2014年3月 アーカイブ

3回目の311。中学の3年間と同じくらい色濃い3年だった

2014年3月 9日(日) 20:09:53

3回目の311を数日後に控え、震災特集が激増しているこの週末。

風化を防ぐためにも、この3年で何があったかを知るためにも、とてもイイコトなのだけど、個人的には、この3年のいろんなことが胸に去来し、痛んでいる。いたたたた。

会社を独立した月、2011年3月、震災が起こった。
いろんな人とつながって、一気に支援プロジェクト「助けあいジャパン」を立ち上げた。

自分の「ミッション」を思い出した日

2014年3月12日(水) 11:59:20

昨日の311は、個人的に「初心」を取り戻すいい日になった。

震災支援の初心ももちろんあるけど、それだけではなくて、なんというか、コミュニケーションの初心というか、日々生きて行く上での初心というか。。。初心というか、自分の「ミッション」かもしれない。

それって何って?
いや、とっても青臭いうえに砂糖菓子のように甘いので、こういうの読むとむかつく人は以下読まないでください。

安西水丸さんとの12ヶ月

2014年3月25日(火) 8:17:56

安西水丸さんが亡くなった。

最近、立て続けにいろいろな方が亡くなる。宇津井健、藤巻幸夫、安西マリア・・・でも、水丸さんはちょっと身近すぎるかなぁ。

身近といっても、お会いしたことはない。
ただ、もう10年くらい前になるが、婦人画報で連載したとき、なんとボクの連載原稿に安西水丸さんが挿絵を描いてくださるという光栄に浴したのである。

連載が決まったあと、副編集長から「挿絵は水丸さんとかどうですかねえ」と言われた時の驚き。

ボクみたいな泡沫ライターに果たして描いてくれるのだろうか? だって、ある時期「水丸ブーム」と言ってもいい時代(たぶん1980年代)が確実にあったくらい有名な人だし、当時は村上春樹の挿絵を描いていたし、彼の本名である渡辺昇なんて村上春樹の小説にたくさん出てくるし(このエピソードはマニアックかつ関係ないがw)

「さとなおさんのこと、知ってるっておっしゃってましたよ」と編集者。

えーーー!

そんなこんなで挿絵を描いてくださることが決まり、連載タイトルも「ごはんのはんりょ」と決まった。食べ物エッセイである。

婦人画報掲載までの流れはこうだ。

ボクが第一稿を書く。
それを編集部に送る。
水丸さんに送られ、それを水丸さんが読む。
で、その文章を元に彼が挿絵を描く。
同時並行でボクは最終稿を書き、入稿する。

mizumaru1.jpgで、毎回、初校時に、ボクは初めて、水丸さんの挿絵を見ることになる。

あー、この文章に、こういう絵かー。
さすがだなー、うれしいなー、文章が倍くらい引き立つなぁ・・・
というか、あの水丸さんが、ボクの原稿を読んだ上で、ひと考えして、筆を動かしてくれるという光栄。しびれるなぁ・・・

ボクは自然と、彼のために書くようになった。
だって、ボクの原稿の(編集者を除いた)第一番目の読者は安西水丸さんなのである。そりゃ彼のために書くでしょう。

彼に恥ずかしくないように、彼がおもしろく思ってくれるように。そして、彼が絵のインスピレーションが湧くように。

連載期間中、そんな1年をボクは送った。
毎月、毎月、安西水丸さんというひとりの読者のために、緊張して文章を書いた。

なんか、毎回、ラブレターを送るような気持ちで、送信ボタンをポチリと押した。
それは豊かで濃厚で、励ましてもらっているような12ヶ月だった。

水丸さん、ありがとうございました。
安らかにお眠りください。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。