2010年4月 アーカイブ

無駄と回り道のススメ

2010年4月 1日(木) 8:00:53

今日4月1日から新入社員になる方、新入生になる方、おめでとうございます。

うちの娘も一応今日から高校一年生。
早いなぁ。こんなことあんなことをしていたのがつい昨日のことのようなのだけど…。

大学受験〜就活、という道を進むとすると(他の道も十分ありえるが)、実はいまの学生生活というのは余裕がない。遅くとも高2の夏には受験勉強を始めないといけないし、大学に入ったら入ったで、大学3年になったらもう就活で「とりあえず人生の方向を大きくは決めないといけない」。受験が終わってホッとしていたらすぐ就活。落ち着かないな。かわいそうだな。慌ただしいな。

柳家小三治 独演会

2010年4月 2日(金) 8:41:51

おととい、柳家小三治の独演会に行ってきた。@赤坂区民ホール

いま一番面白いと言われる落語家のひとり。というか、古典落語の最高峰とすら言われている人。『ま・く・ら』 『もひとつ ま・く・ら』 『バ・イ・ク』 という「彼のまくら(ネタに入る前の小咄)のみを集めた速記集」のベストセラーを持つくらい、いわゆる「まくら」(ネタに入る前の小咄)が上手なヒトで、たまに「まくら」のみを演って本編を演らないことすらあるという。ボクはこの3冊はずいぶん前に読んだし、彼の落語の素晴らしさはずっと噂に聞いていたが、実際に高座を見たのはおとといが初めてだった。

実際、彼の高座は超プラチナチケットだ。友人が譲ってくれたのだが、本当にうれしかった(ありがとう!)。赤坂区民ホールというのは初めて行ったが、こぢんまりして高低差もあり、とても見やすいホール。

盛り沢山すぎの一週間

2010年4月 3日(土) 22:06:27

あ〜〜! 終わった終わった。今週が終わった。今週は本当に盛り沢山だった。

細田守監督たちと飲んだのが月曜。その翌日には官邸にウメケン連れてって、その翌日には小三治の高座、その合間に深夜飲みを2回(松井官房副長官と1回、徳田祐司さんと1回)、そして昨晩は湯島の「EST!」で一杯飲んだあと、上野で花見した(満開!)。そしてドゥダメル放映。

さなメモに書いた以外も盛り沢山だった。
花火師(正確に言うと煙火打揚従事者)の免許更新講習が木曜にあったし、今週は講演めいたものも2つこなしている。そしてちょっと遠出もした(単行本のための緊急追加取材。往復4時間でご飯だけ食べて帰ってくる弾丸ツアー)。あ、そうそう、忘れちゃいけないのはその単行本の入稿が今週だった。木曜日に無事入稿。この入稿作業がわりと大変で、ここ2週間ほどウンウン唸ってた。

第二回 リアル鳩カフェ

2010年4月 4日(日) 19:38:29

今日は首相官邸にて「第二回 リアル鳩カフェ」だった。

この「リアル鳩カフェ」の成り立ちや趣旨については第一回目のときに書いたのでそちらをお読みいただきたい。第二回目の今回もとても盛り上がり、大変いいカフェとなった。このイベント、ボクたち「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」が言い出しっぺなので、裏方としていろいろ協力している。今日も官邸に行ってきた。

今回のテーマは「食と農」。農業や飲食業、流通業などに関わっている方々9名を官邸にお招きした(1人欠席)。抽選で選ばれているが、10名程度がやっぱりベストみたい。これ以上多いと全員が発言できず対話にもならない。

走るか、座るか、覚悟を決めなさい

2010年4月 5日(月) 8:09:35

倉本聰氏が26年にわたって俳優や脚本家を養成してきた富良野塾が閉塾したそうだ。
彼が私財を投じ、授業料など一切不要で、塾生達が農作業で生活費を稼ぐ独特のシステム。遠い知り合いが入塾していたくらいで、特に思い入れはないが、その最後の卒業式での倉本聰の言葉を書き留めておきたい。感動を創るものは走らなければならず、感動を得るだけなら座しても可能だ。走るか、座るか覚悟を決めなさい。走るか。座るか。

