2008年10月 アーカイブ

なりふり構わず「伝えて、売る」

2008年10月11日(土) 14:00:07

強烈な世界同時株安で一気に経済がシュリンクしそうな昨今。
あえて(あえて、ね)脳天気に「広告のコミュニケーション・デザイナー」として発言をすると、テレビCMや新聞広告がふたたび盛り返すようになるのではないかと思っている。広告費の落ち込みで苦況に陥っている両業界だが、不況感が蔓延するとヒトは家を出なくなる。行動を控え守旧派的になる。お茶の間にタダで流れてくるエンターテイメントであるテレビ、そして黙っていても宅配されてくる新聞をいつもより見るようになるのは確か。
まぁ単純な発想だけど、家にテレビがあり、新聞もとっているという前提に立つと、お茶の間がもう一度機能し始める可能性はわりとあるんじゃないかな。そこにどんなコミュニケーションをとっていくか、それを考えるとちょっとワクワクする。

というか、ボクを含めた広告マンは、いまこそ「広告で商品が売れた!」という事例をたくさん作るべくがんばらないと、この業界は一気にシュリンクしてしまう。ただでさえも広告が効かないと言われ始めて数年、この不況の風はそこに追い打ちをかけてくるだろうし。

広告で売る。そのためには変化した消費者(生活者)に合わせて、広告手法自体が大きく変わらなければ無理。イメージがどうの、ブランディングがどうの、ではなく、今は自覚的に「広告で売る」というゴールを設定して、なりふり構わず「伝えて、売る」ということをやらないといけないと心底思う。まぁその辺、拙著にもさんざん(ポジティブに)書いたが、なんかまだまだみんな危機感なさすぎな気がしてならない…。

「風のガーデン」と「YOSAKOIソーラン祭り」

2008年10月12日(日) 8:14:41

倉本聰の新ドラマ「風のガーデン」を録画で見た。
富良野三部作最終章。
先日亡くなった緒方拳が普通にしゃべって普通に動いているのが不思議。遺作になるのかな。さなメモでは書く時期を逸したが、とても好きな役者さんだった。まぁこの人を嫌いな人はあまりいないと思うけど。いい作品にいっぱい出ているが、北林谷栄とがっぷり組んだ映画「大誘拐」がなんとなくすぐ頭に浮かんだ。あれはポスターが特に良かったな。

さて「風のガーデン」。
内容はともかく、途中で「YOSAKOIソーラン祭り」の話題が出てきて、一応セミファイナルの審査員であるボクとしてはオッと身を乗り出して見ていたのだが、なんだかいろいろ結びついておかしかった。

まず、脚本の倉本聰は「YOSAKOIソーラン祭り」ファイナルの審査委員長である。
ここで軽く説明しておくと、YOSAKOIソーラン祭りはチーム演舞の審査があり、一次審査で10位までに残ったチームがファイナル審査に進め、そこで優勝を争う。11〜20位はセミファイナル審査。ボクはセミファイナルの審査員だ。

モノではなくコトを贈る

2008年10月13日(月) 6:46:07

8月末にイタリアに行き、漫画家ヤマザキマリさんの旦那の実家である「モーレツ家族」の家に数日泊まらせていただいたのであるが、帰国してから「さて御礼をどうしよう」と悩んでいた。

とりあえず手紙を書こうと思ったが、考えたらイタリア語の手紙など書けない。あちらも英語は不得意であるから英語もダメ。じゃあ食品かとなるが、これは行くときにお土産である程度持って行ってしまっており、なんか工夫がない気がする。

うーむ…。

アドリブ系の講演

2008年10月14日(火) 8:50:52

先週も講演がふたつあったのだが、両方ともアドリブ系でやってみた。

ひとつはテレフォン・ショッキング形式。
つまりタモリ役がいて、ボクにインタビューをしてくれる。ボクがアドリブでいろいろ答える。それを聴衆が聞いてくれるパターン。いつもガチガチに構成したパワーポイントを作って、それを映し出して講演するボクにとって、これはあまりないパターン。最初は不安だったのだが、パワポでの一本道じゃない分、アドリブや周辺のイイタイコトなどを自由に織り交ぜたり会場の空気に合わせて話題を変えていったりもでき、一本道の講義よりずっとカジュアルでくつろいだ会となった。

あれ? オレ、意外と話せんじゃん。
それが正直な印象。しかも意外と楽しい。

前祝い的にシャサーニュ・モンラッシェ

2008年10月15日(水) 8:12:32

札幌はいい天気。
夕方に着いたが、ジャケットを着ていてちょうどいいくらい温かい。コートを着てこようかどうか迷ったのだが、着てこなくて良かった。

夜遅めからモリこと森崎博之くんと待ち合わせてフレンチへ。
一応明日の本番前なので生魚は避けようと思ったのと(一応ね)、いまモリが異様にワインに凝っているので「じゃ、ワインを飲もうか」となったのだった。

