2007年05月

過去ログ一覧

甲陽園「子孫」

2007年05月01日(火) 6:13:18

「ビストロ・ボンボン」に一緒に行った後輩にいい店を教えてもらった。
「子孫」と書いて「こまご」と読む。甲陽園(兵庫県)にある料亭。以前同じ場所に「子孫」という旅館があったそうだ。その3代目が同じ場所に懐石料理店を始めた、ということらしい。まだ全体に新しいから相当手を入れて改築したのだろう。

水の打たれた敷石を進んで店に入ると、美しい着物姿の奥様(若い)が出迎えてくれ、非日常のいい時間が始まる。セパレートされた座敷ふたつにテーブル席いくつか。実に清潔簡素。ミニマルな魅力。接客も丁寧で気持ちよい。ご主人は「招福楼」で修行したらしいが、やさしく穏やかな味ながらすべてに焦点が来ていて安心して食べられる。季節に合わせた料理と器。決してインパクトの強いものではないが作っている方の心が伝わってくるような流れ。
桜の花びらを散らした桜茶から始まって、鯛の白子の酢の物、胡麻豆腐のお椀、お造り、飯蒸し、可愛い焼き物、蕗・筍・木の芽味噌がのった豆腐の炊き合わせ、鮮烈な鮭茶漬け、シャーベットに桜餅、お抹茶まで。ポイントポイントで桜の花びらが散らされ美しい。4月30日だからこのコースももうこれでラストなんだろうな。昼の5000円コースで充分満足した。今度は夜に来てみよう(東京からはちょっと遠いが)。

全体に「清々としている」という言葉がピッタリの店。ゆっくりくつろぎつつ、ピシッと気持ちが引き締まって店を出た。生き返らせていただいた感じ。ありがとうございます。

すっかり満足して東京へ帰還。今日は出社。街がすいていそうだから仕事の合間に散歩でもしたいけど、どうやら雨らしい。

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うれしいと右に振る

2007年05月02日(水) 7:27:02

イタリアのトリエステ大学研究者の発表によると「犬はうれしい時、右へしっぽを大きく振る」らしい。
ケージに犬を入れて実験したところ、飼い主を見た時は元気いっぱいにしっぽを右に振り、攻撃的な見知らぬ犬の場合にはしっぽを左に振り、他人や猫の場合だと右に小さく振ったという。本当なら相当いろんなコミュニケーションが広がる。

このニュースを読んで以来、わが愛犬のしっぽを厳しく観察しているが、たしかに右に振っているような…。でも右左同幅という気もする。どうなんだろう。おととい関西で無愛想な巨大犬に出会い、よく見ていたら右に振ったのでこわごわ頭を撫でた。右に振ってなかったら避けたかも(でかすぎたので)。こんな使い方はできるかも。

そういえば数年前、クルマ用のしっぽが発売されたっけ。たしか「サンクステイル」と呼んだと思う。
道を譲ってくれたり車線変更させてくれたりしたらテールにあるしっぽをうれしげに振るというコミュニケーションツール。素晴らしいと思った。しっぽ振ってくれるなら道を譲っても悔しくない(笑)。あれ、はやらなかったけど、いいアイデアだと思ったけどなぁ。

これから一泊で軽井沢。ちょっと寒そうではある。森の空気を吸ってくる。

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軽井沢「丸山珈琲」

2007年05月03日(木) 10:09:42

軽井沢。GWと言っても昨日は平日なので比較的空いていた。

妻と娘は用事があって(というか娘は学校)夜到着するのだが、ボクは午前中に入って「丸山珈琲」でモーニング・コーヒーを楽しむことに。ここは軽井沢の南が丘にある小さな珈琲店だが、珈琲豆の国際審査員を務める人がやっている店で、各国の一位の豆を落札し、それをプレス式で抽出して飲ませてくれる。その珈琲の味は比類ない。一軒普通の家で、靴を脱いで上がる。

一般的には、ドリップ式ではなくてプレス式(紅茶なんかで使う、上からギュッと押しつけるやつね)で抽出すると表面に豆の油分が出てしまって濁り、雑味も出てしまう。が、ここの豆はオークションで競り落とした世界トップクラスなため、雑味がほとんどなく、逆に香りと風味が油分から出てきている。見た目は濁っているのだが、変な味は全くなく、香りだけが立ってくる。ゆえに「香りはストロングなのに味はマイルド」という珈琲が可能になる。ボク的には理想的なバランス。

チョコレートケーキ(これもうまい)とともに堪能。
昨日は「春のスペシャル・ブレンド」をもらったが、これがまたうまかった。最高級豆使用と言っても値段は高くなく、量はおかわり三杯できるくらい出る。時間帯によってはとても混んでいるが(小さな店なので)、ここははずせないかも。

昼は去年できた「煙事薫製工房」と「小慧餃子館」をハシゴして食べ、久しぶりに「離山房」にも寄りつつ散歩。夜は「enboca」で追いついた家族とピザを食べた。考えたらここ1週間で4回目のピザだ。それにしてもこの店のヒューガルデン・ホワイトの樽生はイケルなぁ。

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軽井沢から一泊で帰る

2007年05月04日(金) 9:28:31

GWも後半に入り4連休。そのせいか昨日は軽井沢も超渋滞。駅前もプリンス通りも全くクルマが動かない。まぁこちとら「クルマ解脱族」ゆえチャリでの移動。クルマの間をスイスイ走れて気持ちよい。

昼メシは「東間」へ。蕎麦懐石。
山菜、筍の木の芽和え、牛と山芋のそうめん、飯蒸し、だし巻き卵なんかが続き、最後に二八の蕎麦。濃いトロトロの蕎麦湯、抹茶で〆。3800円。外観や庭に比べて内装の凝り方が惜しいけど、ゆっくり寛げるいい店だった。

終わってプリンス・ショッピング・プラザへ娘の買い物。
例の駅前のでかいモール。人出が凄まじい。ただし単なるウィンドウ・ショッピングではなく、娘に必要な品物を探す目的があったので、なんとか疲弊せず済んだ。男にとってウィンドウ・ショッピングってなかなかつらいものなのだが、目的さえ与えられれば逆に張り切ったりする。先頭立って歩き、なんとか気に入った品物を探し出せた。ついでに妻のカバン(高価)も買わされてしまったのは想定外。でも「そのかわりNYのお土産はなし」という契約も同時成立。

夕方からサイクリング家族と化し、森の中を走る。
夜メシは移転した居酒屋「ogosso」へ。おごっそ=おごちそう、ですね。半円形の巨大朱塗カウンターが美しい。こごみ、こしあぶら、山うど、タラの芽などの山菜や、甘唐、空豆などの焼き物、豚モツ煮込み、軍鶏すき鍋(そしてその雑炊)なんかがうまかった。地元の「御湖鶴(みこつる)」という純米酒も掘り出し物。ご主人との会話も楽しく、あっという間に2時間半。さて新幹線に乗る時間だ。

たった一泊。連休で混み始めたころ帰る、というのはなかなか気持ちよい。娘が中学に入り、暦通りの休みしか取れなくなってきたので、これからもこういうスポット家族旅行が増えるんだろうな。

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ポルトガル料理の夕べ

2007年05月05日(土) 17:12:23

昨日はガレリア座の2007年度公演「喜歌劇こうもり全3幕」を観に行く予定だったが、来客の時間をずらせず断念。去年「モンマルトルのすみれ」を観て面白かったので今年も是非にと思っていたのだが…。佐藤尚之会の佐藤尚之さん主演だったのに(と言っても全員佐藤尚之なのだが)。来年はぜひ。

あけて今日も来客。
今日は気楽なメンバーで「ポルトガル料理の夕べ」。

ポルトガルに料理修行に行っていた馬田嬢がわざわざ食材とともに家に来てくれ、ポルトガル料理をいろいろ作ってくれるのだ。ポルトガル・ワインも買ったし、いろいろ買いそろえたし、掃除もしたし、準備万端。ナガホリンと隊長も来る。鯨飲馬食のメンバーである。ちょっと怖いが、さて、そろそろ。

ちなみに「おもしろ本」を十数冊更新しております。ご興味がおありの方はどうぞ。

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あのご家族はいまどこらへん?

2007年05月06日(日) 18:22:40

昨晩食べたものの中でも秀逸はコレコレ

作ってくれた馬田草織さんはポルトガル料理の本を書いている真っ最中。そういう意味では料理研究に一番脂が乗っている時期の料理である。さすがに旨い旨い。

ポルトガル料理って素朴で味わい深くてホントうまいんだけど、ポルトガル人って「ポルトガルは田舎じゃないもん、都会だもん」みたいなコンプレックスがある人もいるらしく、特に料理人にその傾向があって、フランス料理とかイタリア料理とかの薄っぺらいマネをしたがるらしい。つまり「田舎料理だけど、充分うまいくせに、妙にモダンに見せたがる」わけ。だからリスボンみたいな都会のレストランはたいていまずい、という式が成り立つと馬田嬢は言う。卓見かも。そのまんまで旨いのに、いろいろ工夫しちゃうわけね。

これからポルトガルに旅行する方は「モダンっぽいレストランは避ける」と覚えておいた方がいいかも。時代や流行りなんて関係ない、っていうような素朴な地元食堂を探して入った方がいい。当たりの店に入りさえすれば、日本人の口に本当に合う、うますぎる料理達が待っている。

ボクの旅行記(さなメモの、だけど)を読んで信じてくれて、今現在ポルトガルに行っている家族がいる(お会いしたことはない方々)。彼らはどんな旅行をしているかなぁ、いい旅行になっているといいなぁ、と、ちょっと責任を感じつつ、この連休、常に気にかけている。まぁ絶対ポルトガルはいいよ、という自信はあるのだけど、やっぱ趣味嗜好って人それぞれだから…(と、ちょっと言い訳ちっく)

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連休最終日

2007年05月07日(月) 19:13:43

昨日の連休最終日はとても静かに過ごした。
銀座松屋でやっていた「星の王子さま展」に行こうかと思っていたけど、それもやめてとにかく静かに。どちらかというとしんみりに近い静けさ。メールのお返事書いたり、本を読んだり。

あ、ひとつだけ賑やかなことをやった。
と言ってもTVドラマの「木更津キャッツアイ」をDVDで見た、ってだけだけど。ずっと見たかったけど見れてなかったので、数枚借りてきて家族で見た。クドカンの世界にあっという間に取り込まれ夢中に。よいねぇ。

ふと思い出して、このドラマのプロデューサーである磯山晶の「プロデューサーになりたい」を再読。現場の空気を活写した漫画である。そういえばこれ、「おもしろ本」に書いていない。こういう書き忘れが意外と多い。過去に遡ってじわじわ埋めるつもり。

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あぁホッとした

2007年05月08日(火) 8:02:07

「あのご家族はいまどこらへん?」と書いたご家族が帰国してメールをくれた。

一言... ポルトガル最高!!
ほんと、もう言葉では言い尽くせません。
フランスや、イタリアの影でひっそりと目立たない国がこんなにも素晴らしいとは〜
自己主張せず、ギラギラしていないのに、本当に心地よい風があちらこちらに吹いています。
おまけにご飯がおいしいいいいいいい〜
ちょっと、本当に癖になりそうです。
こんな冒頭の長いメール(笑)。あぁホッとした。ちょっとお世辞も入っているのかもしれないが、でもうれしい。以前にも書いたが、ボクの場合「褒めて勧めるのはドキドキする」のである。特に相手に高額なお金を使わせてしまう場合。今回はGWに家族3人なのでそりゃ新車一台分くらいは行っているだろう。ボクに直接責任はないとはいえ、やはり「よくなかった」「合わなかった」「フツ〜」では申し訳なく思う。

