2008年2月 アーカイブ

母親の古希祝い

2008年2月11日(月) 11:29:37

古希といったら七十歳である。
古希とは、杜甫の詩「酒債は尋常行く処に有り、人生七十古来稀なり」から取られたという。古来マレなり。なるほど、それは祝わないと。でもその比較として「酒債は尋常行く処に有り」ってどうよ。酒のツケはそこらじゅうにあるって意味だよね? 「酒のツケはそこらじゅうにあるが、七十歳まで生きる人は実に珍しい」って…。

ま、それはおいといて、その「古来稀であることのお祝い」を先週末の土曜日に催した。
うちは晴れがましいことが苦手な一族なので、いつもは家で地味にお祝いするのだが、まぁ古来稀なのでレストランでしようということになった。まず悩むのはレストラン選び。料亭クラスは予算オーバーなので割烹クラスになるのだが、記念日にちょうど良くてしかも父母が喜ぶ系の割烹って意外と少ない。前回の会食を「まき村」でやったので味のハードルが上がってしまっているのも大きい。ここは!と思った店はたいてい数ヶ月前から埋まっているし。

満席で数軒断られた後、汐留の「花山椒」に決定。
調べたらミシュラン一つ星。それだけで父母は「へぇ〜」と喜んでくれる。ミシュランってお年寄りとの記念日に効くなぁ。ボクなんかは「ふーん、きっと外国人ウケする店なのだろうね」程度に冷めた目で見てしまうが、お年寄りが喜んでくれるなら価値がある。これからもそんな活用法でいこう。

文庫解説本、出ました

2008年2月12日(火) 17:54:38

文学的商品学 (文春文庫 さ 36-6)去年の11月末にもお知らせしましたが、斎藤美奈子著「文学的商品学」の文庫本「巻末解説」を書きました。先週末くらいから書店に並び始めたようなのでお知らせします。文春文庫から630円(税込)です。

基本的に他人様の本なんだけど、そこにボクが書いた文章が載っているという不思議な感覚。書店でこの本が平積みされているのを見たとき、なんだか「自分の子供じゃないけど、自分の子供と同じくらい可愛い♪」みたいな、屈折した歓喜を感じた。しかも斎藤美奈子さんの本。光栄至極。

書き終えてからもう3ヶ月かぁ。切れ者・斎藤美奈子さんの解説をする、というプレッシャーに悶え苦しんだあの頃。でも高い山ってひとつ越えるたびに確実に新しい地平が開ける。そういう実感はあるかも。

二日連続モリ

2008年2月13日(水) 6:47:43

TEAM NACSのリーダーこと森崎くん(モリ)が東京に来ていたので、二日連続で夜ご飯。

最近ワインに凝りだした彼が「ワインの基本を講義してして」というので、カルチャーセンターでワイン講座も持っているツマの出番。モリを夕食に招いて家で即席ワイン講座。プリントアウトまで用意してフランス各地方飲み比べである。久しぶりに「Le Nez du Vin」まで持ち出して(リンク先は10年前の日記)、いろんな香りを当てっこしたり。
でも途中から違う話題で大盛り上がりになり、ワインは隅っこに追いやられちゃったんだけど。ま、会話が主役でワインは脇役、というのは正しい姿ではある。

翌日、というか昨晩は、N夫妻が合流して4人でオーストリア料理「カー・ウント・カー」。ツマとムスメはそれぞれ用事があって来られなかった。
ここの貴腐ワイン「クラッハー」と、クラッハーを混ぜ込んだブルーチーズとのマリアージュの快感をモリに知って欲しいというのが目的だったのだけど、目論み通り、みんな悶絶して喜んでくれた。いや〜やっぱりうまいわ。夢心地とはこのこと。料理もどれもこれもうまいけど、クラッハーの極楽さはまた格別だなぁ。

4軒のハシゴ食べ @博多

2008年2月14日(木) 8:39:26

有給休暇とって、博多に来ている。
雑誌「CREA Traveller」に連載中の「二泊三日うまうま旅」の下見である。

この連載、その都市に二泊三日で行くとしたら昼夜朝昼夜朝昼の7チャンス、どこで何を食べるのがベストか、というのを書いていくもので、博多で10都市目。周到に下調べをし、地元の信頼できる人に聞きまくり、こうして自腹で食べに来て、その中から「その都市にくわしくない旅人にとって、二泊三日ベストな7店はどこか」をボクの視点でオススメするものである。女性誌なので女性を意識しつつ。で、ボクが下見してチョイスして原稿を書き上げたあとに編集部が撮影に来る、という段取りを踏む。

つうことで「下見食べ」は下調べで絞った店を次々食べていくのがミッションとなる。
昨晩福岡に入ったボクは、チェックインもそこそこに「柳町一刻堂」(居酒屋)、「池田屋」(炊き餃子)、「久米」(居酒屋)、「Bar倉吉」(バー)と4軒ひとりでハシゴ。それぞれおいしく、いろいろ取ってしまったので少々食べ疲れ&酔った。さすがに最近ハシゴがきつくなってきたな。ボクの胃袋も歳をとるということか。

博多二日目

2008年2月15日(金) 8:02:58

博多にくわしい方々からの「私にも紹介させろ」メール攻め、ちょっと感激しました。ありがとうございます。こんなにいただくとは思いませんでした。博多在住の方々からも多数。うれしいです。

どの推薦もおいしそすぎるのだけど、複数の方からのだぶった推薦を優先して予定に加えました。昨日と今日で少々行って見ます。たくさんは行けないけど。

昨日は早朝に市場会館の「おきよ」(食堂)と「元祖長浜屋ラーメン」(ラーメン)。
元祖長浜屋ラーメン(地元の人はガンナガと略すらしい)は以前にも行ったのだけど24時間営業なので朝ご飯の推薦にいいかとおもって再訪。ま、聖地みたいなものなので。「おきよ」は定食が普通にうまい。

