2005年3月 アーカイブ

スラムダンク〜3ヶ月ぶりに三崎高校へ

2005年3月 1日(火) 15:10:23

12月のスラムダンクのイベントをDVD化するので、その表紙撮影などもあって3ヶ月ぶりに三浦半島の三崎高校へ。井上雄彦さんともお久しぶり。あの奇跡のような3日間の空気とオーラが校舎のそこここにまだ残っている感じ。感慨深く校舎内を歩く。それにしても寒い。この時季の人気ない校舎内は底冷えもいいとこ。めちゃくちゃ寒かった。
んでもって帰りにみんなで三崎港まで出て「くろばー亭」でマグロの血合カルビ焼きやら大トロのカマ焼きとかを食べつつ、あまり冷えたので芋焼酎お湯割りなんかを飲んでしまう。ビールならともかく昼から焼酎はダメだ。ダメな大人だ。今日はこれから打ち合わせだらけなのにダメすぎだ。でもダメな大人だなぁと遠き三崎港で自虐してる感じが妙に楽しく、井上さんたちとうへうへ飲んでしまった。東京に戻るロケバス内で熟睡し、本人としてはずいぶん酒が抜けたつもり。歯磨きしてガム噛みまくって会議にのぞめばバレない !?

ピンチはチャンスなのに。

2005年3月 2日(水) 12:37:19

昨晩は久しぶりに「味泉」に行ったのだが、なんだか満足しなかった。味が茫洋としていた。もともとシャープ系ではないのだが、それにしても…。
しかし酒に弱くなったなぁ。とはいえワインならボトル一本くらいは軽いのだが、それでも酔いの質が変わってきた気がする。頭が濁る感じ。基本的に頭がクリアな状態が好きなので、こういう酔い方が増大してくるなら、酒をやめる手もあるかも。

ついでに言うと、テレビもそろそろやめようかな。コンテンツ的に見たいものはあるが、編成されたテレビというものへの興味・魅力が自分の中で激減している(前からそうだったが特にこの頃は顕著)。HDDに取り込んだ良質番組を週に数時間見れば充分。自分を通り過ぎる情報量が半端でなくなってきているので、テレビの情報の出し方のトロさが特に際だってきてしまっている。堀江氏はテレビ・メディアを殺すそうだが、今回の騒動で何ががっかりしたかって、その言葉にビビッドに反応し生き生きと語るメディア人がほとんどいなかったこと。ピンチはチャンスなのに。既得権益を死守してると決定的に時代遅れになるよ。

黒坂黒太郎・矢口周美ライブ〜「焼肉ランド マルタケ」

2005年3月 3日(木) 8:28:32

「まま母狂奏曲」(黒坂黒太郎・矢口周美著/講談社)という本をご存じだろうか。まず響子が気に入りその後ボクや優子も読んだのだが、子供が2人ずついる男女が再婚する(子供は計4人になる)ノンフィクションで、とても面白かった。読んだら必ず彼ら家族に会いたくなる、そんな本。

著者である再婚夫婦2人は音楽家で、黒坂黒太郎さんはコカリナ奏者。矢口周美さんは歌手である。その彼らのコンサートがあると講談社の方に教えていただき、昨晩家族でカザルス・ホールへ行ってきた。コカリナという楽器を初めて生で聴いたが、森の鳥の声が音楽になっているような不思議な音色。目と瞑って聴いているとフィトンチッドまで漂ってくるような趣き。木のオカリナと称されるが、それ以上だな。素晴らしい楽器だ。早川りさこさんのグランドハープともとても合っていた。
特筆すべきは矢口さんの歌声。一度聴いたら耳を離れないような美声で、コカリナをほとんど喰っていた。うーむ、素晴らしい。長く聴いていたくなるような歌声に久しぶりに出会った。マイクを使わないその歌声に、目を瞑って心を開く。ほんの1時間前までの超多忙とこの空間の癒しな感じとのあまりのギャップに少し笑ってしまう。あの多忙さはヒトとしてやはり間違っている。負け。

本を書いた本人が目の前で演奏するのが響子には不思議な感じだったらしく、途中から「まま母狂奏曲」を再読しながらコンサートを聴くという器用なことをしだした。終演後その本にサインしてもらいに楽屋へ。舞台で見るよりずいぶん小さい矢口さん。舞台ではとても大きく見えた。

