2006年12月 アーカイブ

真冬のスイカ

2006年12月21日(木) 7:16:58

季節はずれ、いや、季節違いのスイカを食べた。

ある驚異的な「隠れてない隠れ家店」でデザート代わりに出たのだが(この店の感想はまた書きます)、これがまたうまかったのだ。千疋屋と同じ仕入れとご主人は言っていたが、スイカ真っ盛りの夏に食べても最上等と感じるような美味。まぁ外は寒風吹きすさび、みんなコートの襟を立てて歩いているのが見える中、ざっくり切ったスイカに汁したたらせてかぶりつく妙なシズル感も手伝ってはいると思うけど。

高知のハウスものだと言うが、こういう季節を無視した食べ物を食べるとき、「旬をないがしろにするのもなぁ」とどこかで後ろめたく思いつつ、「本当に幸せなことだなぁ」という深い感慨を覚える。

お腹一杯になりました?

2006年12月22日(金) 8:50:43

昨晩は講演。丸ビルの東京21Cクラブ内にて。

みっちり2時間半、「消費者が変化した。広告も変化しないと!」という演題で話をさせてもらった。ここ数年の流れの総括、消費者の変化、必然としての新広告手法、広告とコンテンツのシームレス化などを、キーワードとともにご紹介。コレデモカ!と思うくらいたくさんの面白事例(映像)をご紹介したので飽きなかったとは思うが、ちょっと盛りだくさんすぎたかも(笑)。沖縄のおばあと一緒で「お腹一杯になってもらわないと、もてなしてる気がしない」のです。聴いてくださった方々、お疲れ様でした。長時間ありがとうございました。

講演後の懇親会が終わってから、エレベーターで35Fに上がって「オザミ・トーキョー」でセミナー主宰者の方とふたりでお疲れ様ワイン。さすがに一人で2時間半話したのはあまり経験なかったのでわりと疲れていたみたい。ワインが回る。でも話題はいろんなところに飛び、とても楽しい食事。ありがとうございました。

忘年会ゼロ

2006年12月23日(土) 8:21:59

先週で年内の外食予定はほぼ消化し、あとは仕事納めの日の蕎麦のみとなった。娘の受験(&自分の勉強)もあって数を減らすようにはしていたが、それでも「年内に行きましょう」と急に入る予定もある。それらも無事にこなし、落ち着いた年末年始に突入できそうである。

んでもって、今年はついに「忘年会ゼロ」を達成!

以前よりこんなことを書いてはいたが、完璧にゼロって初めてじゃないかな。家庭も財布も肝臓も痛まない。やっぱり忘年会ゼロは気持ちいい(ちなみに新年会予定もいまのところゼロ)。

本城直季「small planet」

2006年12月24日(日) 9:08:50

昨晩は家でクリスマス・パーティ。ボクの父と母も迎えて。

娘の中学受験を控えているのでやるかやらないか一瞬迷ったが、やらないと機嫌悪くなって長く引きずりそうな気配があったので、クリスマスとお正月は普段通りすることにした。パッと楽しんでパッと切り替えよう。ご馳走作って(優子が)、いいワイン飲んで(大人が)、サンタの格好して(犬が)。

ボクから娘の響子へのプレゼントは本城直季の写真集「small planet」
実際の風景をミニチュア模型ライクに見せる大好きな写真集。何も知らずに手に取ると「ミニチュア模型で作った風景をいかにもリアルな風景っぽく撮っているんだ」と誰でも思う。でもじっくり見ていくと「あ、リアルをミニチュアのように見せているんだ!」と気づく。これが飽きない。箱庭好きにはたまらない。うわーうわーと感嘆しながら見てしまう。なんでも大判カメラのあおり(カメラでレンズと感光面をずらして撮影する技術)を使って撮るとこうなるらしい。ふーん。Photoshopでも作れそうだけど、後処理しないからこそのシズルがよく出ているなぁ。

八千草薫!

