2007年9月 アーカイブ

東京ヴォードヴィルショー「まだ見ぬ幸せ」

2007年9月 1日(土) 19:13:36

「関西の行った店リスト」のリニューアル、メールをいろいろありがとうございます。ボクは関西においてはとっくに過去の人なのですが(笑)、それでも古くから利用してくださっている方々が「懐かしい」と喜んでくださいました。まぁそれだけでいいや。

あれはほぼ1994年から2000年春までの行った店をラインナップしているもの。つまりボクが33歳から39歳。関西の基本的な店をだいたい巡って、そろそろ知られてない名店とか穴場店探しに重心を移そうとしていた矢先の東京転勤だったので、いま見直してもわりとベーシックな店が並んでます。でも、ある時期(とはいえ全部で14年)、関西の薄味をしっかり体験したことはボクの財産になっています。

昨晩は「劇団 東京ヴォードヴィルショー」の「まだ見ぬ幸せ」を観劇。
初演より19年、松原敏春作・演出のリバイバルもの。布施博、あめくみちこ、河西健児、中西良太の4人芝居である。松原敏春は2001年に亡くなってしまった人気脚本家。作品は多いが、有名なところではW浅野の「抱きしめたい!」とか。いわゆるトレンディドラマの雄として知られてた人。

歯列矯正、はじまる

2007年9月 2日(日) 19:28:02

おとといの8月31日、娘の響子が歯列矯正を始めた。
今年の2月に歯の矯正のことを書いたら、メールをいっぱいいただき、「歯列矯正はマル必です!」と強く勧められた(ありがとうございました)。で、いくつかオススメの歯科医も紹介いただいたのだが、通院しやすさなどの条件が合わずいろいろ迷っていた。そこにボクの抜歯騒ぎ。ボクとしては主治医をかえてすっかり満足しているのだが、その先生にも響子を診せてみたわけである。で、歯列矯正の相談もしてみたら、なんと紹介してくれたところがたまたま通っている中学から超至近。渡りに舟。即決したのである。医院同士仲良しらしく、きちんと連絡を取り合って総合的に診てくれている。で、おととい、いろんな検査と事前治療を終えて、ブラケットをつけ始めたというわけ。

最初の3日間くらいは痛がりますよとは聞いていたが、予想以上に痛がっている。おまけに顎に比べて上の前歯が出ているとのことで、家にいるときはヘッドギアまですることになった。これがまたひどく痛むらしい。初日(おととい)の夜は痛くて食事もできず。昨日の夜くらいから多少慣れて、柔らかいものが食べられるようになった。今日はゆっくりなら食べられるレベル。でも相変わらず痛いことは痛いらしい。

痛さにまけず、ブラケットとヘッドギアを続ければ、早くて1年半で終了するらしい。見積もりをもらったが、確かに小さなクルマが買える金額。でも、メールとかで「歯列矯正だけは本当に親に感謝しています」というのが多かったので、これは仕方がないな。親の役目。妻からは「あなたが外食を100回くらい減らせばいいだけよ」と軽く言い放たれている。ハイ。減らします(泣)

ひとりバリカン

2007年9月 3日(月) 5:51:23

3mmの短髪のために3週間に一回床屋に行っていたのだが、いい加減面倒になってきた。
しかも床屋に行く直前は1cmくらい髪が伸びてしまいみっともない。んー、やっぱ自分で刈るか。と、行きつけの理容室の感じのいいお兄ちゃんに相談したところ、「自分でも刈れますよ。簡単っす!」と快くこたえてくれた。客が減るというのにいいヤツだなぁオマエ、と思いつつ、いままで「いや、短髪だからこそ、ミリ単位で神経使うんです!」と1時間もかけて刈っていたのと話が違うじゃないか!と笑いつつ、「うん、でも数ヶ月に一回はここに来て整えてもらうから」と約束し、自分でこまめに刈ることを決意したワタクシ。

さっそくネットで検索し、主要メーカーのバリカンを見る。量販店に実物も見に行く。ううむ。どれもこれも3mm6mm9mmとか、刈り高のミリ調整がアバウトすぎる。3mmの次は6mmってどないやねん。3mmより短い目盛りがないってどないやねん。

でも諦めずに探しているうちに、ココで業務用のいいのを見つけた。米国WAHL社製。おお、しかも店長自ら一人刈りを試している!
サイトを熟読して、結局「米国WAHL社製バリカン【89スーパーテーパー2】」というのを買った。これはすごい。0.3mmから16mmまで自由に刈り高を調整できるのだ。こんなの他で売ってない! しかも他社製品とそんなに変わらない値段!