お勧めしたオビドスもベルモンテもアライオロスも最高だった模様。オリヴィエ亭も行ったのかぁ。あのご主人、最高だったでしょ、とかメールを読みながらニコニコ。あぁ良かった。さぬきうどん旅や沖縄旅やレストランでの食事でも「行ったけど良かった」とメールをいただくことがあるが、そういうメールは本当にホッとするしうれしい。

特にベルモンテが最高! あの、空気はいったい何なのでしょう??
今からでも又出かけて行きたいです。
『又、来る事できるかなあ?』という私に、『私が又連れて来てあげるよ』とやさしい娘が約束してくれました。
やさしい娘さん。うちの娘もそんなようなことを言ってくれていた。ポルトガルって人をそういう気持ちにさせる部分があるのかも。

そういえば、さなメモには書いたとはいえ、まだ旅行記的にまとめてはいないかも。ポルトガル旅行、まとめます(あ、関西のおいしい店もしないと!)。

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目が疲れそうな晩年

2007年05月09日(水) 9:24:59

メールで強く勧められていた整体に行ってきた。
ボクにはゴッドハンドが効く、と、わかっていつつ、いろいろ調べるとそっちの整体も興味津々で。というかほとんどカラダに触らない整体なのだ。怪しいけど数回は通ってみよう。昨日は一回目。急降下していた腰の調子が多少上向きに。でも本当にベッドに寝るだけの整体なのだ。施術後はずいぶん物足りない(笑)。でもなんだか効いている気もする。少なくとも頭はスッキリしている。

で、施術後は飲酒厳禁とのことだったので、昨晩は予定を変更してインド料理へ。
インド料理って(個人的には)お酒が進まない。だから禁酒したいときには重宝するのである。骨董通りの「シターラ」。優しく洗練された味。ボクは好き。

それはそうと「DVD1枚分(4.7ギガ)を4秒でネット転送」ってニュースには驚いた(もちろんIPv6でだけど)
というか、いままでも実験上では5秒で転送できたらしいけど、いずれにしてもスゴイなぁ。こういうことが一般レベルで普通になると、もう「空気のように意識せず」データのやりとりができるようになる。動画や重いデータを一瞬で送受信できる世界。テレビのスイッチをつけたらテレビが映るのと同じスピード感で映画が観られる感じ。「昔って映画をテープとか円盤をマシンに入れて観てたんだって!?」と孫の世代にバカにされるの確定。
まぁ数十年後足腰立たなくなる我々世代には朗報とも言える。ベッドにモニターさえあれば寝たきりでも数秒で好きな映画を呼び出せる。床ずれに悩みながら年間800本とか映画を観る生活。どうよ? もちろんモニターで(手を使わずに)本も読める。ゲームも指さえ動けば遊べるだろう。目が疲れそうな晩年だ。

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酒が悪いんじゃねぇ〜

2007年05月10日(木) 8:02:34

「カラダに触らない整体」に行った効果かな、とも思うのだが、酒が欲しいという気持ちがパタッとなくなった。おとといまであんなに「あぁ飲まないとやってられん!」とか思っていたのに。でも今日も明日も飲む予定が入っているのであっさり戻っちゃう予感。どうなるかな。

というか、ここ1年、めっきり「酒を飲んだ翌日」がダメになった。
45歳ってそういう境目なのかも。二日酔いになるほど飲んでなくても、なんとなくスッキリしない。そういえば先輩が「25歳、35歳、45歳と、酒がガクンガクンガクンと弱くなる」と言っていたっけ。実感としてわかるな。以前は一晩にバーボンを1本半とか普通に飲んでいたけど、いまは3/4本飲めればいいほうだろう。いや、そんなに飲むと翌日だるい。1/3本くらいでやめとかないと翌日に響く。んー、調子によってはそれでも翌日ダウンかも。

困ったことに、妻の優子は年々酒に強くなっている。
13年前(結婚前後)は少し飲んだら真っ赤になってダウンしていた。チーズを深掘りするに従ってワインにのめり込み、ワイン講座をカルチャーセンターで持つようになるに至って、今ではずいぶん飲めるし毎晩のように飲んでいる。ボクが飲まない日でもひとりでワイン飲んでいる。下り坂の夫と上り坂の妻。あと8年したら娘も参入してくる。そのころ一番弱くなってたらイヤだな。

まぁ酒が滅法強かった時代にはわからなかった「酒が弱い人の気持ち」がわかるようになって「思いやりが増えた」と考えることもできるし、弱いなりに質の違う酒とのつきあい方も出てくるのかもしれない。それを楽しもう。

関係ないけど、ある先輩が言った好きな言葉。

「酒が悪いんじゃねぇ〜。俺が悪いんだぁ〜」

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アイン・ランド!

2007年05月11日(金) 6:57:29

アイン・ランドの「水源」が強烈に面白い。
二段組み1000ページという驚異的に分厚い本。数年前にメールで強く勧められて買うには買ったが(5000円!)、ボクもその分厚さにびびって買ってから数年おきっぱなしだったのだ。が、いざ読みはじめたら止まらない。止まらないというか、衝撃を受けることばかり。実はまだ半分しか読んでないのだが、すでに呆然としている。こりゃすごい。

アメリカでは1943年に発売された古典で、累計700万部超。「アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100」の第2位にランクされているらしい。著者のアイン・ランド(女性)に魅入られた人のことを「ランディアン」とか「ランドロイド」とか呼ぶと言う。どうしていままで邦訳されなかったのか不思議すぎる本。日本初訳が2004年だ。この本に古典特有の(源氏物語的な)とっつきにくさがあるのならわかるが、とっつきにくさはほとんどなく、古さも全く感じさせない。ストーリーは手に汗握るし、主題も普遍的で瑞々しい。どうしてこんなに長く翻訳されなかったの?

まだ半分しか読んでないくせに熱く語るのも変なのでこの辺にしておくが、はっきり言って「20代で読みたかった」。ロマン・ロランを読まずして何の20代か、と言うのと同じ意味で、アイン・ランドも人間の精神が出来上がる時期にじっくり向き合っておくべき作家である。まぁ、でも、贅沢は言わない。生きているうちに読めてラッキーだ。ありがとう。そんな気持ち。あぁ続きがまだ400ページもあると思うだけでほんわか幸せな気分になる。読み終わりたくないなぁ。

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武蔵小山「イリッサ」

2007年05月12日(土) 19:12:08

武蔵小山の「イリッサ」に行った。チュニジア料理店。

駅前ながらも場末っぽい飲屋街にポツンとある、手作り感漂う小さな小さなレストランで、チュニジアから来日したメリティーさんという若い女性がひとりで切り盛りしている。味もたいへん良かったが(原宿「ハンニバル・デュー」より上かも)、なによりもこのメリティーさんがいい。彼女のお人柄と夢と愛情が店の中に溢れている。料理をいただきながら、なんだか胸が熱くなった。

2004年の浜名湖花博にはチュニジア・ブースがあり、そこで料理を作るシェフを決めるためにチュニジアで料理コンテストがあったらしい。結果それはとても倍率が高いコンテストになり、100人以上の候補者が集まったという。メリティーさんはその高倍率を見事勝ち抜いて来日し、そこで料理を作り続けた後、原宿の「ハンニバル・デュー」でシェフを務め、昨年末に独立してこの店を開いたのである。腕も確かだが、なんというか、遠き異国でたったひとり、チャレンジを繰り返して着実に一歩ずつ夢を実現していっている姿に感動する。

アフリカ大陸のチュニジアから見たら、日本はファーファーイーストのちっちゃな異文化離島である。そこに女性ひとりでやって来て、小さな店を構えるに至ることがどれほどハードルが高いことか。
日本語はまだまだたどたどしく、意志の疎通は難しい。場末っぽい飲屋街のせいもあって昨晩も「酒飲ませろ」系の酔客が入店してきて大変だった。場所柄、チュニジア料理がどういうものかなんて興味もない客たちも多いだろう。でも彼女は母親に教わった家庭的チュニジア料理を毎晩ニコニコ作り続ける。

舌だけでなく、心がおいしい店だった。

年齢のせいなのか、最近料理を食べて胸が熱くなることが増えてきた。
以前は単に表面的な「うまい」「まずい」を重視して食べていた。店の背景や苦労などには敢えて目をつぶり、客にとってどうなのかだけを見ていた。それは相手をプロとして見ることでもあるし、レストラン経験を積む上で必要なステップだったとは思うが、そんな長い時期を通過して、ボクもようやく「作っている人」を食べられるようになってきたのかもしれない。

…いや、単に歳をとっただけか。歳をとるとやたら涙もろくなるって言うし。

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Frankie Valli & The Four Seasons

2007年05月13日(日) 9:22:22

5月末のNY行きが近づいてきて、ブロードウェイのチケット取りなど最高潮。

去年のトニー賞ミュージカル作品賞をとった「JERSEY BOYS」のチケットが取れたので、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズを予習のために順を追って聴いている。聴いているのは「In Season: The Frankie Valli and the 4 Seasons Anthology」。ベスト盤ではこれが一番まとまっている。

「JERSEY BOYS」はフォー・シーズンズの歴史を追ったミュージカルで、いわゆる "ジュークボックス・ミュージカル" と呼ばれるジャンル。まぁ「マンマ・ミーア!」や「ムーヴィン・アウト」みたいに "ストーリーと関係なく特定アーチストのヒット曲を多数使用する" ものではなく、フォー・シーズンズのヒット曲を使いながらフォー・シーズンズの結成から今日に至るまでを追っていくので厳密にはジュークボックス・ミュージカルとは言えないのだけど、いずれにしてもヒット曲を熟知しているかいないかで当日の楽しさが激変するのは確か。客席は大盛り上がりになるらしいし。

彼ら(もしくはフランキー・ヴァリのソロ)の大ヒット曲として誰でも知っているのは「Sherry」「Big Girls Don't Cry(恋はやせがまん)」「Let's Hang On」「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」「DECEMBER,1963」あたりだと思うが、それ以外にも「Bye Bye Baby (Baby Goodbye)」「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」などもフェイバリット。でも今回順を追って聴いてみると知ってる曲が他にもいっぱいある。これもあれも彼らの曲かよ、と目眩がするくらい。マジで驚異的なグループだと再認識。

フォー・シーズンズは日本では意外と人気がないが、アメリカではビートルズ、ビーチボーイズと並び立つ60年代のヒーローだ。東海岸出身イタリア系というのも特徴的。ドゥーワップ、ロック、ディスコと、変わり続ける時代に常に対応してきたのも見事(Wonder Whoというふざけた別名でボブ・ディランのカバーまでやっている)。もっと評価されてしかるべきグループだよなぁ…。

多数のアーチストに影響を与えてきた王者フォー・シーズンズ。そんな彼らの歴史を追ったミュージカル「JERSEY BOYS」。いまから実に楽しみだ。というか、たぶん映画化されると思うな。

映画化といえば、逆に映画「キューティー・ブロンド」を舞台化した「リーガリー・ブロンド」もチケット取れた。映画は数年前に機内で観た。たわいもない映画だったけど、あのガーリー天国が最大限デフォルメされてミュージカル化されているとすれば相当楽しそう。これも期待大。

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人形浄瑠璃 文楽「通し狂言 絵本太功記」

2007年05月14日(月) 7:50:01

年末にやった講演の関係でお知り合いになったある先輩の有り難いお誘いを受けて、夫婦で人形浄瑠璃 文楽「通し狂言 絵本太功記」の第二部を観てきた(於:国立小劇場)。

観たのは「六月七日 杉の森の段」「六月九日 瓜献上の段」「六月十日 夕顔棚の段・尼ヶ崎の段」「大詰 大徳寺焼香の段」の計五段。
太功記(太閤記)と言いつつ主人公はほとんど光秀で、本能寺の変の前の日を六月一日として、六月十三日まで基本的に一日一段で、光秀が秀吉に討たれるまでを描いている。昨日観た十段目の「尼ヶ崎の段」は、俗に「太十(たいじゅう)」と呼ばれているらしい。太功記の十段、ね。「絵本太功記」といえばこの十段目を指すほど有名な段らしい。

実はちゃんと文楽を観るのは初めて。
いきなり4時間半の長丁場なんて「ムリ!確実に寝る!」と思い込んでいた。

でもとんでもないことだったよ。面白すぎ!

