2007年02月

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どっちになっても、それが正解

2007年02月01日(木) 8:12:30

本番前夜の夜メシはやっぱ縁起物でカツかなぁと思ったけど、考えたら揚げ物を全く作らない家なのでパス。
となるとなんだ?と一家でダジャレ会議。「やっぱ牛でうっしっしとか?」「パスタでパスだ!」「うなぎで、ウ、凪。平穏無事な感じ」「鯛よ鯛。受かりタイ!」「カリフラワーで受かりフラワー!」「ごぼうでごぼう抜き!」……。全部つまんねぇ。というか食材単品かよ。却下。ダジャレはやめて普通のごはん。

娘は全くいつも通り。のだめの録画見て、勉強して、ベッドに入ってすぐに寝た。よくすぐ寝付けるな。あ、寝る前にメッセージ・メモをもらった。3年間勉強ありがとう、みたいな。なかなか泣かせる。

泣かせると言えば、お励ましメール、たくさんありがとうございます。
他人のガキなのに様々な温かい応援のお言葉。本当にシアワセもんです。

もう「ある時期ちゃんと努力する」という目的は(たぶん)達成しているので、親としては落ちても受かってもどっちでもいいやという心境。たぶんどっちになってもそれが「人生の正解」。
ボクもいままで不本意なことがいろいろあった。わかりやすいとこでは、国立大落ちて私立大に行ったり、会社も大阪配属でがっくりきたり。でもそれらがあったから今の自分があるわけで、結局正解だったのだ。国立行ってたら…。東京配属だったら…。きっとものすごく不幸になっていたに決まってる。うはは。

もし受かったら「そっちの方がいい人生」。もし落ちたら「そっちの方がいい人生」。
そんなことを軽く話して会場へと送り出した。

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そっちの方がいい人生

2007年02月02日(金) 12:26:24

もし受かったら「そっちの方がいい人生」。もし落ちたら「そっちの方がいい人生」。

昨日書いたこんな言葉にわりと反応が多かった。
しみじみとしたメールをいろいろいただいたのだ。受験失敗の話や苦労した就活の話、不本意な転勤の話、うまく行かなかった恋の話などなど。あの時あっち側に行けてたらもしかしたら…と今でも引きずっている人生の岐路の話をじっくり読ませていただいた。
みなさん「でも、今では確信があります。こっちの方がいい人生なのだと思います」というような締めくくり方。そうこなくっちゃ。

昨晩、試験を終えた娘が自信なさげに「落ちたらどうしよう」と小さくなって怯えていたので、みなさんの話とかもさせていただいた。もし失敗しても結局「そっちの方がいい人生」ってみんなも言ってるよって。神様がキミのためにそっちを選択してくれたということ。あっちに行かなかったおかげで出会える人とか楽しいこととかいっぱいあるよ。

宮脇昭の言葉にこんなのがある(必読の名作「魂の森を行け」一志治夫著より)。

「過去も夢、未来も夢、いまこの瞬間生きていることだけが事実」

そう、いまこの瞬間のみが人生の真実。いまこの瞬間の自分の人生を、否定せず、コンプレックスも持たず、ちゃんと愛してあげればよいのだよ。って小六にはちょい難しかったか(笑)


ちなみに、さきほど結果が出て、娘の響子は「もし受かったら『そっちの方がいい人生』」の方に進むようです。
応援してくださった優しいみなさま、どうもありがとうございました。

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解禁

2007年02月03日(土) 15:18:47

娘の受験が終わり(たくさんのメールありがとうございました。ちゃんと娘に読ませました)、ストイックな生活からようやく開放されるワタクシ。
以下、めでたく解禁されるもの。

  • 晩酌(リビングで勉強する娘に禁止されていた)
  • 外食(娘が嫉妬するので自粛していた)
  • プール(ノロとか風邪とかかからぬよう自粛していた)
  • TSUTAYA(娘も一緒に観たがるので自粛していた)
  • ゲーム(WiiもDSも買わずに自粛していた)
  • 旅行(出張以外もちろん自粛していた)
  • 舞台・イベント(基本的には自粛していた)
ついでにこれも解禁します。というか再開。

いや〜、2004年1月からだから、もう3年も更新さぼってたのですねぇ。昔のメインコンテンツだったのに。 というか、最近読んだ本もまだ書いてなかったりもするけど、とりあえず「リニューアル & MT化 & 評価法変更 & 加筆修正 & 表紙画像挿入」の作業が9割方終わったので公開します。実はずっとストイックにしこしこ作業を続けていたのです。約900冊分(!)


なお、04年〜06年に読んだ約300冊はまだ書いてませんが、それはまぁリアルタイムの更新をしながら、ゆっくり書き足していきます。また、以前は毎月頭に更新しておりましたが、これからは随時更新となります。よろしくお願いします!

※おもしろ本の再開を根気強くリクエストしてくださった方々、どうもありがとうございました。おかげさまでなんとか再開できました。

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一日が長い

2007年02月04日(日) 21:45:57

親娘ともに思うのは「一日が長い」ということである。
つい数日前までなんであんなに一日が短かったのだろう。んでもって、なんでこんなに遊んでいるのに一日が終わらないのだろう。いい歳したオッサンが言うのもおかしいが、これだけいろいろ娘と遊んでまだ夜9時台か、という感じである。というか、まだあれから二日か、という感じである。

やっぱり時間って主観なんだな。正確に秒を刻む時間ですら主観で変わるんだな。とか思う。結局客観のものなんて世の中にないんだ。ちょっと確信する今日この時。もっと主観を大事に生きていこう。

あ、そういえば、娘とTSUTAYAに行って、娘は二本借り、ボクは一本借りた。
解禁のTSUTAYAでこれかよ、って我ながら思うけど、なぜか「駅 station」を借りた。昭和50年代の古い映画だ。高倉健と舟唄と雪深い街がどうしても観たかったのだ。土曜の深夜にひとり観て泣く。日本人にしかわからないやろうなぁ。というか、ボクも日本人なんやなぁ。そんなオッサンの週末。メールのお返事遅れてます。すいません。

