロックがごろごろ入っている。豚背骨肉ってうまいなぁ。フレンチやイタリアンや和食ではあんまりお目にかかったことないけど(スープはとるけど)、ちょっと追ってみたいかも。「ローブリュー」あたりならあるかな?

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やんばる島豚

2007年07月22日(日) 15:26:48

沖縄から「やんばる島豚」が届いた。
名護の我那覇畜産の大川牧場から。琉球在来種アグーとデュロック、バークシャーの三品種を交配したもので、餌や育て方にもものすごく気を遣った高級豚だ。

これ、茹でてしゃぶしゃぶのようにして食べたんだけど、ぶっ飛んだなぁ。うますぎて。
甘くて爽やかで豚の香りもとても強い。で、その香りの奥の奥にジャスミンの香りが漂っているのだ。うみゃぁ。茹でていてもアクがほとんど出ず、出ても白いきれいなアク。なんだか美しい。

今朝はその茹で豚のスープを使って、茹で豚も贅沢に乗せて、茹で豚ラーメンにしたんだけど、これがまた絶品。あー、ここまでうまいものが食べられるなら外食する必要ないなとすらちょっと思った。

琉球の豚と言えば、このごろアグーがよく世間に出回ってはいるが、5年前だかに名護の研究者に話を聞きに行った時は「純血のアグーは沖縄全島に36頭しかいない」とのことだった。当時、純血のアグーが手に入るのは年に2回、調査用に潰す時のみだった気がする(タイミングよくいただいて、豚数種で食べ比べをしたことがある)。ま、あれから数年、急に殖やした可能性もあるが、でも、店やレストランでアグーと名乗っているのはほとんど眉唾な気がするな。純血のアグーはそんなに多産じゃないし。

ま、それはそれとして、沖縄から山本彩香さんが上京中。
伊勢丹の大沖縄展(7月25日〜30日)のためである。豆腐よう、買いに行かなくちゃ。

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CHATEAU HAUT BRION 1978

2007年07月10日(火) 9:18:18

もともと五大シャトーの中でもオー・ブリオンは特に好きなのだが、昨晩飲んだ1978年のそれは別格だった。
満開。朗々とした明るさを感じさせる開き方。完璧な状態だった。同行者(男)と目を合わせて大笑いするくらいうまいワインも久しぶり。

土っぽい湿りや長い年月閉じこもった暗さも奥の方にあるんだけど、「オレ、いま、ハイテンションだからっ!」みたいな底抜けの明るさの陰影としてバランスよく作用している。オー・ブリオンってこんなに明るいヒトだったっけ、みたいな。いろんな苦労を経た上で安定して明るくなっているヒトっているけど、そんな人格者の趣き。ひと口で飲み手の気分を明るくさせる赤ワイン。キミはすごいよ。「ちょうど今、完璧に飲み頃です」と勧めてくれたソムリエも素晴らしい。

最初は疲れた中年同士の会話だったのに、ワインのハイテンションにつられて会話も異様に盛り上がり、ふと気がつくと店に誰もいない。男ふたりで深夜1時まで5時間近くも話し続けてしまった。個室だったこともあったけど、それにしても周りの静けさに気がつけよ、という感じ。

行ったのは白金の「カンテサンス」。
「こういう食感、初めてでしょ」「こんな組み合わせ、経験したことないでしょ」「この焼き具合、すごいでしょ」みたいにヒトを驚かせて喜ぶのが好きなシェフなんだろうな。シェフのほくそ笑みを想像しながらニコニコ食べる。火の入れ具合が繊細で面白し。

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深夜飲み

2007年06月28日(木) 9:19:35

昨日も昨日で分秒刻みのバタバタ。でも夜はしっかり遊んだ。つか、飲み過ぎた。ちょっとグロッキー。

前々から決まっていた打ち上げ会でわりと飲んだあと、気まぐれでひとり流れた「Amoh's Bar」で結局5時間近く。原因はモリ。NYで一緒にミュージカル地獄(天国?)を行った彼である。先々週札幌で会ったばかりなのだが、お互いに「久しぶり感」が強く、飲み始めたらあっという間に午前3時前。あー、今日もバタバタなのに…。結局最後は店を閉めた天羽と3人でタクシー帰宅。ふと気がついたらマックの前でメールを読みながら寝ていた。ずるずると寝室に這っていったのがいつも起きる時間である朝5時すぎ。うーむ。今日は昼から天ぷらコースだし、夜は夜で深夜まで。きびしー。