人形に命が吹き込まれ、独特の動きを見ているだけでも面白いが、義太夫節がなんとも良い。義太夫節にここまで感心するとは我ながら予想外。演者(浄瑠璃語り)も次々変わり、それぞれに表現が違っていて趣きあり。男・女・子供・老人と会話を演じ分け、そのうえ情景描写までメリハリつけて語っていく。人形の動きが少ないときなど、ずっと浄瑠璃語りの方ばかり見ていたよ。
人形とセット、そして義太夫と三味線、そのうえ練られたストーリーと演出…。要素てんこ盛りだ。そりゃ面白いに決まっている。あぁ偏見持たずにもっと早く観れば良かったよ。

文楽っていま「人間国宝の嵐」で実に充実しているとは聞いていた。
昨日も人間国宝の方がいっぱい出ていたなぁ。でも初心者なのでどこまで価値がわかっていたかは微妙。個人的には、浄瑠璃語りでは竹本住大夫と豊竹嶋大夫が印象に残っている。特に嶋大夫には聞き惚れた。人形遣いでは吉田簑助の操(光秀の奥方)に見惚れた。なんだこの動きは…。あとは桐竹勘十郎の光秀もキレイだったな。

あ〜おもろ〜、と頬を上気させてぼんやりしてたら、案内してくれた先輩も、ロビーで偶然出会った仕事仲間も、「時代物より世話物の方が面白いよ。次は世話物を是非」と勧めてくれる。なんと、そうなのか。じゃあ次は世話物を観よう。というか、第一段目「杉の森の段」では幼子が親の首を切るし、「尼ヶ崎の段」では光秀が母親を槍で突いちゃうし、初体験にしてはそーとー陰惨だったことは確か。軽くて泣かせる世話物の世界は観てみたい。

んー、なんだか個人的には歌舞伎より好きかも。とりあえず、歌舞伎とともに少しずつ追っていきたい。

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蛇に噛まれた人

2007年05月15日(火) 12:21:06

友人と有楽町のスタバでアイスラテ飲んでたら娘からケータイに電話。

「お母さんが蛇に噛まれたの」

一瞬、アレ?ここドコだっけ?と混乱しつつ、なぜか川上弘美を思い出したりしつつ。蛇っていう単語があまりに突然なので絵がうまく浮かんでこない。ヘビ、というカタカナしか浮かんでこない。ヘビ。蛇。ヘビねぇ。んでもって「で?」と冷静に聞いてしまう。で?って。つか、いったい東京の真ん中でどうやったら蛇に?

妻が出る。「いや〜、買い物途中で小さな蛇見つけて『かわい〜』と手を伸ばしたらガブッてやられたの。毒、大丈夫かしら」とか、とぼけたこと言っている。どうやらグレーの細ーいヤツらしい。山道とかでたまに見るアレか。それにしたって都会ではめったに見ない。もし誰かの熱帯ペット蛇が逃げ出したのだったら毒もあり得るな。「まぁ大丈夫だと思うけどとりあえず検索しまくってみ」と言って席に戻る。他に言いようがあったかも、と思いつつ、まだ違和感から抜けられない。

「妻が蛇に噛まれたって」
「蛇?」
「そう、蛇」

普通のスタバが妙ちきりんな異空間に変わる。空気が微妙にゆがむ。あ、これって「表現」そのものだな、って思う。

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優しすぎるほど優しい味

2007年05月16日(水) 12:20:41

昨晩は信頼する後輩と優しい優しいベトナム料理。
いやー本当に優しい味だった。とんがったところがひとつもない。こういうのもいいなぁ。ボク的には、エスニックに「辛みや酸っぱみで元気をもらおう」とするところがあるんだけど、優しすぎるほど優しくてこんなに元気をもらったのは初めてかも。料理を作ってくれるベトナム人のお母さんも案の定優しい笑顔。笑顔がそのまんま料理に反映されたような料理だった。生活圏からはちょっと遠くにある店なんだけど、定期的に来てみたい店。

昨日書いた蛇話で、その後大丈夫だったかどうかに言及しなかったので、神戸の義父から心配の電話。すいませんすいません。ええ、大丈夫です、あなたの娘さん。昨晩も親友と飲みに行ってましたから。
というか「かわい〜と蛇に寄っていくところに衝撃をうけました」というメールも。ボクも衝撃をうけました。いったいどこがかわいいんだ?と聞いたら「あの手触りがかわい〜」と。不思議なる闇、身近にこそあり。

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アイン・ランド著「水源」読了

2007年05月17日(木) 5:36:59

二段組み1000ページの大部、アイン・ランド著「水源」読了。
前に書いたように、この本は1943年発表の古典であり、アメリカで700万部超売れているという大ロングセラーである。「アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100」の第2位でもある(1998年ランダムハウス/モダンライブラリー発表。ちなみに1位は同じくアイン・ランド著の「肩をすくめるアトラス」だそうだ)。なのに2004年本邦初訳という不思議な本でもある。

舞台はニューヨーク。モチーフは建築。
このモチーフは構造物としての音楽や文学や絵画にも置き換えられるし、フランク・ロイド・ライトをモデルにしたといわれる天才建築家の主人公ハワード・ロークもイエス・キリスト的普遍性を持つ。

実際は3日前に読み終わっていた。でもまだ頭が整理できなくて…。いまでも興奮さめやらず、ベッドサイドに置いてパラパラ読み返したりしている。あれ?ド頭のロークはどうだったっけ? この辺のドミニクはどうだったっけ? ゲイルはあそこではどう表現されてたっけ? とか、いろいろ振り返りたくなるのだ。

前半は軽快。中盤からは手に汗握る。終盤は小説というよりはほとんど思想を生で訴えてくる演説に近い。が、それがすべてのストーリーを受けているので説得力があるし実に感動的。数行読んではハァと来し方行く末を考えさせられ虚空を見つめる感じ。主要登場人物の印象が終盤に向かうに従ってすべて真逆に変化し、そのベールが静かに少しずつ剥がされていく構成も見事(全4章、それぞれ登場人物の名前になっている。読了後、その章立ての「意味」に気づく)。一見めちゃくちゃに見える主人公の行動や恋愛のカタチも、読み終わる頃には納得のいくものになっている。

そして、自分自身の中に巣くっている「善」と「悪」の価値観が1000ページかけて引っ繰り返される。一般的にイイコトとされている「利他主義」や「無私」の真の意味をえぐり出し、その欺瞞を追求する。その上で真の「自己中心主義」の素晴らしさを読者の胃の腑にすとんと落とす。その思想も筆力も凄まじい。

もう主題もなにもかもラスト近くにコレデモカと説明されているのでここでは書かないが、「他人の生き方をなぞるセコハン人生」「他人の評価で自分を決める精神」を激しく反省させられ、真に自己中心で生き、真の自由を得るためにどうあるべきなのか、心底考えさせられるのは確か。ハワード・ロークにはとてもなれないが、近づくにはどうすればいいか、この世の中で何を大事にすればいいか、激しく迫られる。読みながら「そこまでオレを追いつめないでくれ」と悲鳴を上げる。

まぁ読了3日目でまだうまく消化できてないので、多少上気しつつ書いているが、必読本であることだけは間違いない。ハワード・ロークやゲイル・ワイナンドを自分の中に飼って生きるか、そうでないかで、人生に大きな差がでると思われる一冊。

※1998年ランダムハウス/モダンライブラリーの発表に関しては怪しい部分もあるかもです。

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二段組み1263ページ

2007年05月18日(金) 7:32:23

「水源」の根っこの部分に強い感動を覚えたボクは、当然のようにアイン・ランドの「肩をすくめるアトラス」をアマゾンで注文したのだが、昨日届いたそれは「水源」以上の分厚さ。二段組みの1263ページ。うわぁ。

でも、1998年のランダムハウス/モダンライブラリー発表では「アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100の第1位」だし、1991年の米国国会図書館の調査では「聖書に次いでアメリカ人が人生で最も影響を受けた本」であるという。聖書に次いで、ってスゴイよねぇ。そんな本の初邦訳が「水源」と同じく2004年とは。なんでこんなにアイン・ランドの紹介が日本では遅れたのかな。

※1998年ランダムハウス/モダンライブラリーの発表に関しては怪しい部分もあるかもです。

さて、いずれにしても二段組みの1263ページ。
来週の木曜からNYに行く身としては読みはじめるべきかどうか迷う。読みはじめたら荷物に入れて持ってかなければならぬ。それはあまりに重い。でも「水源」と同じくNYが舞台のようだし、向こうで読みたい気もしてくる。とはいえ毎晩飲むだろうしなぁ…。ミュージカル三昧と時差と酒でグダグダだろうしなぁ…。重いの持っていっても読むかなぁ…。とか、ある意味ゼイタクな悩みっぷり。

NYは、ブロードウェイで観る演目、ほぼすべて決定。オンラインで予約済。7日間で10本観る予定(笑)

そういえば一昨日だったか、今年のトニー賞のノミネーションが発表になった。「ベスト・ミュージカル賞」にノミネートされたのはこの4つ。

「Curtains」「Grey Gardens」「Mary Poppins」「Spring Awakening」

「Grey Gardens」以外は全部観られる予定(「Grey Gardens」がベスト・ミュージカル賞取ったらショック!)。
「スパマロット」出演で大好きになったデビッド・ハイド・ピアースが主演する「Curtains」が楽しみ。ディズニーの新作「メリー・ポピンズ」も意外といいかも。ちなみにノミネート数が一番多いのは「Spring Awakening」で11部門らしい。発表は6月10日である。

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ご注意

2007年05月18日(金) 12:27:28

アイン・ランドの「水源」と「肩をすくめるアトラス」に関して、1998年のランダムハウス/モダンライブラリー発表の「アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100」、第1位(「肩をすくめるアトラス」)、第2位(「水源」)とのデータを引用してますが、これ自体は事実なものの、少し疑わしい部分もあるかも、とのご指摘をメールでいただきました。

ボクは本の解説や帯からそのまま引用したのですが、データ元はココ
ランダムハウス/モダンライブラリーの委員会が公式に選定したリストにランドの著書はリストアップされておらず、読者投票ではいきなり1,2,7,8位に4冊がランクインしているのです。
ランディアンとかランドロイドと呼ばれるカルト的ファンがいるアイン・ランドであるので、これは一種の集団投票かもしれません。メールを引用すると「報道された(委員会メンバーの)リストを見て『なぜここにランドが入ってない!』と激昂してお友だちに呼びかけ…といった反響もあったかもしれないですしね」とのこと。その可能性もありますね。あまりに不自然だし。というか、インテリの集まりであろう委員会にはランドは相手にされていない、ということですね。