手術の話

2007年9月 4日(火) 6:46:19

かぜさんが手術から無事戻ってきた。
電話で少しお話ししたが、治療の話を聞いて学生時代に入院していた頃のことを思い出してしまった。かぜさんは点滴の針を刺すのに(血管が細くて)ずいぶん刺し直して痛い思いをされたようだが、ボクは「注射をあまりに多くしすぎて皮膚が硬くなり、点滴を刺す場所が見つからなくなくなってしまい、最終的に手の甲に刺した」のであった。痛かったなぁアレ。手って神経集まってるから痛いんだよ。腫れ上がるし…。いまでもあの痛みを思い出す。

浪人〜大学1年夏までの、約1年半くらいな闘病生活だった(よく受験うかったな)。
ほとんどが通院で、入院は大学1年の夏に手術した後の1ヶ月のみなんだけど、その1年半でいったいどんだけの注射をされ、カラダに薬品を注入されたか。劇薬も投入され、その後遺症でニキビがいっぱいできたのを覚えている。

しかも誤診に次ぐ誤診。
後でわかったのだが、もともとの診断が誤診で、セカンドオピニオンも誤診。その誤診に基づいて1年以上治療をした挙げ句、最終的に緊急手術をしたんだけど、その前日にまた大きな誤診。本当は手術が必要だったのに「家で安静にしろ」と言われたのである。
翌早朝、念のため採っておいた白血球の異様な数値にびっくりした医師から電話がかかってきて、近くの大病院に緊急入院。「あと3時間手術が遅れてたら死んでました」レベルの緊急手術。手術中にその医局のインターンを全員招集して、開いたボクのお腹の中を見せて勉強させたくらい稀なケースだったらしい(笑) で、最終的にようやく病名がわかったという始末。お腹を開いて初めて病名がわかるとは…。

ネット孤島

2007年9月 5日(水) 12:13:45

昨晩は部の宴会。30人以上集まったかな。盛況。
インタラクティブ系のクリエーティブ部門なのだが、たった5年前とかは5人くらいで地味〜に宴会をやっていた。話も盛り上がらず、なんとなく白けたりして。でも昨晩はまったく異様な盛り上がり。しゃべりすぎて声が枯れたわ。隔世の感あり。

23時前くらいに解散したので、ひとり「グラビティ」に寄り道し、平野さんの作るドクター系のカクテル。何人か若者を誘おうかと思ったけど誘いそびれ(引っ込み思案)。まぁでもカクテルはひとりでちびちび舐めた方がおいしい。ポツリポツリと平野さんと話をし、新しい客が入ってきたのを機に店を出た。

今朝起きたらネットに接続できない。
うわー困った。モデム類を再起動したり設定を見直したりしてみるも接続できず。朝に送っておきたかった書類とかあったのになぁ。接続業者の方の問題だとすると時間が経てば直るかも、と、それを理由に二度寝する。あぁ二度寝ほどの快楽がこの世にあるだろうか。いや、ない。

東京ヴォードヴィルショー「黄昏れて、途方に暮れて」

2007年9月 6日(木) 7:03:51

結局、昨日は丸一日ネットにつながらず。落ち着かないものだ。考えてみたらこれだけネットに依存して生きているのにネットへの接続ポイントをひとつしか持っていないのはわりと不安。まぁ携帯でネットできるとはいえ。ちょっと考えておこう。

昨晩は5日前に続いて劇団東京ヴォードヴィルショーを観劇。
松原敏春作/演出の「黄昏れて、途方に暮れて」。これも19年前初演の舞台の再演である。なぜか東京ヴォードヴィルショーは故・松原敏春特集をやっている模様。
出演は佐藤B作をはじめ、佐渡稔、市川勇、山口良一、たかはし等、あめくみちこ他、と、ほぼ劇団オールキャスト。佐藤B作の熱演はなかなか素晴らしかったし、あめくみちこも相変わらず良かったが、んー、正直に言って松原敏春の脚本自体がやっぱりボクには合わない。

5日前に観た「まだ見ぬ幸せ」と同じく、ストーリーが思わせぶりすぎる。
裏に深い思索が隠れて「いそう」な謎めいた展開。哲学的な深みを感じ「させそう」なセリフ。隠喩だと「思って欲しそう」な様々なシチュエーション。ボクはそういうのが嫌いらしい。だってそれって「逃げ」だもん。正面から向き合ってないんだもん。森崎くんのTEAM NACSの舞台に感動したのは、そういう「逃げ」をひとつもせず、変化球も投げず、しっかり真っ向からストライクを取りにきたからである。彼らみたいに逃げずに直球投げてこいよ。そんな印象を持った。まぁ80年代はアングラを中心にこういう脚本多かったし、一種の流行 or 正統だったのかもしれないけど。

台風の夜

2007年9月 7日(金) 8:41:26

台風関東上陸でオフィシャルに早退オッケーになったというのに、昨晩は会食があった。
行く予定のレストランは赤坂の溜池にある。溜池とはその名の通り、水を溜めた人工の池だった場所である。江戸時代に飲料用の上水ダムとして作り、特許庁前の交差点から赤坂見附までの細長い池だったという。ダムにするくらいだから水が溜まりやすい地形。特に溜池の交差点は、豪雨が降るとクルマがプカプカと浮くくらい水が溜まるという。幸いそのレストランは地下ではないので水没はしないだろうが、よりによってこんな夜に溜池で…。

