2007年10月
スニーカー崩壊
2007年10月01日(月) 7:20:14
飼い始めてから5年以上、ほぼ毎日散歩を欠かさない我が愛犬であるが、昨日みたいな雨の一日は非常に困る。犬用の雨合羽を着せて出かけるにしても、濡れそぼると匂うし、ボクも妻もシャンプーを毎回してあげるほどヒマではない。まぁ屋根があるアーケードまで早足で行ってウンチをさせて、拾って少しアーケードを歩いてまた早足で帰ってくるという短縮散歩になる。仕方ない。
で、昨日もそのつもりだったのだが、困ったことに数ヶ月前から散歩用スニーカーの底に穴が空いていて、雨の日に歩くと靴下までびしょ濡れになってしまう。通勤用のスニーカーはなんか感じが出ない。うーん、どうしよう…。で、ふと古いテニス用スニーカーがあることを思い出した。ボクは阪神大震災で中断するまで毎週テニスをやっていたのだが、その頃のシューズが「いつかテニスを再開するときのために」取ってあったのである。それもほぼおニューのヤツ。おお、もうこれ、下ろしちゃおう。
で、そいつを履いて雨の中、散歩をし始めたのである。まずは早足でアーケードまで。
ところが! なにやら足元がもさもさし、やけに冷たくなったと思って見てみたら。ら…。ら? ら! 靴底ないじゃん!
底と上部がまっぷたつである。数歩後ろにカカトが落ちてるし。しかも両足ほぼ同時。うひゃ〜。進めない帰れない。短すぎる散歩に超不満顔の愛犬を引きずって、一歩一歩ガニ股&つま先立ちで家まで。
阪神大震災というと、もう12年以上前か。12年もほっとけばゴムも劣化するということか。しかしまだ新しいスニーカーがボロボロと分解し崩れ去る姿はなにやらものの哀れを感じさせた。彼ももっと働きたかっただろうに。ちゃんとしたシューズ・ライフを過ごさせてやらなくてすまんかった。合掌。
すっかり秋
2007年10月02日(火) 7:36:04
昨日もバッタバタで、わりと疲弊しつつ、夜。
待ち合わせて鮨屋。
今年初め頃から「飲もう」「飲みましょう」と言い合い続け、日程調整しては「あ、ごめん、延期して」「あ、その日はダメになっちゃいました」とキャンセルが続き、秋になってようやく会えた人。あぁ、でも他にもそういう関係の人が3人ほどいるな。いつになったら会えるのか。
人形町「六兵衛」。古い町に溶けこんださりげない店。なんてことない店だが、妙にくつろげる空気が漂っている。話に夢中になるにはこういう鮨屋がよい。
相も変わらずの爆裂人生。そのバイタリティと貪欲に感心しつつ、自分はすでにその世界にいないのかもしれないと溜息をつく。これは「老い」なのか、それとも「飼い慣らすことに馴れた」だけなのか。どっちだろうなぁ…。まぁ疲れているだけかもしれないが。
〆は久しぶりの「1と8」。爆裂人生の告白はさらに続く。外は冷たい雨。すっかり秋になった。
老年の住まいとしての京都
2007年10月03日(水) 9:10:58
老年になったら住んでみたい街の候補として、
沖縄(特に石垣島):あの空気感
軽井沢か信州周辺 :森林と清涼
があったが(他にバンクーバーとかハワイとか苦楽園とかもあるが)、先週京都に行って「京都もいいかも」と思い始めた。
理由としてはいろいろあるが、大きく言うと「古いモノを大事にする;老人にも生きる場所がありそうだ」「四季の変化や行事が充実している;飽きずに暮らせそう」「和食がうまい;やっぱ年とったら和食でしょ」「学生も多く活気がある;町としての新陳代謝がある」「鮎釣りや他地方へのアクセスがよい;関西は遊びや旅行が便利」など。
排他的であったり、暑すぎて寒すぎる気候だったり、観光客で常に混んでいるとか、マイナス要素もいろいろあるが、小さな住まいでシンプルに暮らす地として京都は(わが家としては)大きくクローズアップされてきた。さいわい関西弁も操れるしね。
逆に言うと、東京は年寄りには辛い都市だ。ここで70歳とか80歳とかを迎えたら、引きこもって映画とか読書とかばかりしている老年しかイメージできない。あえて言えばバレエやコンサート系は東京が有利。でも伝統芸能系やアート系は京都でも充分(というか勝っているかも)。
70歳くらいからの十数年、「京都で暮らす」という選択肢…。少し頭の中でイメージしてみよう。ま、あと20年以上も先の話になるのだが。
おごられ酒
2007年10月04日(木) 9:25:58
昨晩は会社の後輩がおごってくれるというのでトコトコと小滝橋「多幸兵衛」まで。高田馬場周辺は久しぶりなので馬場からずっと歩いた。途中「真菜板」を通り過ぎる。行きたい店のひとつ。それにしても後輩がおごってくれるって意外とうれしいもんだ。高い店じゃないけど、気持ちがうれしい。
3人で会社の話とかいろいろ。社外の人と飲むことが多いので(なるべくそうしている)、仕事の話とか逆に新鮮だったりして。愚痴酒ではなかったが、若い人たちも閉塞感いっぱいで大変そうだ。そういえばおとといは若者雑誌の編集長と2人でランチしたが、やっぱりそういう話になった。半径5メートル以内のシアワセに向かわざるを得ない人たち。成り上がってやろうとかいうギトギトとは無縁。それは大人が作った現在の環境から来るんだろう。ま、大人たちは大人たちで閉塞感で参っているのだけど。
3人でチラリと「Amoh's Bar」によって、バカ話で盛り上がって帰宅。時計の針がてっぺん指す頃だったかな。そんな遅い時間じゃなかったしあまり酔ってもいなかったんだけど、いつの間にかリビングで床寝していいてビックリした。いや、床寝というか床座り寝。ソファを背にして床に座って寝てたからケツいてぇ。朝6時までそんな状態。あぁケツいてぇ。起きてきた妻に笑われながら寝室に退散して二度寝。あぁ二度寝ほどのシアワセは他にない。
イチボのステーキ
2007年10月05日(金) 9:28:59
昨晩は久しぶりの「北島亭」。