ということで、この引用データが怪しい可能性があることをお知らせしておきます(繰り返しますがデータ自体は事実です)。
また、アメリカの基礎教養と書きましたが、これも怪しいかもなので、訂正しておきます。まぁ700万部(本の帯より)は事実だと思うので(いまアマゾンで調べたら500万部と書いてあった。どうなんだろう?)、異様な数売れていることは確かですが。

ちなみに、ボクはランディアンにはならないと思います。
「水源」に関しては、主人公のハワード・ロークの姿勢に自分の精神が叱咤激励された、ということに尽きます。そういう意味ではこれからも読み返す本になるでしょう。

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BMグラサン効果持続中

2007年05月19日(土) 19:28:38

人間ドックに行ってきた。
体重は79kgを切り、過去数年間では最低レベル。体脂肪も19.4で快調。

別に何も特別なことはやっていない。相変わらずゆるーく、自己開発の「BMグラサン・ダイエット」を続けているだけ。実質的には「朝いちに体重計に乗ってグラフをつけている」「BMに気を配っている」だけである。食事量は減らしていない。一時期よりも自転車通勤やプールに通う回数が減っているので筋肉は落ち、お腹の贅肉は意外とあるのだが、体重だけはキープもしくは下げ傾向。やっぱグラフつけが偉大なのかも。

前日の夜からの絶食でお腹が減り、人間ドック後、近くの「刺身の量が多いことで知られる店」に昼飯を食べに。
確かに量は多くてお得感があるのだが、料理人がタバコを頻繁に吸う。そのうえ数分おきにカーーッと痰を切る。ありえなくね? すっかり気分が悪くなった。絶食後の貴重な昼飯を返せ〜〜! 流行っている店なんだけど、あんまりだなぁ。

反対に夜はなかなかおいしかった。
今度ポルトガル旅行をする友人たちと「ポルトガル旅行のサジェスチョンとポルトガル料理の予習」と称して初めてのポルトガル料理店へ。北ポルトガル料理を出す店なんだけど、サービスの人といろいろ話しているうちにメニューにないアレンテージョ地方料理なんかも作ってくれて満足。マカオで働いていたシェフらしく少しマカオの影響を受けた味付けだということ(マカオはポルトガル領だったのでポルトガル料理が普及している)。なかなかいい料理があった。

ただ、にんにくを多量に使っているので、今日の朝、家族に「臭い臭い」と嫌がられた。この店、翌日が仕事の日に行くのは覚悟がいるかも。

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四十九日

2007年05月20日(日) 18:00:20

昨日の土曜日は亡くなった祖母の四十九日。納骨であった。
お通夜やお葬式の時は、なんだか近くに祖母を感じたが、今回は祖母を感じなかった。もう遠くに行ってしまった後なのかもしれない。

お墓に白い骨壺を納める。となりに祖父の骨壺。久しぶりに見たが鳳凰の模様の派手な骨壺。「あれー、こんな派手な骨壺だったっけ〜?」とみんなで不思議がる。まったく覚えてないや。

「生きていても死んでいても一緒だ」という言葉がこのごろやっと肌感覚で理解できるようになってきた。文章にするのはまだ難しいので説明はできないけど。

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NYのレストラン予約中

2007年05月21日(月) 8:44:00

24日(水)からニューヨークに一週間行くので、昨日の日曜は〆切の前倒しの原稿書き。それとニューヨークのレストラン予約をネットで。ニューヨーク・ミシュランやザガットを調べていくつか予約を入れる。ネットでいろんなことが出来て有り難い。予約に使っているのは主に「Opentable」

ザガットも悪くはないが、どうしても「過去に一回行ったことあるだけで、他店と客観的に比べずに評価して投票しちゃう」みたいな人が多くいて、投票数が増えた最近では特に信用性が薄まっていると感じる。その点ミシュランは、審査ポイントが多少古く感じるが、それでも数人が覆面で入念に調べた上で評価するので、多少ザガットより信頼できるかな。でも若手に受ける店とかの視点がないので、ニューヨーク的なとんがった店が高評価になりにくいかも。まぁザガットとミシュランを見比べて店を選んでいくのがよい。

トーキョー・ミシュランも発売される。
星がついた店は当分激混みするだろうな。先読みして空いているうちに行っておくのも手かも。

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鮨と焼き鳥

2007年05月22日(火) 20:03:40

昨晩はよく食べた。

シャオヘイさん伊藤さんと美人さんと4人。
まずは鮨。広島からの刺客相手に当代トップクラスの鮨で迎え撃つ。マコガレイ、カツオ、を切ってもらった後、コハダからズズズイと玉子、巻物までフルにつまむ。酢飯がしっかりしているので腹にたまる。いや〜満足満足と言い合って、二軒目に近くの渋いバーで喉を潤す。ここは「From The Barrel」とか「Pure Malt Black Label」とか置いてあって、なかなかタイムスリップ感ある店。懐かしい味をさっと飲んで、三軒目は焼き鳥。普通にお任せで食べる。つくね2本、モツ、砂肝、ねぎ間、しいたけ、鴨。鳥スープに漬け物。なかなかの満腹感にいい感じに手が痺れてきたけど、この辺の「食い過ぎ感」は嫌いではない。四軒目はバーの名店。ギムレット、マティーニと勝負。Y御大の優しい優しいギムレットが特に目鱗。さすがな味だ。

つか、鮨と焼き鳥をハシゴしてはいけないね。鮨にも焼き鳥にも失礼。とはいえボク自身は調子が上がってきていて、もう一軒蕎麦とか行けたかも。

途中で気づいたが、ビールで始めて焼酎、ウィスキー、ビール、カクテルと飲み続けているのに、家に帰るまでオシッコ1回も行かず仕舞い。あぁよくないなぁ。膀胱にあやまりつつ。

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訳者からのメール

2007年05月23日(水) 8:15:38

今読んでいるアイン・ランド著「肩をすくめるアトラス」の訳者である脇坂あゆみさんからメールをいただいた。検索で辿り着いたらしい。アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化されるという話があり、その進捗を確かめるために定期的に検索をかけているとのこと。

で、まったく気づかなかったのだが……「知り合い」だった(笑)

以前、ある小さなパーティで知り合い、お話ししたことがあったのだった。
普通に会社にお勤めしている方で、この本に出会った衝撃から訳者を買って出たらしい。そういえばパーティで「本を訳したんです。分厚い本です」と紹介され、その時「アイン・ランド? よく知らない作家だなぁ」と思ったのを覚えている。よく知らない本だし、なんだか難しそうな題名だし、しかも1000ページ越えるというし、申し訳ないけど読まないかもなぁ、とかその時思った。うん、思った。

で、全く忘れていて、全然違う方向から「肩をすくめるアトラス」に辿り着いたワタクシ。脇坂さんは逆にそのことを喜んでくれた。いや、ホント、訳していただいてありがとうございます。やはり日本に紹介されるべき本だと思うし、なにより労作(労訳)だ。

脇坂さんも書いていたけど、このアイン・ランドという人と著作に対して、いろんなことを言う人が多い。でもそのほとんどは実際に読んだことがない人だという。確かに政治的・思想的にいろんな読み方が出来る本だし、カルト集団ができてしまって誤解もされてるけど、先入観をもたず、その時の自分の生き方と比べながら素直に読むととても刺激的な本なのだ。って「肩をすくめるアトラス」はまだ読んでる最中だけど。「水源」は少なくともそうだった。

明日からのNY行きに「肩をすくめるアトラス」を持っていくか、まだ迷い中。なにしろ重いからなぁ…。

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「7日で10本」浸かる旅

2007年05月24日(木) 6:24:10

うーん、仕事とか、いろいろやり残しを見なかったふりして。

いまからニューヨークに行ってきます。延べ日数にすると全部で1年弱くらい行っている街なので、すっかり慣れたもんなんだけど、出張ではなくて完全に遊びって初めてなのでちょっとワクワク。

先に行った森崎博之さんからメール。もう現地に着いたらしい。
彼は10日で14本、ボクは7日で10本、ミュージカルを観る。彼はミュージカル初心者であるのだが、ブロードウェイで14本続けざまに観たら、たぶんいきなり中級者。なんでも一時に集中してやると一気に伸びる。しかも本場で浸かりきるとずいぶん違う。
ボクも超ド初心者のときにモスクワ&サンクトペテルブルグで8泊で8本バレエを観てから、なんだか急にバレエへの理解が深まった気がする。年に数本ずつ日本でちまちま観るよりも本場で一気にまとめ見をする方が絶対いい。その後の観劇態度も少し違ってきたりする。

ちゅうことで、行ってきます。
あちらでは日本の日付に合わせて更新します。たぶん。
エコノミーなので腰が心配すぎ。

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NY観劇旅行1日目

2007年05月25日(金) 9:00:00

昼12時成田発のJAL。
エコノミーとはいえ、前に座席がない席(足が伸ばせる席)だったので12時間半の地獄もなんとか耐え忍べた。結局1200ページの「肩をすくめるアトラス」を持っていったのでそればかり読む。1時間ちょいしか寝られず。機内では映画2本、「プレステージ」と「ラブソングができるまで」を観る。腰と首が痛し。

JFKについてタクシーでマンハッタンへ。
今回の宿泊はある友人の紹介でユニオン・スクエア近くのマンションの部屋を借りてもらった。部屋に入ってビックリ。広くて快適。ベランダというか庭のようなテラス付き。高層階にあるので景色もいい。ひとりではもったいないな。

荷物を置いてすぐ地下鉄でソーホーに向かい、いつも行く靴屋へ。310というブランドの靴を集めているのだが(格好いいということと、語呂合わせで310=サトウだから:笑)、それが置いてある店なのだ。今回の310の新作はイマイチ。がっかり。困ったな。いい靴を探すのがいつものNYミッションなのだけど。

ソーホーをぶらぶら散歩。暑い。30度近いかも。連休前の木曜ということもあるのか、人出も異様に多い。
2時間くらい遊んで、部屋に帰り、今回の旅の伴侶である森崎博之夫妻と合流(こんな経緯でご一緒することに)。NYはモリ(森崎氏)が2回目で奥さんが初めて。もう十数回目のボクはどちらかというとご案内役。彼らは2日前に着いていて、すでに「コーラス・ライン」と「オペラ座の怪人」を観ている。ふたりとも劇団四季の「オペラ座」を何回も観ているのだが、本場でのそれはまた違い、涙涙だったようだ。特に今回はミュージカルオタク絶賛のHoward McGillinという人が主役をやっていて、この人がまた素晴らしいらしい。んー、予定的に今回ボクは行けないのだけど、無理してでも行きたくなるほどの勧められっぷり。んー。

17時半から、すぐ近くの「ユニオン・スクエア・カフェ」で3人で早めの夕飯。
この店、10年以上ぶりだが、六本木のミッドタウンに出店したりしている。15年くらい前だとそのお洒落さも味の良さも先端っぽかったのだけど、あらためて食べてみて「他が追いついて、追い抜いてっちゃったなぁ」と実感。まぁ10年以上「他の店の目標」になっていたのが凄いけど、いま現在は普通っぽい。