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いきなりWii家族

2007年02月05日(月) 12:27:34

ゲーム解禁を首を長くして待っていたワタクシは、さっそく「Wii」をアマゾンのマーケットプレイスで手に入れ(普通に買うと売り切れで手に入らないので)、ソフトはとりあえず「Wii Sports」を買った。そして「え〜、なんでそうやってすぐ買うのよ〜」と、ゲームに理解がない家族の冷たい視線を背中に受けながら、「いや、これは時代的にやっておかなければいけないゲーム機なのだ」と言い訳しながら、リモコンを握りしめ、まずはテニスを始めたのであった。

最初はひとりで白熱していた。
というか、テクノロジー的にはそんなに目新しい物ではないが、これはやはりゲームの革命であろう。いままでも手に汗握るゲームはゴマンとあったが、手に汗握りつつ実際にカラダにも汗をかくのがこんなに面白いとは。

で、気がつくと、冷たい視線が羨ましい視線に変わっていた。
まず娘の響子。「やらせてやらせて!」と来たので、まずはボウリングをさせてみた。おお、うまいじゃん! しかもどんどん上達する。次に野球。そしてゴルフとやり続け、またテニスに帰ってきたら、娘のはまることはまること。キャーキャー言って楽しんでいる。ふたりで交代に半日遊んだ。似顔絵を作るとそのキャラがプレイするのもいいなぁ。よく出来ている。ボクも響子もソックリ。

さて最後に出でたるは妻の優子である。
斜めになって相当さめた眼で我々を見ていた彼女であるが、「ちょっとだけやってみ?」と誘うとブツブツ言いながら寄ってきて……、それ以降いきなり数時間リモコンを離さない(笑)
ちょっとオレにもさせろ、と力づくで取り返そうとしたら「あなた、オサニチの〆切があるんじゃないの!」と鋭い打ち返し。すっかりWiiの虜である。お約束の「汗で滑ってリモコン飛ばし」もやって、深夜まで必死にやり、そのまま疲れ果てて先に寝た(笑)

おかげで今朝の彼女は筋肉痛。腕が痛い〜肩が上がらない〜とか騒いでいる。力が全く入らないらしく「ミカンが重い〜」とか言ってるし。アホじゃ。

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英語勉強その後

2007年02月06日(火) 7:57:42

あ、そうそう、宣言したんだから報告もしとかないといけない。

この日とかこの日とかに「娘の受験にかこつけて英語猛勉強」を宣言した。

ええとですね、そのご報告をするとですね、正直、量は8割、質は7割の達成度でした(泣)。量7割くらいまでは超順調で、相当ストイックにやったし手応えもあったのだけど、1月中旬の北海道講演3日でペースが一気に乱れてしまった。
出張や旅行なんかでペースを崩すと一気にダメになるのはボクの悪い癖。その後なんとか残り2割までは辿り着き、ラストスパートでこなせるところまではどーにかこーにか這いずり着いたのだが、またそこでストップしてもう2週間強になる。ダメダメだなあ。でも、今日からまた再開する。ヤルと決めたところまではちゃんとやろう。父の沽券にかけても。

まぁ、もうひとつ内緒で自分に課していた「おもしろ本リニューアル」を期限までになんとかクリアしたのが救い。毎日数時間ずつ地味に地道に1ヶ月以上作業した。というか、もうこのタイミングでやらなければ一生やらないと思ったのでわりと必死。起きてきた妻に「いい加減に寝たら?」と言われるくらい根詰めた。

さて、次は「関西のおいしい店リスト」リニューアルに取りかかる(性懲りもなく宣言)。
3月頭公開目標。でももうその頃までギッシリ夜の予定が詰まっているので、わりときわどいスケジュール。朝早起きしてやるか。

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熊の穴

2007年02月07日(水) 12:44:36

昨晩はすっかり恒例となった男4人の会。4人の名前の頭文字をとって「熊の穴」という名前になりそうな会である。4人とも熊っぽいしいいかも。

昨晩のテーマは「西麻布」。
1軒目フレンチ(トリュフピザが実にうまし)。2軒目バー(ちぢみが絶品)。3軒目鮨(意外と量食べた)。4軒目4人のうちのひとりのご自宅(目が眩んだ)。
家に帰ったら深夜3時。いやぁ数ヶ月ぶりに外食遊びをしたという感じ。楽しかったしよく飲んだ。

途中でボクのNYブロードウェイ行きの話になり、なぜか俺も行く僕も行く私も行くという話になり、なんだか知らないうちに4人ともNYに行く話になっていた。というかもともとボクと一緒に行く人との調整も必要なのだけど…。でももしかしたら次の「熊の穴」はNYででかもしれない(笑)

それにしても、ここ数ヶ月あまり飲まなかったせいか、てきめんに酒に弱くなっていた。また飲み始めたら戻るのかな。それとも年齢的にこんなもんなのか。

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ゼルダを始めてしまった

2007年02月08日(木) 7:12:57

あ〜あ。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」を始めてしまった。これで貴重な時間が100時間程度(もっとか?)このゲームに占領されること決定。だったらやるなよ。うぅ。でもね。Wiiの良さが出た秀作ゲームという噂だし、ゼルダシリーズは大好きだし。しゃーないのです。いつかは必ずやるのです。

1日目。直感的で動的で新しいWiiの操作感の良さに打ち震えながら順調に進んでいたのだが、森の神殿のダンジョンが実に難しく、いきなり行き詰まった。いったいどうやって前に進めばいいのだ! 攻略サイトとか見たくないしなぁ…。「いや、これはオコチャマでもクリアしていく謎なのだ。自分に出来ないはずがない。大人のくせに負けるな!」と自分を励ましながらの深夜プレイ。

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従姪と飲む

2007年02月09日(金) 8:46:10

昨晩はいとこの娘、つまり「従姪(いとこめい)」と飲んだ。
「いとこちがい」とも呼ぶのかな。ボクの娘にとっては「はとこ」となる。たぶん。正確に言うと父の姉の娘の娘。親戚と飲むなんていったい何年ぶりだ?