3ヶ月前にある先輩が突然「イチボのステーキが食べたい。ガッツリ食べたい。北島亭で食べたい。佐藤予約してくれ」と言い出して、「いいっすねぇ。ガッツリ行きましょう。で、いつが空いてます?」と聞いたら「最短で空いているのが10月4日」と(笑)。お忙しい人なのだ。だから3ヶ月前に4席予約して、食材も指定して、3ヶ月間ずっと楽しみにしていた夜だったのである。
久しぶりの「北島亭」は外装も内装も変わらなかったが、サービスの人がハキハキと明るい男性になっていた。武骨だが楽しいサービスをしてくれる人。やっぱりサービスで店の印象はガラリと変わるなぁ。
料理はメニューから自由に料理を選べるタイプのコース料理。
メインだけはイチボのステーキにして、あとは4人で自由に。昨日は超定番の「生ウニとコンソメゼリー カリフラワークリームソース」と「フォアグラとアカザエビのラビオリ セップ茸のクリームソース」が特に印象に残っている。んでもって3ヶ月待ったイチボのステーキはやっぱり絶品。香りがスゴイし、火加減も絶妙だ。
冷たい前菜が2品。温かい前菜が1品。魚料理が1品(立派なのどぐろと柳鰈)。そしてイチボのステーキにデザート、と、皿数が多いし、もともと「北島亭」は一皿の量がスゴイので有名なので、パンをなるべく食べずにお腹を調整しながら食べたのだが、意外と量が少なく、最後までフツーに食べられた。
聞いたら「いろんな種類を食べていただきたいので、1皿の量を少なめにするように方針を変えました」とのこと。んー、このボクが料理を残すくらいの量を出していたあの頃のインパクトが少し減ってしまったのは残念かも。でもこれで女性でも最後まで行き着ける量になったのは確か。
終了後、東京タワーが見える隠れ家バー。
そのバーのオーナーも合流してしばし歓談。風が心地よい最高の晩だった。至極ご機嫌で帰宅。なんか運気まで回復してきたような気持ちにさせる、いい晩であった。
努力賞!
2007年10月06日(土) 15:44:31
中一になり、写真部に入った娘が夏休みに与えられたテーマは「川の写真を撮ってくること」であった。
で、それはどうもこの「第27回川の写真コンクール」ってヤツへの個人応募らしかったのだが、昨日、その事務局から手紙が舞い降りて、なんと努力賞を獲ったらしい。
賞が与えられたのはコレ。
京都の白川を撮ったものである。祇園の新橋のあたりの白川。
作品名を「流動感」と名付けた響子だが、実はさなメモにこの写真を掲載したとき、この写真はわりと人気があって、「デスクトップの壁紙にするからロウデータを送ってください」というメールを3通もいただき、送ったりしていた(届きましたでしょうか?)。みなさま、お目が高い。
まぁまぐれにしろなんにしろ、処女作が入賞したのは喜ばしい。副賞は「Kodakカラーフィルム3本セット及び電子辞書」。自分の作品で手に入れた電子辞書、うれしいだろうな。
朝からずぅっと書き物
2007年10月07日(日) 17:43:43
昨日も今日も朝からずぅっと書き物。
昨日はわりとはかどり、テンション高くガンガン進んだのだが、今日はいまひとつノリが悪く、朝からウンウン唸っている。昨日書いた部分を読み返しているうちに推敲にはまってしまい行ったり来たり。あぁこんなにずっと机に向かっているのに全然前に進まん! でも今日はあと6時間はマック前から動かないつもり。がんばるぞ(あ、途中メシは喰うけど)。
コンビニの万引き犯を追いかけて店員が刺殺された事件。
まさに同じような経験があるので他人事ではない。やっぱアレって意外と危なかったのだなぁ。でもああいう場面に遭遇して知らんぷりは出来ないよなぁ…。
世の中どこにどんな危険が待ち受けているかわからないが、まぁ毎朝小鳥さんと問答しているので、覚悟はある程度できているっちゃぁ出来ている。でも痛い死に方はやっぱりイヤだ。
死に方を想像するとき、なぜか鼻の奥がツ〜ンと血臭くなって倒れる場面がリアルに浮かぶ。匂いや感じまで再現できる。それって後ろから後頭部を殴られる? それとも脳溢血? それとも単なる鼻血噴出死?(なんだそりゃ) 一体何なんだろう、このリアルなイメージ…。
吉田美和
2007年10月08日(月) 17:22:34
しばらく封印していたドリカム。というか吉田美和。
今日、家族が買い物に行って誰もいない時、アンプに灯を入れ、静かに流した。
これだけ愛が強く、みんなに分け与えるヒトに限って、愛する人を亡くしてしまうという巡り合わせ。
そういうことが、よりによって吉田美和に訪れてしまう不幸。
なんだかよくわからないけど、自分じゃなくて申し訳ない、とか思った。
娘がくれたもの
2007年10月09日(火) 8:10:58
こんなカエル。
裏はこうなっている。
肩をとんとんするわけである。
書き物疲れもあって、いつも肩回したり自分で肩揉みしているのを見てくれていたらしい。
少ない小遣いなのに、サンキュー。
というか、娘には妙に律儀なところがあって、おごってあげるとおごり返そうとする。これも「おごり返し」の一環らしい。
親にはおごり返さなくて良いよ。
コンビニでの朝の挨拶
2007年10月10日(水) 9:28:52
通勤途中にいつも寄るコンビニがあって、そこの若い女の子を気に入っている。
別に好みでも何でもなく、特徴ある顔をしているわけでもない。ただ「見事」なのだ。その仕事ぶりが。
まず、早い。レジ前の行列は彼女の列だけどんどん捌ける。それを知っている毎朝の常連さんはどんなに列が長かろうが彼女の前に並ぶ。だから他の列よりいつも1.5倍は長い。
そして明るい。手を忙しく動かしながら常に声を出している。「おはようございます。毎度ありがとうございます。お疲れ様です。121円になります。はい頂戴します。ありがとうございました。またどうぞご利用くださいませ。ありがとうございました」と、ボクに向かって言っているその間にも、入店してきたお客さんやレジ前を通ったお客さんに「おはようございます。ありがとうございます」と呼びかけている。