走っては「しんどい」と文句を言い、座っているものをうらやむ。座っては「つまらん」と不平を言い、走ってるものに嫉妬する。どっちにもふらふらと行き来している自分。覚悟が足りないんだな。よくわかった。


ところで、昨日書いた「第二回 鳩カフェ」の動画が早々にアップされていた。こちらから。

生活者はマスメディアが消滅して欲しいわけではない

2010年4月 6日(火) 9:08:42

ご飯を食べながら「孫正義LIVE2011」を家族で見た。141分07秒、通しで。
ここで書いたものですね。一週間の限定閲覧ということで、たぶんギリギリ(延長するかもだけど)。この動画に関して親が何かコメントを言うと娘にとってはプレッシャー&説教になってしまい純粋に聴けないと思ったので、ただ黙って見た。まぁとりあえず娘と見られて良かったと思う。彼女の中に何かが残ればそれでいい。

というか、録画とはいえ「家族みんなでお茶の間で Ustream を見る」というのも初めてだ。
テレビ、DVD、ゲーム、YouTube、ニコ動、Ustream、と、映像系だけでもこれだけどんどん選択肢が増えてうれしい限りである。

そう、生活者にとっては「選択肢が増えた」というのがまずは一番大きいし重要。
最近またマスメディア激震とか消滅とかいう論が増えているが(そして評論家がそういう問題提起するのはいいことだと思っているが)、実はそれは生活者にはあんまり関係ない。生活者は自分が利用しやすい好きなメディアを気まぐれに適宜利用するだけ。どのメディアが強かろうが弱かろうが消滅しようがあまり関係ない。選択肢が増え、報道をいろんな角度から見ることが出来たり、コンテンツの質が高まったりするのはうれしいが、マスメディアが消滅して欲しいわけではない。

ツイッターでの出来事。もしくは怒ってる写真

2010年4月 7日(水) 8:03:28

一昨日と昨日の朝日新聞夕刊「メディア激変」にボクのインタビューが載っていて、ツイッターについて話をしているのだが、その写真が両日ともなんか怒っているような写真なのである。ツイッター上で朝日新聞の担当者(@asahi_media)に「もっとニコヤカな写真とかなかったですかー!」と文句を言ったら、「すみません、すみません。2日連続でハードボイルドでした。あしたはうめけん(@umeken)くん。ニコヤカです。」と(笑)

インタビュー中に横から撮られた記憶はあるのだが、特にカメラを意識してなかったし、どの写真が使われるかのチェックもさせてくれなかったのでどうしようもないんだけど(新聞ってまぁそうだよね)、こうしてツイッター上でおおやけに文句を言ったり返ってきたりするのが普通になってきたのが面白い。NHK広報局さん(@NHK_PR)とのやりとりもそうだけど、企業の「中の人」が外側に見えてくるのって楽しいところ。

ツイッターが急速に普及してきたのはここ数ヶ月。たった数ヶ月でなんだかずいぶん「世の中が進んだ感覚」がある。
もちろん、まだツイッターやっている日本人って600万人くらいと言われているから、ごく一部の世界ではあるんだけど、なんだか本当にガラリと変化する過程にいるような気がする。ネットの世界も一時期停滞感があったけど、「ツイッター的なもの」の出現で一気にいろんなことが変わろうとしている実感がある。

すばらしい映画「Herb & Dorothy」

2010年4月 8日(木) 7:19:08

すばらしい映画を観た。

「Herb & Dorothy」というドキュメンタリー映画で、まだ日本未公開だし、日本で公開できるかどうかも決まっていない。
でも世界ではかなり評判で、世界各国の映画祭で合計5つの最優秀ドキュメンタリー作品賞と観客賞を受賞している。ニューヨークでは17週間という、ドキュメンタリー映画としては稀なロングランを記録した。

この映画、日本人の佐々木芽生(めぐみ)さんが監督&プロデューサー。私財を投じてハーブとドロシーの人生に密着した。その情熱も素晴らしいが、映画の出来がまた素晴らしい。初監督作品とは思えない完成度。撮影も編集も音楽もとても良い。なにより、観終わってほんのりと暖かい気持ちになれる。自分の人生を見つめ直せる。そしてアートにたくさん触れたくなる。

ウナギ!

