2004年11月 アーカイブ

初ソウル(7)VIP席で韓国vsモルジブ戦

2004年11月18日(木) 8:06:15


それはもう濃厚に、長時間たっぷり打ち合わせをしたあげく、韓国との結びつきが濃くなりそうな予感とともに出張終了。こりゃ近いうちにまた仕事でこないといけないかも。
直前に「ワールドカップ一次予選モルジブ戦」のVIP席の切符がたまたま手に入り、正面の前から16席目のド真ん中で韓国vsモルジブ戦を観戦。なんてすごい席なんだ! ほとんど韓国選手を知らないのにスイマセンスイマセン。でも韓民族と一緒に一体となって熱く応援していると少しメンタリティが変わってくる。もう他人じゃない感じ。やっぱ旅をしてその国を感じるってすごく大事なんだなと再確認。なにかと日本と確執がある韓国だけど、旅をするまでは理解できなかったことがいろいろ理解できた気がする。韓国差別の人は差別をする前に韓国にちゃんと行ってしばし触れてから発言すべしだなぁ(お互い様ではあるが)。
ゲームが終わって大渋滞を移動して、23時からシンサ洞でアグチム(あんこう煮)。日本と韓国の間柄をそのキャラクターで変えてしまうような男性と食事。数年後には超有名人になっているかも。韓流や韓国は、正直日本人にとってどこかで「否定してはいけない感じ」がある気がする。それを超えないと真の相互理解は訪れない。それを超えられるのは理屈ではなく、ある個性的なキャラクターかもしれない。そんなものを彼に感じた。
これから仕事場に行って最終打ち合わせをして、キムチをお土産に買って、夕方に帰国。家に電話して「今日の夜ご飯なに?」ときいたら「カレー」だそうだ。そのときはふーんと流したが……辛い国から帰ってすぐ辛いものを出すかね!

韓国料理への素朴な疑問

2004年11月18日(木) 19:42:47


無事帰国。今回は韓国料理のナゾというか、「本物のキムチはどういう味なのか」を始め、「ビビンパは本当はどうやって食べるのが正解なのか」「チゲやタンやクッはご飯にかけて食べるのが正解なのか」「本場の焼肉はどうなっているのか」「うまいマッコルリはどんなコクなのか」「韓国式うどんのツルコシはまともなのか」「辛いとなんでも同じ味になるのではないのか」などなどなどの素朴な疑問の答えを探す旅でもあった(いや、出張ですが)。奥が深いのでまだまだ答えを掴んだとは言えないが、食事の段取りとか食べ方とか楽しみ方とかはだいぶわかったぞ。出張だと地元民といっしょなのでいろんな疑問をどんどんぶつけてぜーんぶ教えてもらえるのがイイ。この業界、メシにくわしい人も多いしね。観光旅行ではこうはいかない。そのへんラッキー♪

玄関に入ってすぐ「おとうさん……くさい」と響子に言われた。犬の鼻にはもっと刺激的に攻め入っているはずだが、犬はそんな冷たいこと言わず喜んで絡みまくってくれるのに。うー、もうカラダがキムチになっている模様。明日は会社だが、匂いって何日で消えるのだろうか。不安だ。

キムチは相当わかった

2004年11月19日(金) 20:57:55


ソウルは江南の現代百貨店の地下の食品売り場はロッテデパートのそれよりもものがいい感じ。メールと地元民の両方に勧められ、そこでキムチのお土産を買った。試食して、塩辛が強く効いているヤツを買った。ボクのいまのところのキムチ理想型に近い味。うまひ。パック製品ではなく、おばさんがその場で漬けていたのを買ったので、これから発酵が進むのをリアルタイムで楽しめる。帰ってすぐ両親や家族に食べさせたが「日本で売っているものと全然違う」と皆非常に喜んだ。1日経って、さっきも食べたがちょっとだけ酸味が深くなりこれまた美味。1週間くらいちびちび食べ続けよう。味の変化が楽しみだ。
他にケジャンとコチジャンなんかも買い込んだ。味噌も買えば良かったなぁ。あ、あと唐辛子。キムチを自分で漬けてみたいのだが、日本の唐辛子ではなぁ。通販で探してみよう。

体重計に久しぶりに乗ったが、出発前より1キロ増えていただけだった。あー良かった。まぁ食べまくったとはいえ野菜が多いしカプサイシンも豊富。欧米を旅行するのとはわけが違うよな。BMが少し落ち気味なのでもとに戻そうっと。

