2011年3月 アーカイブ

ウェットな笑い

2011年3月11日(金) 9:51:21

数日前、澤本嘉光さんとわりと長く話をした(サシで1時間半ほど)。

彼は、広告界では知らない人はいないであろうクリエイター。クリエイター・オブ・ザ・イヤーに3回も選ばれているという奇跡の人でもある。最近でもソフトバンクの白い犬シリーズとか、東京ガスストーリーとか、誰でも知っているようなCMをたくさん作っている。

彼と話していて印象的だった言葉。
「ここ5年くらいかな、大学生とかにウケるCMがずいぶん変わっているんですよー。大学とかで講義したりしますでしょ。そのとき作ったCMを見せるんですが、昔は笑えるCMを流すとみんな満足してくれたんです。ドッとウケる。でも最近は、笑えるCMを流してもウケない。逆に泣けるものとか流すとすごい反応が返ってくるんです」

東北沖大地震 そして節電をぜひ

2011年3月12日(土) 17:54:27

昨日、帰宅できなくなった友人を連れて一緒に2時間半歩いて帰ったこと、娘がとても怯えていたこと、津波の映像があまりにショックだったこと、とにかく悲しくて泣けたこと、ソーシャルメディア上でのいろいろな温かい動きのことなど、なにか書こうと思ったが、なんだかそういうことを書くこと自体、いま厳しい目にあっている東北を中心とした被災者の方々に悪い気がして筆が進まない。テレビではちょうどいま福島第一原発の爆発の映像をやっているし。

とりあえず、ボクの阪神大震災時の経験談に(いつものように)リンクして、今晩や明日、今後の被害の参考にしていただくことだけに今日はしておきたい。

地震が起こったら、まずこれをしろ!
地震が起こる前に、これだけはしておけ!
震度7の朝、妻は妊娠9ヶ月だった。

あれから約55時間。プロジェクトは3つ

2011年3月13日(日) 22:43:03

マグニチュード9.0の巨大地震から約55時間。
ひとりの力は限られるものの、フォロワー数が比較的多い者(49200)が出来ることとして、主にツイッターにかじりついて、有益な情報を拡散したり、感動的な話を拡散したり、いろいろな問い合わせを人につなげたりしている。目がしょぼしょぼだw

その中でプロジェクト化したのは3つ。

ひとつは、昨日も書いた「節電」である。
なぜかヱヴァンゲリヲンにちなんで「ヤシマ作戦」という名前で広まった(第五の使徒の話ですねw)。全国的に同時多発的に活動が起こっているようである。節電コピーを書いている若手広告マンもいる。いろんな動きが起きている。ボクも、電通の副社長と何度か電話で話し、明日の朝8時から会社で会議が行われることになった。広告看板の電飾停止の話し合いである。

次々と怒濤の打ち合わせ

2011年3月14日(月) 23:22:12

今日は朝8時から夜23時すぎまで次々と怒濤の打ち合わせ。
本業じゃなくて、ボランティア系。本業は巨大地震と計画停電で実質ストップしているし。

この2日間あまりに寝ていないので、かなりしんどい。
午前中に起きたことが異様に遠く感じられる。あれって今日のことだっけ?w

ちなみに、昨日書いた「3つめ」は、かなり問題山積で、まだまだここで書ける状態ではない。
というのも、この巨大地震は阪神とも新潟とも違って、ものすごく広域に甚大な被害が及んでいて、まだ全体把握すら難しいからである。被害が甚大すぎる。もちろん想像はしていたが、ここまで状況がシビアだとは思わなかった。

日本人に生まれて良かった

2011年3月15日(火) 11:39:49




万感胸に迫ってくる。
いろんなことがあるけど、日本人に生まれて良かった。日本人が大好きだ。

もちろん、これはCMだ。広告だ。"企画"である。
でも、こういう広告のチカラも、企画を作った日本人も、大好きだ。

そして、この強い想いを、いま苦しんでいる方々のためになんとか使いたいと思う。

民と官の連携を試みます

2011年3月16日(水) 23:02:19

阪神大震災にしても何にしてもそうだけど「非常時においては、政府や自治体の対応とかマスコミの動きとかを批判しているヒマがあるなら、自分にできることを考えて自ら動くべきである」と身に染みて感じてきたので、今回も微力ながら動き回っている。

