2003年4月 アーカイブ

自分なりの「リンゴの木の植え方」

2003年4月10日(木) 8:52:46

バグダッド陥落。まだ予断を許さないが、戦争が終結するなら喜ばしい。ただ、どう考えても侵略戦争だと思えるので、イラク国民解放という言葉は違うだろう。これからは特に情報が一方的になるので気をつけて接したい。

今回の戦争は、自分の考えをより前に出すことで反発も受けたし面倒なこともいろいろ起こった。サイトで不特定多数を相手に政治や宗教や戦争の話を書いたらこうなるとわかっているからいままで7年間慎重に避けてきた。でも今回はさすがにそれでは済まない事態だと思ったので(過激さを最大限そぎ落として)少しアピールした。稚拙とはいえ何か書いたり行動したりすることで、ほんの少しでも「反戦・非戦の流れ」の力になればと思った。戦争体験本を読んだり沖縄戦のことを調べたりしたボクが、著者たちの想いに少しでも応えなくてどうするとも思った。非力と知っていながら。

結果的には毎朝「よし今日も生きよう」と自分を励まさないとやっていられないくらい口汚い非難や陰険なメールに悩まされた。人に伝わる言葉を書けていない不明さを恥じる。でも、こういう経験を通して、自分なりの「リンゴの木の植え方」を理解した気はする。

アメリカが得た権利

2003年4月11日(金) 8:46:20

まだ最後の最後があるかもしれないが、とりあえずイラクは大量破壊兵器・化学生物兵器を使わなかった。あるかどうかもはっきりしない。そして全地球人の目の前で目的が「民主化」にすり替わり、侵略が正当化される。
アメリカは、アメリカが悪だと決めた外国政権を武力で制圧し親米政権を樹立できる権利を実質上得た。巨額補正予算を軍事産業にまわしたくなったらまたぞろ敵を作り上げるだろう。他人事ではない。アメリカに嫌われたら何が起こっても不思議ではない。
イラクはアラブ社会における国家改造のテストケースとなり、壮大な人体実験に使われる。それで得をするイラク人からアメリカ礼賛の声がいっぱい届くだろう。それ以外の声は封印されるだろう。
親イスラエル派の統治により中東のバランスはより悪くなり、またしても紛争多発になるかもしれない。でもいいの。アメリカにとってアラブ人はあんまり人間ではないの。まぁ東洋人もそうなんだけど。

つか、ブッシュ共和党が終われば事態は改善されるかもしれない。ボクたちがすべきは民主党応援か(笑)

とりあえず、TVから流れるイラク人の歓呼の声を聞いて「戦争もありなのね」と娘が思わないようにするので精一杯。あれはどちらが勝ってもああいう風にする一部のお調子者たちなのだ、と教えるが、笑顔の力は強いから。

犬の気持ちがわからない

2003年4月12日(土) 20:22:13

犬がまたトイレを粗相するようになった。しかも当てつけのように目立つところにする。うーむ。彼を傷つけたりしたかどうか考えるのだが思い当たらず。まぁ短気をおこさす見守ろう。

それにしても、〆切間近。間に合わないかも。必死っす。

地方が変わることは確実に全体に影響を及ぼす

2003年4月13日(日) 11:10:25

今日は統一地方選挙投票日。
今回、テロや戦争や平和や子供の命や将来について少しでも考えた人は、そこで思考停止せず、ちゃんと選挙に行こう。アメリカだってイラクだって日本だって地球で見たら一地方。地方が変わることは確実に全体に影響を及ぼす。地方選なんてってバカにせず、ちゃんと出かけよう。

入稿完了!

2003年4月14日(月) 1:09:06

やた! 6月末に文藝春秋から発売予定の沖縄本、ただいま入稿完了! あとは「あとがき」を再校前に書けばとりあえずおしまい。もちろん校正系の作業が山ほど出てくるのだけど、とりあえずにゅ〜こ〜〜しゅ〜りょ〜っ! うぅぅぅ。うれしい。 今回は特に苦労した気がする(毎回そう思うんだよね)。はぁ長かった。

企画書企画書!

2003年4月14日(月) 9:20:44

原稿はとりあえず一段落だが、先送りにしていた仕事が富士山レベル。5合目あたりからゆっくり切り崩して行かねば。
とにかく企画書企画書。今日は終日パワポとにらめっこだな。つか「Keynote」をそろそろ使ってみたいのだけど、まだ実用レベルではないという噂も聞く。どなたか使っている方、使い心地を教えてくだされ。

新聞グラデーション

2003年4月15日(火) 10:04:52

各新聞を注意深く読み比べると、イラク戦争について全然スタンスが違うのに驚かされる。戦争容認、戦争必要悪、戦争反対、戦争絶対反対、ときれいにグラデーション。ほとんどの人が一紙しか読んでないとすると、その偏りがちょっと怖い。

新聞は次々に新しいニュースを追うのが仕事だから、過去の戦争(たとえばアフガン)とかをウォッチするのには限界がある。事件・紛争・戦地がその後どうなっているかをちゃんと伝える「その後新聞」みたいのがほしい。当事者として、アフガン、イラクを日常的にきちんとウォッチしていきたい。

野崎孝と村上春樹

2003年4月16日(水) 7:12:44

村上春樹訳の「ライ麦畑」を読んでいる。邦題は原題そのまま「キャッチャー・イン・ザ・ライ」。「つかまえて」という訳が市民権を得てしまっているゆえの策かな。どう訳しても違和感でるもんね。

ありがちなサリンジャー・マニアだった中学時代を持つボクゆえ、野崎孝の訳書をひっぱりだしてきて査読(二冊持って歩くの大変)。なるほどかなり現代風にこなれている。でも現代風にこなれればこなれるほど「いまの17歳はそんな口使いしないよ」という違和感も出てくる。昔の本なので昔風な言葉遣いでもいい気もするし、なんだか逆に時代感のない不思議な訳になっている印象。

でも、久しぶりにコールフィールドの世界を満喫している。一行一行に中学時代のボクが見える。なんか新鮮♪

わかりやすすぎ

2003年4月17日(木) 8:15:53

アルジャジーラテレビによると、バグダッドの国立博物館や政府系の建物がつぎつぎと暴徒に略奪された同じ日、石油省だけは被害にあわなかったという。アメリカ軍が警備兵を配置していたのだ。すさまじいな、アメリカ。わかりやすくてうれしいぞ。

そのまま朝まで

2003年4月18日(金) 8:17:06

企画の仕事満載で1日中考え続け、妙に疲れて夜9時に「ちょっとだけ仮眠〜」と思って横になったらそのまま朝まで寝てしまったではないか! 「死んだふりしてるのかと思った」と優子に言われるほどの熟睡。つか、起こしてくれないと企画間に合わないんですけど……。
頭蓋骨の裏側まで冷や汗かいて、大あわてで企画中。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。