ちなみに、モリこと森崎博之くんは日テレ系の「受験の神様」というドラマの収録で東京にいる。7/14からの土曜ドラマらしい。見てあげてください。

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神保町「嘉門」

2007年06月21日(木) 7:14:56

店に入ったら蚊取り線香の香りがぷ〜んとした。あえてクーラーをつけず、引き戸と窓を全開にしてある。カウンターとテーブルひとつの小さな居酒屋。全体に古びていて蚊取り線香の香りがよく似合う。メニューはおまかせ酒肴3500円のみ。日本酒は珍しいのを取り揃えているがすべて一杯500円。紹介してくださった方とカウンターの奥に座ってほぅと溜息。

ご主人ひとりでやっていて、その純朴そうな佇まいがすばらしい。ヘヘヘと笑いながら日本酒を升にこぼれるほどなみなみと注いでくれる。酒肴がまたうまい。タコ、カツオから始まって、珍しい山菜やかき揚げなど、どれも程がよく酒がよく進む。肴は主役じゃないことをよくわかっている程の良さ。でも「これ、おいしいねぇ」と会話をよく引き立てる。

こういう、いい意味で素っ気ない古い居酒屋は最近貴重になってきた。アルバイト店員もおかず、音楽もない。店は清潔だが年月なりに古びていて、それを隠そうともしていない。特別なお愛想もなく、こだわり親父的なうざさもない。実にさりげない。客はただただ居心地よく飲んでサッと席を立つ。

そこに座っているだけで、ご主人や年配の客たちが生きてきた年月が自分の中にふわりと美しく降り積もっていくような気分になれる店。こういう店が似合うようになるためにはもう少し地道な年月が必要かもしれない、とか思いながら店を出た。ご馳走様でした。

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パスタ攻め

2007年06月15日(金) 7:43:32

妻がいない生活を不憫に思ってか、メールでおいしいパスタ・ソースを教えてくれる方やおいしいパスタ・レシピを送ってくれる方がいて大感謝。今日の夜はそのパスタ・ソースでパスタを作る予定。明日はそのレシピでパスタ。あさってはもうひとつのレシピでパスタ。ということで、パスタ攻めでよろしく >響子

昨日は夜ご飯の約束が中目黒だったので、代官山ヒルサイドテラスでやっている「ポルトガル・フェア」を覗いてから行くことに。
思ったよりこぢんまりしたフェアだったが、お〜はるばるあの天国みたいな空間から来たのだね、と、よしよししたくなるような物品ばかり並ぶ。ひと通り見てから、DAOワインの試飲などもして、ほろ酔い気分で中目黒は東山の「AW Kitchen」へ。バーニャカウダとパスタで人気の店。あ、昨晩もパスタ食べちゃった!(しまった!)

食後、ひとりで「テンダリー」に流れて、一杯だけ飲んで、帰宅。23時すぎ。
娘の響子はもう寝ていたが、いま寝たばかり、という雰囲気。早くしなさい!と急かす母親がおらず、やることやったか?とチェックする父親もおらず、自由な時間を満喫していた模様(中間試験も終わったしね)。来週頭には部活を決めないといけないらしく(体験入部とかいろいろ行事があって、本格的に入部を決めるのはこれかららしい)、2つの候補で悩んでいるみたい。どうすんのかなー。部活以外に器楽活動というのもあり、そこではフレンチホルンを希望したという。渋っ。

