2008年8月 アーカイブ

好きで好きで仕方がないこと

2008年8月 1日(金) 9:06:05

いま、日本で一番多い姓は「佐藤」だという。
以前は「鈴木」が一番多かったらしいのだが、途中で「佐藤」が抜いたらしい。その悔しさだろうか、鈴木姓は「藤白鈴木会」みたいな鈴木姓の集まりが多いようだ。一致団結して「佐藤」を抜かせ!ということかな。

苗字館のランキングによれば「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「渡辺」「伊藤」「山本」「中村」「小林」「加藤」がベスト10。多いと思っていた「山田」や「木村」って意外と低いんだね。
ちなみに苗字館の都道府県別ランキングによると、東京では「鈴木」が1位。「佐藤」は2位だ。大阪では「田中」「山本」「中村」がベスト3。「佐藤」は12位で、「鈴木」に至っては26位。そういえば関西で鈴木さんってほとんど会わなかったな。もっと「鈴木」が少ないのが福岡。102位だ(「佐藤」は7位)。鈴木さんは西に弱いらしい。

って、なんでこんな話をしているかというと、昨晩、鈴木さんとご飯を食べ、「日本で一番多い姓はどっちか」という話題になったのだ。イタリアンでパスタとか食べながら「どっちが1位か」を議論する鈴木と佐藤の男ふたり。傍目から見たら相当キモイ。というか小せえ(笑)

残りの96%

2008年8月 2日(土) 19:52:33

今日は朝から寝続け。朝ご飯と昼ご飯以外ずっと寝ていた。夜ご飯前に起き出して今。
咳風邪が苦しいのでこの土日で徹底的に寝て治してしまおうという魂胆もある。ベッドのお供は「ナルニア国物語」。何度目の再読だろうか。

最新の研究成果によると、宇宙の96%は暗黒物質と暗黒エネルギーで覆われ、我々が観測できている物質宇宙は全体のたった4%だと言う。
地球に置き換えれば、地球の4%、つまり、海を入れない面積で計算したらオーストラリアよりちょっと小さいくらいの面積しか人類は認識できていない状況だ。オーストラリアに住み、オーストラリアが世界のすべてと思って生きているということである。オーストラリアの外を何も知らず、その狭い価値観の中で何が真実か虚構か正義か悪かを言い争っているわけで、他の地を知ったらそんなものすぐにでも引っ繰りかえってしまう可能性の方が高い。

いや、何が言いたいかというと、単なるファンタジーと片付けてしまえる「ナルニアのような世界」だって、充分現実に存在しうる、ということ。なにしろ我々は宇宙のたった4%しか知らず、その4%すら正確には把握していないのだ。

映画「崖の上のポニョ」

2008年8月 3日(日) 19:00:13

ムスメとふたり、ジブリの新作「崖の上のポニョ」を観てきた。
子供向き映画だねーとか、つっこみどころ満載ーとか、いろんな感想が聞こえてくるけど、ボクはわりと絶賛だな。傑作だと思う。

この映画は大人の目で観てはいけないと思う。ただただ宮崎駿監督の想像力をありのまま受け入れればいい映画だ。これに比べると「トトロ」ですらかなり説明的に思えてくる。そのくらい感性のみで観たい映画。ストーリーすら少し邪魔になる。

というのも、実はいろんな伏線や意味づけがなされているストーリーではあるのである。
宗助は夏目漱石の「門」の主人公の名前からとってるという(彼は奪った女性と崖の下でひっそりと暮らす)。ポニョの本名ブリュンヒルデはワーグナーの「ニーベルングの指輪」から来ている(つまり宗助はジークフリートでもある。波の上の疾走の時の音楽はほとんどワルキューレの騎行だった)。ポニョが入るの嫌がったトンネルは「千と千尋の神隠し」に出てきた異界への入り口だ。

夏の歌

2008年8月 4日(月) 6:35:32

だらだらとネットを眺めていたら「『夏の歌』カラオケ人気楽曲ランキング」みたいな記事があって、

1位 夏の日の1993 class
2位 夏祭り Whiteberry
3位 何も言えなくて…夏 JAYWALK(J-WALK)
4位 夏色 ゆず
5位 真夏の果実 サザンオールスターズ

