2008年6月 アーカイブ

47歳

2008年6月 1日(日) 8:08:55

今日から47歳。
50歳まであと3年。3年あったらたいていのことは出来るな。なにやろう。

人生のピークと設定している80歳までは、あと33年の上り坂。
坂本龍馬の人生が赤ん坊の期間まで全部含めて31年間だから、それより2年も長い。濃い人生まるまる1個分、まだ成長していけるということ。ありがたし。

坂本龍馬といえば、ボクは高校卒業の寄せ書きに、彼が好きだった(と、司馬遼太郎が書いている)都々逸を寄せている。

FROGMAN

2008年6月 2日(月) 6:39:40

先週、FROGMANの講演を聴いた(オフィシャルサイト「蛙男商会」。←サイトからは音が出るけど、面白いので見よう)。
映画「秘密結社鷹の爪 THE MOVIE 2 〜私を愛した黒烏龍茶〜」は観たいと思っていたし、「古墳ギャルのコフィー」とかピジョンのネットCMとか見たことあったので面白いのは知っていたが、話を聴いて、正直、舌を巻いた。ここまでクレバーかつ意識的にやっていたとは。ちょっと尊敬のまなざしで見てしまった。

制作者、というかアーチストとしての自分の特徴(売り)を「面白さ」と捉えず、「フラッシュだから早く作れる」と冷静に分析していることがまず素晴らしい。そしてフラッシュとデジタルの良さを最大限に利用して作品を量産していく。ナンセンスであるようでいて冷静な計算が施された作品群。いままでの映像文法を無視して緩くチープに作っていくが、それが逆にとても時代に合っている。

制作時間が少ないだけでなく、直すのも数分(スポンサーがいるとここの部分が意外と大きい)。監督・脚本・キャラデザイン・フラッシュ制作・編集・録音・声の出演まですべて自分でやることで権利関係のゴタゴタもなくスピード重視で世の中に出すことができる。ライツがひとりに集中しているので、二次使用やメディア展開、広告展開などの決断もスピーディ。彼の直感でどんどん仕掛けられる。

山田洋次監督の講演

2008年6月 3日(火) 7:25:00

山田洋次監督の講演を聴いた。テーマは「演出について」。

「演出とは何か、何を意味する言葉なのか、いまだにわからない」と語りつつ、ご自分の作品の演出についてではなく、小津、黒澤、ヒッチコックなどの「語り口」について解説してくれた。「それぞれの監督がそれぞれの語り口を持っていて、それは、映画を数分観れば『この映画は誰々のだ』と指摘できるような確固としたものである」と話しつつ、「では、ちょっと観てみましょうか」と巨匠たちの映画の冒頭をスクリーンに映し出す。

なんという贅沢!
だって、小津安二郎の「東京物語」の冒頭をスクリーンに映しながら、1カット1カット、リアルタイムで山田洋次が解説してくれたりするのだ。「このカットはこういう意味があります」「小津の演出の特徴はココです」とか。
で、次に黒澤明の「赤ひげ」を映して小津との違いを語ったりする。その次はヒッチコックの「サイコ」。んでもって黒澤の「七人の侍」。贅沢じゃない??

柳家三三 独演会 @国立演芸場

2008年6月 4日(水) 6:54:52

ひっさしぶりに落語を聞きに行った。何年ぶりかな。

若手の実力者と名高いらしい柳家三三(さんざ)。小三治のお弟子さん。彼が33歳になったのを記念して「三三 三十三歳 三夜 三席 三宅坂」という三尽くしの独演会である。昨晩はその第二夜中日で、余計な「二」が入ってしまったが、六月「三」日なのでまぁいいか。

直前まで仕事でバタバタしていて、そのまま会場に飛び込んだ。うまくビジネスモードから転換できるかなぁと不安だったが、国立演芸場の独特のほんわかした雰囲気にさっと転換でき、笑いの世界に突入できた。国立演芸場って初めてだったけど、ここ、なんか「場の力」があるね。

iPhoneとObama

2008年6月 5日(木) 8:13:57

iPhoneのソフトバンクからの発売が決定。
そうか…。と、呆然としていたら、娘が寄ってきて「やっぱりソフトバンクに変えるの?」と訊く。ううむ。ニュースを聞いてすぐ「うちの父親はアップルの犬だから必ずや携帯会社を変更するに違いない」と判断し、家族割がお得だから自分の携帯も変えさせられちゃうかも、と心配するに至る思考経路や良し。そういう論理的思考を身につけるために数学とか習っているのだよ。ってそんなことはどうでもよくて、ソフトバンクか!予想はしたけどそうなのか!どうしよう!って話だよ。さてどうしよう。
docomoはまだiPhone発売の可能性があるらしいが、我がauでの発売はほぼないだろう。むぅぅ。どうすっかなぁ。それにしても、iPhoneのカタカナ表記が「アイフォーン」に統一されているのが気になるな。アイフォンの方がいい。アップルのシンプルさは短い表記の方が似合っている。アイフォーンってちょっと間抜け。「アップルの犬」としては許せない(笑)