そして笑顔。うそっこの笑顔はすぐわかるが、彼女の場合、客の目を見てきっちり笑う。
んでもって、勤勉。レジがヒマになるとすぐ店内の整理にかかる。手を休める瞬間がない。彼女が来てから約1年、このコンビニは手作りPOPがめちゃめちゃ増えた。全部彼女が作っているに違いないと睨んでいる。
あまりに「見事」なので、気押されていた部分もあったかもしれない。
挨拶されても笑顔を向けられても、それに応えず、ブスッといつものミネラル・ウォーターを受け取り、通勤していく日々が長く続いた。せわしない朝のコンビニではベルトコンベアーみたいに流れていくのが当たり前だ。後ろに並ぶ人々の手前、そそくさと列を離れる方が優先だ。レジでの挨拶になんて応えないのが普通なのだ。
でも、いつしかちょっと耐え難くなってきた。自分に。
なので、ある日声を出すことにした。
「おはよう」
目を見て。ちょっとだけ微笑んで。彼女だけに聞こえるくらいの小さな声で(周りに聞こえるとちょっと恥ずかしい)。
彼女はパッと顔を輝かせて、いつもより大きな声で「おはようございます!」と応えてくれた。
それ以来、ボクの毎朝の挨拶は少しずつ大きな声になっていっている。
不機嫌そうにレジに行列する人々の中では妙に目立つ。あのオッサン社交辞令の挨拶に応えてるよーとか失笑されてるかもしれない。でもまぁいいのだ。毎朝砂漠に水を撒き続けている彼女のモチベーションを少しでも支えて上げられるなら、それで良い。
なんか新聞の投書欄みたいな話でスマン。
でも「挨拶は人を変える」ってのは本当だな。相手ではなく、自分を変える。
ドタキャン
2007年10月11日(木) 9:03:24
様々な仕事案件が重なり、ついでに期初の事務作業も重なり、おまけに原稿〆切も重なり、なかなかなことになっている。
おかげで「夜の会食をドタキャンする」という、自分の人生的にはありえない事態を招いてしまった。
相手にも失礼な上に、お店にも大迷惑、悔恨の思いに会議にも集中できず仕事仲間にも申し訳ない、という三重苦。まぁ会食相手に必死にお願いして代打を見つけていただき、お店への迷惑はかからないで済んだのだが、普段「仕事よりメシ優先!」とか偉そうに嘯いているだけに相当心苦しい。
でも、代打が「急ぎの代打という口実で初めて誘えた高嶺の花」だったりして(会食相手は若い独身男性だったのです)、代打が縁でなんとかなっちゃったりして、そうしたらオレは仲人? とか、自分の失態を忘れてくだらん妄想してたけど(会議に集中せい!)
ドタキャンがもうひとつ。
今週末の沖縄行き(泣)
まぁ「危なそうではある」と、チケットとか押さえてなかったのが不幸中の幸いだったが、これまた同行予定の作家さんにご迷惑をおかけすることになってしまった。
昨日の夕方までは行く気マンマンでいて、安く行く手段もゲットしていたのだが、金曜夕方に「これに出ないのはサラリーマンとしてウンチだろう」という会議があるのが発覚し、その後もうひとつ重要案件が発生し、原稿〆切もあって泣く泣く断念。念を断つと書いて断念。あぁ、沖縄。
最近、仕事量を甘く見積もりすぎかも。気をつけよう。
あ、でも、この手のドタキャンはいままでの人生で3度とない珍事ですので、お誘いしてくださろうと思っている方々、もしくはすでにお約束している方々、ご安心ください。もうしません。たぶん。
わりに合わない
2007年10月12日(金) 9:23:17
昨日、亀田大毅選手に勝って初防衛に成功したボクシング世界王者の内藤大助選手は、世界でたったひとりしかいないWBCフライ級世界チャンピオンなのに、試合前は妻の月収8万円のみで生活をしていたという。
今年6月まではレンタカー店で働き、喫茶店勤めの妻と合わせて12万円の月収だったらしいが、試合前はボクシングに専念するためにそれらを辞めていたらしいのである。
タニマチ的な人々からの差し入れなどもあっただろうが、それにしても世界チャンピオンがその生活レベルというのはどうにかならないものであろうか。今回、ファイトマネーが1000万円の大台に乗ったらしいが、それでも世界一の報酬としては少ない気がする。
亀田親子には批判が集まってはいるし、ボクもあまり好きではないが、恣意的に話題を作り、ボクシングに注目を集め、ファイトマネーを上げ、ボクサーの相対的価値の引き上げには貢献している。何か、そうでもして騒ぎを起こさないとやってられないくらい閉塞感バリバリの世界なのかもしれない。
生まれたときからネット社会である今の小中高校生を舐めてはいけない。情報洪水に晒され、物事の表も裏も過剰に与えられている彼らは、人生において何が損で何がきつくて何がわりに合わないか、こっそり見きわめ判断してる。
ボクシングはわりに合わない。相撲もわりに合わない。官僚も大臣も総理大臣もわりに合わない。社長みたいな責任ある立場もわりに合わない…。
彼らはどんどんそういった「わりに合わないもの」を目指さなくなる。もっと身近な小さな幸せの獲得を目指すだろう。
アメリカも困った問題山積社会ではあるが、アメリカン・ドリーム的な大成功という「わりに合う結末」がきちんと用意されている点がすばらしい。確率は低くても夢が持てる。それに比べて日本はわりに合わない結末が多すぎる。社会はそういうところからシュリンクする。
サラリーマン・コスプレ
2007年10月13日(土) 17:43:56
昨日は以前書いたとおり「これに出ないのはサラリーマンとしてウンチ」という会議があったのでスーツを着ていった(制作部門ということもあり、普段はわりとカジュアルな格好で会社に行っている)。
どうせスーツを着るならいっそのことコスプレ的に、ということで、白のYシャツにイエローのタイ。スーツはヨージの真っ黒。家族に冷やかされながら、新入社員みたいな新鮮な気分で出かけたのである。