以前、ボクの父方の親戚は正月2日に大集結していた。
楽しかったなぁ。象徴的なお正月。子供時代の美しい思い出のひとつである。祖父母が亡くなって以来その習慣は途切れてしまい、いまでは親戚同士あまりつきあいがなくなってしまった。ああいう集まりは我が家だけでなく、日本から急速になくなっていってるんだろうな。娘なんか「血の繋がった人間が大勢集まる」ということを一回も体験してないので、血族的肌感覚がまったく養われていないと思う。少し不憫である。

従姪は同じ会社の入社2年目。ボクが21年目だから19年違うことになる。

「何年入社ですか? え、1985年? あ、私3歳でした!」

シュート回転の直球が胸をえぐる。
そういえば入社当時に配属になった部の部長に「何年入社ですか? え、1961年? あ〜、それ、ボクが生まれた年です!」とか笑って言った記憶がある。当時の部長の心の揺れを21年後やっと理解するワタクシ。揺れるなぁ。

急に自分の歳を意識しだしてしまい、周りの目が気になりだす。若い女の子をつれてニヤついてるオッサンと思われないように必死に渋面にするも、話がわりと盛り上がり、結局ニヤつくオッサン化。それをちゃっかり観察していたソムリエ氏。ここが稼ぎ時とばかりに高いワインばかり勧める。若い女の子の前で見栄張りたい中年と思われた模様(笑)

まぁこうしてたまたま同じ会社に入ったことだし、これから交流を少しずつ増やして、草の根的にボチボチと親戚づきあいを復活させるのも面白いかもな。とか、いろいろ感慨を持ちつつ、二軒。とても楽しかった。また行こう。

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蔵王

2007年02月10日(土) 9:01:51

今日から二泊で山形県は蔵王に行ってくる。
家族でスキーである。雪質どうかなぁ…。暖かいからなぁ…。

今日は昼に中学校で制服採寸とかがあるので、昼過ぎに東京を出るから、蔵王に着くだけで日が暮れる。滑れない。だから二泊三日と言っても滑れるのは一日半かな。でも、かけ流しの素晴らしい温泉を持った宿に泊まるので(施設はとても素朴なんだけど)、それが楽しみ。

娘的には「受験からの解放」の実感が湧くイベントなのだろう。えらくはしゃいでいる。というか雪が好きなので、雪を触れるだけでうれしいみたい。ボクは準備段階でもう疲れ果ててしまった。スキーって荷物多いよなぁ。

つうことで、明日はひさびさの完全オフライン。更新は出来ません。月曜は夜に(疲れ果ててなければ)書けるかも。

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ヘトヘト蔵王

2007年02月12日(月) 20:47:33

蔵王からヘトヘトになって帰宅。

なんつうか「三連休をナメていた」としか言いようがない。
行きの新幹線からして東京の朝のラッシュ並で、出遅れて指定を取れなかった我々は3時間スシ詰めの中で立ちっぱなし。ボクはともかく娘にとってはラッシュすら初体験。しかも3時間の立ち。つらっ。そのうえ山形新幹線って喫煙車がありやんの。満員すぎてドアが閉まらない喫煙車からズカズカと紫煙が入り込んでくる。ゲホッゴホッ。超満員でタバコを吸うアナタが嫌い。

この時点でもう体力ゲージがゼロに近くなった佐藤家だが、バスを乗り継ぎ、夜ご飯前になんとか蔵王に着いた。かけ流しの温泉にゆっくり浸かって多少回復。でも酒を飲むチカラもなくバッタリ就寝。

翌朝は早く起きた。なんとか気力が戻ったので、スキーに出かける。
雪がバカバカ降っている。まぁ雨より百倍マシだし雪質よくなるからいいかと思ったが、上の方のゲレンデまで辿り着いたらフブキフブキコオリノセカイ。めちゃくちゃ寒い上に、少し滑ったら雪が当たってホッペタ腫れ上がる。視界もほとんど5メートル。やばいなぁと思っているうちに他のスキーヤーの影も見えなくなり、危うく遭難しかけた。響子は心配のあまり泣き出すし、なんつうかもうグッタリ疲れて下山(それでもなんだかんだと5時間ぐらい滑ったが)。

下山してふと気が付くと響子のメガネがなくなっていた(途中でゴーグルに替えた時に落とした模様)。引き返して探すも見つからず、リフト乗り場や事務所にも届いていない。替えを持ってこなかった娘はテンション下がるが、それをなんとかなだめつつ、這うように温泉に行き、ゆっくり温まって夜8時過ぎにはダウン。あぁ疲れた。朝6時まで10年ぶりくらいに10時間睡眠。

で、今日。
昨日ほどではないが霧が出た。
でも、せっかくだからと山頂付近まで行き、樹氷の中を滑る。間近で見ると樹氷ってすっげぇキレイだなぁ…。メガネなしで滑った響子はボンヤリとしか見えなかったようだけど(可哀想)。
雪質は最高だったので、なんだかんだ13時までいっぱい滑り、そこから東京帰還の闘いへ突入。山形駅までのバスに40分並び、山形駅でも新幹線に1時間ちょい並び、なんとか両方とも座席を確保できた。んでもって6時間以上かけてさっき帰宅。あぁもう疲れすぎ。荷物多いし。

ま、とにかく、行きも帰りもスキー場でも、むちゃくちゃ体力消耗系の旅行だった。
最近ラッキーなこともいろいろあったので、アンラッキーも多少やっとかないと、と、自分に言い聞かせつつ、とりあえず寝る。疲れた。おやすみなさい。

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スキーのおもひで

2007年02月13日(火) 12:14:04

それにしてもスキー板は短くなった。
20年ほど前はOGASAKAの「Unity3」の210センチなんて板を使っていたのだが、もうそこまで長い板なんて(レンタルスキー屋には)存在すらしていない。どこでどう理論が変わって短くなったのか全然知らないんだけど、滑ってる間もなんか違和感あった。ちょっと体重乗せるだけでクルリと曲がるのだもの。楽だなぁ。こんな楽していいのかなぁ。
そういえば、ワックスを塗ってる姿も全く見かけなかったのだが、いまではもう塗らないのかな。宿の乾燥室もワックス臭くなかったし。エッジを磨く、とかも必要ないのかな。なんか隔世の感あり。

というか、31年前に初めて蔵王に来た時は、叔父のお古の靴と板で、板と靴をヒモで結んでた。バックルなんてものはなく、靴ひも式(笑)。板は木だったのではないだろうか。っていつの時代だよって感じだが、お古充分、と親に判断されちゃったので仕方なし。