という順位だった。
2位以下は知ってる(口ずさめる)が、1位を知らん。「夏の日の1993」? class? んー?
いまは便利だからそのまま座ったまま曲を購入できる。1分後にはiTunesでその曲を150円で購入。さっそく聴いてみる。んー、やっぱ知らんかった。1993年のヒットというからボクは32歳。あの頃の歌は知ってるはずだけど何故か抜けていたらしい。いずれにしても、ちょっと40代後半には歌えない歌詞だ。青い(笑)

札幌大通公園のビアガーデン

2008年8月 5日(火) 10:25:01

昨日から出張で札幌に来ている。
とにかく涼しいし乾いているし気持ちいい。超酷暑の東京から来るとマジで天国。夜に待ち合わせて飲みに行ったモリは「何言ってんですかー。今日は暑いですよー」と言う。札幌では暑い方らしい。いや、これ以上涼しかったら「寒い」という言葉すら出てきますから(ま、そこまではいかんが)。でもそのくらい涼しいの。少なくとも夜は。

この時期、大通公園は大規模なビアガーデンになっている。それも4大ビールメーカーの競演。テレビ塔方面から、サントリー、アサヒ、キリン、サッポロの順番で、それぞれ大きくスペースをとって営業している。どのスペースも満員。すごいなぁ。仕事帰りの人たちがそれぞれに集って楽しんでいる。ここらへんも札幌の素晴らしい部分。大通公園の使い方がとてもいいのだ。市民生活に密着してて、札幌市民がうらやましくなる。

「このビアガーデン、本当に気持ちいいから、ここでビールを一杯飲みましょう!」と、そのビアガーデンに向かうモリ。
いや、キミ、北海道では大スターなんだから(いやホントに)、こんな人混みは無理じゃない? と心配するも、「いやー大丈夫でしょう。たぶん」とか言って先に行く。大丈夫かなぁ…。ただ、モリの(およびチーム・ナックスの)北海道での愛され方は独特で、なんかファミリー関係みたいな親密感があるのでまぁ大丈夫か。でもそんな帽子もサングラスもしない素顔でビアガーデンに入っていくのはさすがにどうよ。

宮崎駿の「あー面倒くさい」

2008年8月 6日(水) 8:13:46

札幌からの帰り便の出発が、羽田空港周辺の雷雨・豪雨で遅れ、東京に着いたのは午後10時すぎ。着いた頃には雨は上がっていた。晴れ男(笑)

ちょうど札幌に行っていた一日の間、東京は豪雨だったらしい。いろんな事故や被害が報じられるのを帰ってから知った。長く停電した地区もあったようですね。停電と聞くとすぐ阪神大震災での体験を思い出し、阪神大震災を思い出すと「こういう豪雨の最中に大地震が起こったらどうなるだろう?」とアタマが勝手にシミュレーションを始める。豪雨×大地震はかんべんしてほしいなぁ。

というか、豪雨というより、そろそろ「これはスコールなのだ」と考え始めた方がいいのではないか。
もう体感的には亜熱帯である日本の夏。スコールが定期的に起こっても不思議ではない。先月にインドやタイやシンガポールの人を相手にレクチャーしたことはここでも書いたが、そのときに「今日の東京はものすごく暑いけど、実際のところ、お国と比べてどうなんですか? やっぱりインドとかシンガポールは今日の東京よりずっと暑いですか?」と聞いてみたのだ。そしたら「almost same」と返ってきた。そう、東京の真夏はインド並みの暑さなのだ。もう亜熱帯的自覚を持ち始めた方がいいのかも。

バレエ「エトワール・ガラ2008」観劇

2008年8月 7日(木) 8:52:07

昨日は朝一から40分刻みにたくさん打ち合わせがあり、疲労の極致。
元々は1時間刻みだったのだが、ひとつのクライアントで2時間近く費やしてしまい、他にしわ寄せ。しわ寄せちゃった方々、すいません。でもその分、集中した。40分あれば相当のことが出来る。