ここから3人別れて、ボクは「XANADU」を観るために一人でブロードウェイへ。モリたちは別の演目。
「ザナドゥ」はちょうど昨日(5/23)からプレビュー公開されたばかりのミュージカル。オリビア・ニュートン・ジョン主演で映画化されたヤツのブロードウェイ版ね。プレビューとは本公演初演前のテスト公開で、報道とかと一緒に一般人も観られるのだ。でもその分、初演に向けて試行錯誤中ということで、舞台はこなれていない。前情報では「ローラースケーティング・ミュージカル・コメディ」ということだったので懐かしの「スターライト・エクスプレス」みたいなのかと思って行ったら、舞台はとても狭く、ローラースケートも最後の方で盛り上がるだけ。全体にそういうアクティブなものというよりも、どちらかというとお馬鹿主体のコメディでアメリカのソープドラマ的な笑いに満ちている作品。英語がわからないと半分も笑えない。でも「わかんなくてもいいやー」って感じのアメリカ的笑いばかりだった。出演者も超個性派ばかり。六本木の「バナナ・ボート」を思い出させる。オリビア・ニュートン・ジョンのヒット曲も多用して、材料はいいのだけど調理が下手という感じかなー。初演に向けて相当テコ入れしないと厳しいかも。今のままでは高校生の文化祭に毛が生えた印象。

終演後(1時間半という短さ)、モリたちと一緒に「Blue Note」へ。
JAZZに行きたいというモリのリクエストに応えたのだが、この時期どのライブハウスもロクなアーチストが来ていない。まぁビッグバンドなら無難に楽しませてくれるだろう、ということで、ブルーノートの「Dizzy Gillespie All-Star Big Band」を選んだ。ディジー・ガレスピー・トリビュートのバンドみたい。でもこれが当たりで、相当楽しかった。モリたちも楽しんでくれた模様。いつも思うけど、ジャズクラブに来てその暗い空間に実を浸すと「あぁNYに来たなぁ」と実感する。10年ほど前にマンハッタン中のジャズクラブをCMで撮影しまわったことがあったが、いまさらながら、あれって実に幸せな体験だったなぁと思い出す。

ワンセット観て、いま流行りのミート・パッキング・ディストリクト(MPD:ヴィレッジの北側、チェルシーの南)に移り、そのあまりの人出に驚きつつ(24時過ぎなのにアルタ前レベル)、「5 Ninth」の3階で一杯だけ飲んだ。この店、以前来ていたことのある隠れ家なのだが、以前よりももっと普通の店になっていた。というか、MPDの真中にありすぎて、もう隠れ家感はない。この辺、開発されすぎ(笑)

MPDからユニオン・スクエアまで深夜の街を歩き、部屋に帰る。
熱い風呂に浸かって、少し本を読んだあと27時ころ就寝。ヒコーキからこっちずっと読んでいて300ページは進んだのにまだ残り800ページもあるよ! 二段組だからなかなか進まない。

一昨日から72時間中6時間くらいしか寝ていないのに妙に元気。数日後にドドッと疲れが出ないといいな。

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NY観劇旅行2日目

2007年05月26日(土) 9:00:00

朝はぐっすりと10時まで寝て7時間睡眠。いきなり時差は解消したかも。快調。

風呂入ってさなメモ書いて11時半に待ち合わせて3人でトライベッカの「Wolfgang's Steakhouse」へ。
この店は世界一のステーキと言われて有名な「Peter Luger」のヘッドウェイターが独立してマンハッタン内に作った店で、ブルックリンまで行かないとありつけないあのステーキがマンハッタン内で食べられるという、旅行者にはうれしい店なのだ。肉もその熟成もピーター・ルーガーと共通。焼き方も同じで、出し方も例のお皿を傾けて肉汁を集めてかけるやり方。実際にTボーンを食べてみて、味も相当似通っていると確認。うーん、便利な店が出来たもんだ。ちなみにミッドタウンにも店があるみたい。

Wolfgang's Saladと絶品のベーコンスライス。両方美味。ステーキはTボーン2人前を3人で分ける。うまい。やっぱTボーンならピーター・ルーガー系かも。でも10年ほど前に初めて食べたときの方が驚きはあった感じ。ステーキ系では新しくできた「Craft Steak」や「BLT」も気になる。

食後、トライベッカからソーホーまで歩き、ソーホーが初めての森崎夫妻を案内しつつ、ノリータあたりまでショッピングしながら散歩。リトルイタリーは28日のメモリアル・デイのお祭りで屋台が出ている。アメリカンな射的とかくじとか。面白い。ノリータでド派手な新しい雑貨屋を発見したりしながら3時間半ほど歩いて満喫。楽しかった。

一度部屋に帰って一休みしたあと、ブロードウェイにディズニーの新作ミュージカル「Mary Poppins」を観に行く。

これが素晴らしかった!
まぁジュリー・アンドリュース主演の映画も名作だと思うのだけど、ミュージカル化されたこの演目のチャーミングなことと言ったら! 舞台装置、舞台転換のリズム、サプライズ、そしてもちろん歌と踊り。素晴らしかったなぁ。主演のAshley Brownは、多少顔がおばさんっぽいのと演技がちょい固めなのが難なのだけど、びっくりするくらい声がジュリーに似ていて魅惑的。歌い出すと独壇場で、あの名曲の数々を新鮮に蘇らせる。子役もバート役も文句なし。サプライズはいくつも用意されてるけど、ええとね、もし2階席3階席で観るなら、舞台に向かって右側の席を取った方がいいですよ(笑)。ボクたちは2階席だったのだけど、なんつうか、もう、目の前で(以下自粛)。あ〜、ライブCD買おうっと。楽しかったなぁ。いつもはディズニーをネズミーと言って嫌っているけど、これには「さすが!」のひと言を贈ります。歌が有名曲ばかりだし映画の焼き直しなのでトニー賞作品賞は難しいかもだけど、充分それに値する出来(ノミネート4作品には入っている)。トニー賞発表目前ということもあってか、客席も異様な盛り上がりだった(連休の前の金曜日ということもあるかもだけど)。

終了後、マンハッタンで唯一かもしれない日本人イエローキャブ運転手のRioさんに電話して迎えにきてもらい、ロウアー・イーストサイドまで。お仕事で一度一緒になって以来NYに来ると要所要所で彼のタクシーに乗る。何度か夜ご飯もご一緒した。「最近どうしてたー?」とかいろいろ話しながら。

23時すぎにロウアー・イーストサイドの「Stanton Social」で夜ご飯。
ちょっとしたつながりから、「世界の台所 ニューヨークを食べ、歩く」という本を出している松尾由貴さんとそのお友達の音楽コーディネーターの菅谷さんとの初対面メシ。遅くにスイマセン。しかも店まで紹介してもらっちゃった。

で、この店がまた良かった(良かった良かったばかりでスマンが)。
小皿シェア系フュージョンで、もうエイジアン・フュージョンともフレンチ・フュージョンとも呼べない感じ。菅谷さんに言わせると「これこそいまのアメリカン」とのこと。同感。エイジアン、ジャパニーズ、イタリアン、フレンチなどのエッセンスが混ざり合って、独特のアメリカ料理にまで昇華されている。日本で言ったら「無国籍料理」となっちゃうんだけど、そういう感じの焦点のボケ方ではないんだな。料理料理の特徴をちゃんと活かしつつフュージョンさせている感じ。
オニオン・コンソメが中に入ったエスカルゴ風小籠包、神戸ビーフの小さなハンバーガー、セビチェ、カリカリのピッツァ、炭火焼きのイカのレタス包み、タコスなどが小さいポーションで多人数でシェアできるように出てくる。ワインも世界各国なかなか渋いのが揃っているし、店はオシャレだし、深夜遅くまでやっているし。そしてまたデザートがうまい。森崎さんは「なまらうまい!」と北海道弁で叫んでいた。深夜のNYに響き渡る北海道弁。でも叫びたくなるくらいうまいアツアツの自家製ドーナッツ、絶品。チョコをshotで少量飲ませるヤツもうまし。アイスもソルベも良い。大満足だなぁ。

おっと、気がつけばもう27時近く…。いつの日かの再会を誓って彼女たちと別れる。えらく盛り上がった。ありがとう。

またRioさんに迎えにきてもらって宿まで帰る。
部屋でこんなサイトとかYouTubeとかを見回って「メリー・ポピンズ」の舞台の余韻に浸る。結局28時近くまで動画を探したりいろいろしてた。次の日(3日目)は念願の(というか、このためにNYに来たと言ってもいい)「スパマロット」再見なので、早く頭を切り替えないといけないんだけど…。

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NY観劇旅行3日目

2007年05月27日(日) 9:00:00

28時に就寝したけど朝7時に目が覚めてしまい3時間睡眠。まぁいいかと潔く起きてさなメモ書いたり今日行くミュージカルを予習したり。今日はマチネが「スパマロット」でソワレが「ジャージー・ボーイズ」。2005年のトニー賞作品賞と2006年のトニー賞作品賞だ。豪華な布陣。んでもって明日のマチネで2004年のトニー賞作品賞である「アベニューQ」を再見する。濃いな。

ユニオン・スクエアの青空市、グリーンマーケットをぐるりと覗いてから11時に「Craftbar」へ。東京の後輩(NYに住んでいた)からメールで「グリーンマーケットのスコーン屋が結構お気に入りでした。が、店の名前も無いし、似たような店がたくさんあって具体的に説明しにくいのが欠点です。入れ墨した短髪のおばちゃんの店です(笑)」との情報を昨日メールでもらったので探したのだけど見つからず。惜しい。

「Craftbar」ではブランチ。
あっさりしたエッグベネディクト。日本人にも大丈夫な味。ここは一昨年の10月に行って気に入った「Craft」のディフュージョン版だ。こざっぱりしたインテリアで好ましい。

そのままタイムズ・スクエアに行き、「オペラ座の怪人」のチケット入手。28日の月曜だけ何もチケットを予約せず、現地に着いてから演目決めることにしていたのだが、月曜だしメモリアル・デイの休みもあってか休演が多く、「まぁ、見逃している『レント』かなぁ」と思っていたし、直前までそのつもりだった。でも、Howard Mcgillinのファントムがどれほどいいかを森崎夫妻から力説され、ブログなどを調べてももうそれはそれは絶賛の嵐なので、急遽観ることにしたのだ。Howard Mcgillin主演かそうでないかで「オペラ座」の筋の解釈まで変わっちゃうほどの名演らしい。楽しみ。

ぶらぶらと時間をつぶしたあと、念願の「SPAMALOT」観劇。
2005年秋にオリジナル・キャストで観て、そのあまりの良さに「これを観るためだけにNYに行こう」と今回の旅行を決心させた作品。サントラCDはほぼ暗記したくらい聴きこんである。ただ、不安なのはオリジナル・キャストはもうすでにバラバラになってしまい、デニス役の人しか残っていないこと。オリジナル・キャストがすごかったからなぁ(作品公開時は人気役者・実力役者で集客しようともくろむので、オリジナル・キャストはたいてい豪華になる)。
なんといってもエミー賞取りまくり&現在「Curtains」の主役をやっているデイヴィッド・ハイド・ピアースがいないのが痛い。脇役のロビン役で彼が出ていたこと自体が凄い。Lady of the Lake役のサラ・ラミレズは「SPAMALOT」でトニー賞助演女優賞をとったし、ハーバート役のクリスチャン・ボールも「Legally Blonde」で今年のトニー賞助演男優賞に選ばれているし、主役はティム・カリーだった。異様に贅沢なオリジナル・キャストだったのだ。みんないないよ。大丈夫かな。