ニュース東京偏重

2005年3月 4日(金) 7:55:14

NHKの朝7時のトップニュースが関東地方の雪の話題であった。まぁ首都でもあるし速報系で数分ならわかる。でも延々10分に渡って雪の中継。10分だぞ。確かに東京は雪が降っているが、ほんの数センチのたいしたことない雪である。交通寸断も起こっていない。これが堤義明氏逮捕などを上回る全国トップニュースか? アナウンサーが全国放送用だったから、これって北海道でも大阪でも沖縄でも流れているんだよね? 彼らには関係ないじゃん。なんたる東京偏重じゃ。昔神戸に住んでいた頃、やはり延々と東京の嵐か何かのニュースを見せられてうんざりしたことを思い出す。東京ローカルの天気の話題などローカルニュースでやるか分割画面でやればよろし。ふざけるなと言いたい。

昨晩は急遽お誘いを受け「麻布幸村」へ。前から行きたかった店なのでラッキー。料理はカニ三昧系。それも国産の松葉蟹の最高級たいざがにである。丹後半島沖で捕れ、間人(たいざ)港で水揚げされた松葉蟹を「たいざがに」と呼び、産地証明として緑のタグが足につけられているのだ。そのタグがついた状態で見せていただき、焼き蟹に。超お上品なお味でございました。まぁカニは非常に美味しかったのだが、せっかくの割烹有名店。もう少し手間がかかった料理を中心に味わってみたかったな。全体的に思ったよりも普通であった。

ラーメンがわからん

2005年3月 5日(土) 19:43:12

今週の週刊文春に勝見洋一氏が書いていた「敢えて言う『ラーメンなんて料理じゃない』」という記事は面白かったなぁ。ラーメンをけなすと北朝鮮問題以上にひどいメールが数多く飛び込むので自然と触れなくなっているのだが、ボクもどちらかというと勝見洋一氏と同じ考えに立つものです。ラーメンはラーメンとして好き。ええ大好きですよ。ただ、世に騒ぐほどの深みを感じないし、行列するほど美味しいと思ったこともない。つか、ラーメンにそんなに多くを求めていないのだ。
話題店にはなるべく出かけるようにしているが、感想の書きようがなくてサイトにもほとんど載せていない。というか、マジな話わからないのだ。本当にその麺に合うのはそういうスープや具なのだろうか。あのごた混ぜスープって果たしてうまいと言えるのだろうか。みんなが褒めまくる理由が他にあるのではないだろうか…。わからん。これは批判ではなくある種のコンプレックスだ。ボクにはラーメンがわからない。
つか、たいてい若くして独立して店を開き、独自のスープとか売りにしてるけど、料理の「り」の字も知らない若者がその程度の修業をして独立して人気店になる程度の食べ物ってどうなんだろうか。変化球を投げさえすれば客が集まるだけなんじゃないのだろうか。客たちも、ラーメン的スープをあそこまで味わい尽くし評価できるなら自然と和食とかフレンチとかに興味が移ったりしないのだろうか(大崎さんは移ってるけど)。こんなに褒められたまま突き進んで、ラーメン界はどこかに行けるのだろうか…。
同じようなことを長いこと複数の食べ好きたちと話していて、みんなで「ラーメンがわからん」と何度もぼやきあった。そんなぼやきに勝見氏の記事が近かったので、とりあえず。

10歳の誕生日

2005年3月 6日(日) 12:34:53

今日は響子の10歳の誕生日。阪神大震災をお腹の中で体験し、東京に避難してきて、予定日よりずいぶん遅れてちょうどボクたちの1年目の結婚記念日に産まれたのでした。そう、つまり今日は結婚11年目の記念日でもあるのです。佐藤家の区切りの日。ついでに雛祭りも一緒にしてしまう日。いろんなことがいっぺんにめでたいのがいいね。ちらし寿司と純米浦霞でお祝い。来年の今日もみんな健康でハッピーに迎えられますように。
キリがいいので今日からもろもろ執筆開始・アーンド・BMグラサンダイエット第二弾も開始(目標5キロ減)。BMグラサンはもう習慣化していて、体重はそこそこキープしているのだが、もうちっと痩せるためにBM系エクササイズを少し増やす感じ。つか、これから一年、外食が相当増えざるを得ない執筆スケジュールゆえ、先にBMをドカッと増やしちゃって、食べても食べても痩せていく身体にしておくのだ。