当時、リフトも全部ひとり乗り。緩斜面にはリフトすらなく、縄につかまる式。
若い人は知らんか。ええと、説明しにくいな。縄が斜面に沿って張ってあって、下から上に向かってブーンって動いているのです。自転車のチェーンと同じ仕組みで、歯車部分に動力があったのだろう。で、結び目が等間隔にあって、その結び目にガッとつかまり、スキー板を地面に接したまま上に運ばれていく感じ。でもこれが初心者には悪夢だった。結び目につかまるだけでもタイミングが難しいのに、スキー板をコースからはずれないように制御するのがボーゲンすら危うい人々には相当ハードルが高かった。数人にひとりは必ず途中でこけて大渋滞になる、というシーンがあらゆるスキー場で繰り広げられていた。いやー原始的な仕組みだったことよ。


そういえば、31年前、中2だったボクは、蔵王のリフトにひとり乗りながら、荒井由実の「あの日にかえりたい」を初めて聴いたのだった。記憶の中でボクはすごく高いリフトの上から暗く広い駐車場を見下ろしている。駐車場は旅館街に面している。メガホン式のスピーカーからユーミンの高い声が音割れして聴こえてくる。なんだか今までにないタイプの曲だなぁ、それにしても変な声だよなぁ、とかぼんやり思った。その瞬間を妙にリアルに覚えている。

あの時乗ったリフトはどれだろう、と、今回意識して探してみたがまったくわからなかった。記憶の中でずいぶん変形されているのかもしれない。

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なんでわかったんだろう

2007年02月14日(水) 8:17:50

蔵王で泊まったひなびた宿の小さな食堂で一緒だった方からメールをいただいた。

一緒だった、と言っても話したわけでも接触があったわけでもない。そういえば奥に賑やかな大家族が座っていたなと記憶があるだけである。あちらもボクたち3人を見て「妙に静かな家族だな」くらいにしか思っていなかったそうだ。で、東京に帰ってきて、さなメモを読んで「すべてのパズルがはまって、びっくりたまげ」、メールを書いてくださったそうである。

というか、泊まった宿も書かなかったし、顔もわからないはずなのに、なんでパズルがはまるんだろう…。ずいぶん前から読んでくださっている方のようなので、おととし行った時のメモに宿名が書いてあるのを読まれたのかもしれない。でも同じ宿に泊まるとは限らないし…。すごい直感。

その人によると「子供連れのご家族には稀な、とっても静かに食事されている様子に想像は良からぬ方向へ…、 “何らかの事情(ご主人の不貞の発覚、等)で、家族そろっての最後の晩餐…? はたまた!?”」という印象だったそうだ。 そこまで葬式みたいに暗かったか(笑) とにかく「さなメモから伝わってくるテンションと違った」そうである。
うはは。ま、響子はメガネなくすし、3人ともヘトヘトだし、超ローテンションだったのは確かだけど、不機嫌でも修羅場でもなく、普通に静かに食事してました。あんなもんですよ、いつも。

まぁ静かすぎたことよりもその時着ていた服の方が気になる。
ユーミンの「Destiny」ではないけれど、その日の夕食前に「食堂へはちゃんと着替えていこうかな。んー、でも面倒だからジャージとポロシャツでいいや。素朴な宿だし」と、迷った末に超くだけた格好で行ってしまったのだ。♪どうしてなっのー、今日に限ってー、という後悔。目撃されるとわかっていればもうちょっとちゃんとした…(←自意識過剰)。もうこういう偶然もそうはないとは思うけど、これからは「さなメモにその日の行動を書くだろう」と予想されるときはもうちょっと格好とか言動に気をつけなさいね >自分

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スキー場で聴く曲

2007年02月15日(木) 8:44:13

おととい書いた「縄につかまる式のリフト」は「ロープトウ」と呼ぶらしいです。検索してみると表記的には「ロープトー」とか「ロープトゥ」、「ロープ塔」とも書かれていますね。どれが正しいんだろ。で、別に数十年前の遺物ではなく、いまでも活躍しているスキー場があるらしい。

それどころか、ヨーロッパではこの手の滑走式のもの(座って空中を行くリフトではなく、スキー板を接地したまま上っていくリフト)が主流だ、と書いてあるサイトもある。そうか、主流なのか。
このロープトウ以外にも、円盤状のものを股にはさむシュレップ、T字のバーで腰を固定するTバー、垂れ下がるロープを掴むテレスキーなど、いろいろあるみたい。

ユーミンの「あの日にかえりたい」とスキー場が記憶の中で結びついている人も多いようで、思ったよりたくさんのメールをいただきました。
「そうそうロッヂの二段ベッドで初めて聴きました!」とか「友人が持参したトランジスタラジオから流れてきて…」とか「ゲレンデでエンドレスで流れてて妙に気になってレコード屋に行って」とかいろいろ。あの曲が当時画期的に新鮮だったこともあってか、特に強く「初めて聴いた時の情景」と重なっている人が多いみたいです。名曲ってそういうレベルのものを言うんだなぁ。

というか、ユーミンとスキーって異様に相性よいですよね。
今でも「スキーするときiPodで何聴こう」と考えるとき、まずユーミンを候補に入れます。「雪だより」や「ロッヂで待つクリスマス」なんかを独りのリフトで聴きたい(笑) あ、吹雪の中を「BLIZZARD」聴きながら滑るのも快感。

あと、ボクの中では「THE SQUARE」のアルバム「ADVENTURES」も、ザ・スキーですね。ウォークマンに入れてよく滑ってた。2曲目の「All About You」とか高速パラレルに抜群に合う(笑) 8曲目の「Travelers」は林間コース!