グレン・ミラー・コンサート

2004年11月20日(土) 21:39:12


映画「スウィングガールズ」でビッグバンドジャズに興味を持った響子を連れて、家族で「グレン・ミラー・オーケストラ」のコンサートへ。生誕100周年とかで日本を回っているらしい。オールドファンばかりで埋め尽くされた会場だったが、みんな懐かしい名曲に酔っていてなかなかいい雰囲気。なにしろ満席なのだ。ファンが多いんだなぁ。
あの映画以来グレンミラーとかベニーグッドマンとかを家で流し続けていたので、響子の知っている曲も多く、それなりに楽しんだ模様。ただ、昔通りの編曲でやっているせいなのか、曲がどれも短く感じる。ビートルズの曲って短いじゃん。あんな短さ。もう少し長くやってくれたらもっと盛り上がるのに。

帰りに3人で蕎麦。だし巻きや焼き海苔で冷やおろしを数杯飲んで、ほんのり酔ったところでもりそば。渋い家族。古い質屋を改造した蕎麦屋でなかなか落ち着く。ここは数回目の訪問だが、どうも山梨「翁」の孫弟子に当たるらしい。達磨グループの住所表がレジ横に貼ってあったので思わず聞いた。ふーん。名前がまるで違うので気がつかなかったよ。蕎麦にもう少し香りがあればなぁ。

明日は仕事の予定だったのだが、急に流れたので「ハウルの動く城」を響子と観に行くことに。ネットで座席予約したらあっさり取れた。映画を楽しみに行くというよりは、宮崎駿のクリエーティブワークに触れに行くといった姿勢に近い。彼が登っている高みを感じに行く。楽しみ。

韓国料理について思考中

2004年11月21日(日) 9:43:33


韓国料理について思考中。

○24時間営業年中無休の店が多い。それもおいしいと言われる有名店で。これは基本的に「腕のいい個人料理人が仕切らなくてもそこそこうまいのが韓国料理」ということなのだろう。代理ができる料理なのだ。アルバイトのおばちゃんが作ってもそこそこうまくなる、ということだ。
○混ぜ物や鍋が多い。沖縄のちゃんぷるー文化とよく似ている。とてもうまいのだが、アバウトかつ洗練のされようがない。調理も簡単即席。コチュジャン系タレやキムチがしっかり出来ていればある程度の味になる。
○どの店もオーダーしたらすぐ出てくる。超早い。これはコチュジャン系タレに混ぜるだけ、という料理法による。もしくは牛骨スープに入れて客席で煮込むだけ。つまり新鮮な素材さえ用意すれば店側がやることは少ないのだ。もちろん素材やタレや牛骨の味は研究が必要だが。
○辛い料理はある程度ごまかしはきく。激辛いと舌が麻痺することも多いせいか、まずい料理が作りにくい。どう作ってもそこそこおいしくはなる。もちろん焦点がぴしっと来たおいしい料理はあるが、どの店もそんなにまずくなく出来る部分がある。

韓国料理のうまいまずいは判定が難しい部分がある。深みのある辛味を出せている店は総じてうまい。これはコチュジャンをベースとした「タデギ」「チョコチュジャン」「ヤンニョムコチュジャン」などのタレの出来による。つまりそこさえしっかり出来ていれば、24時間年中無休営業でも、はやいうまいやすいが可能なのではあるまいか。などと朝から無駄に唾液を出しながら考えるワタクシ。

「ハウルの動く城」

2004年11月22日(月) 7:50:12


映画「ハウルの動く城」を娘と鑑賞。彼女はとても感動し泣いていた。9歳の少女を感動させるのは意味と価値がある。本当は映画なんてそれだけでいいんだ。素晴らしいことだ。
さて何事にも驚かない90歳の老女のような、情報社会どっぷりの43歳としては、少々残念に感じた部分もある。恋愛が見えてこないことだ。ソフィーの気持ちもハウルの気持ちももうひとつ見えてこない。また、反戦的な部分の表現の仕方のあからさまさや、脇役が描ききれてないことも残念。ラストがいきなり大団円なのももう少しなんとかしてほしかった。
とか、細かい部分ではいろいろ思うのだが、総体として満足させられてしまうのが宮崎映画。観終わったあとのなんだか心が透き通る感じは独特。同時代の最良クリエーティブのひとつであることに間違いはない。