蕎麦は香り

2005年3月 7日(月) 14:13:19

昼にたまたま蕎麦の食べ方談義になったので、ボクの考えを少しまとめておこう。

蕎麦の本質は「香りを楽しむこと」だとボクは思う。もちろん喉越しとか味とかもあるとは思うが、優先順位的に一番大切なのは香りだと思うのだ。そこから発想すると食べ方や手順はとてもシンプルになる。

要は「ただでさえほのかな蕎麦の香りを、できるだけ殺さないような食べ方をする」ということ。つまり、つゆにネギをいれてはいけない。蕎麦の香りがネギの香りに負ける。同じ理屈で、つゆに蕎麦を浸してはいけない。つゆの香りしかしなくなる。つゆにはほんの少しだけつけ、蕎麦への軽い味付けと喉を通す潤滑油としてだけ機能させる。最初の一口はつゆもわさびもつけずに食べるのも楽しい。

デザインが時代を変える

2005年3月 8日(火) 8:03:31

ソニーの出井会長退任。変革加速の必要性を語っていたが、一消費者から見るとソニーってデザインが古くなっているのを気付いてないところが低迷の最大要因に思える。ソニーのブランド力もデザインの格好良さから来ていた。もちろんソニーらしい進取の製品力も必要だが、もう一度消費者が憧れの目で見るような真新しいソニーデザインが復活できたらわりと業績も戻るのではないかなぁ。いまのデザイン、ホントどれも古臭くて格好悪いもん。
アップルや日産やサムソンやauが伸びているのもデザインが格好良いからだったりするんだよね。若者が飛びつく最大の動機はデザイン性なのだ。デザイナーに高い報酬払って優遇していちから見直すべきなのだ。デザインが何かを変える時代…ワクワクするくらい待ち望んでいたよ。やっと来たかという感じ。街の看板や標識などもすべてが美しくデザインされる日が来ることをこのまま望み続けたい。日本の街、デザイン力なさすぎ。

都会では季節を鮨屋で知る

2005年3月 9日(水) 7:27:34

そういえば、おととい、幡ヶ谷の鮨屋で初鰹を食べた。「えー! ってことはもうヒラメは終わりってこと?」って職人さんに聞いたら「そういうことになりますね」と。都会では季節を鮨屋で知る。春きたる。ま、全体に魚はこのごろ季節前倒しではあるのだけど。

別にフジでなくてもいいのだけど、IT系がどこかのTV局の経営をひとつするといいなぁとは思っている。どの局も似たり寄ったりの番組作っているより、ひとつくらい次代を先取りする方法をトライして変革に加速をつけた方がいい。そうでないとアメリカや韓国にビジネスモデル面で大幅に後れを取る。

妙に疲れるので昨晩は早く帰り21時過ぎには寝たのにまだ疲れている。どのみちそろそろ1年に1回の人間ドッグ時期。早めに入ろうかな。変な病気が見つかりませんように。

今年だけで5冊 !?

2005年3月10日(木) 7:13:55

あたためていた企画が通ってもう1冊書くことになり、今年〜来年いまごろまでで、文庫化を含め、5冊作ることになった模様。食の本1冊、旅の本2冊(文庫化1冊)、エッセイ1冊(ほぼ作業終了)、物語1冊。実質的に平日は仕事で疲れて余裕ゼロ。だから書けるのは土日祝のみ(二日酔いしてなければね)。1年を52週、祝日16日として休みは120日か。ただ、旅の本の取材のために土日に旅行も頻繁にしないといけない予定。んー、無理かも。でも「どこまで出来るか詰め込んでみる」という状態は嫌いではない。量こなしてるうちに違う世界に行けることがあるから。

昨晩は家に極上に旨いエポワッスがあり、非常に幸せな気分になった。チーズ講師を奥さんに持っている余得。このごろ彼女はパン作りにも凝っているので、チーズを乗せるパンも自家製。恵まれてるなぁ。感謝。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。