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フランシス・アルバート

2007年02月16日(金) 12:20:47

不定期日記を始めたのはサイト開設して2年目くらいの1997年7月。
一番初めの日記は「愛しのフランシス」と題して、妙にキザっぽく書いている。今読むと文章がとても若くてイヤなのだが、でもその「フランシス・アルバート」というカクテルはあれからも折に触れ作っているし、飲んでいる。

で、先日、「バー・ラジオ」に久しぶりに行き、そのカクテルを作り出した尾崎さんの前に座る機会を得た。

「あぁ、そうですか。何十回と作ってくださったんですか。とてもシンプルなレシピですけどね、人が直線を書いてもそれぞれに違うように、やはり作る人によって違います。わたしが作るとまた全然違うと思いますよ」

なるほど。
フランク・シナトラ(本名:フランシス・アルバート)が好きだった二つの銘柄、ワイルド・ターキーとタンカレーを1:1でステアする、ただそれだけのカクテルがどの程度違ってくるのかぜひ知りたいと思い、尾崎さんにお願いした。彼はニヤッと笑い、ボクのために作り始めてくれた。なかなか光栄な瞬間である。

尾崎さんは意外と饒舌だった。
作りながら工程を一部始終教えてくれる。

「はい、ここがポイントです。ステアするときに左手をこういうカタチにするんです。そして『気』を送り込みます。そうするとおいしくなるんです」

…気ですか。
ジョークなのかマジなのか、お顔からは判断つかないが、でもそういえば「マジック・スパイス」の下村泰山さんも同じようなことを言っていたな。物を作り出す達人は共通してそのようなことを言う人が多い。わかる気もする。

さて、そんなことよりステアが止まらない。

「え、あぁ、多いでしょう。100回ではきかないくらいステアしますよ。そうすると味がまったく変わります」

とても時間をかけて作っていただいたフランシス・アルバート。
いよいよ飲ませていただく。

あぁ…こんな味になるのか…。これが本物のフランシス・アルバートなのか…。
確かにボクがいつも作っていたり、他のバーで飲んだりしたものとは「別モノ」だった。ターキーの田舎臭さとタンカレーのおしゃまさが完全に溶けあって見事にフランク・シナトラの放埒さに辿り着いている。でもどこかに孤独っぽさもあって、それが彼の本名でネーミングした由来なのかもしれない。あぁ、うまい。とってもうまい。

ワイルド・ターキーとタンカレーを1:1でステアする、ただそれだけのカクテル。
それがここまでうまくなる。ここまで深く表現できる。

きっと超シンプルな料理ほどそういうことっていっぱいあるんだろうなぁ。味って奥が深いなぁ。というか、グラスの中である人物をそのまま表現しきっちゃうってスゴイよなぁ。とか、ちょっと鳥肌立ちながら、ゆっくりゆっくり飲んだ夜だったのでした。

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新玉葱ごはんを十杯

2007年02月17日(土) 8:10:35

昨晩は渋谷は松濤の一軒家割烹「竹慈庵なかだ」。

千一夜だけ営業する完全紹介制の店、というので話題でもある。昨日は壁に四七○日と書いてあった。あと470夜で店を閉める、ということみたい。

富山のフレンチ出身のご主人が作る創作和食はなかなかよく計算されていて、とってもおいしい。冒頭からホワイトアスパラを千切りしたサラダで驚かせ、レモンリゾット、新筍の姫皮スープでジャブを打ち、生フォアグラの酒粕漬けで右ストレート、生き血に潜らせた豚の薫製と田中泯さんのみんじゃがでアッパーカット、と、メリハリあるとても印象的な料理が続いた。うまいなぁ。唸るなぁ。

で、〆の「新玉葱ごはん」がまた絶品。
ご主人と話が盛り上がる同行者を横目に、女将相手に「おかわりください」「あ、おかわりを」「もう一杯お願いします」「すいません、もう一杯」「えっと、もう一杯いいですか?」「おかわり…」「すいません…」「ごめんなさい…」「まだありますか?」「…あと一杯だけいいですか?」と、食べ続け、最終的に十杯おかわりしてしまった(アホ)。まぁ小盛りではあるのだが、それにしても、ねぇ。でも遠慮しなければ15杯はいけたと思う。

ワインは持ち込みで2本飲んだが、食後に2階に上がるとまた別世界が広がっていた。
キャンドル灯して食後酒。極楽。

結局6時間くらい貸し切りでくつろいだ。そう、昨晩はボクたち男ふたりしか客がいなかったのでした。

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二月大歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」

2007年02月18日(日) 8:49:01

チケットを譲ってくださる方がいて「二月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵」を観てきた。
昼の部と夜の部に分かれていて、行ったのは昼の部。11時から15時45分までで、大序・兜改めの場から松の間刃傷の場、切腹・城明渡しの場、道行の浄瑠璃と演じられた。

配役が豪華。
松本幸四郎、中村吉右衛門、尾上菊五郎、中村富十郎、と、歌舞伎ド素人のボクでも知ってる名前が続く。夜の部には坂東玉三郎や片岡仁左衛門も出る(夜には幸四郎は出ない)。ううむ。完全には価値がわかっていないけど、これってスゴイんだろうなぁ。

譲っていただいたのは二階の最前列。花道よりちょっと真ん中に寄ったあたり。それはそれは見やすい一等席だったこともあり、長丁場も飽きずにじっくり楽しめた。ド素人にとってラストの浄瑠璃は少々退屈だったが、それ以外はまぁ楽しいのなんの。なるほどこれは見慣れるとたまらないだろうなぁ。歌舞伎をいまから少しずつ知っていこうという身にはとてもいい入門編だったと思う。Mさん、ありがとう。

個人的には中村富十郎の師直がとても印象的であった。吉右衛門の若狭之助も良かった。幸四郎の由良之助も鬼気迫って悪くなかったけど、単に暗い人みたいになってしまったのがちょっと残念かも。菊五郎は…よくわからない。

昼の部を観て、夜の部を観たい気持ちが募る。
七段目で、吉右衛門、仁左エ門、玉三郎の競演があるし。夜の部の由良之助は吉右衛門だし。観たいなぁ。一幕見席に並んで観に行こうかな。問題は2月の夜が個人的にすべて埋まっていること。とはいえ、地方在住の人はこれを観るためにすごい努力をしないといけないわけで(昨日も大阪支社の女性を見かけた。声かけそびれたけど)、気軽にさっと観に行けるラッキーな環境をもっと活かしたいと思う。スケジュール調整しよう。

かくして一歩、歌舞伎に足を踏み入れた。次は文楽。5月にお誘いを受けたので、行けるかも。

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媚竈のご夫妻と

2007年02月19日(月) 8:09:13

第一回東京マラソンで3万人が走っているのを尻目に「ラビラント」で昼フレンチ。

ブルゴーニュはボーヌ村にある和食レストラン「媚竈(びそう)」のご夫妻(シェフとマダム)が来日されているので、我々夫婦とご一緒しましょう、ということになったのであった。お会いするのは二回目。去年の一昨日以来。毎年恒例になりそうな予感。いや〜今年も楽しかった。