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印度風カリーライス

2007年06月08日(金) 7:43:54

私も痩せました!というメール、ちらほら。
「実は私も2年前の春から秋にかけてBMグラサン+アルファリポ酸で半年間で65Kg→55Kgの10Kgのダイエットに成功しました。現在でもリバウンドなしで56kg台をキープしています」とか「去年トライして5キロの減量に成功しました。痩せたあとはグラだけですが、上下はあるものの体重キープしています」とか。「痩せると服の買い換えが大変」という贅沢な悩みも。

話は変わるが、今日で閉まる「印度風カリーライス」に昨日行ってきた。着いた途端目に入る大行列。50人ほどなのだが、とはいえこの店ではありえない数。ファンが多いんだなー。食べ終えて出てきても50人ほど並んでいた。回転がいいので15分ほど並べば入れる。最終日の今日も行こうかな。やっぱうまいや、ここのカレー。好き。マジでなくなるには惜しい店。60年以上この地でやってきたらしい(閉店理由は、医者から休養しろと言われたからとか)。

夜は打ち合わせの後、久しぶりに「Amoh's Bar」。高校の同級生がやってるバーである。
「お嬢さんのお祝いに」と、シャンパンをご馳走になる。そういえば半年ほど来てなかった。またちょくちょく来るわ。んでもって天羽と話しながら機嫌良く飲んでいたら携帯で先輩から呼び出しを受け、その店に行こうと外に出たらムツゴロウさんとばったり。やっぱ都会で遭遇するとビックリする。お元気そう。シュパーゲル(ドイツの白アスパラ)食べに行きましょう、みたいな立ち話をしてお別れする。もう旬が終わっちゃうな…。

目黒へ。ちょこっとだけ食べて帰ろうと思ったが、意外に盛り上がり、二軒行って酔っぱらった。考えてみれば先週の今日はまだNYにいたんだった。明日から札幌。YOSAKOIソーラン祭り。何故かセミ・ファイナルの審査員を仰せつかった(笑)。

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ニューヨークのスターシェフ

2007年06月03日(日) 21:36:27

朝早くからHoward McgillinのYouTube見てたら、妙に疲れてしまった。疲弊させられるわ、彼の演技。すごすぎて。

ええと、一応「ニューヨークの行った店リスト」更新しました。
3泊4日の旅のヤツもアップデイトした方がよいですね。余裕があったらします。明日からの仕事状況次第。

更新しながら思ったけど、ボクはDaniel Bouludをちゃんと食べてないなぁ。なぜか縁がなくて。BataliやBouleyやJean-Georgesは少しずつ開拓できているけど。シェフの顔的にはGray Kunzが好きなんだけど(物理の教授みたいな顔してる)、彼のも「Lespinasse」のランチしか食べたことない。Thomas Kellerもきちんと食べてみたいし、BLT系のLaurent Tourondelも食べてみたい。あー、シェフの系譜に沿って一度しっかりニューヨークを食べてみたい、とか、そんなことを思いながら書いてました。

しかし、ニューヨークだと有名シェフがプロデュースにまわって厨房にいなくてもなんとなく気にならないのに、日本だとシェフが厨房にいないと気になるのはなんでかな。あっちは層が厚いので、セカンドの実力が高いということもあるかもだけど。

そういえば、ポルトガルの行った店もまだ書いていない。でもいま友人に本を貸しているので(友人と共にポルトガルに旅行中)、それが帰ってこないと住所とかわからない…。それを待って書きます。それと「関西の行った店リスト」、最後の詰めをしてなる早で公開します。お待たせしてスイマセン。

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鮨と焼き鳥

2007年05月22日(火) 20:03:40

昨晩はよく食べた。

シャオヘイさん伊藤さんと美人さんと4人。
まずは鮨。広島からの刺客相手に当代トップクラスの鮨で迎え撃つ。マコガレイ、カツオ、を切ってもらった後、コハダからズズズイと玉子、巻物までフルにつまむ。酢飯がしっかりしているので腹にたまる。いや〜満足満足と言い合って、二軒目に近くの渋いバーで喉を潤す。ここは「From The Barrel」とか「Pure Malt Black Label」とか置いてあって、なかなかタイムスリップ感ある店。懐かしい味をさっと飲んで、三軒目は焼き鳥。普通にお任せで食べる。つくね2本、モツ、砂肝、ねぎ間、しいたけ、鴨。鳥スープに漬け物。なかなかの満腹感にいい感じに手が痺れてきたけど、この辺の「食い過ぎ感」は嫌いではない。四軒目はバーの名店。ギムレット、マティーニと勝負。Y御大の優しい優しいギムレットが特に目鱗。さすがな味だ。