で、際限なく続くと思われた打ち合わせの波を18時で無理矢理打ち切り、オーチャードホールに駆けつけた。
パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(星:オペラ座バレエの最高名誉階級)を中心としたダンサーたちによるガラ公演「エトワール・ガラ2008」である。今年はアナニアシビリ+ABTを見事に見逃していたりして、バレエ欲が異様に高まっていたこともあり、ようやくスッキリ。あぁ楽しかった。

出演予定だったレティシア・プジョル(見たかった)、エルヴェ・モロー、ジェレミー・ベランガールがそれぞれ怪我で来日できなくなって、そのかわりに来日したのが、マニュエル・ルグリ(!)とメラニー・ユレル、マチアス・エイマン、アレクサンドル・リアブコだった。
というか、ルグリは彼一人で客を呼べる超大物。そんなルグリが代役で来てくれるなんてすごいラッキーである。彼は最後の一曲しか踊らなかったが、生チェロに乗って「どの瞬間もちゃんと絵になる高度に安定したダンス」を見せてくれた。ルグリ先生、さすがの安定感。

大日本プロレス「リア王」観劇(観戦?)

2008年8月 8日(金) 8:42:20

知り合いの映像ディレクター八代眞奈美さんが演出をやっているということで、シェークスピアの「リア王」を観てきた。出演者はすべてプロレスラー。おもろそー。どんな舞台になるのだろう…。ちょっとワクワクしながら横浜赤レンガ倉庫3階ホールへ。

会場に入ったら、これがなんと、リングのみ(笑)
客席はリングを囲っており、舞台というより完璧にプロレス観戦だ。どうやらプロレスラーが「リア王」をやるというより、「リア王」の設定を借りたプロレス興行の模様。ま、どちらにしてもクレイジーですっ飛んだ素晴らしいコラボ。おもしろいこと考えるなぁ(記者のレポートや対談などこちらで読めます)。
しかも席はリング前2列目。こんなかぶりつきでプロレス観るの初めてだよ。ちょっと怖い。

あまりプロレスは詳しくないし、観るのも中学生以来。だから出演者に思い入れもないし背景もわからないのだが、背景とかわかるとめちゃめちゃ面白い設定らしい。
グレート小鹿という大日本プロレスの重鎮(?)がリア王。彼が大日本プロレスの王位継承として3名指名する。ゴネリル谷口(谷口裕一)、リーガンWX(シャドーWX)、コーデリア伊東(伊東竜二)。でもうまくおべっかを言えないコーデリアはリア王の怒りを買い追放。ケント井上(井上勝正)とフランス帝王(MEN'Sテイオー)とともに去っていく。でもゴネリルやリーガンはリア王を疎ましく思っており…。といった具合。

タモリの弔辞

2008年8月 9日(土) 7:24:30

北京オリンピックが開幕しましたね。
昨日は仕事で開会式は見られなかったけど、今朝テレビで見た印象としては「さすがチャン・イーモウ」。それと、国民のインタビュー映像が流れたのだけど、みんながみんな「中国がんばれ」と言っているのが異様だということ。普通、世界平和がどうの、とか、いろんな国の人がどうの、とか言うのに、自国のことしか言わない。まだそういう段階の国であるのは知っていたけど、それにしても…。

話は変わって。
赤塚不二夫の葬儀の時のタモリの弔辞が感動的だったので、自分の記録のために載せておきます。 8月の2日に、あなたの訃報に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが、回復に向かっていたのに、本当に残念です。われわれの世代は、赤塚先生の作品に影響された第一世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクターは、私達世代に強烈に受け入れられました。

 10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫がきた。あれが赤塚不二夫だ。私をみている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。

故人にだけ通じる密室芸

2008年8月10日(日) 13:56:57

昨日書いたタモリの弔辞は実は勧進帳で、つまり用意した紙を読むフリをして実は白紙を読んだらしいとメールで教えていただいた。YouTubeでノーカット版を見つけたのでそれを見てみたが、確かに白紙のように見える。

> そして私に「おまえもお笑いやってるなら、
> 弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。

この弔辞の言葉が少し不思議だった。でもやらないんだ、と。
でも、実はやったんだな。
故人にだけ通じる「密室芸」を、タモリは最後の最後にやったのだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。