以前の札幌は「素材は新鮮でいいけど調理がダメ」という感じで、どちらかというと「美味しくない街」と思っていたのだが、ここ5年くらい、なんだか異様に美味しくなった印象。東京とかで修業した料理人が地元に帰ってきて、北海道のいい素材を使って基本のしっかりした料理をつくりはじめた感じ。おしゃれな店も増えたし。和食洋食問わず、来るたびに驚かされるレベルに出会う。

しゃべれました♪

2008年10月16日(木) 6:45:47

新聞大会のあとマッサージを受け、そのあとずいぶん飲んだこともあり、疲れが出たのかすっかり寝坊。
ヒコーキへの時間がギリギリなので長くは書けないけど、応援してくれた方々へ。

しゃべれました♪

声も震えず、額汗も脇汗もかかず、しどろもどろにもならず。イイタイコトはなんとか言えたかも。なんか高いハードルを越えて少しすがすがしい気分。また少し「自由」を獲得した感じ。詳細はまた書きます。

ありがとう、新聞大会

2008年10月17日(金) 7:08:41

昨日、ホテルから出る直前に慌ただしく更新したときに、新聞に顔写真が出ているとなにげなく書いてしまい、いろんな意味でちょっと後悔しながらヒコーキ乗っていた…。んー、まぁ仕方ないか。でもなんか居心地悪いなぁ…。

ま、それはともかく新聞大会。
超大規模の大会だったけど、終わってみれば「数ヶ月も緊張しつづける必要はなかったかな」って印象。でもそれはなんとかうまくいったから。やはりパネリストも聴衆も社長+幹部だらけ、というのは異様であった。地方紙の社長や幹部ってその地方の名士でもあるし、うちの社長・会長・役員たちも来ているし、だいたい50代60代の男性だらけの聴衆っていうのも経験がない。どういう話題でどういうウケ方をするのか、どのくらい噛み砕けばいいのか、まったく未知数…。
しかも講演ではなくパネル・ディスカッション。講演の場合、自分のペースで話していけるが、パネリストはペースを勝手に作れない。いったいどうなるのだろう…。

午前中は札幌交響楽団(尾高忠明指揮)の演奏。ランチ後は神田山陽のスピーチ(すげー面白かった)。で、基調講演をエコノミストの浜矩子さんが1時間しゃべったあと、いよいよわれわれの出番である。

発作的秋田

2008年10月18日(土) 17:33:14

発作的に秋田に来ています。新幹線で4時間。意外と遠いのね。

おとといまで札幌。あさってから博多。そしていま秋田。モリに「それってライブ・ツアーですね、ほとんど」と笑われた。

今日も元気に食べてます。いまから「きりたんぽ」!

秋田うまし

2008年10月19日(日) 23:57:27

ついさっき秋田より帰還。
いろいろ食べられて楽しかった。秋田うまし。日本酒サイコー。きりたんぽや貝焼き(かやき)もとてもいい。比内地鶏も稲庭うどんもハタハタもよろし。

角館にも寄ったのだけど、武家屋敷周辺はさすがにいい感じ。桜の季節、異様にきれいなのは想像がつく。男鹿半島や大館や横手には行ってないけど、なかなか奥が深そうな県だったのでした。

印象的だった店は「酒杯」「さい賀」「お多福」。3店ともまた行ってみたい。特に「酒盃」は素晴らしいな。全品制覇してみたいくらい(お酒を含めて)。

ババヘラとトサカ酒

2008年10月20日(月) 6:52:34

秋田に行く前日にモリと東京で飲んだのだが、モリも秋田に行ったことがあって、「秋田に行くなら、ババヘラとトサカ酒を是非!」と大きな顔で勧められた。

ババヘラ?
トサカ酒?

ババヘラは秋田駅に着いてすぐ出会った。
正確に言うと「ババヘラ・アイス」。
まぁ例によって晴れ男で、半袖で汗かいたくらい温かかったのだが、10月の秋田にアイスの屋台が出ていたのだ。で、ババァ(失礼!)がひとりでカラフルなパラソルの屋台を守っている。ひとつ頼むと銀色のヘラでアイスをこそげてコーンにバラの花型に乗せてくれた。ババがヘラでアイスかよ!(笑) 秋田名物だそうで、なんだかとても微笑ましい。
バラの花の形が美しい。バナナ味の中心部(黄色)。その周りにイチゴ味の花びら(ピンク)。味は懐かしい粉末ジュース系。塩が少しきついが、まぁこれは味がどうのというよりも縁起物に近い。おババの笑顔がすべて。なんだか買ってうれしくなる一品だった。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。