棒読みと酷評されていた声優キムタクは全然気にならなかったというかうまかったよ。トトロのときの糸井重里のような違和感を感じるかと構えていたけど大丈夫だった。声優といえば「ドラえもん」から大山のぶ代ら主要メンバーが降りるらしいね。この違和感は激しいだろうなぁ。

スラムダンク・ファンなら、絶対泣けます

2004年11月23日(火) 22:51:38


スラムダンクの新聞広告の仕事のファイナルとして、12/3〜5に、空間アートとも言えるようなあるイベントを開く。詳細はこちら。もうね、スラムダンク・ファンなら、泣けます(きっぱり)。イベントの内容は直前になったらもう少し明かしますが、なにしろね、その後の彼(以下自粛)。

今日はそれの準備を手伝いに家族で三崎まで行ってきた。世界最高峰に絵がうまい井上雄彦さんがその場で次々と仕上げていく漫画を、間近で半日見まくるという贅沢さ。スラダン・マニアと化している佐藤家にとっては至福の時。響子にとっては漫画の描き方を一から十まで知れた貴重な体験。つか、彼女はこのごろ刺激が多すぎるかも。

いや、それにしても、スタッフの一員ながら、このファイナルは「必見」だと思うのです。スラダンに燃えた過去をもつ人は絶対行くべし。ぴょん。(スラダンに興味ない人は来てもたぶんわからないと思う)

満員劇場御礼座

2004年11月25日(木) 9:04:30


昨晩は湯島で遅くまで飲んでいてさなメモを更新し忘れた。今日夕方から大阪出張。明日は大阪。あさっては小淵沢。更新不能の可能性もあり。ホテルがネット対応してればな…。
大阪では満員劇場御礼座を夜に観る。えれえ楽しみ。

北新地、変わったなぁ

2004年11月26日(金) 8:44:18


満劇を観劇後(満劇オムニバスは好きやぁ)、夜の北新地をひとり散策。おいおいあの店もこの店もなくなっとる。うわー広い駐車場ができとる。あそこらへん趣あったのになぁ。つかクラブの呼び込みが多すぎ。北新地、変わったなぁ、呼び込みだらけやん…。その後「タコー」で深夜メシを食ったあとミナミにも行ったが、おいおいミナミ、人いないやん。法善寺横丁とかも人っ子一人おらず(まぁ深夜2時なんですけどね)、戎橋筋もガッラガラ。こんなミナミ見たことない。その後4時までバーで飲んで死。今日は古巣の勉強会でしゃべるのにこんな二日酔いでどないすんねん。

紬山荘

2004年11月28日(日) 22:48:07


金曜日、久々の大阪ノリに浮かれて散々酔っぱらってホテルに帰ったら、なんだかiBookの調子が悪く立ち上がらず。まいったな。でも勉強会でしゃべってる途中に故障しなくて良かった。あした修理に持ち込んでみよう。

ホテルはネットで安チケットを手に入れたウェスティン。さすがに気持ちよく、翌昼までゆっくり寝てホテルを出たら、近くに「麺友」という新しいさぬきうどん屋が出来ており、なんとなく匂ってふらりと入った。で、ここの生醤油がとても良かったのだ。香川で言ったら中村系ぐにぐにぼび〜んな麺であり、固いばかりのありがちなさぬきうどんと一線を画す。
大盛を食べて満足して堂島あたりまで歩く。そしたら今度は「まん馬」という「日本初のすんどぅーふ定食専門店」を発見。スンドゥーフは絶対日本でも受けると思っていたがさすがに大阪、早いわ(つか、もう開店一年以上経っているようだ)。24時間営業なのも韓国っぽい。ということで昼からハシゴ。なかなかでした。

腹一杯になって新幹線に乗り込む。東京を経由して山梨の小淵沢まで5時間弱の移動。土曜日曜と友人の山荘に招かれたので、新宿で優子と待ち合わせ、特急あずさで行ってきたのだ。
ここに来るのは二回目。古民家移築の素晴らしい環境の元、おかかえ料理人(そこそこ有名な方)がつきっきりで面倒をみてくれる異次元空間。昔は家庭画報とかでも特集されていた宿だったらしいが、いまは友人が所有している(驚)。そこであーた、料理人自らが撃った絶品のキジとかを食べながら、ペトリュスの1972年を飲んじゃいました。ペトリュスなんて死ぬまで飲むことなどありえないと思っていたよ。抜栓後30分ほどしてからの香りの広がりはさすがなもの。強さを芯に秘めながら表面はひたすら、ひたすら優しい。まいったな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。