2010年4月 9日(金) 8:37:27

以前「アフリカにょろり旅」(青山潤著/講談社)という本を読んで以来(その時のボクの感想はこちら)、ウナギには注目していた。

この本で初めて知ったことはいろいろあるが、驚いたのは、
一般に川魚と思われているウナギであるが、彼らは遙か2000キロ離れたグアム島付近の海で産卵する回遊魚であり、太平洋のど真ん中で繁殖を行う海洋生物なのであること。その産卵は一生に一回であること。でもその生態はまだほとんど解明されておらず、産卵場所すらつい最近まで特定できていなかったこと。十数年以上もかけて産卵場所特定のための調査(マリアナ海域でプランクトンネットを24時間曳き続ける物理的調査)が行われてきたが、ずぅっとまるで解明されなかったこと。世界で初めてニホンウナギの仔魚(生まれて二日目のまだ眼もできていない状態のもの)を採取して、産卵場をほぼ特定できたのはついこないだの2005年6月であったこと。である。
世界って、グーグルに「オレたちがぜ〜んぶ整理しちゃうかんね」とか偉そうに言われちゃってるけど、整理するどころかまだまだ未知なもので溢れてるのだ。ちなみに上記の研究を地道に続けていたのは塚本勝巳教授率いる東大海洋研ウナギグループであった。


で、今朝のニュース。「ウナギ 初の完全養殖」との見出し。
独立行政法人水産総合研究センターが、卵から育てたニホンウナギから採取した卵と精子を使って、二世代目のウナギを人工孵化することに世界で始めて成功したのである(これをもって完全養殖と呼んでいる)。本で背景を知っているボクは思わず大声で「スゲー!」と叫んでしまい、家族にどん引きされた。いやでもホントすごいんだってば。だってさ、ニホンウナギって、産卵場所も特定できてなかったし、卵も採取できてなかったんだよ。たった5年前まで!

「キズナのマーケティング」出版パーティ

2010年4月10日(土) 11:59:46

最初にお知らせ。
今日の22時30分より、テレビ東京系「ミューズの晩餐」にて、ボリショイバレエの第一ソリスト、というか、親友の岩田守弘くんが出演します。川井郁子さんのヴァイオリンで踊る岩田守弘くん。「ワルプルギスの夜~歌劇ファウストより」を踊るようですよ。この前のアナニアシヴィリとの「ロミオとジュリエット」公演を見逃した方も、是非。マジで、是非!

もうひとつお知らせ。
明日13時、青山ブックセンター本店にて、博報堂の須田和博さんとトークショーをします(くわしくはこちら)。といっても、なんか140席が申し込み受付即日満席なったようで、実はもう入れません。すいません。キャンセル待ちが数席は出るはずなので、一応お知らせします(関係者みんな告知しているのにボクだけさぼっていたので…)。なお、当日、ツイッターで質問を受け付けます(会場に来られない方からも)。ハッシュタグ #satosuda と書いてツイートしてください。なんでもどうぞ(一応、広告コミュニケーション関係で)。

それから、昨日の読売新聞朝刊にボクの連載コラム出ています。お知らせが遅くなりました。毎週水曜日掲載だったのが、4月から金曜日になったみたいです。昨日は、「明日の広告」で書いた「ネオ茶の間」という概念がツイッターの普及によって現実化した、ということを書いています。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。