で…。
不安は的中。一部演出も変わっていて(ランスロットのカミングアウトのシーンやディーバの嘆きシーン)、違和感もあったのだけど、そんなことよりも……、あぁ二線級だとやっぱりこうなっちゃうのか、と、泣きそうになりながら観ていた。
これを再見するために来たと言っても過言ではないだけに、なんだか放心状態。なんつうか昔惚れた女に無理して再会してガッカリした、みたいな。やっぱり無理して会っちゃいけないんだ。素晴らしい思い出は心の中で反芻するだけに止めておかなければいけないんだ、と強く強く反省したくらい。
というか「超実力派が余裕を持ってギャグをやるから面白い」というのを再確認したな。二線級がイッパイイッパイでやるギャグって、同じネタでもやっぱダメだよなぁ…。

相当放心していたけど、同行した森崎夫妻は(半分気を使ってくれて)「面白かった!」と喜んでくれた。周りの客もそれはそれは大笑いの大受け。ボクだけ「昔はもっと面白かった」とか贅沢なこと考えてヤな奴になっている状況。いかんいかん。マジでヤな奴。

終演後ヘルズキッチン地区を歩く。アイン・ランドの「水源」の重要場面のエリアである。ああ、なるほど、ここらへんがゲイルの、とか思いながら。

小腹がすいたので、通り掛かりの「PAM」というタイ料理店に3人で飛び込み、カレーを食べる。「なんかそろそろ辛いのが食べたい!」という森崎夫妻に「あぁそういえばそうかも」と同行した感じ。思ったよりまぁまぁの店。小洒落たタイ料理屋だけど日本酒が揃っていて、テーブルには割りばしがデフォルトで置いてある。日本食は違和感なく浸透しているな。もう特別な存在ではない感じ。

食後、これから2本観る森崎さん(彼は今日3本観る)、そしてショッピングに行く奥さんと別れ、23丁目まで24ブロック歩いて前から行きたかった「F&B」でひとりホットドッグを食べる。なんというかフレンチ系味付けでオシャレにしたホットドッグという感じ。この店の横にいま東京で異様に並ぶ店として有名な「クリスピー・クリーム」があったのだが、つぶれたみたい。こっちではもう波が終わったらしい。

で、部屋に一度帰って支度して、夜は「JERSEY BOYS」を観る。
フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズの歴史を、彼らの数多いヒット曲で綴るミュージカル。知ってる曲ばっかりだし、歌唱も素晴らしいし、ストーリーと会話とモノローグと曲の入り方の構成が自然で素晴らしい。セットもシンプルでよく出来ていた。でも2005年トニー作品賞を取るほどのミュージカルとは思わなかったかな。4人で始めたバンドが大成功しつつも別れ別れになっていき、終盤でひとりきりになったフランキーが「君の瞳に恋してる」を熱唱するところはちょっと涙が出たけど(ここに向かっての盛り上げはうまい!)、曲の派手さに比べて、内容は意外と真面目で地味なミュージカルという印象だった。
フランキー役のJohn Lloyd Youngが凄まじいハマリ方で、ファルセットなど完璧。フランキーに似すぎ。絶賛。トミー役のChristian Hoffも良かった。ちなみに席が後ろの方だと二階席がせり出している関係で見えない部分があるので、これから席を取る方はお早めに前の方を取った方がいいと思うです。あ、それと、フォー・シーズンズの曲をあまり知らない&英語が不得意だと、このミュージカルはつらいかも。どうもミュージシャン系スラングが多いっぽく、ヒアリング不能な場面がいっぱいあった(泣)

つか、真後ろの席にひとり座っていた日本人男子が9割方眠っていて、しかもイビキをかいていて、静かな場面とか同胞として冷や汗かいたよ。目立つ。時差で死んでいるんだろうけどイビキだけはかくな。休憩時間も寝ていて、まわりから「あいつかー」と指さされていた。ヤだなぁ…。

森崎さんが観てる演目が終わるのが24時近い予定だったので、夜中のディナーはパス。胃を休める日。明日はまた2本ミュージカルを観る。そういえば昨日会った松尾さんに今回の観劇予定を話したら、「それって何かの罰ゲームですか?」と真面目な顔で聞かれたっけ(笑)

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NY観劇旅行4日目

2007年05月28日(月) 9:00:00

今日は日曜。ゴスペルを聞きに教会へ行く予定だったが、いろいろあって急遽中止に。その分ゆっくり寝られ、朝10時までグッスリ。8時間は寝た。快調。

12時にユニオン・スクエアのマンション下で菅谷さんと待ち合わせ。
おとといの夜一緒に食事した方で、今日マチネで「AvenueQ」を観ると言ったら「私も行きたい」ということになり、ついでに昼ご飯もご一緒することにしたのだった。NYに住んでいるとこういう機会でもないとミュージカルも行かないとか。それはそうかもなぁ。

森崎夫妻も含めて4人で、菅谷さんお勧めの「COOKSHOP」というレストランへ。
チェルシーの10Ave.と20th St.の角にあるこの店はとても居心地良くモダン。そしてまた料理がうまい。うまいうまい。日曜の12時でブランチメニューだったようだが、ブランチでこれなら昼や夜はいったい?と思わせる充実ぶり。オーガニックを意識した店らしく野菜が実にうまいし、肉も飼料を使わず草を食べさせたものを使っているらしい。ヘルシーでモダンでスマート。チェルシーっぽいなぁ。
パン類を始め、チキンのサラダもハンバーガーもとてもうまし。みんなで「うまいうまい」と盛り上がりながら食べる。ワインもリーズナブルに揃っているようだし、次回は夜に来たい。夜は黒板にオススメが書かれて、旬の野菜とかをチョイスして食べられるみたい。

食後、シアター・ディストリクトへ向かって「AvenueQ」観劇。2回目。
昨日の「スパマロット」での失敗が身にしみているのでわりと怖かったのだけど、これは全くパワーが落ちていなかった。「アベニューQ」最高! 席が前から5列目くらいと、前回観たときより良かったせいか、前回より感動したくらい。オリジナル・キャストは1人残っていたが、他の役者もかなり良く、マペットも自然な動きで完璧。歌もいいし超ご機嫌だ。2回目だしCDも聴きこんで行ったので一緒に歌えた。筋も英語もわりとわかりやすいのでとっても楽しめた。初見の森崎さんも菅谷さんも「面白かったぁ〜!」と。

こうなると、昨日の「スパマロット」は「役者が悪かったんだ」ということに尽きるかも。オリジナル・キャストを凌駕するような役者が出ていれば、また印象が違ったのだろう。それにしても、かえすがえす、心の底から、未練たらしく、ザンネンダ!!

完璧に満足して皆と別れ、ひとりロックフェラーセンターへ。
冬はスケートリンクになる例のカフェで、仕事でNYに駐在している中高時代の同期・山中くんと27年ぶりに再会。おお〜と握手してしゃべり始めた1分後にはまるで違和感がなくなった。同期というのは有り難いものだ。
アイツはいまどうしてる、コイツはどこで何してる、みたいな同期の噂話をしたあと、お互いの子供の話など。こんな話で盛り上がるなんて中高時代には想像もつかなかったな。「いや実際さ、アメリカの中学とかってレベル低くて、日本人が転入すると、日本で普通レベルの子でも、勉強も体育も音楽とかもほぼトップの『スーパーマン』になれるんだよ」だって。アメリカの場合、上5%くらいは宙返りしてもかなわないようなエリートで、それ以外はいきなりグググッとレベルが下がるらしい。へー。
パラソルもない直射日光のテラス席で汗をダーダーかきながら1時間半ほど話して別れる。毎日暑いなぁ。ピニャ・コラーダが身体に染み入る。

そのまままたしても劇場街に戻り、今度は19時からソワレで「Spring Awakening」観劇。
直訳すれば「春の目覚め」。1891年発表のドイツの古い戯曲で、検索すると例えばココとかに戯曲が載っているので、これから観られる方は筋を読んでから行かれるといいと思う。若者の性の目覚めと悲劇を描いたものだが、その過激な内容に発表当時は発禁扱いだったという。その古典をロック・ミュージカルに仕立てた新作で、6月10日に発表されるトニー賞に作品賞を始め最多11部門でノミネートされている話題作。オフ・ブロードウェイから早々にオン・ブロードウェイに上がってきた作品でもある。

オープニングから引き込まれる。
シンプルな舞台装置を演出と照明の力でものすごく魅力的に見せている。役者は最初から舞台袖の座席に座っており、出と入りが自然で場面展開がスムーズ。歌になるといきなり胸元からマイクを出してライブ形式になる演出も面白い。照明も卓越していて美しかった。前評判では過激な性描写が話題だったが、それはそれほどのものでもなく(いや、ブロードウェイでここまでやるのはやっぱり過激か)、若者たちの悩みがストレートに伝わってくる。まぁ戯曲自体が古いので性が乱れた現代とは合わない部分はあるのだが、とても魅力的な舞台で11部門ノミネーションもむべなるかな。この斬新さが評価されれば作品賞もとっちゃうかも。
ただ、個人的にはラストのまとめかたが弱いと思った。ホントにこの終わり方でいいの? 作る側も悩んだとは思うけど、アップビートで哀しみを歌っても良かった気がする。主役女性の最期もカタルシスなし。惜しい。

観劇後、森崎夫妻とチェルシー・マーケットの裏手にある「DEL POSTO」へ地下鉄で。
22時の予約。なんとかピッタリ間に合った。有名シェフ、マリオ・バターリとそのお母さんのリディア・バスティアニッチがチームでやっている新しい店で、2007年版のNYミシュランで二つ星を獲得したばかりの旬のリストランテ。大箱だ。

クラシックとモダンが調和したインテリアがまず素晴らしい。高い吹き抜けの天井と中二階のテラス席を優雅に組み合わせていて上品。サービスも料理もなかなか洗練されている。
奮発して120ドルのデギュスタシオンと、追加65ドルでその7皿にそれぞれグラスワインを合わせてくれるコースを選択。アーティチョークのスープ仕立て、モレル茸のロースト(ソービニヨン・ブランが完璧に合う)、春野菜のミネストラ、完璧にアルデンテなトンナレッリ(パスタ。胡椒が効いたそれにピノ・ノワールが異様にマッチング)、仔羊のロースト、レモン・ソルベ、〆のデザートであるコーヒーケーキまで隙なく構成。ワインのマリアージュはほぼ完璧。
全体に濃厚めだけど、焦点はきちんと来ていておいしい。うまうま。メインの仔羊がちょっと弱めだったけど全体に満足行くコース。これで80ドルくらいなら感動ものだけど、NYにしてはちょっと高いかな。ただ「旬の店を食べる」という意味では価値がある店。バターリってこういう上品&洗練路線じゃなかった気がするんだけど、とても完成度が高かった。

いや〜おいしかったね〜と語り合いながら帰途につく。
「COOKSHOP」「Avenue Q」「27年ぶりの同期」「Spring Awakening」「DEL POSTO」と充実した一日。贅沢だ。バチ当たり。どっかで少しアンラッキーなことをしてバランスとらなくちゃ(笑)。

帰り際、チェルシーマーケット斜向かいの「HIRO」というクラブのイベントに数百人の男子が並んでいるのを目撃。壮観。というか25時なのに何?と、列の中に日本人を見つけて聞いてみたら「毎週日曜深夜はこの店でゲイのイベントがあるのー」とのこと。あー、あなたもゲイなのね。しかしすごい行列だ。