ニュース、もうひとつ。民主党候補者選挙でオバマの勝利が確定。
クリントンが勝たなくて良かったなぁと思うのは、オバマが好きだからでもなく、「ブッシュ家〜クリントン家〜ブッシュ家〜クリントン家」という、たったふたつの家に大統領職が専有されてしまうのはいかがなものかと思っていたから。他国とはいえなんかイヤ。まぁ民主党候補になったからといって大統領選で勝てるとは限らないとしても。

オバマの勝利は、アフロ・アメリカンの初勝利、ネット・キャンペーンの勝利、薄く広い献金の勝利など、いろんな意味があって歴史的だと思うけど、今回の選挙戦を子細に眺めていて思うのは「アメリカの大統領って、長くシビアな選挙戦で強烈に鍛えられ、飛躍的に成長するんだな」ということ。この5ヶ月の揉まれ方は尋常ではない。どんなナイーブな精神も、ここまで揉まれれば鋼鉄の精神に生まれ変わることができるだろう。そして、やっとこれから本選だ。アメリカの大統領選挙って「大統領をタフに成長させるシステム」なんだな。

子孫に閉塞感のない社会を残すという貢献

2008年6月 6日(金) 8:48:50

数日前になるが、「今のままでは著作権法に未来はない」という中山信弘氏(知的財産権研究会会長)の素晴らしいスピーチを池田信夫氏がメモから書き起こしてくれているので、リンク&共有します。

著作権法についてボクの考えをくわしく書くことはしないが、アナログ時代に最適化された法律をそのままデジタル時代に当てはめるのは無理というか怠慢、とは思っている。デジタル&ネットの出現は、産業革命に匹敵する変革だ。産業革命以前のやり方や価値観を改めないといけないのは自明である。

ま、それはともかく、このスピーチを読んでボクは「子孫に閉塞感のない社会を残すという貢献」について考えさせられた。子孫によりよい社会を残す、という言葉はとかく環境問題みたいな文脈で語られることが多いけど、古くなった体制を変え、閉塞感を取り除き、チャレンジしやすい社会にしてあげることもそのひとつである。そのために力をふるえるのなら、「地位を得る」というのもある種の「貢献」なのだな、と気づかせてくれた感じ。

祭りなのに!

2008年6月 7日(土) 5:52:28

だりーなぁ、疲れやすいなぁ、と思っていたら、ちゃんとした病気かもしれない疑惑浮上。
どうも不調が激しいので、仕事の合間に20分だけポカンと時間が空いたのを利用して会社の医務室行って検査をしたら、抗生物質を渡されて「安静推奨」と言われてしまったのだ。感染系&過労系。お酒もスポーツもダメとか。熱が出だしたら入院レベルのものらしい。幸い熱はないが、いつ出だすか。

どの程度の安静かニュアンスがわからなかったので、親しくさせていただいている医院長さんに電話して「これこれこういう診断をされたのだけど…」と聞いてみたら、検査結果と渡された薬を聞いて「あ、まぁ安静ですね。とりあえずお酒はダメ。しばらくダメ。ちゃんと治るまでダメ」と言われてしまった。むむぅ。来週は夜の約束がいっぱい入っているんですけど…(泣)。すいません、お酒抜きになりました > お約束した方々。

ということで、昨晩は以前からの約束でビストロに行ったのだけど、ワイン抜き。水で過ごした。お酒を飲めないということ自体は実はそんなに苦ではないのだが、フレンチにワイン、とか、和食に日本酒、とか、合わせられないのは辛いな。ちょうどシャンパンがおいしい季節でもあるのに。

YOSAKOIソーラン & 酒抜きすすきの

2008年6月 8日(日) 9:18:09

木金と雨だった札幌も、ボクが千歳空港に着く頃から晴れ(笑)。そろそろ「晴れ男」という非科学的なことを認めてくれてもいいのではないか(→R嬢)。

札幌に着いて、まず未食だった「ピカンティ」でスープカレー。その後、大通公園まで行って「YOSAKOIソーラン祭り」。ボクはステージ演舞よりパレードの方が好きなので、パレード中心に夕方までいろんなチームを観た。印象に残っているのはやはり「平岸天神」。彼ら恒例、冒頭の「波」の演舞を観るとなぜか涙が出る。
あと、へたっぴいだけど一生懸命なマイナーチームの演舞も好き。こういうのも涙が出るんだよね。って、すっかり涙もろいオッサンに。20代30代のころからは考えられないような変化。いや、若い人たちもそのうちわかりますから!

