2007年11月 アーカイブ

最後の難所

2007年11月 1日(木) 8:19:17

今日から11月。もう年末やね。今年は喪中なので、喪中ハガキを早く作らないといけないのだけど、原稿もあって全然手が着かず。でもそろそろやらないとヤバイ。

昨日は原稿がちょっと進展。自分の中での第一稿〆切がこの週末で、来週は1週間、最終推敲に当てる。出版社の〆切は今月12日。ええと本になるのは来年1月中旬の予定です。今回は本業系のマジメな本。なので「さとなお」ではなく「佐藤尚之」の著者名で出す予定。問い合わせてくださった方、どうもありがとうございます。題名が正式決定したらココでまた書かせてもらいます。ちなみに新書です。

講演を聞いてくださった出版社の方から「書きませんか」と提案されたのが8月中旬。構成案を提出したのが9月初旬。編集会議で出版が決定したのが9月中旬。打ち合わせを経て構成を修正し、書き始めたのが9月末か。約1ヶ月半で約12万文字をまとめる作業だったわけだ。この1ヶ月は仕事やプライベートや旅も重なって、なかなかしんどかった…。って振り返ってる場合ではない。最後の難所が越えられるかどうか(一番難しい章の最終詰めに入っている)。今週末勝負である。

53年ぶり

2007年11月 2日(金) 8:07:05

中日ドラゴンズ、53年ぶりの日本一、おめでとう。
ドラゴンズ・ファンでは全然ないんだけど、夏に2回名古屋に行き、大矢さんに野球バーに連れて行かれ、いやそれ以前に一緒に食べてる間ずっとドラゴンズの話題ばっかだったし、その後「ピカイチ」というドラゴンズ・ファンの聖地みたいな店にも行き、なんつうか、名古屋が町をあげて喜んでいる様子がリアルに想像できるので、ボクまでなんだかうれしいのだ。昨晩の名古屋はすごかったんだろうなぁ。「ピカイチ」なんか店が崩れたんじゃないか。喜びすぎて。

というか、大矢さんに至っては昨日が誕生日だったそうである。熱狂的なドラファンだけにたぶん昨日が人生の中日(なかび)で、あとちょうど半分生きる、とか、そういうキッパリした人生なんやろう。おめでとさんです。

札幌においては個人的に一段と関係が深くなっているので、日本ハムファイターズ・ファンの無念さがこれまた身に染みる。継投とはいえ完全試合されちゃうのもなぁ。でも去年から新庄と小笠原と岡島が抜けて、それでリーグ優勝っつうんだから十分誇りに思っていいと思う。なんつったって新庄と小笠原と岡島だもん、SMAPとTOKIOとV6が抜けたジャニーズみたいなもんだ。KinKiと嵐とNEWSとタッキー&翼とKAT-TUNと関ジャニ∞だけでよくがんばった。って、ぜんぜん強いなジャニーズ。

ステーキ・タルタル

2007年11月 3日(土) 16:19:11

昨晩はひさびさの「モレスク」
原稿を書くために家に向かって電車に乗っていたら、ボクなんかより数倍忙しい方から「疲れ切ったのでつきあってくれ」と電話があり、そこで見捨てるほど冷たくもないので、心を切り換えて救助に向かった。まぁ2時間それにつぶしたからって挽回できないこともない。というか、しょせん原稿なのだ(と言い聞かせる)。

で、店の前まで行ったのだが、まだ7時前だったせいもあり、開店前。仕方ないからふたりで近くのフレンチ「レカイエ」のカウンターでシャンパンを飲んだ。思いも寄らない展開での思いも寄らないシャンパンは素敵だ。疲れの原因についてのポジティブな話を聞きつつ、ボクはボクで原稿原稿と張りつめていた心を解していく。アンチョビがよく合っておいしい。

「モレスク」が開店したのでサッと入り、お目当てのステーキ・タルタル。
その方はいつも具体的に「○○が食べたい」と料理名を言う方で、昨日のリクエストはそれ。前は豚肉のTボーンだったし、その前は鴨のコンフィだったし、その前の前は立ち飲み屋の怪しいステーキだった。ほとんどそれ一品をワインと共に飲み下すと「じゃ、帰ろうか」となる。たまには食べたいものを数軒ハシゴするのだが、昨日は夜8時すぎには解散となった。

昼寝以外はずっと原稿

2007年11月 4日(日) 20:02:53

プールでは250mを4本泳いで、計1km。久しぶりにしてはまぁまぁかな。100m完泳!とか喜んでいたころに比べるとずいぶん進歩したもんだ。でもまだ連続では1kmが限界。一度ちゃんと習いたいな。一段落ついたらTIのスクールに行こう。