で、これが、不評(笑)
若い人に至っては「キモイ」とか言うし。首から下は爽やかだけど首から上がヤクザじゃないですか、とか。まぁ見慣れの問題だとは思うけど、Yシャツだけでも色物にすれば良かったかな。
ま、なんだかそんな感じで居心地悪いまま夜になり、仕事を抜け出して「鮨しみづ」。電話したら運良く空いていたのでひとりで飛び込んだ。
昨日は沖縄に行くはずだった日だし、おまけに仕事のストレスもあったし、スーツ姿を笑われてガックシきていた部分もあった。とにかく一杯だけ飲ませてくれよ気分だったのだ。
ガラリと引き戸を開けて入店。
「あれっ、どうしたんですか? なんだか入学式みたいですねぇ。クククク、ウバハハハハ」
そこまで笑うかね。おかげでお酒がガシガシ進み、1時間半後に会議に戻るも千鳥足。首から下は爽やかだけど首から上は超酔っぱらい。すまんかったね、みなさん。
アル・ゴアにノーベル平和賞
2007年10月14日(日) 17:11:44
長くボクのこのメモを読んでくださっている方は、ボクの地球温暖化問題についてのスタンスは「ニュートラルよりも多少『そうでもないんじゃないの?』派に傾いている辺り」にあることはわかっていただいているかもしれない(こんなのとかこんなの)。
地球温暖化が問題であることにはまったく異を唱えない。でもそこまで優先順位が高いとは思っていない。ロンボルグや池田清彦には共感を覚える。
また、アル・ゴアのプロパガンダ(あえてそう言うが)も否定しない。アメリカ人は一般に環境問題に無関心すぎる。多少行きすぎた警告も必要かもしれない。人為的理由で温暖化が進んでいるという危機意識を世間一般に広めた功績もあるとは思う。
でも、プロパガンダにノーベル平和賞はあんまりな気がする。プロパガンダにお墨付きを与えると、またぞろ「オフィシャルな正論ざます!」と威張る人たちが大量発生しそうで怖い。
アル・ゴアのノーベル平和賞受賞について、ロンボルグがコメントを出した。日本語訳はこちらのブログにある。
ゴアの映画「不都合な真実」に科学的な誤りが9カ所あると英高等法院が指摘したことは数日前の新聞に書かれたので読んだ方も多いかもしれない。
ま、ロンボルグも正論すぎるかもしれないが、やっぱりボクはこっちのスタンスに近いかな。
地球温暖化について懐疑的に書くとすごい勢いで怒りのメールが来たりするんだけど、とりあえず上に上げた両者の本くらい読んでからにしてくださいませ。
ついてくんな
2007年10月15日(月) 12:06:29
今朝、いつものようにコンビニに寄ってから会社に行こうと思ったら、後ろから後輩女子が「あ、コンビニに行くんですか? ついてっちゃお。その人見たいし。挨拶聞きたいし」と。
こんなことを書いてしまったせいらしい(泣)
「ついてくんな!」と追い返してもついてくる。
おかげでいつものコンビニに行けなかった。
あぁ月曜の朝は彼女の見事な仕事ぶりと挨拶に接して気持ちよく始めたかったんだけどな。
バカ。←主に後輩に。一部自分に。
しばらく会食は打ち止め
2007年10月16日(火) 21:05:44
おっと。バタバタしてたら更新し忘れるところだった。
昨日は昼も夜も会食。
こんなことを昔書いたが、あれから7年、相変わらず今でも昼はひとりのことが多い。そんなボクをたまに誘ってくれていた貴重な後輩が会社をやめるというので一緒に。あぁ昼メシの友をまたひとりなくしてしまった。
夜はひじょ〜にお世話になっている社外の年下の友人にご馳走した。
本当にお世話になっているので「與兵衛」でどうぞ好きなだけ食べてください状態。幸い少食な男性だったので財布的には助かったが(笑)、この手の本格的江戸前鮨は初めてだったらしく、とっても喜んでもらった。まぁボクが恩返しするとしたら美味しいものを食べてもらうことくらいしかできないので。
ここ数週間、原稿執筆が佳境を迎えるので、朝と夜はそればっかりやっている。夜の会食もこの「與兵衛」を最後に11月頭までほとんどしない予定。あ、京都に二日間遊びに行くけど、ほとんどそれだけ。根は詰めるけど、楽しいからまぁいいや。せっかくだから少し痩せようかな(最近体重は自由自在♪)。
映画「めがね」
2007年10月17日(水) 7:00:24
そういえば、映画「めがね」を観た。
試写会を見逃して以来、ずっと心の隅にあった小骨。
上映開始ぎりぎりに駆け込み、都会のせわしない時間の流れを映画館に持ち込んだボク。
冒頭からの「端正ではあるが緩い構成」にまんまとはまり、30分後には島の時間の流れに身を沈めた。フィルムの裏側で監督がニヤッとするのを感じる。この映画は、都会人がそういう見方をすることを意識して編集されているな。
時間をフィルムに定着させるとこんな映画になるんだろう、というのが実感。「かもめ食堂」より、より時間や空気に寄っていて、メッセージを探す煩わしさもない(メッセージはあるのだけど、気がつかないふりをしたくなる)。
そのせいか、ふんわりしすぎて途中10分くらい寝てしまった。映画で寝たのは久しぶり。「ここにいる才能」というセリフがあったけど、「この映画で眠れる才能」みたいな。
これは「つまらなかった」というのではなく、褒め言葉。いい眠り。
泣かそう、笑わそうと意識的に持って行く映画が多い中(泣かないと損、笑わないと損と刷り込まれている観客も多い中)、まったくそのような操作が行われない、というのは気持ちが良かった。でも、その意図が逆に「見えちゃう」部分があるのがちょっとだけ惜しいか。
相変わらず飯島奈美さん(フードスタイリスト)が作るご飯が美味しそう。梅干しのシーンなど、会場全体からじゅるりと音がした。