携帯でGmailを見ると、次々と「病気の怖い話」がメールで舞い込んでいる。みなさん、そんなに怖がらせないでください。でも「そういう年齢」なのだなぁと自覚。風邪のつもりで病院行ったら別の病気が見つかって即入院&即手術、それから半年入院したまま今に至ってます、なんて例もベッドから携帯メールで送られてきた。怖いなぁ。一寸先は闇な年齢になってきたのだなぁ。

よさこい審査終了 & 10歳雌マトン

2008年6月 9日(月) 6:35:44

朝いちからYOSAKOIソーラン。
最終日ということもあってかどのチームも燃えていて見応えがある。昼ご飯に「一灯庵」までスープカレーを食べに行った以外はずっと演舞を見ていた。
午後2時半にセミファイナルの審査員に集合がかかり、ホテルの部屋で事前打ち合わせ。去年一緒に審査員した方もいて「お久しぶりです!」とか声を掛け合う。説明や段取りを聞いたあとスタンドの審査員席へ。去年は初めてでそこそこ緊張したけど、今年は楽しむ余裕も出た。

セミファイナルに残ったチームのステージ演舞を見る。11組。各4分の演舞だから入れ替えの時間を含めて約1時間の審査。
個人的には「北海道大学"縁"」「AOMORI花嵐桜組」「REDA舞神楽」が印象に残った。「あかびら華炎」「コカ・コーラ 札幌国際大学」も良かったかな。なんか去年のセミ・ファイナルより勢いがある演舞が多く楽しかった。集計結果はほぼ順当に「北海道大学"縁"」「AOMORI花嵐桜組」が1位2位。

基本的に義務はここでおしまい。あとは気楽に最後まで。
ファイナルはパレード演舞とステージ演舞の両方で採点する。倉本聰さんや久米宏さんなどが審査員。まずはパレード演舞。セミ・ファイナルも相当いいなとは思ったが、でもまぁやはりファイナルに残るチームはすごいな。すばらしい。特に「VOGUE038」「夢想漣えさし」「平岸天神」の3つに震えた。その中でも「平岸天神」は完成度も高く圧倒的に素晴らしかった。ディフェンディング・チャンピオンにして4連覇中の「新琴似天舞龍神」も安定していて良かったが、少しまとまりすぎていた印象。

重窓

2008年6月10日(火) 7:53:21

約1年前にお会いした千宗屋さん(武者小路千家若宗匠)と再会し、彼が麻布に造った新しいお茶室「重窓」に招かれてお茶をいただいた。
「ちょうそう」と読む。軒とか庵とか呼ぶのと同じように、お茶室を「窓」と呼ぶこともあるらしい。マンションの一室の中にお茶室を造ったので窓が重なるという意味もある。由緒正しい名前ということだった。

朝いちに札幌から帰ってきて、仕事でも疲弊し、わりと疲れが出ていてボーッとしていた。
もう「お断りしようか」という体調だったのだが、千さんとお互いの予定を合わせるのに数ヶ月かかっており、しかも千さんは来月から1年間ニューヨークに行ってしまう。出発直前の慌ただしさの中で予定を開けてくれたのだ。うん、やはりお会いしたい、と出かけたのだが、お会いして良かった。鮨をご一緒したあとお茶室に招かれたのだが、彼が点ててくれたお茶をいただいたらなんか元気になっちゃった(笑)。現金なものだ。でも今朝の目覚めのさわやかさと言ったらない。

まず、マンションの一室「待合い」に入る。
ベランダから東京タワーがほぼ全身、間近に見える。すごい立地だなぁ。そこはソファが置いてある洋室で、品のいいバーのよう。床の間に模した一角もあり、真ん中には千さんが設計した立礼式のテーブルもあることから、最初はここでカジュアルにお茶をいただくのかなと思っていたくらい、静逸ないい空間であった。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。