2003年12月 アーカイブ

戦後初の戦死

2003年12月 1日(月) 8:48:20

イラクのティクリートで日本人外交官ふたり殺される。
テロの可能性が高いとコメントされているが、これって「戦死」ではないのか。戦闘に参加してないから、非戦闘員だから、戦死じゃないのか。でもまだ戦争中と認識しているイラク人が多い戦地におもむいた「敵国人」である。非戦闘員かどうかの区別なく、戦争の一環として敵国人として殺されたのではないか。だったらテロという言葉は適切ではないだろう。日本はイラク戦争参加国である。戦後初の戦死と捉えてもいいと思う。

大量の鹿肉にローヌ

2003年12月 2日(火) 19:30:40

日曜に急に久しぶりの友人から「北海道で鹿を撃った親戚から大量の鹿肉を送ってきたからいまから持っていくね」と電話。こういう「おすそわけ」って東京では実に珍しいことなのでとても喜び、その夜はさっそく家族で鹿肉三昧。たまたま開いていたサンジョベーゼと合わせたら逆に臭みが立ってきてしまったので、わりといいローヌを開けて合わせてみたらこれが抜群。いやーいい夜だった。北村さん、マジでありがとう。

むなかたしこう

2003年12月 3日(水) 13:06:11

歯医者に歯垢を取ってもらいに。
今日の担当歯科衛生士(女性)は入り組んだ歯の奥の歯垢を取るのに必死だったのか、ボクの頭頂部に胸をゴリゴリ押しつけてくれたり。久しぶりのシアワセ。でも、ブラが固めなのが惜しいところ。これがホントの胸固歯垢。←これが言いたかったらしい。
・・・えーと、わからんか。棟方志功とかけてみただけ。オヤジ化顕著。情けなや。仕事に戻る。

ヴィシニョーワ「シンデレラ」

2003年12月 3日(水) 22:40:07

すまんすまんと会社を飛び出し、キーロフ・バレエ(マリインスキー劇場バレエ)の「シンデレラ」を観に行く。3階B席で14000円。たか〜!
ラトマンスキーの新振付で、舞台美術もコスチュームも超現代風。踊りもブロードウェイばりで、最初はかなり戸惑った。こういうテイストならブロードウェイの方が楽しい。ロシアではウケてるらしいがどうかなぁ…。でも二幕目あたりからヴィシニョーワの素晴らしい踊りでそんなこと気にならなくなってくる。いやー素晴らしい。あの軽やかさは天下一品だ。ザハロワよりずっといい。振付や演出は最後まで違和感あったが(喧嘩の場面で相撲の四股まで出てきた)、まぁこれはこれで可愛いとも言える。ヴィシニョーワとメルクーリエフの宙を舞うようなグラン・パ・ド・ドゥが観れただけでもOK。
この前行ってきたサンクトペテルブルグから来たバレエ団というのも近しい感じ。どうもいらっしゃい。ただ現地で観たボリショイ劇場やマリインスキー劇場なんかに比べると東京文化会館はどうも「エンジョイする」雰囲気に欠ける。箱は大事ね。
あとは「白鳥の湖」と「ロミオとジュリエット」を観る予定。バレエ貧乏な今月。

ボリショイとキーロフ

2003年12月 4日(木) 10:00:05

素敵だったけど圧倒されるような感動がなかった昨晩。もちろんブロードウェイ風振付への違和感もあるのだけど、やっぱりボリショイとキーロフ(マリインスキー)の芸風の違いと劇場自体のドライブ感の違いが大きいという自分なりの結論。
キーロフにボリショイの押し出しの強さは確かになく、優雅で綺麗で繊細な踊り。ただ思ったより細かい演技はしていたけど(もっと形式的かと想像していた)、これは新振付の要素も大きいのかもしれない。「白鳥の湖」でもうひと比べしてみよう。
劇場の違いはねぇ、要は観客の違いというか、開演前のあの「劇場全体がワクワクしてる感じ」も皆無だった。「バレエを楽しむぞ♪」ではなくて「おバレエを鑑賞するざます。」になってるんだな、なんとなく。「拍手は音楽の余韻を楽しむために曲が完全に終わってからにしてくださいますよう云々」という開演前アナウンスも不可思議。なんだよそれ。感動したら拍手すればいいじゃん。なんかつまんないよ。

最低限の礼儀をプリーズ

2003年12月 5日(金) 18:11:31

このごろマナー無視のメールがわりと多くて、BBや光普及でネット人口増えてきたのねと実感。ネット新人っぽい人が多いのだ。
情報が簡単に手に入るのがネットでしょ、とばかりに、とにかく当然の権利のように情報を出せと迫り来る。「○○はどこで売っているのか教えてください」「○日にフレンチ行くのでいい店を教えてください」「この店のどのメニューがおいしいんですか。明日行くのですぐ返事ください」と、こんにちはのひとこともなく質問してくる。「至急!」とか件名に書いてあったりする。こわいよ〜。「○○という本が読書感想の課題になっているのですが、あらすじを教えてください」「紹介してるCD持ってないので歌詞を書き写して送って下さい」というのもあったな。おめぇ、それを見知らぬキミに教えるために何十分貴重な時間を消費すると思ってるんだ? というか、バカ?
丁寧にお願いしてあってもなかなか応えられない状況だ。つか、せめてその無礼をなんとかしてくれ。メール読むだけで落ち込んでくる。ネットとはいえ生身の人間が相手しているのだ。最低限の礼儀をプリーズ。マジ、頼むよ。