2006年12月25日(月) 8:55:34

ルテアトル東京で、舞台「黄昏 〜On Golden Pond」を観てきた。
出演は、八千草薫、長塚京三、賀来千賀子、三浦浩一、中村友也、飯田邦博の5人。ヘンリー・フォンダ主演の映画で観ていたので(ちなみに舞台劇を映画化したもの)、筋も主題もお馴染みではあったが、映画を観たのは20代前半、あの頃感じられなかった「老い」への想いが様々に交差して、なんだか最後には涙ぐんでしまった。

というかですね、長塚京三演ずるノーマン(80歳)の言動がやけに「わかる」のですよ。
強い共感がある。思えば映画ではヘンリー・フォンダ演ずるノーマンをチェルシー(ジェーン・フォンダ)目線で「うぜぇ」と思って見ていた20代前半のワタクシ。時は移って20数年後のワタクシはすっかりノーマン派。主題の捉え方も180度違う。それが実感できただけでも収穫あり。でも80歳の気持ちにすっかり共感しちゃう45歳って…、どうなのよ?

ま、そんなことより驚異的だったのは八千草薫のかわいらしさであります。
実年齢は(失礼ながら)75歳かな。明るく前向きなエセルを演じたこともあるけど、それにしてもかわいすぎ。相変わらず美しいし、歌声もよく通るし、品があるし、なにより笑顔がキュート。いや〜、いい意味でオバケである。「人に見られる職業」なので一般人とは比べられないけど、それにしても素晴らしい年のとり方だ。

なんだかダメダメ

2006年12月26日(火) 9:29:29

メール友達(サイトも持っている)に鬱病の人がいて、その人とたまにメールのやりとりをするのだが、「いや〜、ボクも最近そーとーダメで」と書いたら、「私もだてに何年もさなメモを読んでるわけではありまきねん。私にはプンプン匂っておりましたよ」と、ダジャレを入れて返信が(笑)。匂ってましたか。

んー、いろんな刺激物を毎日の生活にまき散らして自分を刺激してはいるのだが、なんだかダメダメなんだよなぁ。でもここ数日は「ダメに徹して超だらだらしてる」ので楽は楽。なるべく人に会わず家に引きこもっている。会社? 会社はもともと年末は長めの休みを予定していたので大丈夫(今日は昼から行くけど←フレックス)。

経験値的に、晦日あたりから復活する予定。
たまに数週間ドカンと落ち込むのも、その後どわっと吹き上がるのに必要な要素。とは経験上わかってるけど、ここまでダメダメだとさすがに不安になる。だから今日は刺激物摂取のため「みんな昔はリーだった」を観劇に行く予定。そんなことしないで寝てればいいのに、じたばたしてしまうサガ。

ダメダメ解消物質をいろいろ摂取

2006年12月27日(水) 9:27:01

なんだよなんだよ、なんでみんなボクがダメダメだとそんなに安心するんだよ(笑)

まぁなんだか喜んでいるらしい読者さんたちを尻目に、昨日は刺激物摂取に励みました。復活のための地道な処方箋であります。

まずは昼ご飯。久しぶりの「カレー屋nagafuchi」。ご主人が亡くなって閉店かと思われたところ、救い主が現れてあの味が再現されて復活(くわしいことはリンク先を)。ずっと行けなかったけど、ダウナーな自分を励ますためにそのエピソードを肌で感じたい(そして辛いカレーで活性化したい)。大雨の中、GO。
サラサラ感が多少変わっていたかな、と思ったけど、永渕さんの味をかなり再現。こうして記憶に残る味を残す人生の素晴らしさ。なるほどなー。カラダもたっぷり汗かいて満足至極。

「のだめ」ドラマ終了

2006年12月28日(木) 8:24:03

このエントリーのラストで、「のだめ」は怖くて観られない、と書いた。「のだめ」ファンだった佐藤家としてはドラマ化にはどちらかというと否定的であったのだ。だって目も当てられないドラマ化だったらイメージ壊れてしまうし。