「ラビラント」は特にランチコースというのはなく、昼も夜も同じメニューなので、アラカルトでばんばん食べた。12時すぎに入って17時前まで。今日も料理が良かったなぁ。うずらの黒米詰めが特に印象に残っている。ツガニのスープも良かった。白レバーも良かったなぁ。
この店は年中無休な上に昼から夜までの通し営業、そのうえ丸の内に支店だしたりしていて、普通ならレベル落ちそうなものなのだけど、逆に料理レベル・サービスレベルは上がっているんじゃないかと思わせるところがある。東京の名店のひとつになりつつあるかも。

「媚竈」のお二人はムルソー村に住んでボーヌ村の店に通っているという、ワイン好きが聞いたらぶっ飛びそうな環境。休日はブルゴーニュ中のドメーヌを歩き回っていることもあって、様々な話が聞けて楽しい。毎年、冬のこの時期は店を閉めて東南アジアから日本へと旅をされるようだが、今回も京都「なかひがし」とか浜松「弁いち」とか浅草「鷹匠寿」とか西麻布「霞町すゑとみ」とか渋谷「竹慈庵なかだ」とか、素晴らしい店選択で食べ歩いておられ(よく予約が取れたなぁ)、その話もまた面白かった。年に一回の日本なので和食ばかりを選んだみたいだけど、だんだん和食にも飽きてきて「フレンチが食べたい!」と、最終日の昨日、フレンチでの〆に我々と。今日には帰仏の途につく。

前菜もメインもチーズもデザートもがっつり食べて、ワインもソーテルヌまで飲んで、満腹満足。休日の昼としては極楽に近い。でも昼に飲むとそこから夜まで使いものにならないのが問題ではあるけどな…。昨晩もいろいろさぼってしまった。

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共同体、ちゃくちゃくと崩壊

2007年02月20日(火) 7:52:45

2月ド頭に中学受験本番があったのだが、3週間近く経ったここ数日、ようやく友人のお子さんの合否が聞こえてきた。みんな「あの人のお子さん、受かったかしら? いろいろ話したいけど電話しにくいし」と自粛しあって、受かった同士でも落ちた同士でも完全ボツ交渉になるのである。

それは子供社会でも同じなようで、娘に近所の子の様子を聞いても「○○ちゃん、どこ受かったか知らない」とか言う。同じクラスでもどの子がどの中学に行くかわからないらしい。もうすぐ卒業式でお別れなのに、友達がどこの中学に行くかもわからないのはちょっと寂しい。

まぁ落ちていたら悪いから聞きにくい、という気遣いもあるだろうけど、個人情報意識も相当普及しているのだろうなぁ。

子供を持たない方はわからないかもしれないが、いまの公立小学校は同じクラスの友達の住所すらわからない構造になっている(少なくともうちの区立小学校は)。
個人情報保護である。緊急連絡網はあるので電話番号は判明しているが、住所は本人が教えてくれないとわからない。だから年賀状のやりとりも住所を本人に聞くことができる親しい友人とだけ。年賀状をキッカケに親しくなるとか心が近づくなんてことはありえない世界。どうなのよ、それ。

というか、担任の先生ですら自分の住所を明かしていない(少なくともうちのクラスは)。
なので娘は担任の先生に年賀状を出せなかった模様。始業式の日に持っていって手渡ししたらしい(笑)。まぁ犯罪もいろいろ起こっているから仕方ない部分はあるだろうが、それにしても寂しいことである。いや、寂しいではすまされないな。逆にこういう「薄い共同体意識」こそ犯罪の温床であったりする。地元の小さな公立小学校ですら友達が住んでいる家を知れないこの薄さ。地域の子供に目が届かないどころではない。

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仮名手本忠臣蔵 七段目「祇園一力茶屋の場」

2007年02月21日(水) 9:28:09

昼の部に行って感動した「仮名手本忠臣蔵」だが、昨晩のご飯の約束が20時半と遅かったので「よし、夜の部の一幕見席に飛び込もう。約束の時間ギリギリまで観てこよう」と歌舞伎座へ行ってきた。終業時に急に思いついて吉右衛門や玉三郎や仁左衛門を観ることができる贅沢よ。4階席だから役者の表情はわからないし花道も見えないが、その名演をまぶたに刻むことは出来る。安いしいいな一幕見席。こんな豪華な配役でもスッと入って座れるし、これからもっと利用しよう。

六段目「勘平腹切の場」には間に合い、七段目「祇園一力茶屋の場」はラストまでなんとか観ることができた。その次の「高家討入りの場」は約束の時間が迫っていて見逃したが、七段目(お目当て)をフルにじっくり観られたのでまぁいいや。というか、討入りの場なんて観ちゃって印象を分散させたくないくらい七段目が良かったのである。歌舞伎の楽しさを心底実感した。

大星由良之助(中村吉右衛門)と遊女お軽(坂東玉三郎)、寺岡平右衛門(片岡仁左衛門)の3人が絡む美しい場なのだが、とにかくこの3人があまりにうまく、ちょっと呆然としたよ。特に玉三郎には驚いた。ここまでうまかったのか!(←何をいまさら) 美しいというより、実に可愛いお軽で、実際にこんな可愛い遊女がいたら岡惚れしちゃうだろうな、と思わせるほど。仕草から声から実に可愛い。斬りつけられた後にぐじぐじぐじぐじ言っている感じが可笑しくて可笑しくて。ちょっとした仕草とかセリフ回しが本当にうまいなぁ。一晩経った今でもくっきり目に焼き付いている。あぁ他のも観たい!

仁左衛門と吉右衛門にも参った。特にキビキビした役を若々しく演じた仁左衛門が格好いい。テレビで観る普通の姿の数倍格好いい。見直したなぁ。他の演技も観たいなぁ。吉右衛門の由良之助も実にいい。艶がある。やっぱ幸四郎より吉右衛門の方がお似合いだ。ラストの方でこの3人が打ち揃ったところなど、あまりの凄さ・華やかさに「時よ止まれ!」と願ったほど。

七段目は華やかだしストーリーも面白い。笑いも随所にあるし、決めのポーズも鮮やかだ。
数人の方にメールで「七段目は本当にいいですよ」と勧められていたのだが、背中を押してくれてありがとう。行って良かった。千秋楽は25日か。七段目だけでももう一度行きたいが…。

感動にボーッとしたまま「鮨しみづ」へ。こういう流れも贅沢である。

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名札すら個人情報?