「ららら科学の子」

2003年12月 6日(土) 21:24:38

なんか疲れがたまっていたようで、今日は1日寝てすごした。久しぶりに仕事の予定がない休日だったのもラッキー。寝て食べて寝ながら本読んでTV見て寝て食べて寝ながら本読んで…。こういう1日もたまにはいいなぁ。でも体重が元に戻りそうなのが不安。
「ららら科学の子」読了。後半がちと苦しかったが前半の瑞々しさは抜群。良きなり。

ヴィシニョーワ「ロミオとジュリエット」

2003年12月 7日(日) 18:34:30

マリインスキー・バレエの「ロミオとジュリエット」に行ってきた。ジュリエットは先週観たヴィシニョーワ。文句なき名演。希望に満ちたやんちゃなジュリエットと絶望した苦悩のジュリエットの演じ分けが見事。ラストなんか涙を誘われたし。
ロミオはファジェーエフの予定だったが、左腓骨筋腱炎とかでヴィクトル・バラーノフにキャスト変更。でも安定した演技とリフト。ちょい地味なロミオで華はなかったがラストの死に方とかとてもグッドだった。
マキューシオは「シンデレラ」で王子役をやったメルクーリエフが演じ、相変わらずのジャンプの高さを見せつけていた。うむ。全体に満足満足。
人気のザハーロワ公演日を避けてチケットを取ったのだが(ボリショイに移ったので来日しないと踏んだのと、ボリショイ・デビュー公演で「ジゼル」を観たけどそれほどでもなかったので)、結果的にそれが良かったようでなかなかいいキャストを堪能している。ザハーロワ、やっぱり来日しなかったし。ルジマートフも来なかった。ルジマートフとザハーロワの「白鳥」のチケット、がんばって取った人、ドンマイ…。
明日のロパートキナの「白鳥」も行く。めちゃ楽しみ。それにしても急激にバレエに入り込んじゃったなぁ。この3ヶ月で11舞台目。すべてロシア系というものの、一気にバレエ理解と目肥えが進んでいるのを実感する。

妻の目

2003年12月 8日(月) 8:55:23

土曜日にさなメモを書いてから、やっぱり少しは運動しとかないと毎日の努力が無駄になると思い、かといってあの時間から着替えて速歩に出かけるには寒すぎた(というかタルい)こともあり、室内で踏台昇降を40分、TV観ながらやった。有酸素運動。黙ってニュースとか見てるより効率的だし、そこそこ汗までかいて快適だった。妻が駅のゴミ箱の不審物を見るような目をして見ていた。 まぁ深夜に突然踏台昇降する夫というのも気味悪いだろうな。夫婦とは永遠に他人なのだと実感したのかもしれん。
1日半たった今朝、いきなりふくらはぎに筋肉痛。1日半。42歳として早いのか遅いのか。そんなことより会社で足引きずるのイヤだなぁ。「どうしたんですか?」「ちょっと踏台昇降で」 うわ、貧乏くさっ。というか、変態くさっ。 やってる姿を想像されたくないし。
…なんとなく踏台焼香とか踏台将校とかのストーリーが脊髄反射的に浮かんだが、月曜の朝からみなさんが脱力しないように自粛。 会社に遅れるっ。

ロパートキナ「白鳥の湖」

2003年12月 9日(火) 7:31:53

昨晩もマリインスキー劇場バレエ。これでバレエは今年ラスト。ロパートキナとコルスンツェフの「白鳥の湖」だ。もう全曲暗記している演目。B席4階正面。マリインスキーの白鳥は群舞に定評があるので、全体を見て取れる4階正面はなかなかいい感じ。

なるほどこれが噂の一糸乱れぬ群舞か…としばし呆然。実に美しい。これに比べるとボリショイのは群舞と呼べないなとすら。が、揃っていることに重きを置いているのか、舞台は客観的でやや冷めている感じ。押し出しの強いボリショイに比べて熱が伝わってこない。なるほどこれが芸風の違いか、と、友人が言っていたことをやっと実感した。

ロパートキナのオディール&オデットは安定度抜群だったが、内面がまるで伝わってこない。客観的で表面をなぞったような表現。
まぁボクの白鳥原体験はモスクワでのアナニアシヴィリの大熱演なので、あのすごいのと比べるのも可哀想かもしれない。だってアナニアシヴィリは「あ、ホントに飛ぶかも!」「マジ浮かんでるかも!」という瞬間が確かにあったが、ロパートキナは飛ばない浮かばない。喜びの表現も哀しみの表現もワンパターン。とてもキレイではあったけど。んーこれはプリマドンナの技術の違いというよりバレエ団の芸風の違いなんだろうな。
モスクワでマリインスキーから移ってきたザハロワのボリショイ・デビュー舞台観たときも「彼女、演技しないね。教科書みたい」と一緒に観たボリショイ第一ソリストの岩田さんが言ってたっけ。マリインスキーは踊りの型重視。少々崩れても気持ちを演技で伝えるというボリショイとはずいぶん違うのだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。