プール以外はさすがに焦って原稿原稿原稿。昼寝以外はずっと原稿。
いま書いている本で文庫化を含めて10冊目だが、たった220ページくらいとはいえ完全に書き下ろすのはほぼ初めての経験なので、いろいろと頭の使い方が違ってしんどい。というか、俯瞰がうまくできない。最初の方の章で書いたことと最後の方の章で書いたことがつじつまがあっているのかどうかがだんだんわからなくなってくる。細部のアラばかり見えてくる。一種の視野狭窄&思考停止。その自覚はあるのだが、なかなかそこから抜け出られない。

本を書くたびに思うが、世の中にゴマンと本が溢れているけど、みんなこんなしんどい作業をよくやっているよなぁ。本を出せる幸運は誰にでもめぐってくるものではないし、それは身に染みて感じているのだが、やっぱ出す前のしんどさは格別だ。あぁ今日は酒でも呑むかなぁ…。

犬の見る悪夢

2007年11月 5日(月) 8:02:27

昨日、寝てるとき何度かくしゃみが出て寒かったので、いま風邪をひくわけにはいかん!と夜中に起きてクスリを飲み、目が覚めちゃったので枕元にあった吉本ばななの「キッチン」(娘に貸してあった)をなんとなく読んでいたら、足もとからうーんうーんと声がする。見てみたら犬がうなされていた。犬ってどんな悪夢を見るのだろう。手足をぴくぴくさせている。夢の中で逃げているのか? 犬の見る悪夢をリアルに想像して楽しんでいたら、なんだか「キッチン」を読むよりおもしろく、あっという間に朝になってしまった。超寝不足。

習慣の大切さ

2007年11月 6日(火) 9:06:51

スケジュール前倒しで、なんとなく第一稿、完成。
あとは細かい推敲に移り、今週中盤の8日には一度編集者に渡してしまうつもりである。
そんなことを編集者にメールで書いたら「新書を担当してから、スケジュール通りに原稿を頂ける著者は初めてです(感涙)」と返信。うはは。我ながら律儀。でも11月12月は急にでかい仕事が入る場合が多いから、単なるリスク管理である。でかいの入ったら一気に余裕がなくなる。

でも、この1ヶ月半は、思い出すのもイヤなくらい大変だったけど、「集中力と持続力」の訓練にはなったかも。毎日毎日ある分量を書き続けるというのは、才能ではなくて習慣なのだ、ということがよくわかった。

村上春樹が新作「走ることについて語るときに僕の語ること」の中でこんなことを書いている。
毎日机の前に座り、意識を一点に注ぎ込む訓練を続けていれば、集中力と持続力は自然と身についてくる。これは前に書いた筋肉の調教作業に似ている。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。気づかれない程度にわずかずつ、その目盛りをこっそりと移動させていく。その後、チャンドラーの言葉を引用し、こんなことも書いている。
優れたミステリー作家であるレイモンド・チャンドラーは「たとえ何も書くことがなかったとしても、私は一日に何時間かは必ず机の前に座って、一人で意識を集中することにしている」というようなことをある私信の中で述べていたが、彼がどういうつもりでそんなことをしたのか、僕にはよく理解できる。チャンドラー氏はそうすることによって、職業作家にとって必要な筋力を懸命に調教し、静かに志気を高めていたのである。そのような日々の訓練が彼にとっては不可欠なことだったのだ。別に職業作家になりたいとは思わないが(そんな大変なこと!)、必ず机の前に座って何時間か集中する、という習慣の大切さはわりと思い知ったなぁ。脱稿という「もう永遠に辿り着けないと思えるような遠いゴール」に一字一字ジリジリ近づいていく作業のキーはそこにある。

2007年度 佐藤尚之会

2007年11月 7日(水) 19:53:49

ほぼ年に1回の恒例行事「佐藤尚之会」が昨晩あった。
同姓同名&漢字も一緒、という佐藤尚之が5人集まる会。昨晩は11月2日に表参道にオープンしたばかりの新ビル「GYRE(ジャイル)」の4Fにある「ペローラ・アトランチカ」にてポルトガル料理を食べながら。昨晩はメンバーの奥さんもひとり参加。ゲストもひとり参加して計7名。

姓名判断的には同じ性格・同じ宿命の5人。年齢は30歳から48歳と幅広い。
というか、ホントに性格が似てるんだよなー。不思議だ。
「佐藤尚之」という四文字をこれまでに数百万回書いてきたことが影響しているのか、ナオユキという「ちょっとナヨっとした響き」で数千万回呼ばれ続けてきたことが影響しているのか、5人ともなんとなく感じが似ている。無口で素っ気なくて客観的で、でも親切で気弱で詰めが甘い。この性格の「生きにくさ」を5人で話し出すと異様に盛り上がり止まらない。なかなかこうはわかりあわない。