19時から始めて22時くらいまで。ここ数年のメディアの話から今現在変化しつつある状況など。堅苦しい会食ではなかったが、いろいろ参考になることが多かった。次回は居酒屋でと約束して終了。料理は相変わらず繊細至極。食べると優しい気持ちになれるような味。

外を見るとやはり大雨。でも店の前の道はまだ水没していない。タクシーを呼んでもらったが、電話がまったく繋がらない。地下鉄もいくつか止まっているらしい。進退窮まったな、と思った頃にようやく電話がつながり、なんとかタクシーが来た。ラッキー。乗ってる途中からどんどん豪雨に。家についたらゴミや葉っぱが道に散乱していた。近くの木は倒れかかっている。おぉ、久しぶりにちゃんとした台風だ。

とんかつと焼肉

2007年9月 8日(土) 22:00:29

昨日はなぜか「肉」の日だった。
ボクは20代の一時期ベジタリアンをしていたくらいであるから、あまり肉を中心には食べない。なのに昼はとんかつ。夜は遅めに焼肉。なかなかハードだったな。

昼はとんかつの名店「勝漫」の職人さんが独立して開いたという「とんかつ やまいち」へ。8/20にオープンしたばかりの店である。てっきり「勝漫」のオーナーだと思っていたのだけど、雇われだったんだなぁ。
で、そろそろ辞めたいと周囲に漏らしたら「独立しろ」とせきたてられたとか。ただ、その職人さん、わりと弱気だったようで「自分なんかが独立しても成功しない」とあくまで謙虚。日本トップクラスのとんかつを揚げる人なのに謙虚すぎ。
でも常連さんをはじめ、強く勧める人が何人かいて、「勝漫」から程近い場所に店を開くに至ったと聞いた。ちなみに現在の「勝漫」は、ホテルの社員食堂で働いていた方が受け継いで揚げているとも聞いた。

いや〜やっぱうまかった。日本トップクラスに好きなとんかつかも。ご飯が少し残念だったけど、あっさりしたとんかつでいくらでも食べられそうだ。また来よう。

川の写真

2007年9月 9日(日) 8:06:41

中一の娘が写真部に入った話はしたが、夏休みの部活は「川の写真を撮ってきてコンクールに出すこと」だった。要するにどっかの写真コンクールのお題が「川」なわけですね。そこに出す写真を夏休み中に撮ってこい、と。

そういうこともあって、暑い盛りに親子で京都に行った。
鴨川や白川、ついでに神戸の夙川も撮った。

で、彼女がいっぱい撮った中から3枚セレクトしてみた。いかがでしょ?
  
京都の白川で、川に落ちていた携帯電話があったのでそれを撮ったもの2枚。川の流れをアップで撮ったもの1枚。それぞれリコーのCaplio R6にて。そう、銀塩の一眼レフとかでなくても何でもイイ、ということだったので、とりあえずデジカメで応募してみます。まだ一眼レフは使いこなせないし。

人形浄瑠璃 文楽「菅原伝授手習鑑」

2007年9月10日(月) 7:30:58

5月以来4ヶ月ぶりに文楽を聞きに行った。国立劇場小劇場。
って、そう、初めて知ったんだけど、文楽は「観る」のではなくて「聞く」んだってね(無知)。要するに太夫が語る義太夫節を聞くのが主で、人形の演劇は従なわけだ。だから太夫の位が一番高いのだとか。次が三味線弾き。人形遣いはその下に位置するらしい。

昨日は吉田玉男一周忌追善公演で「菅原伝授手習鑑」。
人形浄瑠璃の三大名作のひとつと数えられる作品で、主役である菅原道真(菅丞相)が故・吉田玉男の当たり役として有名だったので追善公演に選ばれたという。その初段と二段目を16時から20時半まで4時間半(!)かけて上演。本当は三段目と四段目が一番盛り上がるらしく、初段と二段目だけを上演することは珍しいらしい。それを聞いて「あ〜盛り上がりに欠けるのかぁ…」とちょっと心配したが(寝ちゃいそうで)、杞憂に終わった。実に面白かった。これで盛り上がりに欠けるのなら、三段目四段目はどんななんだ?

ギリークラブという会員組織で一度講義をしたことがあり、その関係でいろんな案内メールをいただけるようになったのだが、今回はその会合「和・倶楽部」に参加したカタチ。
特典として開演前に太夫から1時間弱のレクチャーが受けられる。座学形式とはいえ、間近で太夫のレクチャー、そして義太夫の一部を聞かせていただけるのはなかなか面白かった。教えてくださったのは竹本文字久太夫。町人と武士の演じ分け方なんかも教えてくれたり、「書見台はヤフオクで買った」みたいな裏話を教えてくれたりして楽しかった。で、実際にその数時間後、彼自身が舞台で義太夫節を語ってくれたわけで、なんだか妙なシズル感があったな。思わず応援したんだけど、そんなことが必要ないくらい堂々たる義太夫。今回の太夫の中で豊竹嶋大夫に次いでうまかった気がしたくらい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。