2007年02月22日(木) 8:55:10

おととい書いた個人情報の件、「うちもこんなです」といろいろ教えていただきました。

友達の住所を知らないのは当たり前。年賀状手渡しもわりと当たり前。電話連絡網も前後の人の番号しか載っていないとか。それどころか、子供の名札すら最近の小学校ではつけないらしい。そういえば、昔は胸に校章とともにつけてた記憶があるけど、最近は見ないなぁ。
「入学したての1学期は、子供さえも同じクラスの子の名前も分からなくて、パニックになる状態」だって。名前と顔を一致させるための名札すら、個人情報っすか…。行きすぎだなぁ。現場もきっと行きすぎだと感じていると思うけど、たぶんそういうことを「個人情報ざます。登下校時に変な人に名札を見られたら危ないざます」とか訴えるPTAがいるんだろう。

確かに、個人情報流出や傷害事件、性犯罪系など、危ういことが多い世の中なので予防は必要だ。でも限界はあるので、ボクは毎朝子供を送り出すときに「今日が最後かも」と一瞬覚悟して「いってらっしゃい」を言う。いや、オーバーでなく。ただ「社会に出す」ということはそういうことだからなぁ。リスクが多い分、得ることができる果実も大きい。

まぁ、とはいえ日本はまだまだ自由が確保されている方かも。
イギリスなんか確か「12歳まではどこへ行くにも親などの保護者を同伴しなければいけない」という法律があったと思うし(12歳だか13歳だか正確には覚えてないが)、アメリカのいくつかの州でも「12歳未満の子供を子供だけにしてはいけない。家に子供だけ置いて出ることもいけない」と法律で規定されていた気がする。そういやこれらの国を旅行している間、子供だけで遊んでる姿なんて見たことない。

「公園で遊んでらっしゃい」とか子供だけを送り出したりしたら即刻逮捕。家で一人でお留守番させるだけで即刻逮捕。もし日本でもこうだったら親はどんな生活になるか、想像するだけで暗い気分になる(笑) でも、大きくはそっち方向に時代は向かうのだろうな。とか。

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英語と歯の矯正

2007年02月23日(金) 17:35:57

受験前にキットカットタクシーに乗り合わせた方と昼飯。

お互いに親の役目を終えたお疲れさん会でもある。あぁお互いホッとしたねーと言い合うのもつかの間、次は「英語の塾はどうしようか?」みたいな話題に(笑)。やっぱみんな通わすんだなぁ。というかボク自身、中学英語を娘と一緒にもう一度じっくり学びたいと思っているので、ボクとしては「塾なんかよりボクとやろうよ」みたいな感じなのだけど…。

もうひとつ話題になったのは歯の矯正。女の子の場合、これもマル必らしい。まぁ歯並びいいと相当得をするし、奥の方の歯並びが悪くてたまに舌を傷つけるボクとしても娘にはいい歯並びを与えたい。やっぱやらないといけないか。

ただ、中学で金管系の楽器をやりたがっている娘にとっては怖い言葉も。「金管系の楽器をやって歯並びが悪くなった例を知っている」だって。うわあ。つか、金管やりながら歯の矯正のワイヤーって出来るのかな。それより歯の矯正って保険きかないだろうから、お金もかかるかも。ポルトガル旅行も近いし、いろいろ物入りな今日この頃。

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歯の矯正はやっぱりマル必らしい

2007年02月24日(土) 21:09:52

今日は忠臣蔵の七段目をもう一度見に行こうと思っていたのだけど、留守番役で行けなかった。あの日に無理矢理行っておいて良かった…。

歯の矯正は絶対やるべき!というメール、予想以上にたくさんいただきました。もうマル必だという強い意見ばかり。でもやっぱり100万円とかかかってしまうのだなぁ。クルマ買ったと思えば安いか。一度矯正すれば一生ものだと思うし。

管楽器と歯の関係についても、「管楽器奏者の歯のためのページ」というサイトを複数の方に教えていただきました。なるほどちゃんとあるんだなぁ。こういうときにネットの凄さを思い知ります。ちょっと熟読してみます。ありがとうございました。

あー、本もいろいろ読んでいるし、レストランもいろいろ行っているし、おもろいエピソードもいろいろあるんだけど、先週中旬くらいから「書くチカラ」が出なくて、キーボードに向かえなくなってます。たまにくる波。ゆるりとやり過ごし中。

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自分のためにかけてくれた時間をいただく

2007年02月25日(日) 16:54:53

わりと好きでよく行く喫茶店に青山の「大坊珈琲店」がある。
くすんだ店内も好みなのだが、なんといっても大坊さんが時間をかけて入れてくれる珈琲がうまい。名物は取っ手のない大きな丸い器に入れてくれるミルクコーヒー。昭和の匂いのするカフェオレで、通い始めの初期はいっつもこれを頼んでいたのだけど、いつの頃からか深煎りのブレンドを頼むようになった。

この店の魅力は「時間がかかること」である。
ファストフード的カフェの対極にある。急いでいるときはとてもじゃないが入れない店だが、ここでゆっくり入れてくれた珈琲を飲むと、なるほど飲み物にしても料理にしても「相手が自分のためにかけてくれた時間をいただくのだ」と実感される。

というか、いろいろ経験しているうちに(歳をとっていくうちに?)だんだんそういう嗜好になってきた。味そのものよりも、かけてくれた時間や手間の方がうれしかったりする。カウンター割烹とかがこのごろ好きになってきているのもそういった点からかも知れない。ボクの顔を見てからボクのためにボクの目の前で作り始めてくれ、できた料理の皿を大事そうに手渡ししてくれる。中には出来上がった料理よりも待っている時間の方がおいしいような店もあるが(笑)、たいていはおいしく食べてもらおうといろいろ考えるところから料理を作り終わるまでにかかった時間分だけおいしく感じる。

