2006年3月 アーカイブ

ガマガエルは大丈夫か

2006年3月 1日(水) 9:28:11

次々と様々な打ち合わせ。会議だらけ。
ボクの悪いクセなのだけど、後先考えずとりあえず仕事を受けてしまうところがある。「仕事をいただけるうちが花なのよ」ということもあるが、なんというか見通しが甘いのだ。いま受けている仕事が一遍に動き出したら確実に破綻するのだが、全部一遍に動き出す可能性はそんなにないし、まぁなんとかなるだろうと受けてしまう。そろそろこの甘さから脱却しないといけないなぁと思いつつ、困った顔で相談されると「やりましょう!」と動いてしまうこの口がイヤ。

それにしても昨日は寒かった。
外をブルブル震えながら歩いていると二日前の夜に見たガマガエルを思い出す。穴から這い出て「やっと春だ〜」と喜んでいただろうに、昨日からのこの寒さはこたえたろう。というか凍死しかねない寒さ。この寒さで生きているわけないと思える。服着てないし。皮膚薄いし。ダイジョブかな。

という話をある人にしていたら「小動物にはやけにやさしいんですね」と言われた(笑)。人間にはそんなに厳しいか? 見通しが甘い=自分に甘いくせにヒトに厳しいなんて最低なヤツですね。

新子安「八左エ門」

2006年3月 2日(木) 7:54:31

昨晩は新子安の鮨屋「八左エ門」に行った。
南関東以外の方は新子安という地名すら知らないかな。東京と横浜の間。品川大井町大森蒲田川崎鶴見新子安、と続く。近いのだけど遠い。サッカーファンにはマリノスのグラウンドがあるところと言ったほうが早いかも。

店は表通りからは存在が全くわからない造りになっている。でも扉を開けると別天地。掃除の行き届いた清潔で凛とした空間が広がる。白木のカウンターのみ。冷蔵ケースを使わずタネ箱もお櫃も隠されている。シンプル。でも、オヤジさんひとりでなにもかもしているので進行が遅く、どうしても飲み過ぎになるのが難。

背が高く細長い握り。台形状でタネごとにカタチが違うのがちょっと不細工な感じだが、味はよい。バランスもなかなか。というか酢飯がとてもいい出来で、お櫃を開けたときに香る発酵臭のような香気がたまらない(大櫃の前の席だった)。はやりの赤酢は使っていない。きちんとした造りの米酢を使用している印象。

西大島「すし與兵衛」

2006年3月 3日(金) 8:15:20

笑ったのでご紹介。iPodのパッケージをマイクロソフトが作ったら、みたいなフィルム。うけた。

昨晩は「すし與兵衛」
新婚さんと。「結婚祝いに連れていけ」と前からリクエストされていたのでご馳走した。こういうお祝い&美味しいもので使われるお金はシアワセもの。

ヒラメ、シマアジで始まって、イワシ、コハダ、カスゴやアナゴに至るまで、すべて店主のイメージの一点に収束している。タネの味や状態に左右されず、そのイメージに近づけていく作業。つか、イメージに近づけられるタネしか仕入れない。そういう意味では「一本調子」と形容する人もいるかもしれない。最初から最後まで同じ傾向の味ではあるからね。でもボクはこの店に鮨を食べに来るというよりは「鈴木さんのイメージを食べに来る」と思っている。タネごとの味の違いを驚きに来ているのではない。そして昨晩も十二分に満足。新婚さんも「なるほどconsistentですねぇ」と感心しきり。こういう首尾一貫した鮨は初めて食べるそうだ。そうそう、鈴木さんのイメージと合う人にとってこの店は極楽と化すわけよ。とはいえ「もう表で交通事故に遭って死んでも満足です」はオーバーだと思うが。

六本木「さだ吉」

2006年3月 4日(土) 12:55:05

久世光彦の向田邦子系のウェットな著作を少し読み返す。「昭和恋々」も読み返しかけて「あぁこれはダメだったのだ」と思い出す。自分が書いた当時の感想を読み返してもその月の最下位になっていた。

昨晩は六本木「さだ吉」。一見さんお断りの居酒屋。久々の訪問。
「佐藤ですが…」と予約電話したら「あ、お久しぶりです」と。そんな年に一度くらいのお客でしかも佐藤なんつう超ありふれた名前の人を覚えとらんだろうと思ったが、どうも本当に覚えてくれていたようである。たまたま佐藤という名前の客が少ないとか。これからもずっと少ないといいなぁ(笑)。

昨晩飲ませてもらった日本酒の中では「七本槍」が印象的。賎ケ岳の七本槍から取っているのだろう。検索したらブログもあった。この頃では造り手の方の生の声がこうして読めるようになった。とてもシアワセなことだ。どういう方がどういう情熱でその製品を作っているかを知ると、日々の生活がとても「丁寧」になる。手にするもの口にするものを大切にする気持ちがより強くなる。

確定申告とか。交際費とか。

2006年3月 5日(日) 11:26:05

朝から確定申告書作成。2時間ほどで終了しスッキリ。
e-Taxで電子申告したいけど、ソフトがウィンしか対応しないので断念。印刷して税務署に持って行かなくちゃ。早くマック対応にしてくれ〜。とはいえサイト上でさっさか作成できるようになって大変便利。国税庁はよくやっていると思う。

原稿料などの雑所得があるので確定申告が必要なのだが、領収書を受け取る習慣があまりないのでこの時期はいつもブルーになる。ま、タクシーとか資料とかはなるべくもらうようにしているが焼け石に水である。知りあいの税理士に怒られちゃいそうなほどド下手な税金対策。

ちなみに広告会社に勤めていることもあって「どうせ交際費とか使い放題なんだろ」とか邪推する方がたまにおられるが、この5年、交際費なんて一銭たりとも使ったことがない。資料代すら使っていない。というか、使おうにも許可がおりない(笑)。一度だけ「おりる」とふんでアメリカ人を数人接待し、結局おりなくて10万円ほど自腹切る羽目になって以来(あれはホントに痛かった)、もう交際費はおりないものと諦めた。営業と違って制作部門なので得意先接待がないということもあるが、もう経費だの交際費だのを使って仕事するご時世でもないということ。

普段着すぎ!