それと、与論島を愛した森瑤子をちょっとだけ思い出した。ボクの中で、なんとなくもたいまさこと森瑤子が重なって見えた。タイプは違うけど、もしかしたら与論での森瑤子はこんな感じじゃなかったのか、とか。
ニフ亭
2007年10月18日(木) 9:27:02
2002年5月にオサニチに「通勤落語」というコラムを書いたが、最近ではポッドキャストで「ニフ亭寄席」を聴いている。つまり、iTunesのポッドキャスト・ディレクトリーでニフティがやっている「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」っちゅうやつをダウンロードして、通勤のiPodで聴いているわけですね。一度登録しておけば無料でどんどんダウンロードしてくれ、ドックに刺したiPodに自動で移してくれるので、ダウンロードしている、という作業感はゼロだけど。
それまでずっとCDを買って名人の落語を聴いていたんだけど、この「ニフ亭」は無名の若手落語家のもの。あまり若手のを聴いたことなかったこともあり、その技量の落差に最初は愕然とした。ここまで違うか。でも最近ではそれがまた微笑ましく、応援しつつ聴いている。名人のは「拝聴させていただきます」という感じだが、若手のは「くらぁ、ちゃんとしゃべりやがれ、この下手くそ!」って感じで、自分が江戸の町民になったような感じ。これが意外と楽しい。
若手同士の技量の差も面白い。最近では三遊亭好二郎なんて良かったな。二ツ目とは思えない。もう真打レベルかも。「こいつそのうち有名になるんじゃね?」なんて、先物買いっぽい楽しみも。
ニフ亭のサイトを見ると、無料公開寄席をやっているようだ。聴きに行こうかな。
和久井映見と江波杏子
2007年10月19日(金) 8:47:52
NHKの朝ドラ「ちりとてちん」を気に入っている。
前回の「どんど晴れ」も嫌いではなかったが、「ちりとてちん」のこのベタベタテイストは妙に好き。名作「てるてる家族」に近い雰囲気。BKって当たりはずれがあるけど、たまにこういう大当たりを出してくれるんだよな。まぁ関西出身とか経験者じゃないとこの面白みはいまひとつわからないかもしれないけど。
中でも秀逸なのは和久井映見。
すばらしい母親役だ。目が離せない。もともと不思議なボケキャラは向いている人だが、見事である。大竹しのぶクラスまで伸びるのではないかとちょっと予感させる感じ。
並び立つのが江波杏子の美しさ。彼女ももうおばあさん役なのだなぁと感慨深いが、その立ち居振る舞い、迫力あるセリフに泣かせるセリフ、どれをとっても素晴らしい。
映画「スウィングガールズ」以来、我が家のお馴染みさんである貫地谷しほりもなかなか良い。ヒロインの重責を果たしてあまりある。彼女のクールな友達役の宮嶋麻衣という子も良い役者だなぁ。
今後どう展開し、どう面白くなるか(つまらなくなるか)わからないが、スタートダッシュは上々。演出も小気味よくて良い。小浜も小浜ラーメン以来なんとなく気になっているし、毎朝ちょっと楽しみである。
古くさくなったケーキ
2007年10月20日(土) 18:00:17
昨日、あるところで時間が中途半端にあいたので、カフェに入った。
カフェというか、ケーキ店かな。併設カフェがある感じ。その昔一世を風靡したケーキ店である。そういえばこのごろ噂を聞かないなぁ、まだあるのかなぁ、と行ってみたらまだあった。
入口でケーキを選ぶ。モンブラン系の種類が多いのはこのごろの流行だな。3人でそれぞれ違うのを選び、席につく。
ケーキが来た。よしよし、と、ひとくち。……。ん?
他のふたりの頭の上にもハテナマーク。
ボクは甘いものはあまりくわしくない。
というか、パティシエがいるレストランの、食べる人の注文があってから作るデザートが好きだし、なかなかそれに勝てないと思うのであまり行かないのだが、この店のケーキは…、ひと言で言うと「古くさい」と感じた。別にまずくはないのだけど、なんというか、一世を風靡したころのまんま。なんか1990年代の匂いがする。そこで止まっているのだ。古き良きものを守っているのならまだしも、あの頃の時代に踊ったまま、止まっている。
10年前は行列の店であった。いまはスカスカである。
きっとあまり味は変わってなくて、10年前にはこういうのを「おいしい!」と思っていた気がする。んー、なるほど、時代の味ってあるもんなんだなぁ。味が変わってなくても、それって(くわしくない人にでも)ひと口でわかられちゃうものなんだなぁ、とか。
人間もいっしょかも。成長をやめてしまった人は、5分話せばそれとわかる。
40代も中盤になると、同年代でも「おりてしまう」人が多い。以前はあんなに輝いていたのに、今はどこかでおりちゃった人。
きっと毎日の違いはほんの少しなんだろうけど、長い間にはすごい差になって現れてくる。ちょっとずつ自分を甘やかして「まぁいいや」とやってたり、以前の成功体験を反芻していたりすると、10年後が怖い。
ボクは別に時代に乗ったりしたことはないけど、40代になって自分に甘くなった気がする。成長の速度を緩めた感じ。古くさくなったケーキは、シビアにそこを突いてきた。甘いけど、痛い。
学園祭
2007年10月21日(日) 18:11:46
娘の中学高校の学園祭に行ってきた。
まぁ親心としては楽しみで仕方なかったのだけど、ふと中学生のころの自分をリアルに思い出してみると「親がニコニコ来るって意外とうざい?」とかいう気もして、少し遠慮気味に。背を丸めて小さくなって。
でも、廊下で娘と偶然すれ違ったときに「写真部来てね〜」とか言われたので、そうでもないのかな…。でも写真部で娘が受付している姿を撮ろうとしたらマジ顔でうざがられたな…。たぶん、うれしいとうざいを複雑に行き来する感じなんだろう。ま、わかる気もする。