5人とも、放っておくと黙ってしまうタイプなのだが、観客というかゲストがいるととても気を遣っていろいろ話す(そういう性格)。なのでゲストは必。昨日のゲストも5人もの佐藤尚之に囲まれていろいろ楽しんでいただいた模様。ま、希有な体験だわな。同姓同名に囲まれるというのも。

寝る子は太らない

2007年11月 8日(木) 8:08:01

十分痩せているくせに「もっと痩せたい」と願っている我が娘に私信。
寝る子は太らない=睡眠不足で肥満リスク上昇
十分な睡眠を取る子供は肥満になる確率が低いとの調査結果が、米小児科学会の機関誌11月号に発表された。ミシガン大の研究者は「睡眠不足の子供は注意力の散漫を招くだけでなく、肥満リスクも高まるようだ」と警告している。
調査は9〜12歳の子供を対象に実施。1日9時間以上寝る子供が12歳になった時に肥満になった比率は12%だったが、9時間未満では22%に達した。
睡眠と肥満の因果関係は未解明だが、睡眠不足でストレスがたまり、食欲を刺激するホルモンが分泌される可能性があるという。睡眠が不足すると屋外で遊ぶ機会が減るため、肥満になりやすいとの見方もある。米睡眠基金は、未就学児で11〜13時間、小学生は10〜12時間眠るよう推奨している。ということで、12歳のキミもまだ間に合う。寝ようね。睡眠不足だと太る可能性が増えるらしいよ。
※娘はこのメモの読者なので、すれ違い生活でも、こうして私信に使えたりします。

第一回脱稿!

2007年11月 9日(金) 9:29:33

本にする原稿の第一稿を編集の人に渡して、とりあえず第一回脱稿!
まだ題名で迷っているし、このあと再校とかでもいっぱい直したり、編集からたくさん赤入ったりするけど、とりあえず肩の荷がすぅぅぅぅと下りていく。あぁ気持ちが良いなぁ。図表と目次を入れて230ページ程度かな。プリントアウトしたその束とCD-ROMを渡すプチ誇らしさよ(メール添付にせず、会って手渡しすることにしたのだった)。

で、その足で割烹「樋口」へ。
翌日の原稿書きを気にせずに酒を呑むなんて1ヶ月半ぶり。あぁ日本酒が胃に染みる。あっという間に酔っぱらったのは年の差を感じない後輩だったせいもある。その同行者から「恵那寿や」の栗きんとんをもらった。こりゃすごい。岐阜からわざわざ買ってきてくれたもの。うれしい脱稿祝い。
昨日の小鍋はハリハリ鍋だった。相変わらず謙虚で丁寧で優しい味。樋口さんはお子さんも生まれ、アシスタントも増え、いよいよ腰を入れてがんばるという感じ。この人が50歳になったころの料理を食べてみたい(そのときオレはいくつだ?)

原稿のせいで、メールのお返事、ものすごく遅れています。
全然こねぇ、と思っているそこのアナタ、今週末くらいにハラリと舞い降りるはずです。スイマセン。その他、不義理をしていた方々、誠に申し訳なく。お許しを。

年に一度のワイン会

2007年11月10日(土) 9:47:02

年に一回、11月くらいに岡山からお客さんを招いたワイン会がある。今年もその季節。昨晩は「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」にて。「オ・コション・ローズ」があったのと同じ場所なんだけど、改装してずいぶん感じが変わった。思い出がある店が跡形もないというのはやっぱり寂しい。自分の人生の大切な数時間が消しゴムで消されちゃった感じ。そういう意味でも「長く続ける志がある店」、そして「長く続いている店」がボクは好きなんだろうな。まぁいろんな事情があるだろうから責めるわけではないんだけど。

昔はワイン会って山ほど参加していて、ワイン日記もマメにつけていたのだけど、もうあまり造り手とかパーカーとかセパージュとかこの頃ほとんど興味なくなっちゃった。ワインを楽しむ最低限の知識はあると思うけど、それ以上くわしくなるつもりがあまりない。信頼できる酒屋さんやレストランに任せて楽しくおいしく飲めればそれでいい。その辺基本的に肩の力が抜けたなぁ。幸い奥さんがワインの資格を持っているので、何か困ったら彼女に聞けばいいし。

でもこのワイン会は古い知り合いばかりで、みんな異様にくわしいしよく飲んでるけどひけらかさないタイプ。気楽に参加できて良い。「どうも〜、1年ぶり〜」って感じで自然に始まる。みんな一本ずつワインを持ち込むのもこの会の特徴。ボクは昨日は「Gewurztraminer 2001 Gerard Schueller」を持ち込んだのだけど、これが我ながら絶品だった。イケムの香りなのに味はすっきり辛口。「佐藤さん、3年前も同じ造り手のリースリング持ち込みましたよね」と安師範の指摘。うわ、さすがなご記憶! あのリースリングもしみじみ良かったっけ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。