チェルシーから歩いてユニオン・スクエアまで。
「アベニューQ」のCDを何回も聴いてから就寝。今日も楽しい一日だった。
寝る直前にネットでNewsを見てみたら、ちょっと日本を離れている間に、松岡農相が自殺したり、ZARDの坂井泉水が亡くなったりしていた。ビックリ。

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NY観劇旅行5日目

2007年05月29日(火) 9:00:00

今日(28日)はアメリカの祝日。メモリアル・デイ。
朝8時に起きてちょっとだけ散歩。深夜にどっさりとイタリアンを食べたので腹ごなし。で、部屋に帰って靴下と下着を洗濯して、CD聴きながらしばしくつろぐ。今日を含めてあと丸3日で帰るんだなぁ。

昼ご飯はベトナム料理「Bao Noodles」。2nd Ave.の22と23の間。
ここも菅谷さんの紹介。お暇ならご一緒しません?と誘ってみたら来てくれた。ということで菅谷さんとはラスト飯。パパイヤサラダやフォーがうまい。懐かしい給食味のチキンカレーもいい。良店。なんだか胃袋がホッとした。

皆と別れてボンヤリ散歩。2番街を22丁目あたりからだらだらとチャイナタウンまで30ブロックくらいゆっくり歩く。
今日は美術館に行こうと思っていたけど、祝日で激混みしていそうなのでパス(月曜休みのところ多いし。チェルシーのギャラリーも休んでる)。フリック・コレクションでフェルメールを見ようと思ったけど明日の午前中に行くことにした。メトロポリタンやMoMAは今回はパス。なんとなく美術鑑賞という気分ではない(メトのフェルメールは見にいくかも)。

何の目的もない散歩だったので、そのまま近くの地下鉄に乗り、セントラルパークへ。芝生に寝転がって熟睡したろうと思ったのだ。が! なんやねん、この混雑! さすが祝日。死の賑わい。
諦めて久々のミッドタウン逍遥。ショッピングというよりひたすら散歩。「Barnes & Noble」にも数店入った。娘が「リサとガスパール」のキャラが好きなので、英語で書かれた絵本があったら買ってお土産にしようと思ったのだ(英語の勉強にもいいし)。でも置いてない。もともとフランスの絵本だからなぁ。アメリカでは受けが悪いのかも。

いい加減4時間くらい彷徨っているので、疲れて一度部屋に帰る。で、ひと休みしたあと、今晩の食事は23時からなので、それまでのつなぎに軽く鮨を食べに行く。こういう時のつなぎにファストフードの鮨は便利。胃も癒されるし。

行ったのはトライベッカの「Upstairs」。
ブーレーの本店の横にブーレー・ベーカリー&マーケットというのがあって、文字通りその2階にある、ブーレーが出したカジュアルなダイニングである。フレンチ・アメリカンを出すオープンキッチンと鮨カウンターが両立している珍しい作り。小さい店。まだ出来て2年くらいかな。話題の店でもある。平日は大行列だとか。

で、その鮨カウンターに座って短時間で数貫食べたのだった。鮨以外にもうひとつ目的があって、NY行き前にメールをくださったAさんに、この店で働いている山田さんという職人さんの話を聞いたのだ。その方にお会いしてみたいと思ったわけ。で、カウンターで聞いてみたら、目の前に立っている若い職人さんがまさにその方だった。Aさんからボクのことも聞いていてくださったようで、お互いニコニコと。もうちょっとゆっくりお話したかったが、観劇の時間が迫っているのでサササと数貫。酢飯がしっかりした鮨。胃が喜ぶ。どうやらブーレーは和食店を計画しているらしく、そっちでのご活躍も期待。

タイムズ・スクエアまで戻って「オペラ座の怪人」観劇。
四季で2回(市村ファントムと山口ファントム)、NYで1回見てるから、都合4回目。今回観る予定ではなかったが、あまりにHoward Mcgillinのファントムの評判がスゴイし、オペラ座オタクの森崎夫妻もベタ褒めするので。

で、感想はと言うと…。

ひと言。「何これ?」でした。
ええと、後ろに(驚)をつけないと。つまり、「何これ?(驚)」

参った。痺れた。泣いた。ここまで凄いとは思わなんだ。
4回目にして、ハワード・マクギリンのファントムを観て、初めてようやくファントムの本当の気持ちが理解できた感じ。弱さと繊細さをここまで表現したファントムはいなかった。怪人の狂気を表現したファントムはいたが、クリスティンへの愛のカタチと孤独の寂しさとマスクの嘆きがイマイチ伝わってこなかった。でも、マクギリンのファントムはもろもろの弱さとその反動の狂気が演技でも歌でも完璧に表現されていて、一幕のラストの屋上の場面とかですでに泣けたし、二幕のラストなんか会場中すすり泣きの嵐。あの圧倒的な演技力と声と歌。あぁ、これこそ真のファントムだ…。こんな演技だとラストの「仮面がライトの中に浮かび上がるシーン」の重要性まで違ってくる。マスクの裏に隠された嘆きの象徴として機能する。なるほど…。

2階席の隅でこれだけ圧倒されたのだから、1階席の前の方だったら死んだかも。ちなみにこの劇場、二階席が前にせり出している分、1階席の奥だと屋根裏を走るファントムの演技とか像に乗った迫真の演技とか例のシャンデリア落ちとかが見えない。これから買われる方は1階席の真中より前か2階席をお勧めします。

終演後(22時半)、ちょっと呆然としながら地下鉄に乗ってミート・パッキングの南にある「Spotted Pig」へ夜飯に。

なんつうか本当にさりげない普通のパブなんだけど、なぜか2007年NYミシュランでひとつ星がついた店。ミシュランってパブにひとつ星なんてつけないよね。そういう意味で興味がものすごくあった店なんだけど、サービスも雰囲気も内装も居酒屋的で普通。若者は立ち飲みしているし。いやまぁ料理はとてもおいしいんだけど、ひとつ星をつけるほどかなぁ。ただ、ちょっと気楽に飲みたくて、しかもおいしい料理にありつきたい時はオススメかも。アフター・シアターに利用するのならとてもいい。

ご一緒したのは、過去に何十回と撮影でお世話になっているZAZOUというプロダクションの岡田さんと里見さん。そして森崎さん。いや〜お久しぶりです〜と握手しつつ、「あれ、でも新宿でばったり会ったよね? あなたも新橋でばったり会ったよね?」とか。そう、おふたりともNY在住なのに東京で偶然ばったり会ったことがあるのだ。縁があるのかも。

岡田さんから嬉しいサプライズがあったりしながら(ありがとう!)、ぎゃーぎゃー話す。なんかこのおふたり相手だと開放されてしまう。あの頃いくたびともなく地獄の撮影とかを一緒に乗り切っている分、戦友に久しぶりに会った、みたいな気分になるのかも。

明日仕事で早い岡田さんが帰って、里見さんと森崎さんと3人でロウアー・イーストサイドの「'inoteca」というワインバーへ。「Spotted Pig」も「'inoteca」も普段は大行列な店らしいけど、祝日のド深夜はさすがにすいている。赤のスパーリングなど空けつつ、くっだらない話をえんえんと。楽しい。

ふと気がつくと28時近く。急いで帰って就寝。
あぁ明日の午前中にフェルメール見に行こうと思ったけど無理かも。

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NY観劇旅行6日目

2007年05月30日(水) 9:00:00

朝8時起床。快晴。今回も天気に恵まれた(晴れ男!)。ちょっと前までNYは荒天で寒かったらしい。ラッキー。でもちょっと暑すぎかも。

昨晩28時まで遊んだので朝はわりとダウン気味。フェルメールは諦めて12時すぎまで部屋でダラダラ。で、13時から「Aureole」で森崎夫妻と昼ご飯。

この「オリオール」は以前から行きたかった店。ZAGATでも27点、NYミシュランでもひとつ星がついており、NYトップクラス。なかなか期待が持てる。
昼のコースは38ドル。とても落ち着いたハイソな店で、ジャケットと襟つきシャツは着ているとはいえジーンズと合わせているボクはちょっと浮き気味だったかも(それなりにお洒落な格好なのだけど)。

肝心の料理はちょっとガッカリめ。あっさり味なんだけど、単に味を薄めた感じで、すべてに焦点がぼやけている。サーモンのローストが火加減完璧だったことと、デザートの一口目がうま〜と思ったこと以外は普通。もうちょいがんばって欲しかったなぁ。でも雰囲気が良かったので許す。

その後3人で5番街のアップル・ショップへ。超オシャレ! 透明なオベリスクみたいな外観で、そこから地下に螺旋を降りていく。なんか神聖な気分になる(笑) 聖地だなぁ。ちょっと見た後、5番街を少し見て、地下鉄でチェルシーの22丁目のギャラリー街へ。

まずはチェルシー・アート・ミュージアム。
ここで、友人の知り合いである「やなぎみわ」さんの展示があるのでそれを目当てに。
これが実に良かった。Miwa Yanagiという名前、脳みそに深く深く刻まれたよ。というか今まで知らなかったのが不思議。なんだか感性が近い印象を受けた。うわー、うわー、同じこと考えてるー、とか思って、作品の前から動けなくなったり。
2フロアに渡って特集が組まれているんだけど、日本人として誇らしい気分。

思いがけない刺激を受け、ちょいと呆然としながら、他のギャラリーへ。
とはいえちょっと時間切れで、2,3まわった後ボクだけソーホーへ。3年前に地獄の撮影&編集をNYでしたときに一緒に仕事したminaさんに会いに行く。

旦那さんとソーホーにオフィスを構えていて、そこでまずはご挨拶。日本での結婚披露パーティに出席して以来。久しぶり〜。
その後「Antique Garage」というMercerにあるターキッシュ・カフェでお茶。お互い話が合うのでわっと盛り上がりあっという間に時間が経つ。「あ、やばい! そろそろ出ないとミュージカルに間に合わない!」と急いで別れたけど、ゆっくりご飯でも食べたかったね(今回は彼女のご両親がNYに来られていてボクとは予定が合わなかった)。次回はいつ会えるかなぁ。お互い元気で。

さて。今日の観劇は今年のトニー賞作品賞候補にもなっている「Curtains」。
「スパマロット」のロビン役を見てから大ファンになったデヴィット・ハイド・ピアースの主演。それだけで心が踊る。彼とまた会える!