とはいえ、「誰も経験したことないこと」に踏み込むのは勇気がいる。
そういうのを避けて生きていった方がずっと楽なのだ。

でもなぁ、この未曾有の大災害において、誰かがここをやらないといけないんだよなぁ。
サイト経験やソーシャルメディア経験、そのうえ被災者経験まであるボクなんかが手を上げるべきなんだろうなぁ…。

「助けあいジャパン」

2011年3月19日(土) 13:01:22

tasukeaiJ.jpegさなメモを二日も書かなかったのは初めてかもw
水曜も木曜も寸秒の余裕もなかった。いつもなら15分くらいの余裕を見つけてサッと書いちゃうのだが、それすら出来ずずっと小走りで会議と会議を渡り歩いていた感じ。非常事態な上に、サイトの打ち合わせと内閣府や官邸での打ち合わせが重なって、どうにもこうにも…。

なにしろ3日前に立ち上がったばかりの内閣官房「震災ボランティア連携室」(ボクは無給ボランティア参加だが、守秘義務などのために非常勤になっている)なので、スタッフや体制も固まらないままにとにかく全力で走っている。日本が未経験なタイプの広域災害なので混乱も激しい。サイト構築も緊急だ。普通なら2週間以上はかかるところを数日で仕上げないといけない。

そんな中、木曜日には緊急現状把握ということで、スタッフとして仙台~福島にバスで行ってきた(バス内もずっと打ち合わせ)。
現地でのオペレーション上のいろんな問題がわかった。被災地での印象はなるべく早く書こうと思う。とりあえず今日は「いま何をしようとしているか」を書きたい。

「あの日あたりがターニングポイントだよね」

2011年3月21日(月) 9:36:46

また1日さなメモが書けなかった。
昨日はさすがに寝られるかと思ってたのだけど、朝6時に起きてからメールや電話の嵐。そのうえ昼過ぎから会議を5つほど小走りに渡り歩いて、ふと気づくと27時。そりゃ書けんわw

でも、昨日3月20日は、日本のコミュニケーションが大きく変化する初日だったのかもしれないなぁ、と、夜に内閣関係者と会議しながらちょっと思った。まぁ数年後に「あの日あたりがターニングポイントだよね」と振り返るレベルだけど。つまりじわじわっと変わる初日、みたいな感じ。でも、大きな一歩を踏み出した気がする。たぶん。きっと。おそらく。

…今回の巨大地震は、とても不幸で悲しい出来事ではあるけれど、でも、現代日本の黒船になるかもしれない。

「助けあいジャパン」本サイトが昨夕オープンしました

2011年3月23日(水) 13:28:11

tasukeaij.jpeg「助けあいジャパン」本サイトが昨夕オープンしました。

企画からローンチまで6日間の超突貫工事で作ったので、不備もいろいろありますが、どんどん発展・進化させていきます。
というか、このサイトは常に「ベータ版」です。刻々と変わる被災地・避難所・避難生活の状況に応じて、フレキシブルに、息長く運営していこうと思っています。

官と連携しているとはいえ、「助けあいジャパン」は、たくさんのボランティアで運営している民間プロジェクトです。

「助けあいジャパン ボランティア情報ステーション」発足

2011年3月26日(土) 17:45:55

311から2週間。

内閣官房震災ボランティア連携室と連携した民間プロジェクト「助けあいジャパン」でやっていることは「必要としている人が増え続ける」ことでもある。当分終わりは来ない。「やるべきこと」は雪だるま式に膨れあがる。先も長い。そしてボクの一生でも例がないほど電話が飛び交う(それだけ緊急案件が多く、サイトも突貫工事だった)。

そういうこともあって、ここ10日で20〜25時間くらいしか寝られていない。20代ならそれでも乗り切れたのだが、ボクも今年で50歳。さすがにカラダがやばくなってきた。胸が痛い。頭がぼんやりする。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。