つか、鮨と焼き鳥をハシゴしてはいけないね。鮨にも焼き鳥にも失礼。とはいえボク自身は調子が上がってきていて、もう一軒蕎麦とか行けたかも。

途中で気づいたが、ビールで始めて焼酎、ウィスキー、ビール、カクテルと飲み続けているのに、家に帰るまでオシッコ1回も行かず仕舞い。あぁよくないなぁ。膀胱にあやまりつつ。

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優しすぎるほど優しい味

2007年05月16日(水) 12:20:41

昨晩は信頼する後輩と優しい優しいベトナム料理。
いやー本当に優しい味だった。とんがったところがひとつもない。こういうのもいいなぁ。ボク的には、エスニックに「辛みや酸っぱみで元気をもらおう」とするところがあるんだけど、優しすぎるほど優しくてこんなに元気をもらったのは初めてかも。料理を作ってくれるベトナム人のお母さんも案の定優しい笑顔。笑顔がそのまんま料理に反映されたような料理だった。生活圏からはちょっと遠くにある店なんだけど、定期的に来てみたい店。

昨日書いた蛇話で、その後大丈夫だったかどうかに言及しなかったので、神戸の義父から心配の電話。すいませんすいません。ええ、大丈夫です、あなたの娘さん。昨晩も親友と飲みに行ってましたから。
というか「かわい〜と蛇に寄っていくところに衝撃をうけました」というメールも。ボクも衝撃をうけました。いったいどこがかわいいんだ?と聞いたら「あの手触りがかわい〜」と。不思議なる闇、身近にこそあり。

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武蔵小山「イリッサ」

2007年05月12日(土) 19:12:08

武蔵小山の「イリッサ」に行った。チュニジア料理店。

駅前ながらも場末っぽい飲屋街にポツンとある、手作り感漂う小さな小さなレストランで、チュニジアから来日したメリティーさんという若い女性がひとりで切り盛りしている。味もたいへん良かったが(原宿「ハンニバル・デュー」より上かも)、なによりもこのメリティーさんがいい。彼女のお人柄と夢と愛情が店の中に溢れている。料理をいただきながら、なんだか胸が熱くなった。

2004年の浜名湖花博にはチュニジア・ブースがあり、そこで料理を作るシェフを決めるためにチュニジアで料理コンテストがあったらしい。結果それはとても倍率が高いコンテストになり、100人以上の候補者が集まったという。メリティーさんはその高倍率を見事勝ち抜いて来日し、そこで料理を作り続けた後、原宿の「ハンニバル・デュー」でシェフを務め、昨年末に独立してこの店を開いたのである。腕も確かだが、なんというか、遠き異国でたったひとり、チャレンジを繰り返して着実に一歩ずつ夢を実現していっている姿に感動する。

アフリカ大陸のチュニジアから見たら、日本はファーファーイーストのちっちゃな異文化離島である。そこに女性ひとりでやって来て、小さな店を構えるに至ることがどれほどハードルが高いことか。
日本語はまだまだたどたどしく、意志の疎通は難しい。場末っぽい飲屋街のせいもあって昨晩も「酒飲ませろ」系の酔客が入店してきて大変だった。場所柄、チュニジア料理がどういうものかなんて興味もない客たちも多いだろう。でも彼女は母親に教わった家庭的チュニジア料理を毎晩ニコニコ作り続ける。

舌だけでなく、心がおいしい店だった。

年齢のせいなのか、最近料理を食べて胸が熱くなることが増えてきた。
以前は単に表面的な「うまい」「まずい」を重視して食べていた。店の背景や苦労などには敢えて目をつぶり、客にとってどうなのかだけを見ていた。それは相手をプロとして見ることでもあるし、レストラン経験を積む上で必要なステップだったとは思うが、そんな長い時期を通過して、ボクもようやく「作っている人」を食べられるようになってきたのかもしれない。

…いや、単に歳をとっただけか。歳をとるとやたら涙もろくなるって言うし。

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あのご家族はいまどこらへん?