写真部では個人展示(自分の今年の作品をレイアウトして数枚展示)以外に、努力賞をもらった川の写真も隅っこに貼ってあった。これをサイトの読者の方が目ざとく見つけてくれて「見ましたよ」と「はじめましてメール」をくださったのにはビックリした。もちろん娘がどこに通っているかは知らない方。なんだかうれしいな。どうもありがとうございます。
ボクは中学高校と男子校だったので、女子校の学園祭はいろいろ物珍しい。
ざっと見回った後は、ワルぶってるわりにはちょっと頬を火照らせて見回っている男子中高生ウォッチング。女子校の学園祭に行くという、あの妙に胸が高ぶるドキドキ感が昨日のことのように思いだされ、こっちまでドキドキしてくる。こういうのを若返りの妙薬という。クセになりそ。
原稿のBGM
2007年10月22日(月) 7:08:30
日曜はずっと原稿。
以前はBGMに日本語の歌を流すと脳が混乱して集中を欠いたのだが、最近は午前中に限ってはアップテンポのJ-POPがなかなかイイカンジ。最近はJUDY AND MARYがイイカンジで原稿進捗を助けてくれる。YUKIの歌声って、どこか甲本ヒロトの声に似ていて、まっすぐ心に入ってくるのだが、BGM的に聞いていると言葉の意味が消えて外国語みたいになる。BGMにしていても脳の混乱が少ないし、サビは快適なのでノリもよくなる。このごろのヘビーローテーションは、映画「シムソンズ」を観たこともあって「Blue Tears」。
でも、午後からは日本語の歌はダメ。脳が混乱し出す。やっぱ疲れてくるのかな。
最近ではアリアを聞くことが多いかも。フィリッパ・ジョルダーノやキャサリン・ジェンキンズあたりの現代風アリア。これは能率が上がる。
で、夕方からはクラシックかギターが良い。ずっと室内楽とかピアノ曲を選んできたけど、最近は村治佳織やRyo Kawasakiなんかのギターもよく流す。お茶を飲みつつ、一番集中力がなくなる辺りを乗り切る。
夜は気分的にジャズ。ピアノ・トリオかソロが多い。でも、これは雰囲気に流されすぎな気もする。意外とJ-POPに帰るともう一度朝みたいな爆発力が出ることも発見した。昨晩はCoccoが効いた。妙に進んだ。なんだろうな、まぁ書く題材の質もあるのだろう。わりと重いものを書いているので、軽いのがいいのかもしれない。
リズム感
2007年10月23日(火) 6:45:26
わが愛犬はピアノが好きである。こんな感じで。
でもまぁそこでも書いているように、他の音楽には反応しない。ただもともと耳がいいはずの彼である。音楽はちゃんと聴き取れているはずだ。昔から音楽に合わせて手取り足取りリズムを教えているのだが、リズム感はまったくない。つか、リズム感のある犬を見たことない(ネコも)。
でも、オウムはリズム感あるのな。こんな動画。これってやらされてる感じじゃなくて、自分で楽しんでやってるよね? それとも後で音楽あてたのかな。ん〜。いずれにしてもオウム萌え。
犬といっしょにリズムに乗れたら楽しいだろうなぁとよく夢想する。
散歩中、彼と歩調が長く合うときがあって(彼はエイトビート。ボクはツービート)、そういうときボクはご機嫌になり笑いかけたりするのだが、彼は「ハ?」ってなもんだ。つまらん。
ポルトガルからのケータイ・メール中継
2007年10月24日(水) 7:28:46
会社の後輩がポルトガルに行っている。
行く前に旅程について相談に乗ったので、「何か疑問や困ったことがあったらメールでもしてね」と、ケータイ・メールを教えておいたのだが、海外とのリアルタイムでのケータイ・メールのやりとりって、なんだか楽しいね。あっちは海外でも使えるケータイで、ケータイからメールをくれるのだが、「いま、オビドスのポサーダに着きましたー」とか、仕事中にリアルタイムでメールが入るこのシズル感。日本のオフィスでポルトガルの空気をリアルに想像する楽しさ。あぁあのポサーダのあの部屋に「今」いるのかぁ、とか具体的に想像できるし。
昨日はその後輩にトラブルがあって、夕方からずっとトラブル中継を楽しんだ。
「リスボン空港に帰って来ましたが、パイロットのストで飛行機が飛びません。マラガへ飛んでグラナダへバスで行く予定が…。いま今日中にリスボン→グラナダに行ける別の方法を探している最中です。参りました…」
大丈夫かなぁ、と心配するメールを送ったら「ありがとうございます。まぁなんとかなるでしょう。陸路を考え中です」とわりと楽天的な彼女。
心配しても仕方ないので、陸路でポルトガルからスペインを越える楽しさを書いて送ったら、「なんだかんだありまして、結局空港からタクシーでグラナダに向かっています。これはビックリですよねぇ〜。飛行機と変わらない金額なので。。。いまちょうどアレンテージョ地方を走っています。天気もいいし超快適。運ちゃん=フェルナンドさんもとても親切。SAに寄ってエンジンオイルを交換したり茶菓子を買ったりして楽しいです。道もすいていて安全運転。うーん……プライスレス」と、楽しいメール。ケータイならではの中継だぁ。
アレンテージョは超大好きな場所なので、うらやましい、と返事を送ったら「スバラシイですね〜。牛や羊が気持ちよさそうに寝そべってます。いまは南端を東に曲がり、ファロに近づいています!」と。
本当はアレンテージョに行く予定がなかった彼女たち。良かったね。トラブルって旅を数倍思い出深くするから、きっと長く記憶に残る旅行になることでしょう。いまヨーロッパは深夜か。グラナダには無事に着いただろうか。
Live in Dublin
2007年10月25日(木) 9:28:30
なぜか大阪にいる。
昨晩21時くらいに大阪に入って、いつものバーへ。
約1年ぶり。改装していてずいぶん雰囲気が変わってた。というか店の目の前に雰囲気ぶちこわしの立ち食い鮨が新たに出来ていてかわいそう。
バーボンソーダを飲みながらダラダラしゃべくっていたが、途中で見せてくれたブルース・スプリングスティーンのDVD「Live in Dublin」に魂奪われた。呆然とするなぁ。もともとスプリングスティーンのライブって呆然とするけど、これはまた格別。さっそくアマゾンで購入。あぁ早く全部見たい。