でもごめん。実際には全部観た(録画駆使)。最終回が今週月曜だったのだが、毎回実に面白かった。久しぶりにテレビの力を感じたよ。ええと脚本は衛藤凛。演出は武内英樹ほか。グッジョブ。あれだけの人気マンガのドラマ化としてプレッシャーかかったと思うがよくがんばったなあ。原作に忠実すぎる部分もあったけど、これは原作が元々とてもドラマ的だったという部分もあるのだろう。竹中直人のシュトレーゼマンにはいまだに「どうなの?」と思うが、それ以外のキャスティングは素晴らしい。まぁ最後には竹中直人も見慣れた。
特にSオケのベト7の回(あれ? ブラ1だったかな)と最終回のベト7が良かったなぁ。泣けたし。

とにかく、クラシック・ファンの底上げには計り知れない貢献だ。
あぁあの無表情なオケの人たちの裏側には意外とこういうドラマが隠されているんだ、と、クラシック・ファンでない人たちにもわかっただろう。楽曲の素晴らしさにも目覚めてくれただろう。コンサートも客足が伸びていると聞く。着メロでもベト7がトップだった時期があると言うし。すごいすごい。我が家でも去年の春時点でこんな効果もあった。ドラマの挿入曲にもいちいち「原曲を聴いてみたい」と反応する。きっと各家でいろんな「クラシック底上げ現象」が起きているものと思われ。

年越しアルギン会

2006年12月29日(金) 8:37:19

昨日は恒例になりつつある「年越しアルギン会」。
半ドンの仕事納め帰りに、銀座の老舗蕎麦屋「泰明庵」にて、名物ドリンクである「そば焼酎のそば湯割り」を飲みつつ、つまみ喰って蕎麦喰って今年を〆るのである。

なぜアルギン会かというと、この「そば焼酎のそば湯割り」のそば焼酎がドリンク剤の空き瓶に入って出てくるのだ。正確に言うとリポDの空き瓶っぽいのだが(ラベルが剥がされているからわからない)、誰かが「アルギンZの空き瓶」と呼んでからずっと「アルギン会」。泰明庵の机の上にアルギンの空き瓶をズラリと並べる異様さを楽しむ会となった。これをしないと年が終わった気がしない、という有様になりつつある。

回りは50代を中心としたサラリーマンたちで満杯。無事に年を終えた安心感にネクタイ緩めてズルルと蕎麦を手繰っている図がなんとも美しい。いや、もちろん個人個人は美しくないのだが、集団で見えてくると妙に美しいのである。日本はこの人達に支えられているのだなぁ、お疲れ様、ありがとう、と感謝の気持ちすら起こる(まぁ自分もサラリーマンのひとりなのだが)。

深夜に独り、ナッチャコ・パック

2006年12月30日(土) 7:39:33

家族が寝入った深夜のリビング。
お酒を用意して、実家から借りてきたラジカセに向かい合う。ラジカセもそろそろ死語かなぁ。

昨晩1時間だけ「ナッチャコ・パック」が復活したのである。
放送はTBSラジオにて19時から。それをリアルタイムでは聴かず、家に奇跡的にあった新品のカセットテープで録音しといて、みんなが寝静まるのを待つ。カセットを巻き戻す。シュルルルルル。カセットを巻き戻すなんて何年ぶりかな。懐かしいその音が自分の時間を一気に過去に巻き戻していく。

そうやって環境を「あの頃の深夜」っぽくして聴いた約30年ぶりのナッチャコ・パック。
うわ〜あの頃のまんまだ〜。うわ〜チャコちゃんのツッコミって実は異様にうまかったんだ〜。うわ〜ふたりの掛け合いが絶妙すぎ〜。と、いまさらながらにあの放送のレベルが高かったことを実感する。広告のプロとして今ではそれなりに肥えてしまった耳で聴き直してみても実に面白い。野沢那智も白石冬美も、お互いとハガキと世間と聴き手に対して、それぞれに見事な距離感を保って話を進める。うまい。素晴らしい。というか、久しぶりのくせに息合いすぎ(笑)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。