2007年05月06日(日) 18:22:40

昨晩食べたものの中でも秀逸はコレコレ

作ってくれた馬田草織さんはポルトガル料理の本を書いている真っ最中。そういう意味では料理研究に一番脂が乗っている時期の料理である。さすがに旨い旨い。

ポルトガル料理って素朴で味わい深くてホントうまいんだけど、ポルトガル人って「ポルトガルは田舎じゃないもん、都会だもん」みたいなコンプレックスがある人もいるらしく、特に料理人にその傾向があって、フランス料理とかイタリア料理とかの薄っぺらいマネをしたがるらしい。つまり「田舎料理だけど、充分うまいくせに、妙にモダンに見せたがる」わけ。だからリスボンみたいな都会のレストランはたいていまずい、という式が成り立つと馬田嬢は言う。卓見かも。そのまんまで旨いのに、いろいろ工夫しちゃうわけね。

これからポルトガルに旅行する方は「モダンっぽいレストランは避ける」と覚えておいた方がいいかも。時代や流行りなんて関係ない、っていうような素朴な地元食堂を探して入った方がいい。当たりの店に入りさえすれば、日本人の口に本当に合う、うますぎる料理達が待っている。

ボクの旅行記(さなメモの、だけど)を読んで信じてくれて、今現在ポルトガルに行っている家族がいる(お会いしたことはない方々)。彼らはどんな旅行をしているかなぁ、いい旅行になっているといいなぁ、と、ちょっと責任を感じつつ、この連休、常に気にかけている。まぁ絶対ポルトガルはいいよ、という自信はあるのだけど、やっぱ趣味嗜好って人それぞれだから…(と、ちょっと言い訳ちっく)

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ポルトガル料理の夕べ

2007年05月05日(土) 17:12:23

昨日はガレリア座の2007年度公演「喜歌劇こうもり全3幕」を観に行く予定だったが、来客の時間をずらせず断念。去年「モンマルトルのすみれ」を観て面白かったので今年も是非にと思っていたのだが…。佐藤尚之会の佐藤尚之さん主演だったのに(と言っても全員佐藤尚之なのだが)。来年はぜひ。

あけて今日も来客。
今日は気楽なメンバーで「ポルトガル料理の夕べ」。

ポルトガルに料理修行に行っていた馬田嬢がわざわざ食材とともに家に来てくれ、ポルトガル料理をいろいろ作ってくれるのだ。ポルトガル・ワインも買ったし、いろいろ買いそろえたし、掃除もしたし、準備万端。ナガホリンと隊長も来る。鯨飲馬食のメンバーである。ちょっと怖いが、さて、そろそろ。

ちなみに「おもしろ本」を十数冊更新しております。ご興味がおありの方はどうぞ。

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甲陽園「子孫」

2007年05月01日(火) 6:13:18

「ビストロ・ボンボン」に一緒に行った後輩にいい店を教えてもらった。
「子孫」と書いて「こまご」と読む。甲陽園(兵庫県)にある料亭。以前同じ場所に「子孫」という旅館があったそうだ。その3代目が同じ場所に懐石料理店を始めた、ということらしい。まだ全体に新しいから相当手を入れて改築したのだろう。