新作なので予習もままならず、ストーリーもほとんど知らずに見たのだが、劇中劇(ミュージカル)の中で殺人がいくつも起こり、刑事役のピアースが自らミュージカルに出たりしながら事件を解決していくコメディ。わりとおバカなギャグ満載といった印象。でも歌と踊りがなかなか派手で素晴らしく、わりと満足。なんというか「古き良きミュージカル」を味わいつつ、謎解きやコメディも楽しめるお得作なのだ。日本人が考える「ザッツ・ミュージカル」に近いイメージ。明るく楽しく、何も考えずに楽しめる。
ただ、英語がわからないと謎解きのキーポイントが読み取れないので少し苦労する(ボクはいまだに謎解きがわからない:笑)。ピアースは相変わらず最高に味がある演技で魅力的。脇役もとても個性的で、どうもアメリカで有名なひとが何人も出ているみたい(拍手万雷だったし)。音楽もよく、古典的な踊りも好ましい。作品賞としては弱いと思うけど、愛すべき佳作。

終演後、22時に待ち合わせてトライベッカの「Bouley」へ。森崎夫妻と里見さんの4人。
言わずと知れたブーレー・グループの本拠地だが(以前の本拠地は一昨年行ったイタリアン「Scalini Fedeli」に居抜きでなっている)、こんだけNYに来ていて、まだ「ブーレー」本店には行ったことがなかった。これでやっと行ける。

店に入ってすぐ横の壁一面に本物のリンゴがディスプレイしてあり、その芳香が出迎えてくれる。
内装もビッグアップルを意識して、赤の天井と壁。Rがついたデザイン。照明はリンゴの種のところをデザインされている(そうですよね?と店の人に聞いたら、最初の人は違うと言って、あとでもう少し中枢的な人がでてきて「ブーレーの弟がリンゴを意識してデザインした。照明は種のデザインだ」と認めた)。
料理はモダンで美しく、なかなか満足。テイスティング・メニューというプリフィクス・コースを頼み、ワインをペアリングしてもらったが(95ドル+75ドル)、ワインのマリアージュも意表をついた選択なのに完璧でさすがだった。ケイプコッドの新イカをソテーした海の香りのする前菜からして完成度高し。うめ〜。メインの鳩はフォアグラと一緒にキャベツで包んだ一品。まぁまずいわけなし。ただこれは前菜のもう一品とともにインパクト強くはなかった。
印象に残ったのはデザート。完璧な極楽味のチョコレート・スフレ。あ、それと、温かいラズベリーのメレンゲに山羊のヨーグルトソースをかけたデザートには「米米酒」という日本酒が合わされていたのには驚いた。これがマジで完璧なるマリアージュ。それにしてもこの米米酒(こめこめしゅ)、面白い。すっきり飲める。

超期待の「ブーレー」だったが、どちらかというとバターリの「DEL POSTO」の方が印象強かったかも。皿上の美しさは「ブーレー」の方が数レベル上だけど、ちょいメインが弱い。

食べ終わって24時半。お腹一杯で二軒目に行くチカラもなく、みんなでタクシーで帰る。
そうそう、帰りに昨晩行った「Upstairs」の山田さんからお土産をもらってしまった。申し訳ない。でもありがとうございました。新しい店、がんばってください。

帰ってから会社に電話したりして仕事を少し。「Curtains」の一曲が耳について離れない。26時ころ就寝。

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NY観劇旅行7日目

2007年05月31日(木) 9:00:00

明日は朝には空港に向かうので、今日が実質的最終日。今日2本観て、目的である「ミュージカル10本」を完遂。

まぁもう十数回目のNYなので他にしたいことも特にないとはいえ、今回はミュージカルとメシしかしなかったなぁ。でも会いたい友達にはほとんど会えたし良かった。時差に苦しむこともない快調な1週間に感謝。深夜メシの連続にも関わらず耐え続けた胃腸にも。一緒に行動した森崎夫妻にも。あ、それと勝手に行かせてくれた妻子にも(妻の優子はまたひとりでフランスに行くみたいだけど)。

朝は8時に起床。風呂に入ったりなんだりしたあと10時くらいから散歩。ユニオン・スクエアのグリーン・マーケットでようやく「短髪に入れ墨のオバチャン」を見つけた(その後モリたちとスコーン購入)。

11時30分にアッパーウェストの「Barney Greengrass」でブランチ。
ここは2回目かな。古くからメールをくださっているTomoさんと会食。久しぶりの再会。モリ夫妻と4人で絶品のサーモン、スタージャン(チョウザメ)、セイブル(銀鱈)のスモーク、そしてエッグとスモークサーモンをスクランブルにしたもの、超超絶品のチョップド・リバー、そしてベーグル。と、ユダヤ人の典型的ブランチを堪能。うまうま。やっぱりここの魚のスモークは世界一かも。こんなにとろけるスモークは他にない。特に今回びっくりしたのは銀鱈のスモーク。舌の上でふわりと溶ける銀鱈。うま〜。それとチョップド・リバーも異様にうまい。これだけを食べにまた来たい。
余談だけど、いまNYで銀鱈の西京漬けが流行っているらしい。味噌漬けと呼ばれているらしいけど。そういえば「Upstairs」でも握りに何かの味噌漬けが出たな(タネはなんだったかな)。

もう1軒、ユダヤ人に人気だというデリに寄ったあと、Tomoさんと別れる。次に会えるのはいつだろう。

んでもって、今日のマチネは「Wicked」。
劇団四季でも6月から公演されるヤツ。ブロードウェイでは2004年の公開で、当然これがトニーを取ると思われていたのに予想を覆して「AvenueQ」が取った。でも「ウィキッド」はいまだに席が取れないことで有名な作品。

子供の観客が多かったけど、アメリカの子供はなかなか舞台の盛り上げ方を知っていてピーピーキャーキャーとタイミングよく騒ぐ。またそういう騒ぎ方によく似合う派手な舞台であった。席も前列の方だったので相当楽しめた。第一幕ラストの「Defying Gravity」が最高。ちょっと細目で心配したエルファバ役のJulia Murneyがとても良かった。夢見る少女であったエルファバの雰囲気を上手にだしていて好演。グリンダ役のKendra Kassebaumはガーリーな演技がなかなか。しっとりした歌はもうひとつだったけど、明るく素直なグリンダで良い。オリジナル・キャストがそれはそれはすごかったらしいのだけど、このキャストもわりといい。
ちょっと舞台装置がディズニー的すぎて、その辺もう少しオズ独特の世界観を出して欲しかったとは思うけど、席が取れない&劇団四季が取り上げるのがよくわかる良作。こりゃ楽しい。

終演後、モリたちと「劇団四季になったら、あの歌の歌詞はやっぱり『越えてーいけー、じゅーりょくぅー』とかなるのだろうか」などと話しあいながら、チェルシーマーケットへ。モリたちを案内しつつ、小腹が減ったと訴えるモリにつきあってスープを食べる。

その後ほとんどお隣のミートパッキング・ディストリクトへ。ソワレまでの時間はココでつぶすことに。いまNYで一番オシャレで先端な地区。数日前の夜に行ったが、昼にもアンテナショップ的なブランドショップを隈無く見回ることにする。やっぱオシャレ。面白い。でもグルリと一周したわりには意外と店数も少ない。もうちょっと増えて欲しいかも。

ソワレは20時から「Legally Bronde」。
数年前に機内で見た映画「キューティー・ブロンド」(邦題)のミュージカル化。なんつうか、まさに「ガーリー天国」な作品だった。ブロンド娘が彼を追って法律の世界に入り巻き起こす騒動を描いているのだが、あくまでも明るく、あくまでもピンキー。ここまで正面切ってガーリーに来られると認める。というか、素晴らしく楽しい。
まだ4月29日にグランド・オープンしたばかりの作品だが、来年のトニーのノミネートは確実な気がする(ノミネート止まりだとは思うけど)。
映画でリーズ・ウィザースプーンがやった主役のエル役はLaura Bell Bundy。とてもいい。ピンヒールでよくあそこまで踊れるなぁと感動するレベル。「スパマロット」でハーバート役など何役もこなしたChristian Borleもなかなか。彼の本質はコメディだと思うが、そこそこ真面目な役をちゃんとこなしていた。あとは犬! 生舞台で犬が二匹活躍する。ちょっとドキドキ&びっくりするよ。

ということで、今回の目的「7日で10本ミュージカル観劇」を達成!
パチパチパチ。おバカなことを真剣にやるのは楽しいな。
それにしてもここまでミュージカルに近しくなるとは思わなかったけど、だんだん役者名まで覚えるようになってきたし、CDとかも買いまくっているので、ちゃんとサイト内にコーナーを作るべきかもしれない。観たものだけでも記録するように。「PLAYBILL」も昔からずいぶん溜まっているし。毎年は無理でも数年に一回はブロードウェイに通いそうだし。

そんなことを思いながら地下鉄で移動して、NY最後のディナーを23時すぎからソーホーのメキシコ料理「La Esquina」にて。
この店、K堂さんから強く勧められた店で、アプローチが異様。地上はしょぼいメキシカン・デリなのだが、秘密のドアから地下に降りると暗くて広いレストランが広がっているのだ。入るのはデリの中の従業員専用ドアみたいなところ。ドア番なのか客なのかわかりにくい場所にごつい店員が座っており、そいつに名前を言ってドアを開けてもらい、暗い階段を降りる。そうするといきなり厨房。料理人が殺気だって働いている中を躊躇せず通りすぎると、いきなり異空間が現れる。そんなアプローチ。

なんつうか古城の地下室みたいな空間だ。地上部の小さな店からは想像できない広い空間で、大音量のロック(懐かし系が多い)がかかっている。オシャレで怪しげな人々が100人くらいとぐろを巻いている。この意外なアプローチを含めた隠れ家感がNYでは人気で、ビヨンセを始めとするセレブたちも頻繁に来ている先端な店とか。なるほどー。隠れ家&こんなシチュエーションのくせに(くせに?)料理もとても良いとか。

前回NYに来た時にお会いした萩尾さんが今日東京から帰ったばかりなのにこんな深夜に来てくれて旧交を温める。里見さんとモリ夫妻とで総勢5人。ただ、大音量なので声を張り上げて話さなければいけないのが難。ボクが明日の朝帰国するということで「打ち上げ会」的なものだったのだが、それどころではない。腹の底から声を出して叫ばないと会話が出来ない。

なるほどメキシコ料理はなかなかのもの。セビチェもタコス系もグリル系もよい。サボテンのサラダやグワバ味の豚グリルとかうまかった。深夜26時すぎまでやっているし、ここもアフターシアター、もしくは2軒目にいいかも。知らない人とか驚いてくれそうな店だ。

わいわい遊んで、26時ころ、みんなと別れる。
森崎博之夫妻ともお別れだ。7日間ありがとう。もともとボクひとりで行こうと思っていた旅行に彼らがついてきた経緯ではあったが、彼らに来てもらって旅の楽しみが倍以上になった。
マンションでの別れ際、思いがけず誕生日プレゼントをいただく。うわっ。ホントに予想してなかったので驚いた。そう、明日ヒコーキに乗ったら、機内で6月1日の誕生日を迎える。日本に着くのは誕生日当日の夕方。あぁもう二十数時間後はトウキョウか。

モリたちと名残を惜しみながら握手して別れ、部屋に帰ってパッキング。窓から見える月は満月。摩天楼のすき間にひっそりと。

今回は「全くの休暇&好き勝手旅」ということで、いつになく相当気持ちが開放されている模様。わりと毎日ハードなスケジュールなのだが、疲れがあまりない。ラクチンだ。ストレスがないんだなー。
一部の方に「ポルトガルに続いて休んで仕事は大丈夫なんですか?」と心配されたけど、実は勤続記念に長めの休みがもらえるという制度を2回に分けて利用しているので誰にはばかることなく堂々と休めるのでした。使わないともったいない有給休暇なので、家族も何も言わずに許してくれた部分があったり。家族を置いてのひとり旅ももうなかなか出来ないかもなぁ。

ミュージカルのCDを機内で聴くためにiPodに移して、とりあえず就寝。
なんだろうな、あまりに馴れすぎたNYのせいか、街への名残惜しさはない。でもあと10本くらいミュージカルを観たかったかも。続けて10本見続けた効用で、演技や歌や踊りや脚本の質の「相対化」が自分の中で出来はじめていて、いままで感心するだけだった作品への評価も変化しつつあるのを感じているからだ。今ここで離れるのは惜しいな。でも観た作品を機内を含めて帰国してからもよーく反芻して、自分の中に「ミュージカル基準レベル」を持とう。せめてそれをしないとこの10本が無駄になる。

ということで、旅はオシマイ。Life must go on!

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