先週、娘のお祝いを兼ねて、ある方に焼き菓子をいただいた。
手作りである。「こころをこめて作りました」と渡してもらった。
まぁお菓子のプロの方ではあるのだが、これが実においしかったのだ。家族中に衝撃が走った。「わたし、習いに行きたい!」と優子が騒ぐ味。シンプルな焼き菓子なのだが、おいしすぎて、もったいなくて、ちびちび食べている。

この焼き菓子は特に「ボクたちのためにかけてくれた時間を食べている」感覚があったなぁ。ボクたちのために一生の貴重な何時間かを使ってくれて、本当にありがとう。

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「真鶴」と「ひとり日和」

2007年02月26日(月) 12:40:45

まだ「おもしろ本」には書いていないが、川上弘美「真鶴」青山七恵「ひとり日和」が最近読んだ中では格段に面白かった。

川上弘美は、「蛇を踏む」のころのちょっとおどろおどろしい異化の表現と「センセイの鞄」にあるような性善説的ホンワカ感が見事に融合してきて、なんだか新境地的であった。言葉の選び方や会話の描き分けの鮮やかさ、ひらがなと漢字の使い分け、浮遊感と現実感の出し入れなど、細かいところまで計算しつくされ、前半と後半では手触りまで違い、うわぁと圧倒された感じ。すごいわ。「文学を読む楽しさ」を心ゆくまで堪能させてくれた。さすがだなぁ。

青山七恵のは芥川賞受賞作。石原慎太郎と村上龍が同時に激賞しているなら読まざるを得ない。
なんだろう、「イマの気分」についていろんな発見を与えてくれる小説だった。時事小説という意味ではなく、ふんわり捉えがたい「今の若者の意識の流れ」みたいなものを見事に紙の上に定着させてくれた感じ。全体に漂うのはイマが持っている微妙な「薄さ」なんだけど、文章自体は「濃い」のである。薄いものを薄く書いたり、繊細なものを繊細に書いたりするのは意外と難しくない技だと思うのだけど、薄いものを濃く表現したり、繊細なものを乱暴に表現したりするのって、かなりハイブロウな技だと思う。その辺が素晴らしいと思ったな。あ、この場合の「濃い」は、濃厚な表現という意味ではなくて「感覚に逃げていない」みたいな感じなんだけど。

二作ともそんなに厚い本ではないのに、読むのにすごく時間がかかった。というか時間をかけた。ゆっくりゆっくり味わいながら読みたい本だったのだ。その反動で今はページをめくる手をずんずんドライブしてくれる本を選んで読んでいる。森絵都の「DIVE!!」「一瞬の風になれ」系。これはこれで気持ちいい。

そういえば、娘はゲームとかでキャラに名前を付ける時「エト」と名付けているくらいな森絵都ファン。ボクは娘に紹介されていろいろ読んでいる最中(笑

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「宵越しの体力持ってんじゃねえ」

2007年02月27日(火) 12:56:40

そういえば今月頭頃に発売された「インタラクティブの流儀」(吉原有希著/インプレスジャパン)という本の第一章にボクの名前がわりと出てくる。ボクが仕事で関わったスラムダンクのキャンペーンが事例として取り上げられているのだ。ドキュメンタリータッチ(笑)。登場人物になったの生まれて初めて(照)。もし書店で見かけたらお手にとって見てみてくださいませ。


最近ずっと「書けない」話は数日前に書いたけど、本当にここんとこ書けないし能率も悪い。すぐ疲れる。やる気が上がらない。そんなボヤキを友人に話したら「受験疲れじゃないですか?」とアッサリ。あ、そっか。あれからまだ1ヶ月経ってないんだもんなー。本人ほどではないにせよ、親なりに共同戦線張ったわけで、疲れも出るころかも。
と、納得して楽になった。つまりは「理由」が欲しかったのだろう。少しスッキリした。

そんな自分に、タイミングよくこんな励まし。

「宵越しの体力持ってんじゃねえ」

雑誌「R25」で見つけた泉谷しげるの言葉である。前後もちゃんと引用すると、

"疲れないのか"って言われるけど、馬鹿言っちゃいけないってんだよナア。疲れるためにやってんだからサ。外に出て、疲れないようにしようったって不可能だこの野郎。思いっきり疲れるようにやれい、そしたらウチ帰って寝られるじゃん。宵越しの体力持ってんじゃねえ、吐き出して来い、全部

うん。その通り。ベッドに辿り着くまできちんと体力使い切ろう。体力残してるんじゃねえこの野郎。

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ラシェリール

2007年02月28日(水) 7:43:54

昨晩は白金(五の橋近く)にできた新しいフレンチ「ラシェリール」へ。

娘の受験お疲れさんと妻の誕生日(1ヶ月半前だけど)をやろう、と友人が段取りしてくれたのだが、ボクら家族としては、その友人の「あるお祝い」もメインの趣旨のひとつ。いやぁ、おめでとうございます。家に帰って妻が「素晴らしい人を選んだわね!」って喜んでましたよ(笑)

「ラシェリール」は、「モナリザ」で働いていたシェフが料理を作り、「ひらまつ」で働いていたマダムがサービスをする、という、なんというかそれだけでどういう方向性かわかる人にはわかる店。双方のイイトコロを上手に受け継いでいる印象。清潔で感じの良い、大人な店内。きれいだけどきちんと主張がある華やかな料理。優雅で温かい笑顔のサービス。なかなか良いかも。

仔鳩にワイルドライスを詰めてローストしたメインがうまかったなぁ。
最近では先々週だったかに「リストランテ濱崎」で食べたウズラのローストがベストに近い味だったが、ここの仔鳩もとっても印象的。焼き具合もよく、付け合わせも美味。盛りつけもとても美しい。クラシックな中に若々しさがあるいい料理だった。

場所的には焼肉「金竜山」のすぐ近く。ちょっと不便な立地が今っぽくていいけど、目の前がコンビニなのが可哀想。コンビニの蛍光灯で店内の雰囲気が壊れちゃうよなぁ。アル・ゴアが「温暖化防止のため、照明は蛍光灯に替えていこう」と提唱しているようだが、あの寂しくも不粋な灯りが地球中に広がるのだけは勘弁してくれないか。

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