博多三日目

2008年2月16日(土) 8:36:49

まったく毎週毎週、朝からこんなに泣かせて何するつもりやねん!とボヤきたくもなる「ちりとてちん」。いままでも泣かせる朝ドラあったけど、毎週泣かせるドラマは初めてだ。というか朝から掟破りすぎ。一日が涙で始まる。ま、今日は旅先のひとり部屋だったので心置きなく泣けて気持ちよかったけど。

それはさておき、博多三日目。
朝ご飯は胃を休めるために抜き、昼から活動開始。「みやけ」(博多うどん)、「よし田」(鯛茶)と食べた後、伝説のライブハウス「照和」へ。というか、こんな明るい時間から「照和」ってやっていたのね。
この場所からチューリップ、井上陽水、甲斐バンド、海援隊、シーナ&ザ・ロケッツ、長渕剛なんかが巣立ったんだなぁと感慨に浸りながら照和ブレンドという珈琲。ま、普通の喫茶店なんだけど、聖地は聖地。ミーハー心を満足させる。

その後「一風堂大名本店」でラーメン。本店でしか食べられない「本店あわせ味」を食べた後、博多のいろんなとこを散策し、いったんホテルへ。

博多最終日

2008年2月17日(日) 10:04:10

昨日は午前中にお土産用の明太子を買いに博多の小笹(地名)へ。ここで知る人ぞ知る手作り&無添加&少量生産&おいしい明太子が売られていると聞き、タクシーを飛ばした。東京へ帰ってすぐ食べたら異様においしかった。店名などはまたご紹介するけど、ほとんどどこにも売ってないので手に入れるのが大変かもしれない。

博多での最後の昼ご飯は、麺を3軒。
まずは「かろのうろん」(博多うどん)。古い博多弁だと「ど」が「ろ」になるようで、要するに「かどのうどん」ですね。角っこにある小さな店。おいしかった。博多うどんにしては細麺でコシがある。前日に食べた「みやけ」のぶよぶよな麺とはずいぶん違う。「みやけ」の方が昔ながらの麺なのかも、と思いつつ、こっちの方がうまいなぁ。

2軒目はJR博多駅デイトス内にある「大明担々麺」。知り合いに強く勧められた。これ、中国や台湾の屋台で食べたら「絶品!」と叫ぶと思う。でもファストフード的なこの雰囲気で食べるとまぁまぁ的。うまいんだけど損してる。惜しい感じ。

うれしい書評いろいろ

2008年2月18日(月) 6:38:59

拙著「明日の広告」
今発売中の「週刊文春」2月21日号の書評欄で光栄にも野地秩嘉さんが取り上げてくださっただけでなく、「渋谷ではたらく社長のアメブロ」ではあの藤田晋さんが褒めてくださり、日経ネットでも大久保郁織さんがいい書評を書いてくださり、その上いろんなブログでも取り上げてくださったことなども重なって、金曜の夜、土曜の夜とアマゾンの売り上げランキングで19位まで行きました。アマゾンが扱う約800万冊中19位。すごい! ありがとうございます。

先週はアマゾンのシステム故障もあり、ずっと「通常3~5週間以内に発送します」、つまり「在庫なし」という表示が出ていたこともあって、一時42位まで行っていたのに300位くらいまで下がってしまっていたんだけど、週末に「在庫あり」に表示が切り替わった瞬間にタイミングよく上記3つの書評が出て、いきなり上位に食い込んだ模様。クチコミのチカラが瞬時に反映された例ですね。うれしいです。

……でも在庫分が1日でなくなってしまったようで。うぅ(泣)
土曜の夜中にはまた「通常3~5週間以内に発送します」表示に…。いまこそイキオイつけないといけないのに本がない! アマゾンで品切れ。bk1でも品切れ。楽天ブックスでも品切れ。大きなリアル書店にはまだあるようですが、それにしてもがっくり。そろそろ増刷分が行き渡るとはいえ…。

あ〜ビックリした

2008年2月19日(火) 8:48:48

昨日、ある「親しい仕事仲間」とふたりで昼ご飯を食べに行った。
銀座ソニービル前で待ち合わせて、2月いっぱいでなくなってしまうという「あんじゅ」へ。黒豚ラーメンと牡蠣ラーメン。混んでいたのでサササと食べて「お茶でもしよう」と近くの地下の喫茶店へ。まだ頭の中が博多値段になっていて、メニューの「ブレンド 1200円」とかに驚きつつ。

そこで衝撃の告白。
私、結婚するんです。と。いや、まぁここまではイイ。素直におめでとう!である。でもそのお相手にビックリ。ボクの知っている違う「親しい仕事仲間」と、なのであった。「実はそうなんですー」と。

この思ってもみなかった組み合わせにしばし呆然。
満劇の桂雲呑のように「あ、そう〜」を繰り返す。なかなか次の言葉が出てこない。そういえば2年ほど前に3人で飲んだなぁとか思い出す。いやぁ…。「まぁそういう意味では佐藤さんもキュービッドのひとりですー」 んんー。

きよみ

2008年2月20日(水) 8:28:54

我が家で「きよみ」が急浮上している。

まず、一昨年頃からファンになった「清見(きよみ)タンゴール」。温州みかんとトロピタオレンジを交配させた柑橘類でこれがうまい。ファンである。

次に去年から急に縁ができた「きよみ」さん。神戸在住の方で、我が家とモリがいろいろお世話になっている。この前も一緒にご飯した。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。