2006年3月 6日(月) 8:24:54

今日は娘の誕生日(11歳)&結婚記念日(12年目)。特に何もしないけど(パーティは先週やったし)。

昨日は休日出勤。
とってもとっても暖かい日だったので、満開の梅とか見ながら長めの犬散歩をして、なんとなくそのままの格好で仕事に出かけてしまった。ホームに入ってくる電車のガラスに写る自分の格好を見て、自分がどういう格好で出てきてしまったかに気づく。普段着にもほどがある! というか上下の色が合ってないし!

仕事場は代官山。周りはお洒落な人ばかり。あ〜あ。久しぶりに身が縮む思いをしたよ。編集なので普段着で行ってもいいのだけど、あまりにお洒落じゃなさすぎる。編集室入ったら、さすがに代官山のスタジオなので、みんなお洒落な格好してるし。

四つ葉のクローバー

2006年3月 7日(火) 8:11:54

今年度のアカデミー作品賞は「クラッシュ」。
どっかで聞いた題名だと思ったら、去年のNYCからの帰りのヒコーキで観ていた。そうか、あれはたった5ヶ月前なのか。ずいぶん昔に感じる。

テレンス・ハワードの絶望の表情とマット・ディロンの割り切った表情が今でも印象に残っている。人種差別を客観的に描いた印象的な映画だ。でも、アカデミー作品賞かなぁ…。脚本賞はわかるけど。人種差別映画もちゃんとハリウッドは評価しますよ的な政治かな。カウボーイの同性愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」よりはまだタブーが少ないという比較論かな。
その「ブロークバック・マウンテン」で台湾出身のアン・リー監督がアジア初の監督賞。おめでたい。ハリウッドにおもねらず、タブーを扱って取ったのが特におめでたい。保守的な地方では上映拒否運動まで起こっていたというし。
そういえば日本人も韓国人も中国人もまだ取ってないのだな。まぁ外国映画扱いだから仕方なし。あくまでもアメリカの映画賞だし。

昨晩は娘の誕生日だったので、帰宅途中の有名なケーキ屋でごっついでかいモンブランを購入。5コ分くらいのモンブランの塊。夕食後、期待絶大で食べるも「まず〜!」。まいった。久しぶりにまずいモンブランを食べた。モンブランってそんなにまずく作れないと思うのだけど(作ったことないけど)。どうしよう、まだまだたくさん残ってる。

「百万回の永訣 〜がん再発日記」読了

2006年3月 8日(水) 8:53:00

そういえば20代後半の一人暮らしのころは毎朝かつお節を削り器でコシコシ削ることから一日を始めていた。ダシに妙に凝っていたのだった。んでもってミョウガやナスの味噌汁作って、鍋で玄米炊いて、作りおいたお浸しや煮物や身欠きにしんと一緒に食べていた。丸元淑生の本見ながら滋味系のお総菜をいろいろ作った。

あの頃は自分の身体というか細胞を自分でマネージしている実感があった。食事を丁寧に摂るようになると、生活全体が静かになり、物事をよく考える毎日に自然となる。いまはずいぶん乱暴に生きている。ああいう丁寧な生活に今年は少し戻そう。

とか。「百万回の永訣 〜がん再発日記」(柳原和子著)を読んだせいで、インスタントにそう思ってしまう軽薄なワタクシ。
一日一日を死と向き合っている内容の日記で、のほほんと生きている人間には大変重い。いろんな医師との邂逅も書かれており、ある意味ラッキー(?)な患者だなぁと思うと同時に、いま地に足をつけず生きている自分を省みさせられる本である。

早朝ロケ

2006年3月 9日(木) 5:54:10

今日は朝7時から浅草でロケ。
なのでもうそろそろ出かけなくちゃ。昨日みたいに暖かいといいけど、今日は寒いという予報。

でも明日から沖縄に出かけるので、寒くてもあと一日の辛抱。
沖縄行きはあるお店に行くためだけのために。2月末に「3月いっぱいで閉店」との情報を得て、電話したらどうもマジらしい。スケジュール帳と首っ引きで予定を立て、友人との約束も延期してもらい、この週末にぶっ飛んで行く。いろいろ事情を聞いてくる。出来れば引き止めたいんだけど…。

店との別れって、なんか人生との別れに似ている。街との別れもそうだけど、特に店との別れに対してすごくウェットになりがちなワタクシ。あーあ。もうすでに悲しい。

沖縄へ…

2006年3月10日(金) 7:11:42

閉店するその沖縄のお店はどこですか? まさかアソコでは!? とのメールをたくさんいただいております。
ボク自身も2/21だったかに初めてその報に接して以来、妙な焦燥感があり落ち着かなかったので、メールをくださるお気持ちはよくわかります。

でも、我が目と耳で確かめるまではあまり信じたくないので…。もうちょっとだけお待ちください。正確な情報を聞いてきます & ボクに何が出来るか考えてきます。

というか、ボクなどが行っても何のチカラにも解決にもならないことはわかっています。自意識過剰の思い込みはしてません。単なるひとりの客だし…。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。