最後になにか一曲観て帰る? と聞かれ、ジム・クロウチをリクエスト。あぁやっぱタダモノではない声だなぁ。結局その後3時まで違う店で飲んだのだが、ずぅっと頭の中は「You Don't Mess Around With Jim」。
松茸めがね
2007年10月26日(金) 8:26:44
泊まりはグランドホテルやったんやけど(こっちに来るとすぐにエセ大阪弁に戻る)、グランドホテルって50年の歴史に幕を閉じるらしい。お化けがでるという噂もあったけど、いいホテルやったんやけどな。最後に泊まれて良かった。
ちらりと支社に表敬訪問してから京都へ。
昨日から2日間、お休みをいただいてクレア連載のための下見&食べである。でもいつものような無理はしない。締め切り近いし体調崩したくない。基本、節制。
昼はひとり祇園「竹きし」。ここはなかなか良い。釜飯なのだが、祇園にありながら敷居も高くなく程が良い。季節の釜飯を「栗とホタテ」にするか「松茸」にするか迷った末「栗とホタテ」に。しみじみする。
食後、まだ少しお腹の余裕があったので新京極まで歩いて「乙羽」の冬期限定名物「むしすし」。器ごと蒸すせいか器を持てず、食べるのに苦労する。あちち。
ホテルに帰って原稿書き。ほぼ240ページざっとは書き終わったが、ここからが大変。見直していくといろんな瑕疵が見えてきて大幅に書き直す部分とか構成自体の変更とかいろいろ出てくる。今回は食の本でもエッセイでもなく真面目な本なので慎重に慎重に。
夜は、予約が取れない代表のような割烹「祇園さゝ木」へ。
ある方がなんとか抑えた席にボクなんかをご招待してくださった(といっても割り勘だけど)。
基本と創意工夫が交差した独特なるコース。佐々木劇場と言われるのもよくわかる。佐々木さんの目の前に座らせていただいたので創っていく過程がすべて見られ楽しい楽しい。器も凄かったな。料理は、シラザ海老とホタテの上海蟹内子ソース、小カブの銀杏ソース、戻り鰹の握り、笹鰈の焼き物あたりが印象に残っている。あ、それと、丹波松茸とぐじのホイル焼きも。ホイルを開けた途端、めがねが松茸香の蒸気で曇る。あぁ松茸めがね。思わずめがねをとって、曇った部分を嗅いでしまうアホくささ。
〆はサンマご飯と栗ご飯。特にサンマご飯、最高やね。デザートのパンナコッタもよい。
食後「バー・カルバドール」へ。とてもいい隠れ家バーだ。ウンダーベルグを使って創作してくれたカクテルがよろしかった。深酒しないように気をつけて、ホテルに帰って原稿。ある箇所で詰まっている。むぅ。
割烹の入り口
2007年10月27日(土) 7:40:21
京都の割烹は50歳になるまで取っておこうと思っていた。
場慣れや舌の訓練なんかはそこそこ来てるかなぁとは思うのだが、ああいう店は自分の格みたいなものが伴わないと店の雰囲気も壊すし、自分も居心地悪い。なにより若くしてそういう場所に出入りすると50、60になったときの楽しみがなくなる(笑)
で、昨日、2軒半(最後の「半」は食後に一品&飲みに伺ったから)、ひとりで有名割烹に行って、その思いを新たにした。
場慣れは大丈夫。居心地も悪くない。店側も一人前に扱ってくれる。というか料理人よりボクの方が年上だったりする。でも、もう少しだけ自分の年輪が足りない。あぁまだ数年早いな、と。ま、禁を破って周り始めてしまったので、これからも年数軒ずつ行く可能性はあるが、もうちょい早い(特にひとりでは)。
昼は端正で真面目な割烹。夜は若くて派手で驚きのある割烹。まったく違うタイプ。両方いい店だけど、どちらかというと夜の店の方が好きだったかな。
で、夜にハシゴして、ある方と古い割烹で待ち合わせて1時間だけ食べたのだが、この年季の入った板前さんは、ボクがその「若くて派手で驚きのある割烹」に行ったと言ったら「あぁ、彼はまだ若いなぁ。学芸会みたいな料理を作る。派手やけどお酒が進まへんな。その辺もう少し年がいくとわかるんやろうけどなぁ」と優しい口調で。なるほどな。ボクもまだいまはそっちの方が楽しいようだ。ようやっと割烹の入り口いうことやね。
微笑みの鮨屋
2007年10月28日(日) 10:18:32
なぜか金沢にいる。
原稿がそこそこ進んだので、クレア連載の下見をしにきた。京都から近いし。
とはいえ、食べていないときはすべて原稿。観光も全くなし。テンパってることには変わりなし。
昼は「小松弥助」。
この店、金沢では有名なのだが、握りがどうのと言う前に、とにかく客席みんなが微笑んじゃうところがすごい店だ。ご主人はもう相当なお歳なのだが、常に微笑んで握っている。あいそがいい鮨屋のご主人はいるが、常に微笑んでるご主人ははじめて。客への語りかけも「よかったねぇ」「ありがとねぇ」「おいしいやろぉ」とニッコニコ。しかも超自然体。これが客に伝染しないわけもなく、カウンターは笑顔で埋まり、知らない客同士が会話し出す。すごいなぁ。久しぶりにここまでのポジティブ・パワーを見た。握りは丸っこい独特形で随所に工夫が活かされたもの。ヅケがうまかった。
夜は「いたる」「広坂ハイボール」「玉響」「粉」とハシゴ。
どれもとてもいい店だった。「いたる」の大将、美男子。「広坂ハイボール」の元気という名前のご主人も本当にいい感じ。「玉響(たまゆら)」は女将をはじめすげー美人揃い。性格も美人。「粉」はいかにもうまそうなものを作りそうなご主人。「小松弥助」のニコニコ大将を含め、金沢はとにかく人がみんな素晴らしい印象。つか、みんな微笑んでる。ここはタイ王国か。
関係ないけど、帰りのタクシーで運転手さんが「○○でえー、○○だからあー」と語尾を延ばすのを聞いて、あ、「ちりとてちん」のセリフと一緒!とか感動したり。
住むにはちょうどいい規模の町