水の打たれた敷石を進んで店に入ると、美しい着物姿の奥様(若い)が出迎えてくれ、非日常のいい時間が始まる。セパレートされた座敷ふたつにテーブル席いくつか。実に清潔簡素。ミニマルな魅力。接客も丁寧で気持ちよい。ご主人は「招福楼」で修行したらしいが、やさしく穏やかな味ながらすべてに焦点が来ていて安心して食べられる。季節に合わせた料理と器。決してインパクトの強いものではないが作っている方の心が伝わってくるような流れ。
桜の花びらを散らした桜茶から始まって、鯛の白子の酢の物、胡麻豆腐のお椀、お造り、飯蒸し、可愛い焼き物、蕗・筍・木の芽味噌がのった豆腐の炊き合わせ、鮮烈な鮭茶漬け、シャーベットに桜餅、お抹茶まで。ポイントポイントで桜の花びらが散らされ美しい。4月30日だからこのコースももうこれでラストなんだろうな。昼の5000円コースで充分満足した。今度は夜に来てみよう(東京からはちょっと遠いが)。

全体に「清々としている」という言葉がピッタリの店。ゆっくりくつろぎつつ、ピシッと気持ちが引き締まって店を出た。生き返らせていただいた感じ。ありがとうございます。

すっかり満足して東京へ帰還。今日は出社。街がすいていそうだから仕事の合間に散歩でもしたいけど、どうやら雨らしい。

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微笑みの店

2007年03月20日(火) 8:39:51

年度末のバタバタに、旅行準備のバタバタが重なってなにやら慌ただしい。

出発まであと4日。年度末最終週に個人旅行で日本にいないという離れ業をするので、仕事各方面への根回し・調整など、抜けがないかちょっとドキドキ。
旅行準備も抜けがないかいろいろチェック。チケット、ホテル、オッケー。国際免許もらったし、レンタカー予約したし、海外用ケータイも予約したし…。あ、犬をペットホテルに預ける手配しなくちゃ! 最近では昼は室内放しっぱなしのペットホテルも出てきて良くなった。なるべくそういうところへ。あ、歯医者も行っておかないと! ちょっと左の上に違和感あるしな。あ、長時間ヒコーキ乗って長時間運転するからゴッドハンドに腰をほぐしてもらっとかないと! ううむ、なにやら慌ただしい。

でも、昨晩「眞由膳」のカウンターでゆっくりほんわか食べていたらそんな気分もずいぶんほぐれた。
ここの料理は、驚きがあるものではないけれど、人を安心させ、くつろがせてくれるチカラがある。というか、まず微笑みとともに客を見て、その微笑みをキープしたまま目の前で丁寧に料理を作ってくれるご主人(真由美さん)のお人柄だろう。嫌いな言葉だけどまさに「癒される」って感じ。慌ただしさを忘れるには最適な店かもしれない(夜遅めになると混んできてわさわさしてしまうけど)。ちなみにテーブル席に座るとその魅力は味わえないのでカウンターが良い。

真由美さん、ちょっと行かない間にダイエットしたようで別人みたいに痩せていた。聞けば8キロ以上痩せたとか。でも微笑みは変わらず。あぁなんだかホントにほんわかしたな。同行者とニコニコ楽しんでいたら、あっという間に3時間半。このほんわか気分を旅行に持っていこまい。

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ゴードンのティンキャップ

2007年03月02日(金) 9:00:22

去年やった講演でお知り合いになったクライアントとのご飯のあと、ひとりで「テンダリー」へ。久しぶりだ。

宮崎さんに「なんかウンダーベルク系で」とお願いした。
札幌の「バー山崎」(切り絵をしてくれるとこだ!)のオリジナル「フライハイト」を作っていただく。スロージンも好きなので大満足。そういえば「バー山崎」の出身で湯島の「EST!」の息子さんがやっている「アトリウム」が新しく移転したので先々週に行ったなぁ、とか思いながらゆっくり飲んだ。

一杯でサッと帰ろうと思ったボクに、宮崎さんがニコニコ寄ってきて悪魔の言葉。
なんとティンキャップの「ゴードン」が手に入ったという。んー正確には知らないけど1950年代? それはすごいなぁ。ではもう一杯、と居座る。オールド・タイプの「ゴードン」は本当においしいし。

ストレートでいただいたそのまろやかさに参った。舌や鼻を刺してくる要素がひとつもない。ジンは古いからって熟成するわけではないと思うので、これはもう作り方