2007年10月29日(月) 6:53:55
昨日も金沢。
午前中は原稿書いて、昼は有名な割烹でお昼のミニコース。非常に洗練されていて京都っぽい味。繋がってるな。加賀野菜がやっぱおいしい。前日もいろいろ食べたが、加賀野菜、うまい。少し買って帰ろうか。
食後、金沢を案内してくれた方と主計町や東茶屋街をちょっと散歩。美しい街だ。というか、金沢って絵になる場所がいっぱいあり、そこに普通に生活が溶け込んでおり、なんだかうらやましい都市。みんな表情が明るいし、古いものを大切にしているし、オシャレさんも多いし、なにより美人が多い。いい町だ。住んでる人は金沢の外にあまり出たがらないという。わかる。
新竪町の「ギャルリ ノワイヨ」でお茶した後、ホテルに帰って原稿書き。ある章がどうしてもうまくまとまらずイライラ。
夜はさっきのノワイヨの方も含めて3人で「割烹大関」。
かにめん(蟹の身のおでん)や加賀治部煮やのど黒なんかを堪能。100歳近いおじいさんを筆頭に孫ふたりまで従業員がすべて家族(&親戚)という店の雰囲気があったかい。その後スパニッシュの「アロス」。「タラのピルピル」がうまかった。つか、洋食系は5日ぶりか? 毎食和食で飽きていたのでうれしいな。
一緒に行った方たちの知り合いが次々と「アロス」に現れる。
町中どこ行っても知り合いに会う、みたいな狭さが金沢にはあるらしい。狭すぎないし広すぎない。住むにはちょうどいい規模の町なんだな。逆に閉塞感もあるかもしれないけど、ここに住むと外に出たくなくなる感じはよくわかる。
おとといも含めて、金沢現地の方と数人お知り合いになれた。また来るのでその時はよろしくお願いします。
というか、2日間も案内してくれたHさん(元々メル友)、どうもありがとう。
地方に友人が増えていっている
2007年10月30日(火) 6:08:39
月曜朝に東京帰還。
大阪・京都・金沢でおつきあいいただいた方々、本当にありがとうございました。
当日書いた人以外にも、いっつもNYで会う現地の人がたまたま京都に帰省していてホテルのラウンジでお茶飲んだり、神戸に住んでる人がわざわざ会いに来てくれて一緒に祇園のお茶屋さん行ったり、お店で出たおいしい加賀野菜を作っている農家の娘さんがたまたまサイトの読者で会いに来てくれて深夜まで遊んだり、いろんな出会いがあったのでした。なんか行く町行く町で友人が増えていっている。面白い流れ。
で、会社のある方に京都金沢の土産話をしているうちに、結局どこの料亭が一番旨いかという話になり(その人そういう場所によく行っている人)、「よし、今度連れて行ってやろう」という流れに。ありがたやありがたや。本当にいい料亭は先輩に連れて行ってもらうのが一番だ。でも京都は遠いからなぁ。お互いのスケジュール調整を考えると、実現性は10%くらいかも。
夜、家に帰り、原稿の旅先で書いた部分を読み直したが、やっぱどこかで浮かれているせいか、なんだかアカン。
ひとつふたつ新鮮な切り口があったのでまぁいいんだけど、もうちょっと旅先でも落ち着いた文章を書けるようになりたいな。いつも間に旅が入るとダメになるワタクシ。5月にNYに行って以来「おもしろ本」とかの更新も止まっている。なんか旅に出ると習慣が変わっちゃうんだな…。いっつも旅しながら書いている椎名誠さんとかどうやってテンション維持しているのだろう。ってレベルが違いすぎる話だけど。
胃安め週間、いきなり挫折
2007年10月31日(水) 7:23:24
京都金沢とわりと食べたので、今週は胃安め週間に決定していたのだが、いきなり昨日挫折した。
帰り際、ある雲の上的お偉いさんに会社の出口で遭遇。「お、帰るんか。行くか」と一見矛盾するような言葉でお誘いを受け、「あぁ胃が…、原稿が…」とハラホレヒレハレになりながらお供。関西時代の上司でもありうれしいのだが、なして今日なん?とヨレヨレしながら。
店は新橋の「そのまんま」。宮崎料理ではなく土佐料理。2人の上司も合流して計4人に。
ここはお偉いさんの行きつけみたいだが、胃が疲れてなければ相当いい店。土佐弁バリバリのお母さんがひとりで切り盛りしてるんだけど、出てくるものがイチイチうまい。基本的にメニューはなく、おまかせのみ。昨晩は目刺系を七輪で焼いておつまみにした後、カツオのハラスとチチコ(心臓)を七輪で焼いたのだが、これがうまい。んでもってウツボのお汁。だしが絶品。そうこうしていると「鍋のまま客席に出すのこの店で初めてやきに」とドドドーンと出てきたのがカツオのカシラ鍋。賄い料理をそのまんま出してみたかったとか。アウトドアで使うような大鍋がそのまんまテーブルに。でもこのカシラがうまいのなんの。ニンニクの茎とも合ってダシがめちゃうまい。なんて贅沢な賄い。
で、こういううまいもんを前にすると習慣上ガバガバ食べてしまうのだが、胃が悲鳴を上げはじめ、ふと気がつくと腹一杯に。大鍋に逆上したらしく、まるでマシンのように喰っていた。あぁ胃安め週間だったのになぁ。でもまだまだ。メインディッシュはこの後だった。鯨すき鍋。鯨のすき焼きである。またこれが美味で、げっぷげっぷ言いながら食べた。なのに、最後の最後に、残った汁に卵を溶かずに落とし、白いご飯に汁とともにぶっかけて食べるといううまうまメシが待っていたじゃないですか。こりゃマジうまい! でも胃がもうもたん。食べたけど苦しい。あぁ絶好調時に来たかった…。
この店、「店のやり方に文句は言わんとってください」とか「当店の気に入らん人は出て行ってもらいます」みたいなことが壁に貼ってあったりして超個性的。とはいえそんな気難しいタイプのお母さんではないので(というかとても明るくほがらか)、以前によっぽどイヤな目にあったのかもしれない。万人受けはしないかもしれないけど、確実にうまいもんにありつける店だなぁ。それにしても胃が満杯だ。歳を考えなさい。今日こそは超セーブするぞ。




